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BELLATOR Bellator259 Report   アビブ・ゴザリ ブログ

【Bellator259】アビブ・ゴザリが外ヒールでフェルトンを一蹴、77秒で一本勝ち

<ライト級/5分3R>
アビブ・ゴザリ(イスラエル)
Def.1R1分17秒byヒールフック
ショーン・フェルトン(米国)

サウスポーのゴザリが右ロー、フェルトンが左ジャブを伸ばす。フェルトンの右ローをキャッチし、バランスを崩させ尻もちをつくと一気にマウントを奪う。ケージを背負って立ち上がったフェルトンが、前方にゴザリを落とす。試合はスタンドに戻り、ローに右ローを入れたゴザリがダブルレッグから引き込むと、アウトサイド・アシから体重を取った足に掛ける外ヒールを極めた。


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Interview Special   ブログ 北岡悟 大原樹里 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:2月─その参─大原樹里✖北岡悟「若くして亡くなるのとは違う」

【写真】青木真也だからこそ、語ることができる北岡悟論 (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年2月の一番、第三弾は21日に行われたDEEP100から大原樹里✖北岡悟について語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年2月の一番、最後の試合をお願いします。

「北岡さんと大原樹里の試合ですね」

──試合が終わってから、北岡選手とは話をされましたか。

「喋りましたよ。いつもの感じです」

──いつもとは?

「そこは北岡さんに尋ねてくださいよ」

──確かに仰る通りです。あの敗北、盟友・青木真也とすればどのように見ましたか。

「ファイターとしての活動を人生で例えると、30代後半は80歳を超えて、40代って90歳以上だと思うんです。寿命でいえば。で、そういう年齢で人が亡くなった時って、20代や30代で亡くなった場合とは周囲の人の気持ちは違うじゃないですか」

──確かに大往生という言葉がありますし、悲しいけど笑顔で送ることができるというのは、私も経験上あります。

「若くして亡くなるのと、違いますよね。悲しいけど、そういう感覚ってあるじゃないですか。北岡さんに関しては、そういう感覚に近いです。これまで日本の格闘技を盛り上げてきた人の節目の試合になるかと思って、会場に行きました。だから北岡さんの敗北を目の当たりにしても残念、悲しいという感覚とは少し違っていました。

できることを一生懸命やって、この試合まで取り組んできた。だから、ここで一つの区切りにして良いと思いました」

──頑張ってとか、まだやれるとか気楽にいう間柄ではないですよね。最後かもという気持ちは周囲にもあるかと思いますが……。この試合が最後になるかも、というのは取材をしていても感じてきたことです。

「それは選手の後半戦を見ていると、誰にでも感じることじゃないですか」

──その通りですね。心の準備をして、違う結果になれば次がまた見られるという感覚はあります。

「この試合に関しても楽観論があって。僕も正直、あった。でも練習を一緒にしていて、コンディション的なことも含めて、甘くないぞという風になっていきましたね。ただし、北岡さんには『イージー』って言い続けましたよ。あのタイミングで危機感を煽ってもしょうがないし。

それと同時にあの試合を競技的に見ると、北岡さんの試合の時の体の張りが凄いなと思いました」

──私は前日の計量で北岡選手の体を見て、シェイプされているなと感じていて。そしてケージの中に入ると、ここまでリカバリーするのかと。

「あぁ、僕は逆ですね。北岡さんだけでなく、元谷選手や昇侍選手にしても計量の写真を見て、目がくぼんでいるって驚いたんです」

──そこに関していうとコロナ禍の国内MMAは当日計量+1階級上という大会が増えて、前日計量の様子とリカバリー具合を見る機会が激減しているかもしれないです。

「あぁ、だから北岡さんのリカバリーが浮き出て見えたんだ。普段を見ている僕とは逆だったわけですね。ただ、他の選手の体とかみても、やっぱり異常です。単純に危ないって。体を仕上げることと、健康はまた別ですしね」

──健康維持でなく、命を削って戦っているという姿勢の表れかもしれないのですが、最近の風潮の使っていた私は改めてリカバリーのすさまじさに驚いてしまいました。ただし、そこに後バンテージを見出しているのであれば、格闘家はやるのだと思います。

「僕は……アレをやる自信はないです。フェザー級に落とした時に、『これは何回もできない。死んじゃう』と思ったので」

──減量とリカバリー以外に、技術的な部分で青木選手に伺いたいことがあります。

「ハイ、どんなことですか」

──北岡選手が仕掛けたヒールなのですが……極まらなかったという結果論を承知で、大原選手の対応の仕方を見ると回転して、ズバッと足を抜くというモノではなく、殴るために離れなかった。対処として、逆に回っている場面もありました。そして思い切り殴られるまで時間もままあったので、足を組み替えて内ヒールに移行することもできたのではないかと。

「そこは僕も岩本(健汰)さんとも話したのですが、内ヒールは逃げられるモノと思っています。実際に大原が防ぐことができたかどうかは別ですが、今成さんに一発でもっていかれたこともあるし。ただし、内ヒールはもう掛からない──そう思っている方が良いと思います。

だから、あの外掛けの外ヒールは間違っていない。ただし、右ワキで抱えて左に回る──のではなくて、左に体をかぶせて極めにいくというのが今の外ヒールのセオリーですね」

──捻る方向と、体重を掛ける方向が逆になると。

「ハイ。そうなんです」

──それはズバリ、北岡選手は足関節のアップデートができていなかったということでしょうか。

「ハイ。でも、それは北岡さんに限ったことではないです。選手の多くは技オタクではないですから。何よりも外ヒールが悪いわけでなく、そこから移行させることを頭に入れることが大切で。

MMAならスイープが一番ですよね。そしてスクランブルからバックを取る。それがMMAにおける足関節に効用として、一般的かと思います。

それと北岡さんの外ヒールも若い時の勢いがあれば、極まっていたんじゃないかと思います。でも、そこができなくなったのは年齢を重ねたということで。

これもMMAの選手に多いけど、MMAとグラップリングを切り分けたというのはあると思います。グラップリングのためのグラップリングを意識していることはなかったはずです」

──グラップリングの試合を見ていると、例えばクレイグ・ジョーンズの取り方は、MMAだと殴られます。ただし、あの極め方を見て、MMAに採り入れることもできるとは思うんです。

「使えるモノはいくらでもあります。グラップリングの理屈をMMAの理屈に置き換えると、使えるモノはヒールだけでなくかなり存在しています。だからベーシックな技術と流行ものの技術を両方を見ないといけないです。捨て置けない技術であることは間違いなく、それをゲイリー・トノンは証明していると思います」

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ONE ONE117 Report   スニサ・スリサン ブログ ヴィクトリア・リー

【ONE117】16歳、チャンピオン一家からヴィクトリア・リーがRNCで一本勝ち=MMAデビュー飾る

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
Def.2R1分03秒 by RNC
スニサ・スリサン(タイ)

姉アンジェラよりもウェルラウンダーといれるヴィクトリア・リーのMMA初陣。スリサンはスタンプに敗れ、リカ・イシゲに勝利している柔道ベースのファイターだ。あどけなさが残るというよりも、まだあどけない16歳のヴィクトリアはワンツーで前に出て右を当てる。そのままワンツーで前に出ると、スリサンが組みへ。ケージに押し込み、両者がヒザを蹴り合う。首相撲で内側を取ったヴィクトリアは、一旦離れ続くクリンチでがぶろうとするが、頭を抜いたスニサが首投げを決める。

足を効かして立ち上がったヴィクトリアが左ジャブから右フック、スリサンも荒いワンツーフックを打っていく。ヴィクトリアは組んだスリサンの首投げ狙いをこらえ、ワキを潜って前方に崩すと一気にバックを奪って、両足をフックする。

背中が伸びたスリサンに鉄槌を落としたヴィクトリアはシートベルトから右腕を喉下に入れてRNCへ。腕を組みかえつつ、エルボーを落としたヴィクトリアがもう一度背中を伸ばさせ絞めをセットアップしつつ、左のパンチを連打へ。さらに左右のパンチを落とし、左を連続で打ち込むと、絞めの手首を掴まれ右パンチ、エルボーを打ちつけるもスリサンが逃げ切った。

2R、左ジャブを被弾しても右、左とフックを目いっぱい振るうスリサンは、首相撲の攻防でも負けずにエルボーを入れる。バックに回りつつ、首投げを潰してボディロックテイクダウンを決めたヴィクトリアは、即バックマウントへ。ヴィクトリアは右腕を喉下に滑らせRNCを完成、一本勝ちを決めた。

「作戦はなく、初回から一本勝ちを狙っていた。第一の狙いはテイクダウンからパウンドアウト、2番目のチョイスがサブミッションだったの。寝技になると、ベースをしっかりと作って絞めることを考えたわ。彼女の顔を挙がったから、絞めつけた」の笑顔を浮かべた。


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Interview J-CAGE ONE Road to ONE04   ブログ 中村未来 平田樹

【Road to ONE04】「皆でひっくり返してやろうぜって。5年もいらない。『すぐ』だから」──平田樹

【写真】大会4日前、PCR検査後に余裕の笑顔を浮かべる平田樹(C)MMAPLANET

今日22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE04「Young Guns」のメイン=中村未来戦が控える平田樹

5年後の日本の格闘技界を考えた大会のメインを任された平田は、自然と敢えてなのか。あくまでも中村は眼中にないという発言に終始した。それが、これからのJ-MMAを創っていく人間の役目であるように。


(自らマスクを外して)「自分、痩せました?」

──そう堂々と切り出すということは、順調に体重が落とせているってことですね(笑)。

「アハハハ。あと900グラムです。もう体形はバッチリです」

──体形ですか(笑)。ではMMAの仕上がりの方は?

「もう1週間前から調整だけです。それまでの練習でもビー・ニューウェン対策から続いているサウスポー相手の動きをしてきたので、去年の秋から継続して良い練習ができています」

──クレイジービーではパク・シウ選手とも練習をしていますね。

「強いですね。打撃が強いです。多分、寝技より打撃が強い」

──多分ではないような……。ところで今回はメインイベントです。

「何だろう……凄いこと、メインって一番注目されるし。初めての体験だから。でも、いつも通りの試合をすれば、メインに相応しい試合はできると思います。久しぶり、1年振りの試合なんで楽しみです」

──実は緊張している、とかないですか。

「いえ、日本で戦えて嬉しい気持ちが大きいです。終われば家に帰ることもできるし。気持ち的に楽です」

──これまでONEでの3試合。「平田樹はどうなんだろうか?」、3試合目は「あの打撃には危ないんじゃないか」という空気のなかでの試合でしたが、今回は来るべきアトム級GPへ向け、勝利がデフォルトという状況です。空気的には勝って然りというものです。

「それだけ圧勝できると期待してもらっていることは良いことだし、思われている以上の試合をします」

──自分より名前のある選手、自分よりも格上の選手に挑戦していきたいというのが選手の本音だと思います。そのなかで4戦目にして、受けて立つ試合になりました。

「圧勝は当然なんで、内容でも今までよりMMAをして勝ちたいと思います。アトム級GPが正式発表されないという状況で、自分にとってはGPが一番大きな目的なので。GPまで勝ち続けることが、GPで勝つことに通じると思うので。

これまでは8割柔道みたいな試合をしてきたので打撃、レスリングを織り交ぜて試す試合──ではないですけど、練習してきたことを出せれば良いなと思います」

──この間に内山高志さんにボクシングの指導を受けるようになりました。

「ボクシングを初めて練習して、本当に色々と勉強できました。ただ内山さんにはボクシングに拘るなと言われています。『練習通りやっていれば大丈夫だ』とも言ってもらって。でも打撃で倒したいというのは、変わらず持っています。できれば良いなって」

──打撃戦になると、ファイターズ・ハイのような状態になりそうですね。

「そうですね、打撃の方が自分的にも楽しいです。見てくれる人も打撃の方が楽しい人が多いだろうし。打撃戦ができれば良いですね」

──中村選手も打撃戦を望むのではないでしょうか。

「相手のことより、自分の試合だから。自分がやりたいようにやれればと思っています(笑)。ONE本戦でも自分がやってきたことを試したいし、今の自分がどれだけできるのか試す試合がしたいです。だから『もう終わっちゃったの?』ってお客さんに思われるような試合で全然良いです。

ONEの本戦じゃないし、サッと終わって晩御飯を食べに行きたいです」

──中村選手は捨て身の覚悟で来ると思います。

「う~ん、特に何とも思わないです。どれだけ大差があるかを見せつけたいです」

──差ではなくて、大差なのですね。

「何もできない──ぐらいの試合にしたいです。この試合、チャトリさんとか視ていると思うので、『この期間、何をしていたんだ』とも思われたくないし。大会も試合もなくなったからこそ、めっちゃ練習できたので。

しっかりと練習してきて、それを試合で出したんだよというのをONEの人達に見せたいです。ホント、ここじゃなくて次の向けての試合にしたいので」

──それがアトム級GPだと思いますが、先日スタンプ・フェアテックスがアリョーナ・ラソヒーナに終了7秒前にギロチンで一本負けという試合がありました。

「スタンプ選手は打撃が強いから、打撃でやれば良かったのに。下手に試そうじゃないけど、MMAができるところをアピールしにいって。ああいうことはしないほうが良いんじゃないかなって思いました」

──……。あのう、それって……。

「アハハハハ。自分が今、言っていたことですよね(笑)。だからぁ、スタンプ選手のことを話していて、アレって自分で言っていたことじゃんって(笑)。やっぱり拘り過ぎない方が良いですよね。

スタンプ選手も絶対に打撃で倒せるのに……。極まっているか分からないギロチンでタップして。やろうとしているけど、寝技は経験不足でした。だから自分も打撃で行きすぎたら、一発でやられることもあり得ます。

それでも拘り過ぎなければ。いつも通りリラックスして試合ができるように心がけたいです。ボクシングをやっていても、前傾姿勢になるわけじゃないですし。ステップを踏んで、出入りをしての打撃をしたいです」

──今回の大会は5年後の日本の格闘技界のためというテーマがあり、若い選手が集まっています。

「私たち若い人間が、上の人をグイグイ追い抜いていかないといけない時なんで。皆でひっくり返してやろうぜっていう気持ちです。でも5年もいらないでしょ。『すぐ』だから」

■視聴方法(予定)
2月22日(月)
午後4時15分~ ABEMA格闘チャンネル

■Road to ONE04 対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
中村未来(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
長田拓也(日本)
葛西和希(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
小川徹(日本)
山中憲次(日本)

<キックボクシング54キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
平松侑(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
吉野光(日本)
野瀬翔平(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
岩本達彦(日本)
中田大貴(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
安芸柊冬(日本)
山北渓人(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
前田浩平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
田上こゆる(日本)
リトル(日本)

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