カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC71 キム・スーチョル ヤン・ジヨン

【ROAD FC71】バンタム級T決勝の裁定変更。バッティング発生によるノーコンテスト、2025年に再戦を予定

【写真】両者の再戦は2025年に行うと発表された(C)MMAPLANET

29日(日・現地時間)に韓国はウォンジュのチアック体育館でRoad FC71開催された。メインのGlobalバンタム級=63キロ級トーナメント決勝でヤン・ジヨンがキム・スーチョルに1R KOで勝利しているが、31日(木)にROAD FCが試合結果をノーコンテストにすると発表している。
Text by Shojiro Kameike


試合はヤン・ジヨンが左ストレートでキム・スーチョルからダウンを奪い、追撃のパウンド連打でレフェリーストップを呼び込んでいる。しかし試合レポートにもあるとおり、ヤン・ジヨンが左を伸ばす前に両者の頭が当たり、キム・スーチョルがダウンしたようにも見えた。

ROAD FCからの発表によれば、試合後キム・スーチョル陣営は規定に基づき、裁定に関する異議申し立てを行ったという。ROAD FCの審判委員会はビデオ判定の結果、異議を認め試合結果をノーコンテストに変更している。

現在、キム・スーチョルには脳震盪の症状があり、治療中かつ検査中であるとのこと。ROAD FCは2025年に再戦=改めてトーナメント決勝を行うとしており、キム・スーチョルの回復具合をみながら再戦の日時を決めると発表した。

The post 【ROAD FC71】バンタム級T決勝の裁定変更。バッティング発生によるノーコンテスト、2025年に再戦を予定 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC71 キム・スーチョル ブログ ヤン・ジヨン

【Road FC71】62秒の衝撃! ヤン・ジヨンがキム・スーチョルをパウンドアウトしてバンタム級T優勝

【写真】トーナメントを制し、挨拶するヤン・ジヨン。キム・スーチョルはジョン・ムンホン代表に肩を抱かれながら、その言葉を聞いていた。(C)MMAPLANET

<Globalバンタム級T決勝/5分3R>
ヤン・ジヨン(韓国)
Def.1R1分02秒 by KO
キム・スーチョル(韓国)

サウスポーのヤンが距離を詰めると、キム・スーチョルは右ハイで足を滑らせる。立ち上がったキム・スーチョルにダブルレッグで組んだヤン・ジヨン。しかしテイクダウンできず、ブレイクが掛かる。再開後、ヤン・ジヨンの左スーパーマンパンチがヒットした。

さらにキム・スーチョルがシングルレッグで飛び込もうとしたところに、キム・スーチョルの左がヒットした。ダウンしたキム・スーチョルにヤン・ジヨンが左パウンドを連打する。キム・スーチョルが仰向けの状態で連打を受け、レフェリーが両者の間に割って入った。

昨年の優勝者キム・スーチョルをKOしてトーナメントを制したヤン・ジヨンは、優勝賞金100万ドルをゲットし「まずはスーチョルさんに感謝します。スーチョルさんを倒すことが礼儀だと思っていました。プロ10年目、ベルトを差し上げると約束した監督に対して、約束を守ることができて嬉しいです。愛する彼女、いつもありがとう。今夜は一緒にすごそう。親やジェジュからの応援に来てくれた人たち、皆ありがとうございます」と挨拶した。

敗れたキム・スーチョルは「今年、4試合をしたが、来年からは試合の数ではなく質を重視していきたいです。ありがとうございました」と語っている。


The post 【Road FC71】62秒の衝撃! ヤン・ジヨンがキム・スーチョルをパウンドアウトしてバンタム級T優勝 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC71 カミル・マゴメドフ キム・スーチョル シン・ユジン パク・ソヨン ブログ ヤン・ジヨン

【Road FC71】T決勝でキム・スーチョルと対戦、ヤン・ジヨン「早い時間でKOできると思います」

【写真】プロモーションとしては、とんでもない状況になっているが……その分、メインが締まりそうだ(C)ROAD FC

本日29日(日・現地時間)に韓国はウォンジュのチアック体育館でRoad FC71が開催され、メインのGlobalバンタム級=63キロ級トーナメント決勝でヤン・ジヨンがキム・スーチョルと対戦する。
Text Manabu Takashima

8月に開幕し、10月に準決勝。今大会で決勝という短期決戦8人トーナメントのファイナルは韓国人対決となった。初戦をシードされ、9月にRIZINバンタム級王座決定戦に出場し井上直樹にKO負けを喫したスーチョルは、準決勝でキム・ヒョンウを判定で下し、2年連続の決勝進出を決めた。

一方、ヤン・ジヨンは初戦でアレクセイ・インデンコを左ハイキックで35秒殺KOするも、準決勝は当初対戦予定だったエルデュカルディ・ドゥイシェフの代役コシェン・アカノフが減量中に急性心不全で倒れ(※後に回復)、不戦勝となっていた。

昨日行われた計量でスーチョルは62.9キロ、ヤン・ジヨンはジャスト63キロでパスしている。

なおバンタム級と並行して実施されていたライト級トーナメントは、カミル・マゴメドフと対戦予定だったディフェンディング・チャンピオンのアルトゥル・ソロヴィエフとの交渉が不発に。Road FC側はソロヴィエフがファイマネーの大幅な増額を要求したと説明し、選手サイドは「来年の契約をしないと決勝は戦わせないと言われた」とSNSで反論している。

ともあれライト級決勝はなくなり、プレリミ出場予定だったヨ・ジェウが、キャッチウェイト72キロでマゴメドフと戦うこととなった。

さらにパク・ジョンウンの負傷欠場を受け、修斗インフィニティ・リーグ女子アトム級で優勝したばかりのパク・ソヨンが代役出場することとなったRoad FC暫定女子アトム級王座決定戦は――タイトルマッチながら51キロの契約体重制が敷かれていた。それにも拘わらず、もともとタイトル戦が決まっていたシン・ユジンが56.9キロと5キロもオーバーしてしまう。

両者は今日、拳を交えることになるがパク・ソヨンが勝った時のみ新王者が誕生するという超変則女子アトム級暫定王座決定戦となる――など、主催者の胃がキリキリとなる音が聞こえてきそうな今大会。そのトリを務め、世代交代を狙うヤン・ジヨンの声をここでお届けしておきたい。


――ヤン・ジヨン選手、ファイトウィークに入ってから取材を受けていただき、ありがとうございます。

「いえ、こちらこそインタビューをしていただきありがとうございます」

――ところでヤン・ジヨン選手はチェジュ島出身ということですが、今もチェジュ在住なのですか。

「ハイ。そうです」

――アジアのハワイ、さぞクリスマスで賑やかだと思われます(※取材は24日に行われた)。

「やはりチェジュは暖かいので、皆が外に出て楽しんでいる様子は伝わってきます」

――そんななか、ヤン・ジヨン選手は減量中なわけですね。

「通常の試合なら、外の様子を見て羨ましいと思っていたかもしれないですが、今回はタイトルがかかった大切な試合なのでクリスマスを楽しんでいる人達以上に自分の方が盛り上がっています」

――おお、力強い言葉です。ところでトーナメント初戦を終えた時にキム・スーチョル選手のRIZINタイトル戦について話を伺った時、韓国勢のほぼ全員がスーチョル勝利を高らかに宣言していたのに対し、ヤン・ジヨン選手だけが井上選手は簡単でないという風に話していました。

「井上選手が強いことは絶対です。加えてスーチョル選手にとって井上選手の打撃とグラップリングは相性的に良くないと思っていました」

――そのスーチョル選手と決勝を戦うことになりましたが、RIZINのチャンピオンになったキム・スーチョルと試合がしたかったという気持ちはありますか。

「ハイ。RIZINのベルトを持つスーチョル選手と戦いたかったです。RIZINは韓国での知名度も高いですし、RIZIN王者と戦えるのは絶好の機会だと捉えていました。RIZIN王者に勝つと次にRIZINで戦う時は、トップ選手と戦えると期待していたのは事実です。

ただスーチョル選手のように実績のある選手に勝つことで、自分の評価も上がる。それは確かなので、またRIZINで戦う機会を得た時にはスーチョル選手に勝った者同士、井上選手と戦いたいです。なによりスーチョル選手はずっと憧れていた選手で、彼を追いかけてやってきました。スーチョル選手に勝って、アジア最強という称号を手に入れます」

――すでにそこまで青写真を描いているわけですね。ところで今回のトーナメントは、準決勝が不戦勝でした。結果、このトーナメントでは35秒しか戦っていないです。

「相手の健康状態なので、致し方ないです。ただし計量とはどの選手もクリアしないといけない、スタート時点です。その計量を終えることができない選手は、自分に負けていると思います。本当に戦いたかったので、残念でした。トーナメント戦であっても、相手が体重オーバーしようが試合がしたかったです。試合のために練習をしていたわけですし、やはり応援してくれる人たちに、勝利を届けるのが一番の恩返しなので」

――スーチョル選手はスタミナ、圧力が最大の武器かと思いますが、フィジカル的にヤン・ジヨン選手も凄く充実していますね。

「こういうことを口にするのは気が早いと思われるかもしれませんが、早い時間でKOできると思います。本当に体調が良くて、それだけでなく精神的にも緊張することなく、とてもリラックスできていて。過去最高の状態なんです。

過去の試合を見ると分かってもらえると思いますが、自分はストライカーです。打撃ではスーチョル選手より上だという自負があります。自分の拳に自信を持っていますし、ファイターならそれぐらいのプライドを持つべきです」

――では逆に気をつけないといけない点は、どういうところでしょうか。

「グラップリングではスーチョル選手にアドバンテージがあるかと思います。だからこそ、グラップリングに重点を置いてきました。それでも警戒しないといけないです」

――チェジュという土地柄、ソウルやプサンと比較して自身の練習環境をどのように捉えていますか。

「確かに練習相手が豊富だとは言えないです。プロファイターも少ない。でも、それを言い訳にはしたくないです。強くなれるかどうかは、環境でなく自分次第です。と同時に次の試合でチャンピオンになって、チェジュ島で大会を開いてほしいとジョン・ムンホン代表に直訴します。

チェジュ島にMMAブームを起こせるよう頑張ります。そして、自分より強い選手を育てたいと思っています」

――そのために日曜日の決勝戦、どのような試合をして勝利を手にしたいと考えていますか。

「もう、ここで言葉にすることはそれほどないですが、見てくれる人たちに楽しんでもらえるよう激しい試合をします」

――では最後に2025年を見据えて、日本のファンにメッセージをお願いします。

「必ずRoad FCのタイトルを取り、そしてRIZINに戻ってもタイトルに挑戦できるように頑張りますので応援よろしくお願いします。アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
12月29日(日・日本時間)
午後2時00分~KAKAO TV、AFREECA TV


■ メイン対戦カード

<Globalバンタム級T決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
ヤン・ジヨン(韓国)

<72キロ契約/5分3R>
カミル・マゴメドフ(バーレーン)
ヨ・ジェウ(韓国)

<ROAD FC暫定ミドル級選手権試合級/5分3R>
イム・ドンフアン(韓国)
ラ・インジェ(韓国)

<フライ級/5分3R>
イ・ジョンヒョン(韓国)
ピョン・イェジュン(韓国)

<ROAD FC女子アトム級暫定王座決定戦/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
シン・ユジン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
シム・ゴンオ(韓国)
関野大成(日本)

The post 【Road FC71】T決勝でキム・スーチョルと対戦、ヤン・ジヨン「早い時間でKOできると思います」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB BELLATOR DEEP K-1 MMA o RENA RIZIN ROAD FC UFC アリベク・ガジャマトフ エンカジムーロ・ズールー キック キム・スーチョル ビクター・コレスニック ルイス・グスタボ ヴィンス・モラレス ヴガール・ケラモフ 伊澤星花 元谷友貴 堀口恭司 巌流島 弥益ドミネーター聡志 新井丈 新居すぐる 梅野源治 武田光司 浜崎朱加 秋元強真

RIZIN.49:サトシ vs. ケラモフ、堀口 vs. ズールー他、MMA6カード発表。元谷 vs. 秋元で次期挑戦者決定戦。大雅と梅野がMMAデビュー戦で対戦。

RIZINライト級(71.0kg)タイトルマッチ 5分3R
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術/王者)
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/挑戦者)

9月にルイス・グスタボと防衛戦をしたばかりのサトシ。相手がいないと思っていたが、まさかのフェザー級のケラモフに。ケラモフはライトに上げるのではなく、フェザーのタイトル挑戦が回ってこないので、2階級で王座を狙うとのこと。ムサエフでいいと思うが、契約上出られないのか?唐突感が否めないマッチメイク。

RIZINフライ級(57.0kg)タイトルマッチ 5分3R
堀口恭司アメリカン・トップチーム/王者)
エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ/挑戦者)

「大晦日に全王者が防衛戦」と言われて、サトシと並んで相手が想像出来なかったのが堀口。相手は今年RIZINデビュー戦で新井丈をKOしたズールーに。同じくデビュー戦で勝利したアリベク・ガジャマトフも候補だったとのこと。いずれにしても、無理に大晦日に組まなくても、もう一戦挟んで実力を認知させてからの挑戦が見たかった。

RIZINバンタム級(61.0kg)王座次期挑戦者決定戦 5分3R
元谷友貴アメリカン・トップチーム
秋元強真(JAPAN TOP TEAM)

9月にRIZINデビューしたばかりの秋元がもう挑戦者決定戦。18歳でキャリア自体浅いため、タイトルに挑戦するならもっといろいろなタイプの選手に勝てることを証明する必要があると思った。元谷に勝ったとしても、元谷が勝った太田に勝てるかどうか疑問だし、外国人相手にどれだけやれるかも見たかった。元谷にしても、太田に勝った実績は大きいが、その前はDEEPで格下の平松にKO寸前まで追い込まれてからの勝利で、その前はヴィンス・モラレスに判定負け。モラレスがUFCと契約したので仕方がないが、牛久・将光・太田あたりはいずれも今年負けていて難しいか。キム・スーチョルは年末のROAD FCに出場、セルジオ・ペティスなどBellatorの選手を連れてくるのも難しい模様。

王者井上は怪我のため大晦日は回避とのこと。

RIZINスーパーアトム級(49.0kg)5分3R
伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)
ルシア・アプデルガリム(アルゼンチン)

当初は伊澤 vs. RENAだったが、RENAだったが、が負傷により出場できず。5月の巌流島でぱんちゃん璃奈に勝利(キックルール)したアプデルガリムとの対戦に。アプデルガリムはKNOCKOUTで再来日したが判定負け、さらにK-1ブラジル大会でも判定負け。MMAのキャリアはあるものの、2勝3敗で、さすがにこの相手ではタイトル戦にはできないし、女子スーパーアトム級の試合を組んでこなかったのがここに来て響いている。脈絡も準備期間もなく浜崎朱加との試合がタイトル戦で組まれるよりは、無難にノンタイトル戦で良かったか。

RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
武田光司(フリー)
新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)

武田は6月のフェザー級2戦目でシェイドゥラエフに1R一本負け。11月にビクター・コレスニック戦が組まれていたが、コレスニックの欠場で試合が流れていた。

新居は昨年の大晦日は弥益ドミネーター聡志と対戦しKO勝ち、7月の超RIZINでは摩嶋と対戦し一本負けと、大舞台への抜擢が続いている。

RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R ※MMA
大雅(TRY HARD GYM/リバーサル横浜グランドスラム
梅野源治(PHOENIX

キックボクサーのMMAデビュー戦同士での対戦。デビュー戦でなくても、RIZINはキックボクサーから転向した選手同士を当てがち。RIZINに出るレベルのベテランMMAファイターが相手では勝負にならないから仕方ないのかもしれないが、この試合ではMMAへの適応状況を判断するのは難しい。とはいえ、この試合の勝敗で次に与えられるチャンスの大きさが変わってくるだろう。

RIZIN甲子園決勝戦(61.0kg)5分2R
横内三旺(フォーランバス)
斉藤健心カルペディエム横浜)

当初より発表されていたRIZIN甲子園の決勝戦

カテゴリー
45 AB ABEMA K-MMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK10 ROAD FC Road to UFC TATSUMI UFC アラン“ヒロ”ヤマニハ アリベク・ガジャマトフ イゴール・タナベ イ・ジョンヒョン イ・ユンジュン キック キム・ギョンピョ キム・スーチョル シン・ジョンミン シン・ユリ スダリオ剛 トニー・ララミー ヒロヤ ボクシング マゲラム・ガサンザデ マルコス・ヨシオ・ソウザ マーク・クリマコ ライカ ヴガール・ケラモフ 伊藤裕樹 佐々木克義 倉本大悟 加藤久輝 北方大地 山本聖悟 平松翔 摩嶋一整 昇侍 村元友太郎 泰斗 浜崎朱加 海外 白川ダーク陸斗 神龍誠 秋元強真 窪田泰斗 芦澤竜誠 那須川龍心 鈴木博昭

【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 伊藤裕樹戦へ、イ・ジョンヒョン「自分にとって丁度良い獲物」

【写真】伊藤の情報を入手しまくり。パチンコネタで計量を盛り上げた(C)SHOJIRO KAMEIKE

RIZINフライ級戦線が熱い。豊富な日本勢に加え、海外勢の来日が増えている。明日17日(日)に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10にイ・ジョンヒョン、アリベク・ガジャマトフ、そしてトニー・ララミーが来日する。
Text by Manabu Takashima

ダゲスタンのガジャマトフ、カナダのララミーに続き、今回は韓国のイ・ジョンヒョンのインタビューを掲載したい。コロナ禍のK-MMAが生んだ新鋭は、3分✖3Rで寝技限定という速攻型&打撃重視のMMA=ARCで4連勝を飾り、ROAD FCにステップアップを果たす。ここでも3連勝、2試合がKO勝ちというレコードを築き、19歳の若者は自らを「天才」と呼ぶようになっていた。

しかし、Road to UFCでは初戦でマーク・クリマコに敗れ、母国での再起後は今年4月にRIZINに初来日をしたものの神龍誠にキャリア初の一本負けを喫した。この2つの敗戦で自らの力不足を実感したイ・ジョンヒョンだが、今回の伊藤祐樹戦には絶対の自信を見せ、ビッグマウスも復活している。

その自信の裏には、チームAOMのイ・ユンジュン監督の気持ちを削り続ける猛トレーニングが存在した。


──RIZIN LANDMARK10で伊藤祐樹選手と対戦するイ・ジョンヒョン選手です。MMAPLANETには今から2年半前に初めてインタビューをさせて以来の登場となります。当時は戦績7勝0敗でまさに怖いモノ無し状態でしたが、昨年のRoad to UFCで初めて挫折を味わいました。Road to UFCの経験は如何に生きていますか。

「あの負けは、しばらくはトラウマになっていましたね……。デビューから無敗で……ずっと勝っていたので、心が折れて。格闘技を辞めようかと思い詰めるような状況に陥っていました。

でも、せっかく始めた格闘技です。初心に返るということではないですが、やっぱり自分は格闘技が好きですし、自然とやりなおそうと思えるようになりました。同時にあの敗北から、自分はまだまだ十分でないことを学びました。誰にも負けない自信を持っていたのですが、経験、スタミナ、パワーと足らないところだらけでした。だからこそ、もっと頑張ろうと思えるようになれました」

──その後Road FCで一度戦って、今年の4月にRIZINに初来日を果たしましたね。それこそ前回のインタビュー時に那須川天心選手と戦いという発言も聞かれました。

「Road to UFCを選んだということではなくて、オファーがRIZINより早かったから出場しました。日本のMMAには強い選手が多いですし、RIZINで自分の力を見せたいと思ってRIZINで戦うことを決めました」

──そして強い日本人、神龍誠選手に敗れました。

「十分に勝てると思っていました。結果的にRoad to UFCの時と同じですが、自分はまだまだ不足しているところが多いと勉強させてもらいました。RIZINという大舞台、そしてリングで戦うことも初めてだったので、経験不足を感じましたね」

──テイクダウンのある相手に、自分の打撃ができない。マーク・クリマコ戦、神龍誠戦はそのように見えました。これらの敗北を経て、レスリングに力を入れるなどトレーニングに変化はありましたか。

「正直、Road to UFCの時に相手選手の戦い方が怖いと感じていました。チームも移ったばかりで慣れないことが多く対処しきれていなかったですし、レスリングが強いことを意識過ぎて、持ち味である打撃の威力が半減してしまっていました。それ以前に、自分のファイトスタイルは完成度が低かったです。ただ、神龍戦以降の練習で打撃の感覚も取り戻し、レスリングは攻めも防御も成長したので今回の試合は大丈夫です」

──以前はフリーで活動していましたが、Road to UFCの時は特定のジムに所属していたのですね。

「2年前は確かにフリーでした。今はイ・ユンジュン監督のチームAOM(Art of MMA)で練習しています。金曜日のプロ練習にはキム・スーチョル選手のような王者クラスの選手や、外国人選手も来ているので良い練習ができています。

フリーで出稽古をしていた時も、自分では頑張っているつもりでした。でも、結果的に追い込めていなかったことは多々あると思います。今はイ・ユンジュン監督から、しっかりとプロの一流選手と同じだけの練習を課されています。力を抜くことなど一切できない。もの凄く追い込まれています。その結果、ようやくMMAが少しだけ分かってきたような気がします」

──イ・ユンジュン監督はキム・スーチョル選手によると「メチャクチャ、追い込まれる」という話ですが、相当に厳しい指導者なのでしょうか。

「いや、スーチョルさんより自分の方がもっと鍛えられていますよ(笑)。スーチョルさんは体力面、自分は精神面で鍛えられてきました。試合は5分✖3Rです。でも、イ・ユンジュン監督は僕らに5分✖3Rのスパーリングを3本やらせてから、6分✖3Rのスパーをするように命じています。その間、相手は5人も入れ替わるんです。

そんなスパーを週に2度……続けていると、本当に気が狂いそうになります。結果、スタミナもメンタルもメチャクチャ強くなりました。なのでイ・ユンジュン監督には感謝しています。

試合まで3週間残っていますが(※取材は10月24日に行われた)、試合の心配だけでなく……明日も6分✖3Rのスパーリングの日なので……もう、そっちの方に気持ちがいってしまって憂鬱でしょうがないです(苦笑)」

──それだけ厳しい練習を繰り返していると、2年前のインタビュー時とは違う自信を手にできているのではないでしょうか。

「自分はRoad to UFCでも、神龍戦でも結果を残せなかったです。もうRIZINで戦う機会は与えられないかもしれないと思っていました。だから、伊藤選手との試合は自分のMMAファイター人生で本当に大切な試合になります。緊張感を持って、戦うことができるはずです。

伊藤選手はストライカーです。でも自分の打撃は以前より、ずっと成長しているので必ずKOします。それに次の試合はケージなので、伊藤選手に本当のMMAを教えてやります」

──その打撃ですが、イ・ジョンヒョン選手はスイッチヒッターで伊藤選手はサウスポーです。

「サウスポーは苦ではないです。打撃で、伊藤選手を圧倒できると思います。伊藤選手はRIZINの中ではストライカーで通っていますが、自分にとっては丁度良い獲物になりますね」

──サウスポーと対戦する時に、相手の前足の外に立って中心軸をキープしたいかと思います。つまりスイッチをすると、その中心軸が変わって来るので、逆に中心を取られることもあるかと思います。そうならないように構えだけでなく、スイッチすると位置取りも変えていますが、そこは自然に動けているのか、意識して動いているのでしょうか。

「無意識ですね。自分は背も低いですし、リーチも短いです。なので距離を詰めて、自分も相手のパンチを被弾する距離で戦います。なので、それだけ動かないといけない。動くから、あの距離で戦うことが可能になるんです」

──押忍。ではインタビュー時間が無くなってきました。最後に日本のファンにどのような試合が見せたいか。教えてください。

「神龍戦の後、組み技の克服に努めてきました。ただ、伊藤選手との試合はその必要がなかったと思うほど、伊藤選手は寝技が下手です。今回はケージですし、ベストバウトを戦うつもりでいます。2025年にRIZINでフライ級GPがあるならぜひとも参戦したいですし、キックでもシン・ジョンミン選手を破った那須川龍心選手と戦いたいと思っています。驚くほど沢山、応援してくれる日本のファンの皆さんに感謝しています」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

The post 【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 伊藤裕樹戦へ、イ・ジョンヒョン「自分にとって丁度良い獲物」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o other MMA RIZIN48 キム・スーチョル ブログ 井上直樹

【RIZIN48】新バンタム級チャンプ井上直樹「ノンタイトル戦でも海外の強い選手とやることには意味がある」

【写真】やはり強い外国人選手と、日本のトップの対決がRIZINの売りになってほしい (C)RIZIN FF

9月29日(日)に、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN48で、井上直樹がキム・スーチョルにTKO勝利し、第7代RIZINバンタム級王座に就いた。
text by Takumi Nakamura

朝倉海の王座返上による空位となったRIZINバンタム級王座をかけてスーチョルと対戦した井上。VS日本人無敗のスーチョルに対し、井上はリーチを活かしたジャブでペースを掴み、鋭いワンツーでダウンを奪うと、最後はスタンドの状態でパンチを入れ続け、レフェリーストップを呼び込んだ。

井上がセコンド陣と共に練り上げたスーチョル攻略法、試合に向けたコンディション作りも含めて、井上にスーチョル戦を振り返ってもらった。


――井上選手にとってRIZINのベルトがキャリア初のベルトとなりました。周りのみなさんの反応・反響はいかがですか。

「ベルトが手元にあって、しっかり自分がチャンピオンだということが分かって、みんなすごく喜んでいましたね。みんな僕を信じてチャンピオンになってくれると思っていたと言ってくれて、自分も嬉しい気持ちです」

――チャンピオンという肩書を手に入れたことを井上選手自身はどう感じていますか。

「ベルトを巻いた瞬間は嬉しかったし、応援してくれている人たちに挨拶に行って、ベルトを見せて喜んでもらっている時もうれしいです。ただ僕が目指しているところはここじゃないというか、まだまだ強い選手はたくさんいると思うんで、むしろここからもっと頑張っていかないといけないなという気持ちですね」

――試合も振り返っていただきたいのですが、改めてスーチョル戦は井上選手にとってどんな試合でしたか。

「あの日は自分の日だったかなと思いますね。試合当日の調子が良くて、いつもより動ける感じがあったんです」

――それは気持ち的に乗っていたということなのか、それともトレーニングや調整面で変えたことがあったのですか。

「なんか……………調子が良かったんですよ(笑)。強いて言うなら、いつもより疲れが抜けていたのかなと思います」

――それは体のケアに時間をかけるようになったのですか。

「体のケアを増やしたのもそうなんですけど、結構休みを多く取ったりとか、試合前でも動きたいところは動くけど、しっかり休むというのは意識していました。そのおかけで試合までに、ちゃんと疲れが抜けて体が軽かったです。リングに上がったときになんか今日は体が軽いなと思って、2回ぐらい飛び跳ねてみたんですけど、その感じも『今日は調子が良いな!』と思えました」

――井上選手は試合前まで追い込んでいないと不安になるタイプなのですか。

「今までは1週間前ぐらいまでしっかり動いて、そこから調整という感じだったんですけど、今回は2週間前ぐらいからじっくり調整していて、すごく動きが良かったです」

――周りからそういうアドバイスをされたのですか。

「自分はできるだけいつものルーティーンを崩したくないので、周りから休んだ方がいいと言われても、じゃあ休もうとは思えなかったんです。でも今回はセコンドからも(休んだ方がいいと)言われて、しっかり休みを取ったことで、試合までに疲れが抜けたというのもあると思います」

――しっかりとした理由があってよかったです(笑)。それでは試合展開についても聞かせてください。セコンドの水垣偉弥さんは試合序盤は距離が近いと思ったそうですが、井上選手はどう感じていましたか。

「試合に入った時はそこまで近くはなかったんですけど、こっちの攻撃が当たり始めてから、だんだん近くになっているなという感覚がありました。でもそこはセコンドの指示もあり、ジャブを当ててというところから、ちょっとずつ距離を修正していきました。もしセコンドの声がなかったら、どんどんどんどんガツガツ前に出ていたかもしれないです」

――試合の流れを決めたのは井上選手の左ジャブでした。スーチョル戦が決まった時点で、ジャブでいこうと決めていたのですか。

「スーチョルに対しては、最初の第一歩の攻撃としてジャブが有効だと思っていました。この試合に向けて水垣さんや安田(けん)さんたちと一緒に(ジャブを)作り上げて、試合でもジャブで自分の距離に持っていけたというのはありますね。だから試合運びはすごく順調でした」

――左のジャブは結構細かく打ち分けていたそうですね。

「目を狙ったり、アゴを狙ったり、あとは長いジャブ、それをフェイントにした左のショートフック…色々とパターンを分けてやっていました」

――ロープ際での右ストレートでダウンを取りましたが、その前の左フックが効いていましたよね。

「そうですね。あの左フックが入ってスーチョルが下がって、そこにワンツーを当ててダウンを奪った感じです。実はその前にもショートフックが入っていて、その時にスーチョルの動きが止まったのが分かったんです。それでショートフックは有効だなと思って、ジャブとフックの打ち分けを思いつきました」

――これも水垣さんが言っていたのですが、水垣さんを仮想スーチョルにして左フックを練習していた、と。

「水垣さんがスーチョルっぽくなってくれましたね。めちゃめちゃパンチを振って前に出て。練習では試合で当てたショートフックのようなシチュエーションもやっていたので、そこは水垣さんのおかげですね。ありがとうございます(笑)」

――フィニッシュに行くまでの流れは練習していたり、想定していた動きがそのまま出た感じですか。

「練習でやったことがそのまま試合に出て、それがハマったので練習でやった通りだなと。他にも色々とパターンはあったのですが、最初にそれ(ジャブから組み立てる)がハマったという感じです。スーチョルは本当に強い選手であるんですけど、そういう意味では楽に戦えました」

――ダウンを奪った右ストレートは手応えがありましたか。

「手応えはそんなになかったんですけど(腰が)落ちたなと思って。ここは攻める時かなと思って一気に攻めました」

――そこからパウンドアウトする流れですが、ポジション的にはバックを取ってRNCにいくよりも殴った方がフィニッシュに繋がるという判断だったのですか。

「あの時はロープ際でバックについてRNCを狙って、ロープに身体が引っかかったりするのがイヤだなと思いました。あとはまだスーチョルの目も割と生きていたし、ディフェンスもしていたので、今は脳を揺らす時だと思って、パウンドに切り替えました」

――こうしてお話を聞いていると、試合を通して冷静に戦えていたようですね。

「はい。焦らずに冷静にできたと思います」

――もちろんスーチョル選手に勝つつもりで戦ったと思いますが、ゲームプランを遂行して勝ちきったことは自信になりましたか。

「やっぱりスーチョル選手のように実績もある強い選手とやって勝つことに意味があるので、そこはもちろん自信になりましたし、これからどんどん強い選手と戦っていくと思うので、またモチベーションが上がってきています」

――さて試合後は大晦日に試合をしたいというマイクアピールがありました。今後はチャンピオンとして、どんな相手と戦っていきたいですか。

「強い選手とやっていきたいというのももちろんですし、今すごく調子がいいので、このタイミングで試合をしたいというのもあります。今の自分がどこまでできるのかも含めて、試合間隔はそんなに空けたくないですね。できることなら年末年始はゆっくりしたいですが(笑)、大晦日はたくさんの人が見てくれる大会なので、そこに出て自分が勝っている姿をみんなに見せたいです」

――同じ大会で太田忍選手に勝利した元谷友貴選手がタイトル挑戦をアピールしていますが、そこは意識していますか。

「元谷選手とやったのは結構前で、元谷選手ももちろん強くなっていると思いますし、前回とは違う展開になると思います。今バンタム級で勝っていて、トップにいるのは元谷選手だと思うので、やる可能性もあると思います。あとは海外の選手と戦えるなら、海外の選手ともやりたいです」

――✖外国人選手で言うと、井上選手はRIZINでスーチョル、トレント・ガーダム、フアン・アルチュレタの3選手としか対戦していないんですよね。それが少し意外でした。

「そうなんですよ。2020年2月にトレント・ガーダムとやってからはコロナの影響で日本人選手と試合が続いて、コロナが落ち着いてからはアルチュレタ選手とも出来たし、今回はスーチョル選手と出来て、これからどんどん強い外国人選手も出てくると思うんで、そういう相手としっかりやっていきたいと思います」

――日本人のトップ選手とはある程度対戦したと思うので、ここからは外国人選手と戦う機会も増えそうですね。

「仮に防衛戦じゃなくてノンタイトル戦でも海外の強い選手とやることには意味があると思うんで、やっていきたいです」

――井上選手がUFCに出ていた時期は20~21歳、戦績も9~10戦目で、キャリア的にはかなり初期だったと思います。今またRIZINでキャリアを作り直してベルトも巻き。ここから世界でも評価された選手や強いと言われている選手たちに挑戦していきたいという思いはありますか。

「はい。今でもその想いはありますし、自分が負けた相手のこともチェックしています。やっぱり挑戦を続けないとファイターじゃないと思うので、これからも挑戦していきたいです」

The post 【RIZIN48】新バンタム級チャンプ井上直樹「ノンタイトル戦でも海外の強い選手とやることには意味がある」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC70 キック キム・スーチョル キム・ヒョンウ コシェン・アカノフ ヤン・ジヨン 井上直樹

【Road FC70】総合力で勝るスーチョルが判定でヒョンウを撃破。63キロT決勝はジヨンと韓国対決

【写真】RIZINで井上直樹に敗れてから、わずか1カ月後——スーチョルが、これだけ顔面が腫れ上がるタフファイトを展開した(C)ROAD FC

<Road FC グローバル63キロT準決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
Def.3-0
キム・ヒョンウ(韓国)

もう一つの準決勝=ヤン・ジヨン×コシェン・アカノフはアカノフが計量オーバーしたため、ジヨンが決勝進出。この試合の勝者がジヨンと決勝を争う形となる。

お互いにジャブのフェイントを見せてスーチョルが右フック、ヒョンウもワンツーを返す。スーチョルはジャブと右カーフ、ヒョンウは距離が詰まると左ボディから顔面への左フックにつなげる。

スーチョルが再び右カーフを蹴ると、ヒョンウは右ボディストレートを返す。スーチョルはダブルレッグでテイクダウンも狙いつつ、パンチのコンビネーションから左ミドルを蹴る。

ヒョンウが右アッパーからパンチをまとめるも、スーチョルはそれをしっかりブロックし、シングルレックからテイクダウンを奪う。ヒョンウがケージに体を預けて立ち上がろうとすると、スーチョルはボディにヒザ蹴りを突き刺す。

ここはヒョンウが立ち上がり、右ストレートから左フック。スーチョルはガードを上げて右カーフを蹴る。ヒョンウはスーチョルの左ミドルををとってパンチをまとめ、左ボディまでつなげる。スーチョルもヒョンウの左ミドルに左フックを合わせ、尻餅をついたヒョンウだが、すぐに立ち上がる。

ヒョンウは右ストレートから左ボディ。スーチョルも左フックで飛び込み、構えをスイッチして左ミドル。テイクダウンも見せつつ、ヒザ蹴りを突き刺す。ヒョンウはパワフルなパンチの連打で前に出てハイキックまでつなげる。

2R、スーチョルが左の蹴りのフェインから前に出る。ヒョンウはそこにパンチを狙う。スーチョルはシングルレッグで組みつくと、ヒョンウは足を持たれたままパンチを入れる。ここでスーチョルはニータップの切り替えてテイクダウンする。

スーチョルが立ち上がるとヒョンウは下から蹴り上げ。スーチョルはインサイドガードに収まって、細かいパンチを入れる。ヒョンウはケージに体を預けて立ち上がり、試合はスタンドに戻る。

両者の右ストレートが交錯し、ス―チョルはそこから左ボディにつなげて左ミドル。前に出るヒョンウも左ボディからヒザ蹴りを突き刺して、スーチョルの動きを止める。

さらにヒョンウはパンチから右ハイ。スーチョルのダブルレッグを切るが、四つで組んだスーチョルは大内刈りでテイクダウンし、パンチを落とす。ヒョンウが足関節を狙ったところでラウンド終了となった。

3R、ヒョンウがジャブを突いて前進。スーチョルはシングルレッグからテイクダウンを奪う。ヒョンウは尻餅をついてケージに背中を預けて立ち上がり、逆にスーチョルをケージに押し込んで離れる。

試合がスタンドに戻るとヒョンウが右ストレートから左ボディ。スーチョルはインローと左ミドルを蹴る。ヒョンウがオーソドックスにスイッチしてインローを蹴ると、スーチョルがそれをキャッチしてテイクダウン、立ち上がろうとするヒョンウのバックにつく。

スーチョルはヒョンウをバックコントロールし、亀にさせてパンチを入れる。そして両足をフックしてバックマウントをとってパンチを落とす。ここから腕十字も狙いつつ、再びバックマウントに戻り、バックキープから細かくパンチを入れる。

このまま試合終了となり、テイクダウンとグラウンドコントロールで差をつけたスーチョルがヒョンウを判定で下した。試合後は決勝進出が決まっているジヨンがケージに上がり、スーチョルとフェイスオフで向き合った。


The post 【Road FC70】総合力で勝るスーチョルが判定でヒョンウを撃破。63キロT決勝はジヨンと韓国対決 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN48 キム・スーチョル 井上直樹

【RIZIN48】井上直樹が日本人無敗のスーチョルを撃破!TKO勝利で新バンタム級王座に就く

<RIZINバンタム級王座決定戦/5分3R>
井上直樹(日本)
Def.1R3分55秒 by TKO
キム・スーチョル(韓国)

スーチョルが右ローと左ミドル、井上は細かくステップしてジャブを突く。スーチョルがスイッチすると、井上が左フックを狙う。井上がジャブを突くと、スーチョルは右を振って前に出ていく。井上はサークリングしながら右カーフ、ジャブからワンツー。スーチョルは井上のジャブに右をかぶせて前に出る。

井上は変わらずジャブを当て、スーチョルは右カーフを返す。スーチョルは左右のロー、左フックから飛び込んで、左ミドルまでつなげる。井上もジャブを返して右ストレート、右のヒザ蹴りで譲らない。前に出るスーチョルに対し、井上がカウンターの左フックを合わせ、これでスーチョルの足が止まる。

ここから井上が前に出てワンツー、この右でスーチョルが前方に崩れ落ちる、井上はそのままバックについてパンチを連打。スーチョルがロープの外に体が出るが、そのまま殴り続けてレフェリーが試合をストップ。井上がVS日本人無敗のスーチョルを下し、新RIZINバンタム級王座に就いた。

キャリア初のベルトを巻いた井上は「ベルトを獲りました。実績もあるし、ずっと勝ってきた選手なのでリスペクトがあります。ありがとうございました。ベルトを獲ったんで、大晦日に防衛戦やりたいですね。また●△※×■でお会いしましょう………また会見でお会いしましょう(笑)」と締めた。


The post 【RIZIN48】井上直樹が日本人無敗のスーチョルを撃破!TKO勝利で新バンタム級王座に就く first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB ABEMA MMA News o RIZIN RIZIN48 YouTube その他 アラン“ヒロ”ヤマニハ エンカジムーロ・ズールー カルシャガ・ダウトベック キム・スーチョル チャンネル ニュース ホベルト・サトシ・ソウザ ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ルイス・グスタボ 井上直樹 伊澤星花 佐藤将光 元谷友貴 太田忍 宇佐美正パトリック 新井丈 朝倉未来 木下カラテ 浅倉カンナ 牛久絢太郎 矢地祐介 秋元強真 萩原京平 金太郎 高木凌

【ABEMA同時生中継】RIZIN.48 冒頭2試合&8試合目無料生中継

9.29『RIZIN.48』
大会はABEMAが実質最安値!
PPVのチケット購入はこちらから
▷https://abe.ma/3AT7aRH

無料中継をABEMAで視聴
▷https://abe.ma/3BgTXSV

◇ABEMA 格闘Ch公式チャンネルを登録して番組の見どころ・最新情報を受け取ろう!
チャンネル登録▷ https://www.youtube.com/channel/UClPKS7S62cwYYaq6udr-G-Q
———————————————————–
RIZIN.48」が9月29日(日)にさいたまスーパーアリーナにて開催決定!

2つの王座戦でRIZIN”新章”が開幕。

ライト級王者で柔術スパーエリートのホベルト・サトシ・ソウザに挑むのは、
現在4連勝中で勢いの乗るルイス・グスタボ。悲願のベルト奪取は叶うのか。

そしてバンタム級新王者決定戦では「天才と呼ばれ続けたエンジェル」こと井上直樹と、韓国出身で対日本人10勝無敗の戦績を誇る「ゾンビ」ことキム・スーチョルが激突!日韓対決を制するのは果たしてどちらなのか。

その他、リベンジに燃える悪童こと萩原京平、今回で現役を引退を決意した浅倉カンナ、前戦では苦杯を喫した元谷を相手に再戦に挑む太田忍、朝倉未来の弟子として「格闘代理戦争」でアラン“ヒロ”ヤマニハに快勝した秋元強真など豪華選手が一挙に集結!

最強戦線、RIZINの新たな門出を、その目に焼き付けよう。

▼対戦カード
メインイベント
ライト級タイトルマッチ
RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
ホベルト・サトシ・ソウザ vs. ルイス・グスタボ

第10試合
バンタム級タイトルマッチ
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
井上直樹 vs. キム・スーチョル

第9試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
元谷友貴 vs. 太田忍

第8試合
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
フアン・アーチュレッタ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

第7試合
RIZIN MMAルール:5分3R(49.0kg)
伊澤星花 vs. 浅倉カンナ

第6試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
牛久絢太郎 vs. 佐藤将光

第5試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
矢地祐介 vs. 宇佐美正パトリック

第4試合
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
萩原京平 vs. 高木凌

第3試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
金太郎 vs. 秋元強真

第2試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
新井丈 vs. エンカジムーロ・ズールー

第1試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
カルシャガ・ダウトベック vs. 木下カラテ

#ABEMA #RIZIN #アベマRIZIN #RIZIN48
——————————————————-

ABEMAはご自宅のテレビの大画面でも楽しめます
視聴方法はこちら
▶︎https://contents-abema.com/tv-howto-basic/

恋愛:https://www.youtube.com/@Love_ABEMA
夜あそび:https://www.youtube.com/@yoasobi_ABEMA
バラエティ:https://www.youtube.com/@Variety_ABEMA
アベプラ:https://www.youtube.com/@prime_ABEMA
ニュース:https://www.youtube.com/@News_ABEMA
格闘:https://www.youtube.com/@Fight_ABEMA
今日好き:https://www.youtube.com/@kyousuki_ABEMA
オオカミ:https://www.youtube.com/@ookami_ABEMA
恋ステ:https://www.youtube.com/@koisute_ABEMA
将棋: https://www.youtube.com/@Shogi_ABEMA
K-pop:https://www.youtube.com/@Kpop_ABEMA
サッカー:https://www.youtube.com/@ABEMA_soccer
Mリーグ:https://www.youtube.com/@m-league
Fリーグ:https://www.youtube.com/@f_league
チャンス:https://www.youtube.com/@chance_ABEMA
HIPHOP:https://www.youtube.com/@Hiphop_ABEMA
ネオバズ:https://www.youtube.com/@KirinukiVariety_ABEMA
恋ステ:https://www.youtube.com/@koisute_ABEMA
LDH:https://www.youtube.com/@LDH_ABEMA
アニメ:https://www.youtube.com/@Anime_ABEMA

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▷公式SNSでも見どころ配信中!
公式Instagram:https://www.instagram.com/abema_official
公式LINE:https://line.me/R/ti/p/%40abema
公式Twitter:https://twitter.com/ABEMA
公式Facebook:https://www.facebook.com/ABEMAofficial
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@abema_fighting?_t=8cDVpMMwFuc&_r=1

▷ABEMAアプリをダウンロード(登録なし・無料)
iOS:https://abe.ma/2NBqzZu
Android:https://abe.ma/2JL0K7b

※YouTubeの動画には一部ミュート(消音)となっている部分がございますのでご了承ください
※YouTubeの動画には掲載期限があり、予告なく掲載をおろす場合がございますのでご了承ください

カテゴリー
o RIZIN RIZIN48 YouTube エンカジムーロ・ズールー カルシャガ・ダウトベック キム・スーチョル ホベルト・サトシ・ソウザ ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ルイス・グスタボ 井上直樹 伊澤星花 佐藤将光 元谷友貴 太田忍 宇佐美正パトリック 新井丈 朝倉海 木下カラテ 浅倉カンナ 牛久絢太郎 矢地祐介 秋元強真 萩原京平 金太郎 高木凌

【RIZIN.48】アーチュレッタ、“盟友”朝倉海とのコンタクト&クレベル戦でのケガの状況を明かす “強敵”シェイドゥラエフ戦に意気込み 『RIZIN.48』試合前インタビュー

9月29日開催の『Yogibo presents RIZIN.48』(さいたまスーパーアリーナ)の試合前インタビューが27日に都内で行われた。

■『Yogibo presents RIZIN.48』対戦カード
第11試合/ホベルト・サトシ・ソウザ vs. ルイス・グスタボ
第10試合/井上直樹 vs. キム・スーチョル
第9試合/元谷友貴 vs. 太田忍
第8試合/フアン・アーチュレッタ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
第7試合/伊澤星花 vs. 浅倉カンナ
第6試合/牛久絢太郎 vs. 佐藤将光
第5試合/矢地祐介 vs. 宇佐美正パトリック
第4試合/萩原京平 vs. 高木凌
第3試合/金太郎 vs. 秋元強真
第2試合/新井丈 vs. エンカジムーロ・ズールー
第1試合/カルシャガ・ダウトベック vs. 木下カラテ

#アーチュレッタ #シェイドゥラエフ #RIZIN48 #RIZIN #朝倉海