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アレックス・ヴォルカノフスキー「正式決定だ、俺は『UFC 280』チャールズ・オリヴェイラ vs. イスラム・マカチェフのバックアップファイターになった」


 UFCフェザー級チャンピオンのアレックス・ヴォルカノフスキーがツイッターで「正式決定だ、俺はライト級タイトルマッチのバックアップファイターになった。みんな、アブダビで会おう」とコメントしています。

 ヴォルカノフスキーは7月の『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』でマックス・ホロウェイに判定勝ちし4度目の王座防衛に成功しましたが、拳を負傷したことから復帰に時間が掛かると見られていました。



 ヴォルカノフスキーはYouTubeでも「バックアップファイターとしてロックオンされている。俺はアピールしていた、そうしたいと言ってい。あとは拳が完治したことを確認するだけだったので、全て大丈夫だ。条件はクリアした」「UFCもみんなも賛成してくれたから、『UFC 280』で計量するつもりだ。どうなるかはいずれ分かるだろう。どちらかが計量ミスしたら俺の出番だ。そうでなかったとしても、少なくとも次のライト級王座の挑戦者としてロックオンされる」とコメントしています。

 UFCはまだこの件について正式発表していません。10月22日にアブダビで開催する『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』で行われるチャールズ・オリヴェイラ vs. イスラム・マカチェフはライト級王座決定戦として行われます。オリヴェイラは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』で行われたジャスティン・ゲイジー戦で予備計量で使用するためにUFCが用意した体重計に問題があったことから155.5ポンドと計量ミスし王座剥奪、ゲイジーが勝利した場合のみ王座戴冠となる変速タイトルマッチに変更されていました。それでも1Rリアネイキッドチョークで勝利したことから現在王座は空位になっています。続きを読む・・・
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【UFN212】パラ千葉系のフライ級ファイター達─05 ─平良達郎「千葉では躊躇してしまいます」

【写真】結果、9月のパラ千葉のフライ級ファイターたちの戦績は2勝2敗だった。簡単ではない。その困難な道の頂点に通じる道がUFC──平良の進む道だ (C)MMAPLANET

鶴屋浩門下のフライ級の精鋭集中インタビュー、最後の1人は──鶴屋浩の一番弟子=松根良太の教え子で、鶴屋の孫弟子にあたる平良達郎の登場だ。

10月15日(土・現地時間)のUFN212:UFN ESPN+70でCJ・ヴェルガラとオクタゴン2戦目が決まっている平良は8月最後の火曜日から1週間、パラエストラ千葉ネットワークに練習に訪れていた。

今回の試合が決まる以前にタイはプーケットのタイガームエタイで6週間に渡る出稽古を行った平良に、そのタイでの練習、千葉での練習、そしてヴェルガラ戦について尋ねた。


──昨日、千葉にやってきて今日からパラエストラCNWで練習ということですが、右目の上が腫れていないですか。

「これは沖縄の練習で、ちょっとやってしまって(苦笑)。でも大したことないですし、練習でも問題ありません」

──10月15日大会でCJ・ヴェルガラと対戦しますが、UFCで2戦目に向け改めて今の気持ちを教えてください。

「フィニッシュして倒したいという気持ちはあります。1試合目の強い相手です。攻撃を受けることを臆さずに入ってきます。UFCの2試合もそういう感じで圧を掛けると、後半は相手が疲れていました。ファイトが好きな感じかなと」

──背が低いですよね。

「見た感じではそうなんです。でも、プロフィールでは167センチになっていて。ちょっとずんぐりして、筋肉が詰まっているような感じに見えるんですけどね。タフな相手になんで、厳しい試合にはなると思っているのですが、だからこそフィニッシュしたいですね」

──その対戦が決まる前にプーケットに行かれていましたが、目的は?

「行ってみたかったんです」

──行ってみたかった(笑)。

「ハイ。タイガームエタイに行ってみたくて」

──あぁ、そういうことですか。プーケットに行ってみたいと思っていたのかと勘違いしていました(笑)。

「アハハハ。行ってみたかったのは、タイガームエタイです」

──山口怜臣選手のSNSにあった写真もタイガームエタイだったのですね。AKAタイランドかと思っていました。

「山口さんは、僕が行った時にはタイガームエタイを主に色々なところで練習していました」

──そうだったのですね。では、そもそもタイガームエタイで練習したいと思ったのは?

「ラスベガスに岡田さんといた時にタイガームエタイにピョートル・ヤンとカムザット・チマエフ、アレックス・ヴォルカノフスキーがいる写真を見たんです。『タイガームエタイ。スゲェ、色んな選手が集まっている』と思って、その時から行ってみたいという気持ちを持っていました。

米国での練習は経験したので、次は近いタイでやってみたいと思って試合が終わったタイミングで行くことにしました」

──ジョージ・ヒックマンがタイガームエタイを離れ、バンタォ・ムエタイMMAを立ち上げたことでヴォルカノフスキーやローマ・ルックンブンミー、トップノイ・キウラムらも移籍したと聞いています。でも、良い練習はできましたか。

「ハイ、実際に良い練習はできました。ムエタイ、レスリング、ボクシングと色々なクラスがあって、自由に好きな練習ができます。それにクラスに出ると必ず技術を教わることができるので、そこは面白かったです。

ムエタイはムエタイ・クラスで、ムエタイの選手もMMAの選手も出るような感じで。ムエタイのトレーナーは基本タイ人でした」

──練習期間はどれぐらいだったのですか。

「6週間です」

──そんなに長期だったのですね。タイは誘惑も多いかと思いますが。

「アハハハハ。練習をしに行っているので。色々と危ない話も行く前に聞かされていたし、そこは全く大丈夫でした」

──楽しんで病気を貰った人、雨水をためている水をコーチに勧められて断ることができずに命を落としかけた選手も過去にいました。

「水には僕も気を付けていたつもりでしたけど、体調は崩しました。2度くらい高熱が出て、吐き気もしてしんどかったです。1人だったので、体調が悪い時は怖かったですね。ずっと夢でうなされていました」

──海外で体調を崩すのは、怖いです。ホントに。

「ハイ。それほどひどくないのも合わせると、5、6回体調を崩しています。なんか、体弱いッスかね(苦笑)」

──やはり練習をして、疲れると免疫が落ちるのでしょうか。

「でもプーケットのご飯は凄く美味しかったです。あれで体調さえ、悪くならなければ……」

──飯が美味しくなくても、元気な方が良いですね。それでも試合が決まる前に、技術的に積み上げることはできましたか。

「ハイ。そのために行きました。試合が決まっていなくても、モチベーションが凄く高くて。練習は相当にやり込むことができました」

──そして試合が決まると、沖縄での調整から試合の6週間ほど前のタイミングで千葉にやってきました。

「今回は1週間の滞在ですけど、ここだと柔道、レスリング、ボクシングという色々なバックボーンのある選手たちと触れ合うことができることや、トップ選手と触れ合うことができます。スパーリングでもスクランブルが自然と多くなって……やっぱり、強い相手が多いので沖縄での練習と比較すると簡単にエスケープできないですし、何といっても極めに行き辛いです。沖縄では何回もトライできるので、極め力がついたと思いますが、千葉では躊躇してしまいます。『極まらないと下になっちゃうなぁ』とか。そういうところでも判断力を養う練習が千葉ではできます」

<この項、続く>

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MMA o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー コナー・マクレガー ジェレミー・スティーブンス ジョゼ・アルド ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マックス・ホロウェイ マルロン・モラエス マルロン・ヴェラ ロブ・フォント

ジョゼ・アルドがMMA引退/UFCフェザー級王座7回防衛は歴代最多

メラブ・ドヴァリシュビリ「ジョゼ・アルドは試合後に引退を示唆していた」(2022年08月26日)

 こちらの続報。8月20日の『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』でメラブ・ドヴァリシュヴィリは判定勝ちしたジョゼ・アルドから「これが俺のラストマッチだ。タイトルを目指す最後の挑戦だったしな。俺は終わったと思う」と言われていたことを明かしてましたが、


 ジョゼ・アルドのマネージャー兼ヘッドコーチのアンドレ・ペデネイラスによると、アルドには以前から引退を進言しているものの、UFCとの契約があと1試合残っていることから、1月21日にリオデジャネイロで開催する『UFC 283』が引退試合になると思うとコメント。その一方で「引退してからしばらくして復帰しようとする選手を何人も見てきたし、彼もそうなるだろう」ともコメントしています。


 しかし結局引退することをCombateが確認したとのこと。

Jose Aldo(Sherdog)

 ジョゼ・アルドは現在36歳のブラジル人でMMA戦績31勝8敗(UFC戦績21勝7敗)。元UFCフェザー級チャンピオン&元WECフェザー級チャンピオン。UFCフェザー級王座7回防衛は歴代最多。

 2015年12月の『UFC 194: Aldo vs. McGregor』でコナー・マクレガーに1R僅か13秒でKO負けし王座陥落しましたが、2016年7月の『UFC 200: Tate vs. Nunes』でフランク・エドガーに判定勝ちし暫定王座獲得。その後マクレガーの王座返上により再戦は実現せず正規王座に就きましたが、2017年6月の『UFC 212: Aldo vs. Holloway』でマックス・ホロウェイに3R TKO負けし再び王座陥落。2017年12月の『UFC 218: Holloway vs. Aldo 2』で行われたダイレクトリマッチでも返り討ちに遭っています。その後、ジェレミー・スティーブンス、ヘナート・モイカノに連勝したものの、2019年5月の『UFC 237: Namajunas vs. Andrade』でアレックス・ヴォルカノフスキーに判定負けしたのを機にバンタム級に転向。

 そのバンタム級転向初戦だった2019年12月の『UFC 245: Usman vs. Covington』ではマルロン・モラエスに判定負けしましたが、スプリットデシジョンで微妙な判定だったことと、フェザー級時代の実績から2020年7月の『UFC 251: Usman vs. Masvidal 』でピョートル・ヤンと王座決定戦を行い5R TKO負け。しかし、その後も2階級制覇を諦めることなく、マルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントと3連勝したことでタイトル再挑戦に望みを繋げていました。そして先月のメラブ・ドヴァリシュヴィリ戦が結果的にラストマッチになりました。続きを読む・・・
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o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ ジョシュ・エメット

アレックス・ヴォルカノフスキーが『UFC 280』チャールズ・オリヴェイラ vs. イスラム・マカチェフの勝者との対戦をアピール

10.22『UFC 280』のメインイベントはチャールズ・オリヴェイラ vs. イスラム・マカチェフのライト級王座決定戦(2022年07月17日)

デイナ・ホワイトがヤイール・ロドリゲス vs. ジョシュ・エメットのフェザー級暫定王座決定戦を示唆「ヴォルカノフスキーは拳の手術を受けると思う」(2022年07月19日)

 こちらの続報。


 アレックス・ヴォルカノフスキーがツイッターで10月22日の『UFC 280』で行われるチャールズ・オリヴェイラ vs. イスラム・マカチェフのライト級王座決定戦の勝者との対戦をアピール。2階級制覇を目指したいのでしょうが、拳の手術を受けてしばらくフェザー級王座の防衛戦ができない状態ならば、そんなことを言ってる場合ではない気がするのですが。続きを読む・・・
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MMA o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー キック ブライアン・オルテガ

ヤイール・ロドリゲス「ブライアン・オルテガの表情を見て異変を感じた」「次戦についてはデイナに任せる」

ヤイール・ロドリゲス「UFCからはブライアン・オルテガに勝ったらアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている」(2022年07月16日)

 こちらの続報。


 『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』のメインイベントでブライアン・オルテガの右肩脱臼で1R TKO勝ちしたヤイール・ロドリゲスが以下のコメント。

「グラウンドに行った時にアームバーを仕掛けた。ハードに絞り上げて脚で彼の体を押し出そうとしていた。彼が外そうとした時に表情を見て異変を感じたよ。彼が肩を押さえているのを見て試合を止めた。異変に気付いた俺は『どうした? 何が起きた?』と言ったら、『ああ、肩だ、肩』と言った。そこで試合は終わった」

「俺は上手く戦ってたと思うよ。何発か強烈なジャブを当ててたし、右のパンチも入れた。オーバーハンドやクロスカウンターでぐらつかせたし、ローキックやハイキックも入ってた」

「理想を言えばアレックス・ヴォルカノフスキーと戦いたいが、彼はしばらく休むようだし、デイナ・ホワイトの言うことなら何でも従うよ」
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MMA o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー ジョシュ・エメット ブライアン・オルテガ

デイナ・ホワイトがヤイール・ロドリゲス vs. ジョシュ・エメットのフェザー級暫定王座決定戦を示唆「ヴォルカノフスキーは拳の手術を受けると思う」

ヤイール・ロドリゲス「UFCからはブライアン・オルテガに勝ったらアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている」(2022年07月16日)

 こちらの続報。


 『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』のメインイベントでヤイール・ロドリゲスがブライアン・オルテガの右肩脱臼で1R TKO勝ちした件についてデイナ・ホワイトが以下のコメント。

「残酷だ。ラフなスポーツだし、こういうことも起こり得る。だが、グレートファイトになる予感がした途端にこんなことが起こるなんてどういうことだ? 残酷だよ」

「多分オルテガは肩の手術が必要だろう。私も肩の手術をしたことがあるが、悪夢だったし回復に時間が掛かった。どうなるかはいずれ分かるだろう。今はそんなことは考えられないが、互いにまたやりたいと思っているのは素晴らしいことだ」

「誰もが自分がタイトルに挑戦するべきだと思っているが、ジョシュ・エメットがその中の一人であることは間違いない」

「アレックス・ヴォルカノフスキーは拳の手術を受けると思う。何か問題があるのだと思う。暫定王座決定戦の可能性だって? あると思う。私はその案は嫌ではない」
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2022年ESPY賞、ベストMMAファイター部門はチャールズ・オリヴェイラが受賞

2022年ESPY賞にアレックス・ヴォルカノフスキー、チャールズ・オリヴェイラ、カマル・ウスマン、ケイラ・ハリソンがノミネートされる(2022年07月01日)

 こちらの続報。


 ESPN主催ESPY賞(Excellence in Sports Performance Yearly Award)のベストMMAファイター部門でチャールズ・オリヴェイラが受賞しています。続きを読む・・・
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ヤイール・ロドリゲス「UFCからはブライアン・オルテガに勝ったらアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている」




 『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』のメインイベントでブライアン・オルテガと対戦するヤイール・ロドリゲスが以下のコメント。

「ああ、この試合に勝てばアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている。それを狙っているよ。まずは7月16日にブライアン・オルテガに勝たないとね」

「ヴォルカノフスキーについてはワオとしか言いようがない。彼は素晴らしかった。目を見張るものがあった。チャンピオンになりたいなら、それだけの準備、それだけの努力が必要だ。彼は本当にタフだ」

「彼が先日マックス・ホロウェイに勝つ前までは、そこまで良い選手だとは思わなかったが、あの試合ではとても素早く、爆発的で、スマートで、戦略的で、全てが上手く行っていた。なぜ自分がチャンピオンなのかを証明した。とても良くなってたし、家族や友人からも『どう思う?』と言われた。彼に勝つにはとんでもない努力が必要だ」

「ブライアン・オルテガとは友人なので必要な時以外は、お互いに戦いたくなかった。だが、これは俺たち二人にとってもチャンスだし、戦わなければいけなかった。これは望んだ相手と言うよりも望んだチャンスだ。この大きなチャンスに対峙する。重要な試合だ」
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【UFC ABC03】Fight Night以上PPVよりマニア好み。チョン・ダウン、岡見越えなるか。ミーシャの今は?

【写真】フライ級でミーシャは頂点を狙えるようなパフォーマンスを見せることができるか(C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)にニューヨーク州ロングアイランドのUBSアリーナで開催されるUFC on ABC03「Ortega vs Rodriguez」の計量が15日(金・同)に終了し、出場全24選手全員がクリアしている。

東部時間帯でプレリミは午前スタートとなるNY真昼の決戦、メインはフェザー級のブライアン・オルテガ✖ジャイー・ロドリゲスという再起戦対決となった。


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オルテガは昨年9月にアレックス・ヴォルカノフスキーのベルトに挑戦して敗北、ロドリゲスは昨年11月のマックス・ホロウェイに敗れて以来の実戦復帰となる。

いわば同階級のトップツーの軍門に下った両者にとって、頂点を目指す権利を再度得るための過酷なサバイバルマッチだ。ボクシング&柔術、削って極めるオルテガに対し、独特のテコンドームーブで変幻自在な打撃に加え、下になっても極めのあるロドリゲスの対戦は、スタンドで蹴りの間合いが続かない限り、立ちもグラウンドもダイナミックな攻防に発展すること間違いないだろう。

とはいえ、大切な試合を落としてからの再起戦、動きが固くなり思い切りの良さが抑えられるファイトになる可能性もあるが……。セレモニアル計量では「試合がどうなるのかは分からない。でもウォーになることは確かだ」とロドリゲス。一方のオルテガも「メキシコからNYへ、イッてしまっているウォリアーのお出ましだよ。バチバチの戦いになるよ」と話した。

そんなセレモニアル・フェイスオフで見せたロドリゲスの気合と、T-Cityの落ち着き様を見る限り期待を裏切らないギリギリの戦いを両者は覚悟しているようだった。

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マンハッタンから30キロのNY真昼の決戦。

ショーン・バーゴ✖シャルル・ジョーダン、ジャック・ショア✖リッキー・シモンのように打撃、組みでがっぷり四つの真っ向勝負など、Fight Night以上──PPVよりマニアックというMMAファンには楽しみな対戦カードが揃っている。

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と同時にどうしても気になるのが、メインカードにリー・ジンリャンとスムダーチーという中量級と軽量級の中国人ファイターが2人も登用されていることだ。

UBSアリーナが隣接するクイーンズだけで中国系米国人は20万人住んでおり、お隣のブルックリンも15万を超える同朋が生活している。

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とはいって、ご当地ファンの導入狙いではプレリミ出場で十分なはず、やはりUFCの同国市場への期待の表れととれるだろう。

そのメインカードにはMMA復帰戦から3戦目、フライ級に階級を落としたミーシャ・テイトが2016年11月のMSG以来、5年8カ月振りのNYで戦う。意気込みは実に潔い、ただし動きが落ちていることは否めないミーシャ。スケールでもお馴染みの力こぶにキスのポーズを披露したが、ローレン・マーフィー相手にどこまで全盛期に近いパフォーマンスを披露できるか。

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アジア系ではなんといってもチョ・ダウンに注目だ。

1ドローを挟んでいるとはいえ現在オクタゴンで4連勝中、ライトヘビー級ということを考えればMMA版漢江、いやアジアの奇跡と言っても過言でない。チョ・ダウンが今大会でダスティン・ジャコビーを破れば5連勝と岡見勇信を抜き、水垣偉弥に並ぶことになる(※蛇足ながら岡見の偉大さは4連勝以外に、3連勝を3度している点にも表れている)。

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オープニングマッチにはInvicta FCからストロー級世界王者のエミリー・ダコーテがステップアップ、。

女子MMAファイターにとってインヴィクタからUFCは王道のステップアップ方法だっただけに、注目のダコーテの初陣──と、第1試合からヘッドラインまで、本当にMMAが好きなファンにとって非常に楽しみなラインナップとなっている。

■視聴方法(予定)
7月17日(日・日本時間)
午前0時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ABC03計量結果

<フェザー級/5分5R>
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)
ジャイー・ロドリゲス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
アマンダ・レモス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムスリム・サリコフ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)
スムダーチー: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ショーン・バーゴス: 145.8ポンド(66.13キロ)
シャルル・ジョーダン: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ミーシャ・テイト: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185.6ポンド(84.18キロ)
ダルシャ・ランジョンブラ: 185.6ポンド(84.18キロ)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン: 135.6ポンド(61.5キロ)
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
エウベウチ・バーンス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 205ポンド(92.99キロ)
チョン・ダウン: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドワイト・グラント: 184.4ポンド(83.64キロ
ダスティン・ストーツフス: 185.6ポンド(84.18キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ: 115.8ポンド(52.52キロ)
エミリー・ダコーテ: 115.6ポンド(52.43キロ)

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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase328 UFC アレックス・ヴォルカノフスキー パンクラス 中田大貴 亀井晨佑 田中半蔵 透暉鷹

【Pancrase328】透暉鷹と暫定フェザー級王座決定戦、亀井晨佑─02─「やりたくないと思っていました」

【写真】バシッと右ストレートの亀井晨佑(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPANCRASE328で透暉鷹と暫定フェザー級暫定王座を争う、亀井晨佑のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

前編では亀井がプロMMAファイターになるまでの経緯を語ってもらったが、この後編ではその亀井がいかにして大激闘を展開するファイターになったのかを聞いた。すると、話は試合と同じく予想もつかない展開に――。

<亀井晨佑インタビューPart.01はコチラから>


――亀井選手が大学を卒業して社会人になったのが、いつのことでしょうか。

「いま社会人になって、ちょうど2年目です。社会人になったのは2021年4月ですね」

――ということは、内村洋二郎戦とビクトル・ウーゴ戦は、薬学部の勉強をしながら試合に出ていたということですね。

「そうです。その2試合が2019年で、そのあとに薬剤師の国家試験を受けて社会人になってから、2021年9月の三宅輝砂戦が復帰戦でした」

――薬剤師の国家試験が行われるのは……。

「2月ですね。就職先は5年生の時か、6年生の初めに決まっています」

――格闘技とは関係ないお話になりますが、2月に国家試験を受けて落ちた場合、就職先の内定は取り消しになるのでしょうか。

「薬剤師の免許が必要な仕事――ひとつは調剤薬局ですよね。調剤薬局のなかには、もう1年待ってくれるところはあります。もうひとつは製薬会社。これはMR(医薬情報担当者、製薬会社の営業にあたる)だと薬剤師の免許が必要ないので、そのまま製薬会社でMRとして働くことが多いです」

――亀井選手は薬剤師と製薬会社、どちらになりたいと思っていたのですか。

「格闘技でプロになろうという考えがなかった頃は、バリバリ稼ぐためにMRになろうと考えていました。転勤も嫌じゃなかったですし。プロになってからも、自分がMMAでどこまで行けるかも分かっていなかったので――そんなに強くなれないだろう、と。だから、それなりにMMAをやりながらMRになるんだろうなと思っていました。

でもネオブラの頃から、そうもいかないなと考えるようになって。これは……東京に残らないとダメだなって思いました」

――そうしてMRではなく薬剤師への道を選んだあとにMMAで2連敗、自分が選んだ道が正しかったのかどうか迷いませんでしたか。

「メチャクチャ迷いました。正直、ウーゴ戦の時は……それも自分が浅はかだったんでしょうね。内村戦で負けて、青木さんのクラスが始まり、少し組み技に触れたぐらいで自分は行けるだろうと考えていたことが、いま思えば浅はかだったんです。内村さんとの試合の内容が良くなかった、というところはありますよね」

――内容が良くなかったとは?

「ああいう激闘をしてしまうと、自分に酔ってしまうじゃないですか(笑)。ダメなところを受け入れてはいるけど、負けているのに浮かれてしまっている自分がいたんですよね」

――ウーゴ戦を経て学生から薬剤師になり、生活環境は変わりました。一方で、現在までにファイターとして変化したところはありますか。

「本当は国家試験の前に1試合やる予定だったんですが、それがコロナ禍で中止になってしまったんです。そこから国家試験の勉強に入って……最初は焦りました。きっと2年間ぐらい試合が空いてしまうだろうなと。

でもすぐに吹っ切れるというか、体は動かせなくても頭は動かせますよね。その時のほうが格闘技界の状況を俯瞰して見ることができたり。日本と世界の差って、どういうものなのか。そのなかで自分がやりたいスタイルは何なのか。それを突き詰めることができたので、焦りは無くなりました」

――結果、たどり着いた自分のやりたいスタイルとは、どんなものだったのでしょうか。

「最初は打投極、全部できないといけないと思っていました。でも、それが大変であることは分かっています。だから自分の強みである打撃は生かしつつ、組みはどんな選手が来ても対応できるように。自分は相手を寝かせる必要はないと思っています。たとえばUFCのアレックス・ヴォルカノフスキーって、すごく地味なスタイルじゃないですか。打撃はできるけど、組んでケージに押し付けて休むとか。自分にはヴォルカノフスキーみたいなスタイルが合っているんじゃないかと」

――ただ……そう考えた結果、3月の中田大貴戦が打撃による大激闘になるわ、テイクダウンで背中を着けて勝負を決するわで、仰っていることと真逆になっています(笑)。

「アハハハ、そうなんですよ。なかなか上手くいかないものですよね(笑)」

――こうやってお話を聞いていても、とてもスマートな考えを持っているのだろうなと思います。それが試合は大激闘になり、かつ試合中に奇声を挙げるなど、ギャップが凄いです。

「あぁ、あれですか(笑)。ナチュラルに、ハイになっているんでしょうね。でもギャップがあるのは、よく言われます」

――その中田選手に勝利しましたが、トーナメント決勝進出はドクターストップとなった末、今回の暫定フェザー級王座決定戦となりました。対戦相手の透暉鷹選手の印象から教えてください。

「なかなかに地味強ですよね。たぶん多くの選手が、やりたくないなって思うタイプじゃないですか。実は僕自身も、やりたくないなと思っていました。でも練習していくなかで、そんなこともないのかな、と今は考えています。

透暉鷹選手が田中半蔵選手に勝った時(2020年10月に判定勝ち)、これは強いなと思いました。あの田中選手を5分3R、漬けることができるのは相当な実力だなと。さらに、そのあとはフィニッシュ率が高くなっていて。今のパンクラスの中で、一番勢いのある選手の一人だと思うんですよ」

――その透暉鷹選手の勢いを、どう受け止めますか。

「どうなんでしょうね。自分のペースで試合できれば良いのかな、って思います。試合って結局はエゴのぶつけ合いじゃないですか。相手はフィニッシュしたいでしょうし、自分もKOとかフィニッシュできればいいんですけど……25分間、ただただエゴのぶつけ合いで終わってしまうかもしれない。

初めての5分5Rですけど、気持ちを切らさずに戦いたいです。自信はあります。ほどほどにハイになって、もう一つガスタンクを開放できれば」

――結果、また大激闘になって……。

「自分は望んでいないんですけどね(笑)。自分の頭の中では、いつも地味な試合をしたいんですよ……中田戦も、ずっと左ジャブを突き続ける地味な試合をしようと思っていたので」

――えぇっ!?

「でも気づけば、いつも右ストレートが入っていて。それが、MMAの面白さですよね」

■視聴方法(予定)
7月18日(月・祝)
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE(※第1部)
午後4時30分~ U-NEXT(※第2部)

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