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Gladiator016 MMA MMAPLANET N.O.V NavE Progress 中川皓貴 井上啓太 伊東元喜 佐々木信治 松本一郎 森戸新士 濱村健 田村ヒビキ 神田周一 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾 長谷川賢

【Gladiator016】PROGRESS提供マッチ決定。森戸新士×ハマケン、NavE×松本一郎、佐々木信治×伊東元喜

【写真】森戸がサブオンリーでなく、プログレス・ルールに出場は驚きだ(C) SHOJIO KAMEIKE

13日(木)にGLADIATO及びPROGRESSより23日(日)により大阪府豊中市の176BOX で開催されるGLADIATOR016でのプログレス提供のグラップリングマッチの対戦カードが発表された。

第1部が7試合、第2部が9試合──藤田健吾×有川直毅、竹本啓哉×福島啓太というK-PLCE勢の参戦、土肥”聖帝”潤×T-800神田周一、N.O.V×田真吾、井上啓太×春川広明、中川皓貴×富田翔市など興味深いMMA戦が組まれた今大会に、組み技戦は3試合追加される。


長谷川賢率いるプログレスはポイント制のフォークスタイル・グラップリング(プログレス・ルール)、コンバット柔術、サブオンリー・グラップリングの3つのルールの組み技戦を提供することを明言していたが、今回はフォークスタイル&バッククラブ、サブミッションが掛け合わせされたトップ重視のプログレス・ルール(5分2R)が2試合、サブオンリーマッチ(10分1R)が1試合組まれることとなった。

Gladiatorフライ級王者NavE

プログレス・ルール戦は60キロ契約でグラジ・フライ級王者のNavEと松本一郎、79キロ契約で森戸新士×濱村健。

そしてサブオンリーでは現グラジ・ライト級チャンピオンの佐々木信治と伊藤元喜が82キロ契約で対戦する。

(C)ICHIRO MATSUMOTO

2つのルールにグラジの現役王者2名、それぞれが関西柔術家の住人と対戦する。

NavEと対戦する松本は2019年IBJJF全日本の黒帯ライトフェザー級3位のマスター世代、現役MMA王者にスクランブル重視のルールで果敢に挑む。

一方、1年振りにノーポイント&サブオンリー・グラップリングでグラジエイター凱旋となる佐々木。ライト級チャンピオンがMMAグローブを外して相対すのは、マスター世代の黒帯柔術家で伊東となった。伊東はパンデミック以前はハイペースでトーナメントに出場し、「楽しいが最強」とキャッチフレーズに関西の柔術を盛り上げてきた重鎮だ。

(C)SHIHO YAGINUMA

松本と伊東のグラジ参戦は、MMAと柔術界がリンクするというプログレスのグラジの理想が実現した形となる。

そんななか、ケージのなかでトップ重視、打撃のないMMAといえるプログレス・ルールは本来、試合間隔が空いたプロファイターの実戦を用いた調整、若い選手のMMA強化を第一に実施されるが、その場に森戸が参戦するのは驚きだ。

ハマちゃん、参戦!!

昨年のIBJJF全日本ではライト級を制し、KIT03の賞金Tで準優勝、グラップリングでもQUINTETで3人抜き、闘裸男では田村ヒビキとタイムアップドローと柔術をリードしてきた。

その森戸がサブオンリーでなく、トップ重視のプログレス・ルールで──意外と──グラップリングができる元グラジ・ライト級王者の濱村健と対戦する。

山口は岩国から森戸がグラジ初出場し、京都生まれのハマケンが4年振りにグラジに──勇気ある──凱旋と粒揃いの組み技マッチが、グラジエイターを彩る。今後の協力関係を含め、ケージの中も非常に興味深い。

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BELLATOR Brave CF DEEP K-MMA LFA MMA MMAPLANET ONE PFL Progress Special ブログ

新年、あけましておめでとうございます

MMAファンの皆さま、新年あけましておめでとうございます。

新型コロナウィルス感染拡大2年目となった2021年は、世界中のMMAがパンデミック以前の姿を取り戻すべき活動を行った1年でした。

頂点UFCを筆頭にBellator、PFLという北米メジャーは無観客ストリーミングショー、有観客大会も盛況で、アジアではONEがアジアツアーを組むことができずとも拠点となるシンガポールでイベントを続け、中東ベースのBRAVE CFはバーレーンはもとよりロシア、中央アジア、欧州で大会を主催。UFC直下のコンテンダーシリーズ、LFA、Titan FC、中東ではUAEW、英国Cage Warriosといった世界の主要フィーダーショーも新たな人材をメジャーシーンに送り出しています。

国内ではRIZINがTRIGGERというケージ大会を開き、DEEP、パンクラス、修斗サステイン興行、HEAT、GRACHAN、GLADIATOR、NEXUS、WARDOG、闘裸男及びTHE修斗沖縄、Road to ONEとケージMMAは時代に翻弄されながらも活路を見出し、活動を続けてきました。

お隣韓国もRoad FCとライバルTOP FCが活動再開、Doubel GFCとAngel’s FCは協力体制を築き、コロナ禍のK-MMAをリードしました。

他方、組み技界はワンマッチ大会を確実に浸透させ、WNO、Polaris、F2Wなど柔術ベースのグラップリング・イベント、ケージ使用のSUG、掌底有りのコンバット柔術、Fury Pro Grappling、UFC Fight Pass InvitationalなどMMAファイターとグラップラーの競演が見られるイベントも増えました。国内でもIRE、Unraivaledに続き、PROGRESSという新しい動きが見られようとしています。

MMAPLANETでは2022年もそんなMMAシーンにグラップリングを加味し、可能であれば武術や土着&民族格闘技をスパイスとし、格闘技をお伝えしていく所存です。

本年も引き続きMMAPLANETとともに、そんな格闘の日々を楽しんでいただけましたら幸いです。

高島学

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ABEMA IRE05 IRE06 MMA Progress   寒河江寿泰 杉本孝 長谷川賢

お蔵入り厳禁!!【IRE05】掌底を叩き合った直後のコンバット柔術対談──寒河江寿泰✖杉本孝─01─

【写真】掲載の時期を逸していた対談、結果的にこのタイミングがベストという瞬間が訪れたような気がします。杉本選手、寒河江選手、長い間お待たせてしてスミマセンでした(C)MMAPLANET

長谷川賢によりPROGRESS計画が明らかになり、IRE06ではコンバット柔術の試合がABEMAで中継される。日本のグラップリング界の変革の時が、図らずとも訪れようとしている。

そんなタイミングだからこそ、8月に収録された寒河江寿泰と杉本孝の対談をお届けしたい。8月14日に開催されたIRE05 のコンバット柔術70キロ級Tの準決勝で相対した練習仲間の両者は、実際に掌を叩き合った後にコンバット柔術の課題、可能性、そして性格について話してくれた。

お蔵入り厳禁、古くて新しい──温故知新グラプリング=コンバット柔術について両者の掌底を交換した後の、意見交換に耳を傾けてほしい。


──正直な印象を述べさせていただくと、杉本選手は性格が悪い(笑)!!

杉本 なぜ、ですか!?

寒河江 そうなんですよ(笑)。

──ルールのギリギリをつく掌底が、グラウンドになる前や跳びつきガードから反則で出てしまったり(笑)。

杉本 アハハハハ。

寒河江 でも、何度も掌底を貰って出ることができなかったので、してやられた感はあります。

杉本 掌底がなければ2、3回取られていると思います。そういうエントリーがありましたけど、あのまま入られると取られていたなというのは練習を一緒にやっているので感覚的にありました。掌底があることで射程距離が変わるような形で取られずに済んだと思います。あと10分という試合時間は実力通りになることが多いと思います。5分だとジャイアントキリングが起こる可能性も増えるでしょうけど。そう考えると、掌底がないと僕はやられていたはずです。

──準決勝の直接対決に関しては、どのように試合を組み立てようと思っていましたか。

寒河江 杉本さんが練習で掌底を打つところを見たこともなかったので、柔術寄りの試合になると高を括っていました(笑)。そうしたら掌底がバンバン来たので、ちょっと面喰って試合は運びに影響が出ました。

──まだコンバット柔術のルールで戦ったことがある日本人選手は10人程度かと思われるのですが、実際に戦って技術的な部分で気付きはありましたか。

寒河江 距離をつめてパスをするとか、そういうタイトな技術が必要だと思いました。あとラバーガードとか杉本さんも狙っていたと思うし、僕もやりたかったですね。

──それこそエディ・ブラボーが、MMA用にパンチを受けないポジションとして編み出したのがラバーガードですからね。個人的に両者の対戦では見てみたかったです。

寒河江 それが今日の僕は掌底があることで、ラバーもクローズドガードも取れなかったです。壁があるからなおさらかと思いました。

杉本 力の差があればクローズドに入れて、頭を下げさせることも可能だったと思いますけど、ある程度の技術力と力が拮抗していると、それすら難しいということが分かりました。結果、MMAと同じで柔術は防御に使い、上の選手が掌底を落とすという展開が多かったと思います。それにクローズドでも、しっかりと取れないと掌底だからなんとかなったけど、グーなら終わっていた試合もあるかと思います。

──10thPlanet柔術家として、ラバーは狙っていたかと。

杉本 そこは本当に狙っていたのですが……。掌底有りだからこそ、バックを取れるのが一番ですね。

──掌底有りという部分では、下からの掌底が全般的に目立っていた。これが嫌がらせ程度で柔術らしさをスポイルしてしまう要因になったというのもあるかと思います。

杉本 僕らがMMAをやっていないからでしょうね。MMAをやっている選手の方が、下から掌底という手段はなかったかと思います。あとMMAの経験者は距離を測ったパウンド的な掌底が打てますね。

寒河江 そこを考えるとグレイシー柔術、護身としての柔術、その原点が必要になってくると思います。

杉本 一本を取らせない、殴らせない技術ですね。

──と同時に、皆が掌底の焦点を当てすぎたというか競技的には掌底のあるグラップリングというようよりも、組みのあるスラッピングという試合が多かったように感じました。

寒河江 その通りだと思います。

杉本 MMAの経験のある選手は、掌底があっても前に出ることができて、柔術の人間は下がってしまった。僕自身、パラエストラTBの廣瀬(貴行)先生から『ラバーや三角、オモプラッタは叩かれないように仕掛けることができても、他の技は殴られるつもりで振り切っていかないと』という風にアドバイスを受けていたのですが……。

寒河江 距離を潰さないと、入れないですからね。

杉本 1発、2発は叩かれても、グッと入るように戦わないといけなかったです。あと叩く方も、普段はやっていないことなので体力の消耗に繋がっていましたね。

寒河江 掌底があることで、入って来る情報が多くなって神経的にも疲れました。

杉本 打撃あることで気を付けることが増える。同時にもっと上手く掌底を使えることができれば、バックマウントだとかマウントから極めやすくなるのかとも思いました。

──28年も昔にサンパウロのベーリンギ柔術で見た練習は、掌底を入れて道着はパンツだけでやっていたのを思い出させる話ですね。原点かもしれないし、そこに最先端の技術をどうハメ込むことができるのか。とても楽しみなコンバット柔術ではあるのですが、優勝をして寒河江選手はどのように感じられましたか。

寒河江 優勝して嬉しいというのはないです。時間内に取っていないですし、オーバータイムになってのサドルと50/50は自分の得意なところなので。レスリングの練習もしてきたので、そういう勝負もしたかったです。

杉本 あとはグラップリングは極め合いなのに、立ちレスの膠着が続くのは違うかと思いました。

──1分の立ちが続くと、じゃんけんで勝った方が50/50かサドルを選ぶことができるというルールも見られました。

寒河江 実際、それで1回戦は勝ったのですが、申し訳なかったです。あの展開になって、極めないとそれは真剣勝負じゃなくなりますし。でも、ああならない試合をコンバット柔術としてする必要があったかと思います。

<この項、続く>

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DEEP MMA Progress VTJ   ブラジリアン柔術 修斗 海外 長谷川賢 高橋SUBMISSION雄己

【PROGRESS】長谷川賢のJ-MMA強化策=「既存のMMA大会で組まれるグラップリングに資金提供」

【写真】長谷川賢が動き始めた──過去に例のない試み、そして挑戦とは (C)MMAPLANET

過日、長谷川賢から『MMAPLANETで取り上げて欲しいことがあります』という連絡を受けた。早速、どのようなことかを尋ね──PROGRESSという活動を彼が行うことを訊いた。

既存のMMAプロモーションと協力し、非当事者の第三組織として組み技マッチを提供する。それがMMAの強化、プロモーションのサポートとなる。そんな長谷川の活動がMMA、柔術、グラップリングのプログレス(進歩)を念頭におき2022年より始まる。


──長谷川選手からMMAPLANETを通してMMAファンや関係者に伝えたいことがあるという申し出を受け、インタビューをさせていただくことになりました。どのようなことを伝えたいということなのでしょうか。

「ハイ。自分は今、MMAファイターとしての活動と共にTHE 1(ザ・ワン) TVという選手の密着動画を配信するサイトの運営もしており、1年近く経過しました」

──ハイ。そして現状は修斗やDEEP、VTJなどでMVPを認定したり、大会のスポンサードを行ってきましたね。

「ようやく関係者、ファンの皆さんにも認知されつつあるのかという想いもありますし、MMAをやってきた人間として、もっと業界が発展し、選手にとっても良い環境を創るサポートをしていきたいと思っています。結果、日本人選手の強さにつながればと思っているなかで今回、MMA強化のグラップリング=『PROGRESS(プログレス)』を立ち上げることになりました」

──プログレス……進歩という意味になるかと思うのですが、それはグラップリング大会ということですか。

「そこも考えていますが……大会だけでなく、プログレスで既存の大会にグラップリング・マッチを提供したいというのが第一にあります」

──提供というのは?

「出場選手のファイトマネーをこちらで用意させてもらい、オーニングマッチでも構わないですし、MMAの試合の合間でも少なくても3試合ほど、『プログレス』提供のグラップリング戦を組んでいただき、選手のファイトマネーはこちらが用意するという提案をいくつかのMMAプロモーションにさせていただいています。

そうですね……まず、なぜプログレスを立ち上げようと思ったかを説明させてもらった方が、この話は理解してもらいやすいかと思います。

日本のMMAは海外と距離を置かれる一方です。試合結果だけでなく、海外に練習に行った時から感じていたことなのですが、このままでは追いつけなくなるという事例はいくつもありました。そのなかでも選手として、米国の壁レスリングの技術レベル、普及の差が絶対的にMMAでの強さに比例していると思うんです。そして、この差はどんどん広がっていく。そういう危機感を持っています」

──ハイ。

「そこでプログレス・ルールとして自分たちが普及させていきたい、MMAで強くなれるためのグラップリングルールを考えました」

──どのようなルールでしょうか。

「平たく言えば、打撃のないMMAです。テイクダウン、スクランブル、トランジッション、サブミッションがノーギ柔術でもサブオンリー・グラップリングでもない、現状のMMAを考慮したポイント制のグラップリング競技して行っていく。

米国で行われているフォークスタイル・レスリングを採り入れ、ブラジリアン柔術を加味しつつ、MMAで有利なポジションがポイントとなる。それによってMMA選手のレベルアップがはかれるのではないかと。まずルールの概要を見ていただけますか」

──ハイ。

■プログレス・フォークスタイル・グラップリング主なルール

【試合タイム】
5分2R。将来的にタイトルマッチは5分3R

【決着方法】
①一本:グラウンド、スタンドでの関節技、絞め技 
②時間切れ=ポイント

【ポイント】
・テイクダウン=2P
・リバーサル(グラウンドでの上下の位置関係が入れ替わる攻防)=2P
 (レスリング流のあらゆるリバーサル。柔術流のあらゆるスイープ。バックを取られていて、前方に落とし上を取った場合。バックグラブを許しており、胸を合わせてトップを取った場合、テッポウ、マウントブリッジも含む)

・スクランブル(グラウンドで上下にあった位置関係が、スタンドに戻りリスタートされる攻防)=1P
 (テイクダウンされた選手、引き込みをした選手がスクランブルで立ち上がり、正対して離れる)

・バックグラブ(両足フック、四の字フック)=2P
 
・相手が引き込んだ場合=2P

──まさに打撃のないMMAですね。

「MMAで有効なサブミッションは全て認められ、北米MMAで有効な投げも全て認められます。ただし、グラウンドになると両手でのサブミッションを仕掛ける際の腕ノクラッチは禁止。それにより殴れる抑えという部分を強化できればと考えています。このルールのグラップリングが浸透すれば、MMAが強くなる。その想いで始めることなので試合場はリングやマットでなく、ケージだけになる。そこは拘っていくつもりです。

言ってみると、このルールに則した練習を各ジムでしていただくだけで、MMAの強化につながる。そういうモノになると考えています」

──このルールの大会開催を視野に入れつつ、既存のMMAプロモーションで費用はプログレスが持つということで試合を提供していくと?

「ハイ。MMAの試合間隔が空いてしまった選手に、プログレスで提供した組み技に出てもらうこともできます。本来ならMMAの方が良いかもしれないですが、自分たちがMMAマッチを提供することは既存のMMAプロモーションと共に発展したいという方針に反することですし、グラップリングの第三者組織としてMMAプロモーションから独立した存在であり、非当事者として付き合っていきたいという考えです。

ファイトマネーに関しても、プロが組み技マッチに出るということを念頭において支払っていくつもりでいます」

──非当事者&第三者組織として関係していく理由はどこにあるのでしょうか。

「まだグラップリングが根付いてない、その一言につきます。日本でグラップリングの独立した大会を主催してもマネタイズを確立できない。そこは確実にあります。よって既存のMMAプロモーションに提供ということで、カード編成も話し合わせていただき、選手を選出していこうかと。

プログレスに出場する選手目当てでも、チケットを買ってもらえるとプロモーションの収支面でも貢献できるのではないかと。柔術の選手が出場することで、プロモ―ションが新たなファン層を取り込むことになり、裾野を広げることになると思います。

加えて『MMAだとAという大会には出られないけど、グラップリングなら大丈夫、出たいです』という選手もいるかもしれないですし、言い方は悪いですけど治外法権的なマッチメイクができればと。そこを軸に置き、プログレス・ルールだけでなく、コンバット柔術とノーポイント&サブオンリーマッチも実施していく予定です。

これはさきほども言ったようにグラップリングのイベントが、まだ成り立たない中でMMAプロモーションが用意してくれた場で、柔術家やグラップラーにプロとして戦ってもらう機会を提供したいという想いからです。プロとして柔術家やグラップルの選手にも出場をお願いしていきます。

プログレス・ルールはADCCを目指す選手にも絶対的に有効ですし、スクランブルを身につけたい柔術家の人たちにもトライしてほしいです。またサブオンリーに出ることで、MMAファイターも現在進行形のフットロックを試合で体験でき、MMAに生かせると思いますし。

コンバット柔術はMMAファイターと柔術家、グラップラーの接点となるルールです。この分野は異種格闘技的な面白さがあり、もっと発展させることができるのではないかと考えています。2つのノーポイントのグラップリングは、ケージという空間で戦うことで、広いマットでグラップリングをしないグラップリングという状況を排して、より積極的な試合にならないかという考えもあります」

──新しいルールと長谷川選手が門外漢の組み技ルール2種を実施していくわけですね。

「ハイ、何もかも未知数です。なので競技として全体を俯瞰してみていただく立場に礒野(元)さんについていただけないかと考えています。プログレス・ルールの試行や詳細に関しては既に植松(直哉)さんにお会いし、ルール面だかでなく首都圏、関西、名古屋でのレフェリーや副審についてアドバイスを頂き、協力をしてもらえるようになりました。

コンバット柔術とサブオンリーに関しても、自分たちとしてもこの分野の発展に役立てないかと高橋Submission雄己選手とミーティングを行い、意見交換を続けています。

Martial Worldの梅田久也氏と手を守るための装備の話し合いも

また実際にケージでグラップリングの練習をしている選手は分かると思うのですが、本当に手に甲が痛いです。

だからMMAグローブを使う人もいるかもしないですが、ケージから手を守るサポーターをプログレス用に開発できないかと、マーシャルワールドさんとも相談させていただいています」

──なるほど、ファンデーション創りが進んでいるわけですね。

「あくまでも水面下でしたが、この記事が掲載されることで公言していけるかと(笑)」

──ハハハハ。では独自の大会に関しては、どのようなプランがあるのですか。

「ここはまた着手できていませんが、プロの試合を3つのルールで組む前にアマチュアのトーナメントを開けないかと思っています。ただし煮詰めるべきことが多く残っているので、あまり現状では話せる状況にないのが現実です」

──分かりました。では既存MMAプロモーションに提供していくという部分ですか。具体的な話はあるのでしょうか。

「ハイ。まず1月23日に大阪で開かれるGLADIATORから、試合の提供をスタートさせられるようになっています。既に櫻井(雄一郎)代表とも話をし、現状として対戦カードの相談に入っている段階です。

あとは4月のHEATですね。志村(民雄)代表とも話しています。首都圏以外、地方の大きな都市で継続的に大会を開いている両プロモーションに協力させていただくことで、選手のサポートになれれば、と」

──なるほど。良い方向に進むことを願っています。

「ありがとうございます。こういうとアレなのですが、1年間活動をしてきて……ただスポンサードを行うよりも、より選手のためになる。そういうコトをして、新たな関係を築いていきたいという想いも強くなりました。

ここでテイクダウンを1つ取れれば、ここで抑え込むことができていれば……そういう試合で、日本人選手が海外勢に負ける。逆にテイクダウン1つで負けた。抑え込まれて負けた試合もあります。そこを覆すことができる未来を手にしたい。

その一歩としてプログレスという活動を始めるので、今決まっているGLADIATORやHEAT以外に、プログレスに興味を持っていただけるMMAプロモーションの関係者の方がいれば、自分に連絡をしてほしいです。そこをMMAPLANETで発信していただければと」

──了解しました。必ず明記させていただきます。今日はありがとうございました。最後にプログレスに関して、何か強調しておきたいことはありますか。

「自分はMMAファイターですが、グラップリングや柔術が強くなることが日本のMMAの強化に欠かせないと思っています。柔術家、グラップラーの人にも参戦してもらって、MMAファイターと鎬を削りあって欲しいです」

<プログレス関連の連絡はコチラへ>

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