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【RIZIN LANDMARK05】倉本一真 inアリゾナ─01─「ヘンリー・セフードのファイトキャンプが始まった」

【写真】倉本は凄まじい勢いで、色々なモノを吸収しているように感じる(C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05で、倉本一真が太田忍と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

レスリング時代に対戦経験のある両者の激突が発表されたのは、3月3日に行われた記者会見だった。しかし倉本は会見を欠席、そのとき彼は米国アリゾナ州フェニックスのファイト・レディーで、元UFC世界フライ&バンタム級王者のヘンリー・セフードと練習していたのだ。なぜ彼は米国に渡っていたのか。その理由と現地の練習について訊いた。


――現在、米国アリゾナ州のファイト・レディーで練習されているそうですね。

「はい。以前からヘンリー・セフードがいるファイト・レディーで練習したいと思っていたんですよ。もともとヤマニハ選手に負けた(2021年6月、アラン・ヤマニハに判定負け)あとに、マネージャーから『米国で練習してみるのも良いですよ』と言われていて」

――なぜファイト・レディーに興味を持ったのでしょうか。

「やっぱり組みのファイターが、組みを生かしつつ打撃をやって結果を残している。そういうファイターが育っているジムで練習したいと思ったんです。それでファイト・レディー側も受け入れてくれることになったんですけど、当初は去年の末に来るつもりでいたものの、ジムの受け入れ態勢の確認とかもあって。

僕は元谷選手に負けた直後に行きたい気持ちが強くなっていたけど、コーチやヘンリー・セフードのスケジュールとか、そういったことを確認して、ようやく2月15日に日本を発つことが決まりました。ちょうどその頃に次の試合も決まったという流れです」

――2月15日に日本を発ったということは、2カ月ファイト・レディーで練習しているわけですね。

「そうです。4月13日にこちらを出発するので、ちょうど2カ月ですね。もともと『米国で練習するなら3カ月』と言われていました。1カ月でこちらの環境に慣れて、2カ月でさらに練習にも慣れていき、3カ月でもっと良くなっていく。そういう感じで話をしていたんですが、出発日も伸びて、僕の試合が決まったこともあって――それでも丸2カ月はいることができると思って、アリゾナに来ました。ただ、すぐ2カ月経ってしまいましたね。時間が経つのは早いです」

――ファイト・レディーでは、どのような練習を行っているのでしょうか。

「最初の1カ月はヘッドコーチのエリック・アルバラシンさんが、マンツーマンで指導してくれました。ちょうど僕がファイト・レディーに来る頃に、セフードの次の試合(5月6日、アルジャメイン・ステーリングとのUFC世界バンタム級タイトルマッチ)が決まって、ここにセフードのファイトキャンプのメンバーが集まっていたんですね。それで僕もファイトキャンプに参加させてもらい、すごく勉強になっています」

――セフードのファイトキャンプも始まるとは、絶好のタイミングですね。では1日の練習スケジュールを教えてください。

「ジムは朝10時から練習開始で、セフードのファイトキャンプとファイト・レディーの練習は完全に分かれているんですよ。僕はオモニファイトキャンプのほうに参加して、朝10時からの練習は12時から12時30分ぐらいに終わります。そこから各自のトレーニングに入り、また午後6時30分ぐらいからファイトキャンプのメンバーと練習が再開されます。MMAのスパーリングはファイトキャンプというよりジム全体で、火曜日と金曜日に行われていますね。MMAの練習はセフードのお兄さん(アンヘル・セフード)が、レスリング中心のMMAを教えてくれたり。他にも打撃のコーチやグラップリングのコーチが、入れ替わりながら練習を見てくれるという感じです」

――そこにデメトリウス・ジョンソンをはじめ、多くのトップファイターが集まっていたのですよね。

「DJがいたのは何日かだけだったと思うんですけど、すごいですよね。試合前の大事な時期はDJもファイト・レディーに来ているらしいです。他にもデイヴィソン・フィゲイレド、ジャン・ウェイリ、ジョン・ジョーンズが来ていて。パウロ・コスタやブルーノ・シウバはファイト・レディー所属で、他にもUFCファイターやベラトールの選手がたくさん練習しています。でもそのメンバーでジムに常駐しているのはセフードぐらいで、他はファイトキャンプや何かある時に来るという感じです」

――常駐はしていなくても、それだけのファイターが練習に訪れるということは、皆が求める練習環境がファイト・レディーにあるということですね。

「そうだと思います。ヘッドコーチのエリックをはじめ、打撃コーチのエディ・チャーさん、グラップリング中心のコーチでサンティノ・デフランコさん、そしてセフードのお兄さんが主なコーチで、他にも選手兼コーチという人たちもいます。そうしたコーチ陣が的確な意見をくれるし、コーチ同士で意見を言い合うことができる良い雰囲気なんですよ」

――トップファイターたちが集まる中で、いわゆるガチスパーは行われるのですか。

「こっちは結構ガチでやりますね。火曜日と金曜日は大きめのMMAグローブとシンガード、ヘッドギアは着けてガチスパーをやります。他の大きなジムについて訊いたら、大きいボクシンググローブを着けてスパーするところが多いらしくて。でもボクシンググローブだと、たとえ8オンスでもスタイルが変わってしまうじゃないですか。まず組むことができないですからね。でもファイト・レディーではMMAグローブを着けてガチスパーをやるので、良かったです。さすがにセフードとはスパーしていないですけど……。彼はもうファイトキャンプに入っていて、完全にアルジャメインを研究したメニューをやっていました」

――そのなかで、「コイツは強い」という選手はいましたか。

「いやぁ、みんな強いですよ。何回もスパーしているのは、モンゴルのバットゲレル・ダナーですね。身長も高いし、前に出て来るストライカーで強い。僕も勉強になっています」

――ではファイト・レディーでの練習を通じて、一番得たものは何なのでしょうか。

「次の試合にも関わってくるので、細かいことは言えないんですが……いろいろと変わってきました。教わったことを全部できるようになったかといったら、それは難しいですけど。2カ月の練習だけで全部できるようになったら、僕もUFCチャンピオンになれると思いますし。アハハハ。でも次の試合で、変わった自分を見せることはできると思います」

<この項、続く>

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ABEMA MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#02 UFC   カマル・ウスマン コナー・マクレガー サンチン ジョン・ジョーンズ デメトリウス・ジョンソン トレヴィン・ジョーンズ ドミニク・クルーズ ハファエル・アスンソン ブランドン・モレノ ボクシング レオン・エドワーズ 上久保周哉 修斗 和田竜光 堀口恭司 宮城友一 平良達郎 新井丈 関口祐冬

【Shooto2023#02】ここにもいた、格闘ジャンキー=関口祐冬─01─「サンチンで、ヒザの上にコップを」

【写真】宇宙の背景は意味がないという関口だが、話を訊いていると何か通じているような気がしてくる……(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02で、修斗世界フライ級1位の関口祐冬が、フライ級契約で世界ストロー級王者の新井丈を迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

2020年から5連勝でランキング1位まで昇りつめた関口だが、現在この階級のベルトはUFC参戦中の平良達郎が保持している。そこで関口が他のランカーと暫定王座決定戦を行うのか――と予想されたなかで、1階級下の新井がフライ級に進出してきた。新井の挑戦状を受け取った形の関口祐冬とは、いかなるファイターなのか。インタビューを試みると、MMAマニアっぷりが発揮された。


――関口選手が所属する修斗GYM東京のプロフィールには、格闘技を始めたきっかけが少林寺で、好きな選手はコナー・マクレガーとありました。現在のファイトスタイルは、その少林寺とコナー・マクレガーの影響が大きいのでしょうか。

「あぁ、ジムのホームページに載っているプロフィールですよね。細かく言うと、まずお父さんが空手と少林拳をやっていました。もともと自分の中では、決まったスタイルがないのが僕のスタイルだと思っています」

――決まったスタイルがない! どういうことでしょうか。

「次に対戦する新井君や、分かりやすいところだと堀口恭司選手って、コレっていうスタイルがあるじゃないですか。僕はマクレガーの距離の取り方や堀口選手のステップワークも好きだし、コーディ・ガーブランドのスタイルも好きなんですよ。そういう選手の良いところを、ちょっとずつ取り入れているような感じですね」

――そうだったのですね。以前、試合前に体勢を低くして相手を見つめていたところも、マクレガーを意識していたのかと思っていました。

「あれはジョン・ジョーンズです(笑)。ジョン・ジョーンズって四つ這いで相手を見て、動物的な動きで相手に近づいていくじゃないですか。あのスタイルが好きで」

――色々と取り入れていますね。ガーブランドは、どのようなところが好きなのでしょうか。

ガーブランドがドミニク・クルーズからベルトを獲った試合(2016年12月に判定勝ち)が、一番分かりやすいですよね。頭を振って、相手のパンチをかいくぐりながら、パンチとレスリングを織り交ぜて戦う。そういうスタイルがカッコいいなと思っています。ハファエル・アスンソンを2Rラウンド終了間際にKOした試合(2020年6月)もシビれましたし。

ああいう動きを見て、使ってみようかなって練習してみるんです。多くの人は、そうやって練習しても実戦で使うことは少ないと思います。それが僕は試合でも使ってみたくなるタイプですね」

――ガーブランドは先日のトレヴィン・ジョーンズ戦も、相手との実力差はあったとはいえ、ステップとの距離の取り方が抜群でした。

「すごく良かったです。相変わらずボクシングとレスリングを巧く組み合わせていて。新井君はガーブランドから、ステップワークと頭の振りを抜いたタイプだと思っています。ただ、KIDさんもそうでしたけど、体格で劣る選手が相手の中に入っていく姿は、見ていて興奮しますし憧れますよね。純粋に、カッコいいです」

――ただ、関口選手はフライ級の中で体格が小さいわけではないですよね。公式プロフィールでは、身長が180センチとなっています。

「そうですね。フライ級の平均より少し大きいぐらいだと思います。僕の理想は、全部できるようになることです。たとえば相手の体格によってスタイルを変えることができる――何か一つのスタイルをゴリ押ししていくようなことは、僕にはできないですから。それが可能なのって、何か一つが突出している選手なんですよ。

でも僕には、他の競技を経験して何か突出したものがあるわけじゃないので。MMAを始める前も、ちゃんと格闘技と向き合っていたわけではないので、一つひとつのレベルは高くない。どちらかといえば相手のスタイルや体格に合わせることのほうが多いです。

宮城選手との試合(2022年3月、宮城友一に判定勝ち)は、宮城選手のほうが身長は高かったので、僕がガーブランドのように頭を振って中に入っていきました。でも梶川選手の場合(2019年3月、梶川卓に判定負け)は僕が体格で上回っていて、マクレガーのように前手で距離を取りながらパンチを合わせるスタイルを選択したんですよね」

――それだけ普段からMMAの試合を観ているということですね。

「最近は新井君との試合を想定して、ガーブランドとディラショーの試合を観ています。一方はリーチが短くて、一方は体格が大きいっていう試合で。ディラショーとガーブランドは、ディラショーが2連続KO勝ちしていますけど、ガーブランドのパンチが当たっているシーンもありましたから。そこは参考にしたいです。

国内だと今は、和田竜光さんや上久保周哉選手の試合を観ていますね。結局、フライ級ってパンチが当たっても相手は立ち上がってくることが普通じゃないですか。となるとデメトリウス・ジョンソンもそうだし、和田さんや上久保選手のように相手を組み伏せる力がないと、シーソーゲームになっちゃうので。UFCのフライ級でも、ブランドン・モレノとフィゲイレドが、そういうシーソーゲームになっていて。

僕も昔は一発頼りだったんですよ。一発で倒す試合って、憧れるじゃないですか(笑)。それがヘビー級だと一発で終わるのに、フライ級だと倒れない。だから、パンチで倒したあとに組み伏せられる力を身につけないといけない――ここ最近は練習でも、それを痛感しています」

――なるほど。

「やっぱりMMAは観ていて楽しいですよ。僕の試合がある日に、UFCでレオン・エドワーズとカマル・ウスマンが対戦しますよね。3度目の対戦(過去1勝1敗)で、どうなるのかなって。さすがに試合当日の朝だから、僕も体を休めていると思いますけど……でも観ちゃうかな(笑)」

――アハハハ、それだけMMAが好きということですね。それだけ現在はMMAが好きであるにも関わらず、MMAを始める前は格闘技にちゃんと向き合っていなかったというのは……。

「子供の頃は、本当に格闘技が大っ嫌いでしたね。お父さんは最初に空手をやっていて――流派が何だったかも聞いたことはないです。そのお父さんに、無理やり空手をやらされていました。思春期で友達と遊びたくても、家に帰って厳しい練習が待っていて。さらにお父さんが少林寺を習い始めて、空手とミックスしたものを始めたんです。それも日本で広まっている少林寺拳法ではなく、中国で行われているやつなんですよ」

――えっ!? 嵩山少林寺の方だったのですか!!

「だから対人で行われる大会はなくて。あるのは型の大会で、それも映画で見るようなものでした。ジャッキー・チェンの酔拳みたいなものや、三節棍を使った型がありましたね。僕も映画でジャッキー・チェンがやっていた練習を、実際にやっていましたよ。サンチン立ちのような形で、ヒザの上にコップを置かれ、水がこぼれないように1時間その体勢のままでいるとか」

――幻想が膨らむお話です。とはいえ、お聞きしているだけで、幼少期にその練習はキツかっただろうと思います。

「もうね、『この家から早く出たい』と思っていました。格闘技はやりたくない、格闘技とは縁のない会社員か公務員になりたい――と考えていましたけど、今こうしてMMAをやっていますね(笑)」

<この項、続く>

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 UFC アドリアーノ・モライシュ アルジャメイン・ステーリング キック クリスチャン・リー ジャスティン・スコッギンス ジャレッド・ブルックス ダナ・ホワイト デメトリウス・ジョンソン ピョートル・ヤン ボクシング

【ONE】ONE世界ストロー級王者、ジャレッド・ブルックス―02―「僕がデンバー大会に出るのが筋」

【写真】ONEのMMAにはブルックス、DJ、クリスチャン・リーと3人の米国人世界チャンピオンが存在している(C)MMAPLANET

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしたインタビュー──ジャレッド・ブルックス編Part.02。

ONE世界ストロー級王座に就いたブルックスは、米国でのデメトリウス・ジョンソン戦を熱望する。とはいえ5月のデンバー大会=ONE FN10では既にDJ×アドリアーノ・モライシュIIIが発表されている。米国人チャンピオンとして、米国におけるキックオフ大会への出場は筋が通っていると断言するブルックスに、フライ級とストロー級の兼ね合いとONEが米国で受け入れられるか否かを尋ねた。

<ジャレッド・ブルックス・インタビューPart.01はコチラから>


――5月でなくとも、DJとは戦いたいということですね。

「DJとの試合は夢といっても良い。ただし、ただ戦いたいんじゃない。勝ちたいんだ。もし実現するなら、文字通り夢が現実になる。DJは間違いなくリアルディール、本物だよ。僕がリアルにマーシャルアーツの道を進むうえで避けて通れない相手だと認識している」

――ONEフライ級チャンピオンと戦うということは、他のフライ級ファイターとも戦って二階級制覇を目指すのか。ストロー級王座を防衛しつつチャンプ・チャンプを目指すのか。どちらを考えていますか。

「100パーセント、フライ級とストロー級で戦っていくよ。もちろん、誰が僕の対戦相手になるのかっていうことは関係してくるけどね。そうそうジャスティン・スコッギンスのことは知っているよね」

ブルックスのベルト奪取に満面の笑みを浮かべていたスコッギンス。ONEフライ級で戦うことはあるのか

――もちろんです。

ジャレッドのトレーニングパートナーで、スイッチスタンスの打撃をいつも絶賛していますね。

「ジャスティンとはずっと一緒に練習してきた。ジャスティンがONEのフライ級戦線に参入すれば、輝かしい結果を残すことは間違いない。ブラザーのようなジャスティンがONEのフライ級を制覇し、僕と2人でストロー級とフライ級を支配する。これこそ僕らにとってパーフェクト・ワールドだよ。ただし、さっきも言ったように僕も絶対にフライ級でも戦うことになる」

――世界戦でなくランカーたちともジャレッドは戦っていくつもりなのでしょうか。

「フライ級でも僕をチャンピオンとして、扱ってくれるのであればね。それだけのファイトマネーは要求したい。チャンプ・チャンプ対決が望むべき最上位にある。それは絶対だ。でも、そうではなくランクで下の選手と戦えという要望があるなら、全くもって構わない。フライ級のトップファイターと1,2試合戦うことは問題ないよ。それからDJと戦えば良いんだ。もしくはアドリアーノ・モライシュとね」

――ところで5月のデンバー大会ですが、まだDJ×ミキーニョの世界フライ級選手権以外、カードは発表されていません。米国人世界王者として、母国でのファイトをどれだけ熱望していますか。

「5月にデンバーで試合をするとすれば100パーセント、ストロー級世界王者としてその舞台に立つ。僕は米国人チャンピオンだ。米国大会のカードに名前が並ぶべきだと思っている。それが筋ってもんだろう。大会開催のアナウンスから1カ月、まだ声は掛かっていない。でも、そうなるものだと思っていつも通り練習しているよ」

――ユニファイド・ルールに見慣れた米国のMMAファンが、ONEルールにどのような反応をすると考えていますか。

「まぁ、ONEルールならアルジャメイン・ステーリングとピョートル・ヤンの試合は、あんなことにはなっていなかったからね。米国のファンって残酷なシーンが大好きだよ。スポーツファンでなく、ファイティングファンの受けは良くなるに違いない。ただし、そういう戦いばかりをONEはファンに届けているわけじゃない。

サブミッショングラップリングの試合で柔術が見られる。ムエタイやキックというMMAと違った戦いを同時に見せることで、ONEは米国のマーケットに風穴を空けようとしている。それがONEの素晴らしいところだよ」

――そのONEの米国進出の地が、UFCが30年前に第1回大会を開いたコロラド州デンバーの近郊ブルームフィールドになったのも運命的なモノを感じます。

「UFCが生まれた街で、ONEがスタートを切る。最高にクールな話だ。UFCとダナ・ホワイトはボクシング界の横っ面を引っ叩いてきたんだ。僕はUFCには何もいうことはない。素晴らしい団体だから。他のあらゆる団体を踏みつぶしてきたとしてもね(笑)。

だけどONEはUFCや他のMMAプロモーションとは違った特色を武器に、米国市場を開拓しようとしている。土台が違う、そういう大きな話だよ」

――ジャレッド、今日もインタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「コンニチワ、マイ・ジャパニーズ・ファン。初めて日本に行った時以来、皆のことが大好きだ。僕のキャリアをずっと見守ってくれてありがとう。まだ始まったばかり、僕はこれからもっとデカいことをやっていくから、変わらずサポートをしてほしい。いつも感謝しているよ」

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN06 ONE X アニッサ・メクセン オンラ・ンサン ガントゥルム・バヤンドォーレン キック キム・ジェウン ゲイリー・トノン スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン チャンネル デメトリウス・ジョンソン ボクシング マイキー・ムスメシ ライカ ロッタン・シットムアンノン 佐藤将光

【ONE FN06】「丁寧だけど大胆に戦う」。キム・ジェウン戦へ、佐藤将光──スクランブル発進!!

【写真】常にクール、存在感を示すために落とせないスクランブル発進だ (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、バンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE Fight Night06で佐藤将光がキム・ジェウンと150ポンド契約マッチで戦う。

昨年3月以来の実戦は、暮れも押し迫った12月30日のオファー、試合まで16日というものだった。それでも試合に飢えていた佐藤に『No』という選択がはなかった。全てを飲み込む強さ、そこはケージで絶対に諦めない戦いを続ける佐藤将光という人間の芯の強さに通じている。

即決の裏で、勝って次に繋げるという決意が存在する佐藤に、話を訊いた。


──1月3日に発表されたキム・ジェウン戦、オファーはいつ頃だったのですか。

「12月30日の朝でした。キム・ジェウンも同じタイミングだったはずです」

──なるほど。実は12月29日にキム・ジェウンが所属するエクストリーム・コンバットで彼を取材した時に、この試合の話題にならなかったので……かん口令が敷かれていたのかと思ったりもしたのですが、本当に2週間のショートノーティスだったのですね。佐藤選手は試合ができるコンディションにはあったのでしょうか。

「練習は変わらずずっとやっていたので。気持ちのスイッチとかは入るのですが、試合が決まっても練習のスケジュールはそれほど変わりないです。だから、オファーがあれば試合はできます」

──ただ、このタイミングでオファーがあるとは思いもしなかったのではないですか。

「思ってなかったです。1月、2月はない、3月だと考えていたので急なオファーに少し動揺しました(笑)。ただ、これで断るとまた試合ができなくなるから、5分ぐらい考えて受けることにしました」

──昨年3月のONE X以来の試合となりますが、これまでオファーはなかったということですか。

「そうですね。試合がしたいとはONEサイドには伝えていましたけど。高橋(遼伍)さんのセコンドとか、11月大会の現地レポーターの仕事を貰った時にもマッチメイカーに直接話もして。で、『いつが良い?』と聞かれて『いつでも良い。早く試合がしたい』と答えて。『今、話せてよかった。1月、2月、3月でオファーが行くと思う』みたいな反応でした」

──なるほどぉ……。昨年3月の試合内容が評価されなかったとしても、それ以前の佐藤選手の試合は負けた試合を含めて、ジェネラルのファンが見てもエキサイティングな内容だったと思います。色々な事情があるのでしょうが、それでオファーがこれだけないというのは解せなかったです。

「そう言ってもらえると有難いですけど、やっぱり今はSNSとかで数字を持っている人が優先的にオファーがあるのかと思います。数字があって、かつ試合が面白い。それって今や格闘技に関わらず、そういうモノだと思います。

ABEMAさんも現地レポーターとして採用してくれたり、露出を考えてくれていたと思います。ただ現地にいて日本向けの大会で皆が試合をしているのに……自分は仕事を頂けて感謝していますけど、やっぱり試合がしたかったです。だから勝っていくしかないです。負けると、試合期間も空いてしまう。選手として勝ち続けないと、先は見えないので」

──その通りなのかもしれないですね。ところで12月30日のオファー。元旦や三が日の練習相手を確保するのも大変ではなかったですか。

「その日のうちに練習仲間に連絡しました。キム・ジェウンがもともとフェザー級だったし、自分より大きなオーソのストライカーの人に絞ってお願いをして。高橋さんとルイス選手が正月も付き合ってくれました」

──スクランブルでも佐藤選手はバンタム級のリミットに落とせそうな気もするのですが、オファーはもともとキャッチウェイトだったのですか。

「オファーが来た時に150ポンドのキャッチでした。僕はバンタムでやりたいとは伝えましたけど、もう150ポンドだったので──『あぁ、そうなんですね』って」

──150だとフィジカル的には不利になってしまうけど、まぁ承諾するしかないですよねぇ(苦笑)。

「とにかく試合がしたいので。細かいこと言って、これを蹴るといつオファーが来るのか分からないから」

──これはもう、絶対的に私の言葉だと明言して書かせていただきますけど、自分のようなフリーランスの下請けが経験する『遣り甲斐搾取』という言葉がチラついてしまいます(笑)。

「まぁ、しょうがないです(苦笑)。デメトリウス・ジョンソンとかトップの選手は、こういうオファーは来ないでしょうし。でも、僕はそういう役割を担う立ち位置なんです。だからこそ、ここで勝たないと。絶対に勝って、次に繋げます」

──ではキム・ジェウンの印象を教えてください。

「オファーを貰った段階で、ただ打ち合うというイメージの選手でしたけど、映像をチェックすると意外と細かいところが上手いと感じました。想像以上に厄介だと思います。でも、対策も含め短時間の割には創ることができました」

──対して、佐藤選手は何をしないといけないと考えていますか。

「それは試合前なので、あまり言いたくないです」

──了解しました。1点、気になっていることがあります。前回の試合で、イエローカードを連発されました。あの影響はありますか。

「メチャクチャ意識しています。アクション、アクションって言われ始めたら『うるせぇな』って思いながら、前に出ると思います。練習仲間は『行かなく良い。打ち合ったらダメだ』と言ってくれますけど、あそこは後悔が残っているところなので。スティーブン・ローマンとの試合はイエローカードだけでなく、勝負どころを創ることができませんでした。

ポイントゲームをし過ぎたと自分の中で思っていて。警戒し過ぎて行けなかったので、今回の試合はどんどん削って、フィニッシュまで持って行くつもりです」

──佐藤選手のキャリアの序盤、あの打ち合い上等なファイトが怖くてしょうがなかったです。

「韓国で試合後に飯を食っていて、『こんな試合をしていたら、体が壊れてしまう』と言ってもらえたこと覚えています」

──ただし、ここぞという時にアレがデキる強みが絶対にあると思います。

「特に今回は相手がめっちゃ打ち気なので、引いてしまうと強くなってくるタイプなので。要所要所でやり返さないと。で、キム・ジェウンの疲れた顔を見たいなって思っています。一発当たってしまったら終わりなので、なるべく貰わないように戦いますけど──やっぱり勝負する時は勝負しないと。丁寧だけど、大胆に戦う。そういう試合を心掛けます」

■放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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ABEMA LFA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN06 UFC アドリアーノ・モライシュ アナトリ―・マレキン オンラ・ンサン ガントゥルム・バヤンドォーレン キック キム・ジェウン ゲイリー・トノン ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ スタンプ・フェアテックス チャンネル デメトリウス・ジョンソン ボクシング マイキー・ムスメシ ロッタン・シットムアンノン 佐藤将光 修斗

【ONE】2022年中に話が訊きたかったファイター。3人目、ジャレッド・ブルックス―01―「第2弾でDJと」

【写真】練習後のドライブ中にインタビューを受けてくれたブルックスは、話に夢中で道を間違えることが何度かあった(笑)。気を付けて運転してください (C)MMAPLANET

2023年が始まり、MMAワールドでは6日(金・現地時間)に米国でLFAが開催され、アジアではONEのタイ大会=14日(土・同)のFIGHT NIGHT06からスタートを切る。日本の戦い初めは15日(日)、後楽園ホールの修斗公式戦だ。

そんな2023年のMMAに向け、『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビューを行った。第3弾は昨年12月にジョシュア・パシオを破り、ONE世界ストロー級の頂点に立ったジャレッド・ブルックスに話を訊いた。

実質、米国には存在しないストロー級という階級で世界の頂点に立ったブルックスが、5月に予定されるONEの米国進出をどのように考えているのか。


──ジャレッド、ONE世界ストロー級王者として迎えたクリスマス・ホリデーはいかがでしたか。

「最高だったよ。何人かの本当の親友たちと一緒に時間を過ごした。ただ残念なことに天候が凄く悪くて、僕のフライトがなくなったから家族に会いに行けなくなったんだ。それでも電話で話せたし、良いホリデーを送ることができたよ」

──MMAワールドには数多くの世界チャンピオンが存在しています。個人的には女子ストロー級からフェザー級、男子ではフライ級からヘビー級までUFCのチャンピオンが世界の頂点という理解でいます。そして男子ストロー級ではONE、つまりジャレッドだと。

「ありがとう。実際、ONEは今凄い勢いで米国でも認知されている。米国市場でも確かな存在になっている。ONEのような成長著しい団体のチャンピオンになれたことをとても光栄に思うよ。家族や友人たちが、僕がONEの世界チャンピオンになった時の喜びようは言葉で言い表すことができるもんじゃなかったしね」

──米国ではONEの注目度は依然としてコアファン中心だと思っていたのですが、米国のMMA関係者によるとAmazon Primeの反響は予想以上のようですね。某フィーダーショーのトップが「アナトリ―・マレキンがあんなに話題になるなんて。UFC Fight Pass以外にも伝え方があることを頭に入れないといけない」と言っていました。

「米国ではMMAはすっかり定着している。そのMMAだけでないONEに米国のファンも関心を持っているようだ。僕自身はONEが特に他のMMAプロモーションと違うところがあるとは思っていないよ。

ただし、ハイドレーション・テストがあることや、ルールの違いを映像で流してより理解を深めようとしている。あとメディア用にセレモニアル・フェイスオフを派手にやったりね。その辺りは従来のプロモーションと差別化を図ろうとはしているようだ」

──ジョシュア・パシオに挑戦した試合ですが、判定勝ちは文句のないモノでした。ただし、パシオもまた強さを見せた。決して、一方的な試合ではなかったです。

「ジョシュアのテイクダウン防御は本当に素晴らしかったね。ずっと僕との試合を想定し、試合に関しても組み立てができていたように感じた。ジョシュアは良い試合をしたよ。僕自身、彼のサークリングから繰り出されるスピニングバック系の攻撃を受けないことを第一に考えていたから、手数も6発ぐらい殴れるところが3発程度に抑えられてしまった。

でも、次があるなら違った試合展開になる。僕は手数を増やし、テイクダウンにより良い形で繋げることができるようになるだろう。前回の試合ではできなかったことを、次があれば実戦する。結果、僕は彼をフィニッシュできるだろう。

ただ僕自身は何事も忘れやすい気質の人間で(笑)。勝っても負けても、次のことを考える性分なんだ。確かにONE世界ストロー級王座に就いたことは、とても達成感のあることだよ。でも、もう過ぎたことだ。こうやって祝ってくれる言葉は有難いけど、僕自身はこれからのことに集中しているよ」

──現状ジョシュア・パシオとの再戦を頭に置いているということでしょうか。それとも新たなチャレンジャーの出現を考えていますか。

「対戦相手は誰でも良いよ。そこは問題じゃない。チャンピオンは僕だ。この場所に立ち続け、ベルトを守り続ける。誰だろうが、チャレンジャーが現れれば戦うよ。どの国でも戦うし、そこには必ず意味がある。

ただし、ONEの米国進出が決まった。米国にジョシュアがやってきて、僕と戦うとなればイベントは盛り上がるよね。僕の試合はどの階級の選手と比較しても、ファンが楽しめるに違いない。だから、誰が僕の前に立ち塞がろうともただ殴り倒すだけだよ。そして、最高のショーにしてみせる。ONEの世界チャンピオンとしてね」

──ジャレッドはもう誰かと戦うことをアピールする必要もない?

「誰だろうが、僕の後ろについてくるヤツらが前に出ようとするなら戦うよ」

──タイトル奪取直後にはデメトリウス・ジョンソンとの対戦をアピールしていました。米国人ファイター同士のチャンプ・チャンプ・ファイトは凄く興味深いです。しかし、そのDJはアドリアーノ・モライシュとのトリロジーマッチを5月の米国進出第一弾で戦うことが発表されています。DJと戦うのであれば、さらにそこから時間を要します。

「DJが僕にとって最高の相手だということは変わりない。だから僕がONEの米国進出第1弾で勝ち、彼も勝利すれば……ONEの米国大会第2弾でDJと戦えるように、僕は彼を対戦相手に指名する」

<この項、続く>

■ ONE FN06放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship PRIDE RIZIN UFC アドリアーノ・モライシュ チャトリ・シットヨートン デメトリウス・ジョンソン

【ONE】ONE、米国進出は近代MMA発祥の地コロラドから。そしてMMA多様性の時代へ?!

【写真】ミキーニョ×DJ、コロラドで決着戦――からの北米MMAの展開が気になる (C)ONE

6日(火・現地時間)、ONE Championshipが初の米国大会を2023年5月5日(金・同)に開催することを発表し、メインでONE世界フライ級デメトリウス・ジョンソンがアドリアーノ・モライシュの挑戦を受ける――トリロジー戦が組まれることが明らかとなった。

2011年9月の旗揚げから11年8カ月、アジア最大の格闘技プロモーションが北米進出を果たす。開催地のコロラド州ブルームフィールドは、奇しくもUFCが1993年11月に第1回大会を開いたデンバーの北に10数キロにある街で、ONEの米国ライブイベントの第一歩が現代MMAが生まれたコロラドで記すこととなった。


「5月5日、ONEが米国の地に下り立つ記念すべき日となる。我々はステートアスレチックコミッションの素晴らしいサポートを受け、米国の熱狂的なファンの目前で大会を開き、世界中の人達に見てもらう」とチャトリ・シットヨートンは今回のアナウンスに際して、コメントをしている。

そのチャトリが10月に来日した際に公言したように、ONEのフォーマットをそのままコミッションが認めたのであれば、ハイドレーションを含めた計量、グラウンド3点ヒザが認められたレギュレーション&ルールが初めてアジア圏外で実施されることとなる。

競技名でいえばMMA。しかし計量、ルール面で北米ユニファイドルールとの開きは明白……ONEのグローバル・ルールセットが米国に適用されるとなると、大晦日大会出場のBellator勢が目を輝かすRIZIN=PRIDEルールも交渉次第でサンクションされる可能性もある。ONEコロラド大会をきっかけに今後MMAという名の競技は一気に多様性の時代を迎えるかもしれない。

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Bu et Sports de combat MMA MMAPLANET o UFC デメトリウス・ジョンソン ドミニク・クルーズ ナイファンチ ナイファンチン マルロン・ヴェラ ユライア・フェイバー 剛毅會 岩﨑達也 松嶋こよみ 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ヴェラ✖ドミニク「いけないオンパレード」

【写真】ドミニクはドミニクであろうとし、ヴェラに敗れた (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たマルロン・ヴェラ✖ドミニク・クルーズ戦とは?!


──マルロン・ヴェラ×ドミニク・クルーズ。一つの時代が終わった。そんな印象のドミニクのKO負けでした。

「その一時代を築いたドミニク・クルーズのことをリスペクトされているようですが、私はこの試合だけに限って話をさせていただくと……戦いとしてやってはいけないことばかりのオンパレードでした。

これは止めましょうというオンパレードです。動くために動いている。その動きが、1Rの2分過ぎでピタッと止まってしまっていました。バテてしまったのですかね」

──あの時間帯で背中が光るほど汗が出る。過去になかったかと思います。

「とにかくあれだけ体が浮いてしまうと、自分の攻撃は全てが軽くなりますし、相手の攻撃を被弾すると効いてしまいます。対してヴェラがどっしり構えていつでも倒せるぞという戦いをしていれば、早々にパンチで倒せていたと思います。でも、そうでもなくのんびり構えていましたね。もっと早く倒せたはずですが、エンジンの掛かりが遅かった。

ただ、この試合はドミニク・クルーズがマルロン・ヴェラにKO負けしたというよりも、ドミニク・クルーズが自爆した。そういう試合だったと思います」

──もうドミニクが、ドミニクではなかった。だから岩﨑さんの指摘は正しいのでしょう。それでも、ドミニクをぶった切られると良い気分はしないです。正直。

「それは、松嶋こよみ師範代も言っていましたよ。『この試合だけでなく、ドミニクのWEC時代やUFCでのデメトリウス・ジョンソン戦、ユライア・フェイバー戦を見て評価してください』って。そんなもん、いくら昔が凄かろうが今、負けていたらどうしようもない。基本に戻る必要があるんだって言っても、師範代は納得しないんですよ(苦笑)」

──それはそうですよ。ドミニクが基本通りの動きをして、ファイター人生の余生を永らえるなんて見たくもないです。もうドミニクではなかったかもしれないけど、ドミニクはドミニクであろうとして散ったんです。昔、凄かった。そう言われる選手が、どれだけMMAに存在しているでしょうか。

「アハハハハハ。いやぁ、それだけ愛されるって凄い選手なんでしょうね。あなたもそうだし師範代もそう。相当にリスペクトされているドミニクですけど、私はガーブラントにやられた時ぐらいからしか見ていないので。逆にどう凄かったのでしょうか」

──この試合でいえばドミニクっぽくはありました。ただし、前の動きも後ろへの動きももうドミニクではなくなっていた。前に関しては、あそこで止まるならそりゃパンチを合わされるよなと思います。

「つまりは、あそこでは止まっていなかったということですね。もっと遠かったということですか」

──遠いというよりも、近づいても遠くなる。前に出るなら相手の横を通り抜けて、攻撃を受ける位置にはいないぐらいで。当てた時も、その場にはいない。そして相手を翻弄してテイクダウンを奪っていた。それと下がる動きが、まさに変幻自在でした。

「そこまでだったのですね。下がれるのは凄いことです……MMAを戦ううえで。そして自分の攻撃を当てることができていたのは。ただし、この試合では下がった時のステップが、足がバッテンになるんですよね。アレは絶対にやってはいけないです」

──足がクロスするということですね。

「縦のバッテンと横のバッテンがあって、縦のバッテンがあると歩幅が狭くなってしまって。あれではすぐに相手の距離になってしまいます。バランシングといって、歩幅は一定で横に動くことが必要で。でも、クロスしてしまっていますからね。そこでパンチを貰うと、非常に効きます。最後は横のバッテンなんですよ。あのステップになると、相手が見えなくなります。だから、そのためにナイファンチンの型稽古があります。

足がクロスした時にも、相手を見られるようになるためには。そういう部分もナイファンチンにはあるんです。でも話を伺う限り、以前はあのステップでも攻撃を貰わなかったのでしょうね」

──ハイ。以前は、その足がクロスするステップでも相手の攻撃を受けなかったです。まさに唯一無二の存在でした。

「そこまでできていたことが、できなくなる。それはなぜ、デキていたのかが分かっていないとデキなくなりますよね」

──……。誰もできない動きをしていた。だから、靭帯を負傷したのかもしれないです。

「そういうことだと思いますよ。人間として、やるべきではない動きで負荷が掛かっていたのでしょう。ただですね、指導者として見るとドミニク・クルーズは人ができないことができたファイターということだけで、もう放っておいて構わない選手です。それだけ才能がある選手ですから。

でも才能がない人は真似をしてはいけないです。だから基本があって、そこが大切になってくる。基本を身に着けたうえで、応用をやる。ドミニク・クルーズのような才能がある人間は、ほぼ存在していないんですよ。

昔、私が指導していた人間でドミニクの真似をして、全くダメになった人がいたんです。蹴りが凄く強くて、その蹴りを伸ばそうと練習をしてきたのにドミニクに感化されて。全くバラバラになりました。

ドミニクを真似るなら、そういう分かりやすい部分ではなくて──相手の動きが見えているところや……きっとそれって、相手の動きを予見して当たらない方向に動いていたんだと思います。その動きをするためには、徹底的な反復練習が必要だったはずです。そういう部分を真似て欲しい。そういうことなんです」

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『ONE Fight Night 1 : Moraes vs. Johnson』試合結果/ハイライト動画


▼ONE世界フライ級(※61.2kg)選手権試合 5分5R
×アドリアーノ・モラエス(ブラジル)王者 134.5ポンド(61.0kg)1.0057
[4R 3分50秒 KO] ※左跳びヒザ
〇デメトリウス・ジョンソン(米国)挑戦者:134.75ポンド(61.12kf)1.0156
※ジョンソンが新王者に

▼ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合 3分5R
〇ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)王者 144.5ポンド(65.54kg) 1. 0091
[1R 2分10秒 TKO] ※右カーフキック
×リアム・ハリソン(英国)挑戦者 145ポンド(65.77kg)1. 0091
※ノンオーが王座防衛

▼ONEムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝 3分3R
〇パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)135ポンド(61.24kg)1.0099
[KO 2R]※左ハイキック
×サヴァス・マイケル(キプロス)134.25ポンド(60.89kg)1.0136

▼ONEヘビー級(※102.01kg)5分3R
〇マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)257.75ポンド(116.91kg)1.0214
[1R 1分04秒 ヒールフック]
×キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)253.5ポンド(114.98kg)1.0148

▼ONEヘビー級(※102.01kg)5分3R
〇アミール・アリアックバリ(イラン)258.75ポンド(117.36kg)1.0195
[2R 4分02秒 TKO] ※パウンド
×マウロ・チリリ(イタリア)259.5ポンド(117.7kg)1.0226

▼ONEムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝 3分3R
〇スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)135ポンド(61.24kg)1.014
[1R 1分35秒 KO] ※左縦ヒジ
×ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)135ポンド(61.24kg)1.0226

▼ONEムエタイ58kg契約 3分3R
〇ディアンドラ・マーティン(豪州)127.5ポンド(57.83kg)1.0148
[判定3-0]
×アンバー・キッチン(英国)127.5ポンド(57.83kg)1.014

▼ONE女子アトム級(※52.2kg)→119ポンド契約 5分3R
〇平田 樹(日本)119ポンド(53.97kg)1.0124 ※体重超過
[判定3-0]
×リン・ホーチン(中国)114.75ポンド(52.05キロ)1.016

▼ONEウェルター級(※83.9kg)5分3R
〇ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)188.5ポンド(85.5kg)1.0241 ※体重超過
[1R 0分57秒 KO] ※右アッパー
×ユーリ・ラピクス(モルドバ)185ポンド(83.91kg)1.0244

 8月27日にシンガポール・インドアスタジアムで開催された『ONE Fight Night 1 : Moraes vs. Johnson』の試合結果。

 メインイベントのフライ級タイトルマッチはデメトリアス・ジョンソンがアドリアーノ・モラエスに4R KO勝ちし新チャンピオンに。アミール・アリアックバリがマウロ・チリリに2R TKO勝ち。平田樹がリン・ホーチンに判定勝ちしています。以下、ハイライト動画です。続きを読む・・・
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ONE ONE FN01 Report アドリアーノ・モライシュ デメトリウス・ジョンソン ブログ

【ONE FC01】体の全てに意思伝達=DJという名のMMA回転体。右→左跳びヒザでミキーニョをKO!!!

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
Def.Def.4R3分15秒by KO
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

王者ミキーニョ、挑戦者DJ。左ミドルをまず見せたDJは、構えを変えながら圧を掛ける。ミキーニョも前に出て右を伸ばす。チャンピオンが右ハイ、DJはローを返して距離を詰める。外しつつ、ジャブを繰り出すミキーニョは左ミドルを蹴られても、続く右カーフを外す。ミキーニョもスイッチを織り交ぜ、DJは後ろ手に組んで挑発する。

左ミドルを掴んでテイクダウンを決めたミキーニョ、足を一本に抜きに掛かるもDJが足を戻す。ミキーニョは右足を抜いてハーフで抑え、DJはケージ際でバタフライガードからクローズドに戻る。左のパンチ&エルボーを落とすミキーニョは、腕十字を察知してパスへ。懸命に足を首に掛けるDJが、左エルボーを下から打ちつけミキーニョがカット。それでも、スクランブルには持ち込めず背中をマットに着けた状態が続く。

アンダーフックから立とうとしたDJは、これも防がれ左エルボーを被弾する。立たせず、潜らせないミキーニョがエルボー軸でパウンドを落とし、3/4マウントの対戦に入ったところで初回が終わった。

2R、ローにワンツーを合わせた王者はカーフに距離を詰めてワンツー。DJが左を振るっていく。ミキーニョは右ローに続き、右ハイを決める。足が泳いだDJは、ラッシュにテイクダウン狙いも潰されがぶりからヒザを頭部に被弾する。ダース狙いに立ち上がったDJは、ケージにミキーニョを押し込んでヒザ蹴りを見せる。ここを担いでスラムしたミキーニョがトップを取り返す。即右足を抜き、枕で圧力を掛けたミキーニョはブリッジを潰してトップを維持する。

DJはバタフライガードを取るが、ミキーニョはここで左足を抜いてZハーフを越えていこうと圧力を掛ける。懸命に足を戻したDJは、右のパンチを落とされる。腰を切って、スクランブル狙いも察知したミキーニョはパスの圧力を強め、DJの蹴り上げにもローを蹴っていく。DJがガードを続けるという以外な展開にも、ミキーニョが飛び込んでパスを決め時間に。

3R、攻勢のミキーニョだが左目の上をカットし、右目の上を腫らしている。飛び込んで左を当てたDJが前に出る。足を使うミキーニョに左ミドルを蹴り、左フックをDJが当てる。右ヒザをボディに決めたミキーニョ、DJは構えをかえつつ跳びヒザへ。これをキャッチしたミキーニョ、足をリリースされたDJが即ヒザを繰り出す。

見る場面が増えたミキーニョが右を被弾、右ボディに右を合わされる。どんどん詰めるDJは左エルボー、続いて左をフックから前に出て右を当てる。ミキーニョもステップインに右のショートを当て、DJが一旦間合いを取り直す。すると前に出て右を当てたチャンピンは、前進から組んできたDJを逆にケージに押し込む。金網を背にしてヒザを打つDJが、ミキーニョのスピニングバックフィストをかわして圧を掛け直す。最後に左を届かせたミキーニョだが、DJが勢いを取り戻したラウンドとなった。

4R、圧を掛けて前に出たDJに対し、ミキーニョが左を入れる。組まれても離れたチャンピオンは、クリンチの展開で一気にDJをケージに押し込む。両ワキを差されたDJだが、細かいヒザを続ける。ヒザをボディに入れたミキーニョは、上手く時間を使えているか。右エルボーを打って離れたミキーニョを追いかけて組んでいくDJは、左腕を差して押し込む。

回して離れたミキーニョがミドルをキャッチ。すぐに足を抜いたDJは、跳びヒザを受けて後方にバランスを崩す。すぐに立ち上がったDJは、左ヒジで一瞬動きが止まる。ここは慎重な攻めのミキーニョは、ステップインに右に回って間合いを外す。下がりながらのアッパーを狙うチャンピオン。

DJは低い姿勢でなく上体を上げて、飛び込むような右ストレートを打ち込むと、足が絡まりケージに詰まったミキーニョに左跳びヒザを決める。腰から崩れ落ちたミキーニョを見て、DJはレフェリーが割って入る前に間を外しKO勝ち──ONE世界フライ級のベルトを巻いた。

肢体の先端、全てに神経が行き届いている──凄まじい身のこなし、回転が止まらないMMAを見せつけたデメトリウス・ジョンソン。新チャンピオンは「まず、MMAは進化しているということを伝えたい。ゲームプランはとにかく前に出て手を出すこと。彼のパスガードをずっとハーフガードで耐えた。負けたあと、やり返さないといけないとずっとジムで練習してきた。36歳になってもノースパシフィックで強くなれている。負けは負け。そして勝って、ここにいる」と舌の滑らかに言葉を続けた。


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【ONE FN01】計量終了 平田樹はハイドレ通過では体重落とせずキャッチウェイトに

【写真】セレモニアル・フェイスオフでは意気揚々だったが……(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE FN01「Moraes vs Johnson 2」の計量結果がONEより発表され、リン・フーチンと対戦する平田樹は体重を落とせず、契約体重戦に臨むこととなった。


土曜日の朝スタートの今大会の計量は、金曜日の零時スタートという過去に例のない時間帯で行われ、平田だけでなく対戦相手のリン・フーチン、メインでDJの挑戦を受けるアドリアーノ・モライシュなど体重はパスしてもハイドレーションが通らない選手が通常をより多く見られた模様だ。

再計量は本日26日(金・同)の午後1時から午後5時まで設けられ、リン・フーチンはクリアしたものの平田はできず。再計量終了時間を待たずして、平田陣営とONEは協議した結果、119ポンド=53.97キロ契約体重でリン・フーチンと戦う方向は固まった。

平田の計量失敗は2022年2月のナイロン・クローリー戦以来2度目で、良くも悪くも注目度の高い選手だけに厳しい声も聞かれるのは必至。と同時に、ONE側から適正体重としてアトム級で戦うことが疑問視する事態に発展することも有り得る。

いずれにせよ、契約体重で試合に挑むことが決まったのであれば、ここは勝負に集中するしかない。平田は結果的に全てのプレッシャーから解放されたクローリー戦では、キャリアハイといえるパフォーマンスを披露している。計量問題は試合終了まで一旦忘れ、とにかく現時点の全ての力をサークルケージで出し切れる精神状態で挑むことが大切だ。

なおONEフライ級ムエタイワールドグランプリに出場を予定していたロッタン・ジットムアンノンは尿検査のサンプルを提出しなかったため、欠場に。サバヴァス・マイケルは、補交替試合に出場予定していたパンパヤック・ジットムアンノンと準決勝を戦うこととなった。

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01計量結果

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ: 134.5ポンド(61.0キロ)/ 1.0057
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン:134.75ポンド(61.12キロ)/ 1.0156

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ: 144.5ポンド(65.54キロ)/ 1. 0091
[挑戦者] リアム・ハリソン: 145ポンド(65.77キロ)/ 1. 0091

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
バンバヤック・ジットムアンノン: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.0099
サヴァス・マイケル: 134.25ポンド(60.89キロ)/ 1.0136

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ: 257.75ポンド(116.91キロ)/ 1.0214
キリル・グリシェンコ: 253.5ポンド(114.98キロ)/ 1.0148

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ: 258.75ポンド(117.36キロ)/ 1.0195
マウロ・チリリ: 259.5ポンド(117.7キロ)/ 1.0226

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.014
ヴァウテウ・ゴンカウベス: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.0226

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン: 127.5ポンド(57.83キロ)/ 1.0148
アンバー・キッチン: 127.5ポンド(57.83キロ) / 1.014

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹: 119ポンド(53.97キロ)/ 1.0124
リン・フーチン: 114.75ポンド(52.05キロ)/ 1.016

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム: 188.5ポンド(85.5キロ)/ 1.0241
ユーリ・ラピクス: 185ポンド(83.91キロ)/ 1.0244

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