【写真】何もずっと、目を見開いてるわけではない。スクショをお願いすると、この表情に。そして、少し髪の毛が短くなっていました(C)MMAPLANET
18日(土・現地時間)、カリフォルニア州イングルウッドのインテュイット・ドームで開催されるUFC 311「Makhachev vs Tsarukyan 2 」。マラブ・デヴァリシビリ×ウマル・ヌルマゴメドフという世界バンタム級選手権試合が組まれている同大会には、日本から中村倫也が出場しムイン・ガフロフと戦う。そんなバンタム級に熱視線が注がれるイベントでは、ペイトン・タルボットがハオーニ・バルセロスと相対する。
Text Manabu Takashima
キャリア9勝0敗、KO勝ちが7試合で一本勝ちが1試合という26歳。オクタゴンでは3試合連続のフィニッシュ勝利を収め、既にパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを2度も獲得している。
エキサイティングな試合をファンに提供することを当然と捉えるタルボットは、コンテンダーシリーズ世代を代表するファイターといえる。柔術とレスリングを融合させ、シャープな打撃を持つベテラン=ハオーニ・バルセロス戦を前にタルボットに話を訊いた。
──前回の試合前に初めてインタビューをさせていただいたのですが、そのヤニス・ゲムリ戦では19秒でKO勝ちを決め強いインパクトを日本のファンにも残しました。
「あんなに短い時間で勝てるとは思っていなかったけど、素晴らしいKO勝ちができた。今回の試合は、同じようにいくとは思ってない。でも同じようなインパクトを残せるよう戦うよ」
──試合中は凄く落ち着いていながら、殺気が感じられました。
「本当に? 特にポーカーフェースでいようとか考えているわけじゃないけど、試合は練習とは違うし。トレーニングをしてきたモノをケージの中で出すにしても、冷静ではいても殺気のようなモノがでてしまうのかもしれないね。
ただ、それが必要かどうかは分からない。対戦相手を殺してやるなんていう気持ちを常に持つ必要はないと思っている。それでも、そういう瞬間っていうのは訪れるものなんだろうね。殺気が感じられるっていうのは。まあ試合内容と対戦相手にもよるものだろうけど」
──2試合連続でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得していますが、プロMMAファイターとしてボーナスを獲得できる試合内容についてどのように捉えていますか。
「豪快なフィニッシュは欠かせないよ。サブミッションか、ノックアウト。この2つのうちのいずれかの勝利は、プロフェッショナル・ファイターとして必要だ。試合に出るなら、フィニッシュを狙うべきだ。僕の試合を見てくれた人が、エンジョイして次の日が楽しい1日になる。そうなってくれると、僕も嬉しいからね」
──素晴らしいです。今回のハオーニ・バルセロス戦もそのような試合になるのか、期待しています。
「調子は良いし、凄くハングリーだよ。もう、現時点でやるべきことは減量だけになった。ハオーニはスピードがあって、絶対的な経験の持ち主だ。爆発力もある。それでいて、まだブラジルの若い血が流れているような感じだよね」
──と同時にハオーニはタイミングと距離を測り、慎重な一面があります。でも、フィニッシュ力もある。
「僕の方が身長は高いから、距離を取るのは簡単じゃないだろう。それに一発のパワーが違う。僕の方が一つの攻撃で、よりダメージを与えることができる。僕のレンジは、彼に対するアドバンテージになるだろう。とはいっても、そのアドバンテージをポイントを取るために使うつもりはない。倒すために使う」
──ところで今大会のコメインでは世界バンタム級選手権が組まれています。勝利者予想をしてもらえないでしょうか。
「う~ん、凄く接戦になるだろう。興味深い試合だ。でも、僕はマラブ・ダヴァリシビリをピックするかな。ハイペースで戦い、9度倒されても10度立ち上がる。マラブはそんなファイターだから。ハードな状況になると、より強さを発揮すると思う」
──ウマル・ヌルマゴメドフはテイクダウンディフェンス力が高く、切って打撃を入れるという予想もありますが。
「そうかもね。テイクダウンを切ることもあるだろう。ただマラブは常にテイクダウンを狙っているのだから、そのなかの幾つかの試みを遮断することは可能だ。まぁ、僕はあまりウマルの試合をチェックしていないから、あまり彼のことは分かっていないんだけどね」
──押忍。ところで前回にインタビューをさせてもらった時に、中村倫也選手について尋ねたところあまり認識していませんでした。今回、同じイベントで戦う倫也選手のことはまだ視界に入っていないですか。
「まぁ、あまりね……。無敗で、屈強なレスラーといことは分かった。そこ以外は、まだ余り分かっていない。でも今日、彼を見たよ。強そうだった」
──なるほど。ペイトン、計量が近づいているなかメディアデーの翌日にも関わらず、インタビューを受けていただきありがとうございました(※取材は16日に行われた)。最後に日本のファンに一言お願いできますか。
「イタダキマス」
──そ、それは食事をする前に発する一言ですね(笑)。
「オオ、シ〇ト(笑)。ちょと、待って……。アーリガトーゴザイマス」
■視聴方法(予定)
1月19日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前12時~PPV
午前7時 30分~U-NEXT