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【PFL2024#10】準決勝敗退同士のフェザー級ファイナル。サウジのアルカタニのKO勝ちに──会場大爆発

<MENAフェザー級決勝/5分5R>
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)
Def.2R3分21秒by TKO
メロウン・ベラジュイット(モロッコ)

本来アブドゥルラフマン・アリヤサットとイスラム・レダの間で行われる予定だったフェザー級ファイナル。レダの欠場で、アリヤサットに準決勝で敗れたアルカタニが母国での決勝戦出場を果たす。ばかりか、アリヤサットはファイトウィークにドクターストップに。そしてレダに準決勝で敗れたベラジュイットが、ファイナルで戦う権利を得る。いわば準決勝で敗れた者同士の決勝戦は、ベラジュイットのワンツー&前進で始まった。

すぐにジャブを当てるアルカタニに、大きな声援が贈られる。ベラジュイットは右オーバーハンドを当て、カーフキック。荒いパンチの応酬のなかでアルカタニのワンツー、そして右でガードの甘いベラジュイットの顔面を襲う。ローにもワンツーを合わせたアルカタニは、思い切り右を打ち抜く。効かされたベラジュイットもパンチを返すが、アルカタニは首相撲からヒジを打ちつける。

ベラジュイットは離れて右から左を怯むことなく前に出るも、左ローに右を合わされてダウン。立ち上がり際にアルカタニは、追撃に右を再度決める。ベラジュイットもパンチを返すが、腰から崩れ鉄槌の連打でアルカタニに下った。代役同士の決勝戦を勝利したアルカタニを、2試合前のアマ戦で勝利したハッタン・アルセイフが祝福。結果、サウジアラビア人王者の誕生で会場は盛り上がりまくった。


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【PFL2024#10】MENAバンタム級決勝へ、UFC級=アリ・タレブ「拳が爆発するところを楽しみにしてくれ」

【写真】UAEWバンタム級のベルトと。あのヴィニシウス・オリヴェイラに勝っている──弱いわけがない。MENAで優勝し、北米進出を目指すアリ・タレブ。果たしてバンタム級ファイターに、その機会は与えられるのだろうか (C)PFL

29日(金・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのKSU(キング・サウジ大学)アリーナで開催されるPFL2024#10「Championships」。同大会では今年から活動を介したPFL MENAの決勝戦4試合も組まれている。
Text by Manabu Takashima

中東&北アフリカの地区リーグ=MENAは、当然のようにアラビック&ムスリム人選手が中心に活躍している。そして、その地を持ち当地で戦うファイターも少なくない。バンタム級決勝でラシッド・ハズと対戦するアリ・タレブもその1人だ。

戦禍のイラクを逃れ、スウェーデンに移住したタレブはUAEW時代に吉野光を倒し、コンテンダーシリーズからUFCにステップアップしたヴィニシウス・オリヴェイラをKOしバンタム級のベルトを巻いた実力者だ。そのタレブ、PFLファイナルとの合体したビッグショーで、その名を世界に轟かせようと気概に満ち溢れていた。


(C)PFL

――PFL MENAバンタム級決勝でラシッド・ハズと対戦します。

アリの国籍がイランだったりスウェーデンになっていたりするのですが、スウェーデン生まれのイラク系ということで宜しいでしょうか。

「いや、俺が生まれたのはイラクだよ。1997年に生まれて、2009年にスウェーデンに移住した。イラクは米国とサダム・フセインの間で紛争状態に陥り、逃れるために父、弟、妹と一緒にスウェーデンに移り住んだ。でも兄は今もイラクに住んでいるよ。より良い人生を求めて、スウェーデンにやってきたんだ」

──コンバットスポーツに出会ったのは、スウェーデンに移り住んでからですか。

「ブラザー。今、言ったように俺は5年間も紛争状態の国に住んでいたんだ。ガキのころから、頭の中も戦争状態だった。言葉が通じないスウェーデンにやってきて、拍車がかかった。でもスウェーデン語が分かるようになってから、落ち着いてサッカーにこうじるようになった。そのうち週に2度ほど、格闘技のトレーニングを始めるようになったんだ」

──どのようなスタイルの格闘技の練習を始めたのでしょうか。

「ノーギグラップリングだ。ただ楽しむために始めて、シリアスではなかった。でも2年、3年と練習をすると、真剣さが増してアマチュアの試合に出るようになった。プロデビューは2019年だ。2勝したらコロナになった。そして2021年の3月に10日前のショートノーティスでUAEWからオファーがあった。相手は7勝2敗のヌーラズ・アブザグだ。その試合に勝って、ブラザー。俺はそのままUAEWと契約をした。強い相手が続いたけど4連勝して5戦目で今はUFCで戦っているヴィニシウス・オリヴェイラとバンタム級王座決定戦を戦い、3RKO勝ちでチャンピオンになった。UAEWではほんとうに良い経験をさせてもらったよ」

──イラクの血もあってUAEWと契約したのですか。そのまま欧州でキャリアップということは考えずに?

「それは関係ない。チャンスがあったから、跳びついた。とにかく強い相手と戦いたかった。だからUAEWと契約して良かった。正直、それからCage WarriorsやUFCに進もうという考えは持っていた。でもオリヴェイラに勝った後に、PFLから連絡がきたんだ。PFLと契約できて満足している。彼らとはファミリーのような人間関係を築くこともできた」

──ただPFL欧州でなく、PFLレギュラーシーズンに参戦したいという想いはなかったですか。

「ブラザー、それはどうでも良かった。強いヤツと戦いたいというのが一番だったから。実際、PFLヨーロッパでキャリア初黒星を喫したわけだし。PFLはベストファイターを用意してくれ、俺は負けた。そして今年はMENAでのチャンスを貰ったんだ。

戦って稼いでいるんだ。文句はない。それにMENAにも良い選手が揃っている。なんといっても選手へのケアが違う。ヨーロッパの多くの大会は、ここまで選手ファーストのイベントを開くことはできない」

──MENAが活動開始をした。抜群のタイミングでしたね。

「中東のMMAは日々、成長している。サウジアラビアは多くのスポーツに投資をしていて、MMAやボクシングにも力をいれているんだ。レベル的にもUAEWが次々とUFCに選手を送りだしたように、中東のMMAはコンペティションとしても成長し続けている。ローカルファイターも力をつけているしね。ファンも熱狂的だ」

──今大会はMENAのファイナルだけでなく、PFL Globalシーズンの決勝戦も行なわれるビッグショーになりますね。

「ブラザー、これは大きな一歩だよ。ここで勝って、もっと前に進む。このショーで戦うことで、多くの人がアリ・タレブの名をその胸に刻み込んで欲しい」

(C)PFL

──では対戦相手の印象を教えてください。

「ブラザー、ラシッドは良い相手だ。でも俺の方が優れている。どこが優れているかは、試合を見てもらうと分かるだろう。ブラザー、俺の拳が爆発するところを楽しみにしてくれ。試合に関してベラベラと話すつもりはない。日本のファンにもファイトをしっかりとチェックしてもらえると、アリ・タレブがどういうファイターが分かってもらえると信じている」

■視聴方法(予定)
11月29日(金)
午後11時15分~U-NEXT

■PFL2024#10対戦カード

<フェザー級決勝/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

<女子フライ級決勝/5分5R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
タイラ・サントス(ブラジル)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
インパ・カサンガネイ(米国)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<ライト級決勝/5分5R>
ブレント・プリマス(米国)
ガジ・ラバダノフ(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
コステリョ・ファン・スティーニス(オランダ)
ジョアォン・ヴィトー・ダンタス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジョウジ(フランス)
ホセ・ペレス(米国)

<MENAウェルター級決勝/5分5R>
ムハマド・アラクラー(クウェート)
オマール・エル・ダフラウイ(エジプト)

<アマチュア女子アトム級/3分3R>
ハッタン・アルセイフ(サウジアラビア)
リリア・オスマニ(アルジェリア)

<MENAバンタム級決勝/5分5R>
アリ・タレブ(スウェーデン)
ラシッド・ハズ(スペイン)

<MENAライト級決勝/5分5R>
ムーセン・ムハマドサイファイ(イラン)
ジョージ・エイド(レバノン)

<ライト級/5分3R>
マンスール・ベルナウイ(フランス)
アルフィー・デイビス(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
スリム・トラベルシ(チュニジア)
アブラハム・バブリー(英国)

<MENAフェザー級決勝/5分5R>
アブドゥルラフマン・アリヤサット(ヨルダン)
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL MENA2024#01 アブドゥラ・アルカタニ ヤジット・ハサネイン

【PFL MENA2024#01】粗い打撃戦からアルカタニがラッシュを仕掛けるとハサネインがギブアップ

【写真】クリーンヒット率は高くない。しかし勢いがあるアルカタニ(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)
Def.2R4分59秒 by TKO
ヤジット・ハサネイン(ヨルダン)

サウスポーのハサネインに対し、アルカタニが距離を詰めてパンチを振るう。オーソドックスに戻したハサネインに、アルカタニの右カーフがヒット。アルカタニの右ストレートから左フックを食らったハサネインが腰を落としてマットに手を着く。ここでアルカタニが組むも、ハサネインが切り返して左腕を差し上げケージに押し込む。レフェリーから次のポジションへの移行が促され、さらにレフェリーがブレイクをかけようとしたところでアルカタニが力を抜くと、ハサネインが崩していくがこれは無効に。

ブレイクからスタンドで再開されると、アルカタニが左ジャブを突く。ハサネインの左フックは空振り。アルカタニは右ストレートからシングルレッグでテイクダウンを奪う。立ち上がったハサネインをケージに押し込むが、切り返されてしまう。左腕を差し上げたハサネイン、アルカタニが離れる。ハサネインが左ミドルから左ジャブを突く。アルカタニも右カーフを当て、左右フックを振りながらハサネインをケージに押し込むも展開できず離れるという流れが続く。ハサネインにケージを背負わせたアルカタニの右が当たる。両者がロングフックを振るい合う粗い打撃戦に続き、ケージ際の差し合いで初回が終了した。

2R、ガードを固めたアルカタニが前に出ると、ハサネインの左インローがローブローに。すぐに再開後、ハサネインがサークリングから左ジャブ、右カーフを見せる。構わず前に出るアルカタニもパンチを振るうが、互いに顔の向きが流れており正確性には欠ける。さらに打ち合いでガードが下がりが、それでも当たらないという展開が続く。そこで当たるのはハセネインの左ジャブと右カーフ、アルカタニの右ストレートだ。しかしながら大振りになるアルカタニの右をかわしたハセネインがバックに回るも、すぐに離れた。

追うアルカタニの左がハサネインの顔面を捉える。下がりながら左右ローを当てるハサネイン。互いに左右ストレートを伸ばすなか、アルカタニの左が当たってハセネインがバランスを崩した。追撃を受けながら立ち上がるハセネインに、アルカタニがパンチのラッシュをかけると、地元ファイターの攻勢に場内も盛り上がる。しかしアルカタニのパンチが粗く、ヒットしながらも仕留めるクリーンヒットには至らない。と思われたが、ハセネインがレフェリーにアピールして試合が止められる。ハセネインのバーバルサブミッション=ギブアップのような形で終了した。

この結果、アルカタニのプレーオフ進出が決定。フェザー級のプレーオフはアルカタニ×アブドゥルラフマン・アリヤサット、イスラム・レダ×メラウン・ベラジュイットのマッチアップとなった。


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【PFL MENA2024#01】中東&マグレブ発、世界へ。PFL第2の地域戦はフェザー級&バンタム級で開幕

【写真】サウジMMA界期待のハッタン・アルセイフが、アマ女子アトム級でエジプトのナダ・ファフィマルと戦う一番も、現地では非常に注目を集めている(C)PFL

10 日(金・日本時間)、サウジアラビアはリヤドのザ・グリーンホールズで欧州に次ぎPFLの地域リーグ戦が、戦いの幕を切って落とす。
Text by Manabu Takashima

MENAとはMiddle East & North Africaの略称で中東&北アフリカ地域を指す言葉だ。特に明確な地域の特定はないが、PFLにおけるMENAとはアラビック&ムスリム世界で、今大会の出場選手を見る限りカナダやスウェーデン、フランスなど欧州や北米からもアラビックファイターが参戦している。


メインではご当地ファイターで2月のPFL vs Bellatorにも出場していたアブドゥラ・アルカタニが、ヨルダンのヤジット・ハサネインと戦う。もともとはラスベガス在住のモロッコ人ファイター=タハ・ベンドウドと対戦予定だったが、ベンドウドの計量失敗でハサネインと戦うことが決まった。

しかし145.6ポンドで計量をクリアしたアルカタニに対し、ハサネインは146.6ポンドとフェザー級リミットをオーバーしての対戦。この点についてPFLのリリースでは試合が実行されること以外、ペナルティなどが存在するかは明らかとされていない。リヤド大会でアルカタニの試合は欠かせないのは確かだが、プレーオフ進出を賭けたフォーマットだけに、この辺りは明確にしてほしいところだ。

資金が豊富な中東ではMMAは国家レベルで奨励されており、既に個人の能力でワールドクラスとなったアフリカ勢に続き、この中東&マグレブのファイターの強化が進むと、MMAはまさにサッカーと並ぶ、世界中で広まったスポーツとなる。現状は日本では知られていないファイターばかりなのは否めないが、将来(いや既に)日本勢のライバルとなりうる可能性を今回のPFL MENAが後押しすることになる。

そんななかメイン出場のアルカタニ以外の注目すべきファイターは、コメインでノウラス・アブザクと対戦するアリ・タレブか。タレブは吉野光に勝ち、コンテンダーシリーズからUFC進出を果たしたヴィニシウス・オリヴェイラを破り、UAEWバンタム級のベルトを巻いていた選手だ。その後、PFL欧州に転じ――PFLとUAEWで通算7勝1敗というレコードを残している。

そのオリヴェイラに敗れ、ベルトを失ったザビエル・アラウイはカナダ人の元UAEWバンタム級王者で、PFL欧州ベテランのスペイン人ラシッド・ハズと相対する。タレブ、アラウイの両者はバンタム級の本命という見方ができるだろう。

そんなバンタム級の対抗馬にはプレリミ出場となったエリアス・ブグズダムの名を挙げたい。アルジェリア国籍として出場となるブグズダムだが、フランス生まれフランス育ちのアルジェリア系フランス人ファイターは元BRAVE CFフェザー級王者で、そのBRAVEだけでなくUAEW、アレスFCで積み上げてきたキャリア18勝8敗。MENA大会では頭一つ抜けた試合数を誇る。

破れはしたがスティーブン・ローマン、ババ・ジェンキンスというレベルのファイターと戦ってきた経験値も他のファイターにはない。8人トーナメント形式のシーズン制、この3者の戦績を踏まえた上で、パフォーマンスを確認しアラビック&イスラム社会のMMAの今――を判断したい。

■視聴方法(予定)
5月11日(日・日本時間)
午前0時15分~U-NEXT

■ PFL MENA01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)
ヤジット・ハサネイン(ヨルダン)

<バンタム級/5分3R>
アリ・タレブ(スウェーデン)
ノウラス・アブザク(ヨルダン)

<バンタム級/5分3R>
ザビエル・アラウイ(カナダ)
ラシッド・ハズ(スペイン)

<フェザー級/5分3R>
イスラム・レダ(エジプト)
アダム・メスキニ(フランス)

<バンタム級/5分3R>
タリク・イスマイル(カナダ)
ジャラル・アルダジャ(ヨルダン)

<バンタム級/5分3R>
エリアス・ブグズダム(フランス)
ハッサン・マンドール(エジプト)

<アマチュア女子アトム級/3分3R>
ハッタン・アルセイフ(サウジアラビア)
ナダ・ファフィマル(エジプト)

<フェザー級/5分3R>
メラウン・ベラジュイット(モロッコ)
ミド・モハマッド(エジプト)

<フェザー級/5分3R>
アフマッド・ターラク(エジプト)
アブドゥルラフマン・アリヤサット(ヨルダン)

<アマ・フライ級/3分3R>
マリク・バサハル(サウジアラビア)
ハーシュ・パンディア(インド)

■放送予定
5月11日(土・日本時間)
午前0時15分~U-NEXT

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45 AB BELLATOR Brave CF BRAVE CF80 MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL vs Bellator UAEW UFC アブドゥラ・アルカタニ アブドゥーラ・サリム オマル・アルダフラウイ グレイゾン・チバウ ハッタン・アルセイフ ブルーノ・ミランダ ムスタファ・ラシッド・ネダ 修斗 海外

【PFL MENA】UFC、ONEも進出。BRAVE CFとUAE Warriorsが引っ張ってきた中東MMAをPFLが変える?

【写真】UFCとは明白に違う世界進出をPFLは続けている(C)PFL

24日(土・現地時間)にサウジアラビアのリヤドで行われたPFL Champions vs Bellator Champions内でPFL MENAのスタートが改めて発表され、出場選手がケージに上がった。
Text by Manabu Takashima

MENAとは聞きなれない言葉だが、Middle East & North Africaの略称で中東&北アフリカ地域を指す。特に明確な地域の特定はないが、PFLにおけるMENAとはアラビック&ムスリム世界という捉え方で間違っていないだろう。

実際に今大会で紹介された映像ではエジプト、UAE、バーレーン、ヨルダンの4カ国が映し出されており、ケージに上がった7名のファイターの国籍はエジプト、サウジアラビア、ヨルダン、クウェートという4カ国だった。


そのケージに登場したファイターとはアフメド・アミール、ムスタファ・ラシッド・ネダ、ムスタファ・ラシッド・ネダ、ジャラ・フセイン・アルシラウイ、アブドゥーラ・サリム、オマル・アルダフラウイ、アブドゥラ・アルカタニ、ハッタン・アルセイフという面。

エジプト勢はアミール、アルダフラウイの2選手で前者は12勝4敗1分というキャリア持ち主で昨年4月にPFLライト級本戦に出場もブルーノ・ミランダに敗れている。そのアミールだがBRAVE CFのライト級王者だったことを考えると、中東勢のなかでも国際舞台で戦う力を持っていることは間違いない。

一方でアルダフラウイは10勝6敗のウェルター級ファイターで、BRAVE CFとUAEWでキャリアを築いてきた。

今も珍しいクウェート人ファイターのサリムは戦績5勝0敗。エジプトのEvolution Championshipから修斗ブラジルを経て、母国のFera Championshipで戦ってきた。

そしてヨルダンからは日本でもコア・ファンなら顔と名前が一致しているであろうアルシラウイが参戦を果たす。戦績19勝6敗、ヨルダンのライオンの異名を持つアルシラウイは、BRAVE CFでウェルター&スーパーウェルター級の二冠王者となり、2022年にPFLチャレンジャーシリーズに挑んだ。

そこで本戦契約を勝ち取ると2022年と2023年シーズンに出場──プレーオフ進出はならなかったが、2022年にはグレイゾン・チバウに勝利している。直近の試合は昨年12月BRAVE CF80で判定勝ちを収めており、アルシラウイのPFL MENA参戦はUFCへのフィーダーショーを自認するUAEWと独立王国路線のBRAVE CFと中東MMA界の勢力分布に変化をもたらす可能性を示している。

そんなPFL MENAのスタートとともに注目を集めるのはサウジアラビア勢だ。実際にこの日もネダ、アルカタニ、アルセイフと最多の3選手が紹介を受けている。

ネダは中東MMAの生き字引といっても良い存在で、レコードは8勝3敗。Desert Force、Phoenix FC、UAEW、BRAVE CFと中東MMAをリードするプロモーションを制覇している古参ファイターだ。このミドル級ファイターは、昨年のPFLプレーオフ大会のワンマッチでも勝利を挙げている。

さらにPFL vs Bellatorのプレリミに出場しデドゥコンダラ・ラオからTKO勝ちをしたフェザー級のアルカタニ。アマチュアながらサウジアラビア女子選手として初めてPFLと契約を果たしたアルセイフと、サウジがPFL MENAの中心となる勢いが感じられた。

PFL MENAにはサウジのプロサッカーチームで、フランス代表のカリム・ベンゼマと契約したことでも注目されたアル・イテハドをスポンサードしていることでも知られているサウジアラビアのスポーツの振興を目的としたSRJスポーツ・インベストメンツが資金を投入している。

PFLとSRJの共同プロジェクトは4階級、32人のMENAファイターが集い、年間4大会が予定されている。UFC、ONEも進出する中東はオイルマネーのみならず観光、金融で抱負な資金を誇る一方で、スポーツにおいては多くは海外選手の投入、帰化、招聘という形で構築されている。そのなかで選手の発掘&育成を掲げるPFL MENA、資金力=選手の強化は既にある程度は立証されており、この巨大プロジェクトの行方には注目せざるを得ない。

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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator アブドゥラ・アルカタニ キック

【PFL vs Bellator】アルカタニが疲れ切らないラオにパンチを集中し、ハイでレフェリーストップ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)
Def.3R0分23秒by TKO
デドゥコンダラ・ラオ(インド)

サウスポーのラオが左インローを蹴る。拳を伸ばして前に出たアルカタニが組んでボディロックに。互いにヒザを見せ、アルカタニがテイクダウンを決める。左のパウンドを落としたアルカタニだが、抑えが甘くラオが立ち上がる。首相撲狙いを離れたラオが左を伸ばし、右ローへ。アルカタニが右を返し、後ろ回し蹴りを見せたアルカタニに左を打ち抜きダウンを奪う。

レッスルアップ&ダブルレッグでトップを取ったアルカタニは、ヒザ立ちの状態で蹴り上げを受けるがレフェリーは完全に流す。ラオがクローズドガードを取り、ガードが空いてもアルカタニは足を抜くことができない。と、蹴り上げで立ち上がったアルカタニに対し、ラオが大きく息をついてすぐに立ち上がらない。明らかにガスアウトのラオは、スタンドに戻ってパンチを振るうがヒットしてなお上体が流れており、バックを許してしまう。ここでアルカタニが豪快なバックスープレックスを決め、トップを取り時間となった。

2R、ラオが左ミドル、そしてサイドキックを繰り出す。アルカタニはワンツー、疲れてパンチが乱れるラオをボディロックでテイクダウン。サイドで抑えて殴るアルカタニだが、ラオも足を戻す。アルカタニは鉄槌、蹴り上げも担いでパスを決めて左のパウンドを連打する。鼻血を流し、口を開けたラオが懸命にクローズドガードを取る。ガードの中から鉄槌を連打したアルカタニが立ち上がる。続いて、ゆっくり立ち上がったラオが後ろ回し蹴り。続く左ストレートに組んだアルカタニがボディロックテイクダウンをスラム気味に決める。

クローズドガードから、時折りラバーを狙ったような動きを見せたラオに対し、アルカタニが立ち上がる。アルカタニが右ストレートから組んで、ここもボディロックに。粘る羅に肩パンチ、そしてエルボーを入れたアルカタニが離れる。ラオは左ハイを見せ、アルカタニも右ハイを空振りしラウンド終了を迎えた。

フラフラになりながら、なぜか蹴りは鋭いラオはドクターチャックを受けて、最終回。アルカタニはいきなりパンチでラッシュをかけ、下を向いたラオに右ハイを繰り出したところでレフェリーが試合を止めた。

「初回から倒したかったけど、コーチたちの指示もあった。でも、どうなったかは見ての通りだ。凄く嬉しい。サウジの皆の前でワンマン・アーミーのように戦った。少しでも早くケージに戻って来て、今日みたいにクレイジーなことをやりたい」と勝者は話した。


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