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ジャーメイン・デ・ランダミーがMMA引退を表明

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 ジャーメイン・デ・ランダミーがインスタグラムで引退を発表。年内引退を目指していたのでUFCにはもう1試合だけ戦いたいと申し入れいていたものの、カードが一杯だと断られたそうです。

Germaine de Randamie(Sherdog)

 ジャーメイン・デ・ランダミーは1984年4月24日生まれで現在40歳。MMA戦績10勝5敗。キックボクシング戦績46勝0敗。元UFC女子フェザー級チャンピオン。2019年12月の『UFC 245: Usman vs. Covington』ではアマンダ・ヌネスの女子バンタム級王座に挑戦し判定負けしています。4月の『UFC Fight Night 240: Allen vs. Curtis 2』でノルマ・デュモンに判定負けした試合がラストマッチとなりました。続きを読む・・・
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AB BELLATOR MMA o PFL UFC アマンダ・ヌネス クリス・サイボーグ ケイラ・ハリソン ジョニー・エブレン デリック・ルイス ファブリシオ・ヴェウドゥム フランシス・ガヌー ボクシング ポール・ヒューズ ライアン・ベイダー

PFL Super Fights:Battle of the Giants:オッズ/予想と展望

フランシス・ガヌー 1.31
ヘナン・フェレイラ 3.60
クリス・サイボーグ 2.14
ラリッサ・パチェコ 1.74
ジョニー・エブレン 1.25
ファビアン・エドワーズ 4.10
フセイン・カジマゴマエフ 3.00
ザファー・モフセン 7.25
A.J.マッキー 1.60
ポール・ヒューズ 2.40
ラウフェオン・ストッツ 1.15
マルコス・ブレノ 5.90
デドレック・サンダース 3.75
マカシャリプ・ザヌコフ 1.29
イブラギム・イブラギモフ 1.11
ナチョ・カンポス 7.25
モスタファ・ラシャド・ナダ 1.60
アフメッド・サミ 2.40
タリク・イスマイル 2.95
タハ・ベンダウド 1.42

PFL今年初のスーパーファイトイベント。アメリカ・カナダでは49.99ドル、イギリスでは19.99ポンドのPPVで放送される。日本ではU-NEXT月額会員で視聴可能。

メインはUFCで王座を防衛したまま、契約切れでFAとなったガヌーと昨年のPFLウィナー・フェレイラの対戦。

ガヌーはUFCデビューから6連続フィニッシュで、2018年にスティーペ・ミオシッチのタイトルに挑戦。しかし2Rに早くもスタミナ切れを起こし、フィニッシュこそ免れたが、一方的な展開でUFC初黒星。続くデリック・ルイス戦も消極的な戦いぶりで判定負けし、評価が大きく下落した。しかしそこから再び連続1RKO勝ち街道に戻すと、前回の対戦から3年後の2021年3月にミオシッチに再挑戦。今度は2RKOで破り王座を獲得した。22年1月にはシリル・ガーン相手に初防衛戦を行ったが、タックルからテイクダウンを奪う展開で判定勝ち。その後はUFCとの関係がこじれ、試合が成立しないまま、昨年1月に契約満了となりFAに。5月にPFLとの契約が発表された。

PFLとの契約はボクシングの試合が可能な内容となっており、昨年10月のボクシングデビュー戦で、無敗のボクシング世界王者タイソン・フューリーと対戦。圧倒的不利を予想されながらも、3Rにダウンを奪い、敗れたがスプリット判定まで持ち込んだ。しかし今年3月の元王者アンソニー・ジョシュアとの2戦目では2RでKO負け。今回は2年9ヶ月ぶりのMMA復帰戦となる。

相手のフェレイラは2021年のPFLデビュー戦でガヌーと同じ元UFC王者のファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦。1Rに三角絞めに捕まったが、レフェリーがタップに見える動きを見逃し、そのままフェレイラが三角に捕らえられたままパウンドを打ち込み1RKO。しかし試合後にはタップ見逃しが認められ、ノーコンテストに変更となっている。2021年・22年とPFLのリーグ戦・トーナメントを勝ち上がることはできなかったが、昨年ついに全試合KO勝ちでトーナメントを制覇。賞金100万ドルをゲットしている。2月のPFL vs. Bellator対抗戦では、Bellatorヘビー級王者ライアン・ベイダーをわずか21秒でKOし、PFL軍として唯一王者対決を制している。

実績では実質世界最強ファイターのガヌーが上。38歳で3年近いブランクの影響がどれだけあるかが唯一の気がかりとなる。

ガヌーKO勝ち。

セミは2月に組まれなかったPFLウィナー vs. Bellator王者の対抗戦となる女子フェザー級のクリス・サイボーグ vs. ラリッサ・パチェコ

サイボーグはUFC女子フェザー級で王座を獲得したが、2018年に当時のバンタム級王者アマンダ・ヌネスとの階級を超えた対戦で1RKO負けし、MMAデビュー戦以来13年ぶりの敗戦。その後Bellatorと契約すると、初戦でタイトルマッチが組まれ、KO勝ちで王座を獲得。4年間で5度の王座防衛に成功している上に、合間にはボクシングの試合にも出場している。

パチェコは2022年にケイラ・ハリソンを破りPFLライト級を制し、昨年はライトからフェザーに階級変更されての実施だったが、2年連続優勝。PFLではケイラ・ハリソンに2度判定負けしたのみで12勝2敗。PFL参戦前にはUFCにも出場しており、後の女子ストロー級王者ジェシカ・アンドラジと女子フェザー級王者ジャーメイン・デ・ランダミーに連敗。2018年にはTUFの女子フェザー級トーナメントにも出場したが、一回戦でメイシー・チアソンに1RKO負けした。

オッズは意外にもパチェコがフェイバリット。まだ30歳のパチェコに対し、39歳のサイボーグは実力的にピークアウトしていると見られているか。

サイボーグ判定勝ち。

第1試合開始は20日午前1時半(19日土曜日の25時半)。メインカード5試合は朝5時開始予定。なお、同日のUFCは5時から第1試合がスタートする。

メインカードから速報します。

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC307 アマンダ・ヌネス ケイラ・ハリソン ジュリアナ・ペニャ ラケル・ペニントン

【UFC307】カウンター&組みで優位に立ったペニャ、ぺニントンとの接戦を制して王座返り咲き

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[挑戦者] ジュリアナ・ペニャ(米国)
Def.2-1:49-47.49-47.47-49
[王者] ラケル・ペニントン(米国)

ペニントンが細かくジャブを突き、ペニャもジャブを返して左フックを狙う。じりじり前に出るペニントンが深くジャブを突きさせば、ペニャは細かいジャブから右フックを狙う。ペニントンは左ヒザ蹴りとインロー、ペニャが右ストレートを伸ばす。ペニャがジャブを突き、前に出るペニントンに右ストレートを合わせる。

ペニントンはジャブで前に出て、足のスイッチを見せての右ストレートへ。ペニャはペースを変えずにジャブ・左フックを狙う。左右のパンチで前に出るペニントンがスイッチも混ぜての右アッパー、ペニャが前に出ようとするとジャブで止める。その後もペニントンがジャブを突き、ペニャが右ストレートを打ち込む展開でラウンド終了となった。

2Rもペニントンが細かいジャブを突いてインロー。ペニャが右ストレートを狙い、ジャブを返す。距離が詰まるとペニントンが左フックを当て、ペニャは離れた位置から右ストレートを当てる。ペニントンは左の前蹴りで下がらせ、ジャブと右ボディストレート、変則的なステップから組み付くと、四つ組みからヒザを蹴り合い、ペニャがヒザ蹴りに合わせて足をかけてテイクダウンする。

ペニントンの右側に出る形で、サイドポジションを取ったペニャは左ヒジ。上四方へ移行すると、ぺニントンが亀になって身体を起こす。ペニャはそれに合わせてバックを狙い、ペニントンに立ち上がると足を深く入れて四の字ロックへ。ペニントンはペニャを背負ったままケージまで移動し、ペニャは足のクラッチを変えてキープする。ここで動きが止まるペニャに対し、ペニントンはケージにペニャを押し付ける形でパンチを入れる。ペニャもケージを背にしながらパンチを入れる。

3R、ペニャがジャブで距離を取り、ペニントンがステップインするところに右ストレートを合わせる。さらにペニャは自ら踏み込んでの左フックを合わせ、細かいジャブで自分の距離をキープする。ペニャは右ストレートから前に出て左フックへ。ペニントンもジャブを返し、ペニャも組みついてテイクダウンを狙う。

離れたペニントンが左ハイ。ペニャがワンツーを当て、ペニントンのジャブに右アッパーを当てる。距離が詰まって四つ組みの攻防になるとペニャが足をかけてテイクダウンする。2Rと同じようにペニントンの右側に出る形のサイドポジションで抑え込む。さらにペニャは亀になるペニントンのバックに回り、ぺニントンを立たせずに足をフックしてバックキープする。足を四の字クラッチしたペニャがRNCを狙い、ぺニントンは首を守りながらパンチを打つ。

4R、ペニントンがジャブとワンツー、左ハイを当てる。ここからペニントンが前に出ると、ペニャも右ストレートで応戦する。ペニントンが左の蹴りを見せると、ペニャは右ストレートを合わせ、ジャブで距離を取る。ペニントンもジャブで距離を詰め、右ストレートを打ち込む。ジャブからプレッシャーを強めるペニントンに対し、ペニャは右ストレートを狙う。ペニントンはジャブ、単発の右ストレートで飛び込む。

ペニャは下がりながらジャブを返すが、ペニントンが右フック。これでペニャが尻餅をつく。ペニントンがパウンドで追撃すると、ペニャが体を起こして組みつく。ペニントンがギロチンを狙うが、ペニャは立ち上がって頭を抜く。両者の距離が離れ、試合がスタンドに戻ると、ペニントンがジャブから前進。ここから右ストレートにつなげ、ペニャも必死にパンチを返す。

5R、ペニントンがジャブで前に出てインロー、スイッチしての右フックも見せる。ペニャもジャブを返して距離を詰めようとするが、ペニントンがジャブで止める。ペニャはジャブから右ストレート、ペニントンも細かいジャブから右ストレートにつなげる。ペニャも右ストレートを当てるが、ペニントンの前進が止まらない。

残り3分、ペニントンがペニャをケージに押し込み、離れ際に右ヒジを放つ。試合がスタンドに戻るとペニントンがジャブから右ストレート、ペニャも右を当てるがペニントンの前進が止まらない。ペニントンがジャブ、右アッパーから左フック、右アッパーからの右フックを当てるとペニャが後退する。ここでペニントンがパンチをまとめて前進。ペニャの右ストレートと左フックも当たるが、ペニントンは下がらない。

逆にペニントンがジャブとワンツー、右アッパーから左フックで前進。ペニャも右ストレートを返し、右のヒザ蹴り。ペニントンも右ストレートを打ち返し、左フック、ワンツー、スーパーマンパンチ。ペニントンが前に出続けて試合終了となった。判定は2-1でペニャが勝利し、王座返り咲きを果たした。

試合後「ジャッジはどう判断するか分からないから、判定にもつれ込みたくなかったけどそうなってしまった」と話した新王者は、ケイラ・ハリソンのことを尋ねられ「私はアマンダ・ヌネスのカムバックを望んでいる。私と彼女は1勝1敗。MMA史上、最高の試合ができると思う。彼女のキャリアが終わったとは思っていない」と完全にスルー。控室でハリソンが、逃げているという仕草を見せた。


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AB F1 MMA o UFC アマンダ・ヌネス キック キャット・ジンガーノ ボクシング マイラ・ブエノ・シウバ ミーシャ・テイト

UFC307:セミファイナル・ラケル・ペニントン vs. ジュリアナ・ペーニャ

女子バンタム級タイトルマッチ5分5R。ペーニャ1位。P4Pランキングではペーニャが上位で5位、ペニントン8位。

ともに初の女性コーチ(ロンダ&テイト)で初の女性参加TUFとなった11年前のTUF18に出演し、チーム・テイトに所属。ペニントンは準決勝で敗退したが、ペーニャは優勝。チームメイトではあったが、仲は良くなく、TUF後は特に連絡を取り合うこともなかったとのこと。

ペニントンはTUF後のワンマッチで勝利しUFCと契約。当初は勝ったり負けたりだったが、2016年には元コーチのミーシャ・テイトを破り4連勝を達成(テイトはその試合を最後に一時引退)。アマンダ・ヌネスのタイトルに挑戦したが、5RでTKO負けしている。そこから再び負けが込みはじめたが、じわじわと連勝を重ねて5連勝。王者ヌネスへの再挑戦は果たせなかったものの、ヌネスが引退し返上したタイトルの王座決定戦に出場。バンタムでは無敗のマイラ・ブエノ・シウバに打撃で上回り、シウバが終盤失速したこともあり判定勝ちでUFCで初のタイトルを獲得した。ボクシングがバックボーンのストライカーだが、UFCではキャリア16勝のうちKO勝ちは1回のみ。36歳。

TUFで優勝したペーニャだが、膝の負傷により長期欠場。1年半後に復帰し、元タイトル挑戦者のキャット・ジンガーノにも勝利したが、ワレンチナ・シェフチェンコやジャーメイン・デ・ランダミーに敗れて王座挑戦はならず。2017年には出産のために1年半のブランク。タイトル初挑戦となったのは2021年。フェザー級との2階級同時王者で、ほぼ苦戦もなかったヌネスに対し、2Rにパンチを打ち込んで下がらせ、最後はテイクダウンからチョークでタップを奪ってビッグアップセット勝利。が、翌年に両者TUFコーチを務めてTUFコーチ対決として行われたダイレクトリマッチでは、序盤にダウンを奪われると、後半はヌネスに何度もテイクダウンを奪われる展開で完敗し、王座から陥落した。昨年6月には、ヌネスとのラバーマッチが行われる予定だったが、ペーニャが練習中の負傷で欠場。代役のアルダナに勝ったヌネスは勝利後に引退を表明し、3度目の決着戦は行われないままとなっている。今回は2年2ヶ月ぶりの復帰戦。35歳。

ジャブの刺し合い。両者まだ様子見。ペニントンのジャブで一瞬バランスを崩すペーニャ。右を入れるペーニャ。ペーニャがジャブから右をヒット。また右をヒットさせる。ワンツーを入れたペーニャ。ペニントン出てきた。踏み込んでアッパーを入れる。ケージを背負うペーニャ。残り1分。ペニントンカーフキック。ジャブの連打で出るペニントン。ペーニャも左右の連打で出る。残りわずかでパンチから左ミドルを入れるペニントン。ペーニャも右を返した。ホーン。

1Rはどちらが取ったとも言えないラウンド。手数もほぼ五分。

2R。ペニントンがジャブ連打で出ていく。ペーニャのワンツーにペニントンも左を返す。パンチから首相撲を狙ったペーニャだが引き剥がす。ペーニャの右に前蹴りを返したペニントン。またケージまで下がったペーニャ。詰めたペニントン。両者四つで組む。ヒザを入れるペニントンだが、ペーニャはそのヒザに合わせた投げでテイクダウン。サイド。ヒジ。しかし押さえ込みが続く。ブレイクされかねない。脇腹にヒザ。上四方の体勢に。腹を殴ると一気に立ち上がるペニントンだが、ペーニャ背中に乗って四の字バック。ケージ際に移動するペニントン。ペーニャ降りた。スタンドバックからホールドを続けるペーニャ。ホーン。

2Rペーニャだが、ポジションを取ってからのダメージを与える動きが少なすぎる。

3R。ジャブで詰めるペニントン。左右のパンチで出ると組み付いてきたペーニャ。引き剥がしたペニントン。左ミドルを入れるペニントン。また四つで組んだペーニャ。腰を引いてテイクダウンを防ぐペニントン。外掛けテイクダウン。今度はサイドからパウンドを入れるペーニャ。亀になるペニントンのバックに回る。ハーフバックから仰向けにして両足フック。四の字バックから殴る。チョークの体勢。アゴの上で外れる。またバックから殴るペーニャだが時間がない。ホーン。

3Rは間違いなくペーニャ。

4R。ペニントン左ハイ。ヒットしてぐらついたペーニャ。しかし出てくるところにワンツーを入れた。ペニントンまたジャブで出る。ワンツーを入れたペニントン。ペーニャ後退。ペニントンの右がヒットしペーニャダウン!足でディフェンスするペーニャだが、ペニントン上になり首を抱える。ペーニャ起き上がり組み付いてテイクダウンを狙うが、ケージでこらえるペニントン。ペーニャ離れる。下がるペーニャ。残り1分。ペニントンも倒しには行かない。ペーニャジャブで凌ぐ。ホーン。

4Rペニントン。しかし1Rが微妙なことを考えると、もし落としていたらもう判定勝ちはないので、フィニッシュを狙いに行くべきだったのでは。

5R。ジャブで手数を出してきたペニントン。ペーニャも右を返すがかわされる。四つに組んだペニントンがケージに押し込む。離れ際に両者パンチを入れた。また四つに組んだペニントン。押し込もうとするが、ペーニャ離れた。お互いの右が相打ちになるが、下がったのはペーニャ。下がりながらパンチをヒットさせるが、ペニントンかまわず出ていく。残り1分。ケージを背負うペーニャ。下がりながらパンチを出しているが、もう1Rを取っていると願っての逃げ切り狙いか。パンチで出るペニントン。スーパーマンパンチ。タイムアップ。

48-47ペーニャ、48-47ペニントン、48-47ペーニャ。スプリットでペーニャ勝利!王座奪還。

割れたのはやはり1R。ペニントンは4Rダウンを奪った後、もっとニアフィニッシュになるくらいに攻めて行けば、10-8になってドロー防衛になったはず。

mmadecisions.com

メディアのジャッジはほぼ48-47でペニントンを支持。割れる要素があるのは1Rと2Rくらいだが…。

スタッツでは1Rはペーニャの有効打が上で、ペーニャに入れるのに違和感はない。

2Rはペーニャがテイクダウンからポジションを取ったが、その後の攻めが少なかったので、これも割れていたとしてもおかしくないラウンドだった。

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【UFC307】TUF18以来、11年間も続く因縁に決着の刻。UFC女子世界バンタム級選手権ペニントン×ペニャ

【写真】オンナの意地が、世界の頂点を争う場で爆発。こ、こわい (C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクシティのデルタ・センターにて、UFC 307「Pereira vs Rountree」が行われる。アレックス・ポアタン・ペレイラがカイル・ラウントリー・ジュニアの挑戦を受けるライトヘビー級タイトル戦をメインとするこの大会のコメインは、新王者ラケル・ペニントンに元王者ジュリアナ・ペニャが挑戦する女子バンタム級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

ペニントンは2018年5月、当時の絶対王者アマンダ・ヌネスに初挑戦するも終始圧倒され、5Rに背後からのパウンドでTKO負けを喫した。しかしこの敗戦が自分を見直すきっかけとなり、2020年6月から連勝を重ね、今年1月にマイラ・ブエノ・シウバとの王座決定戦に漕ぎ着けた。ここで相手の組技を凌ぎ主武器のパンチを当てて削ったペニントンは、5R判定3-0で激闘を制して新王座に就いた


対するペニャは、2021年12月にヌネスに挑戦。圧倒的不利という下馬評のなか初回の猛攻を耐え抜くと、2R突然雑になった王者の打撃にことごとくカウンターを合わせて大反撃に。怯んだヌネスに組みつき投げ倒すと、背後からチョーク一閃。世界を震撼させる大番狂わせを引き起こしてみせた

しかし8カ月後のリマッチでは、2Rに不用意にパンチで前に出たところにカウンターを合わされる形で3度のダウンを喫してしまう。その後も前に出続けたペニャだが、ことごとくヌネスにテイクダウンを合わされてしまい、5R判定で大敗して初防衛に失敗した。

2023年5月に予定されていたヌネスとの3度目の対決は、ペニャが肋骨を骨折してキャンセル。この時に代打のアイリーン・アルダナに完勝して防衛に成功したヌネスは、王者のまま引退を発表した。こうして空位となったタイトルを今年一月の決定戦でモノにしたのが、ペニントンというわけだ。

TUF18以来、11年間のドロドロ

今回が初対決となる両者だが、二人の因縁は11年前2013年に行われたTUFシーズン18シーズンまで遡る。この年初頭、UFCはロンダ・ラウジーを初代バンタム級王座に認定して初の女子試合を開催している。新設された女子部門の拡大を目論み、各チームに女性監督(ラウジーとそのライバルだったミーシャ・テイト)を迎えて女性選手たちを競わせるというはじめての試みが行われたのが、このTUF18だった。

予選を勝ちハウス入りを果たした8人の女子選手のなかで、チーム・テイトのドラフト1位に指名されたのがペニャ、3位指名がペニントンだった。ペニャはトーナメント一回戦にて、当時頭一つ抜けた実績&知名度を誇っていたベテラン、シェイナ・ベイズラーと1位指名対決に臨んだ。幾度となくテイクダウンを奪われても柔術流のスクランブルを駆使して動き続けたペニャは、突出した体力と圧力とアグレッシブネスをもってベイズラーを呑み込んでゆき、2Rにチョークで一本勝ち。

陽の当たらないところで長年努力を重ね、ついに大舞台で輝くチャンスを掴んだベテラン──日本流に「ジョシカク第一世代」とも呼べるだろう──を、新世代が若さと勢いで打ち砕く。あまりにも残酷かつ鮮やかに新時代の到来を象徴する一戦となった。

このシーズンにおいては予選でタラ・ラロサ、トーナメント一回戦&フィナーレでロクサン・モダフェリといったジョシカク勢も敗れ去り、時代の移り変わりを色濃く反映した。ただしモダフェリがその後階級を落として戦い続け、2017年には新設のUFCフライ級王座決定戦に出場、その後も2022年までUFCで活躍したことは特筆に値する。

閑話休題。

対するペニントンは、一回戦で長身のムエタイ使いジェサミン・デュークと対戦。デュークの強烈な前蹴りや膝や肘をもらいつつ、強烈なパンチを打ち返す大激闘の末に判定勝利を収めた。この試合はデイナ・ホワイト代表も絶賛し、ファイト・オブ・ザ・シーズンを受賞。「女性版フォレスト・グリフィンvsステファン・ボナー(※)」という声まで出るほど、今まで女子MMAに触れてこなかった層にその可能性を知らしめる試合とされた。

(※第一回TUF決勝のグリフィン×ボナーは、壮絶な殴り合いによってUFCの魅力を一般大衆に伝え、その後の人気爆発に大きく貢献したとされる試合。ホワイト代表は、30年を超えるUFC史上ベストバウト1位を聞かれた際には常にこの試合を挙げる。それほどその歴史的意義は高く評価されている)

素晴らしい内容の初戦を経て、決勝での対決が期待されたペニャとペニントンだが、ペニントンは試合前の右手の負傷の影響もあって準決勝で敗退。両者の対戦は実現しないまま、ペニャが準決勝&フィナーレともにその組み力を如何なく発揮して圧勝してシーズン優勝を果たしたのだった。(ペニントンはフィナーレの前座試合に出場してモダフェリに勝利

ちなみに両者は単にチームメイトというだけでなく、ハウス内の狭い二人部屋の二段ベッドの上下に陣取り生活を共にする仲でもあった。ペニャはこの種のリアリティショーの盛り上がりには欠かせない「自己中迷惑キャラ」を地で行く女性。常に自分の好きなように振る舞い、ハウス内の男女から煙たがられても一切気にせず、自分に向けられる非難を平然と他人に転嫁しては視聴者のヒートを誘っていた。

もっともシーズン序盤の二人は、(自分が同性愛者であることを公言し女性的な所作は好まない)ペニントンにペニャが「プリンセス風」メイキャップを施し、ドレスを着せてモデルウォークを教えるというコミカルな場面も見られ、関係は良好だった模様だ。

しかしペニントンはやがて、常に騒音を立て続けるペニャに耐えられなくなり本人に直接対峙する。が、ペニャは笑って「そんなことしてないわ」と全否定。呆れ気味のペニントンが「あんた精神安定剤が必要なんじゃない?」とこぼしても、ペニャは「私は至って冷静よ。みんな揃ってそうやって、私がしてもいないことを言って責め立てる嘘付きなのよ」と返したのだった。

とまれペニントンとペニャはともに、UFC女子部門の創設期にその未来を担う若手として登場し、先行世代を容赦無く打ち破り新時代の到来を告げた選手たちだ。そしてすっかり女子部門が確立した現在、11年の時を経てその頂点を──お互い30代半ばという円熟期に入った──二人が競い合う。オールドファンには感慨深い構図がこの試合には存在する。

当然両者とも11年前来の確執は意識しており、ペニントンは「あれからアイツと連絡を取ったことがあるかって? あるわけないでしょ。ジュリアナと同じ部屋に住むのは本当に苦痛だった」、「やっと11年前の話に決着を付けることができる」と語れば、ペニャの方も「ラケルは私がメイクしてあげたおかげで、彼女の生涯で最も美しい見た目になれた。なのにそんな私に感謝するどころか文句を言うなんて、なんて酷い人間なのでしょう。みんなで私の陰口を叩いて、私の生活を生き地獄にしたのはあいつらよ」とまったく譲らない。

さらにUFC女子勢では群を抜いたトラッシュトーク力を誇るペニャは、返す刀で(4月に鮮やかなUFCデビューを飾り、ペニントン×ペニャ戦の試合の勝者への次期挑戦者の有力候補である)ケイラ・ハリソンにも言及し「お注射はもうやめておきなさいね。今はやっていないだろうけど、アイツは昔は間違いなく打っていたわよね。昔ATTに練習に行った時にある人に言われたのよ『ATTの女子選手たちは、シャワー室でお互いにケツに注射を打ち合っているんだぞ』ってね」と、一部男性ファンの想像力まで掻き立てながら挑発してみせた。

当然ハリソンが「私は柔道で12歳の頃から検査を受けてきて、一度も陽性になったことはない。使っていないからよ!(次の対戦相手について聞かれて)別に誰でもいい。もっともそれがジュリアナなら喜んでタダで頭にエルボーを叩き込んでやるけどね」と反応すると、ペニャは「まあなんて怖い。典型的なロイドレイジ(ステロイドの副作用で激昂すること)の症状だわ!」と見事に切り返したのだった。

絶対女王ヌネスが去って話題が少ない女子バンタム級へのファンの興味を繋ぎ止めるのに、根拠など一切気にせず放言するペニャの口が一役買っていることは否定できない。

一方でペニントンとペニャのオクタゴンのなかでの振る舞い=パフォーマンスに目を転じると、試合はまずはパンチで突進して組みつきたいペニャとスタンド戦をキープしたいペニントンのせめぎ合いとなる可能性が高そうだ。前戦でペニャは、ワキを開けてパンチを振り回して前に出ては、ヌネスに面白いようにカウンターを合わされ何度も倒されている。が、ヌネスほどの圧倒的な破壊力の拳やリーチの長さを持ち合わせていないペニントンは、いかにペニャの突進を止めるのか。

ペニャが組みつくことに成功すれば、次はペニントンの安定したディフェンスを、いかにペニャが攻撃的グラップリングでいかに切り崩すかの攻防となる。

もっとも技術的なこと以上に、互いの精神と肉体のタフネスのぶつかり合いこそがこの試合最大の見どころだろう。女子有数の頑丈さを誇り、被弾するたびに倍打ち返しては相手を削り続け、体力&根性の判定勝利を重ねるペニントン。やはり被弾上等の恐れを知らぬ突進と、問答無用の組みの圧力とノンストップ攻撃で相手を呑み込んでしまうペニャ。引退したヌネス、下の階級のシェフチェンコやグラッソのような洗練された技術を持っていない両者だからこそ、あのハウスでの日々以来、お互いが歩んできた11年間の集大成をぶつけ合うような闘いを期待したい。

■視聴方法(予定)
10月6日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT


■UFC307対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)
[挑戦者] カリル・ラウントリー(米国)

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ラケル・ペニントン(米国)
[挑戦者] ジュリアナ・ペニャ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョゼ・アルド(ブラジル)
マリオ・バウティスタ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・デリツ(ジョージア)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ジョアキン・バックリー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)
イアズミン・ルシンド(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イホール・ポティエリア(ウクライナ)
セザー・アルメイダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
オースティン・ハバート(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
テシア・ペニントン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(タヒチ)
ライアン・スパン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
コート・マッギー(米国)

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UFC307:オッズ/予想と展望

アレックス・ペレイラ 1.21
カリル・ラウントリーJr. 4.70
ラケル・ペニントン 1.59
ジュリアナ・ペーニャ 2.42
ジョゼ・アルド 2.24
マリオ・バティスタ 1.68
ケトレン・ヴィエラ 7.00
ケイラ・ハリソン 1.11
ロマン・ドリーゼ 2.36
ケビン・ホランド 1.62
ティーブン・トンプソン 2.70
ホアキン・バックリー 1.49
マリナ・ロドリゲス 2.42
ヤスミン・ルシンド 1.59
オースティン・ハバード 2.75
アレクサンダー・ヘルナンデス 1.49
セザル・アウメイダ 1.25
イーホル・ポティエリア 4.10
ライアン・スパン 1.36
オヴィンス・サン・プルー 3.25
カーラ・エスパルザ 2.50
テシア・ペニントン 1.56
コート・マクギー 2.70
ティム・ミーンズ 1.49

メインは7ヶ月で3度目の防衛戦となるライトヘビー級王者ペレイラ。4月・6月は元王者との対戦だったが、今回は下位ランカーのラウントリーとの対戦。

ラウントリーは現在5連勝中で、うち4KO。UFCでの9勝のうち7KOのストライカー。元K-1ファイター・グーカン・サキにもKO勝ちしている。6月にジャマール・ヒル戦が組まれていたが、サプリメント会社の手違いで禁止薬物を取得してしまい、出場停止となり欠場。その欠場明けで、タイトルマッチが組まれる幸運に恵まれた。挑戦に最も近いと思われていたマゴメド・アンカラエフが、先に今月のアブダビ大会への出場が決まっているというめぐり合わせにも助けられている。

ジョニー・ウォーカーには首相撲からのヒジでダウンしてのKO負け、イオン・クテラバにはテイクダウンされてからのパウンドでKO負けしているが、離れた体勢の打撃戦ではまだ打ち負けたことがないラウントリー。確かに他の下位ランカーに比べたら、ペレイラに勝つチャンスはあるかもしない。

とはいえ、オッズも大差でペレイラがフェイバリットで、ペレイラの圧倒的優位は動かないか。ペレイラKO勝ち。

セミはアマンダ・ヌネスの引退により注目度が大きく下がった女子バンタム級のタイトルマッチ。今年1月に、ヌネスが返上したベルトの王座決定戦で勝利してタイトルを獲得したペニントンと、唯一ヌネスを破ってタイトルを獲得したことがあるペーニャ(ダイレクトリマッチでは判定負け)の対戦だが、それよりメインカードで組まれている同じ女子バンタム級のケイラ・ハリソンのUFC2戦目が気になる。

柔道2タイムオリンピック金メダリストのハリソンは、4月のUFCデビュー戦で初めてバンタム級に落とし、元王者のホリー・ホルムに完勝。今回の相手ヴィエラはテイクダウンからの押さえ込みが主体の選手で、ハリソンにとっては相性がいい相手だが、それよりも本人のコンディション次第。前回は初のバンタムでも動きが良かったハリソンだが、本当に継続してバンタム級で動ける体を作れるのか。ヴィエラUFCでの11戦で判定決着が9回のしぶとい選手だけに、長期戦になった場合、ハリソンが15分間動き続けられるかどうかもポイントとなる。

なお、第2試合に出場する初代&第7代女子ストロー級王者のカーラ・エスパルザは、この試合が引退試合になることを表明している。

第1試合開始は6日7時半から。速報します。

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JAM MMA o UFC   アマンダ・ヌネス アーノルド・アレン カルヴィン・ケイター ソルト マイラ・ブエノ・シウバ モフサル・エフロエフ ラケル・ペニントン

10.5『UFC 307』でラケル・ペニントン vs. ジュリアナ・ペーニャの女子バンタム級タイトルマッチ/モフサル・エフロエフ vs. アルジャメイン・スターリング



 10月5日にユタ州ソルトレイクシティのデルタ・センターで開催される『UFC 307』でラケル・ペニントン vs. ジュリアナ・ペーニャの女子バンタム級タイトルマッチが行われることをSportsnetのアーロン・ブロンズテーター記者が確認したとのこと。

 ペニントンは1月の『UFC 297: Strickland vs. du Plessis』で行われた女子バンタム級王座決定戦でマイラ・ブエノ・シウバに判定勝ちし新チャンピオンになって以来の試合で6連勝中。今回が初防衛戦。

 ペーニャは2022年7月の『UFC 277: Pena vs. Nunes 2』でアマンダ・ヌネスに判定負けし王座陥落して以来2年3ヶ月ぶりの試合。現在UFC女子バンタム級ランキング1位。


 同じく『UFC 307』でモフサル・エフロエフ vs. アルジャメイン・スターリングのフェザー級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 エフロエフは1月の『UFC 297: Strickland vs. du Plessis』でアーノルド・アレンに判定勝ちして以来の試合でプロデビュー以来18連勝中(UFC8連勝中)。現在UFCフェザー級ランキング5位。

 スターリングは4月の『UFC 300: Pereira vs. Hill』でカルヴィン・ケイターに判定勝ちして以来の試合。現在UFCフェザー級ランキング8位。続きを読む・・・
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AB BELLATOR MMA o PFL UFC アスペン・ラッド アマンダ・ヌネス キック クリス・サイボーグ マイラ・ブエノ・シウバ ミーシャ・テイト

UFC300:第6試合・ホリー・ホルム vs. ケイラ・ハリソン

女子バンタム級。ホルム5位、ハリソンは初参戦。プレリム最注目の一戦。

元王者ホルム。柔道銅メダリストで、当時の女子格闘技のアイコンであり、女子MMAの世界を確立したパイオニアロンダ・ラウジーをハイキックでKOしたのが8年半前の2015年。そこから12戦で5勝6敗1NCと苦戦しているものの、6敗のうち4試合はタイトルマッチ。かつてのストライカーから、現在は組み主体の選手に変貌を遂げている。前戦はマイラ・ブエノ・シウバをケージに押し込んだところにニンジャチョークに捕まり、タイトル陥落したミーシャ・テイト戦以来となる一本負け。今大会最年長の42歳。

女子柔道2タイムオリンピック金メダリストハリソン。2018年にPFLでMMAデビューすると、2019年から開催された女子ライト級リーグ戦を全勝で制して100万ドルを獲得。しかし女子ライト級といいつつ、ほとんどの選手がフェザーから階級を上げての出場で、ハリソンのための階級だった。2021年もまた全勝で2度目の100万ドルを獲得したが、2022年は決勝で過去2度破っている(いずれも判定)ラリッサ・パチェコ相手に苦戦し、判定負けでキャリア初黒星。2023年シーズンは、リーグ戦は女子フェザー級に変更されたがハリソンは出場せず、元UFCのアスペン・ラッドと150ポンド契約ワンマッチで対戦し判定勝ち。Bellatorを買収したPFLでは、Bellator女子フェザー級王者・元UFCフェザー級王者のクリス・サイボーグとの対戦が期待されていたが、ハリソンはPFLとの契約を終えUFCと契約。てっきり空位となった女子フェザー級で戦うのかと思いきや、さらに体重を落としバンタムにはじめて落としての試合となる。33歳。

はたして柔道時代の78kgから61.2kgまで落としたハリソンが、今までと同じように動けるのかどうか。

いつも通り重心を低くしたMMAの構えを見せるホルム。組み付いたハリソンだが、ホルムが脇を差してケージに押し込む。ハリソン払腰で投げた!が、投げられた勢いで上を取り返したホルム。ハリソン立った。なおも脇を差しているホルム。が、ハリソンが潰して上を取る。ハーフから強いパウンド。背中越しに下の手をホールドしてパウンドを入れるハリソン。半身のホルムにPFLでは使えなかった肘を入れる。パウンドラッシュ。なんとかガードに戻して膝で距離を作ろうとするホルムだが、インサイドからパウンドを入れていく。パウンド・肘。下から肘を返すホルムだが、ハリソンはガードの中で立ち上がってパウンドを落とす。ホルム下からホールドして凌ぐ。ホーン。

1Rハリソン。攻め続けたが、2Rも同じように動けるスタミナがあるかどうか。

2R。ジャブ、サイドキックを出していくホルム。ハリソンが詰めると距離を取る。ハリソン右ハイからタックルへ。組み付いた。膝を着いたホルムにギロチン。しかし放した。大外刈りで投げるとマウント!背中を向けたホルムからバックマウントに。体を伸ばしてチョーク。タップアウト!

ハリソン完勝。柔道家らしくスタンドで脇を差されてしまうが、そこで投げて上を取ると盤石。王者ペニントン、1位ペーニャとの対戦をアピールし、年内に王者になると宣言。

オッズで大差のアンダードッグだったとはいえ、ホルムがここまで一方的にフィニッシュされたのはアマンダ・ヌネスにKOされた時以来。

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o UFC アマンダ・ヌネス キック

UFC on ESPN+98:第5試合・ノルマ・ドゥモン vs. ジャーメイン・デ・ランダミー

女子バンタム級。ドゥモン11位、デ・ランダミーはランク外。

ドゥモンはバンタム級ランカーだが、ここまでUFCでの8戦のうち、7戦がフェザー級バンタム級は1試合のみだが、そこでも体重オーバーしており、今回始めてUFCバンタム級リミットをクリアした。ほぼ選手が存在しない女子フェザー級ながら、5勝2敗の戦績を残しており、女子フェザー級が継続すれば、タイトル戦の筆頭候補だったが、今回バンタムに落とすということは、UFCは女子フェザー級を廃止する方向ということか。柔術・散打・ムエタイがバックボーン。しかしレベルが低い女子バンタム級の中でもあまり打撃が上手い方ではなく、基本的には組んでテイクダウンを狙っていくスタイル。33歳。

デ・ランダミーは初代UFC女子フェザー級王者。サイボーグとの初防衛戦を怪我を理由に拒んだところ、あっさり王座剥奪されている。2022年に妊娠を発表し、昨年3月に出産。3年半の長期欠場明け。そのため、ランキングからも外れているが、直近4戦はバンタム級で3勝1敗で、現王者のラケル・ペニントンにも勝利している。唯一の敗戦はアマンダ・ヌネスとのタイトルマッチ。キック・ムエタイがバックボーン。欠場中は引退も考えていたが、息子を出産し、いずれ子供の手本になりたいということがモチベーションで復帰したとのこと。39歳。

ローを蹴るデ・ランダミー。また蹴るが、キャッチしてテイクダウンしたドゥモン。すぐ上になる。ハーフで押さえ込んだドゥモン。ガードに移行したデ・ランダミー。上で固めているドゥモンも押さえ込んでいるだけ。デ・ランダミーも下から逃れられないまま時間が過ぎる。残り15秒でようやくケージを使って立ったデ・ランダミーだが、ボディロックからテイクダウンしたドゥモン。ホーン。

1Rドゥモン。しかし上になっても押さえ込むだけでダメージがない。

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45 AB o UFC アマンダ・ヌネス イグナシオ・バハモンデス クリス・カーティス ジョニー・ウォーカー チャーリー・キャンベル ブレンダン・アレン ペドロ・ファルカォン マーヴィン・ヴェットーリ

UFC on ESPN+98:オッズ/予想と展望

ブレンダン・アレン 1.49
クリス・カーティス 2.70
アレクサンダー・ヘルナンデス 1.51
デイモン・ジャクソン 2.64
モルガン・シャリエール 1.87
チェペ・マリスカ1.95
イグナシオ・バハモンデス 1.29
クリストス・ジアゴ3.70
ヴァルター・ウォーカー 1.37
ルーカス・ブジェスキー 3.20
トレバー・ピーク 2.45
チャーリー・キャンベル 1.57
コート・マクギー 3.45
アレックス・モロノ 1.33
ノルマ・ドゥモン 1.65
ジャーメイン・デ・ランダミー 2.30
ペドロ・ファルカォン -
ヴィクトル・ウーゴ -
ピエラ・ホドリゲス 1.74
シンシア・カルビー2.14
ダン・アルグエタ 2.36
ジェアン・マツモト 1.62
ディラン・ブドゥカ 1.65
セザル・アウメイダ 2.30
ノーラ・コノール 3.80
メリッサ・マリンズ 1.28

メインはミドル級。マーヴィン・ヴェットーリがブレンダン・アレンと対戦予定だったが、ヴェットーリが3週間前に欠場となり、クリス・カーティスが代役出場。両者は2021年に対戦している。当時、カーティスは1ヶ月前に代役でUFCデビューし1RKO勝ちしたばかりで、アレンがランカーのブラッド・タバレスと組まれていたが、その時もタバレス欠場によりカーティスが代役出場している。試合はアレンがテイクダウンを奪って優勢に試合を進めていたが、2Rにカーティスがボディブローで攻めてからの右フックを効かせ、最後はヒザを顔面に打ち込んでKO勝ち。

グラップラーのアレンはカーティスに敗れて以来6連勝中で、しかも5試合がチョークでの勝利。ランキング入りしてもなかなか上位ランカーと組まれなかったが、今回ようやくランキング5位のヴェットーリとの対戦が組まれていた。UFC11勝2敗で、敗れた相手はアレンと元王者ストリックランド。

激闘型ストライカーのカーティスはコンテンダーシリーズで勝ってもUFCと契約できず、一時は引退を表明していたが、復帰すると34歳で代役でUFCと契約。その後も緊急出場でチャンスを掴み、劣勢の展開からパンチ一発で逆転勝利して、アレンより先にランキング入り。が、対ランカーとの試合では、ここまで勝利がない。

前回は直前のカード変更でカーティスもUFCで1戦しかしておらず、アレンは十分対策ができていなかった。今回もカード変更ではあるが、準備期間はあり、カーティスの強み・弱みももう明らかになっている。

アレンが手堅く判定勝ちと予想。

メインカードでは、ヘビー級ランカージョニー・ウォーカーの弟、ヴォルター・ウォーカーがUFCデビュー。昨年6月にTitan FCのヘビー級王座を獲得。9月にデビュー予定だったが、負傷欠場で延期になっていた。ここまで11戦全勝(6KO・1一本勝ち)の26歳。初戦はUFC0勝3敗のプジェスキー戦。さすがにこの相手に負けるようなことはないと思うが…。

プレリムでは、初代女子フェザー級王者のジャーメイン・デ・ランダミーが3年半ぶりに復帰。フェザー級王座は防衛せず剥奪され、それ以降はバンタム級で戦っている。UFC7勝2敗の2敗はいずれも元バンタム&フェザー級王者のアマンダ・ヌネス。相手のノルマ・ドゥモンはUFC6勝2敗だが、1試合を除いてすべてフェザー級。唯一バンタム級で組まれた試合も体重オーバーしており、UFCでバンタムまで落とせたことがない(それどころかフェザー級でも体重オーバーしている)。女子フェザー級が継続するなら、王座決定戦出場の有力候補だったが、UFCはやはり女子フェザー級は廃止するつもりのようだ。

第1試合開始は7日朝4時。速報します。