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45 MMA ONE ONE FF92 Report World kicks アブデラリ・ザヒディ ブログ マラット・グレゴリアン

【ONE FF92】グレゴリアンの圧は健在。コーナーに下がるザヒディを2Rで仕留め復活V

<キック・159ポンド契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
Def.2R2分36秒by KO
アブデラリ・ザヒディ(モロッコ)

左インローをから右ハイ、そしてロー&パンチのザヒディに対し、スーパーボン戦の敗北から復活を賭すグレゴリアンが前にでる。蹴りをブロック、蹴り終わりでパンチを振って前に出るグレゴリアンはコーナーにザヒディを追い込む。コーナーを背負ってパンチを繰り出すザヒディはボディを連打されながらコーナーから抜け出す。グレゴリアンは再びコーナーに追い込むと、首相撲のザヒディが注意を受ける。ザヒディはコーナーを背負った状態で手を出すが、グレゴリアンはローから顔面に拳を伸ばす。

ブレイクから中央で再開となると、クリンチでザヒディは減点1。再開後、すぐにコーナーに追いやられたザヒディはまたも首相撲でイエローを提示される。パンチと蹴りの接近戦はグレゴリアンが圧で上回った。

2R 、グレゴリアンはすぐに前に出る。ザヒディは左の蹴り、ヒザを見せて右に回る。圧を避けたいザヒディだが、ロープに詰まってローを蹴られる。またもホールドで注意を受けたザヒディは、蹴りもパンチも出し続けるがグレゴリアンの前進は止められない。ボディを入れたグレゴリアンはローでバランスを崩すも、立ち上がるとボディから左ストレートを効かせる。足が泳いだザヒディもパンチを懸命に繰り出すが、グレゴリアンの右から左のフォローを受けてダウン。カウント7で立ち上がったザヒディをコーナーに詰めて猛攻のグレゴリアンが、最後は右を打ち抜いてKO勝ちを決めた。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF92 キック リウ・メンヤン 野杁正明

【ONE FF92】開始早々にダウンを奪われた野杁。体格差押してくるリウにボディを効かせるもONE2連敗に

<キック・フェザー級/3分3R>
リウ・メンヤン(中国)
Def.3-0
野杁正明(日本)

開始早々から距離を詰めたリウがローからパンチに繋げる。野杁はボディから右ロー、さらにボディブローを打ち込んだ。ここで頭を上げた野杁の顔面にリウの右ストレートがクリーンヒットし、野杁はダウン。立ち上がった野杁にリウが連打で襲い掛かる。野杁のガードの間に右アッパーを突き上げるリウ・野杁も左右ボディで対抗するが、押し合いになると体格で勝るリウが優位か、前蹴りで下がらされた野杁は、左ボディを突き刺すもロープに押し込まれてしまう。野杁は左フック、左ボディ、左ヒザを決める。サウスポーにスイッチした野杁が左ストレートから右ボディへ。やや動きが落ちたリウのボディにヒザを突き上げた。

2R、野杁はサウスポーにスイッチして、前に出て来るリウを迎え撃つ。オーソドックスに戻して左ボディを打ち込む野杁。パンチを顔面に当てるも、ロープ際から脱することができない。左に回った野杁は左ボディ、右ボディと打ち込んでいく。押してくるリウに対して「来い、来い」とアピールする野杁。ボディブローではリウの前進を止めることができない。右に回った野杁は右ストレートをリウの顔面に突き刺す。野杁は左テンカオを連打し、ブレイクからサウスポーにスイッチした。リウもロープに押し込むだけの場面が増えた。残り20秒で野杁の左テンカオがリウのボディに突き刺さる。さらにボディブロー、ヒザ蹴りからパンチに繋げた。

最終回、リウが頭をつけて押していく。野杁はボディとテンカオ。リウが前蹴りから組みつき、レフェリーに剥がされる。野杁がボディ、アッパーから顔面にパンチを当て、さらにボディへのヒザでリウの動きを止めた。野杁の右スピニングバックキックがローブローとなり、試合は中断。再開後、前に出て来るリウに右ロー、ヒザを打っていく野杁。リウは体格差を生かして体重を預けてくる。打ち合いで両者のパンチが当たるなか、野杁の右ハイがリウの顔面をかすめた。このラウンドはクリンチが多いリウに対し、野杁が突き放して連打を浴びせる。野杁は鼻から出血、リウは試合終了直前に右スピニングバックキックで足を滑らせた。

判定はユナニマスでリウに――野杁はONEで2連敗となった。


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45 KANA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF92 World kicks アニッサ・メクセン ブログ

【ONE FF92】念願のアニッサ戦も、絶妙の攻防一体キックの前に顔面を打ち抜けず。KANAは0-3で敗れる

<キック・女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
Def.3-0
KANA(日本)

左ハイをかわされ、右ローを蹴ったメクセン。ステップインでパンチを伸ばすが、KANAがカウンターを打ち込む。カーフを蹴り、前に出るKANAに対し、メクセンが細かいパンチを繰り出す。左リードフックを入れたKANAは、頭を振って近い距離の打ち合いに持ち込む。アッパーから回ってパンチのKANA、メクセンもワンツーを当ててインファイトに応じている。KANAはジャブを受けてもワンツーで前に出る。メクセンはパンチを纏めて、引かない。インローで姿勢を乱したメクセンだったが、すぐにしっかりと構えて攻撃を受けることはなかった。当てて間合いを外す、終盤はメクセンが巧さが光った。

2R、スイッチスタンスのKANAに対し、左フックをヒットさせたメクセン。前蹴りも入り、KANAは前に出るとメクセンの首相撲にブレイクが入る。KANAは近い距離でのパンチがやや粗くなってきたか。ジャブにボディへのコンビを繰り出したKANAが、ローを入れる。ただし、拳の攻撃はメクセンが上手。右オーバーハンドから左、ボディをまとめたKANAだが、メクセンは効いた感じはまるでない。勢いでは負けていないKANAだが、精度とインパクトはメクセンだった。

最終回、ワンツーの右を被弾したKANAが前に出るが、ここもメクセンがカウンターを当てる。ショートのワンツーを打って離れたメクセン。追いかけたKANAはボディのコンビを続ける。KANAは左インローを蹴ったが、ワンツーの右を打たれる。さらに左リードフックを入れて足を使ったかと思うと、メクセンは距離を詰めてパンチを纏める。続いて前に出るKANAの腹に、メクセンがヒザを突き刺す。パンチからミドルを受けても、コンビでKANAが前に出る──が、メクセンが攻撃を纏める。2R&3RとKANAは接近戦で打ち勝てず、最後のスピニングバックフィストも効果はなくタイムアップへ。

自らのパンチが当たる距離が遠近ともにあり。パンチ後にKANAの間合いにいないメクセンが、3-0で判定勝ちを収めた。意中のメクセンに完敗といっても過言でないKANAだったが、試合後はハグをし笑顔で何やら言葉を交わしていた。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF92 World kicks ブログ リッティデット・ソー・ソンマイ 吉成士門

【ONE FF92】首相撲を制したONE初戦の吉成。左フックでリッティデットからダウンを奪い、連打でストップ

【写真】首相撲で勝るうえ、パンチも切れる。吉成名高をいとこに持つ士門(C)ONE

<ムエタイ・134ポンド契約/3分3R>
吉成士門(日本)
Def.2R0分39秒 by TKO
リッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)

吉成が左ミドルで先制する。ローの打ち合いから、リッティデットが跳び左ミドルを放った。吉成はリッティデットのローに右ストレートを合わせる。リッティデットの首相撲を封じる吉成。左ジャブを受けた吉成、リッティデットの右も突き刺さる。しかし吉成はリッティデットの蹴りにパンチを合わせて動きを止め、さらに左ミドルを浴びせた。

左フックから右テンカオに繋げる吉成。左ローをキャッチされるも、首相撲でも負けていない。飛び込んできたリッティデットに左フックを打ち込む。吉成がワンツーから右ミドルで下がらせる。リッティデットの左ミドルをかわすと、自身の左右ミドルを当てる。リッティデットは左ジャブをボディに伸ばし、首相撲に持ち込むも吉成に崩されてしまう。

2R、リッティデットが首相撲から右フックを振るう。吉成は首相撲を捌き、右ヒジを狙う。強引に距離を詰めてくるリッティデットに対し、吉成が左フックのカウンターでダウンを奪った。リッティデットは立ち上がるも、吉成の連打を受けてレフェリーストップとなった。

ONEデビュー戦を快勝で飾った吉成は「(ダウンを奪った左フックは)自分が今までやってきた練習の成果です」と語り、35万バーツ(約158万円)のボーナスを得た。


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45 GLORY K-1 KANA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF92 ONE167 ONE169 ONE172 YouTube アドリアーノ・モライシュ アニッサ・メクセン キック シッティチャイ・シッソンピーノン ジャッキー・ブンタン スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン スーパーボン・シンハ・マウイン タワンチャイ・PK・センチャイ チャトリ・シットヨートン ボクシング マラット・グレゴリアン リウ・メンヤン リッティデット・ソー・ソンマイ ルンピニー 吉成士門 小笠原瑛作 武尊 若松佑弥 野杁正明

【ONE FF92】2025年の立ち技を占うフェザー級3連戦。野杁、グレゴリアン、シッティチャイが揃い踏み

【写真】ONEデビュー戦はシッティチャイに敗れた野杁。ONE初勝利をかけて中国のメンヤンと対戦する(C)ONE

20日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 92。今大会は通常よりも豪華なマッチメイクが並ぶ通称テントポール大会で日本からも野杁正明、KANA、吉成士門が参戦する。
text by Takumi Nakamura

16日に日本で記者会見が行われ、チャトリ・シットヨートンCEO出席のもと、2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナでのONE172開催が発表された。第1弾カードとして武尊×ロッタン・ジットムアンノンのフライ級キックボクシングスーパーファイト、アドリアーノ・モライシュ×若松佑弥のフライ級MMA世界王座決定戦の2試合が決定し、チャトリCEOは出場候補選手として野杁・KANAの名前も挙げている。


今年3月にK-1との契約にピリオドを打ち、ONEに戦いの舞台を移した野杁。その初陣となった6.8ONE167ではシッティチャイ・シッソンピーノンの牙城を崩すことが出来ず、判定負けという結果に終わっていた。今回は中国のリウ・メンヤンを相手にONE2戦目を迎える。

メンヤンはONEの公式プロフィールでは32勝6敗の戦績を持ち、過去にスッドサコーン・クリーンミーに勝利した実績が光る。とはいえONEでのタイトル獲得を狙う野杁からすれば、ここで取りこぼしは許されない相手。確実に勝利を収め、再び上位ランカーとの対戦につなげなければいけない一戦だ。

しかも今大会では野杁に勝利したシッティチャイがメインイベントのムエタイルールでシャドウ・シンハ・マウインと対戦し、元K-1&GLORY王者のマラット・グレゴリアンとアブデラリ・ザヒディのキックボクシングルールの一戦も組まれている。

年をまたいだ1月24日(金・現地時間)にタイのインパクト・アリーナで開催されるONE170ではムエタイルールのフェザー級王者タワンチャイ・PK・センチャイにスーパーボン・シンハ・マウインが挑む王座戦も行われる。

キックルールのタイトルを保持するチンギス・アラゾフの動向が不透明ではあるが、この一カ月の間にキック・ムエタイの両ランキングに名を連ねるトップ選手たちの試合が続くことになる。3月の日本大会で野杁がどんな相手と対戦するのかも含めて、2025年のONEキック・ムエタイのフェザー級戦線を占う年末年始だ。

またKANAは野杁に続いてK-1からONEに参戦。その初陣でK-1時代から対戦を熱望していたアニッサ・メクセンと対戦する。KANAはK-1でのキャリア後期=2023年にK-1でのアニッサ戦が具体的に進行していたものの、最終的にアニッサがONEとの契約を更新したため、K-1でのアニッサ戦は実現せず。KANA自身がアニッサと戦うためにK-1からONEへの移籍を決断し、そのアニッサ戦がONEの初陣で実現した形となる。

11.8ONE169のジャッキー・ブンタン戦では敗れたアニッサだが、卓越したアウトボクシングで3分5Rフルラウンドに渡ってブンタンを翻弄し続けた。KANAとしてはワンマッチの短期決戦=3R以内にアニッサを捕まえきれるか。そこがアニッサ超えの鍵を握るだろう。

またKANAと同じく今回がONE初参戦となる吉成士門は、直近の試合で小笠原瑛作から勝利しているリッティデット・ソー・ソンマイとムエタイルールで対戦する。これまで通常のグローブによるムエタイルールで戦ってきた士門にとって、MMAグローブ&3分3RのONEのムエタイルールは初挑戦。これまでと変わらぬパフォーマンスをONEでも発揮できるかに注目したい。

■ONE Friday Fights 92視聴方法(予定)
12月20日(金・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

■ONE Friday Fights 92 対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)

<ムエタイ・140ポンド契約/3分3R>
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン (タイ)
パンリット・ルージョメイサイワーリ(タイ)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)
ヨッドナムチャイ・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
イゴール・ベクレフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
シブムン・シッチェブンタン(タイ)
アブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
ラック・エラワン(タイ)
コーコー・ソー.ソンマイ(タイ)

<キック・159ポンド契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
アブデラリ・ザヒディ(モロッコ)

<ムエタイ・121ポンド契約/3分3R>
マイサンカン・ソー・インジョルンガンチャン(タイ)
ワッチャラフォン・PK・センチャイ(タイ)

<キック・フェザー級/3分3R>
リウ・メンヤン(中国)
野杁正明(日本)

<キック・女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
KANA(日本)

<ムエタイ・134ポンド契約/3分3R>
リッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)
吉成士門(日本)

<キック・バンタム級/3分3R>
エルブルース・オスマノフ(ロシア)
ネイサン・ベンドン(英国)

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45 K-1 KANA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE FF92 ONE169 アニッサ・メクセン キック ジャッキー・ブンタン スミラ・サンデル ナタリア・ディアチコワ ルンピニー 海外

【ONE FF92】ONEデビュー戦でアニッサと対戦。KANA「ここで決まるのは運命。だからこそ乗り越える」

【写真】大会2日前にセコンド陣とも合流。アニッサとの決戦に挑む(C)HITOSHI TSUKAKOSHI

20日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 92で、日本のKANAがアニッサ・メクセンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

新生K-1の女子部門をけん引し、2019年12月に初代女子フライ級王座決定トーナメントで優勝。新生K-1の女子王者として海外の強豪と戦い続けてきたKANA。2023年12月にアントニア・プリフティに敗れて王座陥落となると、新たな戦いの舞台にONE Championshipを選んだ。

その理由は明白、長年対戦を希望していたアニッサ・メクセンと戦うためだ。そのメクセン戦がKANAのONEデビュー戦でいきなり実現。KANAはカード決定からタイに渡ってアニッサ戦に向けて準備を続けている。キャリア最大の決戦を直前に控えるKANAに話を訊いた。


――ONEデビュー戦、そして対戦を熱望していたアニッサ・メクセンとの試合が近づいてきました。今はどんな心境ですか。

「K-1時代からずっと対戦したいと思っていた相手で、ONEに来て試合が決まってからは不思議な感じなんですよね。本当にアニッサとやるんだなって。アニッサと顔を合わせれば現実味が出てくると思いますが、今はまだイメージしかないですね」

――ONEと契約した時点で、初戦がアニッサになることも想定はしていましたか。

「そうですね。アニッサとやりたくてONEに行ったわけですし、初戦からオファーがあってもやろうと決意していました」

――前回(11.9ONE169)のアニッサとジャッキー・ブンタンの試合をリングサイドで観戦していましたが、あの試合を見てどう感じましたか。

「正直どちらが勝ってもおかしくない試合だったと思います。蹴りでアニッサ、パンチならジャッキーという印象で、リングサイドで試合を見ていた時はアニッサがジャッキーの圧力で押されている印象だったんですね。だからややジャッキー優勢かなと思っていました。でもあとで映像を見直したらアニッサが蹴りで勝っている印象だったので、現地と映像では違いがあったのかなと思います。結果はアニッサの判定負けでしたが、明確な差はなかったと思います」

――僕も当日この試合を解説していて、改めてアニッサの強さが伝わってくる試合でした。

「入場の時から独特の雰囲気とオーラがありましたし、蹴りとパンチのテクニックがめちゃくちゃあって、技術・レベルが高くて穴が見つからない選手だと思いました。本当にバランスがいい選手なので、何かこれをやったら勝てるというものがあるわけではないので、こちらもトータルバランスで勝負しないといけないと思います」

――タイにはいつから入っているのですか。

「2カ月前からですね。10日間だけ日本に帰っていましたが、それ以外はずっとタイで練習を続けています」

――タイではどんな準備を続けてきましたか。

「試合間隔が空いてしまったので、スパーリングを増やそうと思ったのもタイで練習している理由です。タイではずっといいスパーリングが出来ていて、試合が近づくに連れて(対戦経験がある)オロール・ドスサントスが来てくれたり、一階級上でスミラ・サンデルとムエタイのタイトルマッチをやったナタリア・ディアチコワともスパーリングをやったり。ナタリアはめちゃくちゃ強くて顔にあざができたんですけど(苦笑)、日本にいるとどうしても強度が高いスパーリングが出来ないですし、タイにいると欧米の選手とやることにも慣れることが出来ます。そうは言っても試合になって、やってきたことが出せるかどうかは不安です」

――そのくらいアニッサは強敵だということですね。

「はい。世界的な評価で言っても7:3か8:2でアニッサが有利の試合ですし、こっちは当たって砕けろの真っ向勝負。技術も気持ちもフルに使って、さらにそこを超えた試合をしたいです」

――どんな試合になるかはイメージできていますか。

「そうですね。どう試合を組み立てていくか。それがハマれば勝つというイメージはあるし、自分が悪いパターンになることもイメージしています。今回は3分3Rマスト判定で、アニッサも(連敗で)あとがない状況ですし、確実に勝ちに来ると思うんですね。僅差でも相手にポイントをとられると厳しいと思うので、そこも意識して戦います」

――あとはリングに上がった時に自分がどうなるか、ですね。

「ONEデビュー戦ですし、どこまで動けるか分からないので、思いっきりやろうと思います。アニッサはK-1時代からずっと戦いたいと思っていたのに戦えなくて、もう少しで戦えそうだったのに戦えなくて。その相手とこうやって試合が決まるのは運命だと思いますし、だからこそ乗り越えたいです」

――今はアニッサに勝つことがすべてだと思いますが、これからONEで戦っていく上での目標はなんですか。

「ONEに来た以上、ベルトは狙っています。アニッサに対してペッディージャー(・ルクジャオポーロントン)やジャッキーより良い勝ち方が出来たら、次のチャンスにもつながるだろうし、3分3R以内にダウンを取って勝ちたいです。もし自分がダウンを取るなら右フックか左ハイキック。そのどちらかだと思います」

――これからはONEという舞台で女子格闘技の道を切り開いていきたいですか。

「今までは日本の格闘技やK-1を引っ張ってきて、これからは日本からONEに行く選手の架け橋になりたいです。日本の女子選手でもONEで活躍できることを証明したいし、まだ女子でチャンピオンになった日本人はいないので、それを自分が成し遂げたいです。日本でやってきたことの世界版をONEでやる、ONEの女子を引っ張るつもりで戦いたいです」

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