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AB MMA o UFC ジャック・デラ・マダレナ ダナ・ホワイト ニコラス・ダルビー マルコム・ウェルメーカー ランディ・ブラウン

UFC on ESPN66:ポストファイトボーナス

・ファイト・オブ・ザ・ナイト:ランディ・ブラウン vs. ニコラス・ダルビー

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ジャン・ミンヤン、マルコム・ウェルメーカー

ファイト・オブ・ザ・ナイトはメインかと思ったが、ダルビーの玉砕覚悟の攻めが報われたか。カルロス・プラテスのUFCデビュー以来のボーナス獲得は4でストップ。

ミンヤンは3試合連続1RKOで3試合連続パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト受賞。引退する相手に勝ってのボーナスは微妙だが。試合後客席に中指を立ててエキサイトしていたアンソニー・スミスは、客席にずっと侮辱してくる特定の客がいたためとのこと。

無敗でのUFCデビュー戦で、UFC3勝2敗のサイマンを1RKOしたウェルメーカーも今後が期待できそうな選手。

メインのプラテスはUFC5戦目で初黒星となったが、テイクダウンされそうでされない驚異的な腰の重さと、5Rになってから猛攻を仕掛けるスタミナを見せ、実力未知数だった試合前よりもむしろ評価を上げた。準備期間がないにも関わらず、しっかりとプラテス対策をして、左の被弾を避け続けたガリーもさすがだった。

勝ったガリーは再来週のUFC315モントリオール大会で行われるウェルター級タイトルマッチ・ベラル・ムハメド vs. ジャック・デラ・マダレナのバックアップファイターになることがダナ・ホワイトから発表された。

mmajunkie.usatoday.com

今回急なオファーでも出場してすばらしいパフォーマンスを見せたから、というのが理由だが、ここからまた2週間でのオファーは厳しいのでは。

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN66 WWE アダム・ブラムハルド アブス・マゴメドフ アラテンヘイリ アンソニー・スミス アンドレ・ムニス イクラム・アリスケロフ カルロス・プラチス キック キャメロン・サーイマン ギガ・チカゼ ギャリー クリスチャン・ロドリゲス クリス・グティエレス ゲージ・ヤング ジミー・フリック ジャケリン・アモリン ジョン・カスタネダ チェルシー・チャンドラー チャン・ミンヤン ティモシー・クアンバ デモン・ブラックシアー ニコラス・ダルビー ブラック ベンソン・ヘンダーソン ペイトン・タルボット ホセリン・エドワルツ ボクシング ポリアナ・ヴィアナ マット・シュネル マルコム・ウェルメーカー ミシェウ・ペレイラ ライカ ランディ・ブラウン ロベルト・ロメロ 空手

【UFC ESPN66】サーイマンとUFC初陣。マルコム・ウェルメーカー「僕はただのKOアーチストじゃない」

【写真】まさか22歳になってから、格闘技を始めていたとは……(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのTモバイル・センターでUFC on ESPN66「Machado Garry vs Prates」が開催され、マルコム・ウェルメーカーがUFCデビューを果たす。
text by Manabu Takashima

今回のカンザスシティ大会は、UFCの親会社TKOグループホールディングスIncが所有する3つのエンターテイメント・イベントが、連続開催されるという初の試みの中で実施される。

24日はプロフェッショナル・ブルライダーズ──つまり、プロの闘牛団体──牛使いの祭典。26日がUFC、そして28日にはWWE RAWがTモバイル・センターで行われ、TKOテイクオーバーと呼ばれている。

そんな特別感のある同大会で、キャメロン・サーイマンと戦うウェルメーカーは格闘技を始めたのが22歳で、スタイルはケンポーカラテという変わり種だ。ジム自体がMMA中心となり、彼は8連勝でUFC初陣を迎える。遅いスタートと、マイナーな格闘技がベースのウェルメーカーは、自分を強くしたのは10試合に及ぶアマMMAの経験だったと話した。


――マルコム、今週末にキャメロン・サーイマンとUFCデビュー戦を戦います。今の気持ちを教えてください。

「ワクワクしているよ。世界最高峰のレベルで戦うという夢が現実になる。キャンプは最高だったし、このマッチアップも最高にエキサイティングだ。もう、楽しむ準備はできているよ」

──昨年のコンテンダーシリーズでアダム・ブラムハルドを見事な右クロスでKOして以来、マルコムがいつUFCで戦うのかを楽しみにしていました。

「ありがとう。そんな風に言ってもらえて嬉しいよ」

──勝利後、「打撃には自信がある」とインタビューで応えていたのですが、マルコムはもともとは打撃格闘技出身なのですか。

「僕の所属するファリエーズMMAは、元はケンポーカラテのジムだったんだ。名前もファリエーズ・ケンポーカラテだった。父や兄もケンポーカラテをやっていて、そこが数年前にファリエーズMMAになったんだ。ジムのプログラムが変わって、MMAが軸になった。でも、僕のコーナーは皆、ケンポーカラテ出身だ。

僕自身、ケンポーカラテを学びながらボクシングやレスリグを少しかじっていた。でも、ほぼケンポーカラテの練習をしていた。コーナーにいてくれるコーチは、僕のことをDay 1から知っているんだ」

──日本は拳法と空手は別々で、ケンポーカラテという競技はないです。ケンポーカラテとは、どのようなスタイルなのでしょうか。

「ぶっちゃけていうと、僕のケンポーカラテの知識は本当に少ない(笑)。コーチが黒い道着を着て指導しているとか、そんなもんで。僕が練習をやってきたなかで分かっていることは、現実的な状況を踏まえていたということ。ナイフとか、武器を持った相手と戦うことも想定されていた。首への攻撃や、急所への打撃も多かった。血なまぐさいモノだったよ」

──MMAを戦うようになって生きている点はありますか。

「オーソもサウスポーもなかったことかな。コーチからはどっちの構えでも、殴って蹴ることができるように指導を受けた。それは本当に初期の初期から習っていたことだよ。僕は自然とスイッチして戦るようになっていたけど、当時は誰もがスイッチして戦うということはなかった」

──そもそもなぜ、ケンポーカラテを始めたのですか。

「凄く自然なことだったよ。兄ちゃんや父ちゃんがMMAを戦っていて。父ちゃんは特にMMAの第一世代だった。父ちゃんはケンポーカラテのブラッグ道着でMMAを戦っていたんだ。4人トーナメントとか、そういう時代だよ。まだ、僕が赤ん坊の時だけどね。だから、まあ言えば……その時から、始まっていたんだよ」

──ではマルコムは物心からつく前からケンポーカラテをやってきたのですね。

「ノー。僕が練習を始めたのは22歳になってからだよ。だから8年前かな」

──えっ!!

「配管工をしていたんだけど、どんどん太ってしまって。一緒に働いてたヤツから『マーシャルアーツでもやって、痩せないか?』って誘われたんだよ。で、ケンポーカラテのスクールにいって、ぶっ飛ばされた。ハッハッハッハッハ」

──それまで格闘技の経験はなかった?

「ノー。ボクシングも、レスリングもやったこともなかった。バスケットボールをガキのころにやっていただけで、全く他のスポーツの経験もない。ただ父ちゃんがケンポーカラテを始めたころにベンソン・ヘンダーソンの写真を見せてくれて『お前に似ているだろう。世界チャンピオンだ』と(笑)。それでやる気がでてきて、思い切り練習するようになった。そうしたら体重も落ちて、凄く動けるようになった時にコーチから『キックの試合に出てみないか』と誘われたんだ。もちろんって答えて、TKO勝ちを収めた」

──それから、アマを経て8連勝でUFCと契約を果たせた。マルコムはもともと素質があったと思っていますか。それともハードトレーニングの賜物でしょうか。

「僕は22歳で練習を始め、キックの試合に出るようになった。周囲は本当にガキの頃から、キックやファイトをやってきた連中だ。MMAを戦うようになってからは、対戦相手の多くがキッズの時からレスリングをやっていた。

そういう意味では、10試合戦ったアマMMAの経験が凄く生きている。ハイスクールレスリングの州王者や、カレッジでレスリングをやっているヤツ。MMAでは子供の時からレスリングをやってきた人間ばかりだ。でも、喧嘩腰のファイトでテイクダウンを切ってきた。きっとラッキーだったんだよ。

特にアマの8試合目から10試合目までの3試合は、国内で最高レベルのアマMMAファイターと戦えた。あの3試合でプロでもやっていけると確信が持てた。ベストアマチュアは、プロでやる能力は十分にある。あの経験がプロでやっていけるという自信を与えてくれたんだ」

──アマとプロルールの差は、どのような点にあったのでしょうか。

「これは大会によって違うけど、僕の場合はヒザやエルボーを顔に打ってはいけなかった。それぐらいかな。他の州ではエルボーも許されて、プロルールと同じところもある。だからアマで強い選手は、プロでも結果を残せる」

──それでファイトマネーがないのは、過酷すぎますね。

「そこだよ。最悪だよ(笑)」

(C)Zuffa/UFC

──では、ここからは次戦について。

まず対戦相手のサーイマンの印象を教えてください。

「彼は若くて、才能のあるウェルラウンダーだ。20歳やそこでUFCにデビューをし3連勝した。今は2連敗中だけど、それは相手が本当に強かったからに過ぎない。クリスチャン・ロドリゲスとペイトン・タルボットだからね、相手は。この2敗があるからって、彼が良くないファイターなんてことは絶対にない。サーイマンは、本当にグッドファイターだよ。

破壊力もあるし、試合をまとめる力も持っている。それでも、僕は打開できる。僕の方が優れたストライカーで、優れたレスラーだ。グラップリングでも僕が上だったとしても、これはMMAだ。グラップリングじゃない。僕の力をもってすると、思うような試合ができ、フィニッシュへの道筋も見えてくるに違いない。

ファンも僕がKOファイターだと知っている。ただ倒すだけじゃない。見て楽しんでもらえる……僕はエンターテイメント・ファン・ファイターだ。1Rで倒すことができれば、それはそれで構わない。でも15分間、チケットを買ってくれた人が満喫できる激しい試合がしたい。僕はただのKOアーチストじゃない。ファンをハッピーにデキるファイターなんだよ」

■視聴方法(予定)
4月27日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS
午前6時45分~U-NEXT

■UFC ESPN66対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
イアン・マチャド・ギャリー(アイルランド)
カルロス・プラチス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
チャン・ミンヤン(中国)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チカゼ(ジョージア)
ダヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ミドル級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アブス・マゴメドフ(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
ニコラス・ダルビー(デンマーク)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
アンドレ・ムニス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル(英国)
ジミー・フリック(米国)

<ライト級/5分3R>
エヴァン・エルダー(米国)
ゲージ・ヤング(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
ジョン・カスタネダ(米国)

<バンタム級/5分3R>
デモン・ブラックシアー(米国)
アラテンヘイリ(中国)

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・サーイマン(南アフリカ)
マルコム・ウェルメーカー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャケリン・アモリン(ブラジル)
ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ティモシー・クアンバ(米国)
ロベルト・ロメロ(メキシコ)

<女子バンタム級/5分3R>
チェルシー・チャンドラー(米国)
ホセリン・エドワルツ(パナマ

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45 o UFC UFC314 アブス・マゴメドフ ギガ・チカゼ ギャリー ゲージ・ヤング ジェフ・ニール ジミー・フリック ニコラス・ダルビー ニール・マグニー ブラック ポリアナ・ヴィアナ マット・シュネル マルコム・ウェルメーカー ランディ・ブラウン ロベルト・ロメロ

UFC on ESPN66:オッズ/予想と展望

イアン・マシャド・ガリ1.77
カルロス・プラテス 2.10
アンソニー・スミス 4.90
ジャン・ミンヤン 1.19
ギガ・チカゼ 2.45
デビッド・オナマ 1.57
ミシェル・ペレイラ 1.70
アブス・マゴメドフ 2.20
ランディ・ブラウン 1.40
ニコラス・ダルビー 3.05
イクラム・アリスケロフ 1.18
アンドレ・ムニス 5.10
マット・シュネル 1.39
ジミー・フリック 3.10
エヴァン・エルダー 1.49
ゲージ・ヤング 2.70
クリス・グティエレス 1.74
ジョン・キャスタネーダ 2.14
ダモン・ブラックシア 1.21
アラトゥン・ヘイリー 4.70
マルコム・ウェルメーカー 1.83
キャメロン・サイマン 2.00
ジャケリニ・アモリン 1.13
ポリアナ・ヴィアナ 6.50
ティミー・クアンバ 2.10
ロベルト・ロメロ 1.77
チェルシー・チャンドラー 3.40
ヨセリン・エドワース 1.34

今月初めまではジャマール・ヒル vs. カウル・ラウントリーJr.がメインだったが、ヒルの欠場で延期に。4月12日のUFC314でのジェフ・ニール戦が中止になったプラテス(プラチスから表記変更)とイアン・マシャド・ガリー(ギャリーから表記変更)の試合が代わりにメインとなった。

アイルランドガリーは「ネクストマクレガー」の呼び声も高く、無敗でUFCと契約後8連勝。ただ、上位陣が相手になると判定勝利が多く、試合内容はマクレガーから程遠かった。それでもランキングに入ると、昨年12月にシャフカト・ラフモノフとの無敗対決が組まれる。当初ラフモノフは王者ムハマドとの対戦が組まれていたが、ムハマドが負傷欠場。ラフモノフ戦は暫定王座決定戦になってもおかしくないところだったが、当時ランキング7位のガリーの実績不足と見られたのかノンタイトル戦に。ガリー劣勢の展開から、最終ラウンドにバックを取りチョークで逆転勝ちを狙ったものの、凌がれて判定負けでキャリア初黒星を喫した。

プラテスは昨年2月のUFCデビューから4連続KO勝ち・4連続ボーナス獲得で、ウェルター級でもっとも勢いのある選手。所属チームも今一番ノッているファイティング・ナード。ローカル時代を含めると、11連勝・10連続KO勝利。長いリーチからの左のパンチでダウンを取りまくっている。一方で、ランカーとの対戦は前回のランキング15位ニール・マグニー戦が唯一で、まだ上位陣相手に実力のテストはされていない。

無敗がストップしたガリーと連勝中のプラテス。勢いのある選手の方がオッズで人気を集めることが多いが、意外にもフェイバリットなのはガリー。確かにガリーにもフィニッシュされるイメージはなく、長期戦になった時のプラテスが未知数ではある。

プラテスKO勝ちと予想。

セミではRoad To UFCシーズン1のワンマッチ出身・ジャン・ミンヤンがUFC3戦目でライトヘビー級ランカーで元タイトル挑戦者のアンソニー・スミスに挑む。ミンヤンもUFCデビューから2戦はKO勝ちで連続ボーナス獲得。15歳でプロデビューしてから20歳までの5年間で6敗しているが、そこから11連勝中。

オッズでは大きくフェイバリットとなっているが、ミンヤンよりもここ8戦で2勝6敗のスミスのダメージの蓄積が不安視された結果か。ミンヤンは勝った試合でも被弾することは結構あり、UFCでの2勝はいずれもデビュー戦の相手との対戦で、プラテス以上に未知数。勝てばアジア勢として初のライトヘビー級ランキング入りとなるが。

プレリムでは元フライ級ランカーのマット・シュネルが登場。前回敗れて3連敗となった際に、オクタゴンにグローブを置いて去り引退を表明したが、何事もなかったように半年で復帰する。負けて4連敗となれば、引退しなくてもUFCからはリリースされそうだが、オッズではフェイバリット。

第1試合開始は27日朝7時から。速報します。

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45 AB K-1 MMA MMAPLANET o UFC UFC310 YouTube   アルジャメイン・ステーリング アレキサンダー・ヴォルコフ アレッシャンドリ・パントージャ アンソニー・スミス イアン・ギャリー エリク・アンダース キック ギャリー クリス・ワイドマン クレイ・グイダ クロン・グレイシー ケネディ・ンゼチェクウ コディ・ダーデン シャクハト・ラクモノフ シリル・ガンヌ ジョシュア・ヴァン チェイス・フーパー チェ・ドゥホ テンバ・ゴリンボ ドミニク・レイエス ニック・ディアス ネイト・ランドヴェール ブライアン・バトル ブライス・ミッチェル ボクシング マイケル・キエーサ マックス・グリフィン モフサル・エフロエフ ランディ・ブラウン ヴィセンチ・ルケ 佐藤天 朝倉海 空手

【UFC310】ゴリンボ戦へ、元祖K-1 MMA=ヴィセンチ・ルケ「積極性を失うことは、自分を見失うこと」

【写真】UFCにあってもフィジカルモンスター=ゴリンボを相手に、どのような接近戦打撃MMAをルケは見せるころができるのか (C)Zuffa/ UFC

明日7日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されるUFC 310「Pantoja vs Asakura」。同大会でヴィセンチ・ルケが、テンバ・ゴリンボと戦う。
Text Manabu Takashima

魔裟斗に憧れK-1の距離でMMAを戦ってきたオクタゴンの激闘王ルケは、コロナ期の4連勝からその後は1勝3敗と調子を落としている。パンデミック期間中、名前のあるファイターは戦いを控え、上昇志向の強いファイターは次々と試合を受けた。

そんな時期に名を挙げたものの体は疲弊し、調子を落とした。ルケもその1人かどうかは分からないが、彼は負けが込む間に自身の戦い方を見つめ直してきたという。ニック・ディアス戦が流れることすら想定内、溢れんばかりの戦闘意欲を持ちながら落ち着いた様子のルケ。彼は再びタイトルに向けてウイニングトラックを駆けることができるのか──。


──ヴィセンチ、テンバ・ゴリンボ戦を週末に控えた今の調子を教えてください(※取材は4日に行われた)。

「100パーセントの状態で試合に挑めるよう、仕上げることができた。肉体的にも精神的にも、完璧な状態でバトルに向き合える。キルクリフFCという世界一の練習環境があるので、問題なく調整できている」

──ゴリンボは同門の佐藤天選手に勝っていますね。チームとしてリベンジを果たしたいところではないでしょうか。

「その件があるから、この試合は普段以上に高いモチベーションで臨むことができている。タカシ・サトーは僕にとって最高の友人だ。タカシは1週間後に韓国で試合があるから、今回はずっと一緒に練習してきた。リベンジを果たして、タカシに続いてほしい。

タカシは素晴らしい柔道テクニックの持ち主で、ゴリンボのテイクダウンについて凄く効果的なアドバイスをしてくれたんだ」

──ところでヴィセンチは8月にニック・ディアスと対戦予定でしたが今大会に延期され、さらに負傷欠場でゴリンボと戦うことになりました。どちらがタフな相手云々は問わずして、ただ注目度という点では圧倒的にニック・ディアス戦がゴリンボ戦を上回るのは事実です。このビッグファイトが流れて、気落ちすることはなかったですか。

「8月にディアスとの試合がなくなった時は、本当に落ち込んだよ。それから12月にリスケされたけど、ディアスとの試合を想定して練習をしつつ、今回も試合が組まれないもあると思ってやってきた。誰も何が起こるか分からない。だからディアス戦がまたなくなっても、気持ちをキープすることができていた。もう、これ以上オクタゴンに上がれない時間を過ごしたくなかった。対戦相手がゴリンボになっても、これまで培ってきたモノを全てぶつける。

これが8月の時だったら、代役と戦うことはできなかったかもしれない。あの時の精神状態では。でも、今回は全く問題ない。全力でゴリンボに向き合い、最高のバトルを繰り広げたい。今回のファイトキャンプではサウスポーだけでなく、色々なタイプのファイターとスパーリングを繰り返してきた。その頃から、何があっても大丈夫なように準備をしていたんだ。誰とでも戦えるように」

──ところで2020年と2021年の好調ぶりと比較すると、この2年は厳しい時間を過ごしてきたかと思います。

「確かに過去4試合で3つも黒星をついてしまっている。それも絶好調だった2020年と2021年のファイトとキャンプの繰り返しという日々の跳ね返りだ。ちょっと心身ともに疲れてしまっていた時に、プライベートでも問題があって……。

でも、なかなか勝てない日々こそ僕が進化できるチャンスだった。自分のミスに直視して、トレーニングを続けて成長できた。この3つの敗北の分、僕は強くタフになっている。今のヴィセンチ・ルケがどういうファイターか、土曜日の夜に明らかになるよ」

──この間、ヴィセンチの得意だったキックボクシングのような距離の打撃戦が近年のMMAでは増え、この距離で戦う術を身に着けたファイターが多くなっているように感じます。

「僕はMMAでも、K-1の距離でアグレッシブに戦うスタイルを貫いてきた。でもUFCで20試合以上も戦っていると、少しずつ対戦相手が僕の戦いを研究し、対策を練るようになってきたことは感じていた。だからこそ、この間に自分の打撃戦を見直してきたんだ。技術の幅を広げ、より多様性のある戦いができるように。でも、このトライはすぐにオクタゴンの中で成果が分かるモノじゃない。年単位で堅実な変化があるかどうか。それが今回の試合で見られるのか。新しいウェポンを持ってオクタゴンに上がり、微調整を加えたファイトをするつもりだよ」

──激闘王が、自制をしてアグレッシブ一本槍ではないファイトを心掛けるようになる?

「時には距離を取って戦う必要は、あるだろう。ただ、積極的に戦うことが僕のファイトの軸にある。それは変わらない。積極性を失うことは、自分を見失うこと。そうなると戦えない。ヴィセンチ・ルケとして、僕は自分の戦いを全うするつもりだよ」

──では改めてゴリンボの印象を聞かせてください。

「彼は打撃もできるし、グラップリングも強い。スタミナもあるウェルラウンディットな対戦相手だ。人並外れたフィジカルの持ち主で、そのパワーで勝利を手にして来た。打撃にしても、組み技にしてもパワフルで粗い。それがここまでは、功を奏してきたといえる。

ああいう戦い方をされると、リズムが狂ってしまうことが多々あるんだ。ただ、彼はまだ僕と同じレベルの厳しい戦いを経験したことがない。この試合で、ゴリンボはソレを知ることになるだろう。キルクリフFCには様々なタイプのファイターが練習している。だから自分のリズムで戦えない時のアジャストの仕方、想定外の事態に陥った時の対処方法を身に着けている。土曜日の試合はゴリンボにとってビッグファイトになるだろうし、全力で向かってくることは間違いない。でも、僕はその全てに対応できるだろう」

──再起へ、どのような試合をしたいと思っていますか。

「前回の試合で、僕はもう下り坂を転がり始めたと思う人がたくさんいたようだ。でも、僕のピークはこれからだよ。33歳を迎えてフィジカル、メンタル、テクニックと全てにおいて成長している。来年、ウェルター級をドミネイトするだけの力があることをゴリンボとの試合で証明する。大きくジャンプをする前には、一度屈むことが必要だろう?  前回のまでの試合が、それだったんだ」

──押忍。ではヴィセンチの復活を期待する日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆の応援に、いつも感謝している。僕のママは実は黒帯の空手家なんだ。子供のころから、ずっと日本の武道の規律を教わってきた。僕の夢は日本で戦うこと。いつの日か、実現させたい。そのためにUFC310で皆が楽しめ、納得いく試合をして勝利を手にすることを約束するよ」。

■視聴方法(予定)
12月8日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前12時~PPV
午前7時 30分~U-NEXT


■UFC310対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
[挑戦者] 朝倉海(日本)

<ウェルター級/5分5R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<ヘビー級/5分3R>
シリル・ガンヌ(フランス)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
クロン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ランドヴェール(米国)
チェ・ドゥホ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ドミニク・レイエス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
アルジャメイン・ステーリング(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
ブライアン・バトル(米国)

<195ポンド契約/5分3R>
クリス・ワイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
マックス・グリフィン(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
チェイス・フーパー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
ウーカシュ・プジェスキ(ポーランド)

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AB BELLATOR o RIZIN UFC エリク・アンダース カブ・スワンソン ギャリー クリス・ワイドマン クレイ・グイダ ジョシュア・ヴァン チェ・ドゥホ テンバ・ゴリンボ ニック・ディアス ブライアン・バトル マイケル・キエーサ マイケル・ペイジ マックス・グリフィン マネル・ケイプ ランディ・ブラウン 朝倉海

UFC310:オッズ/予想と展望

アレシャンドレ・パントージャ 1.36
朝倉海 3.25
シャフカト・ラフモノフ 1.26
イアン・マシャド・ギャリー 3.90
シリル・ガーン 1.29
アレクサンドル・ボルコフ 3.60
ブライス・ミッチェル 1.14
クロン・グレイシー 5.50
ネイト・ランドウェア 1.71
チェ・ドゥホ 2.20
ドミニク・レイエス 1.28
アンソニー・スミス 3.70
ビセンテ・ルーケ 2.30
テンバ・ゴリンボ 1.65
モフサル・イヴロイエフ 1.38
アルジャメイン・スターリン3.15
ランディ・ブラウン 2.90
ブライアン・バトル 1.43
クリス・ワイドマン 1.87
エリク・アンダース 1.95
コーディ・ダーデン 2.30
ジョシュア・ヴァン 1.65
マイケル・キエーサ 2.05
マックス・グリフィン 1.80
クレイ・グイダ 7.50
チェイスフーパ1.09
ケネディ・ンゼチュク 1.15
ルーカス・ブジェスキー 5.25

過去のパントージャのオッズ(直近3戦+朝倉海同様RIZINバンタム級王者で初参戦のケイプ戦)。

アレシャンドレ・パントージャ 1.54
ティーブ・エルセグ 2.50
アレシャンドレ・パントージャ 1.53
ブランドン・ロイバル 2.60
ブランドン・モレノ 1.50
アレシャンドレ・パントージャ 2.65
アレシャンドレ・パントージャ 1.91
マネル・ケイプ 1.91

アンダードッグだったモレノ戦以降はいずれもSlight Favorite(僅差でフェイバリット)だったが、今回はModerate Favorite。僅差ではないが大差でもない、中程度の差と見られている。朝倉海UFCデビュー戦、7年ぶりのフライ級、初の5分5Rと不安要素が多いので、この評価は致し方ない。

それでも一発勝負なら勝つチャンスはある。5Rマッチだが、ペース配分を考えるようだと長期戦になり、経験に勝るパントージャのペースになる。4R以降に失速する覚悟で、いつも通りの戦い方をしていった方がKO勝ちのチャンスが出てくる。開始直後に自ら間合いを詰めていけるかどうか。様子見してくる相手に合わせてしまったり、逆にパントージャが攻めてくるのを受けてしまうようだと厳しくなる。

予想はパントージャの判定勝ちだが、アップセットでのKO勝ちに期待。

セミは、本来メインでベラル・ムハメドのタイトルに挑戦予定だったラフモノフが、ベラる欠場により、イアン・マシャド・ギャリーとの無敗対決に。てっきり暫定王座決定戦になるものと思っていたし、そうしても文句は出ないと思っていたが、ノンタイトル戦5Rマッチに。ギャリーは昨年までキルクリフFCに所属しており、ラフモノフとは同門だったが、現在はシュートボクセ・ディエゴ・リマに移籍している。

こちらはやや離れたオッズに。同じ無敗だが、ラフモノフは全試合フィニッシュ勝利。自称ネクストマクレガーのギャリーはUFC8戦のうち5試合が判定での勝利。前戦はBellatorから移籍のマイケル・ペイジのUFC2戦目での対戦で、組んでバックを取っての判定勝ちだった。ラフモノフに比べると、慎重に勝てる相手をチョイスされてきた印象。

ラフモノフ一本勝ちと予想。

メインカードでビセンテ・ルーケとの対戦が予定されていたニック・ディアスの欠場により、急遽組まれたのがブライス・ミッチェル vs. クロン・グレイシーの一戦。2019年のカブ・スワンソン戦ではパンチを被弾しながらも組みに行くものの、引き込みすらさせてもらえず完封負け。4年ぶりの復帰戦となった昨年5月の試合では、シャルル・ジョーデイン相手に打撃のスキルが劣化しており打ち負け、引き込みを繰り返しても付き合ってもらえないという、スタイル的にも退化していた内容で完敗。なのに今回はランカーのミッチェルとの対戦に。

柔術黒帯で、16勝中KO勝ちはゼロ、一本勝ちが9回のグラップラー・ミッチェルだが、さすがにクロン相手には寝技に付き合わない方がイージーに戦えるだろう。オッズでは今大会で2番目の大差でミッチェルがフェイバリット。メインカードに抜擢されているが、クロンにとっては正念場となる試合。しかし、前回の戦い方を見る限りは望み薄か。

第1試合開始は8日朝8時から。速報します。

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UFC on ESPN+105:第5試合・エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス vs. ザック・スクロギン

ウェルター級だったが、今週に入り急遽試合が組まれたスクロギンが3ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。。

エリゼウカポエイラことザレスキはUFC10勝4敗1分となかなかのアベレージ。一時はランキングにも入っていたが、4敗の相手はニコラス・ダルビー、リー・ジンリャン、ムスリム・サリコフ、ランディ・ブラウンと、全員現在はランク外。ニックネーム通りカポエイラの経験があり、蹴りが速いストライカーで、柔術も黒帯。当初はUFCデビュー戦で敗れたダルビーとのリマッチが組まれていたが、ダルビー欠場で初参戦のスクロギンとの対戦に。37歳。

急遽UFCデビューが決まったスクロギンだが、減量が間に合わず、罰金を課せられた上でランキング間際のザレスキとの対戦という厳しいカードに。アマチュアで8戦全勝、2021年にプロデビューしてからも7連勝中だが、戦ってきた相手はキャリア10戦以内で勝率6割以下か、ベテランでも二桁以上負けている選手で、UFCレベルの相手とテストされたことはない。28歳。

 

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MMA o RIZIN Road to UFC UFC YouTube その他 アレックス・ペレス アンソニー・スミス クレイ・グイダ ジョシュア・ヴァン タティアナ・スアレス タリソン・テイシェイラ チェイス・フーパー ドミニク・レイエス ニック・ディアス ブランドン・モレノ マックス・グリフィン マネル・ケイプ モフサル・エフロエフ ランディ・ブラウン 中村倫也 佐々木憂流迦 堀口恭司 平良達郎 朝倉海 木下憂朔 風間敏臣 魅津希 鶴屋怜

UFC 310:朝倉海 アルティメットメディアデー Presented by U-NEXT

概要欄
UFC® 310:ムハマッド vs. ラフモノフ
日本時間:2024年12月8日(日)
会場:T-Mobileアリーナ(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)
配信:U-NEXT / UFC Fight Pass

世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC®(Ultimate Fighting Championship)が日本時間12月8日(日)に開催を予定しているUFC® 310のセミメインイベントにて、UFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャが、UFCデビューを飾る朝倉海を相手に3度目の防衛戦に挑みます。

2023年7月に開催したUFC 290で、当時のUFCフライ級王者ブランドン・モレノを下してUFCフライ級王座を獲得したアレシャンドレ・パントージャ(28勝5敗、ブラジル/アハイアウ・ド・カボ)は、以降の1年間でブランドン・ロイバルとスティーブ・エルセグを退けて王座防衛に成功しました。パントージャはサブミッションで10勝、ノックアウトで8勝、第1ラウンドフィニッシュ10回を記録しており、モレノ(3戦)、アレックス・ペレス、マネル・ケイプ、佐々木憂流迦、カイ・カラ・フランスら強豪に勝利しています。

UFCデビュー戦がタイトルマッチという歴史的な一戦に挑む朝倉海(あさくら・かい、21勝4敗、愛知県)は、現在、日本で最も有名なMMAアスリートであり、10年以上のMMA経験を持つ実績あるノックアウトアーティストと称されています。朝倉のベーススタイルは打撃とグラップリングを包括する日本の空手、禅道会。UFC参戦までに2連勝を収めており、日本のRIZIN FFでは過去12試合中9試合でメインイベントまたはセミメインイベントを務めています。最近では2023年12月にフアン・アーチュレッタを破ってRIZIN FFバンタム級王座を獲得した経歴を誇ります。また、これまでに朝倉はマネル・ケイプ、堀口恭司、佐々木憂流迦らを下してきました。

朝倉の参戦により、UFCロースターに名を連ねる日本人選手はフライ級ランキング5位の平良達郎、女子ストロー級の魅津希、ウェルター級の木下憂朔、ROAD TO UFCシーズン1バンタム級ファイナリストの中村倫也と風間敏臣、ROAD TO UFCシーズン2フライ級優勝者である鶴屋怜の7名となります。

対戦カード一覧(予定)
【メインイベント】
ウェルター級タイトルマッチ
ベラル・ムハメド vs. シャフカト・ラフモノフ

【セミメインイベント】
フライ級タイトルマッチ
アレシャンドレ・パントージャ vs. 朝倉海

【その他カード:順不同】
ヘビー級:シリル・ガーン vs. アレクサンドル・ボルコフ
ウェルター級:ビセンテ・ルーケ vs. ニック・ディアス
フェザー級:モフサル・エフロエフ vs. アルジャメイン・スターリング
ウェルター級:ランディ・ブラウン vs. ブライアン・バトル
ヘビー級:タリソン・テイシェイラ vs. ルーカス・ブジェスキー
女子ストロー級:タティアナ・スアレス vs. ビルナ・ジャンジロバ
フライ級:コーディ・ダーデン vs. ジョシュア・ヴァン
ライト級:クレイ・グイダ vs. チェイス・フーパー
ウェルター級:マイケル・キエーザ vs. マックス・グリフィン
ライトヘビー級:アンソニー・スミス vs. ドミニク・レイエス

※対戦カードおよび試合順、試合数は事前の予告なしに変更となる場合がございます。

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 エリゼウ・カポエイラ キック ランディ・ブラウン

【UFC302】リーチを活かしたジャブとヒザ蹴りを当てたブラウン、2Rのピンチを凌いでエリゼウに判定勝利

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)

ブラウンが軽快なステップからジャブを見せる。エリゼウはガードを高く上げて、右ローを蹴る。ブラウンは鋭いジャブで距離を取って右ストレートや前蹴り、エリゼウが前に出てくると左フックのカウンターを狙う。エリゼウはブラウンのジャブをパーリングしながら右のカーフキック、左ミドルを蹴る。ブラウンは変わらずジャブを突いて、左フックのカウンターを狙う。エリゼウは左ミドル、インローを蹴ってそのまま右フックで飛び込む。ここでブラウンの指がエリゼウの目に入ってしまい一時中断となる。

再開後、ブラウンはジャブとインロー、右フックをガードの上から叩きつける。エリゼウはパンチでブラウンを下がらせてダブルレッグに入るが、ブラウンは背中を見せながら足を抜いて距離を取る。ブラアウンはジャブとサイドキック、エリゼウは左から右を伸ばし、右のカーフキック、スピニングバックキックを見せる。終了間際、エリゼウがパンチで距離を詰めていくと、ブラウンがカウンターのヒザ蹴り。これをもらうエリゼウだが、そのままブラウンをボディロックでケージまで押し込んだ。

2R、ブラウンは色々なフェイントを入れてジャブを突く。エリゼウは右のカーフキックと前蹴り、ブラウンの左に右ストレートを合わせると、右フックをかぶせて一気にパンチで前進。そのままブラウンをケージに詰めてテイクダウンし、エリゼウがブラウンのバックにつく。エリゼウは足をシングルフックするが、ブラウンもケージまで移動して立ち上がる。

エリゼウは足を外してバックキープを続け、ブラウンを前方に崩してコントロールする。そして両足をフックするとパームトゥパームを狙いつつ、細かくパンチを入れる。この時間が長く続いたが、ブラウンが正対すると逆にエリゼウのバックにつく。ブラウンはパンチを入れながらRNCへ。極まらないと見るとヒジでダメージを与えた。

3R、ブラウンが距離を取りながらジャブを突く。エリゼウはパンチで前に出て右のカーフキックを蹴る。ブラウンはジャブから右アッパー、エリゼウが前に出ると再びブラウンの指が目に入って試合が中断される。再開後、エリゼウはテイクダウンのフェイントを見せながら右フック、右カーフキック、スピニングバックキックを見せる。ブラウンはジャブから右アッパー、そして右のテンカオ。これでエリゼウの動きが止まるが、エリゼウもダブルレッグでブラウンをケージに押し込む。

シングルレッグにも切り替えるエリゼウだが、ブラウンはヒジを入れながらディフェンスする。ブラウンは右腕を差し上げてスプロールし、距離を取る。再びブラウンはジャブをついて左ボディ。エリゼウは左フックを返し、ブラウンが頭を振ってかわしたところで組みついて、足をかけてテイクダウンしてバックへ。RNCを狙うエリゼウだが極まらない。2Rにピンチを迎えたブラウンだったが、リーチを活かした打撃でペースを掴んで判定勝利した。


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o アレックス・モロノ キック ケビン・ホランド ショーン・ストリックランド ニコ・プライス パウロ・コスタ ランディ・ブラウン

【UFC】速報中!UFC 302: Makhachev vs. Poirier

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【ウェルター級】
○ランディ・ブラウン
(判定3-0)
×エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス
1R、身長とリーチで勝るブラウンは小刻みなジャブを出して前進。ハンドスピードがかなり速い。ドス・サントスはしっかりガードを固めてカーフキックを入れる展開。終盤に入ってブラウンは左右の連打。ドス・サントスも打ち返しながらタックルでテイクダウン。しかしブラウンはすぐに立ち上がってスタンドに戻ってラウンドを終えた。
2R、開始朝護のスタンドの攻防。ドス・サントスの右フックがヒット。さらに間合いを詰めてタックルで組み付くとバックに周ってグラウンドに引きずり込む。ブラウンも立ち上がろうとするがドス・サントスは背中に張り付いて離れない。再びグラウンドに持ち込むとバックチョーク!あわやの場面だったがブラウンは耐える。残り30秒でブラウンが正対。すかさずバックに周ると逆にバックチョーク!だがドス・サントスも腕をはねのけてラウンド終了。スリリングな展開!
3R、一転してスタンドの展開。互いにスタミナをロスしたのか動きが鈍い。中盤に入るとブラウンの膝蹴りからボディ、さらにパンチがヒットするとドス・サントスは後退。しかし距離が詰まるとドス・サントスが組み付いてケージに押し込む。しかしブラウンは耐えて身体が離れる。しかし打撃の交差からドス・サントスはスタンドでバックに周ってテイクダウンに成功。首を狙ったところでタイムアップ。判定はブラウンに軍配。負けはしたがドス・サントスも善戦した。


【ウェルター級】
○ニコ・プライス
(判定3-0)
×アレックス・モロノ
1R、スタンドでの打撃の交差からモロノが転倒。プライスは上からパウンドを落とすがモロノは下から腕十字、三角、オモプラッタと矢継ぎ早に仕掛ける。そのままバックに周るがプライスは正対。上をキープしていたがモロノが立ち上がってスタンドでの攻防。互いにパンチをヒットさせるが動きがどこかスローモー。決定打がないままラウンドを終えた。
2R、開始直後から近い距離での打ち合い。ここでもお互いに重めのパンチをヒットさせる。中盤に入るとパンチの交差からプライスがタックルでテイクダウンに成功。上からパウンド。モロノは下から腕十字。しかしプライスは素早く対応。上をキープするがモロノの下からの仕掛けはうるさい。腕十字を起点に立ち上がって差し合い。プライスはタックルに行くがモロノはギロチンで対抗。しかしプライスが上になってラウンド終了。
3R、開始直後からバテバテの両者。息が上がってグラグラ揺れながらパンチを打ち合う。中盤にはプライスがタックルでテイクダウン。上からパウンド。しかしモロノは立ち上って脱出。スタンドに戻ると消耗戦のようなパンチの交差。手数、有効打ともにプライスが優勢のまま試合終了。判定はプライスに軍配。


【ミドル級】
○ケビン・ホランド
(1R 腕十字)
×ミハル・オレクシェイチュク
1R、開始直後から間合いを詰めるオレクシェイチュク。積極的にパンチを出す。ホランドは応戦しつつも距離を取ると、オレクシェイチュクのフックがヒット。ホランドはダウン。オレクシェイチュクはパウンドを仕掛けるが、ホランドは下から腕十字!反転して絞め上げるとオレクシェイチュクは耐える。かなりタイトに絞まっているのを見てレフェリーが試合を止めた!


【ミドル級】
○ショーン・ストリックランド
(判定2-1)
×パウロ・コスタ
1R、コスタのカーフキックがヒット。これを嫌ったかストリックランドは構えを変える。そのせいか手数が出なくなったが徐々に前進。プレスを掛けてコスタを下がらせる。ストリックランドは前蹴り、関節蹴りを多用。コスタはサークリングして距離を取る。コスタは警戒して手数が出なくなりラウンドを終えた。
2R、コスタはカーフキックを蓄積。さらにボディも何発か入れて手数を出し始める。ストリックランドは前進して前蹴り、関節蹴りで対抗。するとコスタはなかなか手数が出なくなる。ストリックランドは淡々と前蹴り。終盤にはコスタのカーフに合わせてストリックランドの左ジャブがヒット。コスタは転倒。すぐに立ち上がったがストリックランド優勢を印象付けてラウンド終了。
3R、開始直後はコスタがボディ、カーフキックで手数を稼ぐ、しかしすぐにストリックランドが強めのパンチを打って牽制。さらに前進してコスタを後退させる。決定的な場面こそないものの、ストリックランドはジャブ、前蹴りを多用してラウンドを終えた。
4R、引き続きスタンドでの攻防。ストリックランドが前進。コスタがサークリングして距離を取る試合展開。ストリックランドはジャブ、前蹴りでコスタの動きを止めている印象。コスタは制空権を取られてなかなか手数が出ない。会場からはブーイング。決定的な場面がないままタイムアップ。コスタは事態を打開出来ない。
5R、後がないコスタはミドルを効かせてからパンチを入れる。流れが変わるかと思いきや、ストリックランドは前進。間合いを詰めて前蹴り、ジャブを蓄積。するとコスタは後退してサークリング。終盤に組んでいく場面もあったがストリックランドは軽くいなす。すると終了間際にストリックランドはパンチから右ハイキックで尻餅をつかせると後退するコスタにジャンピング前蹴りを放って追撃。しかしコスタは凌ぎ切って試合終了。判定はスプリットでストリックランドに軍配。す、スプリット?
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AB F1 MMA o UFC UFC Fight Night   カーティス・ブレイズ ジャイルトン・アルメイダ ブラゴイ・イワノフ ムスリム・サリコフ ランディ・ブラウン

6.1『UFC 302』でジャイルトン・アルメイダ vs. アレクサンドル・ロマノフ、ランディ・ブラウン vs. エリゼウ・ザレスキー・ドス・サントス

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 6月1日にニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで開催する『UFC 302: Makhachev vs. Poirier』でジャイルトン・アルメイダ vs. アレクサンドル・ロマノフのヘビー級マッチが行われるとのこと。

 アルメイダは3月の『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』でカーティス・ブレイズに2R KO負けして以来の試合。その前までは15連勝していました(UFC戦績6勝1敗)。現在UFCヘビー級ランキング7位。ロマノフは7月の『UFC on ESPN 48: Strickland vs. Magomedov』でブラゴイ・イワノフに判定勝ちして以来の試合。現在UFCヘビー級ランキング13位。


 同じく『UFC 302: Makhachev vs. Poirier』でランディ・ブラウン vs. エリゼウ・ザレスキー・ドス・サントスのウェルター級マッチが行われるとのこと。

 ブラウンは2月の『UFC Fight Night 235: Dolidze vs. Imavov』でムスリム・サリコフに1R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。ドス・サントスは11月の『UFC Fight Night 231: Almeida vs. Lewis』で行われたリナット・ファクレトディノフ戦がドローになって以来の試合。続きを読む・・・