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UFC on ESPN+69:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ジョン・カスタネーダ vs. ダニエル・サント

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ギド・カネッティ、チェルシー・チャンドラー、ブレンダン・アレン、ジョアキム・シウバ

フィニッシュ続出のイベントだけに、ボーナスも増量でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトがいつもの倍の4人。メインカードでユサフも完勝していたが、さすがにレベルの違いがありすぎてボーナスの対象外に。

メインはダーンの極めがあるだけに最後までスリリングな展開に。最終ラウンドは終始一方的だったので10-8でもいいかと思ったが、メディアのジャッジも判断が割れている。

mmadecisions.com

最終ラウンド10-9と10-8がほぼ半々くらい(一部に2Rもダーンの10-8をつけて、46-47でダーン勝利にしているメディアも)。

ダーンがバックマウントで、もうちょっと強い打撃を入れられたら良かったか。女子ストロー級ではあれが限界かもしれない。ただ、どちらにせよ今のスタイルでは王者になるのは難しい。テイクダウンか打撃を大幅に強化しないと、王者クラスとやっても同じ展開になるのは見えている。

勝ったシャオナンも、生き残りはしたが、タイトル挑戦のチャンスが回ってくるかは微妙な内容だった。ローズ・ナマユナスあたりと挑戦者決定戦で対戦できればいいかもしれないが。

ランディ・ブラウン、ラオーニ・バルセロス、ブレンダン・アレンのもうすぐランキング入り組はいずれも完勝。特に、前回ビクター・ヘンリーに敗れたバルセロスが強さを見せていた。来週試合をするヘンリー( vs. ハファエル・アスンサオ戦)の評価も上がりそうな結果に。

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【UFN211】UFC2勝目を目指す、ユリア・ストレアレンコ「合気道、剣道、薙刀という武道の稽古は……」

【写真】波乱万丈、人に歴史あり。かといって、それで勝てるほどMMAは甘くない。ストレアレンコは連勝なるか (C)Zuffa/UFC

1日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN211:UFN on ESPN+69「Dern vs Yan」でユリア・ストレアレンコがチェルシー・チャンドラーと戦う。

バルトの格闘技王国リトアニアからSEI☆ZAに参戦し、日本での生活も経験した。さらにラウェイでも戦ったストレアレンコは、母国リトアニアでキャリアの再スタートを切り、TUF、INVICTA FCからUFCへ。3連敗を経て、ようやく片目を開けたばかりのストレアレンコにリトアニア時代を振り返ってもらい、タバタ・ヒッチと揃い踏みする予定だった今回の試合への意気込みを訊いた。


──以前からユリアには尋ねたいことがたくさんがありましたが、今日は15分という限られた時間ですが、可能な限りユリアの格闘技歴についてお尋ねしたいと思います。ユリアと言えば日本でSEI☆ZAで活躍していたことが有名ですが、それ以前にバルトの格闘技大国リトアニア出身という点に興味がありました。リトアニアはドナタス・シマナイティスがBUSHIDOリトアニアを立ち上げキックやMMAが非常に盛んな国です。

「私もドナタスのグループで何度も試合をしたことがあるし、凄く良い関係なの。私の格闘技歴はまだ小さかった頃、12歳の時の空手から始まったんだけど、その空手は私が見たことがあったような空手ではなかったわ」

──どの流派だったのでしょうか。

「協会はユニバーサル・カラテ・フェデレーションという名前だったけど、私の先生は剛柔流空手がベースでケンポー・カラテの練習もしている人だった。私自身、極真空手のルールでも戦っていたし、松濤館空手の大会にも出ていたわ」

──何でも有り空手道だったわけですね。

「そうね一つのスタイルに拘ることなく、どんな空手にもチャレンジをして……全てが楽しかったわ。もともと生まれ故郷のヴィサギナスというベラルーシとラトビア国境に近い街で空手を始めて、高校を卒業した18歳の時にカウナスに移って今のコーチのドナタス・ホウトベリスと出会ったの」

──私も19年や18年ぐらい前にリトアニアを何度か訪れたことがあり、カウナスにあったティターナスジムを訪れたことがあります。たしかボーリング場の2階にあったジムです。

「本当? 実は私のコーチは、元々はティターナスの道場生よ」

──そうなのですか!!

「だから私もティターナスでは何度か練習したことがあって、今は新しいロケーションにジムは移ったけど、たしか4年ぐらい前までボーリング場の建物にジムはあったはずよ。ドナタスはリトアニアにブラジリアン柔術を持ち込んだ最初の世代で、彼も元々は違うスタイルのマーシャルアーツを学んでいて、若い頃はムエタイで戦っていたの。最初は友人が柔術を習っていて、私も指導を受けると『MMAの戦うならスタイルを変える必要がある』とドナタスに言われたわ。彼はただ柔術、ムエタイ、ボクシングという風に別々の競技を考えていたわけじゃなくて、全てを融合してコンプリートファイターを育てようとしていたから。

私はトラディショナル・マーシャルアーツを学び、MMAファイターとして必要なモノをドナタスから吸収してMMAを戦うようになった。そしてドナタス・シマナイティスから声が掛かってBUSHIDOにも出場したけど、そのときはドローで。でぽ、それから暫らくしてドナタス・シマナイティスから日本のプロモーションが選手を探している。日本で戦わないかと言うオファーがあったの」

──それがSEI☆ZAだったのですね。

「そうなの。ドナタス・シマナイティスはその時点で、私はリトアニアではベストの1人だと思っていてくれていたみたいで。日本では人生で最高の経験をさせてもらったわ。人生が変わったといっても良いぐらいに。それまで海外で試合のチャンスなんてなかったし、国内でも年に1試合ぐらいしか戦う機会はなかった。

SEI☆ZAはMMAではないけど、アマチュアMMAに近かった。私はいきなりプロになったから、アマチュアMMAの経験がなくて。日本でSEI☆ZAを戦うことで、改めてキャリア序盤に必要なアマチュアMMAでのキャリアの積むことができたわ。MMAはどういう風に戦うのかをSEI☆ZAで知ることができた。

しかも日本では伝統的な武道の稽古も積むことができたのは素晴らしい経験になっているわ。合気道、剣道、薙刀という武道の稽古は、今から振り返っても興味深いモノだし。私はただMMAを戦うだけでなく、技の歴史や格闘技や武道の歴史に触れて、精神的な部分を成長させたくて。武道を学ぶことで技術的にも体の機能という面でも、理解を深めることができて、MMAをいかに戦うのかという部分で成長したわ。それに生きていて辛いと感じる時も、あの経験があったからしっかりと克服できるようになれたわ」

──SEI☆ZAでの活動期間中と北米に進出を果たす前年の2019年にはラウェイも戦っていますね。

「最高だったわ。ラウェイは大好きよ。ベアナックルで頭突きもあって。『最高、これ戦ってみたい』って思ったの。でもSEI☆ZAの関係者も『気でも狂ったのか?』って言っていたわ(笑)。最初に出た時は、ルールも理解できていなかったけど『掴んで殴れば良いわ』って。それにラウェイの判定なし、KOで勝たないとドローになるというルールセットが特に好きで。

本来、ファイトってそうじゃないといけないと思う。フィニッシュできなければドローよ、ファイトは」

──その経験がユリアを強くしたと思っていますか。

「貴重な経験になったけど、そういうメンタルが子供の頃から私にはあったんだと思う。実際に試合に出るようになってからも、恐怖を感じることなく戦うことができているわ」

──では今回のチェルシー・チャンドラー戦、UFC3連敗から1勝を挙げたユリアにとって今後のキャリアアップを考えると、非常に大切なファイトになると思います。

「本当に大切な試合よ。ようやく勝つことができたから、ここから勝利を重ねていかないと。何より、UFCで初めて自分より経験の少ない相手と戦うんだし、絶対に落とせないわ。全てを出し切って、勝利を掴むつもりよ」

──今回はSEI☆ZA時代の仲間タバタ・ヒッチと同じ大会で戦います(※インタビュー後、ヒッチの試合はキャンセルになった)。

「私にとってタバタは妹のような存在。いつかこんな日が来ると良いね……なんて2人で日本で話していて。5年後に実現するなんて、本当に信じられないわ。これこそ夢が現実になったっていうことよね」

──素晴らしい話です。ユリアにはもっと尋ねたいことがあるのですが、時間が来てしまいました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「私は日本への感謝の気持ちを忘れたことはないわ。タバタと一緒に日本社会の中で過ごした日々が、私と彼女のキャリアの第一歩になっている。日本で私たちを尊敬し、応援してくれた人々のことを絶対に忘れることはないわ。土曜日、日本の皆に喜んでもらえる試合をすることを約束するわ。そして、タバタと2人で日本のファンに勝利を届けるから」

■視聴方法(予定)
10月2日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN211計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
イェン・シャオナン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン: 170.5ポンド(77.34キロ)
フランシスコ・トリナルド: 170ポンド(77.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス: 135.5ポンド(61.46キロ)
トレヴィン・ジョーンズ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ドン・シェイニス: 146ポンド(66.22キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ジョン・カスタニエダ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ダニエル・サントス: 138.5ポンド(62.82キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス: 155ポンド(70.31キロ)
スラヴァ・ボルシェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 254ポンド(115.21キロ)
イリル・ラティフィ: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ: 155ポンド(70.31キロ)
ジェシー・ロンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 186ポンド(84.37キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マキシム・グリシン: 205.5ポンド(93.21キロ)
フィリッピ・リンス: 205.5ポンド(93.21キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ: 139.5ポンド(63.27キロ)
チェルシー・チャンドラー: 140ポンド(63.5キロ)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ: 135ポンド(61.24キロ)
グイド・カネッティ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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【UFN211】計量終了 メイン初登場、マッケンジー・ダーンと戦うイェン・シャオナンは我慢の一戦?!

【写真】散打の選手は基本的に打撃を使った後のバランスは良いが、足を取られることに対してレスリングの強化は欠かせない (C)Zuffa/UFC

9月30日(金・現地時間)、1日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN211:UFN on ESPN+69「Dern vs Yan」の計量が行われている。

メインは女子ストロー級のマッケンジー・ダーン✖イェン・シャオナンが組まれた今大会、マッケンジーにとってはUFCで2度目のメイン登場で、同様に5回戦も2度目となる。対するシャオナンはUFC9戦目で初めてヘッドライナーを務めることとなった。また前回大会のソン・ヤードンに続き、中国人選手が2大会連続でメインを戦うことになる。


そのシャオナン、現女子ストロー級世界王者カーラ・エスパルザ、そしてマリナ・ホドリゲスと連敗中で今回のメインを務めることになっている。

マッケンジーも前回のメイン出場では、シャオナンと同様にホドリゲスに判定負けを喫しているが、5Rの経験という部分では文字通り1日の長がある。スタイル的にも散打ベースのムエタイがバックボーンのシャオナンは、マッケンジーを相手に寝技には持ち込まれたくない。いやグラウンドでは苦戦は免れないどころか、上でも下でも常に一本負けの危機があるといって良いだろう。

独特のサイドキック基調で、足をジャブのように使えるシャオナンだが、UFCで挙げた6勝は全て判定勝ちで世界最高峰ではKOパワーがあるとは言い難い。計量の様子からもフィジカルではマッケンジーを上回るシャオンとはいえ、パンチを被弾することをいとわず、組んで倒せば勝利が近づくマッケンジーと距離を取り、組みを切って25分間戦い続けるのは至難の技だ。

テイクダウン&極めを如何に耐え、常にフィニッシュ狙いのマッケンジーが疲弊させ、かつサイドキックやジャブで削ることができるか。シャオナンにとっては我慢の初メインとなる。

またバンタム級のトレヴィン・ジョーンズ✖ハオーニ・バルセロス、45歳のアレクセイ・オレイニクと40歳のイリル・ラティフィの仕切り直しの一戦など、負けると後がない対決も気になるファイトナイトだ。

なおマッケンジーと共にファイトキャンプを行ったタバタ・ヒッチは、対戦相手のジェシカ・ペネの体調不良で試合がキャンセルされている。

■視聴方法(予定)
10月2日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN211計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
イェン・シャオナン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン: 170.5ポンド(77.34キロ)
フランシスコ・トリナルド: 170ポンド(77.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス: 135.5ポンド(61.46キロ)
トレヴィン・ジョーンズ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ドン・シェイニス: 146ポンド(66.22キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ジョン・カスタニエダ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ダニエル・サントス: 138.5ポンド(62.82キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス: 155ポンド(70.31キロ)
スラヴァ・ボルシェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 254ポンド(115.21キロ)
イリル・ラティフィ: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ: 155ポンド(70.31キロ)
ジェシー・ロンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 186ポンド(84.37キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マキシム・グリシン: 205.5ポンド(93.21キロ)
フィリッピ・リンス: 205.5ポンド(93.21キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ: 139.5ポンド(63.27キロ)
チェルシー・チャンドラー: 140ポンド(63.5キロ)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ: 135ポンド(61.24キロ)
グイド・カネッティ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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『UFC Fight Night 211: Dern vs. Yan』前日計量動画/ジェシカ・ペネ vs. タバサ・リッチが中止


MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Mackenzie Dern (115.5) vs. Yan Xiaonan (115.5)
・Randy Brown (170.5) vs. Francisco Trinaldo (170)
・Raoni Barcelos (135.5) vs. Trevin Jones (135)
・Don Shainis (146) vs. Sodiq Yusuff (145.5)
・John Castaneda (139.5) vs. Daniel Santos (138.5) – 140-pound contract weight
・Viacheslav Borshchev (155.5) vs. Mike Davis (155)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・Ilir Latifi (253) vs. Aleksei Oleinik (254)
・Jesse Ronson (155.5) vs. Joaquim Silva (155)
・Brendan Allen (186) vs. Krzysztof Jotko (185.5)
・Maxim Grishin (205.5) vs. Philipe Lins (205.5)
・Chelsea Chandler (140) vs. Julija Stoliarenko (139.5) – 140-pound contract weight
・Guido Cannetti (135.5) vs. Randy Costa (135)

 『UFC Fight Night 211: Dern vs. Yan』前日計量結果。プレリミナリーカードに予定されていたジェシカ・ペネ vs. タバサ・リッチの女子ストロー級マッチですが、ペネが減量中に体調不良を起こしたことから中止されています。計量は全員パスしています。





 前日計量&フェイスオフ動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・マッケンジー・ダーン vs. ヤン・シャオナンは11人全員ダーン支持。

・フランシスコ・トリナルド vs. ランディ・ブラウンはトリナルド支持10人、ブラウン支持1人。

・ハオーニ・バルセロス vs. トレヴィン・ジャイルズは11人全員バルセロス支持。

・ソディック・ユーサフ vs. ドン・シェイニスは11人全員ユーサフ支持。

・ジョン・カスタネーダ vs. ダニエル・サントスは11人全員カスタネーダ支持。

・マイク・デイビス vs. ヴィチェスラフ・ボルシェフはデイビス支持8人、ボルチェフ支持3人。続きを読む・・・
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【UFN211】ペネと対戦、SEI☆ZA出身タバタ・ヒッチ「ユリアと2人で勝つ。土曜日に実現させるわ」

【写真】こちらからではなく、タバタの方から日本のファンに「my loveを伝えたい」と言ってくれた (C)MMAPLANET

10月1日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN211:UFN on ESPN+69「Dern vs Yan」にタバタ・ヒッチが出場し、ジェシカ・ペネと対戦する。

今大会では2017年に日本で寝起きを共にし、SEI☆ZAで戦ったユリア・ストレアレンコも第2試合でチェルシー・チャンドラーと戦う。5年前、日本で知り合ったブラジル人とリトアニア人は終生の友となり、今や世界の最高峰で戦うようになった。そして、同じ日にUFCで勝利するという夢を実現させようとしている。


──タバタ、ZOOMをオープンするのが遅れてしまってスミマセン。ユリア(ストレアレンコ)のインタビューを今の今までやっていました。

「全然、大丈夫よ。インタビューしてくれてありがとう。ユリアは私との練習が終わってすぐにインタビューに向かっていったわ(笑)。ユリアと同じ日にUFCで戦えるなんて、本当にハッピーよ。夢が実現して、スーパーエキサイトしているの。5年前に日本で一緒に暮らして、SEI☆ZAに出ていた私たちが世界最高峰で一つのイベントのカードに名前が並んでいる──日本でユリアと『どうすればUFCで戦えるようになるかな。でも、とんでもなく大変なんだろうね』なんて話していた日が昨日のようよ。

だからこそ今、この瞬間が幸せでたまらないわ。夢は諦めちゃいけないのよ。でも本当の夢は2人して、UFCで勝つことよ。それは土曜日に実現させるから(笑)」

──5月に事前の予想では不利と見られていたポリアナ・ヴィアナ戦で勝ったことは、大きかったですね。

「私自身は試合前から自信があって、あの試合は勝てるという気持ちで挑んでいたわ。しっかりと作戦を立てて、実行できたことで自信はさらに深まった感じね」

──では今回の対戦相手、ジェシカ・ペネの印象を教えてください。

「ジェシカはスロトー級のパイオニアの1人。そんな選手との試合はランキングをアップさせるチャンスだし、大きなステップにしたいと思っている。経験豊かで、柔術では黒帯。ジャスティン・フローレスという素晴らしい柔道コーチも就いているし、彼女と戦うことは楽しみでならないわ。でも、やっぱり柔術よね。彼女の一番の武器は。

ただ身長で少し私の方が小さくて、レスリングの展開になると彼女は上半身を固めて柔道の投げ技を狙うでしょうけど、その時こそ私が彼女をテイクダウンするチャンスよ」

──柔道ならタバタも負けないという自信は?

「そうね(笑)。私も自分の柔道を見せるチャンスがあると思う。でも、どの局面になってもしっかりと戦うわ。この試合はこれからのキャリアアップを考えると、本当に大切な一番になる。ここで勝って、ランキングをしっかりと上げて将来的にはタイトル挑戦を実現させたいから」

──この試合前もメインで戦うマッケンジー・ダーンと練習してきたのでしょうか。

「マッケンジーとはファイトキャンプも一緒だったわ。同じ日に戦うから、互いの準備になった。マッケンジーがどれだけ調子が良いのか、トレーニングパートナーだった私が一番知っているわ。マッケンジーはイェン・シャオンを相手にフィニッシュして勝つ。相談言できる」

──マッケンジーは今や打撃も使いますが、もともとは卓越したグラップラーです。ただし、今や多くの選手が柔術はディフェンスに使って、寝技の攻防は避けられるようになっています。そのなかでマッケンジーはサブミッションに賭けた試合をすることも少なくないです。彼女のMMAに向かう姿勢に何か感じることはありますか。

「マッケンジーは本当に卓越した柔術家よ。どういう場面で柔術を使って戦えば良いのかも、知り抜いている。MMAで柔術を武器にするには、技術的にもアジャストが重要で、そういう部分でもマッケンジーはパンチ、エルボーを考慮して柔術を使いこなしている。

私も彼女と一緒に練習することで、そういう面でも成長できた。だから、今回の試合は私もグラップリングの強さを見せるチャンスだと思っているわ。土曜日の夜は、もちろんフィニッシュを狙っているけど、それ以上に自分のスキルをしっかりと見せたい。そして、勝利を手に家に戻りたいわ(笑)」

──タバタ、今日はありがとうございました。

「最後に日本のファンに、私の想いを伝えてもらっても良い?」

──もちろんです。

「日本のファンの皆、特にSEI☆ZAを見てくれた人たち──皆が私の人生を切り開いてくれた。日本という最高の国、そして日本食が恋しくてたまらないわ。また日本に行って、そうね……ジュリアと一緒にUFC日本大会で戦いたい。今の私たちを日本の皆に見て欲しい。絶対に実現させるわ。アリガト、チャオ!!」

■視聴方法(予定)
10月2日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN211対戦カード

<女子ストロー級/5分5R>
マッケンジー・ダーン(米国)
イェン・シャオナン(中国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ(米国)
ドン・シェイニス(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
ジョン・カスタニエダ(米国)
ダニエル・サントス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
イリル・ラティフィ(スウェーデン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ(ブラジル)
ジェシー・ロンソン(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン(米国)
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
マキシム・グリシン(ロシア)
フィリッピ・リンス(ブラジル)

<140ポンド契約/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ(米国)
グイド・カネッティ(アルゼンチン)

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BELLATOR Bellator286 DEEP o PFL UFC アダム・ボリッチ アレクセイ・オレイニク イリル・ラティフィ タバタ・ヒッチ ビクター・ヘンリー マッケンジー・ダーン ランディ・コスタ ランディ・ブラウン

UFC on ESPN+69:オッズ/予想と展望

マッケンジー・ダーン 1.44
ヤン・シャオナン 2.90
ランディ・ブラウン 1.31
フランシスコ・トリナウド 3.85
ラオーニ・バルセロス 1.44
トレヴィン・ジョーンズ 2.90
ソディック・ユサフ 1.11
ドン・シェイニス 7.25
ジョン・カスタネーダ 1.53
ダニエル・サント2.60
マイク・デイヴィス 1.56
ヴィチェスラフ・ボルシェフ 2.55
イリル・ラティフィ 1.57
アレクセイ・オレイニク 2.50
ジェシカ・ペネ 2.80
タバタ・ヒッチ 1.48
ジョアキム・シウバ 1.69
ジェシー・ロンソン 2.25
クリストフ・ヨトゥコ 1.83
ブレンダン・アレン 2.00
マキシム・グリシン 1.56
フィリップ・リンス 2.55
ユリア・ストリアレンコ 1.87
チェルシー・チャンドラー 1.95
ギド・カネッティ 3.40
ランディ・コスタ 1.35

メインは女子ストロー級ランカー対決。UFC7勝2敗のダーンと6勝2敗のシャオナンの対戦。

柔術世界王者ダーンは寝技の強さを武器に王座挑戦直前まで行ったが、マリーナ・ホドリゲス戦では1度だけグラウンドに持ち込んだ際は圧倒したものの極めることはできず、あとはスタンドの打撃で削られる展開で判定負け。

シャオナンはフィジカルを武器にUFCデビュー以来6連勝、ランキングを3位まで上げたが、テイクダウンされた後のリカバリーがないという弱点があり、現王者エスパルザにはテイクダウンで固められての肘連打でTKO負けし初黒星。さらに前戦はやはりマリーナ・ホドリゲスにスタンドの打撃で押される展開で判定負け。

両者ともに強味と弱味がはっきりしているスタイルで、寝技と打撃と異なる武器を持っている。ダーンがテイクダウンして極めるかどうかという試合。極められなければシャオナンの打撃に削られ判定負けする展開が見える。

ダーン一本勝ちと予想。

セミ前は前戦でDEEP王者ビクター・ヘンリーに敗れたラオーニ・バルセロスと、DEEPで大塚に一本勝ちしたトレヴィン・ジョーンズの対戦。

プレリムメインではUFC最年長・45歳のアレクセイ・オレイニクが78戦目を行う。

プレリムではタバサ・ヒッチ(UFC2勝1敗)とユリア・ストリアレンコ(UFC1勝4敗)のSEI✮ZA出身選手が揃い踏み。今回は両者ともにフェイバリット。

第3試合はPFL2019ベスト4のグリシン(2勝2敗) vs. 2019年優勝のリンス(1勝2敗)の対戦。

第1試合開始は今週末・10月2日の朝5時から。なお、同日にフェザー級タイトルマッチ・パトリシオ・フレイレ vs. アダム・ボリッチがメインのBellator286が行われ、バッティングしているが、11時開始のメインカードはかぶらない模様。

速報します。

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『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』ローズ・ナマユナス vs. カーラ・エスパーザ2他スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点

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 『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』ではスプリットデシジョンが5試合も出ており、ジャッジの採点と主要サイトの採点を紹介していきます。


Carla Esparza defeats Rose Namajunas(MMA Decisions)

 ローズ・ナマユナス vs. カーラ・エスパーザ2のジャッジの採点。Eric Colonが1,3,5Rナマユナス、2,4Rエスパーザで47-48ナマユナス勝利。Rick Winterが1,2,3,4,Rエスパーザ、5Rナマユナスで49-46エスパーザ勝利。Brad Frankが1,2,4Rエスパーザ、3,5Rナマユナスで48-47エスパーザ勝利でした。

 主要サイトの採点は49-46エスパーザ支持1人、49-47エスパーザ支持3人、49-48エスパーザ支持1人、48-47エスパーザ支持5人、48-48ドロー支持1人、48-49ナマユナス支持2人、47-48ナマユナス支持4人、46-49ナマユナス支持1人でした。ラウンドマストシステムであるにも関わらず、ラウンドによっては10-10を付けた人が多かったことが分かります。


 なお、カーラ・エスパーザは2612日ぶりの王座奪回でUFC史上最長の奪回記録を樹立しています。元々エスパーザは2014年12月の『TUF 20 Finale』で行われた女子ストロー級初代王座決定戦でナマユナスに3Rリアネイキッドチョークで勝利し初代チャンピオンになりましたが、2015年3月の『UFC 185: Pettis vs. dos Anjos』で行われた初防衛戦でヨアンナ・イェンジェチックに2R TKO負けし王座陥落していました。


Ovince Saint Preux defeats Mauricio Rua(MMA Decisions)

 オヴァンス・サンプレー vs. マウリシオ・ショーグン2のジャッジの採点。Junichiro Kamijoが1,2Rサンプレー、3Rショーグンで28-29ショーグン勝利。Eric Colonが1,3Rサンプレー、2Rショーグンで29-28サンプレー勝利。Rick Winterはフルマークでサンプレーで30-27サンプレー勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28サンプレー支持14人、28-29ショーグン支持2人でした。


Randy Brown defeats Khaos Williams(MMA Decisions)

 ランディ・ブラウン vs. ケイオス・ウィリアムズのジャッジの採点。Chris LeeとJunichiro Kamijoが1Rウィリアムズ、2,3Rブラウンで29-28ブラウン勝利。Rick Winterが1,3Rウィリアムズ、2Rブラウンで28-29ウィリアムズ勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ブラウン支持15人、28-29ウィリアムズ支持2人でした。


Macy Chiasson defeats Norma Dumont(MMA Decisions)

 メイシー・チアソン vs. ノルマ・デュモンのジャッジの採点。Eric ColonとChris Floresがフルマークでチアソンで30-27チアソン勝利。Junichiro Kamijoが1,3Rデュモン、2Rチアソンで28-29デュモン勝利でした。

 主要サイトの採点は13人全員29-28チアソン支持でした。


C.J. Vergara defeats Kleydson Rodrigues(MMA Decisions)

 C.J.ヴェルガラ vs. クレイドソン・ホドリゲスのジャッジの採点。Eric ColonとEric Curcioが1Rホドリゲス、2,3Rヴェルガラで29-28ヴェルガラ勝利。Junichiro Kamijoが1,3Rホドリゲス、2Rヴェルガラで28-29ホドリゲス勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ヴェルガラ支持1人、28-28ドロー支持3人、28-29ホドリゲス支持11人でした。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC274 ケイオス・ウィリアムス ランディ・ブラウン

【UFC274】上半身を動かしスイッチ&ステップのブラウンがダウンを乗り越え、ウィリアムスを2-1で破る

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ケイオス・ウィリアムス(米国)

長身、リーチで上回るブラウンは構えをかえながらジャブ、ローを繰り出す。ウィリアムスもローから振りの大きなフックを見せて距離を詰めていく。ステップジャブを繰り返すブラウンが左右の前蹴り、その右足を掴んだウィリアムスが組んでケージに押し込む。押し返したブラウンだが、左右のフックを効かされて動きが止まると引き込むように組みつく。ウィリアムスはダースをセットしていくが、自ら解いてスタンドに戻る。自らの左の蹴りでバランスを崩したブラウンが組み、首相撲も目立った攻撃はできず逆にボディを殴られる。

跳びヒザを見せたブラウンには、まっすぐダブルレッグへ。切ったウィリアムスがケージに押し込むと、ブラウンは強引にギロチンで抱える。一度は頭が抜けたが、もう一度ギロチンをセットしたブラウンがヒザ蹴りからジャンピングガ―ドを取ろうとしたところで時間になった。

2R、ブラウンがまず右をヒットさせる。ダブルジャブからスイッチ、オーソに戻して前蹴りのブラウンが、ジャブを続ける。ウィリアムスが左に回りながら左フックを当てるが、ローはチェックされる。ローを蹴らせて前に出るブラウンはスイッチを巧みに利用し、パンチを当てながらヘッドスリップでウィリアムスの攻撃をかわす。

しかし、一気の踏み込みでパンチを被弾し組まれたブラウンは離れると、ジャブの構えのように肩を前に突き出した状態で組んでいく。ウィリアムスは押し込み返し、ギロチンを防いで左腕を差してヒザ蹴り、フックを打ちながら離れた。ブラウンの後ろ回し蹴りは空振りになり、ジャブから前に出る。右を当てたブラウンは、ウィリアムスの左で下がったところでクリンチ→ケージに押し込まれ時間となった。

最終回、「ジャッジがどう判断するかなんか分からない。5分間だ。倒しきれ」というコーナーの指示にウィリアムスは、まずローを蹴る。ブラウンは関節蹴りを入れ、大きく、スムーズにステップを刻む。ウィリアムスが距離を詰めてショートフック、ブラウンは間合いを取り直すと、一瞬腰を落として右を伸ばす。ここからジャブを連打したブラウンは構えを変え、頭を振ってリズムを創ろうとしたが、ガードのないところで右を被弾して倒れる。

バタフライガードから左腕を差したブラウンは、淡泊に立ち上がったウィリアムスに右を打ち込む。続いて首相撲からヒザを顔面に突き上げたブラウンが、右オーバーハンドを空振りして前方に転がる。すかさず組みついたウィリアムスだが、ケージに押し込んでエルボーを連打される。残り1分、ブラウンは離れ、ブラウンがバックエルボーを入れる。ここで組みにいったウィリアムスをがぶったブラウンがヒザ蹴り、首相撲に組み直してボディにヒザを連続で突き上げる。直後に試合が終わり、スピリットでブラウンが勝利した。


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Report UFC UFN ESPN+31 UFN173 ブログ ランディ・ブラウン ヴィセンチ・ルケ

【UFN173】リーチの差も何のその。ヴィセンチ・ルケ、蹴って、殴り、冷静にブラウンをパウンドアウト

【写真】あの場面でヒザを顔面に入れることができるとは、余裕を持って戦っていた(C)Zuffa/UFC

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
Def.2R4分56秒by KO
ランディ・ブラウン(米国)

ブラウンが左ジャブを伸ばし、ルケが右ローを蹴る。ローを蹴られたタイミングでスピニングバックフィストを狙ったブラウンだが、ルケはしっかりと見ている。リーチの長いブラウンに対し、いつもよりやや遠めの距離のルケが右ローを続ける。ブラウンもローを返すが、ルケは左でも前足を蹴り、右オーバーハンドを当てる。ローを引き続き被弾するブラウンが前に出たところで、ルケは右アッパーでダウンを奪う。

パウンドの追撃からトップを取ったルケに対し、ブラウンは頭を抱えていく。コレを抜いたルケはスタンドに戻り、立ち技勝負を選択する。ブラウンの左フックをブロックして左を返すルケは、左ハイもガードしてロー。ブラウンも勢いよく飛び込んでいくが、ルケがカウンターで待ち受ける。左ミドルを入れたルケの次の手=右で姿勢を乱したブラウンがクリンチへ。残り10秒で離れ、ブラウンは見せ技のような飛びヒザを繰り出した。

2R開始直後のパンチの交換に続くルケのローがブラウンの急所を直撃する。再開後、左フックを当てたルケは右カーフへ。反転したブラウンも負けじと左ジャブを伸ばすが、勢いはルケにある。ついにカーフで倒れたブラウンがガードを取る。ブレイク後、ブラウンはカーフに続き左フックを被弾し、構えを変える。一瞬のクリンチから、左を当てたルケがローに続き左フックを打ち込む。

ブラウンも首相撲からヒザ蹴りと、懸命の反撃へ。ルケの左ミドルをキャッチし、スピニングエルボーを放ったブラウンはパンチの回転数が上がる。さらにヒザを繰り出し、残り1分でボディロックをテイクダウンを決めたブラウン。ルケはスクランブルからスタンドに戻り、右カーフ&左エルボーを入れる。スタンドで頭を抱えたルケは、これをリリースし頭が下がったブラウンの顔面にヒザを蹴り込む。

ブラウンが手をキャンバスにつける前で、ルールで許されたヒザ蹴りを受けたブラウンはヒザをつき、パンチの連打で敗れた。「ダースを狙おうかと思ったけど、頭を下げて手がマットについてないことを確認してヒザを入れたんだ。まだ28歳、もっと成長できる。スティーブン・トンプソンに負けてから、凄くボクシングを練習してきたんだ。頭を振るようにして。良い試合をしたいけど、あまりダメージを受けないよう考えるようになった。エキサイティングな試合はしたいけどね。ニック・ディアズはスーパーファイトしかないけど、ランキングを考えているようなら彼と戦いたい。絶対に良い試合になるから」と勝者は話した。