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PFL2024#9:第4試合・タイラー・ダイヤモンド vs. エンリケ・バルゾラ

フェザー級リザーブマッチ

アルファメールのダイヤモンドは、2018年のTUF27に参戦したが、ブライス・ミッチェルとの3位決定戦で敗れてUFCと契約できず。2021年・23年とPFLに出場するも勝ち上がれず。今年はバックアップファイターとして待機し、4月はワンマッチで勝利。2戦目は欠場選手が出て、リーグ戦で元Bellatorのブレット・ジョーンズと対戦し判定勝ちしたが、6位で決勝進出は逃した。33歳。

UFC→Bellator→PFLと流浪を続けるバルゾラ。ハイペースで動き回って相手を消耗させていくスタイル。Bellator時代のバンタムからフェザーに上げ(PFLにバンタムがないためかもしれないが)、リーグ初戦はBellator1位のアダム・ボリッチ相手に持ち味のハイペースな攻めを見せて健闘したが判定負け。2戦目は無敗のシズリエフとの対戦で、打撃で圧される展開で判定負けとなり、未勝利でリーグ戦を終えている。35歳。

ダイヤモンドの右オーバーハンドで手をついたバルゾラ。すぐに立って離れる。プレスするダイヤモンド。プレスしていくダイヤモンドだが、バルゾラもアッパーをヒットさせる。バルゾラ前に出ていく。また右アッパー。ダイヤモンド圧されてきた。手数を増やすバルゾラ。ボディストレートを打ち込むダイヤモンド。ダイヤモンドのカーフキックにアッパーを返すバルゾラ。残り15秒でバルゾラタックル。がぶったダイヤモンド。バルゾラの飛び膝にパンチを合わせる。ホーン。

1Rダイヤモンド。

2R。ジャブで出るバルゾラ。1R後半から手数を増やしてきている。ダイヤモンドタックルへ。ボディロック。こらえようとするバルゾラを抱え上げてテイクダウン。バルゾラ立つとクラッチを切って離れようとする。しかし圧をかけてパンチを入れるダイヤモンド。組んでケージに押し込む。テイクダウンをこらえるバルゾラ。ダイヤモンドシングルレッグへ。こらえてパンチを入れるバルゾラ。離れた。また詰めるダイヤモンド。下がりながらジャブを入れるバルゾラ。ダイヤモンドのタックルも切られる。しかし手数ではまだダイヤモンドか。残り1分半でタックル。尻もちを着かせた。バルゾラすぐに立つ。ケージで正対。離れるが追っていくダイヤモンド。残り1分。先手を取っていくダイヤモンドだが、バルゾラのアッパーをもらい効いた!バルゾラすかさずパウンド連打。動いてしのごうとするダイヤモンドに鉄槌連打を打ち込む。攻め続けてホーン。

2Rバルゾラ。

3R。ダイヤモンドシングルレッグ。がぶったバルゾラ。離れたが、バルゾラすぐにパンチを打ち込んでいく。消耗しているダイヤモンド。バルゾラパンチで休ませない。ダイヤモンドシングルレッグ。またがぶるバルゾラ。ダイヤモンドケージに押し込み倒そうとするが切られた。逆にバルゾラがタックル。ダイヤモンドがぶるが、すぐに起き上がり逆にがぶるバルゾラ。ダイヤモンドのタックルにパンチを入れて立つ。またバルゾラタックル。今度はテイクダウン成功。バックに回る。スクランブルで逃れようとするダイヤモンドだがついていってバックから殴るバルゾラ。タイムアップ。

判定三者29-28でバルゾラ勝利。

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2024#09 アダム・ボリッチ アンドレイ・コレシュコフ エリック・アレキン ガブリエル・ブラガ ゴイチ・ヤマウチ シャミル・ムサエフ タイラー・ダイヤモンド チムール・カイズリエフ ドン・マッジ ネイマン・グレイシー バッバ・ジェンキンス ブレナン・ワード ブレンダン・ラウネーン ペドロ・カルバーリョ ムハメド・ベルハモフ ルカ・ポクリ レイ・クーパー3世 ローガン・ストーリー

【PFL2024#09】躍進のカマカ3世がラウネーンに挑むフェザー級。ウェルター級は4人揃って初ベスト4

【写真】カイ・カマカ3世が番狂わせを起こすことは──??(C)PFL

23 日(金・現地時間)、ワシントンDCのジ・アンセムでPFL2024#09が開催される。PFL2024年プレーオフも最終戦を迎え、フェザー級とウェルター級の準決勝が組まれている。
Text by Manabu Takashima

フェザー級準決勝はブレンダン・ラウネーン×カイ・カマカ3世とガブリエル・ブラガ×チムール・カイズリエフ。ウェルター級はハメド・ウマラトフ×ネイマン・グレイシー、シャミル・ムサエフ×ムラッド・ラマザノフという組み合わせだ。

ネイマンはシーズン5位だったが、3位のドン・マッジの負傷欠場により繰り上がりでセミファイナル進出を果たしている。


2022年のフェザー級王者ラウネーンはボーナスだけでも5Pの荒稼ぎで、11Pで堂々のシーズン1位通過。対するカマカ3世はアダム・ボリッチの脱落というのは大きなファクターになっただろうが、バッバ・ジェンキンスとペドロ・カルバーリョから連勝して4位通過というのは、想像できなかった躍進といえる。

カマカ3世はスイッチを織り交ぜ、オーソでも左右のどちらにも緩急をつけてサークリングし、一瞬の左リードフックや右を合わせるタイミングが非常に良くなっている。その左フックをテイクダウンの踏み込みにシャープに振り、相手の姿勢を崩させて好印象とダメージという2つのゲインがある攻撃も得意になってきた。

それでもさすがにジェンキンスにテイクダウンは奪われたものの、背中を譲って立ち上がるというスクランブルに即持ち込んでマイナス評価を与えない動きも徹底されていた。ラウネーンとは近い距離でやり合うことも増えそうだが、一発のKOパンチだけでなく、打撃の神経戦で精神とスタミナを削ることができた者が決勝に近づきそうだ。

昨年準優勝で引退報道から一転、シーズン参加を果たしたブラガは2位で、3位に入ったチムール・カイズリエフとファイナル進出を賭けて戦う。他方ウェルター級ではネイマンはBellatorから、ラマザノフはONEから、ムサエフはRCC経由でKSWからと、ウマラトフ以外はPFL参戦経験がない選手たちがベスト4に残ったことになる。

ウマラトフも昨年はシーズン途中で欠場を強いられ今回が初のプレーオフ進出だ。結果としてはアンドレイ・コレシュコフ、ゴイチ・ヤマウチ、ローガン・ストーリー、ブレナン・ワード、ルカ・ポクリというBellatorベテランが、PFLのニューフェイス&ロシアンの軍門に下った形ともいえる。

そんななかプレリミメインのウェルター級で組まれたレイ・クーパー3世✖ムハメド・ベルハモフのウェルター級戦も見逃せない。

連敗中の2度のウェルター級世界王者ブラダボーイが、15勝1敗という鳴り物入りでBellatorと契約も際立った印象を残せていないベルハモフを相手に、どのようなパフォーマンスを見せることができるのか。下手をすると、結果次第ではブラダボーイは、このままフェードアウトしかねない状況だけに、息の良さが戻っているのか気になるところだ。

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
午前6時45分~U-NEXT

■ PFL2024#09対戦カード

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ3世: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
モハメド・ウマラトフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ネイマン・グレイシー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級準決勝/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 146ポンド(66.22キロ)
チムール・カイズリエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムラッド・ラマザノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 171ポンド(77.56キロ)
ムハメド・ベルハモフ: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・アレキン:──
ルカ・ポクリ: 170.2ポンド(77.2キロ)
※アレキンが計量を行わず、この試合はキャンセルとなった

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.6ポンド(66.04キロ)
エンリケ・バルゾーラ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェシー・スターン: 145.6ポンド(66.04キロ)
ホゼ・ペレス: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マックススウェル・ジャントォ・ナナ: 263.8ポンド(119.65キロ)
ケント・マフィーレオ: 248ポンド(112.49キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シトー・ボリ・エスペランカ: 170.8ポンド(77.47キロ)
テイラー・ヒル: 171ポンド(77.56キロ)

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PFL2024#6:第3試合・ティムール・シズリエフ vs. エンリケ・バルゾラ

フェザー級。シズリエフ3点・3位、バルゾラ0点・7位。

Bellator5位のシズリエフ。2022年からBellatorに出場し3連勝。ここまでキャリア15戦全勝で、地味ながら優勝候補の一角。が、一方で15勝のうちフィニッシュが4回しかない極めのなさが、リーグ戦のルールには不向き。初戦も元UFC&Bellatorのブレット・ジョーンズ相手にテイクダウンして上からコツコツパウンドを入れるファイトスタイルで手堅く判定勝ち。しかし、2戦目も判定勝ちの6点だと、他の試合の結果によっては勝ち上がれない可能性がある。28歳。

バルゾラはUFC10戦で6勝3敗1分けと勝ち越していたがFAでBellatorに移籍。UFCでの主戦場はフェザー級だったが、Bellatorではバンタム級に専念。ハイペースで動きまくり、相手を消耗させるスタイル。PFLでは再びフェザー級に戻し、初戦はBellator1位のアダム・ボリッチと対戦。2Rにダウンを喫し判定負けしたものの、常に動き続けるスタイルで、持ち味を出してみせた。こちらもフィニッシュ勝利が必要な状況だが、UFC・Bellatorではトータル10勝で1フィニッシュと、やはりファイトスタイルは手堅い。35歳。

両者オーソドックス。ワンツーを入れたシズリエフ。前蹴りを入れたシズリエフ。バックスピンキック。かわしたバルゾラ。パンチから右ハイを放ったバルゾラ。シズリエフカーフキック。バルゾラがパンチで出る。シズリエフはカーフキック。0ポイントのバルゾラが積極的にパンチで出る。シズリエフタックル。倒されかけたが下にならず立ったバルゾラ。パンチのコンボを打ち込むバルゾラ。残り1分。飛び込んで右を打ち込んだシズリエフ。足を止めて打ち合うバルゾラだが、シズリエフの前蹴り・ジャブをもらう。バルゾラのタックルを切ったシズリエフ。ゴング。

1Rは打撃のヒットでシズリエフ。

2R。パンチを打ち込むバルゾラだが、シズリエフは出てくるところに打ち下ろしの右を合わせる。バルゾラ右ハイ。シズリエフはジャブから右オーバーハンド。前蹴り。腹に入ってちょっと嫌がったバルゾラ。下がる。シズリエフがプレスする。ケージを背負ったバルゾラ。左目の上をカットしている。前蹴りからタックルでテイクダウンしたシズリエフ。バルゾラ押さえ込ませず立ったが、さかんに目を気にしている。シズリエフのアッパーがヒット。バルゾラが詰めるところに右フックを合わせる。バルゾラタックルに入るが、切って逆にバックに回ったシズリエフ。バルゾラ立ったがスタンドバック。残りわずかで打撃を入れて離れた。ゴング。

2Rシズリエフ。まぶたをカットしたバルゾラのドクターチェックが入るが続行。

3R。シズリエフが打ち下ろしの右をヒット。圧を強めてきた。バルゾラが打撃で出たところにカウンターのタックルでテイクダウン。寝かせてパスを狙う。バックに回った。片膝をついたバルゾラに後ろから覆いかぶさる。バルゾラ立ったがテイクダウン狙い。正対したバルゾラ。シズリエフ離れる。バルゾラパンチで出るが、シズリエフの右をもらう。左右の連打から前蹴り。シズリエフタックル。切りかけたが、シズリエフはバルゾラが立て直す前に再度タックルに入りテイクダウン。またバックに回る。バルゾラが立つとこだわらずに離れるシズリエフ。パンチで出るバルゾラだがシズリエフは冷静に距離を取る。残り1分。バルゾラのアッパーがヒット。シズリエフタックル。がぶったバルゾラだが、シズリエフ立って振りほどいた。勝ち逃げ狙いのシズリエフ。バルゾラがスタンドで出るも入ってくるところにパンチを入れるシズリエフ。タイムアップ。

三者30-27でシズリエフが3点獲得。

  1. *(P)ブレンダン・ラウネーン・6点
  2. (B)ティムール・シズリエフ・6点
  3. *(P)ガブリエル・ブラガ・5点
  4. (B)カイ・カマカ3世・3点
  5. (B)アダム・ボリッチ・3点 E
  6. (B)タイラー・ダイヤモンド・3点 E
  7. *(P)バッバ・ジェンキンス・0点
  8. (B)エンリケ・バルゾラ・0点 E
  9. *(B)ジャスティン・ゴンザレス・0点
  10. (B)ペドロ・カルヴァーリョ・0点
  11. (P)ブレット・ジョーンズ・0点 E

無理にフィニッシュを狙いに行かなかったシズリエフ。この後に0点の選手の1Rフィニッシュ勝利があれば、勝ち上がりは微妙になるが…。

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【PFL2024#06】リザーブ戦から本戦へ。スクランブルを制したダイヤモンドがジョンズを下す

【写真】勝利したダイヤモンドには来シーズン参加の機会が欲しい(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ブレット・ジョンズ(英国)

互いにケージ中央で向かい合う。左ジャブと右ローで探りながら、ジョンズは左ボディを突き刺す。ステップバックしたジョンズがニータップでグラウンドに持ち込むも、ジョーンズがスクランブルからトップを奪う。ジョンズの首を抑えてケージ際でトップに回ったダイヤモンド。ジョンズは上半身を起こしてケージに背中を着ける。ボディロックから頭を着けていくダイヤモンドに対し、ジョンズは左足を鼠径部に置くも、ダイヤモンドがジョンズの背中下で右腕を抑え、背中を着かせた。

このクラッチは解かれたものの、ダイヤモンドは頭をおっつけてトップを維持する。ジョンズは再び背中をケージに着けて、今度は立ち上がる。しかしダイヤモンドが左腕を差し上げて押し込んでいく。ジョンズがボディロックからテイクダウンを狙うと、すぐにダイヤモンドはスクランブルへ。ジョンズがガブって腰を上げたが、ダイヤモンドが立ち上がってダーティーボクシングへと繋げた。

2R、ジョンズが距離を詰める。ダイヤモンドがパンチを繰り出すと、ジョンズはバックステップから戻して右カーフを当てる。ニータップからドライブしたジョンズは、ハイクロッチからテイクダウンを狙う。一度倒されたダイヤモンドが、すぐに立ち上がった。右腕を差し上げ、頭をおっつけているジョンズは、ボディロックでグラウンドに持ち込みバックに回る。

左足を差し入れ、首に腕を回していくジョンズ。立ち上がったダイヤモンドはケージへ。しかしジョンズがボディロックでダイヤモンドに尻もちを着かせる。スタンドに戻っても再びグラウンドに戻されたダイヤモンドは、ケージに押し付けられる。ハーフで守るダイヤモンドをパスしたジョンズはマウント→バックマウントへ。四の字フックからパンチで削っていった。

最終回、ダイヤモンドがサウスポーに構える。押し相撲の展開から離してパンチを当てたジョンズがニータップで入った。スクランブルからトップを奪ったダイヤモンドに、なおもシングルレッグで組みつくジョンズ。ダイヤモンドもスタンドに戻った。打ち合いからボディ攻めを見せたダイヤモンドがジョンズをケージに押し込む。

離れたジョンズは大外刈りでグラウンドに持ち込むも、切り返されてボトムへ。しかしZハーフからチョイ・バーの体勢に入るもダイヤモンドに防がれる。以降は何度も下から三角をセットアップするジョンズだが、ダイヤモンドにケージに押し込まれて、しっかりと形に入ることができない。ダイヤモンドは立ち上がり、背中を着けたままのジョンズにパウンドとローを当てていった。

裁定はジャッジ3者とも1ポイント差でダイヤモンドの勝利に。ダイヤモンドは負傷欠場となったアダム・ボリッチの代役としてシーズン2戦目からの出場。プレーオフ進出はならなかったものの、ダイヤモンドがしっかり1勝を得た。


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PFL2024#6:第1試合・タイラー・ダイヤモンド vs. ブレット・ジョーンズ

フェザー級。ダイヤモンドは2戦目からの出場、ジョーンズは0点・8位。

ダイヤモンドは当初は補欠戦で出場予定だったが、アダム・ボリッチの欠場に伴い本戦に代役出場。2018年にTUFに出演し、3位決定戦でUFCで試合が組まれたことがあるが、ブライス・ミッチェルに敗れUFCとの本契約はならず。2021年からPFLに出場し、初年度は予選敗退。2022年は出場なし、2023年はやはり欠場選手の代役で2戦目から出場したが、2R一本負けで決勝進出ならず。今年は4月のPFL.3にも補欠戦に出場し判定勝ちしている。33歳。

ジョーンズはUFCで5勝2敗と勝ち越していたが、契約満了で2020年にBellatorと契約。Bellatorではバンタム級で、ダニー・サバテーロに敗れた後2連勝。しかし昨年は試合が組まれず、またFAとなり、12月にフェザー級に上げてPFLヨーロッパに出場している。リーグ初戦はティムール・シズリエフ相手に組みで対抗し善戦したが判定負け。32歳。

ダイヤモンドはフィニッシュ勝利しなければ脱落が確定。ジョーンズは可能性としては判定勝ちでも決勝進出できるが、事実上フィニッシュしないと難しい。

お互いオーソドックス。ジョーンズシングルレッグへ。ダイヤモンドは首をギロチンに抱えて上を取ろうとする。ダイヤモンドが上に。ケージ際で体を起こそうとするジョーンズにパンチを入れるとボディロックして立たせない。アミールで腕をロックしてパンチを入れる。殴りつつパスを狙う。ジョーンズはケージで立とうとするが、ボディロックで腰をコントロールして立たせないダイヤモンド。ようやく立ったが残り1分。ジョーンズが四つからテイクダウン。スクランブルで逃れようとしたダイヤモンド。がぶったジョーンズ。できれば1Rフィニッシュが欲しいジョーンズだが立たれた。ジョーンズ飛びヒザ。ゴング。

1Rダイヤモンド。

2R。ジョーンズタックル。ケージに押し込んだ。脇を差してこらえるダイヤモンドを投げた。すぐに立ったダイヤモンド。ボディロックから投げたジョーンズ。膝を着いたダイヤモンドに両足フックしバックマウント。足のフックを外して立ったダイヤモンド。ジョーンズはバッククリンチからまたテイクダウン。ケージを使って立つが、すぐにまたテイクダウン。押さえ込んでパウンドを入れるジョーンズ。マウントへ。残り30秒でバックマウントに。パウンド。ゴング。

2Rジョーンズ。

3R。すぐ四つに組んだが、ジョーンズがパンチで引き剥がすとタックルへ。潰して上になったダイヤモンド。立ったジョーンズ。パンチを打ち込みタックルに入ろうとしたが、ダイヤモンドのパンチを貰い後退。ケージを背負ったジョーンズのボディを打ち込むダイヤモンド。そのままケージに押し込む。離れたがダイヤモンドのパンチがヒット。さらに首相撲から両者クリンチアッパー。ジョーンズ大外刈り。テイクダウンすると即腕十字を狙ったが、外され下に。上になりパウンドを入れるダイヤモンド。ジョーンズ三角を狙ったが防がれる。パウンドを入れるダイヤモンド。タイムアップ。

三者29-28でダイヤモンド勝利。

  1. *(P)ブレンダン・ラウネーン・6点
  2. *(P)ガブリエル・ブラガ・5点
  3. *(B)ティムール・シズリエフ・3点
  4. (B)アダム・ボリッチ・3点
  5. *(B)カイ・カマカ3世・3点
  6. (B)タイラー・ダイヤモンド・3点 E
  7. *(P)バッバ・ジェンキンス・0点
  8. *(B)エンリケ・バルゾラ・0点
  9. *(B)ジャスティン・ゴンザレス・0点
  10. *(B)ペドロ・カルヴァーリョ・0点
  11. (P)ブレット・ジョーンズ・0点 E

ダイヤモンド勝利も5位以下が確定で、両者脱落。

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【PFL2024#06】計量終了 残念過ぎるボリッチの離脱。混戦フェザーと、ウェルター級は消化試合も??

【写真】この身長差があるうえで、大幅に計量失敗(C)PFL

28日(金・現地時間)、サウスダコダ州スーフォールスのサンフォート・ペンタゴンで開催されるPFL2024#06の計量が26日(木・同)に行われた。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズン最終戦はフェザー級とウェルター級の2階級の2戦目が実施される。しかしフェザー級で2位で、6位のバッバ・ジェンキンスと戦うガブリエル・ブラガが150.6ポンド(68.31キロ)と1Pオーバー規約からも4.6ポンド──2キロもオーバーに。獲得Pから1Pをペナルティで失うが、これだけ体重オーバーでポイント獲得できるのは、如何ともしがたい。

現在ポイントのないジェンキンスは不戦勝の3Pではプレーオフ進出は果たせないので、計量失敗したブラガとの試合に臨むしかない状況下にある。とはいえ少しでも対等な条件で戦うというコンバットスポーツの前提から、大きく逸脱しているといっても良いだろう。


そのフェザー級、プレーオフ出場権圏内の4位(3P)につけていたアダム・ボリッチが負傷欠場で、残念ながらシーズン終幕を迎えた。SNSでボリッチは電動キックボードのような乗り物に台を置き、その上に固められた右足を乗せてヒザ立ち状態で欠場を報告し、再起を誓っていた。

残念すぎるボリッチの離脱、代役はリザーブ戦で勝利したテイラー・ダイヤモンドが務め、8位のブレット・ジョンズと対戦する。

1位のブレンダン・ラウネーンは9位のジャスティン・ゴンザレスと。3位(3P)のチムール・カイズリエフは無得点=7位のエンリケ・バルゾラと。5位(3P)のカイ・カマカ3世は最下位のペドロ・カルバーリョと戦う。

そして下位のファイターが上の選手を食う力を持っているなか、ブラガは勝利Pから1Pが差し引かれることもあり、プレーオフ進出の行方は最後まで予想がつかないフェザー級だ。

対してウェルター級は1位のドン・マッジと、0点で6位のネイマン・グレイシーとの対戦はウェルター級の初戦で組まれている。

結果マッジは3Rまでにフィニッシュをすれば、早々にプレーオフ進出が決まる。

この他、2位のムラッド・ラマザノフが3位のシャミル・ムサエフ、4位のマゴメド・ウマラトフは9位に甘んじるブレナン・ワードと。

3Pを持ち、5位のゴイチ・ヤマウチは7位のアンドレイ・コレシュコフと相対する。8位のローガン・ストーリーは最下位ラウレアノ・エスタロポリの欠場で、代役ルカ・ポクリとウェルター級最終試合で戦う。

その他の試合結果次第、特に2位と3位の潰し合いがあるなかで、プレーオフ進出のボーラーラインが何ポイントになっているのか。ローガン×ポクリは消化試合になる可能性もある。

なお今大会はレギュラー戦でなく、Bellatorからロレンツ・ラーキンがワンマッチでアラン・ドミンゲスとPFLデビュー戦を戦うことが決まっている。

■視聴方法(予定)
6月29日(土・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#06計量結果

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー: 170.4ポンド(77.29キロ)
ルカ・ポクリ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ブレナン・ワード: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 150.6ポンド(68.31キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 170.8ポンド(77.47キロ)
アラン・ドミンゲス: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 146ポンド(66.22キロ)
エンリケ・バルゾラ: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
アンドレイ・コレシュコフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ2世: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ: 169.8ポンド(77.01キロ)
ネイマン・グレイシー: 170.4ポンド(77.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブレット・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

■視聴方法(予定)
6 月28日(金)
午後9時15分~ U-NEXT

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PFL2024#6:オッズ/予想と展望

フェザー級

(P)ブレンダン・ラウネーン 6点・1位 1.19
(B)ジャスティン・ゴンザレス 0点・9位 4.90
(P)ガブリエル・ブラガ 6点・2位 1.59
(P)バッバ・ジェンキンス 0点・6位 2.42
(B)ティムール・シズリエフ 3点・3位 1.24
(B)エンリケ・バルゾラ 0点・7位 4.20
(B)カイ・カマカ3世 3点5位 1.31
(B)ペドロ・カルヴァーリョ 0点・10位 3.60
(B)タイラー・ダイヤモンド 0点・11位 2.35
(P)ブレット・ジョーンズ 0点・8位 1.57
(B)アダム・ボリッチ 3点・4位

フェザー級は2022年のPFLウィナーラウネーンと、昨年準Vのブラガがともに初戦でBellatorランカーを1RでKOして1位・2位。ラウネーンの相手はブラガにKOされたゴンザレスで、組み合わせ的に勝ち上がりの可能性は高いか。

Bellator最終ランキング1位のボリッチは初戦判定勝ちで3点だったが、ファイトウィークに入り欠場。代役でタイラー・ダイヤモンドが出場する。1試合・3点のみでは勝ち上がりは事実上なくなった。フェザー級は判定決着が多かったので、2戦目のみから出場の選手や初戦負けた選手も1Rフィニッシュ勝利すれば勝ち上がれる可能性は十分ある。

ブラガと対戦するジェンキンスは昨年まで3年連続予選通過と安定感を誇るが、初戦でBellator9位のカイ・カマカ3世に判定負け。勝ち上がりにはフィニッシュが必要となるが、レスラーでフィニッシュ率が低いファイトスタイルなので厳しい。

Bellatorではタイトル挑戦までは行かなかったシズリエフだが、ここまで15戦全勝で、フェザー級のダークホース。が、こちらも15勝で4フィニッシュしかしていない。相手はバンタム級からフェザーに戻してきた元Bellator&UFCファイターのバルゾラで、8敗のうち、フィニッシュ負けはBellatorバンタム級GPのマゴメドフ戦のみ。シズリエフは判定勝ちしても、他の試合の内容によっては、得点が足りず予選落ちの可能性がある。

ウェルター

(B)ローガン・ストーリー 0点・8位 1.33
(B)ルカ・ポクリ 0点・10位 3.40
(P)マゴメド・ウマラトフ 3点・4位 1.07
(B)ブレナン・ワード 0点・9位 9.00
(N)ムラッド・ラマザノフ 6点・2位 1.74
(N)シャミル・ムサエフ 5点・3位 2.14
(B)ゴイチ・ヤマウチ 3点・5位 2.00
(B)アンドレイ・コレシュコフ 0点・7位 1.83
(P)ドン・マッジ 6点・1位 1.33
(B)ネイマン・グレイシー 0点・6位 3.45
(P)ラウレアノ・スタロポリ -1点・11位

ウェルター級はBellator勢が元王者・暫定王者含め5人出場したが、直接対決のゴイチ vs. ネイマンで勝ったゴイチ以外全敗。この階級だけ唯一、非北米メジャー(UFC・Bellator・PFL以外)出身の未知の強豪であるラマザノフとムサエフというニューフェイスが上位に付けているが、その両者を直接対決させてしまうもったいないマッチメイク。まあ、ニューフェイス知名度・人気に劣ると考えると潰しておきたいのかもしれないが…。

1位につけているマッジは、初戦の相手が代役の人気先行ファイター・ワードだったこともあり1Rフィニッシュ勝利。初戦判定負けのネイマン相手に大幅なフェイバリットとなっているが、マッジにとってはイージーな試合ではない。ネイマンは打撃とテイクダウンのレベルが劣り、MMAファイターとしての完成度は高くないが、得意のグラウンドに持ち込むことができればフィニッシュできる力はあるので、1R一本勝ちの6点で決勝に残る可能性は十分ある。

元Bellator暫定王者で初戦ムサエフにKO負けして0ポイントのローガン・ストーリーと、PFL6戦全勝ながら、2年続けてビザの問題で決勝トーナメントを欠場したウマラトフは、相手がワンランク落ちるので、決勝進出へのポイントを稼ぐチャンス。

ワンマッチ

ロレンツ・ラーキン 1.29
アラン・ドミンゲス 3.75

唯一のワンマッチだが、プレリムのメインに組まれている。元Bellatorトップランカーでタイトル挑戦経験もあるラーキンは、リザーバーではなく、あくまでワンマッチ要員で、ラウレアノ・スタロポリが欠場しても代役出場することはなかった。

第1試合開始は29日朝7時半。速報します。

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PFL2024#3:セミファイナル・ブレンダン・ラウネーン vs. ペドロ・カルヴァーリョ

フェザー級リーグ戦。

ラウネーンは一昨年トーナメントを制して100万ドルを獲得。昨年も出場し、初戦マルロン・モラエスに2RKO勝ちで5点獲得し暫定1位となったが、2戦目でヘスス・ピネドにまさかの1RKO負けで予選敗退。ピネドはその勢いで昨年優勝している。2012年のTUF Smashesに出場したが、優勝したノーマン・パークに敗れ敗退。TUF後にUFCで行われたワンマッチでも敗れてUFCとの契約はならなかった。34歳。

ポルトガルカルバーリョはBellatorで6勝5敗。最終ランキングは6位。昨年は先月パトリシオのタイトルに挑戦したジェレミーケネディに判定負け、9月にアーロン・ピコに1RKO負けで連敗中。28歳。

オッズでは大差でラウネーンがフェイバリット。

右を入れたラウネーン。お互いスイッチ。左ミドルを入れたカルヴァーリョ。ラウネーンの右がヒットしカルヴァーリョ一瞬動きが止まる。また右が入りカルヴァーリョ尻もちダウン!ラウネーンパウンド!膝を着いて立とうとするカルヴァーリョだが動きが鈍い。そこにパンチを入れる。下から足首を掴んで倒したカルヴァーリョだが、カルヴァーリョの動きを見てレフェリーストップ。

カルヴァーリョがアンクルピックで倒そうとしたところで止めたので、ストップのタイミングとしては疑問符がつく。会場もブーイング。ラウネーン本人にはなんの責任もないが。

ラウネーン1RKOで6点獲得。

  1. ラウネーン・6点
  2. ガブリエル・ブラガ・6点
  3. ティムール・シズリエフ・3点
  4. アダム・ボリッチ・3点
  5. カイ・カマカ3世・3点
  6. バッバ・ジェンキンス・0点
  7. エンリケ・バルゾラ・0点
  8. ブレット・ジョーンズ・0点
  9. ジャスティン・ゴンザレス・0点
  10. ペドロ・カルヴァーリョ・0点

1位ラウネーン、2位ブラガとPFLファイナリスト2名がいずれも1Rフィニッシュで現時点でトップ。3~5位のBellator勢はいずれも判定勝ち。

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【PFL2024#03】ボリッチ、ペルヴィアンゾンビ=バルゾラとのタフファイトを競り勝ち3Pを手にする

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

1年半振りの復帰戦となるボリッチ、バルゾラのインローが急所に当たり試合が中断。いきなりの水入りも再開されるとボリッチが左リードフックから右カーフを蹴る。ボリッチはジャブを差し、右カーフから左を当てるともう一発左フックを打ち込みバルゾラが後方に倒れる。すぐに立ったバルゾラだが、距離を掴めず引き続きジャブを被弾しながら前に出る。誘って右を入れたボリッチはカーフを蹴り、シングルレッグを切って逆にレッグリフトからバルゾラを倒す。

ここもスタンドで待ち受けたボリッチは左ジャブを当て、左フック&右カーフ。バルゾラも左を返すが、続くダブルを切られる。ここでボリッチにアイポークが見られショートブレイク。これで流れが変わったが、バルゾラのヒザ蹴りから組みのなかでボリッジの足が突然泳ぐ。ここから一気に動きが落ちたボリッチは、ダブルレッグでテイクダウンを許すと組んでのパンチを纏められる。さらにボディロックから倒されたボリッチは両足フックを許す。RNCは防ぎ、スクランブルに持ちこんだボリッチだが──まさかの展開で初回を落とした。

2R、バルゾラの質量が上がり圧を掛けるなか、右オーバーハンドをかわしたボリッチが左を当てる。ボリッチは引き続き左ジャブを当て、ダブルレッグを切ってワンツー。前に出るバルゾラは左右のフックを振るう中で、右フックを打ち抜かれダウン。ここはパウンドのボリッチは、立ち上がったバルゾラをパンチのラッシュで追い込む。

タフなバルゾラに対し、一旦息を整えたボリッチが再びパンチ、ヒザ蹴りで攻め立てる。しかし、バルゾラはダブルレッグからバックへ。落としたボリッチだが、打撃の間合いでシングルレッグテイクダウンを奪われる。バルゾラはハーフで我慢の展開となり、攻め疲れのうえに削られる。足を抜きマウントを取ったバルゾラに対し、ブリッジからスクランブルのボリッチは、ヒザ蹴りを空振りして尻もちをつく。バルゾラは蹴り上げを捌いてパウンドを狙うがボリッジも許さず2Rが終わった。

最終回、まずジャブを当てたのはバルゾラ。ボリッジもジャブを返して左フック。一瞬腰が落ちたバルゾラだが、すぐに持ち直して前に出る。右オーバーハンドからのダブルを切ったボリッチが右をヒット。バルゾラのダブルレッグをスプロールしたボリッチだが、圧を受け下がり方が悪くなっている。そこに右オーバーハンドを入れたバルゾラは、ニータップを切られた直後に右オーバーハンドを当てる。

ボリッチは右を空振りして姿勢を乱すなど、リズムが悪い。それでもジャブから右を繰り出したボリッジが右カーフを効かせる。さらにショートアッパーのボリッチ、バルゾラの右にも左フックを入れる。もう一発左フックを当てたボリッジは、ダブルレッグを切って右ロー。バルゾラはワンツーからシングルレッグを決める。残り40秒、腰を押して立ち上がったボリッジが逆にボディロックでテイクダウンを狙う。

ケージを背負って耐えたバルゾラと最後の10秒の殴り合いで、体が流れながら左を当てたボリッジはタイムアップと同時に笑顔を浮かべた。初回はバルゾラ、2Rはボリッチ。最終ラウンドはボリッチの左フックと、バルゾラのクリーンテイクダウンがどれだけ評価されるのか。結果、ボリッチが判定勝ちを収め3Pを手にした。


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【PFL2024#03】カルバーリョと対戦、ブレンダン・ラウネーン「エルボーの有無でゲームは別モノになる」

【写真】エルボーのない試合の経験差が、ラウネーンの言う通りに出るのか(C)MMAPLANET

19日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナでPFL2024#03が開催される。フェザー級2024年シーズンの開幕戦でBellatorから転身のペドロ・カルバーリョと対戦するブレンダン・ラフネーン。
Text by Manabu Takashima

2022年シーズン・ウィナーは、PFLの日程とルールセットに対面するBellator勢の苦戦を断言。彼自身にはマッシブ・アドバンテージがあると話した。


──PFL2024シーズがスタートし、ペドロ・カルバーリョと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「アメージングだ。また戦いの時が来た。やってやるよ」

──ところでPFLがBellatorを買収した時、ブレンダンはどのような想いでしたか。

「最高じゃないか。新しいコンペティターが参入してくることは、皆にとって素晴らしいことだからね」

──日本でもUFCに次ぐ世界第2位のプロモーション=Bellatorと第3のプロモーション=PFLが一つになることは大きな話題になりました。

「ノー、ノーノーノ―。PFLがナンバースリーなんて、勘弁してくれ(笑)。そして、いつの日かPFLがナンバーワンになることを願って僕らは戦っているんだ。Bellatorも素晴らしいプロモーションだったし、そこのファイターがPFLに合流することで目新しいマッチメイクが増える。

バッバ、ブレットと共にフェザー級のロースターとして今シーズンをPFL出身として戦えることが凄くハッピーだ。何しろ僕とバッバ以外は皆が新顔で、本当にどんな試合が実現していくのか。心の底から楽しみでならない」

──知名度のBellator、実力のPFLというイメージも実は持たれていたのですが、リヤドの大会ではPFLは大敗を喫してしまいました。

「PFLからはチャンピンが出場できない試合がいくつかあった。だからPFLが負けたという言われ方は心外だ。ピネドもマゴメドケリモフもあのショーでは戦っていないからね。ベストメンバーが揃えば、PFLが勝っていたはずだよ。

Bellator勢がシーズンに参戦してくるけど、僕らが如何にハードな戦いをやってきたのか身をもって知ることになるだろう。7カ月で4試合、この大変さは経験しないと理解できない。試合のたびに、色々と別の個所をケガする。その状態で試合は続く。目が腫れていようが、すぐに練習に戻らないといけない。これから実力がハッキリすることになる。そして、次のチャンプ・チャンプ決戦ではPFLが勝ち続けるよ」

──ではカルバーリョ戦に向けて、どのような試合になるとイメージしていますか。

「ペドロは凄く堅実なファイターだ。ただしレスリングでも、柔術でも僕の方が優れている。もちろん、打撃に関してはことさら強調する必要もない。僕の方がオールラウンダーだと証明するよ」

──ところでPFLで戦うようになったBellatorファイターは、エルボーが使えないことを危惧している選手が多かったです。ブレンダンは既にエルボーなしを4シーズンで11試合戦ってきました。エルボー無しで、勝ちパターンを構築したかと思います。

「エルボーの有無でゲームは別モノになる。寝技のポジション、スタンドでのクリンチは全く違う。それに何か無いところから増えるのはアジャストしやすいんだ。でも、有ったモノが無くなるのは調整が凄く難しい。つまりBellator勢は、この事実にすぐに直面することになる。

特にグラウンド&パウンドでエルボーがないことで、PFLではレスラーが上手く相手をコントロールして、殴ることができている。ぴったりと頭をつけていると、パンチのスペースがなくなるからね。さっきもいたけど、ずっとやってきた武器がなくなる。新顔にはタフな状況だよ」

──ではカルバーリョ戦でも、その点は有利になると?

「エルボーが使えないことだけでなく、僕にはアドバンテージだらけだよ。とにかくPFLで4年間戦ってきた僕にはマッシブ・アドバンテージがある」

──ところでBellatorはRIZINとクロスプロモーションというMMA界で稀なショーを開いてきました。11月にファイナルが終わった後、ニューイヤーイブ・ショーに出場する機会があれば実現させたいですか。

「とにかくファイトスケジュールによるよ。ただし、引退前に必ず日本で戦いたいと思っている。日本か中国、僕の知らない世界を目にしたいんだ」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■ PFL2024#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイ・カマカ2世(米国)

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
エンリケ・バルボーザ(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ブレット・ジョンズ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ラウレアノ・エスタロポリ(アルゼンチン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ブレナン・ワード(米国)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド(米国)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ホマン・ドゥビエンヌ(フランス)
サッド・ジーン(米国)

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