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【UAEW57】対戦相手が二転三転、藤田大和が59キロ契約で元Titan FC王者フアン・プエルタと対戦

【写真】砂漠に足跡は残してきた。北米フィーダーショー王者も、中央アジアやコーカサス勢と比較すると戦いやすいようにすら思える (C)UAEW

17日(金・現地時間)にUAEはアブダビのSpace42アリーナで開催されるUAEW57「Ali Alqaisi vs Vicente Vargas」に藤田大和が出場し、元Titan FCフライ級王者フアン・プエルタと対戦することが発表されている。
Text Manabu Takashima

中東のUFCへの登竜門=UAEW、2025年戦いの幕はラファ・ビーチにあるモダンな創りのスペース42で切って落とされる。収容人員3000人の同会場は、昨年10月にAIを活用した地理空間ソリューション企業バヤナットと衛星通信企業ヤーサットが合併して宇宙進出を目指すグローバル企業=スペース42がネーミングライツを獲得している。

化石燃料時代も転機を迎えるなか、とてつもなさを感じる中東の会場で藤田が昨年9月以来、4カ月振りに連勝を賭けた一戦に臨む。その藤田が所属するMe, Weの山﨑剛代表によると、UAEWからオファーがあったのは昨年12月10日と試合の約40日前だった。

5日後に名門セラ・ロンゴ所属でCFFCフライ級王者、キャリア8勝0敗のプミー・ヌクータが相手になること知らせが入り契約を済ませた。しかし、年が明けた3日にヌクータの欠場と代替選手と61キロ契約で対戦という再オファーがあったという。

61キロはほぼバンタム級、藤田陣営はさすがにこの申し出は固辞。翌日に相手はプエルタ、キャッチウェイトは59キロという話を持ち掛けられる。「試合はしたい。ただし58キロにならないか」という交渉の下、59キロ契約で1ポンド・オーバー規約はないという話でまとまった。

ファイトはケージが上がる前から、始まっている。そんなヒリヒリするやり取りのうえで決定した59キロ契約のフエルタ戦だが、計量失敗すら陣営は想定しているだろう。


藤田としてはどれだけ試合決定までドタバタがあったとして、UAEWフライ級の頂点を目指すうえで、絶対に落とせない試合だ。キャリア25勝9敗、Titan FCやCombateというラテンアメリカ色の強い米国MMAシーンでプエルタは戦績を積んできた。2021年にはコンテンダーシリーズで中国のシャン・チーファーにスプリット判定勝ちも、最終回に足を使って流したことでダナ・ホワイトはサインをしなかった。

(C)Zuffa/UFC

コンテンダーシリーズですら勝ちに徹したスタイルこそ、プエルタの強味でもあり弱点でもある。

175センチのソップ型、テイクダウンからバックよりも組んでワキを潜ってのバックテイクを得意としている。ここから長い肢体を駆使して足をフックし、グラウンドへ。RNCという極めもあるが、そのままポジション・キープを躊躇なく選択する。この展開だけは、藤田も絶対的に避けたい。とはいえ、プエルタは長いリーチを誇るが、懐には入りやすい相手ともいえる。北米フィーダーショーの元チャンピオンもしっかりと仕留めることが求められる──それだけの相手とUAEWで鎬を削ってきた藤田だ。

なお同大会のメインはフェザー級、ヨルダンのアリ・アルカイシ×ヴィセンテ・ヴァルガスの一戦。この他、バンタム級でピーター・ダナソー×フロレンティノ・コロネルというタイ×フィリピンの東南アジア対決も組まれている。さらに中東は当然として、ロシア、中央アジア、コーカサス諸国、東欧、ブラジルとLFA以上にグローバルなマッチメイクが揃う。そんな砂漠のフィーダーショー、しっかりと注視しなければならないだろう

■視聴方法(予定)
1月18日(土・日本時間)
午前0時~UFC Fight Pass

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