カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN245 アス・アルマバエフ キック マテウス・ニコラウ

【UFN245】慎重すぎるマテウス・ニコラウを攻略したアズ・アルマバエフがオクタゴン4連勝

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マテウス・ニコラウ(ブラジル)

相手を動きを見る、静かな立ち上がりとなった一戦。1分が過ぎようかというところで、ニコラウが右カーフを蹴る。慎重な間合いの取り合いのなかでアルマバエフが右カーフ、続いて左ミドルを蹴る。やや遠めのレンジからアルマバエフが踏み込むが、ニコラウはバックステップ。前に出たアルマバエフ、ニコラフが右に回ると右スピニングヒールキックを狙う。

間合いが近づかないなから、アルマバエフが再びスピニングヒールキックを狙う。ニコラウは左オーバーハンドから右を伸ばすが、届かない。ニコラウの右カーフに、アルマバエフは右オーバーハンドを狙う。続いて左ミドルを入れたアルマバエフが慎重すぎるニコラウから初回をリードした。

2R、右カーフを入れたニコラウが、アルマバエフの左ミドルをキャッチする。足を抜いて間合いを取ったアルマバエフが、スピニングバックキック。アルマバエフは右オーバーハンドを空振り、ニコラウは攻撃をよく見ている反面、自らの手数が圧倒的に足らない。アルマバエフはスピニングバックフィストを空振りし、右カーフを効かされる。足を使うニコラウに対し、アルマバエフは詰めることができない。

それでもパンチを見せてシングルレッグに出たアルマバエフが、一度は倒しきったように見えたがニコラウは腰を落としきらず耐える。さらに足を持ち上げながら耐えるニコラウ。アルマバエフも諦めずにシングルからテイクダウンへ。ニコラウはギロチンで待ち受け、倒れ込むようにマルセロチンへ。タイトに入ったように見えたが、極めきれず試合はスタンドに戻る。右アッパーで前に出て、足払いを狙ったニコラウが明白にラウンドを取った。

最終回、やや距離が詰まったように見えるなかアルマバエフが、左インローを蹴る。しっかりとアルマバエフの動きを見て、カウンター狙いニコラウが右オーバーハンド。右アッパーから左フックを合わせたアルマバエフが、ダウンを奪う。すかさずマウントを取って殴るアルマバエフに対し、ニコラウはケージを蹴って足を入れるとヒールへ。

アルマバエフはロールして足を抜くと、ハーフで抑えたエルボーを落とす。潜ったニコラウは、ワキを潜って立ち上がろうとするが、バックを取れず背中をつけ直す。ハーフガードからフルガードに戻したニコラウに、アルマバエフが右のパンチを落とす。盤石のボディロックコントロールに、懸命に足を振り子のように振るうニコラウ。ここで隙が出て、パンチを落とされる。ニコラウが最後の5秒で足を抜いたが、スタンドで攻める時間は残されていなかった。

3-0で勝利したアルバマエフは戦線を21勝2敗、UFCでも無傷の4連勝とし「ダナ。一度、チャンスが欲しい。タイトルに挑戦したい」と話し――この勝利でタイトル戦が近づいた思う?という問いには、カザフスタンの人々に感謝の言葉を述べた。


The post 【UFN245】慎重すぎるマテウス・ニコラウを攻略したアズ・アルマバエフがオクタゴン4連勝 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN245 YouTube アス・アルマバエフ エリス・リード オースティン・レーン カイラー・フィリップス ジアン・マツモト ジェイク・ハードリー ジェシカ・ペネ ブラッド・カトーナ ブログ

【UFN245】日系3世15勝0敗のジアン・マツモト「TDを仕掛けてくるなら、ギロチンが最大の威力を発揮する」

【写真】KO勝ちが3試合、一本勝ちが6試合。判定勝ちも6試合。その成績からもバランスの良さが伺える(C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN245:UFN on ESPN+103「Hernandez vs Pereira」にジアン・マツモトが出場し、ブラット・カトーナと対戦する。
text by Takumi Nakamura

マツモトの名が示すように日系ブラジリアン・ファイターは、これまで15勝0敗と負け知らずのレコードの持ち主。パワフルな打撃と極めを持つマツモトは、TUF31ウィナーのカトーナ戦に向け静かな口調ながら、絶対の自信をうかがわせていた。


――マツモトは日本姓ですね。日系何世にあたるのでしょうか。

「僕は3世だよ。父方の祖父がブラジルにやってきて、ブラジル人の祖母と結婚して父が生まれた。祖父が亡くなってから日本の習慣は随分と家族からもなくなったけど、ブラジル人の祖母は味噌スープと白米だとか、日本的な食事を摂り続けていたよ。

それに僕のDNAには大きく日本人的な部分が残っていると思う。人々を敬い、常に落ち着いているのは日本人の血が流れているからだと思うよ」

――それはお爺様が、古き良き日本の方だったのですね。

「それと父は18歳から25歳まで日本に住んでいて。3年後に一度帰国をし母と出会った。結婚して2人で日本に住んでいたけど、妊娠したのを契機にブラジルに戻ってきた。父が僕にムエタイを習うように導いてくれたのは、武道を重んじる日本の文化を父が尊んでいたからだと思う」

――ムエタイをしていたということですが、もともとは打撃系の格闘家だったのですね。あの強烈なギロチンチョークを見て、ベースは柔術だと思っていました。

「7歳の時にムエタイを始めて、10歳の時に父から他の格闘技もトライしてみないかと言われた。その時に柔術を始めたんだ。たしかにベースはムエタイかもしれない。でも、すぐに柔術の練習をするようになったことで、MMAの道を進むことになった」

――今回が2度目のUFCですが、今の気持ちを教えてください。

「準備は万全だよ。3カ月のキャンプを終え、今回こそは自分の力を皆に披露したい。前回の試合では自分を出すことができなかった。今回は僕のスタイル、ゲームをしっかりと貫いてUFCバンタム級戦線に存在感を示したいと思っている」

――ではブラット・カトーナの印象を教えてください。

「経験豊かなファイターだ。UFCでも多くの試合を戦ってきた。僕とは手の合う相手だと思う。僕の戦いをさせないように動いてくるだろうけど、それこそが僕の戦いに彼が付き合っている証だ」

――つまり立ち技の圧力に飲み込まれないように、手を打ってくることがジアンのフィールドで戦うことになると?

「そうだね、基本的にはプレッシャーを与えて自分の動きがしやすいように戦いたい。そこで彼がテイクダウンを仕掛けてくるなら、僕のギロチンが最大の威力を発揮するだろう。もちろん、ギロチンに限らず彼の仕掛けを止めることはできる。それだけの武器を僕は持っているからね。

打撃、打撃のコンビネーション、打撃とグラップリングの連係……前回の試合で、見せることができなかった自分らしい攻撃を見せたい。UFCバンタム級戦線で、誰と戦ってもエキサイティングな戦いをファンの皆に見てもらえると思っている。これから、ずっとね」

――ジアン、今日はありがとうございました。最後にルーツともいえる日本のファンに一言お願いします。

「日本の血が、この体の中を駆け巡っているから僕は強い気持ちを持って戦うことができている。激しい試合を期待してほしい」

■視聴方法(予定)
10月20日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFN245対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンソニー・ヘルナンデス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロブ・フォント(米国)
カイラー・フィリップス(米国)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
キャメロン・スマーザーマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ダニエル・ピネダ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
ジアン・マツモト(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
エリス・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アリチェ・アルデラン(ルーマニア)
メリッサ・マルチネス(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ロベリス・デスパイネ(キューバ)
オースティン・レーン(米国)

The post 【UFN245】日系3世15勝0敗のジアン・マツモト「TDを仕掛けてくるなら、ギロチンが最大の威力を発揮する」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 アス・アルマバエフ カイ・カラフランス キック ホゼ・ジョンソン

【UFC ESPN57】「レスリング、レスリング、レスリング」バックを制したアルマバエフがジョンソンを下す

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ホゼ・ジョンソン(米国)

身長で下回るアルマバエフがガードを固めて右ローを打つ。ジョンソンはプレスをかけ、アルマバエフにケージを背負わせて左ジャブを突く。サークリングするアルマバエフに対し、ジョンソンが右を振るった。ジョンソンの右カーフキックを受けて、アルマバエフがバランスを崩す。ジョンソンの右前蹴りをキャッチしたアルマバエフは、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。背中を着かされたジョンソンは、スイープを狙うも失敗。下からパンチを打ち込み、再びアルマバエフを足で浮かせる。

耐えたアルマバエフがパスを狙うと、アルマバエフは三角をセットアップする。これを振りほどいたアルマバエフが、パウンドの上下に散らして削る。しかし手数が少ないアルマバエフに対し、ジョンソンがスイープを仕掛けた。アルマバエフは立ち上がってバックに回る。一度倒したあと、立ち上がったジョンソンの背中に乗っかり、スタンドのまま右腕を首に回した。RNCは極められなかったが、バックコントロールからジョンソンにヒザを着かせる。ラウンド終了までアルマバエフが組みでコントロールした。

2Rもジョンソンが前に出る。アルマバエフは右スピニングバックキックから距離を取り、シングルレッグで組みついた。これをカットしたジョンソンがトップを奪い、マウントから三角をセットアップする。足を組んでから背中を着け、ケージ際で絞め上げるジョンソン。頭を引きつけるも、アルマバエフが耐える。頭を抜いたアルマバエフがバックに回った。

バックマウントから右腕を首に回すもRNCは極められず。しかしトップを奪い、三角対策か足をケージに向けてパウンドを落としていく。ジョンソンもアルマバエフの体を浮かせるも、スイープには至らない。アルマバエフがパスを狙い、亀になったジョンソンからバックを奪う。アルマバエフがRNCを狙いながらパンチを打ち込んでラウンドを終えた。

最終回、ジョンソンが左ジャブを突くも、1R~2Rほどの勢いはない。アルマバエフが右スピニングバックキックから組みつき、バックに回る。しかし切り返したジョンソンがマウントを奪い、暴れるアルマバエフに対してバックマウントに移行した。四の字フックで組んだジョンソンを振り落とせずも、反転したアルマバエフがトップへ。右オーバーフックでディフェンスするジョンソンに、アルマバエフがパウンドを落としながら足を一つ越えた。

さらにバックに回ったアルマバエフが四の字フックからパンチで削り、右腕を首にねじ込む。アルマバエフがRNCで絞め上げると、アゴの上だがジョンソンの目に力がなくなる。アルマバエフは左腕を回してパームトゥパームに切り替えた。凌ぐジョンソン。アルマバエフが再び右腕に戻して絞め上げたところでタイムアップに。

フルマークの判定で勝利したアルマバエフは、試合後に「レスリング、レスリング、レスリング」とゲームプランを語り、次の対戦相手としてカイ・カラフランスの名前を挙げた。


The post 【UFC ESPN57】「レスリング、レスリング、レスリング」バックを制したアルマバエフがジョンソンを下す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Brave CF K-1 LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFC ESPN57 UFC ESPN58   アス・アルマバエフ アダム・ヒューギット アレクサンダー・グスタフソン アレックス・ペレス イリル・ラティフィ ウェスティン・ウィルソン カムザット・チマエフ カーリー・ジュディシー ガブリエラ・フェルナンジス キック ギャレット・アームフィールド シャイラン・ヌルダンベク ジェカ・サラギ ジミー・フリック ジュリア・ポラストリ ジョシュア・ヴァン ジョシュ・クィンラン ソ・イェダム タジル・ウランベコフ ネイサン・メネス ブレディ・ヒースタンド ボクシング ヨセフィン・ヌットソン ライカ ルーカス・アルメイダ 平良達郎

【UFC ESPN58】日本のK-1からオクタゴンへ、ヨセフィン・ヌットソン「K-1を生かしたMMA」

【写真】日本格闘技LOVEのヌットソン(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN58「Perez vs Taira」でヨセフィン・ヌットソンが、ジュリア・ポラストリとオクタゴン2戦目を戦う。
Text by Manabu Takashima

K-1、Krushと4度に渡って日本で試合経験があるヌットソンは、所属ジムで練習するMMAファイターを見て「いつの日かMMAを戦ってみたい」という想いを抱いていた。そしてコロナ・パンデミックが起こり、ファイトがなくなった日常にあった彼女はアマチュアMMAを戦う機会に跳びついた。

その2年後、コンテンダーシリーズで勝利も契約を逃した彼女だったが1カ月に世界の最高峰に辿り着いた。打撃に関しては既にトップレベル──そんなヌットソンはMMAにフィットしたファイトIQの持ち主だった。


――UFCでの2試合目を今週末に控えています。今の気持ちを教えていただけますか。

「土曜日のUFC第2戦目に向けて、凄くワクワクしているわ。長い期間、今回の戦いの準備をしてきたので。もう、ずっとジムに缶詰め状態で、ようやく外に出ることができたから(笑)。やっと、自分のやりたいことができる。そんな気分ね」

──押忍。ヨセフィンは日本で4度キックの試合をしています。K-1で3試合、Krushで1試合を戦っています。日本にはどのような印象を持っていますか。

「いつも言っているけど、本当に日本のことが大好きで。K-1のような大きな舞台で戦ってきて、日本に行くのはいつも試合の時だったけど、いつもファンが温かく接してくれたことが忘れようはない思い出ね。どこにでもあることでなく──本当にファンがファイターに優しくて、日本のファンの前で試合をすることが大好きだった。日本では人生で最高の日々を送ることができたわ。

今の私の夢はUFC日本大会が開かれ、今度はUFCファイターとして日本のファンに再会することなの」

──この言葉が嬉しい限りです。ところで2019年12月にK-1でKANA選手と対戦したのを最後にキックボクシングの試合を戦っていません。いつ頃からMMAに転向しようと考えていたのですか。

「K-1で戦っている頃から、所属するジムに練習に行くと横でMMAのトレーニングが行われていて。アレクサンダー・グスタフソン、カムザット・チマエフ、イリル・ラティフィ達がMMAの打撃練習をしていたの。彼らのトレーニングする姿を見ていて、いつかMMAに挑戦したいなって思うようになって。

そんな時にコロナ・パンデミックが始まり、試合機会が全くのゼロになったでしょ? そうしたらBRAVE CFからMMAファイト、アマチュアマッチのオファーがあって。もう何も考えることなく、そのチャンスに跳びついたわ。MMAとかキックとかでなく、ファイトの機会を逃したくなかったから」

2020年にBrave CFでアマチュアMMAを経験し、翌年プロデビュー (C)BRAVE CF

──BRAVE CFはUFC、Titan FC、KSW、LFAや日本のプロモーションと並び、いち早く活動を再開。2020年の8月にはストックホルムで4週連続のイベントを開催しました。ロックダウンが世界中であったなか、MMAを戦う準備はできていたのですか。

「あの時は大変だったわ。ただ、ファイティングチームで屋外に出て。1日に3時間、もしくはそれ以上のトレーニングをしていたの。1度の練習にテクニックからコンディショニングまで詰め込むから、その練習時間が長くて。

でも、それが許されたのもスウェーデン政府が緩和策をしていたからだと思う。それでも全てのジムは閉鎖されていたし、ジムで練習しようものならポリスに止められていたはず。ただ、外で練習することはそれほど問題視はされていなかったわ。正直、K-1でまた戦いたいと思っていたけど、パンデミックはアジアを直撃していたし、その機会が訪れることはなかったの」

──2022年6月にはRoad to UFCのワンマッチに出場しました。あの時はもうMMAを戦おうと決めていたのですか。

「そうね、シンガポールで試合をした時はもうMMAで戦っていくことを決めていた。UFCファイターになるって。だからRoad to UFCでの試合は、その一歩だしチャンスを掴むために全てを出し尽くそうと思って戦ったわ」

RTUのワンマッチでは、韓国のソ・イェダムを判定で下した(C)MMAPLANET

──実はBRAVE CFのアマチュア戦は配信で、Road to UFCシンガポール大会は現場で取材もしていました。ただ私はMMAの記者でキックボクシングのことを全然知らなくて、ヨセフィンが日本のK-1で戦っていることも実は知らなかったです。

「アハハハハ、全然大丈夫よ」

──ただ昨年8月のコンテンダーシリーズの時にK-1プロデューサーから、メディアの仕事に戻ってきた中村拓己氏からヨセフィンに注目してほしいと教えてもらったのです。

「なんて素敵な話なの。その話を今回の試合前に聞けて、本当に嬉しい。ハッピーな気持ちになったわ」

──コンテンダーシリーズから約1カ月後にUFCデビュー。当然のように立ち技では既にアドバンテージを持っていますが、グラウンドでも見事にBJJの技術を駆使していました。

「ありがとう!! グラップリングの練習には相当に時間を使ってきたわ。未知の領域だったから。レスリングもそうね。壁レスも。MMAでやって行こうと決めた時、特に怖いとは思わなかった。でも覚悟は必要だったわ。本当に多くの知らない技術を吸収する必要があるし、練習時間はいくらあっても足らないって感じていたから。

何より、再び自分がビギナーになることを受け入れないといけなかった。それってちょっと、気持ちが落ちるんだけど。キックの実績でMMAを戦っていくことはできない。だから懸命にレスリングとグラップリングに取り組んだの。もちろん、MMAの打撃もね」

──そこです。打撃もK-1とMMAでは距離もリズムも違います

「その通りね。別モノだった。K-1ファイターは前へのプレッシャーの強さが必要で、テクニックにも厚みを持たせないといけない。私は可能な限り、その技の厚みをMMAでも生かしたいと考えていて。MMAでもK-1ほどじゃないけど、近い距離でパンチ、キック、ヒザ、そしてエルボーを使う局面がある。あの小さなMMAグローブで、そこを戦うわけで。でも近い距離は絶対に私の世界だから。

MMAにはいくらでも戦いのバリエーションがある。なら、私だから可能になるK-1を生かしたMMAも存在しているはずで。同時にもっと距離を取った戦い方があって、その位置取りは限りなく存在しているわ」

──それでもヨセフィンの立ち技でのアドバンテージは絶対かと。レスリングにはまだ課題があっても、首相撲をよく使っていますね。

「逆にコーチから首相撲を使い過ぎるなって怒られるの。私自身がクリンチが好きだから、すぐに組んでしまう……それも必要のないところで。打撃をもっと使えるのにとか、色々と考えるわ。それにレスリングが強い相手に、首相撲を使う時間は最小限にしないといけないし。やっぱり、近づきたい相手を自分から迎え入れるのは良くない。打撃で突き放さないと。

結局のところ、どういう選手と向き合っているのか。それでやることが大きく違ってくる。それがMMAだと思う。それでも、ムエタイから使っている首相撲は私の武器になるのは絶対ね」

──ヨセフィンのファイトIQの高さは、絶対的にMMAにフィットしていますね。最高のキックボクサーでも、その考えがないと打撃は無力化してしまいます。

「ありがとう(笑)。凄く嬉しいわ。私はいつだってK-1とムエタイ、私のルーツをオクタゴンで見せたいと思っているから。それは、誰と戦った時も変わらないわ」

──つまりは次戦、ジュリア・ポラストリの戦いでも?

「彼女はグラップリングもデキる、ストライカー。でも打撃を使いたがる傾向にある。ブラジルの選手は本当に寝技が強いけど、彼女はストライカーだわ。打撃戦を好んでいる。その立ち技もあまりフットワークを使わないで、上半身は動いているけど、下半身はフラット。ボクシングね。それは良い面もあるし、悪い面もあるわ」

──前足が目の前にありますね。

「そこが狙いだから、これ以上は聞かないで(笑)」

──ハハハハ。では、どのようなファイトをしたいと考えていますか。

「ファンの皆が喜んでくれるK-1スタイルを見せるには、最適の相手。結果、彼女はテイクダウンを仕掛けてくる。その瞬間、きっと驚くことになるわ。グラウンドだって十分に対応できるけど、できるだけ立って戦う。皆に喜んでもらうファイトを見せたいから」

──では最後に日本のMMAファン、そしてキックボクシングファンに一言お願いします。

「今の私の戦いをフォローしてくれている全てのK-1ファンの皆、心から感謝している。日本でUFCが開催された際には、皆に会場で応援してほしい。また、皆に日本で会いたい。その日が来ることを願っているわ」

■放送予定
6月16日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC Fight Pass
午前7時45分~U-NEXT

■UFC ESPN57対戦カード

<フライ級/5分5R>
アレックス・ペレス(米国)
平良達郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・アルメイダ(ブラジル)
ティモシー・クアンバ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
ホゼ・ジョンソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アダム・ヒューギット(米国)
ジョシュ・クィンラン(米国)

<フライ級/5分3R>
タジル・ウランベコフ(ロシア)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

<フライ級/5分3R>
ネイサン・メネス(米国)
ジミー・フリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
ギャレット・アームフィールド(米国)
ブレディ・ヒースタンド(米国)

<女子フライ級/5分3R>
カーリー・ジュディシー(米国)
ガブリエラ・フェルナンジス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジェカ・サラギ(インドネシア)
ウェスティン・ウィルソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
シャイラン・ヌルダンベク(中国)
メルキザエル・コスタ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)
ヨセフィン・ヌットソン(スウェーデン)

The post 【UFC ESPN58】日本のK-1からオクタゴンへ、ヨセフィン・ヌットソン「K-1を生かしたMMA」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC299 アス・アルマバエフ キック

【UFC299】離れて、近づいて。立ち技、組み技、寝技を支配。アルマバエフがヴェルガラに完勝

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
CJ・ヴェルガラ(米国)

アルマバエフの右カーフで、いきなり姿勢を乱したヴェルガラが構えを小刻みに変えてステップを踏む。手をぶらりと下げ、腰を落とした独特の構えのヴェルガラに対し、アルマバエフはスピニングバックキック、カーフから組んで小外で尻もちをつかせバックへ。立ち上がったヴェルガラの太腿にヒザを入れるアルマバエフが、持ち上げてテイクダウン。

両足のフックに掛かる。許さず立ち上がるヴェルガラだが2度、3度と崩され、我慢の展開が続く。残り90秒で正対したヴェルガラが体を入れ替えてアルマバエフを押し込む。すぐに押し返したアルマバエフが離れてスピニングバックキックからワンツー、ヴェルガラが左をヒットさせたが、直後にダブルレッグでテイクダウンを許す。アルマバエフは右で殴り、ボディロックでパス、さらにマウントへ。ヴェルガラもブリッジでリバーサルをしようとしたが、アルマバエフは足を戻されてもトップをキープして初回が終わった。

2R、初回と同様に右カーフを蹴ったアルマバエフ。ヴェルガラも同じ蹴りを返す。ヴェルガラは左ハイを狙い。アルマバエフの上体を起こしに掛かる。右を当て合った両者、間合いを取り直したアルマバエフが右ミドルを決める。アルマバエフはダブルレッグからハイクロッチに切り替えて、テイクダウンを決める。ガードの中に納まったアルマバエフがコツコツとパンチを落とし、コントロールを続ける。

アルマバエフは時折り、体を起こしつつ振りかぶって殴りトップを維持。パウンドから肩固めを狙い、スクランブルでバックを取るとテイクダウンから両足をフックする。すぐにフックを解き、バックからトップコントロール。さらにヴェルガラの動きに合わせてバックへ。立ち上がったヴェルガラにスピニングバックフィストを狙うなど、一方的な5分となった。

最終回、スピニングバックフィストを空振りし、ヒザ蹴りを狙ったアルマバエフはヴェルガラのヒザにシングルレッグを合わせていく。足を抜いて、離れたヴェルガラは構えを変えてもインロー、カーフを蹴られる。アルマバエフはシングルからハイクロッチでテイクダウンし、アックから両足をフックする。腰をずらして立ち上がったヴェルガラは、追わされる展開のなかでスピニングヒールキックを受けそうになる。

アルマバエフはダブルレッグからハイクロッチ、スプロールしたヴェルガラにヒザを入れる。ヴェルガラも右を返し、スイッチから左ハイもテイクダウンを合わされバックを許す。アルマバエフは前方に崩し、骨盤にヒザを入れる。ハイクロッチを耐えたヴェルガラだが、離れて打撃の攻防で左ミドルをキャッチされテイクダウンを許す。スクランブルにバックを取ったアルマバエフがワンフック、リストを取って防ぐヴェルガラだが、右腕を喉下に回される。必死が剥がすヴェルガラは、背中を取られたままタイムアップを迎えた。

結果、アルマバエフがフルマークの判定勝ちを手にした。


The post 【UFC299】離れて、近づいて。立ち技、組み技、寝技を支配。アルマバエフがヴェルガラに完勝 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Brave CF CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC299 YouTube   アザット・マクスン アス・アルマバエフ イオン・クテレバ エディ・ブラボー カーティス・ブレイズ ケヴィン・ホランド コンバット柔術 ショーン・オマリー ジャイルトン・アルメイダ ジャック・デラ・マダレナ ジョアン・ウッド ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ ソン・ヤードン ダスティン・ポイエー ハファエル・ドスアンジョス ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マイケル・ペイジ マテウス・ガムロ マルロン・ヴェラ メイシー・バーバー 平良達郎

【UFC299】カザフ・フライ級ツートップの1人=アス・アルマバエフ「ゴールはチャンピオンになること」

【写真】フライ級は要注目ファイターが揃っている(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミはケイシーウア・センターで開催されるUFC 299「O’Malley vs Vera 2」。同大会でアス・アルマバエフがCJ・ヴェルガラと戦う。
Text by Manabu Takashima

中央アジアのパワーハウス=カザフスタンから世界最高峰のフライ級に挑むアルマバエフ。同朋のアザット・マクスンはオクタゴン2戦目でキャリア初黒星を喫した。アルマバエフは今回が、2戦目となる。対戦相手のヴェルガラは一昨年の10月に平良達郎に腕十字で一本負けを喫したあとは、2連勝と波に乗っている。

そんなヴェルガラがリトマス試験紙となって、平良の実力対比もできる一戦を前にアルマバエフに初インタビューを試みた。


──今週末、CJ・ヴェルガラとオクタゴン2戦目を戦います。今の心境は?

「全て上手くいっている。パーフェクトだよ。グレートシェイプで、試合でそれを立証してみせる」

──カザフスタン人選手が米国で練習するケースが増えていますが、アスは今回の試合に向けてどこで練習をしてきたのでしょうか。

「練習の多くはカザフスタンのアルマトゥイでやっている。その後、ロシアのオセチアで高所トレーニングをして、キャンプの仕上げは40日間ほどキルクリフFCでやってきた」

──キルクリフFCにフライ級のトレーニングパートナーは、それほどいないかと思うのですが、なぜキルクリフFCで仕上げを?

「キルクリフFCは素晴らしいチームで、ファミリーのような人間関係がある。ファイターもそうだし、最高のコーチが揃っているからだよ。確かにフライ級のファイターは少ないから、僕は主にバンタム級の選手と練習をしてきた」

──そのキルクリフFCでは日本人選手も練習していますが、交流はありましたか。

「タカヤ・スズキ、若くて元気な日本人選手と仲が良くなったよ」

──鈴木選手が初日にKOされたという話が伝わってきたのですが、ひょっとしてアスが張本人とか?

「ノー、ノー。そんなことないよ(笑)。彼は若くて、良いヤツだ。練習を手伝ってもくれたけど、実際はそれほど一緒にトレーニングはしていないんだ。今回の対戦相手と彼はスタイルが違うからね」

──了解しました。ところでアスは、いつMMAを始めたのでしょうか。

「子供の頃から、多くのスポーツを経験してきたなかで2013年にMMAの練習を始めた。MMA以外の格闘技だとコンバット柔術をやっていたよ」

──コンバット柔術!! エディ・ブラボーが考案した掌底有りの柔術というわけではないですよね?

「違うよ。コンバット柔術は、とてもコンバットサンボに似ているスポーツだ。道着を着て、打撃も投げもある」

──実は2年前にBRAVE CFでアスの試合を見たことがあります。UFCへの道は色々と存在していますが、アスが中東のプロモーションで戦った意味は?

「凄く良い経験ができた。しっかりと、自分の戦いができたことも良かったと思っている」

──同じカザフスタンのフライ級ファイターであるアザット・マクスンが、UFC2戦目でキャリア初黒星を喫しました。彼の敗北をどのように考えていますか。

「アザットとは凄く仲が良いけど、所属ジムは違うんだ。もちろんカザフスタンのファイターだから応援しているし、前回の敗北は相手が強かった。何よりアザットは高いポテンシャルの持ち主で、これからもっと成功を収めていくと思っている」

──では対戦相手のCJ・ヴェルガラの印象を教えてください。

「良いファイターだ。ただ僕は経験値も高いし、勝負の鍵はもう把握している。レスリングが僕の長所だからね。これまで人生を賭けて練習を続け、UFCと契約した。この次の試合は、過去のファイトと同じように一つの試合でしかない。僕のゴールはチャンピオンになることだ」

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前8時分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■UFC299対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ショーン・オマリー(米国)
[挑戦者] マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
マイケル・ペイジ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・セーミナラ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ケイラ―・フィリップス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ミドル級/5分3R>
ミチェウ・ペレイラ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ロベルス・デスパイネ(キューバ)
ジョシュ・パリジアン(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(キューバ)
マリナ7・モロズ(ウクライナ)

The post 【UFC299】カザフ・フライ級ツートップの1人=アス・アルマバエフ「ゴールはチャンピオンになること」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC299 YouTube アス・アルマバエフ アンドレ・ペデネイラス イオン・クテレバ エディ・アルバレス カーティス・ブレイズ ケヴィン・ホランド ショーン・オマリー ジャイルトン・アルメイダ ジャック・デラ・マダレナ ジョアン・ウッド ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ ソン・ヤードン ダスティン・ポイエー トニー・ファーガソン ハファエル・ドスアンジョス ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マイケル・ペイジ マテウス・ガムロ マルロン・ヴェラ メイシー・バーバー

【UFC299】39歳、UFC36戦目=ガムロ戦へ。ドスアンジョス「ゴールはベルトじゃない。ビクトリーだ」

【写真】300回大会に加速。豪華カードのなかで、ドスアンジョス×ガムロがプレリミという凄まじさ(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミはケイシーウア・センターで開催されるUFC 299「O’Malley vs Vera 2」で元世界ライト級王者ハファエル・どすアンジョスが、マテウス・ガムロと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ライト級からウェルターと転向を2度繰り返してきたドスアンジョスが、39歳にして1年8カ月振りにライト級で戦う。そして、この試合がUFCで36戦目となるベテランは、6試合契約を結び上を今でも目指している。


──ハファエル、今週末にマテウス・ガムロと対戦します。今の気持ちを教えてもらえますか(※取材は6日に行われた)。

「最高だよ。ライト級に戻し、素晴らしいキャンプができた。土曜日への準備はできている」

──今、言われたようにライト級に戻しました。1年8カ月ぶりの155ポンドですが、39歳のファイターが階級を下げることは多くはないかと思います。

「UFCがライト級で戦うことを望んだ。それに僕自身、ウェルター級では小さいことは承知していたる。165ポンド、スーパーライト級があれば丁度良いんだけどね。でも、そんな階級はなくて、ウェルター級では小さすぎる。また上を目指すなら、ライト級の方が自分に合っているだろうしね」

──ここまで進化したMMAで1階級の差が7キロというのは、大きすぎますよね。

「その通りだと思うよ。UFCが考えを変えてくれれば、僕はスーパーライト級で戦うよ。ただし、減量は順調だ。ウェルター級で戦う時と比較すると、時間をかけて落としている。ウェルター級だとキャンプ中も、食べる量も多い。ライト級で戦う時は、そういうわけにはいかない。でも前にライト級で戦った時よりも減量は上手くいっているよ」

──対戦相手の比較ではなくて、自分の動きとしてウェルター級とライト級ではどちらが良いと思っていますか。

「ライト級は完璧だ。上手く、減量が進めばね。エディ・アルバレスやトニー・ファーガソンと戦った時は、そうじゃなかった。減量が最悪で、パフォーマンスにも影響を与えてしまった。ウェルター級でも、マイケル・キエーザ戦は減量に失敗して、完調には程遠い試合をしてしまった。今回はさっきも言ったように、順調に体重が落ちている。この調子だと、オクタゴンのなかでも100パーセントの力を発揮できるだろう」

──技術だけでなく、減量方法も進化しているように思います。

「そうだね。ノヴァウニオンのアンドレ・ペデネイラスの指導を受けると、以前とは全く違って上手く体重が落ちるようになった。栄養士からアドバイスを受け、しっかりと栄養を摂ることもできているしね。それに汗をかくためのアイテムも進化している。最終日、ドライアウトの日にはアルミニウムのカバーも使うし、凄く助かっているよ」

──そして、土曜日の試合はUFCで35戦目となります。

「ただただハッピーだよ。家族と幸せに生活できる基盤を築けた。まずそこが一番大切な部分で。とにかく、この人生を楽しめている。それに39歳になり、36戦目になってもUFCは僕にマテウス・ガムロのような強い選手を当ててくれる。ただキャリアを楽しむだけじゃない。今も競争力があって、ハードトレーニングを続けることができている。それをUFCも理解してくれているんだ。これだけタフな相手を用意しているということは、今も僕がコンペティティブだと評価してくれているからだ。

まぁ、あと数年したら最後はレジェンドファイトも経験してみたいけどね(笑)。ただ、どうなってもUFCにイージーファイトはないからね。常に若いファイターが虎視眈々とこの座を狙っている。それがUFCだから」

──達成感を感じることはないですか。

「自分のキャリアには満足している。でも、まだできる。終わっていない。神がこのヘルシーな体を与えてくれた。このまま前進を続け、強くなり続ける。UFCとも6試合の契約を結んだ。しっかりとボディケアをしているし、上を目指していることを週末に証明してみせる」

──おお、素晴らしいです。ではガムロの印象を教えてください。

「トップファイターだよ。レスリング、柔術、ともに優れている。ただし、彼は最高のハファエル・ドスアンジョスの強さを味わうことになるだろう。今回、僕は自分のルーツに戻ろうと思っているんだ」

──というと?

「柔術だよ。寝技に力を入れ、レスリングもやってきた。ガムロを相手にレスリングでもやり合えることを見せ、上を目指す。今はタイトルを意識することはないけど、勝ち続ければまたそういう機会が巡ってくるだろう。ただ一度は世界のベルトを巻いたから、そこに固執することはない。それよりも、可能な限り勝ち続けたいんだ。もちろん、キャリアを続けるうえで目標は必要だ。ただし僕のゴールはベルトではなくビクトリーなんだ。勝ち続ければ、自然とベルトには手が届く。とにかく勝ち続けるためのに戦い続ける」

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前8時分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■ UFC299対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ショーン・オマリー(米国)
[挑戦者] マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
マイケル・ペイジ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・セーミナラ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ケイラ―・フィリップス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ミドル級/5分3R>
ミチェウ・ペレイラ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ロベルス・デスパイネ(キューバ)
ジョシュ・パリジアン(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(キューバ)
マリナ7・モロズ(ウクライナ)

The post 【UFC299】39歳、UFC36戦目=ガムロ戦へ。ドスアンジョス「ゴールはベルトじゃない。ビクトリーだ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Column MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN50   アス・アルマバエフ アレクサ・グラッソ オーデ・オズボーン カイラー・フィリップス カーラ・エスパルザ カールストン・ハリス ギャビン・タッカー コディ・ダーデン コリー・サンドハーゲン ジェイク・ハードリー ジェシカ・アンドラーデ ジェレマイア・ウェルス ジエゴ・ロピス タティアナ・スアレス ダスティン・ジャコビー デニス・ブズーキア ハオーニ・バルセロス ビリー・クゥアンティロ ルドヴィット・クライン ロブ・フォント

【UFC ESPN50】試合結果 Music Cityで4年ぶりのUFC。メインでサンドハーゲンがフォントを完封

【写真】カーラ・エスパルザ、アレクサ・グラッソに続き、アンドラーデに勝利。世界挑戦が待たれるスアレスだ (C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)テネシー州ナッシュビルのブリヂストン・アリーナでUFC on ESPN50「Sandhagen vs Font」が開催された。翌日は北米を代表するオープンホイール・レース=Indy CarのMusic City Grand Prixが開かれ、強さと速さを荒そうウィークエンドのDay01=UFC ESPNは2019年3月以来、実に4年5カ月ぶりの世界最高峰の来訪だった。

メインのバンタム級戦はコリー・サンドハーゲンが、ロブ・フォントをTD&コントロールで完封。サラリとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトが5選手に行われる印象的なフィニッシュが見られたイベントとなった。

デビュー戦でボーナス獲得となったアス・アルマバエフ、そしてジェイク・ハードリーを破ったコディ・ダーデンとフライ級で気になるファイターが台頭している。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=タチィアナ・スアレス、ダスティン・ジャコビー、ジエゴ・ロピスカールストン・ハリスアス・アルマバエフ

UFC ESPN50
<140ポンド契約/5分5R>
○コリー・サンドハーゲン(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ロブ・フォント(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○タティアナ・スアレス(米国)2R1分31秒
ギロチンチョーク
詳細はコチラ
×ジェシカ・アンドラーデ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ダスティン・ジャコビー(米国)1R1分33秒
TKO
×ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ジエゴ・ロピス(ブラジル)1R1分38秒
腕ひしぎ腕固め
詳細はコチラ
×ギャビン・タッカー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○タナー・ボーザー(カナダ)3R
判定
×アレクサ・キャマー(米国)
<ライト級/5分3R>
○ルドヴィット・クライン(スロバキア)3R
判定
詳細はコチラ
×イグナシオ・バハモンテス(チリ)
<バンタム級/5分3R>
○カイラー・フィリップス(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○カールストン・ハリス(ガイアナ)3R1分50秒
アナコンダチョーク
詳細はコチラ
×ジェレマイア・ウェルス(米国)
<フェザー級>
○ビリー・クゥアンティロ(米国)3R
判定
×デイモン・ジャクソン(米国)
<フライ級/5分3R>
○コディ・ダーデン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ジェイク・ハードリー(英国)
<146.5ポンド契約/5分3R>
○ショーン・ウッドソン(米国)3R
判定
×デニス・ブズーキア(米国)
<フライ級/5分3R>
○アス・アルマバエフ(カザフスタン)2R3分11秒
RNC
詳細はコチラ
×オーデ・オズボーン(米国)
The post 【UFC ESPN50】試合結果 Music Cityで4年ぶりのUFC。メインでサンドハーゲンがフォントを完封 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave CF MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN50 アザット・マクスン アザット・マスクン アス・アルマバエフ オーデ・オズボーン ブログ

【UFC ESPN50】アザット・マスクンに続き、アス・アルマバエフ。UFCフライ級にカザフ旋風起こるか!?

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.2R3分11秒by RNC
オーデ・オズボーン(米国)

M-1王者からBRAVE CFのフライ級で活躍したアルマバエフが、オズボーンを相手にオクタゴン初陣に挑む。まず右カーフを蹴ったアルマバエフが左右に動き、サウスポーのオズボーンに右カーフをもう一度見せる。左ローのオズボーンに対し、アルマバエフが右オーバーハンドを繰り出す。続く右オーバーハンドから、シングルレッグでオズボーンをテイクダウンしたアルマバエフが右のパンチを入れる。

このままトップキープがアルマバエフのスタイルだが、UFCではどのようなファイトを見せるか。ガードの中でエルボー、パウンドを落とすアルマバエフに対しオズボーンが三角絞め、腕十字を狙う仕草を見せる。アルマバエフは対処して、ガードの中に留まり鉄槌、パンチを落とす展開が続く。と、一気にパスを決めたアルマバエフはサイドで抑えてエルボーを振り下ろす。シングルからスクランブル狙いのオズボーンに対し、アルマバエフは得意のペルヴィアンネクタイをセットしたが時間となった。

2R、テイクダウン狙いを警戒するオズボーンは、右ハイで上体を反らされた直後のシングルレッグをケージを使って耐えて、離れる。アルマバエフのハイに右を合わせて行ったオズボーンは、スピニングバックキックからのシングルもかわす。しっかりとアルマバエフの動きを研究しているように見えたオズボーンだが、続くテイクダウン狙いではボディロック&大内刈りで倒される。スクランブルでバックに回ったアルマバエフは、両足をフックして寝技に持ち込むと、RNCへ。アゴの上からの絞めを防いだオズボーンを後方から殴り、もう一度RNCをセットしたアルマバエフがタップを奪った。キャリア14勝目(※2敗)をオクタゴンで挙げたアルマバエフ、カザフスタンからアザット・マクスンに続き、怖いフライ級ファイターが現れた。

「UFC、俺はフライ級のニュースターだ」と勝者は英語で話した。


The post 【UFC ESPN50】アザット・マスクンに続き、アス・アルマバエフ。UFCフライ級にカザフ旋風起こるか!? first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave CF KTT MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN49 UFC290   アザット・マクスン アス・アルマバエフ カール・ディートン3世 ジャック・デラ・マダレナ タイソン・ナム タッカー・ルッツ チェルシー・チャンドラー テレンス・マッキニー ノルマ・ドゥモント パク・ジュンヨン パク・ジョンヨン フランシスコ・プラド ヘナロ・ヴァルデス ホーリー・ホルム ボクシング マイラ・ブエノ・シウバ メルシック・バダザリアン ヴィクトリア・ダダコワ 平良達郎

【UFC ESPN49】計量終了 平良達郎が認めた──アザット・マクスン、オクタゴン・デビューへ

【写真】注目はマクスンだが、タイソン・ナムのガリガリぶりはヤバい(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN49「Holm vs Bueno Silva」の計量が14日(金・同)に行われている。

メインで女子バンタム級5回戦=ホーリー・ホルム×マイラ・ブエノ・シウバの一戦が組まれ、コメインでは先週のUFC290でUFC初陣のジョザイア・ハーレルと対戦予定だったが負傷欠場で試合が流れたジャック・デラ・マダレナが、これもUFC初陣となるFury FCウェルター級王者バシル・ホフェスと対戦する同大会。計量失敗は1人もいなかった。


メインカードでは上記のカード以外に、MMA版の漢江の奇跡=ミドル級で6勝2敗という戦績を残すKTT所属のパク・ジュンヨン✖アルベルト・デュラエフに注目だ。パク・ジョンヨンにとって、今回のデュラエフ戦はUFCで2度目の4連勝へのトライとなる。

プレリミで気になるのは、なんといってもアザット・マクスンのオクタゴン初陣だろう。タイソン・ナムと対戦するマクスンはキャリア16勝0敗のカザフスタン人ファイターで、デンバーで出稽古を行っていた平良達郎が強いと認めている。

長いリーチを生かしたボクシング&レスリングが融合したスタイルで、11勝がフィニッシュと仕留める力を持つフライ級の新鋭。レスリング単体においては、同じくカザフスタンからBRAVE CF経由でUFCとサインしたアス・アルマバエフほどでない。ただし、打撃と相まったMMAテイクダウン能力は高く、スクランブルでのフロント系のチョークやバック奪取からのRNCへの流れと状況判断も秀逸だ。

しかし、マクスンが過去に戦ってきた相手は、当然のようにUFCレベルではない。仮に今回のタイソン・ナム戦で、これまでのような試合内容でフィニッシュできるようであれば、トップ15いやトップ10の力が既にあると考えられる──マクスンのUFCデビュー戦は見逃すことができない。

■視聴方法(予定)
7月16日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

■UFC ESPN49計量結果

<女子バンタム級/5分5R>
ホーリー・ホルム: 135.5ポンド(61.46キロ)
マイラ・ブエノ・シウバ: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ: 171ポンド(77.56キロ)
バシル・ホフェス: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル級/5分3R>
アルベルト・デュラエフ: 185ポンド(83.91キロ)
パク・ジュンヨン: 186ポンド(84.37キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント: 145.5ポンド(66.0キロ)
チェルシー・チャンドラー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分5R>
オットマン・アザイタル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 156ポンド(70.76キロ)
ナジム・サディコフ: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
タッカー・ルッツ: 146ポンド(66.22キロ)
メルシック・バダザリアン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
イステラ・ヌネスト: 115.5ポンド(52.38キロ)
ヴィクトリア・ダダコワ: 116ポンド(52.62キロ)

<フェザー級/5分3R>
オースティン・リンゴ: 145.5ポンド(66.0キロ)
メルキザエル・コスタ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ヘナロ・ヴァルデス: 156ポンド(70.76キロ)
エヴェン・エルダー: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
タイソン・ナム: 126ポンド(57.15キロ)
アザット・マクスン: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
カール・ディートン3世: 156ポンド(70.76キロ)
アレックス・ムニョス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アシュリー・エヴェンズスミス: 135.5ポンド(61.46キロ)
アイリン・ペレス: 135.5ポンド(61.46キロ)

The post 【UFC ESPN49】計量終了 平良達郎が認めた──アザット・マクスン、オクタゴン・デビューへ first appeared on MMAPLANET.