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【UFC310】ゴリンボ戦へ、元祖K-1 MMA=ヴィセンチ・ルケ「積極性を失うことは、自分を見失うこと」

【写真】UFCにあってもフィジカルモンスター=ゴリンボを相手に、どのような接近戦打撃MMAをルケは見せるころができるのか (C)Zuffa/ UFC

明日7日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されるUFC 310「Pantoja vs Asakura」。同大会でヴィセンチ・ルケが、テンバ・ゴリンボと戦う。
Text Manabu Takashima

魔裟斗に憧れK-1の距離でMMAを戦ってきたオクタゴンの激闘王ルケは、コロナ期の4連勝からその後は1勝3敗と調子を落としている。パンデミック期間中、名前のあるファイターは戦いを控え、上昇志向の強いファイターは次々と試合を受けた。

そんな時期に名を挙げたものの体は疲弊し、調子を落とした。ルケもその1人かどうかは分からないが、彼は負けが込む間に自身の戦い方を見つめ直してきたという。ニック・ディアス戦が流れることすら想定内、溢れんばかりの戦闘意欲を持ちながら落ち着いた様子のルケ。彼は再びタイトルに向けてウイニングトラックを駆けることができるのか──。


──ヴィセンチ、テンバ・ゴリンボ戦を週末に控えた今の調子を教えてください(※取材は4日に行われた)。

「100パーセントの状態で試合に挑めるよう、仕上げることができた。肉体的にも精神的にも、完璧な状態でバトルに向き合える。キルクリフFCという世界一の練習環境があるので、問題なく調整できている」

──ゴリンボは同門の佐藤天選手に勝っていますね。チームとしてリベンジを果たしたいところではないでしょうか。

「その件があるから、この試合は普段以上に高いモチベーションで臨むことができている。タカシ・サトーは僕にとって最高の友人だ。タカシは1週間後に韓国で試合があるから、今回はずっと一緒に練習してきた。リベンジを果たして、タカシに続いてほしい。

タカシは素晴らしい柔道テクニックの持ち主で、ゴリンボのテイクダウンについて凄く効果的なアドバイスをしてくれたんだ」

──ところでヴィセンチは8月にニック・ディアスと対戦予定でしたが今大会に延期され、さらに負傷欠場でゴリンボと戦うことになりました。どちらがタフな相手云々は問わずして、ただ注目度という点では圧倒的にニック・ディアス戦がゴリンボ戦を上回るのは事実です。このビッグファイトが流れて、気落ちすることはなかったですか。

「8月にディアスとの試合がなくなった時は、本当に落ち込んだよ。それから12月にリスケされたけど、ディアスとの試合を想定して練習をしつつ、今回も試合が組まれないもあると思ってやってきた。誰も何が起こるか分からない。だからディアス戦がまたなくなっても、気持ちをキープすることができていた。もう、これ以上オクタゴンに上がれない時間を過ごしたくなかった。対戦相手がゴリンボになっても、これまで培ってきたモノを全てぶつける。

これが8月の時だったら、代役と戦うことはできなかったかもしれない。あの時の精神状態では。でも、今回は全く問題ない。全力でゴリンボに向き合い、最高のバトルを繰り広げたい。今回のファイトキャンプではサウスポーだけでなく、色々なタイプのファイターとスパーリングを繰り返してきた。その頃から、何があっても大丈夫なように準備をしていたんだ。誰とでも戦えるように」

──ところで2020年と2021年の好調ぶりと比較すると、この2年は厳しい時間を過ごしてきたかと思います。

「確かに過去4試合で3つも黒星をついてしまっている。それも絶好調だった2020年と2021年のファイトとキャンプの繰り返しという日々の跳ね返りだ。ちょっと心身ともに疲れてしまっていた時に、プライベートでも問題があって……。

でも、なかなか勝てない日々こそ僕が進化できるチャンスだった。自分のミスに直視して、トレーニングを続けて成長できた。この3つの敗北の分、僕は強くタフになっている。今のヴィセンチ・ルケがどういうファイターか、土曜日の夜に明らかになるよ」

──この間、ヴィセンチの得意だったキックボクシングのような距離の打撃戦が近年のMMAでは増え、この距離で戦う術を身に着けたファイターが多くなっているように感じます。

「僕はMMAでも、K-1の距離でアグレッシブに戦うスタイルを貫いてきた。でもUFCで20試合以上も戦っていると、少しずつ対戦相手が僕の戦いを研究し、対策を練るようになってきたことは感じていた。だからこそ、この間に自分の打撃戦を見直してきたんだ。技術の幅を広げ、より多様性のある戦いができるように。でも、このトライはすぐにオクタゴンの中で成果が分かるモノじゃない。年単位で堅実な変化があるかどうか。それが今回の試合で見られるのか。新しいウェポンを持ってオクタゴンに上がり、微調整を加えたファイトをするつもりだよ」

──激闘王が、自制をしてアグレッシブ一本槍ではないファイトを心掛けるようになる?

「時には距離を取って戦う必要は、あるだろう。ただ、積極的に戦うことが僕のファイトの軸にある。それは変わらない。積極性を失うことは、自分を見失うこと。そうなると戦えない。ヴィセンチ・ルケとして、僕は自分の戦いを全うするつもりだよ」

──では改めてゴリンボの印象を聞かせてください。

「彼は打撃もできるし、グラップリングも強い。スタミナもあるウェルラウンディットな対戦相手だ。人並外れたフィジカルの持ち主で、そのパワーで勝利を手にして来た。打撃にしても、組み技にしてもパワフルで粗い。それがここまでは、功を奏してきたといえる。

ああいう戦い方をされると、リズムが狂ってしまうことが多々あるんだ。ただ、彼はまだ僕と同じレベルの厳しい戦いを経験したことがない。この試合で、ゴリンボはソレを知ることになるだろう。キルクリフFCには様々なタイプのファイターが練習している。だから自分のリズムで戦えない時のアジャストの仕方、想定外の事態に陥った時の対処方法を身に着けている。土曜日の試合はゴリンボにとってビッグファイトになるだろうし、全力で向かってくることは間違いない。でも、僕はその全てに対応できるだろう」

──再起へ、どのような試合をしたいと思っていますか。

「前回の試合で、僕はもう下り坂を転がり始めたと思う人がたくさんいたようだ。でも、僕のピークはこれからだよ。33歳を迎えてフィジカル、メンタル、テクニックと全てにおいて成長している。来年、ウェルター級をドミネイトするだけの力があることをゴリンボとの試合で証明する。大きくジャンプをする前には、一度屈むことが必要だろう?  前回のまでの試合が、それだったんだ」

──押忍。ではヴィセンチの復活を期待する日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆の応援に、いつも感謝している。僕のママは実は黒帯の空手家なんだ。子供のころから、ずっと日本の武道の規律を教わってきた。僕の夢は日本で戦うこと。いつの日か、実現させたい。そのためにUFC310で皆が楽しめ、納得いく試合をして勝利を手にすることを約束するよ」。

■視聴方法(予定)
12月8日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前12時~PPV
午前7時 30分~U-NEXT


■UFC310対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
[挑戦者] 朝倉海(日本)

<ウェルター級/5分5R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<ヘビー級/5分3R>
シリル・ガンヌ(フランス)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
クロン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ランドヴェール(米国)
チェ・ドゥホ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ドミニク・レイエス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
アルジャメイン・ステーリング(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
ブライアン・バトル(米国)

<195ポンド契約/5分3R>
クリス・ワイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
マックス・グリフィン(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
チェイス・フーパー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
ウーカシュ・プジェスキ(ポーランド)

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UFC 310:朝倉海 アルティメットメディアデー Presented by U-NEXT

概要欄
UFC® 310:ムハマッド vs. ラフモノフ
日本時間:2024年12月8日(日)
会場:T-Mobileアリーナ(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)
配信:U-NEXT / UFC Fight Pass

世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC®(Ultimate Fighting Championship)が日本時間12月8日(日)に開催を予定しているUFC® 310のセミメインイベントにて、UFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャが、UFCデビューを飾る朝倉海を相手に3度目の防衛戦に挑みます。

2023年7月に開催したUFC 290で、当時のUFCフライ級王者ブランドン・モレノを下してUFCフライ級王座を獲得したアレシャンドレ・パントージャ(28勝5敗、ブラジル/アハイアウ・ド・カボ)は、以降の1年間でブランドン・ロイバルとスティーブ・エルセグを退けて王座防衛に成功しました。パントージャはサブミッションで10勝、ノックアウトで8勝、第1ラウンドフィニッシュ10回を記録しており、モレノ(3戦)、アレックス・ペレス、マネル・ケイプ、佐々木憂流迦、カイ・カラ・フランスら強豪に勝利しています。

UFCデビュー戦がタイトルマッチという歴史的な一戦に挑む朝倉海(あさくら・かい、21勝4敗、愛知県)は、現在、日本で最も有名なMMAアスリートであり、10年以上のMMA経験を持つ実績あるノックアウトアーティストと称されています。朝倉のベーススタイルは打撃とグラップリングを包括する日本の空手、禅道会。UFC参戦までに2連勝を収めており、日本のRIZIN FFでは過去12試合中9試合でメインイベントまたはセミメインイベントを務めています。最近では2023年12月にフアン・アーチュレッタを破ってRIZIN FFバンタム級王座を獲得した経歴を誇ります。また、これまでに朝倉はマネル・ケイプ、堀口恭司、佐々木憂流迦らを下してきました。

朝倉の参戦により、UFCロースターに名を連ねる日本人選手はフライ級ランキング5位の平良達郎、女子ストロー級の魅津希、ウェルター級の木下憂朔、ROAD TO UFCシーズン1バンタム級ファイナリストの中村倫也と風間敏臣、ROAD TO UFCシーズン2フライ級優勝者である鶴屋怜の7名となります。

対戦カード一覧(予定)
【メインイベント】
ウェルター級タイトルマッチ
ベラル・ムハメド vs. シャフカト・ラフモノフ

【セミメインイベント】
フライ級タイトルマッチ
アレシャンドレ・パントージャ vs. 朝倉海

【その他カード:順不同】
ヘビー級:シリル・ガーン vs. アレクサンドル・ボルコフ
ウェルター級:ビセンテ・ルーケ vs. ニック・ディアス
フェザー級:モフサル・エフロエフ vs. アルジャメイン・スターリング
ウェルター級:ランディ・ブラウン vs. ブライアン・バトル
ヘビー級:タリソン・テイシェイラ vs. ルーカス・ブジェスキー
女子ストロー級:タティアナ・スアレス vs. ビルナ・ジャンジロバ
フライ級:コーディ・ダーデン vs. ジョシュア・ヴァン
ライト級:クレイ・グイダ vs. チェイス・フーパー
ウェルター級:マイケル・キエーザ vs. マックス・グリフィン
ライトヘビー級:アンソニー・スミス vs. ドミニク・レイエス

※対戦カードおよび試合順、試合数は事前の予告なしに変更となる場合がございます。

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45 AB F1 MIKE MMA o ONE UFC   アンソニー・スミス ダスティン・ジャコビー ドミニク・レイエス マッケンジー・ダーン ヴィトー・ペトリーノ

12.14 UFCタンパ大会でマッケンジー・ダーン vs. アマンダ・ヒバス、ダスティン・ジャコビー vs. ヴィトー・ペトリーノ

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 UFCが12月14日にフロリダ州タンパのアマリー・アリーナでFight Nightシリーズの大会を開催することと、マッケンジー・ダーン vs. アマンダ・ヒバスの女子ストロー級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ダーンは8月の『UFC on ABC 7: Sandhagen vs. Nurmagomedov』でルーピー・ゴディネスに判定勝ちして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング8位。ヒバスは3月の『UFC on ESPN 53: Ribas vs. Namajunas』でローズ・ナマユナスに判定負けして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング9位。


 同じくタンパ大会でダスティン・ジャコビー vs. ヴィトー・ペトリーノのライトヘビー級マッチが行われることも確認されています。

 ジャコビーは6月の『UFC on ESPN 57: Cannonier vs. Imavov』でドミニク・レイエスに1R KO負けして以来の試合。ペトリーノは5月の『UFC 301: Pantoja vs. Erceg』でアンソニー・スミスに1Rギロチンチョークで敗れて以来の試合。これがプロ12戦目にして初黒星でした(UFC戦績4勝1敗)。続きを読む・・・
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F1 MMA o UFC   アンソニー・スミス ダスティン・ジャコビー ドミニク・レイエス ロマン・ドリゼ

12.7『UFC 310』でアンソニー・スミスとドミニク・レイエスが対戦



 UFCが12月7日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 310』でアンソニー・スミス vs. ドミニク・レイエスのライトヘビー級マッチが行われることをMMAmaniaが確認したとのこと。

 スミスは6月の『UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2』でロマン・ドリゼに判定負けして以来の試合。現在UFCライトヘビー級ランキング12位。

 レイエスは6月の『UFC on ESPN 57: Cannonier vs. Imavov』でダスティン・ジャコビーに1R KO勝ちして以来の試合。その前までは4連敗していました。現在UFCライトヘビー級ランキング14位。続きを読む・・・
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o UFC アンソニー・スミス イリー・プロハースカ キック ギャリー ブログ 観戦速報

【UFC】速報中!UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2

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朝一は鶴屋怜のUFCデビュー戦で大いに盛り上がりましたが、引き続きネバダ州ラスベガス のT-MobileアリーナでUFC 303: Pereira vs. Prochazka 2が開催されます。マクレガーの欠場により意気消沈ムードが漂いますが。メインではアレックス・ペレイラ×イリー・プロハースカのライトヘビー級タイトルマッチ。急遽決定した再戦。前回はペレイラがKOで勝利していますが、プロハースカはリベンジに秘策はあるのか。さらにネクストマクレガーの呼び声も高いイアン・マシャド・ギャリーとべラトールから移籍してきたマイケル・ペイジも妙味。U-NEXTで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【ウェルター級】
○イアン・マシャド・ギャリー
(判定3-0)
×マイケル・ペイジ
1R、ペイジはいつものように半身の構えからノーガード。小刻みなステップで様子を窺う。静かな展開からペイジの蹴りを掴んだギャリーが倒してテイクダウンに成功。しかしペイジはケージを背にして立ち上がる。だがギャリーはスタンドでバックに周ってグラウンドに引きずり込む。すかさずチョークを仕掛ける。極まったかに見えたがペイジを強引に腕を外して脱出。それでもギャリーはバックをキープ。このままラウンド終了。
2R、じわじわとプレスを掛けるペイジ。前蹴りや左右のパンチを出し始める。しかしギャリーは寸前で回避。クリーンヒットはもらわない。するとペイジのフックに合わせて組み付いたギャリー。ケージに押し込んで長い差し合い。会場からはブーイング。ブレイクかと思いきやギャリーは自ら下になって足関節。だが、ぺイジは冷静に捌いてスタンドに脱出。スタンドの展開になるとペイジのパンチがヒットし始める。ダウンこそないが有効打を当ててラウンドを終えた。
3R、打撃の交差からペイジが押し倒すようにテイクダウン。ギャリーは自ら引き込んだか。クロスガードでガッチリとディフェンス。だがペイジは立ち上がってスタンドの展開。打撃の交差からギャリーはタックルで組み付く。ペイジの体勢を崩してバックに周る。おんぶの状態からチョークを狙う。だがこの状態のまま膠着して試合終了。微妙な判定はギャリーに軍配。


【女子バンタム級】
×マイラ・ブエノ・シウバ
(2R TKO)
○メイシー・チアソン
1R、中央を取ってプレスを掛けるのはシウバ。様子を窺うと2分経過した時点でロー、ハイ、フックと連続で仕掛ける。さらに組みついて膝も狙うがチアソンは冷静に回避。それでもシウバは組み付いて膝蹴り、ショートレンジのフックで追撃。負けじとチアソンも近距離でのパンチを打ち返して反撃開始。削り合ってラウンドを終えた。
2R、開始直後に打撃の交差。そのまま組み付くとチアソンがテイクダウンに成功。しかしシウバは下から腕十字を狙う。だがチアソンはこれを回避。するとシウバの額から大量に出血。UFCでは珍しくドクターチェックが入る。相当傷口が深く出血が止まらないためレフェリーが試合を止めた!


【ライトヘビー級】
×アンソニー・スミス
(判定0-3)
○ロマン・ドリーゼ
1R、前に出るスミス。お互いにカーフキックをヒットし合う立ち上がり。カーフからパンチのコンビネーションを狙うが共にクリーンヒットしないままラウンド終了。プレスと手数の多さでスミスが取ったか。
2R、スタンドでの静かな展開かと思いきや、打撃の交差からドリーゼのパンチがヒットしたか、そのまま浴びせ倒すようにテイクダウン。パウンドを振るうとスミスは頭を抱えて防戦一方。ドリーゼはバックに周ると中腰のスミスの側頭部にパウンド連打。スミスは亀に固定されて動けない。終了間際にスミスは脱出したところでラウンドを終えた。完全にドリーゼのラウンド。
3R、スミスは逆転を狙うべく前に出るがいかんせん大振りでヒットしない。手数も決して多くなく足取りも重い。スタミナ切れか、息が荒い表情が見て取れる。ドリーゼも手数が出ずに試合は膠着ムード。決定的な場面がないまま試合終了。会場からブーイングも。判定はドリーゼに軍配。
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【UFC303】バンタム級の新鋭ペイトン・タルボット「安全なポイントゲームなんて、やりたくない」

【写真】スクショを撮る際に、5秒以上も目を剝いて待ってくれていたタルボット。実はいいヤツ (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、米国ネヴァダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されるUFC303「Pereira vs Prochazka 2」で、ペイトン・タルボットがヤニス・ゲムリと戦う。
Text by Manabu Takashima

2023年のコンテンダーシリーズでUFCと契約し、2試合連続でKO勝ちのタルボット。キャリアは8戦8勝、負け無しの新鋭は自らの一番の武器はペースだと言い切った。


MMAに求められるのは、アクションだから

――今週末にヤニス・ゲムリ戦を控えたペイトンです。調子はいかがですか(※取材は26日に行われた)。

「最高だよ。ヤニス・ゲムリとは良い顔合わせだと思う。殴り合って、エキサイティングなファイトをするよ」

──UFCで2度戦って2つのKO勝ち、判定勝ちだったコンテンダーシリーズのファイトも素晴らしいパフォーマンスでした。そんなペイトンのことを我々は、まだまだ分かっていないのですが、なぜMMAを始めたのですか。

「2017年、18歳の時にコナー・マクレガーの影響を受けて、試しにジムに行くようになった。すぐにマーシャルアーツに夢中になったよ。トレーニングをしていると、試合に出るようになって。そうなると、日に日にMMAへの想いが強くなっていった」

──MMAを始める前に格闘技の経験はあったのでしょうか。

「凄く小さな時にボクシングをやったことがあったけど、全然ダメで2カ月ほどで辞めてしまった。経験という経験があったのはレスリングだけで。レスリングはハイスクールを中心に4年ほどやっていた。けど、コレといって目立った戦績は残していない」

──それでもレスリングというベースがあったのですね。ファイトスタイルから、打撃系格闘技の経験の持ち主だと勝手に思っていました。

「う~ん、打撃が自分の一番の武器だとは思っていないよ」

──そうなのですか。

「僕の武器は体力だ。ハイペースで15分間、戦い続けることができる。結果、対戦相手は疲れて僕の打撃の餌食になるんだ」

──まさに現代MMAの申し子ですね。

「だって皆、それが見たいだろう? テイクダウンをされて、ガードの中に相手を入れて止まるなんて試合は誰も見たくないはずだ。MMAに求められるのは、アクションだから。それにケージのなかでは動きが多い方が、勝つ確率も高くなる。だから、常に動いてペースの速い試合を心掛けている」

──そして、フィニッシュを狙うのがコンテンダーシリーズ世代ですね。

「もちろん、フィニッシュを狙うのは当然だ。もともと、組んで倒してコントロールする試合なんか、好きじゃなかったし。そうやって勝つファイターがいることは分かっている。それはそれで構わないけど、そんなことがしたくてMMAを戦っているわけじゃないから。

結果的に僕は自分がやりたいことをするためにオクタゴンに上がっている。それこそが、コレをやって金を稼ぐのに相応しいファイトだと思っている。安全なポイントゲームなんて、やりたくない」

日本のアニメから受けた影響も絶大だよ

──それこそ、コナー・マクレガーに感化されてMMAを始めたペイトンらしいファイト・フィロソフィーですね。

「実際にMMAのトレーニングを始めてからも、コナーから受けた影響は大きい。あとはマックス・ホロウェイ、そしてネイト・ディアズ……でも、子供の頃に日本のアニメから受けた影響も絶大だよ(笑)。ドラゴンボールZに、幽遊白書からファイティング・スプリットとは何かを学んだんだ」

──なるほどぉ。では日本のMMAに興味を持ったことは?

「それは……余りないかなぁ。なんか、凄いステージがあって、ダンスをしたりしているのは受けたけど(笑)。ファイターでは、UFCとサインをしたばかりの……。そう、カイ・アサクラだ。彼のハイライトは見たよ。良い選手だよね」

──では同じバンタム級でUFCデビューを果たし、連勝中の中村倫也選手の印象を教えてください。

「う~ん、ちょっと分からないなぁ……。あのレスラーかい?」

──そうです、レスリングがベースです。

「まぁ、視界に入ってくれば気にかけるようにするよ」

──……押忍。では、土曜日に戦うゲムリの印象は?

「きっと、たくさん蹴ってくるだろうね。そしてカウンターの一発を狙って、我慢強く戦ってくるはずだ。ちょっとフラストレーションがたまる試合になるかもね。あの動きを僕のグルーブに誘い込むのは、ちょっと面倒くさいと思う。

ちょっと変な打撃だろう? なんか蹴りとパンチのコンビネーションがおかしいんだよ」

──確かに。構えも特徴的で。ただ、時折り力強いクリンチゲームも展開します。

「あんまり寝技の展開は見たことがないけど、上半身を固める組みを使うのは確かだ。でも、あんな風に固めてくるとスタミナを無駄にするだけだ。そこから先は、彼のやりたい試合にはならない。まぁ、何分間も相手をケージに押し込むようなヤツだよ。

だからこそ、動きまくって肉弾戦を皆に見てもらいたい。まだ僕のことを認識していないファンがいれば、きっと考え方が変わる試合になる。もう意識しないわけにはいかなくなるよ。しっかりと皆が喜ぶ試合をし続けるよ」

──その先に狙うは、タイトル挑戦と。

「そうだね、上手くいけば1年半後ぐらいにはトップに立っているだろう」

──ペイトン、今日はインタビューに時間を割いてくれてありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「ハイ。アリガトゴザイマス。オヤスミ」

■視聴方法(予定)
6月30日(日・日本時間)
午前7時分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■ UFC303対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ポアタン・フェレイラ(ブラジル)
[挑戦者] イリー・プロハースカ(チェコ)

<ライト級/5分3R>
ブライアン・オルテガ(米国)
ディエゴ・ロピス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)
メイシー・シェエソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
マイケル・ペイジ(英国)

<ミドル級/5分3R>
ジョー・パイファー(米国)
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

<フェザー級/5分3R
カブ・スワンソン(米国)
アンドレ・フィーリ(米国)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
ジアン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペイトン・タルボット(米国)
ヤニス・ゲムリ(フランス)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン・ゴメス(米国)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
マルティン・ブダイ(スロバキア)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス(米国)
鶴屋怜(日本)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)

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6.29『UFC 303』アンソニー・スミスと対戦予定だったカーロス・アルバーグが欠場



6.29『UFC 303』ジャマール・ヒル負傷欠場によりアンソニー・スミスがカーロス・アルバーグと対戦(2024年06月14日)

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6.29『UFC 303』ジャマール・ヒル負傷欠場によりアンソニー・スミスがカーロス・アルバーグと対戦

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6.29『UFC 303: McGregor vs. Chandler』のセミファイナルはジャマール・ヒル vs. カーロス・アルバーグ(2024年05月24日)

6.29『UFC 303』コナー・マクレガー負傷欠場によりメインイベントがアレックス・ペレイラ vs. イリー・プロハースカ2に変更(2024年06月14日)

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 UFCが6月29日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2』でカーロス・アルバーグと対戦予定だったジャマール・ヒルが負傷欠場、代わりにアンソニー・スミスがアルバーグと対戦することをデイナ・ホワイトが発表。

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【UFC】速報中!UFC 301: Pantoja vs. Erceg

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ゴールデンウィーク後半戦3日目も格闘技。ブラジルのリオデジャネイロ ファーマシィ・アリーナでUFC 301: Pantoja vs. Ercegが開催されます。ついこの前300回の記念大会で盛り上がったばかりですが、UFCの回転の速さたるやなんと言ったらいいか。今回はブラジル大会だけあってブラジル人ファイターをズラッと並べるラインナップ。メインではアレクサンドル・パントーハがフライ級の王座防衛戦に臨み、セミではジョゼ・アルドが復帰戦を迎えます。本日もU-NEXTで観戦しつつ電波と充電の続き限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【ミドル級】
×ポール・クレイグ
(2R KO)
○カイオ・ボバーリョ
打撃の交差からクレイグがタックルで組み付く。しかしボバーリョはケージを背にして堪える。さらにクレイグが自ら寝転んで下から足関節を狙うがボバーリョは素早く反応。その後もクレイグは引き込む動きを見せるがボバーリョは全く付き合わない。スタンド主体の展開になるとクレイグのミドルに合わせてボバーリョがフック、ジャブをヒットさせる展開でラウンドを終えた。
2R、やはりミドルを多用するクレイグ。対するボバーリョはそれにパンチを合わせる。さらに飛び膝!これでクレイグはダウン。しかしボバーリョは深追いしない。スタンドに戻るとボバーリョの左右のフックがクリーンヒット!クレイグが大の字になってレフェリーが試合を止めた!


【ミドル級】
○ミシェル・ペレイラ
(1R フロントチョーク)
×イーホル・ポティエリア
1R、開始直後の打撃の交差。ペレイラの左ジャブでポティエリアはダウン。ペレイラはすかさずバク宙パスガード。立ち上がろうとしたポティエリアの首を捕らえるとスタンディングのギロチンチョーク!これがガッチリ極まってポティエリアはタップ!ペレイラが鮮やか過ぎる一本勝ち!試合後レフェリー陣が集まって協議。ペレイラのバク宙パスガードの時に膝がポティエリアの顔面に当たった事か。。。しかし裁定は変わらず。


【ライトヘビー級】
○アンソニー・スミス
(1R フロントチョーク)
×ビトー・ペトリーノ
1R、開始直後からフックを振り回すペトリーノ。あまりの圧力にスミスは後退。ケージに追い込まれるとペトリーノはタックル。抱え上げてテイクダウンするがスミスはギロチンチョーク!下になりながらタイトに絞め上げるとペトリーノはタップ!スミスが一本勝ちです!ペトリーノの連勝を止めた!


【バンタム級】
○ジョゼ・アルド
(判定3-0)
×ジョナサン・マルチネス
1R、プレスを掛けるアルドに対してマルチネスは得意のインロー、カーフ。アルドはある程度受けながらボディを交えたパンチを返す。中盤に入るとマルチネスはミドルを多用。しかしアルドもパンチを的確に当て、ジリジリした緊張感のあるままラウンド終了。手数では若干アルドが上手か。
2R、アルドがマルチネスのお株を奪うインローをヒット。さらに細かいパンチを集中。嫌ったマルチネスはタックルで組み付いてケージに押し込む。会場からはブーイング。アルドの腰は重く、ブレイクがかかる。再開すると至近距離での打ち合い。アルドは左右のボディから膝蹴り。さらにアッパーも含めたパンチで畳みかける。マルチネスもフックを返すが有効打はアルド。終了間際には間合いを詰めるマルチネスに対してアルドは距離を取ってラウンド終了。
3R、引き続き至近距離での打撃戦。アルドはボディに左ジャブ、右ストレート、膝蹴りと多彩な攻めを見せる。マルチネスは得意のインローは影を潜めてパンチに肘、時にはバックハンドブローを見せるがクリーンヒットはない。中盤に入るとアルドの猛攻。左右の連打にボディを交えるとマルチネスは千鳥足。あと一発でKOというところまで追い込むが冷静に胴タックルでテイクダウン。上から削って試合終了。判定はもちろんアルド。経験の違いを見せつける完勝です。これでUFCと契約終了のアルド。再契約か別プロモーションに進むのか。


【フライ級タイトルマッチ】
○アレクサンドル・パントーハ
(判定3-0)
×スティーブ・エルセグ
1R、開始直後に間合いを詰めるパントーハ。パンチを振るってからタックルで組み付く。しかしエルセグは突き放して回避。しばらくスタンドの展開が続く。するとパントーハがタックルで組み付いて足を掛けてテイクダウンに成功。立ち上がるエルセグに対してすぐにパンチを打ち込んで倒すと、バック→サイドとポジションを移行。強めのパウンドを打ち込むがエルセグは身体を動かして回避。何とかラウンドを終えた。
2R、やはりパントーハが間合いを詰める。一気に組み付くと倒しにかかるがエスセグは脱出。スタンドの展開。パンチの交差からパントーハが組み付くと投げでテイクダウンに成功。簡単にマウントを奪取。しかしエルセグはスイープに成功。スタンドの脱出するとエルセグのパンチをヒットし始める。嫌がったかパントーハもパンチを振るってタックルに行くがエルセグはこれを切ってスタンドの展開。パントーハは嫌な展開だったが終了間際にも組み付いてテイクダウンしてラウンド終了。エルセグの打撃が何とも不気味だ。
3R、これまでに比べるとやや静かな立ち上がり。スタンドで距離を置いてプレスをかけるのはエルセグだがなかなか手数が出ない。パントーハも組み付くがエルセグはすぐに突き放す。このままいくかと思いきやパントーハがパンチを効かせてからのタックルでテイクダウンに成功。すかさずバックに周ってポジションをキープしてラウンドを終えた。このラウンドもパントーハか。
4R、後がないエルセグは自分からタックルに行くが簡単に切られてしまう。スタンドの攻防が続くとプレスを掛けるのはエルセグ。パントーハは額をカットして出血。中盤に入ってエルセグが再びタックルに行くがパントーハはこれも切ってスタンドの時間が続く。互いに大きな展開を作る事が出来ないままラウンド終了。
5R、前に出るパントーハに対してエルセグがタックルでテイクダウン。しかしパントーハはすぐにスイープしてバックに周る。立ち上がるエルセグの背中に張り付いてコントロール。またしてもグラウンドに引き込む。しかしエルセグはスタンドに脱出。エルセグはアッパー、フックを単発ながらヒットさせて反撃。さらにエルセグがタックルでテイクダウンしかけるがパントーハは身体を入れ替えて上を奪取。パウンドを当てて勝利を印象付けて試合終了。判定はもちろんパントーハ。王座防衛に成功です。
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【UFC301】展望。パントージャ×アーセグ、粗い打撃&バック奪取の王者と綺麗な打撃=ランク10位の挑戦者

【写真】スラッピーでも組みにつなげる王者の立ち技に対し、綺麗な打撃の持ち主の組みの防御力は?!(C)Zuffa/UFC

4日(土・現地時間)、リオデジャネイロのファルマージ・アリーナにて、UFC 301が開催される。コメインにて地元の英雄ジョゼ・アルドの復帰戦も組まれているこの大会のメインイベントは、王者アレッシャンドリ・パントージャに豪州の新鋭にしてランキング10位のスティーブ・アーセグが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

王者パントージャは昨年7月、ブランドン・モレノと大激闘の末に2-1で勝利して悲願のベルト奪取に成功。試合後涙ながらに「これまで全てを賭けてやってきた。お母さんがたった一人で僕と2人の兄弟を育ててくれたんだ。(僕らを置いて出て行った)お父さん、これで僕のことを誇りに思ってくれるだろ?」と心揺さぶるスピーチを行なった。


続いて12月にブランドン・ロイヴァルとの初防衛戦に挑んだ新王者は、さながら挑戦者のように1R開始から拳を振るって突進。被弾上等で前に出ては捕まえて組み伏せる戦い方を貫いて3-0で完勝している。

対するアーセグは、元Eternal MMAフライ級王者にして、9勝1敗の戦績をもって昨年UFCと契約した28歳のダウンアンダーだ。UFC契約直前の試合では、日本の平井総一朗に1Rチョークで圧勝している。強力な柔術のバックグラウンドを持つパントージャとは対照的に、アーセグは19歳の時に地元の小さなジムにてはじめて経験した格闘技がMMAだという。

そしてそのジム(ウィルキスMMA)を離れることなく、地域に根を張るスモールチームで世界トップまで上がってきたという点でも、米国に移住してメガジムATT入りした王者とは対照的な道を進んでいる。

UFC初登場は昨年7月、マット・シュネルの代打として当時ランキング10位のダヴィッド・ドヴォルザークに挑んだ試合だ。2Rに綺麗な右ストレートをクリーンヒットさせ、さらに右ハイでダウンを奪ったアーセグは、3R終盤の勝負所でも相手の右に合わせて見事なタイミングのテイクダウンを決めて背中に付くことに成功。わずか8日前のオファーを受けてなお、打撃、組技、その両方の融合、勝負勘といずれもワールドクラスのものを見せつけて判定3-0で完勝し、鮮烈なUFCデビューを果たした。

11月のUFC二戦目ではアレッサンドロ・コスタに判定で競り勝つと、今年3月にて当時9位のマット・シュネルと対戦、2Rに右ボディからの左フックで沈めた。ベテラン相手に教科書の如きパーフェクトショットを決めてみせたアーセグは試合後「次はぜひトップ5と対戦したい」と語り、元王者ブランドン・モレノの名前を挙げた。

実はこの時、フライ級上位ランカーの中から王者パントージャへの次期挑戦者を選ぶことが困難な状況にあった。1位のロイヴァルにパントージャは昨年末の前戦にて完勝したばかり。2位のモレノは2月にロイヴァルとの接戦で敗れたところ。3位のアミル・アルバジは首の負傷で長期欠場中。4位のカイ・カラフランスは2連敗中。5位のマテウス・ニコラウは前戦でロイヴァルに敗戦。7位のマネル・ケイプは予定されていたニコラウ戦を体重超過と負傷により2度連続で飛ばしたところ。

8位のアレックス・ペレスは3連敗中、そして9位のティム・エリオットは年末に下位ランカーのスムダーチーに勝利して連敗を逃れたところだった。

ということで、唯一相応しい挑戦者は7位にしてプロデビュー以来無敗のムハマド・モカエフかと思われた。が、そのモカエフは3月のUFN238でペレスに再三テイクダウンを切られて大苦戦。試合終了寸前の数秒でスイッチからバックに付いて薄氷の勝利を挙げたものの、強い印象を残すことができなかった。

そこで同日に鮮烈なKO勝利を収めてランキング10位につけたアーセグが、UFCデビュー僅か4戦目にして──本人でさえ要求していなかった──フライ級タイトル挑戦権を得ることとなったのだ。

パントージャはこの件について「僕は映画『ロッキー』で、王者のアポロ・クリードがやったのと同じことをした──つまり、奴に世界タイトル挑戦のチャンスを与えてやったのさ!」とちょっと上手いことを言っている。

これに対してアーセグは苦笑混じりに「彼は映画をちゃんと観たのかな? 結局アポロはロッキーに負けたんだよ」と軽妙に切り返している。

そして一連の流れに誰よりも不満を抱くモカエフは「奴(パントージャ)は自ら(下位ランカーの)アーセグを選んだんだってよ!(爆) 」とSNS上で哀しく笑ってみせたのだった…

それはさておき、この試合の下馬評は当然のように大きくパントージャ有利と出ている。おそらくその主な理由は──実績や経験値において大きな差があること、王者の地元ブラジルでの開催ということ以上に──近年パントージャが見せてきた鬼気迫る戦いぶりにある。

テクニカルストライカーとは言えないパントージャだが、相手のパンチを顔で受けながら拳を振るい前進を繰り返す恐るべき心身の強さを持つ。この戦い方で、ボクシング技術の洗練度でははるかに上をゆくモレノからダウンを奪い、キレ味鋭いジャブを持つサウスポーのロイヴァルを金網に押し込んでは、幾度となくマットに組み伏せた。

そこで今回の試合の一番の注目点は、端正にして精度の高い打撃を使いこなすアーセグがいかにしてパントージャの強引な前進を捌くかだ。美しいフォームのワンツーを用いて距離の制御に長けているアーセグ。相手の拳を華麗なバックステップ&スウェイでかわすことも得意とする。全くの初心者だったアーセグを一から育て上げたウィルキスMMA主催のデイヴィッド・ウィルキスは「パントージャがスティーブを詰めようとしてくるのは分かっている。でもスティーブはそこを殺して距離を保つよ。イージーナイトになるはずさ」と自信を覗かせる。

が、アーセグはこれまでの試合で、強引に入ってきた相手の拳を避けきれずもらってしまう場面を何度か見せている。下がる時に左のガードが落ちることや、UFC初戦で解説のダニエル・コーミエに指摘されたように、ヘッドムーブメントをあまり用いないことが被弾が少なくない理由だろう。過去の両者の試合を見る限り、いくら序盤にアーセグがうまく戦い有効打で上回っても、どこかでパントージャの暴力的なまでの圧に飲み込まれ強打をもらう可能性が高いことは否めない。

この大一番において、アーセグはスタンド戦でこれまで見せてきた以上の空間支配と被弾回避のスキルを見せられるのか。それができた時、シュネルを一撃で沈めた拳が不倒王パントージャの顎をも撃ち抜く可能性が見えてくるだろう。

が、当然パントージャの武器はスタンドの強打だけではない。むしろその打撃の有効性は、強豪揃いのフライ級にて頭一つ抜けたグラップリング力に支えられたものだ。特にそのバック奪取とキープ力、極め力は圧巻だ。対するアーセグもテイクダウン対処時の流れるような体捌き、キレのあるギロチン、バックチョーク等組み技でも非凡なものを見せている。

しかしコスタ戦では金網に詰められて倒されて抑え込まれる場面もあり、王者の絶対的な体の圧から逃れるフィジカル&技術を持ち合わせているかは疑問だ。ケージ側でのテイクダウン回避や下からのスクランブル等でも、アーセグはこれまで披露してきた以上のスキルを発揮する必要がある。

両者のこれまでの戦いぶりを考えるなら、パントージャ有利は否めないこの試合。さらに王者には地元開催という地の利も加わることになる。10年以上前の修斗ブラジル大会以来のリオでの試合となるパントージャは「アンデウソン、ミノタウロ、ヴァンダレイ、ショーグン、テイシェイラと続くブラジルのヒーローの系譜に、今こそ僕が名前を並べる時がきた」と気合十分だ。

が、挑戦者はそこに付け入る隙を見出しているようだ。「パントージャは地元の人々の前でフィニッシュを見せようとして、いつもよりもさらに向こうみずな戦い方をしてくるだろうね」とにこやかに語る。8日前のオファーでランカー相手にUFCデビューという状況でもきわめてリラックスし、見事に力を出し切った強靭なメンタルを持つ豪州の新鋭は、リオの大観衆を凍りつかせるようなアップセットを引き起こせるのか。ブラジルで繰り広げられる両者の戦いは平良達郎、鶴屋怜というJ-MMAの未来が在籍するUFCフライ級戦線の頂点争いだけに日本のファンにとっても絶対に見逃せないファイトとなる。

■視聴方法(予定)
5月5日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■ UFC301対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
[挑戦者]スティーブ・アーセグ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
ジョゼ・アルド(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ヴィトー・ペトリーノ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ミシェル・ペレイラ(ブラジル)
イホール・ポティエリア(ウクライナ)

<ミドル級/5分3R>
ポール・クレイグ(英国)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ジャック・ショアー(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
イアズミン・ルシンド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
エルヴィス・ブレネウ(ブラジル)
ミクティベク・オロルバイ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ジアン・シウバ(ブラジル)
ウィリアム・ゴミス(フランス)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ(米国)
ドラッカー・クローズ(米国)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<女子フライ級/5分3R>
ジオニ・バルボーザ(ブラジル)
エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)

<ライト級/5分3R>
イズマエル・ボンフィム(ブラジル)
ヴィンチ・ピチェル(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)
ケヴィン・ボルハス(ペルー)

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