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F1 Goods o UFC   アイリーン・アルダナ アマンダ・ヌネス アンジェラ・ヒル マッケンジー・ダーン

5.20『UFC Fight Night 224』のメインイベントがマッケンジー・ダーン vs. アンジェラ・ヒルに変更

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5.13『UFC Fight Night 225』でマッケンジー・ダーンとアンジェラ・ヒルが対戦(2023年02月22日)

6.10『UFC 289』ジュリアナ・ペーニャ負傷欠場によりアマンダ・ヌネスの女子バンタム級王座防衛戦の相手がアイリーン・アルダナに変更(2023年05月03日)

 こちらの続報。


 UFCが5月20日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 224』のメインイベントがマッケンジー・ダーン vs. アンジェラ・ヒルの女子ストロー級マッチに変更されることを発表。

 当初同大会のメインイベントはラケル・ペニントン vs. アイリーン・アルダナになる予定でしたが、『UFC 289』でジュリアナ・ペーニャの代わりにアルダナがアマンダ・ヌネスの女子バンタム級王座に挑戦することから、5月13日の『UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida』で予定されていたマッケンジー・ダーン vs. アンジェラ・ヒルを1週間スライドさせています。

 なお、ラケル・ペニントンは『UFC 289』アマンダ・ヌネス vs. アイリーン・アルダナのバックアップファイターになるとのこと。続きを読む・・・
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MMA o UFC uFC289   アイリーン・アルダナ アマンダ・ヌネス

6.10『UFC 289』ジュリアナ・ペーニャ負傷欠場によりアマンダ・ヌネスの女子バンタム級王座防衛戦の相手がアイリーン・アルダナに変更



 UFCが6月10日にカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーで開催する『UFC 289』のメインイベントでアマンダ・ヌネスの女子バンタム級王座に挑戦予定でトリロジーファイトの決着戦となるはずだったジュリアナ・ペーニャが練習中に脇腹を負傷したしたことにより欠場、代わりにアイリーン・アルダナが挑戦することを発表。

 アルダナは昨年9月の『UFC 279: Diaz vs. Ferguson』でメイシー・チアソンに3R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。現在UFC女子バンタム級ランキング5位。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02 UFC   アマンダ・ヌネス エメリヤーエンコ・ヒョードル ケイラ・ハリソン ヘンリー・フーフト ベラトール ボクシング マリーナ・モフナトキナ ヴィセンチ・ルケ ヴィヴィアニ・アロージョ 東よう子

【PFL2023#02】東よう子と対戦、キルクリフFC唯一の女子選手マリーナ・モフナトキナが話していたこと

【写真】何か一つのことを究めた人は確かな自信と、独特の落ち着きを持っている(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、東よう子と対戦するマリーナ・モフナトキナと対戦する。

世界大会で68キロ級を6度も制した不世出の女子サンビストは、さらになるコンバットスポーツ界での成功を目指し、MMAに転じた。今回、PFL参戦2年目を女子フェザー級という新しい階級で迎えるモフナトキナ。MMAPLANETでは昨年8月に彼女のインタビューを行っていたが、紹介するタイミングを逸していた。

女子禁制のキルクリフFCでの練習参加が許された唯一の女子MMAファイター、マリーナ・モフナトキナとはどのような選手なのか。当然、東戦に関しては言及されていないが、彼女の人となりとその実力のほどを想像できるよう、ここでインタビューを掲載したい。

東よう子、キャリア最大のタフファイトが待ち受けていることは間違いない。


──マリーナ、6度のサンボ世界王者からMMAに転向した理由を教えていただけますか。

「サンボではもう何もかもやり切って、何か成し遂げることがなくなってしまったの。でもアスリートとして、高いレベルでコンペティションに出場し続けたかった。そしてサンボで成功を収めた選手の次への挑戦ということを考えるとエメリヤーエンコ・ヒョードル、ハビブ・ヌルマゴメドフのような先人がMMAで成功を収めていることが、凄く刺激的だったわ。

私はサンボで最も成功を収めた女性として、MMAにチャンレジをすることを決めたの。ヒョードルやヌルマゴメドフのように成功を収めることが、私のゴールね」

──とはいえ、その両者を含めサンボからMMAに転じたファイターはスポーツサンボではなくコンバットサンボで成功を収めています。彼らは打撃の経験があるだけでなく非常にMMAに近い競技で実績を残している点は、スポーツサンボの頂点にあったマリーナとは相違点があると思われますが。

「全くもって、あなたの言っていることは正しいわ。私は26歳になって初めてボクシンググローブをはめて、打撃の練習を開始した。ゼロからのスタート、それもまた私に最高のやる気を与えてくれたの。

私はサンボで成功したけど、MMA界はサンボとは比較にならないぐらい巨大よ。サンボの世界王者になった時より、ケージの中で戦うと皆が私のことを認識してくれるようになったわ。そういう世界で成功を収めたい。それも私のモチベーションであることは絶対ね」

──そんなマリーナはキルクリフFC唯一の女性ファイターです。ヘンリー・フーフトは選手同士が男女の仲、いえ男女の仲につきもののトラブルを嫌がり、女子を受け入れていませんでした。そんなキルクリフでマリーナはハードトレーニングを積んでいます。

「アハハハハハ」

──ここから車で15分ほどのATTでは原則ドームは男の選手のみ、女子は近くのホテルに部屋を借りるというルールがありますが、多くの女子ファイターが所属しています。なぜキルクリフだったのでしょうか。

「2020年、Bellatorで戦うために初めて米国で練習しようと思ってフロリダにやってきたの。でも、COVID19の影響でどのジムも閉められていて。ATTは既にATTのメンバーになっていてワクチンを接種した選手だけが練習することが可能だった。外国人で新参者の私はトレーニングに参加することはできなかったの。

参加率の下がる水曜午前のレスリングにも参加

あの時、マネージャーから『ロイック・ラジャポフはサンフォードMMA(現キルクリフFC)で練習しているから一緒に行けば良い』と言われ、ロイックと一緒にジムを訪れた。

でもヘンリーには『このジムはまだ女子選手を受け入れる体制が整っていないんだ。男子ばかりで良い練習にはならないよ』と言われて。

それでもヘンリーは試しに練習する機会を与えてくれたの。その次の試合で私は勝つことができ、試合後にジムのコーチ達が私の処遇についてミーティングして……。『MMAは本当に厳しい練習が必要だ。集中力が途切れる要素は省きたい。でも、マリーナはそんな連中と変わらない。本当に必死に練習していた。男女の違いの前にマリーナは一流のアスリートだよ』って言われ、そのままジムで練習をする許可がもらえたの」

──おお、素晴らしい話です。

「私がストロー級やフライ級でなくて、運よく私と同じサイズの選手がたくさんいることも練習できる要因だったと思う。男子選手と練習を続けることは本当にハードだけど、これ以上良い練習は存在しないわ」

──そうはいっても、女子のトレーニングパートナーは欲しくないですか。

「実はATTを離脱したアマンダ・ヌネスと私のフィジカルストレングス・コーチは同じで、彼から『できれば一緒に練習しないか? きっと互いのためになるから』と言ってもらっていて」

──おおっ!!

漢の選手にヒザ十字を極めていた

「でも、私はUFCで戦うことも視野に入れているから、すぐにYesとは言えなくて。

きっと私の去就が定まれば彼女と練習することもあるだろうけど……。男子と女子は体の作りが違うし、女子の練習相手は欲しいとは思っている。もし、彼女と練習できるようになればチャンピオンの精神性なんかに触れる機会ができるわけだから、一緒にトレーニングすることになれば大歓迎ね。

それでも今はキルクリフで十分な練習ができているから。ここいることは間違いないって断言できるわ。男の選手に殴られて、鼻血を流していると怖いモノになしなるから(笑)」

※今回の試合前の調整はロシアで行っていたモフナトキナは、大会後にキルクリフFCに再合流を果たす。そして、今キルクリフには所属ではないがヴィセンチ・ルケのトレーニングパートナーとして──あのヴィヴィアニ・アロージョの姿の見られるそうだ。

──なるほどぉ。PFLは女子ライト級を実施する唯一のメジャープロモーションですが、フェザー級であればBellatorもUFCも試合を組んでいますね。つまりマリーナは今後、フェザー級で戦うことも考えているわけですね。

「もちろん、フェザー級はライト級よりポピュラーで有名な選手も多く、戦える舞台も多いわ。私自身、ライト級よりフェザー級で戦ってきたけどPFLで100万ドルが懸かった試合が組まれるから、今はライト級で戦っているの。私よりずっと大きなケイラ・ハリソンとも戦えて、私の力は示せたと思っている。私はケイラに初めてフィニッシュされなかった選手になったし。

それでも本来はフェザー級だし、Bellatorがベルトに挑戦できる機会を与えてくれるならベラトールで戦うわ。もちろん、UFCで戦えるならそうする。私はケイラと違って、フェザー級で戦うことための減量も特に問題はないから。

同時にマネージャーからPFLも来年はフェザー級のシーズンを組むという話がレイ・セフォーからあったと聞かされているし。PFLは私のMMAファイターとしてのキャリアのなかで、最高の条件を提示してくれたプロモーションだし、PFLがフェザー級を創るなら喜んでPFLで戦い続けたいと思っている」

■視聴方法(予定)
4月8日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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ABEMA K-1 MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC285   アマンダ・ヌネス アレクサ・グラッソ キック ボクシング ヴァレンチーナ・シェフチェンコ

【UFC285】グラッソ戦前の格闘聖女ヴァレンチーナ・シェフチェンコ─02─「私は戦いに疲れることはない」

【写真】パラエストラ柏の皆が、彼女を尊敬し心酔しきっていたのは何も強さだけでないことがハッキリと分かった (C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC285「Jones vs Gane」のコメインでアレクサ・グラッソを相手に8度目の防衛戦に臨むUFC女子世界フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコ・インタビュー後編。

パラエストラ柏で、3週間のキャンプを終えた彼女が話してくれた、数々のMMA論。MMAは強ければ、正義。そのうえで、人間として尊敬できればもっと格好良い。そんな世界最強のMMAファイターの言葉──あの舞台で勝ち続けることができる人間が話す言葉は、才能に満ち溢れた王者の論理だろう。だが、同時にどのような人間でも持ち続けることができる姿勢、思考を彼女は教えてくれた。

<ヴァレンチーナ・シェフチェンコ・インタビューPart.01はコチラから>


──なるほどぉ。ところでヴァレンチーナはただ様々な競技で戦ってきただけでなく、成功を収めてきています。テコンドー、ムエタイ、キックボクシング、柔道、ボクシング、そしてMMAと、まるで違うルール、よく似たルール、ともに結果を残せる理由をどのように考えていますか。

「それは私がマーシャルアーツを30年間やってきた経験があるから。私は5歳から格闘技を始めたわ。それに家族の皆がマーシャルアーチストだった。母はテコンドー三段で、母の影響で私も姉のアントニーナもマーシャルアーツを始めることになった。アントニーナはUFCファイターになった一方で、パイロットの仕事も続けていて。その都合で彼女はプエルトリコにいて、このあとラスベガスで合流することになっているの」

──パイロットですか、本当に多才なのですね。

「そうね(笑)。全ては経験よ。コーチのパベル・フェドートフはいつも私に『ヴァレンチーナ、ユニバーサル(普遍的な)ファイターであれよ』と言っているの。『本当のファイターは違うスタイルや違うルールでの戦いを恐れることはない』って。立ち技でも寝技でも、必要な戦いに応じるだけ。違ったルール、違った戦いに必要なことをするだけよ。

テコンドー、散打、空手、キックボクシング、K-1、本当に多くのムエタイの試合、全ては自分の経験で戦うだけ。もっと練習して、もっと理解して、もっと成功への道を探ること」

──ただし、戦い方としてはアジャストが必要だと思います。そのなかで、変わることのない軸のようなモノを持たれていますか。

「そうねぇ……全般的に見て理解力かな。どのように戦えば良いのか、どのように試合に向けて練習すれば良いのかという思考を確立させ、その考えを練習中や試合が始まってから曲げないことを。それを変えるようなことがあれば、自分の戦いの全てがガタガタと音を立てて崩れ落ちてしまうから。

どれだけ成功したのか。どれだけ高見を目指し、どれだけ自分の立ち位置が変わったのか。そんなことは一切関係ない。私はずっと同じファイターであり、同じ人間。勝利に対して謙虚であり続け、ハングリーであり続ける。それを何度も繰り返すだけ。それが成功の鍵だと思う。

テクニックもスタイルも変えて構わない。でも、自分の内面は立場によって変えてはダメ。マーシャルアーツを戦い始めた時と同じ内面を持ち続け、その内面から放出されるエネルギーを大切にすること。自分への自信、自身の平穏さを立場や状況で変えないこと。そこが一番大切な部分よ。チャンピオンになり、チャンピオンであり続けるには」

──なるほどぉ。真っ新な時のエネルギーと、素の自分を大切にするということですね。ところで世界戦の前のキャンプだというのに、対策練習をしているような風には見えなかったです。

「普段からそうよ。誰だって対戦相手の試合を見て、研究して、練習をしているはず。私もアレクサの試合を見て特に危険な攻撃が何かはしっかりと頭にいれているわ。だから、皆と同じことをやっているはずよ。いかにその展開を避けるのか、しっかりと頭に入っている」

──とはいえアレクサ・グラッソと同じような体形の選手もいないし、構えも皆がそれぞれのスタンスで戦っていましたが……。

「もちろん、彼女と同じ体形で同じようなスタイルのトレーニング・パートナーがいてくれると、最適ね。でも、そうじゃない場合はどうするの? パラエストラ柏の練習仲間は、アレクサの真似をするのではなくて、本来の自分の力を出してくれた。とてもシリアスで強度の高いトレーニングよ。私がミスをすれば、顔面を殴られる。そんな緊張感のある練習をここで3週間やってきたわ。彼らが本来の自分の戦いをすることで、本当に危険で緊張感のある練習ができたの。彼らがアレクサの真似をしても、そんな練習にはならない。

それよりもスタイルの違う、色々な強い選手と練習できるほうがずっと試合に役立つわ。今回の防衛戦だけでなく、これから私が戦う全ての試合においてね」

──いやぁ、自分の浅薄な考え方が恥ずかしい限りです。では、そのように準備してきたアレクサ・グラッソはどのようなファイターだと考えていますか。

「彼女は強い。寝技もできてボクシングも強い、コンプリートファイターよ。このレベルで、チャレンジャーになるにはどの状況でも正しく戦えて当然で。だから、私も何も変わりなく、全ての面で戦えるように2週間前までに最高の状態に整えてきたわ。練習を続けて、戦う。そして、今回も勝利を手にするだけよ」

──アレクサもヴァレンチーナも、距離のコントロールに長けていると思います。ただ、ヴァレンチーナの距離のコントロールは攻めるためで。対して、アレクサは防御のためにように感じます。

「う~ん……そうかしら。攻める時は攻めるし。さっきも言ったようにハイレベルなファイターは、どんな状況でも戦えないといけないから。良いスタイルマッチアップだと思うけど。皆が見て、楽しめる試合になるはずよ」

──ではその距離の取り方ですが。前手、前足で距離を測り、後ろの手足の攻撃に繋げるケースが多いと想うのですが、ヴァレンチーナは後ろ足で距離を取って移動することも間々あるように見受けられます。

「それは状況によって変わってくると思う。手の時もあるし、足の時もある。ファイトはファイトで、誰もこうなる、こうだって予測はできない。そんな話した通りのことがオクタゴンの中で起こるなら、誰も苦労はしないわ(笑)。だから、自分ができる限りの努力をして試合に臨むの。そして試合中は自分の体の動きに、身を委ねることね。

私は前手で距離をとることもあるし、前足でタイミングを測り、後ろ足で移動もする。何も一つの方法論に拘る必要はないから。もちろん、距離のコントロールは戦う上で本当に大切なことで。正しい距離が、良い結果を生むことは確かよ。そして、正しいタイミングが、勝敗を決するといっても過言でないわ。

そのために正しい技術を学び、トレーニングを続けること。オクタゴンに入って、ホーンがなれば考えている時間なんてない。次に何をしようかなんて思っている時間の猶予はないから。でも、次の動きをしないといけない。結局、自分の本能で戦うしかないのよ」

──それはもう才能の固まりであるヴァレンチーナだから言えることで、UFCファイターでもその域にはなかなか達せないのではないでしょうか。

「ウフフフフフフ」

──でも、ここまで成功を収めてやり切った感はないですか。どのようにして、この激しいスポーツに向き合い続けることができるのですか。

「マーシャルアーツは私の人生だから。今、ここにいるのもそう。私は好きなことをやっているだけで。好きなことをする、それが私にとって最大のモチベーションになっているわ。私は戦いに疲れることはない。自分が好きなことが、ここで戦うことであるなら、そのための必要な努力を続けるだけで。

私はそこに没頭できないで……自分のやるべきことを止めて、人々から評価されたり、尊敬されたい──そんな自己承認欲を満たしたいと思うようなことは一切ないわ。特に今の若い世代は、そういう傾向が強いけど、彼らは評価や人生観を大切にしようとしているだけで、その本当の意味がまだ理解できていないから(笑)。

インスタグラムでは20歳や19歳の子たちが、分かり切ったようなこと言っているじゃない。ホント、頑張れって感じね(笑)。好きなことに没頭していれば、あんなことに費やす時間はないはず。私は自分が何をしたいのか、どうなりたいのか。そんなことは考えずに、必要なことをやっているだけ。

こうなりたいとか、ベルトが欲しいとか、それはゴールじゃない。私のゴールは戦って人生を豊かに、幸せにすることだから」

──いやぁ、参りました。自己承認欲がなく、幸せになるためのファイトですが、もう1本のベルトを目指すつもりはないですか。今も……特に2度目のファイトですが、ヴァレンチーナがアマンダ・ヌネスに負けたとは思えないです。

「そうね、私は負けていない。私が勝っていたわ(微笑)。そして、その試合はきっと実現するわ。正しいタイミング、正しい場所でね」

──おっと、距離の取り方と攻め時と同じですね(笑)。

「フフフフ。その通りだわ」

──ヴァレンチーナ、今日は本当にありがとうございました。では、3週間過ごした日本のファンにメッセージをお願いします。

「私は本当に、この素晴らしい国を愛している。また日本に来たいと既に思っているわ。絶対に戻って来る。その時は試合前じゃなくて、もっと色々なところに行って、色々なモノを食べるの。絶対に(笑)」

■視聴方法(予定)
3月5日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

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Column F1 MMA o ONE UFC   アマンダ・ヌネス コナー・マクレガー ジャスティン・ゲイジー ダスティン・ポイエー トニー・ファーガソン ネイト・ディアス マイケル・チャンドラー ユライア・フェイバー

コナー・マクレガー、復帰戦の相手はトニー・ファーガソンか/共に次期TUFのコーチを打診される

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 コナー・マクレガーのヘッドコーチ、ジョン・カヴァナが以下のコメント。

「コナー・マクレガーは年内に復帰するし、それについては自宅を賭けても構わないと思ってる。最近彼と話をしたが、その後(マクレガーのマネージャーである)オーディ・アターも来た。現在、面白い交渉が行われてると思う。それ以上のことは絶対に言えないが、今年はコナーがオクタゴンに戻ってくると確信している」

「よく聞かれることだが、対戦相手については正直言って本当に気にしていない。私にとって重要なのは、例えば今週コナーに会って、話をしている時に、彼が何人かの名前を言ったとしよう。特に目を見開いて、リビングルームを行ったり来たりして、彼が何をしようとしているのかを私に示す。それが一番大事なことだ。彼が興奮するような名前であることがね」

「コナーにとって、次の試合のためのトレーニングは、大きなモチベーションになるものを見つけなければならない。今さらお金とかチャンピオンベルトがモチベーションになるとは思えない。だから、特定の相手、特定のスキル、そしてそれが彼にどうマッチするかということの方が重要だと思う」

「ネイト・ディアス戦が素晴らしかったのは明らかだ。ジャスティン・ゲイジーはこれまで戦ったことのない非常に興味深い相手になるだろう。ダスティン・ポイエーとは現時点で何度もやってるが、変な終わり方だった。マイケル・チャンドラーは偉大なファイターであり、偉大なアスリートだ。 それらはすべて素晴らしい。彼らは皆、何か違うものをもたらすだろう」

「私が探しているのは、コナーを動かす名前だ。彼を椅子から立ち上がらせて興奮させる。何人かは『ああ、彼となら戦ってもいい』という感じだが、その程度しか興味がなかったら、彼が12週間のトレーニングキャンプを乗り切ることができないのではないかと不安になる。エキサイティングな名前であれば、トレーニングは楽しくやれる」



 コナー・マクレガーがインスタグラムで「これはThe Ultimate Fighterハウスでのスナップだ。ユライア・フェイバーとコーチ対決をした場所で、この写真は開始直前のものだ。ユライアのチームメイトのチャド・メンデスを倒して、初めて世界タイトルを獲得する直前だった」「そして、俺はチームを勝利に導いた。クレイジーな旅路だった。そして今、またこのコーチのオファーがあった。俺はやりたい。この世界観にどっぷり浸かりたい。ファイターたちが整列しているのが見えるよ」とコメント。


 するとトニー・ファーガソンもインスタグラムで「TUFのコーチをするかと尋ねられた」「こっちはいつでも準備ができている」とコメント。

 2015年の『TUF 22』のコナー・マクレガーとユライア・フェイバーのように対戦しない例もありますが、基本的にThe Ultimate FighterはFinaleの後にコーチ同士が対戦します。昨年の『TUF 30』はアマンダ・ヌネスとジュリアナ・ペーニャがコーチ対決をし、その後7月の『UFC 277: Pena vs. Nunes 2』で両者は再戦、ヌネスが判定勝ちをし王座奪回しています。続きを読む・・・
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o UFC アマンダ・ヌネス ミーシャ・テイト

UFC on ESPN+75:第8試合・ケトレン・ヴィエラ vs. ラケル・ペニントン

女子バンタム級ヴィエラ2位、ペニントン5位。

UFC7勝2敗のヴィエラだが、まだタイトル挑戦経験はない。テイクダウンからの押さえ込み主体の地味なスタイルのため、なかなかチャンスが与えられていない。ここ2試合はメインを任され、ミーシャ・テイト、ホリー・ホルムという元王者を連破。しかしいずれも僅差の判定勝ち。ホルム戦はほとんどのメディアがホルムを支持する内容だった。

ペニントンは5年前にアマンダ・ヌネスのタイトルに挑戦したが、5RKO負け。UFC10勝5敗で、負けた相手はヌネスの他にホルム(×2)、ジェシカ・アンドラジ、ジャーメイン・デ・ランダミーと全員王座経験者(別階級含む)。現在4連勝で、こちらもタイトル挑戦が近づいてきている。1位は前王者のジュリアナ・ペーニャで、王者ヌネスとはダイレクトリマッチで対戦しているので、この試合の勝者が次の挑戦者になる可能性が高い。

スーパーマンパンチで飛び込んだペニントン。ヴィエラジャブを突いて出る。ペニントンボディストレート。前に出て連打を入れた。ジャブから右を入れるヴィエラ。ペニントン出て連打を放つが、ヴィエラ首相撲からの膝から肘。出るヴィエラ。ワンツー。前に詰めたペニントンにパンチを合わせたヴィエラ。残りわずかでパンチから組み付いたペニントン。ボディロック。ホーン。

1Rヴィエラ

2R。前に出る圧を強めるペニントン。しかし入ってくるところにパンチを合わせるヴィエラ。飛び込んで右を当てたペニントン。パンチから組んでボディロック。スタンドバックに。ヴィエラケージ際でこらえる。正対して離れ際に肘を入れたヴィエラ。また組み付いたペニントンだが、膝がローブローになりブレイク。再開。また組んだペニントンをケージに押し込むヴィエラ。ペニントン押し込まれた状態で膝。ヴィエラバックを狙うがホーン。

2Rは微妙。

3R。ペニントン手数を増やしてきたが、ヴィエラも打ち返す。パンチを入れてケージまで下がらせた。ペニントン組んだがまたケージに押し込むヴィエラ首相撲に捕らえたペニントンだがヴィエラ離れる。ペニントンまたパンチから組み付いてボディロック。ケージでこらえるヴィエラ。押し込みながらパンチを入れるペニントン。首相撲から膝を入れるが、ヴィエラがケージに押し込んだ。離れようとするペニントンを追いかけて肘を入れ、また押し込む。引き剥がそうとするところに肘。しかしペニントンはまた首相撲から膝。スタンドでバックに回ったヴィエラ。正対できないペニントンは背後のヴィエラにパンチを入れる。ヴィエラもバックキープするのみ。タイムアップ。

3Rも微妙。

29-28ペニントン、29-28ヴィエラ、29-28ペニントン。スプリットでペニントン勝利。

僅差だったがこれで5連勝とし、ランキング2位を下してタイトル挑戦に大きく近づいた。アマンダ・ヌネスには前回完敗だったが…。

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Combate Global IMMAF LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL CS09 PFL CS10 UFC アスペン・ラッド アマンダ・ヌネス アマンダ・レヴィ エリック・アレキン ギャビ・ガルシア クリス・ブラウン ケイラ・ハリソン ナランジャガル・シェンダユシュ ミシェル・モンタギュー

【PFL CS09&10】CSで女子フェザー級─柔術レヴィ✖柔道シェンダユシュ。ウェルター級はハルク出場

【写真】 ギャビに勝った女✖ワキ固めの危ない女対決。興味深い(C)Zuffa/UFC

2023年のPFL Challenger Seriesの開催とウェルター級及び女子フェザー級で各4試合、16名の出場選手が確定している。

PFL CSはそのものスバリPFLと契約を掛けた大会で、1階級で4試合、その勝者が解説者投票やファン投票によりPFLと契約できる(※掟破りの2選手当確というケースもあるが……。

昨年もレギュラーシーズンと同じ6階級に加え、階級に拘らないデビュー戦大会とラストチャンス大会という8つのイベントが実施され、その場で契約ができなかった選手も後追いでサインできるなど、PFL本シーズンに向けて文字通り登竜門となっている。

ばかりかラストチャンス大会のウェルター級で敗れたクリス・ブラウンは、その後LFAウェルター級王者になるなど、仕切り直しも聞くステージとしてコンテンダーシリーズに近い役割を果たしているともいえる。


今年はfubo SPORTSでの配信、そして全大会がフロリダ州オーランドのユニバーサルスタジオで収録されたPFL CSだが、来年もfuboでのライブ中継は決まっており、現時点で開催地は未発表状態だ。

現状、今年と同じ6階級+2大会が予定されており、事実上PFL CSが行なわれる大会が100万ドルを目指す2023年シーズンの開催階級と見られる。

そういう点で注目されるのは2月3日(金・現地時間)のPFL CS10が女子フェザー級の4試合を用意したことだ。絶対女王ケイラ・ハリソンがまさかの決勝敗退というドラマを生んだ2022年女子ライト級シーズンだったが、そのケイラはファイナル前からさらなる強豪との対戦を求め、フェザー級に転向することを示唆、PFLもUFCからアスペン・ラッドを獲得するなど女子フェザー級の拡充に努めてきた。

そんな女子フェザー級でPFLとの契約を掛けて戦う8人のなかにアマンダ・レヴィの名前が見られる。2021年グラップリング界最大のトーナメント=WNOチャンピオンシップスでギャビ・ガルシアを下し、昨年8月に既にPFL出場しミランダ・バーバーをRNCで下しているレヴィは、2022年女子ライト級シーズンで台風の目になると思われていた。結局、ライト級での出場はなかったが、フェザー級というよりパフォーマンスを発揮しやすい状況で100万ドルを目指す戦いの一歩に踏み出す。

レヴィの対戦相手はナランジャガル・シェンダユシュだ。リオ五輪モンゴル代表で、世界大会では団体戦で銀メダルを獲得したこともある。アジア大会では銅が3階、アジア選手権では金1つ、銀1つ、銅2つと3色のメダルを獲得している。

MMAは昨年3月にデビューして、Mongal FCとLFAでそれぞれ初回フィニッシュ勝利を挙げている。シェンダユシュは柔道時代に立ち技からワキ固めという反則スレスレばかりか、反則負けになる技を得意としてきた。もちろん、反則攻撃だから相手選手は警戒することなく技に入られてしまうわけだが、この立ち関節が認められたMMAでも通用するのか。そこは大いに注目される──レヴィ✖シェンダユシュの柔✖剛対決だ。

また女子フェザー級にはキウイ女子ミシェル・モンタギューが今年に続きチャレンジすることも決まっている。ATT所属、ケイラ・ハリソンや今はチームを離脱したアマンダ・ヌネスに鍛えられたモンタギューはIMMAFなどアマで10勝1敗、昨年のPFL CSでプロデビューしRNCで一本勝ちも契約はならなかった。

2度目の正直、モンタギューはシャキータ・アマドー・ウッズというアマMMAで7秒KO勝ちの記録を持つプロデビュー戦の相手と戦う。

(C)SATOSHI NARITA

女子フェザー級に先駆け1月27日(金・同)にはPFL CS09がウェルター級でとり行われる。同大会の要注目はルーカス・バルボーサだ。ハルクの異名を持ち、柔術&グラップリングで数々の成功を収めてきたバルボーサは今年のPFL CSにも出場が発表されたが、試合はキャンセルされていた。

2018年と2021年のムンジアル決勝をATOSの同門グスタヴォ・バチスタとシェアし金と銀を持つハルクは、ノーギワールズ3連覇、今年のADCCでも88キロ級で2位となっている。ジョージアのイッツォ・バブレイゼと戦うハルクのライバルと目されるのは、Combate GlobalからCFFCウェルター級王者となったエリック・アレキンだろうか。

また他の4大会はどの階級の試合が組まれるのか。そこに日本人選手の出場があるのか──続報を待ちたい2023年のPFL CSだ。

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ADCC2022 MMA MMAPLANET o UFC   アマンダ・ヌネス ガブリエル・ソウザ ケネディ・マシエル ジオゴ・ヘイス ジョシュ・シスネロス ディエゴ・オリヴェイラ ファブリシオ・アンドレイ マイキー・ムスメシ

【ADCC2022】66キロ級決勝 失点0で優勝。最軽量級世界一はベイビーシャーク=ジオゴ・ヘイス

【写真】全試合一本という派手な勝ち方ではないが、失点0も胸を張ることができる優勝だ(C)SATOSHI NARITA

9月17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターにて開催された2022 ADCC World Championshipが開催された。
Text by Isamu Horiuchi

ADCC史上、他のグラップリングイベントの追随を許さない最高の大会となったADCC2022を詳細レポート。第11 回は66キロ級決勝戦=ジオゴ・ヘイス×ガブリエル・ソウザ戦の模様をお伝えしたい。

ADCCルールに見事に合わせた戦いぶりで決勝進出を果たしたジオゴの相手は、昨年のWNOチャンピオンシップでマイキー・ムスメシからパスを奪って準優勝に輝いたガブリエル・ソウザだ。

ソウザは1回戦、以前ノーギでファブリシオ・アンドレイを肩固めで仕留めるなど、強烈な極めを持つフアン・アルバランカと対戦。

序盤強烈にギロチンで絞め上げられ、落ちたと勘違いしたレフェリーに試合を止められて一度は負けを宣せられた。が、抗議が実り試合は再開。終盤にスクランブル合戦を制して2点を奪取し、アルバランカが動いたところでバックを奪って5-0で勝利した。

2回戦は、初戦でAJ・アガザームに勝利したジェレミー・スキナーと対戦。開始早々にパスを奪ったソウザは、そのまま上から攻め続けて、最後はマウンテッド・トライアングルで圧勝した。

準決勝のソウザの相手は、昨年ノーギで3度当たってことごとく惜敗している天敵のパトことディエゴ・オリヴェイラ。パトは1回戦で北米予選王者のキース・クレコリアンをストレートレッグロックで極めて、道着を脱いでも極めの強さを見せつけた。

そのパトは2回戦で、前回優勝のケネディ・マシエルとのマッチアップに挑んだ。

深くタイトに組んだ外掛けから、ヒールのようにかかとをワキに引っ掛けず、上腕で足首をすくう形でヒザを捻るZロックを極め、絶好調で準決勝に上がってきた。

そして迎えた準決勝──ソウザは延長戦のレスリング勝負に持ち込んでパトを疲弊させ、レフェリー判定で勝利。ジエゴと同じく、ADCC世界大会初出場にして決勝進出を決めたのだった。


<66キロ以下級決勝/20分1R>
ジオゴ・ヘイス(ブラジル)
Def.3-0
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)

両者の立ちの攻防がしばし続くと、客席から「ベイビー・シャーク・ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ~🎵」とがなりたてる輩が現れる。このベイビーシャーク・ソングは言うまでもなく童顔のジオゴのニックネームの元ネタであり、ここ数年幼児に大人気の歌だ。

そこで実況解説陣も「5歳以下のファンはみんなベイビーシャークを応援しているはずさ」「僕の6歳の息子も全選手のなかで彼が一番のお気に入りなんだ」とコメント。初出場の若手ブラジル人同士、北米の観客にはなかなか感情移入しにくい試合でも楽しみ方はある。

2分半経過した頃、ジオゴが素早く小内からドライブしてテイクダウンに成功。加点時間前なので無理せず下になったソウザが内ヒールを仕掛けると、回転して逃れるジオゴ。それに乗じてソウザが上を取ると、ジオゴも下にステイし、得意の右に絡むハーフを作った。

やがてジオゴがクローズドから左足に絡んで崩すと、両者足関節の取り合いに。どちらも極めさせず、やがて勝者はスタンドに戻った。

6分経過時に、ソウザがアームドラッグへ。すぐに反応したジオゴが逆にカウンターのドラッグ返しからバックに回る。

襷を取り、足を一本入れるジオゴ。しかしソウザも動き続け、体をずらして正対して立つことに成功する。ここで下になったジオゴは、立たずに下から左足に絡む。加点時間帯前なので、無理にスクランブルを仕掛けなくても良いという考えのようだ。

その後ジオゴは下から足を狙い、ソウザが対応する展開が続く。ジオゴがトーホールドを仕掛けると、ソウザが回転して逃げて上下が入れ替わる。やがてダブルガードからお互い足を狙い合う状態となり、試合は10分を経過。加点時間帯に入った。

しばらくすると両者とも立ち上がる。様子見段階は終わり、世界一の座を賭けた本格的なポイント戦がここから開始だ。

お互い譲らない攻防が続くなか、ジオゴが一瞬のアームドラッグから小内につなげてソウザを倒す。本戦と違いすぐに距離を取り、背中を向けて立とうとするソウザ。ジオゴすぐその背後に回る。

ソウザの背中に登ってシングルフックと襷掛けを作るジオゴが、両足フックを狙う。何とか手で足を振り払うソウザだが、ジオゴは襷を双差しに切り替えてソウザのワキを開けさせ、ついにフックを入れて3ポイントを先制した。

残り7分で大きなビハインドを背負ってしまったソウザは再び手を使ってジオゴのフックを解除すると、腰を上げて頭を下げてジオゴを落としにかかる。頭で倒立するような状態でしばらく粘っていたジオゴだが、無理せず下に。得意の右に絡むハーフを作った。先制点を奪った以上、あとは失点せず戦ってゆけばいい。

ジオゴのハーフの前に攻め手を作れないソウザは、一旦離れてのパス狙いへ。が、ジオゴは柔らかい動きで対応。逆に下からソウザの左足に絡んで崩しては、足狙いを見せる。

深い50/50を作ったジオゴは、内ヒールを仕掛ける。特に極める必要はなく、相手に防御を余儀なくさせ時間を稼ぐのにきわめて有効な手だ。ソウザは立ち上がって組まれた足を押し下げて解除するが、ジオゴはインバーテッドからまたしても足を絡めてゆく。

その後、ソウザは横に回ってのパスや上から飛び込んでのバック狙いを見せるが、その度にジオゴは下から柔らかい動きで危なげなく対処を続けた。終盤も足と両腕のフレーム使ってソウザにパスのチャンスを与えないジオゴは、残り数秒のところで距離を取って素早く立ち上がる。ここでソウザも万事休すと悟ったか、最後の追撃はせず。弱冠20歳のジオゴ・ヘイスが初出場初優勝の快挙を成し遂げた。

ケニー・フロリアンから勝利者インタビューを受けたジオゴは、童顔の見た目よりさらに幼い声で(たまに指摘されることだが、ジオゴの英語はUFC女子バンタム&フェザー級王者アマンダ・ヌネスのそれをぐっと拙く少年ぽくした印象だ)、「最高の気分さ。夢がかなったよ。ここまでの道のりは楽じゃなかった。僕たちはみんな身を練習に捧げてきたんだ。チームメイトのファブリシオやミカ、そして師匠のメルキ・ガルバォンがいなければ僕はここにいない、彼なしに優勝など不可能だったんだ。全てを僕らに捧げてくれた」と語った。

その後メルキがマットに登場して、ジオゴとハグ。愛弟子の快挙に感涙にむせぶ師の横で、ジオゴは「この人は僕の父であり、友人であり、コーチであり、師匠だ」と改めて想いを語り、感動のエンディングとなった。

今大会の4試合、一切の失点をせず、ことごとく後半のレスリング、スクランブルの攻防で差を付けて勝ち切ったジオゴ。テイクダウンされてもポイントを許さず立ち上がり、徐々に相手を疲弊させてゆくレスリングの持久力で上回った形だ。

そんな戦い方を可能にしたのは、柔らかい動きで体力を消耗せずに、相手に得点を奪う隙を与えない優れたガードワーク、そして各局面で不要なリスクを犯さず、試合に勝つための最適な方法を選び取ることのできる高いファイトIQがあるからこそだ。

世界最高峰の選手が集ったこの最軽量級にて、ADCCルールで勝つためのスキルを、技術的にも精神的にも最も高いレベルで持ち合わせていたのが、ジオゴ・ヘイスだったといえるだろう。

なお3位決定戦は、延長までもつれ込んだ末、パトことディエゴ・オリヴェイラがジョシュ・シスネロスからペナルティ1差で勝利。こちらも初出場でのメダル獲得となった。

66キロ級リザルト
優勝 ジオゴ・ヘイス(ブラジル)
準優勝 ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
3位 ディエゴ・パト・オリヴェイラ(ブラジル)

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「引退するわ。ファイターとして、やりたいことはやったと思う。元々趣味で始めたことなのに、ここまで来た。これからは今頑張っている女の子たちのコーチングと育成に専念するわ」

「もっと赤ちゃんが欲しい。だから、もう一人産むために身を引くわ」


Nina Nunes(Sherdog)

 ニーナ・ヌネス(アンサロフ)は1985年12月3日生まれ。現在36歳のアメリカ人でMMA戦績11勝7敗(UFC戦績5勝4敗)。ラストファイトはフライ級でしたが、ストロー級を主戦場にしていて、最後はUFC女子ストロー級9位でした。2020年にアマンダ・ヌネスと同性婚をし、同年9月24日に第一子となる長女を出産。復帰戦となった2021年4月の『UFC on ABC 2: Vettori vs. Holland』で行われたマッケンジー・ダーン戦からヌネス姓を名乗っています。続きを読む・・・
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