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MMA MMAPLANET o UFC UFN205   アマンダ・レモス イケ・ビジャヌエバ クラウジオ・プエレス クレイ・グイダ シャルル・ジョーダン ジェシカ・アンドレジ ジョーダン・ライト マネル・ケイプ マフクアンドレ・バリユー マルチン・プラチニオ メイシー・バーバー ランド・バンナータ

【UFN205】計量終了 マネル・ケイプ欠場大会。グイダ、ジョーダン✖バンナータ、ライトに注目

【写真】ケイプ欠場、グイダの試合を愉しみたい(C)Zuffa/UFC

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX で開催されるUFN205:UFN on ESPN+63「Lemos vs Andrade」の計量が行われている。

女子ストロー級のアマンダ・レモスとジェシカ・アンドレジのブラジリアン対決がメインの今大会──イベント2日前にマネル・ケイプが禁止薬物トリナボル使用に絡み欠場が決定、スムダーチーとの試合がキャンセルされるという事件が起こっている。

MMAPLANETでは現地の火曜日に両者の個別取材を行っていたが──ケイプは「スムダーチーは距離を取りたがるけど潰して殴り、テイクダウンも決めて勝つ」と話していた。一方、スムダーチーも「僕の持ち味は散打で養った距離のコントロール。ケイプは僕に近づくことはできないし、そのタイミングでATTでトレーニングしてきたレスリングで上を取る」と話しており、距離がどうなるのか楽しみだっただけに非常に残念なケイプの転落劇だ。


日本のファンにとっては目玉カードが消滅した今大会。クレイ・グイダ✖クラウジオ・プエレスに続き、注目したいのはシャルル・ジョーダン✖ランド・バンナータのフェザー級戦と190ポンド契約戦のジョーダン・ライト✖マフクアンドレ・バリユーか。

勝ち負けを繰り返しているジョーダンだが、外を取って正面で相手の攻撃を受けないことを念頭に、右ヒザや右ストレートを果敢に打ち込む。結果、この果敢さが裏目に出てパンチを被弾してしまうことも少なくない。つまり彼の試合は、ローラーコースターファイトになりやすい。一方のバンナータはジョーダンがかわそうとする右を主武器に、打たれても前に出るタイプだ。

両者揃っていつ当てて、いつ被弾するか。圧を掛けても、攻撃を受けてはいけない位置まで攻め込む傾向もあり、予想が難しい一戦となる。

一方、キャッチウェイト戦となったライトとバリユーの一戦──、ライトも勝ち・負けをオクタゴンで繰り返しているファイターだ。ライトの格闘技いや武術歴は豊富だ。彼によると極真と松濤館空手をあわせたような養秀会空手を学び、12歳からはイノサント・アカデミーへ。シラット、カリ、ジークンドーに取り組んできた異色のファイターだ。

しかもバランス感覚をシラットで身につけたというライトは、ジークンドー流のワンインチ・パンチをMMAで狙うと公言している。そんな夢のようなファイトが世界の最高峰で可能なのか。もちろん、ほぼほぼ無理だ。それでもライトは、UFCで2勝2敗という結果を残している。ジョーダンは3勝3敗1分け──UFCで五分の戦績を残している選手の実力のほどを確認したい2試合、だ。

■視聴方法(予定)
4月24日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN205計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
アマンダ・レモス: 115ポンド(52.16キロ)
ジェシカ・アンドレジ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ: 154ポンド(69.85キロ)
クラウジオ・プエレス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー: 125.5ポンド(56.92キロ)
オンタナ・デラロサ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ: 240.5ポンド(109.08キロ)
チェイス・シャーマン: 249ポンド(112.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン: 144.5ポンド(65.54キロ)
ランド・バンナータ: 146ポンド(66.22キロ)

<190ポンド契約/5分3R>
ジョーダン・ライト: 190ポンド(86.18キロ)
マフクアンドレ・バリユー: 188.5ポンド(85.5キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170.5ポンド(77.34キロ)
セルゲイ・カンドスコ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ: 205ポンド(92.99キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
アオリーチーラン: 136ポンド(61.69キロ)
キャメロン・エルス: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
プレストン・パーソンズ: 170ポンド(77.11キロ)
エヴァン・エルダー: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルチン・プラチニオ: 205ポンド(92.99キロ)
フィリッピ・リンス: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ディーン・バリー: 170.5ポンド(77.34キロ)
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)

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MMA MMAPLANET o Special UFC UFN201 クレイ・グイダ ジム・ミラー ニコラズ・モッタ フランキー・エドガー レオ・サントス 水垣偉弥

お蔵入り厳禁【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:2月:ジム・ミラー✖ニコラズ・モッタ─02─

【写真】その生きる様子を眺めるだけで、心が豊かになれる。そんなジム・ミラーだ (C) Zuffa/MMA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年2月の一番=19日に行われたUFN201からジム・ミラー×ニコラズ・モッタ戦を引き続き語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:2月:ミラー✖モッタPart.01はコチラから>


──狙い通りに、と。

「そこを完全に狙っていたかどうか。ジム・ミラーの打撃の精度だと分からないですが、結果的だろうがそうなったのは凄いことです」

──今のMMAは常にアグレッシブに戦う姿勢を見せる戦いに変化しつつありますが、基本的に間を置くことが許される数少ないコンバットスポーツでした。加えて修得する技術も多く、選手寿命も自然と長くなる。改めて38歳です。ジム・ミラーは。

「でもUFCですからね。そこが嬉しいです。ジム・ミラーが勝つと、古くからのMMAファンが盛り上がります。クレイ・グイダ、レオ・サントスに並ぶモノがあります。彼らが勝つとタイムラインがざわつく、それが個人的に嬉しいです。とはいえここで勝つということは関脇とまでいかなくても、前頭の上の方の相手が次戦では用意されます」

──それがUFCです。

「どんな相手との試合が決まるのか。楽しみであり、厳しいなという気持ちはします(苦笑)。UFCでこれだけキャリアを積んでいると、生活の心配なんてないでしょうし、『できるだけUFCで試合をしたい』と言っていますよね。

楽しめている。生活が懸かっているのと、楽しめるのは違います。それと大金を手にしてダメになるファイターもいるじゃないですか。要はお金がモチベーションの。ただミラーのように成功を収めても、きついのに次、次へと挑戦するのは根本的にMMAを楽しめているからですよね」

──子供4人に食事を創らないといけないから──と試合後のインタビューで言うのも素敵です。

「格好良いです。自分が出来なかったことをジム・ミラーはできている。憧れでもあります。僕の場合は子供が生まれて、穏やかになってしまった……そういう面はありました。

僕もMMAが好きだし、楽しいし。できれば長く続けたいというのがありましたけど結果が出なくなってしまって……KO負けも多くなってしまった。だから引退を決めたのですが、ジム・ミラーはやり続けている。

僕は続けたいけど、『もう、やっちゃいけない』という気持ちになりました。練習が100パーセントできないなら、試合に出ることはできない。最後はそういう感じになっていました」

──原稿を書くのは逃げ道を創れますけど、MMAファイターは違いますよね。休むと落ちて、相手に食われますしね。

「100じゃない状況、気持ちで試合を戦っている時に、過去の試合中には一度もなかった『シュン』となってしまったらどうしようと怖かったです。自分に対して残念で傷つくだろうなと。そんな風になるぐらいの覚悟しか持てなくなるなら、もう辞めようって思いました」

──試合が怖くなっていきましたか。若い頃は全く平気だったじゃないですか。

「年を取ると入場直前に『いなくなりたい』とか(苦笑)。最後の方はそうなります。怖くなかったものが、怖くなる。それは身を引くきっかけにはなりますね。当然、人それぞれだとは思います。若い頃から怖くて、それを克服して。勝った時の気持ちが何よりも優るから続けられる人もいるだろうし。ミラーもどういう心境で戦い続けることができるのか、それは彼に聞かないと分からないです」

─ジム・ミラーは10年以上、同じフィジカルコーチに見てもらっている。殴る、蹴る、極めるという練習より憂鬱になりがちがトレーニングを20代の時から同じ人物の指導を受け続けるというのも凄いことだと感じました。

「その辺りが長く続けることができる秘訣かもしれないですね。フィジカルコーチが同じというのは凄いです。試合が日常になっているのか。僕にとって試合は非日常の勝負を賭けるところでした。

ただ柔術とグラップリング、タイ人のムエタイとか毎月戦うことができる。そういう感覚をミラーは持てているのかもしれないですね。僕はそういう感覚は持ち合わせていなかったです。何カ月かに1回、その瞬間に研ぎ澄まされた感覚で戦う。

だから試合の時は100の状態でいること。できることを全部やって100で挑む。そういう風でいた。逆に日常になれば、80とか90でも戦い続けることができるのかもしれないです。それが日常──準備が整うかどうか、気持ちが創れるかどうか。その部分が、日常なら上下するのは当然なので。そうやって試合に出ているから、試合を楽しめるのかと思います。

それをUFCでやっているんです。チャンピオンでなく、ずっと平幕で。十両まで落ちないから、UFCで戦い続けている。UFCのチャンピオン、メインイベンターで活躍し続けるって立派です。ただ一般人としてジム・ミラーのような人に憧れます」

──一般人?

「あぁ、でも若い頃は自分は特別だと思っていました

──そりゃあ無類のハードパンチャーですから。

「でも米国で戦うようになって、ほんのちょっと人より優っている。ほんの少しの特別具合……『いや普通だな、俺』って考えるようになりました。普通にどこにでもいる人。でも、この中に入るとむしろ弱い方だっていう感じになっていました。

だからジム・ミラーもそうですが、僕のなかではフランキー・エドガーから特に影響を受けました。エドガーって特別ではないですよね。でも気持ちと技術で勝ち、チャンピオンになった。僕と同じ普通の人間なのに」

──あのう……水垣さんは普通じゃないですよ。特別ですよ。そうでないと、他の日本人選手がMMAを続けられなくなってしまいます(笑)。

「アハハハハ。ありがとうございます。でもあの輪に入ると……」

──あの輪に入ることができる……それが特別なんです。

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FPG03 MMA クレイ・グイダ ビリー・クゥアンティロ

【FPG03】グラップリングでもクレイ・グイダはクレイ・グイダ。パスを狙い続けクゥアンティロに競り勝つ

<ウェルター級/8分1R>
クレイ・グイダ(米国)
Def. Decision
ビリー・クゥアンティロ(米国)

会場人気が素晴らしく高いグイダは、シングルレット着用+しっかりとビンタを受けてマットに上がる。レスリングシューズ着用のグイダの低い姿勢からのダブルレッグを切ったクゥアンティロが、押し返してマットサイドへ。グイダが落ちそうになると、身をていしたレフェリーのシャオリン・ヒベイロが、ステージから転落する。

素晴らしいレフェリングに助けられたグイダがシングルから、クゥアンティロを抱え上げる。ギロチンで下になったクゥアンティロは頭を抜かれたガードに。足を抜きにかかるグイダは、ニーシールドを内側から取るもクゥアンティロがフルガードに戻す。グラップリングマッチでも、動きを止めないグイダのパス狙いにクゥアンティロが三角を仕掛ける。立ち上がり、臀部を押して防いだグイダは、担ぎパス狙いからクレイドルを応用し足を一本抜く。

クゥアンティロもフルガードに戻しボディロックも足をきかせていく。そこにスタックパスを合わせるグイダがパスを決めるとハーフでバック&シートベルトへ。腰をずらして足を戻したクゥアンティロはクローズドガードを取るが、疲弊が目立つ。それでもクゥアンティロはオモプラッタからゴゴプラッタ、グイダが反応して潰す。

場外際からスタンドでシングルに出たグイダは、スプロールしたクゥアンティロをファイアーキャリー気味に持ち上げる。クゥアンティロもバックを狙うが、結果はガードを強いられる。残り1分、ハーフのグイダは、立ち上がって足をさばいてパス狙い。許さないクゥアンティロは三角を仕掛ける。足をまたいでパスを狙い続けたグイダは、最後に三角狙いに対し頭を抜くと、バックを取りつつ肩固めで抑え込みタイムアップに。

ジャッジは上から仕掛け続けグイダを支持――グラップリングでも、らしさを失わないグイダが動き勝ちし、「2021年は良い1年だった。2022年をベストの年にしたい。ビリーQとの対戦は典型的なレスラー×MMAファイターの試合だった。彼は本当に危険なファイターだったよ。この試合はTVで見ても超エキサイティングな試合だっただろう。こういう試合を実現させてくれたビリーQに感謝している。レスリングが僕の人生を救ってくれた。最高のスポーツだ。レスリングに感謝だ」と話した。


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MMA PRIDE Special UFC UFC144 クレイ・グイダ フランキー・エドガー ベンソン・ヘンダーソン 中村倫也

【Special】月刊、生粋MMA人・中村倫也を創ったこの一番:2012年2月26日、ベンヘン✖エドガー

【写真】2万円の席でライブ観戦したUFC JAPANにより、中村の目指す頂が決まった (C)MMAPLANET

フリースタイルレスリングで世界選手権5位、U23世界選手権優勝、輝かしいレスリングでの戦績を誇り2020年4月にMMA転向──2021年LDH martial arts所属となった中村倫也は、物心がついたころからシューティングジム大宮→PUREBRED大宮でMMAに触れて育った。

26歳ながらMMAファン歴20年以上、プロデビューから5カ月しか経ていないが、常に傍にあったMMAに関する知識量は半端ない。そんな生粋MMA人、中村倫也が養成される血肉となったMMAの試合を振り返ってもらう当企画──月刊、生粋MMA人・中村倫也を創ったこの一番──がスタート。

その第1回は2012年2月26日に開催されたUFC144から、中村のUFC志向を絶対化したUFC世界ライト級選手権試合=ベンソン・ヘンダーソン✖フランキー・エドガー戦について語らおう。


──倫也選手に取材させていただいていると、プロMMAキャリア5カ月にも関わらず、MMAへの造詣が20年選手のように深いです。

「ありがとうございます(笑)。やっぱり、子供の頃からずっと見てきたので」

──ワールドクラスのレスラーがMMAに転じたのではなく、ピュアMMAファイターがたまたまフリースタイルレスリングが世界レベルで強かった。そのように結論づけました(笑)。

「いやぁ……そういってもらえると、嬉しいです(笑)」

──そんなジェニュインMMAファイター中村倫也の肉付けとなった一番を今月から1試合ずつ挙げて頂き、MMAの愉しみ方を深掘りしていきたいと思います。その第1弾の試合は何になるでしょうか。

「ベンソン・ヘンダーソンとフランキー・エドガーのUFC世界ライト級タイトルマッチです。2012年2月(※26日)のUFC JAPANのメイン、初めて生で観戦したUFCで高校2年の時だったと思います。

僕は実家から高校(花咲徳栄高校)に1時間ほどかけて通っていたので、さいたまスーパーアリーナにUFCが来るということは地元にUFCがやって来るという感じでした。

生まれてからずっと『PRIDEのチャンピオンになる』って言い続けていたのに、小学6年生の時に急になくなって。『じゃぁ俺はUFCを目指したら良いのか』という想いにはなっていたので、情報量は少ないですし、視覚に訴えられたり、空気感を知るということができず、現実味がなかったです。

そこで初めて会場でUFCを見て、まずその雰囲気に驚きました。外国人のお客さんが凄く多くて。だから、余計に本場のUFCという感じが2012年の大会ではしました」

──確かに。PPV大会だけあって日本在住ばかりか私の知り合いでもフィリピン、香港からUFCを観戦するために日本にやってきたというケースも複数例見られました。

「これが世界なのか……PRIDEとは明らかに違っていて、あの時に時代の流れを高校生ながら感じたんだと思います。しかも試合内容が……エドガーはヒット&アウェイが、今より顕著で。改めて見直しても角度とか距離の創りが尋常じゃないんですよね」

──弱冠、右の勢いが過去のポイントメイクを完全に成し遂げていた頃より強くなっていたかと。

「あぁ右のオーバーハンドを当てに行っていたかもしれないですね。そういうエドガーに対して、ベンヘンが下がりながらカウンターを合わせると時と、テンカオで迎え撃つという2つの対応で距離感を狂わせていた。あのセンスは凄まじいですね。当時はエドガーの勝ちだろうって思っていた試合なんですけど、今ではベンヘンの巧さが優っていたということがいえるんじゃないかなぁと思える試合です」

──個人的にはベンヘン……というか、どの選手が使っても同じなのですが、スタンドでバックコントロールを取られり、がぶられた選手が掌をマットにつけてヒザ蹴りを顔面に貰わないようにする行為に明らかな劣勢という定義が欲しいな、と思うんです。

「あぁ、ルールを使って身を守るってやつですよね。マジで分かります。それと同じ感じなのが、ハーフで抑えて前腕のフレームで頭を抑えて殴ろうとすると、横を向いて後頭部を見せるヤツがいて。『なんや、それ』みたいな。

劣勢でルール使って、殴れないようにしているだけで、そんなの格闘技じゃないだろうって思うんですよ。ああいうディフェンスは反則でなくても、明確な劣勢として欲しいです」

──そこも踏まえて、巧妙とも取れるのですね。

「ベンヘンには上手いところがありますよね。太腿を殴るとか、ちょっと想像の枠を超えた攻撃を仕掛けたり。そういう部分は自分も参考にしています」

──あと、あの髪の毛を振り乱していると、どうにもベンヘンの方がよく動いているという錯覚をジャッジに与えているのではないかと。クレイ・グイダもそうですが。

「あぁ、本当だ。そうですよね。ベンヘン・グイダ効果ですね、アハハハハ。躍動感を髪を振り乱して表している。ソレ、本当ですよ。ジャッジも目は奪われますし、互角だったらジャッジがベンヘンの6-4を取ってしまう。それ、あるッスね(笑)。ベンヘン・グイダ効果は空振りでも、加点される。いやぁ、ありますよ(笑)。

そうやって考えると、MMAの進化は凄まじいので今のMMAとは違ってはいるのですが、それでも学べるところがあって」

──あの時点で北米MMAの最先端の攻防が見られました。特に真っ向勝負でないけど、真正面から最高峰の技術を駆使していてた。

「素晴らしい距離感、テイクダウンとディフェンスがありながら、最後の最後にはこういう戦いになるのかということを見せてくれましたね。どうしてもライトなファンには技術力が高度化すると、理解が困難な部分って出てくると思うんです。

MMAはそこが顕著なんですけど、そういう高度な攻防を見せてくれたベンヘンとエドガーが、最後はバチバチに殴り合う。技術の粋を集めた先のハート、僕もそういう試合がしたいです」

──あの試合でUFCは日本で根付くかと思われたのですが、翌年からPPV大会ではなくなり……。

「日本仕様になっちゃいましたよね。ヴァンダレイ・シウバ✖ブライアン・スタン、マーク・ハント✖ステファン・シュトルーフ、五味さんとディエゴ・サンチェスと。分かりやすくなったけど、それが何を意味するのか分かる……そういう人が増えたと思います。結局、外国人のファンがグッと減ってしまって。

ステーキから寿司になってしまったような。僕にとってはUFCを目指すという原点、それがベンヘン✖エドガーの試合でした。あの日の夜から、寝る時にイメージするものは完全に金網の中に変わったんです」

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Report UFC UFC ESPN31 クレイ・グイダ ブログ レオ・サントス

【UFC ESPN31】三日月効かせたレオ・サントス、打撃の追撃で疲れ──グイダのRNCにタップアウト負け……

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
Def.2R1分21秒by RNC
レオナルド・サントス(ブラジル)

上半身を振って前に出るグイダに対し、サントスが右ローを蹴る。右オーバーハンドを空振りしたグイダが左ジャブを当てる。サントスは右ローを再び見せ、前進に右フックを合わせていく。左三日月を効かされたグイダは、動きが落ちるとパンチを連打されボディを殴られシングルレッグへ。

切って殴るサントスは1度、2度とレフェリーを見やるが、試合は続く。殴られながら立ち上がったグイダは、ヒザ蹴りを受けた再び倒れ込みながらシングルへ。これも切って殴るサントスだが、ついには打ち疲れてグイダは立ち上がる。マススピースは吐きだしていたグイダが、レフェリーに装着されて試合が再開──サントスはもう手が出ない。

パンチを見せて組みついたグイダは首相撲を逃れて離れる。サントスはここでミドルも威力がなく、パンチに真っすぐ下がってテイクダウンを許しクローズドガードを取る。とはいえ、ここではグランドの方が休めるという見方もできる。案の定、サントスはハーフまで許すが大きな打撃を受けることなく時間となった。

2R、直ぐに距離を詰めたグイダだが、ヒザをボディに受ける。それでも組んでバックに回ると、グランドに持ち込みヒザをワキ腹や太腿に打ちつける。背中に乗り、ワンフックのグイダがゲイブルグリップでRNCを極めると、サントスは息も絶え絶えタップした。

「一言、レスリングだ。レスリングを続けること。僕を成り立たせてくれて、人生を救ってくれる。だから今、僕はここにいる。サントスはピンポイントで精度の高い攻撃を入れてきた。正面を何度か向いたけど、本当に効かされたよ。でもキャンプ中から彼は最初の1分、90秒が強いとコーチに言われていて。コーチから指示に耳を傾けて、黒帯の世界王者をサブミットできたんだ」とグイダは勝利を振り返った。

完全に結果論だが、レオは腹を効かせたときに疲れるまでパウンドで攻めるなら、極めが欲しかった。


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BELLATOR MMA UFC UFC ESPN31   ウィリアム・ナイト キック クレイ・グイダ ザルガス・ズマグロフ ジェレマイア・ウェルス ジョゼ・アルド セルジオ・ペティス ペドロ・ムニョス ボクシング マネル・ケイプ マルロン・ヴェラ マーク・マドセン ラファエル・フィジエフ ロブ・フォント ヴィンス・モラレス 堀口恭司

【UFC ESPN31】計量終了 もはや怖いモノ見たさのフォント✖アルド。目に焼き付けたいグイダ✖レオ

【写真】この計量台での表情……ジョゼ・アルドは大丈夫なのか(C)Zuffa/UFC

3日(金・現地時間)、4日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN31「Font vs Aldo」の計量が行われた。

メインで対戦するロブ・フォントとジョゼ・アルドは前者が134ポンド、後者が136ポンドでパスしている。とはいってもフォントがラッシュガードを着て余裕で計量を終えたのに対し、アルドは頬がこけ、目が窪んでおり厳しい減量だったことを伺える。

ここからリカバリーするのがアルド流とはいえ、元UFC世界フェザー級王者も既に35歳。このダイエット&リカバリーがアドバンテージなのか疑問に思われる──ほどのギリギリに見える体躯だった。


それでなくとも今回のフォント戦は、アルドにとって分が悪い一戦として見られている。

マルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョスという群雄割拠のバンタム級戦線における曲者クラスを連破しているアルドだが、フォントは今回の計量当日に堀口恭司をKOしBellator世界バンタム級王座の防衛に成功したセルジオ・ペティスを敵地ミルウォーキーで破って以来、リッキー・シモン、マルロン・モラレス、コディ・ガーブラントと4連勝中で、試合内容も完勝といって良い。

フォントの強さはズバリ、ボクシングに尽きる。しかもMMAグローブに合った──振り抜くより、止める系のパンチで対戦相手に確実にダメージを蓄積させ、精神的にも削ってきた。

オーソ同士でジャブを叩くことなく、右ストレートをパーリングしてジャブを次々と打ち込む。この真っ直ぐと、外から入る右フックの打ち出しが同じで、対戦相手がストレートを予測していると横からグローブごと持っていかれそうな拳が飛んでくることになる。

削った相手の心を折るのが、右アッパーだ。プレッシャーを掛けておいて、追い込まれた相手の踏み込みを待ち受けるように放たれる右アッパーがクリーンに決まれば、KO云々以上に試合をフォントが支配している証だ。

そんなフォントに対し、アルドの勝機はやはりローキックか。ジャブや右ストレートにしても、左足はしっかりと前方に置くフォントだけに、ここを蹴られると持ち味である体重移動に影響が出ることは間違いないだろう。

とはいえ、アルドのローの距離はフォントのジャブの距離でもあり、両者にとって命綱の攻撃も下がって打てる分フォントに分がありそうだ。

前述したペティスが、過去最強の相手のいの一番名前を挙げたフォントですら、ランク4位──恐るべきUFCバンタム級の頂きを目指し、アルドを相手にどのような戦いを見せるのか。堀口のKO負けを引きづったままでは、怖いモノ見たさと表現してもおかしくない一戦だ。

コメインのライト級のラファエル・フィジエフとブラッド・リデルも見逃せないマッチアップだ。

共に戦績は10勝1敗、トップ15入りという第一の壁を崩した彼らが、第二の壁トップ10越えを果たすための試金石となる潰し合いといえる。

同じライト級でも、もはや望郷の念を持って試合を眺めたくなるのがクレイ・グイダとレオ・サントスという大人の顔合わせだ。フェイスオフを終えて、何とも言えない笑みを浮かべた2人。

グイダは前回マーク・マドセンに、レオはグラント・ドーソンに敗れている。デビューから18年、39歳のグイダとMMAキャリアが20年を越え、41歳となったレオ──人生の半分でMMAを戦ってきた両者が拳を合わせる。目にその雄姿を焼き付けたい、そんな対戦だ。

飛躍のためのステッピングボード=ザルガス・ズマグロフ戦に向け、余裕の笑みを浮かべたマネル・ケイプは額をぶつける勢いでフェイスオフを行った。

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC EPSN31計量結果

<フェザー級/5分5R>
ロブ・フォント: 134ポンド(60.78キロ)
ジョセ・アルド: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ブラッド・リデル: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グィダ: 155ポンド(70.31キロ)
レオナルド・サントス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジミー・クルート: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジャマール・ヒル: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 185.5ポンド(84.14キロ)
クリス・カーティス: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ダリアン・ウィークス: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
マキ・ピトロ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ドゥスコ・トドロビッチ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ: 170ポンド(77.11キロ)
ジェレマイア・ウェルス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
マネル・ケイプ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マロリー・マーチン: 115ポンド(52.16キロ)
シャイアン・ヴリスマス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)
ウィリアム・ナイト: 206ポンド(93.44キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・グラッツマーカー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ミッキー・ガル: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ヴィンス・モラレス: 135.5ポンド(61.46キロ)

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BELLATOR ONE UFC ウィリアム・ナイト クレイ・グイダ ジョゼ・アルド ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マネル・ケイプ マルロン・モラエス マルロン・ヴェラ ラファエル・フィジエフ ロブ・フォント ヴィンス・モラレス

UFC on ESPN31:オッズ/予想と展望

ロブ・フォント 1.71
ジョゼ・アルド 2.20
ブラッド・リデル 1.93
ラファエル・フィジエフ 1.89
クレイ・グイダ 2.58
レオナルド・サントス 1.56
ジム・クルート 1.63
ジャマール・ヒル 2.40
ブレンダ・アレン 1.29
クリス・カーティス 3.85
ブライアン・バーバリー1.80
ダリアン・ウィークス 2.05
マキ・ピトーロ 2.35
ドゥスコ・トドロヴィッチ 1.65
マネル・ケイプ 1.38
ジャルガス・ジュマグロフ 3.20
ジェイク・マシューズ 1.60
ジュレマイア・ウェルズ 2.47
シャイアン・ベイズ 1.56
マロリー・マーティン 2.58
アロンゾ・メニフィールド 1.71
ウィリアム・ナイト 2.20
クラウディオ・プエレス 1.91
クリス・グレッツェマーカー 1.91
ジャレッド・バンデラ 2.70
アザマト・ムルザカノフ 1.50
アレックス・モロノ 1.44
ミッキー・ガル 2.85
ルイス・スモルカ 1.68
ヴィンス・モラレス 2.27

メインはバンタム級戦。ロブ・フォントは前日に防衛戦を行うBellatorバンタム級王者セルジオ・ペティスを最後に破った選手だが、試合が決まったのはUFCの方が先なので、わざわざぶつけたわけではなさそう。2014年UFCデビューだが、7年で12試合と試合数は多くない。ペティスや元WSOF王者マルロン・モラエス、元王者のコーディ・ガーブラントにいずれも打撃で勝負して勝利。ムニョスには打撃で推していたもののギロチンで一本負け。アスンサオにはテイクダウンを混ぜられての完敗。しかし、その後の試合ではテイクダウンを奪われてもすぐに立ち上がれるようになり、戦績も上向いてきた。

アルドはピョートル・ヤンとのバンタム級王座決定戦でKO負けし完敗。その後2戦はマルロン・ヴェラとペドロ・ムニョスという強豪(だがタイトル戦線に絡むレベルではない)相手に連勝。いずれも最終的には差を見せたが、年齢や階級変更の影響か、打撃で圧倒はしてもフィニッシュはできていない。WEC時代から数えると、もう12年もタイトル戦線で戦っているアルド。年齢はアルドが1歳上なだけだが、蓄積したダメージは確実に上。

打撃勝負になればフォントのペースか。フォント判定勝ち。

プレリムではマネル・ケイプがUFC4戦目を行う。UFCデビューから2連敗後、前回はオデー・オズボーン相手に1R飛び膝でKO勝ちしたが、体重オーバーしたこともあってか、ここで負けて1勝3敗となったらリリースもあり得るか…と思ったものの、試合前に早くも契約更新が決まった模様。

今回は相手も1勝2敗だが、2連敗中はいいところがなく、前回は0勝3敗の相手にスタンディングギロチンで勝利し生き残った。しかし打撃でプレッシャーをかけられると引いてしまい攻められ続けてしまうという欠点がある。

ケイプはリリースの心配がないだけに、思い切った攻めでの快勝を期待したい。

第1試合開始は5日朝9時から。プレリムは、開始時間の変更がなければ、3時間で9試合も詰め込まれている。速報します。

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ブラッド・リデル vs. ハファエル・フィジエフ、クレイ・グイダ vs. レオ・サントス等『UFC on ESPN 31: Font vs. Aldo』の対戦カードを紹介

12.4『UFC Fight Night』のメインイベントはロブ・フォント vs. ジョゼ・アルド(2021年09月28日)

 こちらの続報。

 12月4日にラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC on ESPN 31: Font vs. Aldo』で行われるその他の試合を紹介します。


UFC adds Rafael Fiziev vs. Brad Riddell for Dec. 4 Fight Night event(MMAJunkie)

 ブラッド・リデル vs. ハファエル・フィジエフのライト級マッチが行われるとのこと。

 リデルは6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でドリュー・ドバーに判定勝ちして以来の試合で現在7連勝中(UFC戦績4勝0敗)。フィジエフは8月の『UFC 265: Lewis vs. Gane』でボビー・グリーンに判定勝ちして以来の試合で現在4連勝中。


Clay Guida vs. Leonardo Santos added to UFC on ESPN 31 on Dec. 4(MMAJunkie)

 クレイ・グイダ vs. レオ・サントスのライト級マッチが行われるとのこと。

 グイダは8月の『UFC on ESPN 29: Cannonier vs. Gastelum』でマーク・マドセンに判定負けして以来の試合。サントスは3月の『UFC on ESPN 21: Brunson vs. Holland』でグラント・ドーソンに3R KO負けして以来の試合。『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』でアレクサンダー・ヘルナンデスと対戦予定でしたが負傷欠場していました。


Jimmy Crute vs. Jamahal Hill targeted for UFC event on December 4(MMAFighting)

 ジミー・クルート vs. ジャマール・ヒルのライトヘビー級マッチが行われるとのこと。

 クルートは4月の『UFC 261: Usman vs. Masvidal 2』でアンソニー・スミスに1R TKO負けして以来の試合。ヒルは6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でポール・クレイグに1R TKO負けして以来の試合。

 両者は『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』で対戦予定でしたが今大会に延期されています。


With Brad Tavares out, Roman Dolidze steps in to face Brendan Allen at UFC on ESPN 31(MMAJunkie)

With Roman Dolidze out, Chris Curtis steps in to face Brendan Allen at UFC on ESPN 31(MMAJunkie)

 ブレンダン・アーレン vs. クリス・カーティスのミドル級マッチが行われるとのこと。元々アーレンはブラッド・タヴァレスと対戦予定でしたがタヴァレスが欠場、代わりにロマン・ドリゼがアーレンと対戦することになりましたがドリゼも欠場したことからカーティスは代打の代打になります。

 アーレンは7月の『UFC on ESPN 27: Sandhagen vs. Dillashaw』でプナヘレ・ソリアーノに判定勝ちして以来の試合で現在2連勝中。カーティスは11月の『UFC 268: Usman vs. Covington 2』で行われたUFCデビュー戦でフィル・ホーズに1R TKO勝ちして以来の試合。


Bryan Barberena draws late replacement Darian Weeks at UFC on ESPN 31(MMAJunkie)

Darian Weeks(Sherdog)

 ブライアン・バルベリーナ vs. ダリアン・ウィークスのウェルター級マッチが行われるとのこと。バルベリーナは当初マット・ブラウンと対戦予定でしたがブラウンに新型コロナウイルスの陽性反応が出たことから欠場、代わりにウィークスが対戦します。

 バルベリーナは7月の『UFC on ESPN 28: Hall vs. Strickland』でジェイソン・ウィットに判定負けして以来の試合。ウィークスは現在28歳のアメリカ人でMMA戦績5勝0敗。今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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所属期間の長い現役UFCファイター・トップ12

Iron men: The 12 longest-tenured UFC fighters on the current roster(MMAJunkie)

 最近デミアン・マイアが14年近く所属していたUFCをリリースされましたが、MMAJunkieが所属期間の長い現役UFCファイター・トップ12を発表しています。ランキングは以下の通り。年齢、UFCデビュー戦、戦績も合わせて紹介します。

1位 エド・ハーマン
(40歳、2006年6月24日『TUF 3 Finale』ケンドール・グローヴ戦、MMA戦績26勝15敗1無効試合、UFC戦績13勝12敗1無効試合)

2位 ジョー・ローゾン
(37歳、2006年9月23日『UFC 63: Hughes vs. Penn 2』ジェンス・パルヴァー戦、MMA戦績28勝15敗、UFC戦績15勝12敗)

3位 クレイ・グイダ
(39歳、2006年10月14日『UFC 64: Unstoppable』ジャスティン・ジェームズ戦、MMA戦績36勝21敗、UFC戦績17勝15敗)

4位 フランク・エドガー
(39歳、2007年2月3日『UFC 67: All or Nothin』タイソン・グリフィン戦、MMA戦績24勝9敗1引き分け、UFC戦績18勝9敗1引き分け)

5位 ネイト・ディアス
(36歳、2007年6月23日『TUF 5 Finale』マニー・ガンバーリャン戦、MMA戦績20勝13敗、UFC戦績18勝12敗)

6位 マウリシオ・ショーグン
(39歳、2007年9月22日『UFC 76: Knockout』フォレスト・グリフィン戦、MMA戦績27勝12敗1引き分け、UFC戦績11勝10敗1引き分け)

6位 ジェレミー・スティーブンス
(35歳、2007年9月22日『UFC 76: Knockout』ディエゴ・サライヴァ戦、MMA戦績28勝19敗1無効試合、UFC戦績14勝18敗1無効試合)

8位 マット・ブラウン
(40歳、2008年6月21日『TUF 7 Finale』マット・アロヨ戦、MMA戦績23勝18敗、UFC戦績16勝12敗)

9位 ジョン・ジョーンズ
(34歳、2008年8月9日『UFC 87: Seek and Destroy』アンドレ・グスマオン戦、MMA戦績26勝1敗1無効試合、UFC戦績20勝1敗1無効試合)

10位 ジム・ミラー
(37歳、2008年10月18日『UFC 89: Bisping vs. Leben』デビッド・バロン戦、MMA戦績32勝16敗1無効試合、UFC戦績21勝15敗1無効試合)

11位 ハファエル・ドス・アンジョス
(36歳、2008年11月15日『UFC 91: Couture vs. Lesnar』ジェレミー・スティーブンス戦、MMA戦績30勝13敗、UFC戦績19勝11敗)

12位 カーロス・コンディット

(37歳、2009年4月1日『UFC Fight Night 18: Condit vs. Kampmann』マルティン・カンプマン戦、MMA戦績32勝14敗、UFC戦績14勝10敗)

 12人の中で、エド・ハーマンは唯一UFC契約中に他団体で試合をしています。UFCがStrikeforceを買収したことから団体最後の大会となった2013年1月12日の『Strikeforce: Marquardt vs. Saffiedine』にUFCファイターとしてホナウド・ジャカレイと対戦しました。

 ジョー・ローゾンは2位ですが、2019年10月18日『UFC on ESPN 6: Reyes vs. Weidman』でジョナサン・ピアースに1R TKO勝ちして以来試合をしていません。

 6位のジェレミー・スティーブンスはUFC戦績14勝18敗1無効試合である上に最近6試合の戦績が0勝5敗1無効試合なので風前の灯かもしれません。続きを読む・・・
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Report UFC UFC ESPN29 クレイ・グイダ ブログ マーク・マドセン

【UFC ESPN29】TDもアンダーフックもなくとも、マドセンがヒザとジャブでグイダからスプリット勝利

<ライト級/5分3R>
マーク・マドセン(デンマーク)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
クレイ・グイダ(米国)

ジャブからローのグイダ、マドセンは右を振るっていく。右に回るグイダを追いかけるマドセンは、左右のフックに組みつくと頭を取ってヒザ蹴りを見せる。離れたグイダは右ローから左フック、続いて右をヒットさせるとマドセンの動きが一瞬止まる。組んだマドセンは、離れて右を繰り出しクリンチからヒザ蹴り、左ジャブを当てる。さらに首相撲から左右のヒザ、右フックをマドセンは打っていく。

マドセンは右オーバーハンドを空振りも、詰めてのヒザ蹴りやジャブに圧がある。そこから逃れて戦うグイダは右ローを蹴られ、フックにはフックを返す。力の入った右オーバーハンドを空振りしたマドセンは、ローからショートのコンビを受ける。ここも首相撲に持ち込もうとするマドセンにパンチを当てたグイダは離れて、アンダーフックもテイクダウンも許さなかった。

2R、足を使ってワンツーのグイダは、決して組むことはなくダブルレッグを切ってパンチを当てる。マドセンは左ジャブも右ローを2発蹴られ、姿勢を乱す。直後に右ローを返したマドセンは、右ストレートを届かせる。グイダはここもローを蹴り、ジャブにワンツーを合わせる。真っ直ぐ飛び込み、首相撲のマドセンだが入り際にパンチを被弾し、クリンチを続けることもできなくなっている。

グイダは右ローから左フックを当てる。マドセンも左ジャブを打ち返し、ステップインもジャブで対処している。上半身を振ってローを蹴るグイダは、右フックは空振りに。マドセンも左ジャブを決めるが、ここからの攻撃はなくローを蹴られてしまう。右には右を返したグイダ、両者ともダメージ、インパクトを残す動きはできずラウンド終了となった。

3R、ジャブを伸ばすマドセンに対し、右フックをグイダがヒットさせる。マドセンはジャブを続け、左リードフックを届かせる。構わずローを蹴ったグイダは左右に回って左ジャブも……届くのはこの左ジャブと右ローだけだ。マドセンも左ジャブに続く攻撃がなく、ローにバランスを崩す場面も。

ただしパンチの圧力はマドセンが高く、右フックや左ジャブをしっかりと当て、グイダのパンチをかわす。ローの蹴り合いでも、遅れを取らないマドセンが組もうとしてヒザ蹴り、離れるグイダをお行かせてパンチを打ち込む。マドセンは右前蹴りを見せ、組まれても倒さない自信か、落ち着いてスタンドの打撃戦を繰り広げている。2人揃って動くが、攻撃がメッキリと減った終盤。グイダがようやく右フックを当て、マドセンにクリンチにも距離を取り。最後までやや距離を取ったファイトが続いた。

結果はスプリットに割れ、30-27が一票あったマドセンがグイダを破り、大絶叫しコーナーマットにパンチを入れた。マドセンは勝利者インタビューで、次の相手で「この階級でベストレスラーだ」とグレゴール・ギレスピーを指定した。


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