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【写真】ATTで積んだものとは別に、彼が修斗を始めてから12年をブル蹴る試合になる (C)MMAPLANET
31日(日)に会場非公開のABEMAテレビマッチとして開催されるProfessional Shooto2020 Vol.3 。同大会のメインで倉本一真と暫定世界バンタム級王座を賭けて戦う岡田遼インタビュー後編。
ATTでの練習成果を感じる、特殊な状況下での準備期間を経て、岡田は倉本との対戦にどのような想いでいるのかを訊いた。
<岡田遼インタビューPart.01はコチラから>
──それがタイトルの重みですか。
「僕は試合があるけど、試合の予定が決まっていないジムの仲間が協力してくれています。もう本当に自分が感染して、彼らにうつしたらどうしようという想いもありました。それでも、これまでにない状況で練習をするしかない。ここを乗り越えてこそチャンピオンになれる資格がある──そう自分に言い聞かせています」
──その練習でATT成果は出ていますか。
「出ています。それは断言できます」
──扇久保選手との練習でもそれを感じることができるのですか。「扇久保、弱ぇよ」みたいな(笑)。
「いやいやいや、ホント、扇久保さんのこと好きですよね(笑)。でも扇久保さんとの練習でも、ホントATTで練習してきたことの正しさを確認できています」
──ところで神田コウヤ選手は天皇杯5位、鶴屋玲君も高校レスリングの強豪です。それでも倉本選手のレスリング力は、日本のMMAにあって別次元かと。
「レスリングの実績でいえばその通りですね。あの根津選手があれだけ投げられる。それはそれは衝撃的でした。と同時に、あの試合を見ることができたことが、僕にとっては凄く有利に働くと思います。
生物として身体能力のポテンシャルは圧倒的に負けています。でもMMAの選手として、彼とはまだ実力差があると思っています。僕がそうだったんですけど、国立大学に進むのって5教科7科目勉強しないといけないんです。同じ分野に進むとしても私立大の入試って英・国・数学だけなんです。英・国・数学だけの点数だったら、多分僕は倉本選手に勝てない。でもMMAは5教科7科目なんです。英・国・社・理・数学という5教科7科目なら、僕の方が上です」
──電話取材なのですが、きっと凄いドヤ顔しているんでしょうね。でも、腹黒出木杉君らしい凄く嫌なモノの例えです(笑)。
「アハハハハ」
──その5教科7科目という総合力で打撃だけなら特待生ジアン・クラウド・サクレッグに優等生が勝ったと。
「ハイ。トータルの点数で上回ったので、俺が勝ったと思っています」
──センター試験で670点ぐらいの内容だったかと……。
「全部が平均点より、少し上みたいな(笑)。でも、なかなかの評価をしてもらったと思うようにします。次の試合でも、それぐらい取れるような試合をします」
──倉本選手の能力がペーパーテストでは測り知れないもので、三教科で850点ぐらいの力があったらどうしますか。
「アハハハ。また、意地悪な質問をしてきますね。そうしたら、俺の点数足らないじゃないですか(笑)。でも、それもMMAなんですよねぇ……一点突破が総合力を上回ることがある……。想定外のパワーだったり、想定外の何かが起こるのも……。それが想定外にならないよう想定して戦います」
──それにしても、興味深い対戦です。その要因が倉本選手のダイレクトに強さが伝わる戦い、そして未知数の部分だと思います。
「それは僕も分かります。特にこの間の根津選手との試合でも、倉本選手は見ている人に分かりやすい武器を持っている。ただし、さっきも言ったけどあの試合を見ることができて本当に良かったです。僕には彼のような分かりやすい武器はないですけど、『なんだか分からないけど、倉本の良いところが出ないなぁ』という感じの試合をするので、そこを見て欲しいです」
──う~ん、その言葉が試合を盛り上げようとかということでなく、心の底からそう思っていることが口調から感じられます。
「ぜんっぜん本音の本音ですよ。全然、本音です。差があると本当に思っているので。試合をABEMAで視てくれるファンの人たちにとって、とても分かりやすい試合になるかどうかは分からないです。でも、MMAが心の底なら好きな人おいは『おっ、岡田っ!!』って思われる試合をします」
──それがどういうMMAなのか、一言だけヒントを貰えないですか。
「MMAはMMA。でも現代MMAだけじゃないんです。あらゆる面で武器が多いのは、僕のほうです。それを見せます」
価格:2035円(税込,送料込),店舗名:スタイルデザインラボ,カード利用可
【写真】のび太……ありがとうございますじゃないだろう……(笑)(C)MMAPLANET
ONEアスリート達の対談にファンが参加できるIGライブ。先週末は16日(土)に高橋遼伍中原由貴、17日(日)には猿田洋祐内藤のび太の対談が行われた。
MMAPLANETでは出演者に質問を公開で投げかけており、高橋&中原に続き猿田とのび太の回答を紹介したい。
彼らへの質問と、その返答は以下の通りだ。
──2人とも現チャンピオンのジョシュア・パシオと1勝1敗です。猿田選手、のび太選手が次にパシオを戦った際、どこに注意してどう戦えば良いかアドバイスをお願いします。同様にのび太選手、猿田選手がパシオともう1度戦った時の注意点と攻略方法を。自身の経験に基づき、相手のスタイルを考慮したうえで話してもらえると助かります。
猿田 僕からはですね…あのこのIGライブ、パシオ選手見ていますけど(笑)。 まあ、良いか(笑)。基本彼は待ちで、カウンターじゃないですか。あんまり自分から前に出てきたりとか、仕掛けて来ないので。自分からタックル入ったりとか消耗したりした時に、ポイント取りにくるイメージなので。のび太さんは遠い間合いからとか、低いシングルでタックル入るじゃないですか。あれ結構疲れないですか?。
のび太 疲れるっス。あと、恥ずかしいっス。そんな言って頂いて……自分が見られていて……(笑)。
猿田 あれだとスプロールされて疲れるし、足触れなくなっちゃうんで。
のび太 確かに……。
猿田 あと、がぶりからのヒザとかあるじゃないですか。
のび太 怖いっス。
猿田 だから、あれだとポイント取られやすいというか。そういう危険性があるので。自分がやるとしたらリーチ生かして、蹴り使うとか。パシオ選手とのび太選手との試合を見た時に、前傾というかいつでもスプロールできるように状態も低くやっていたので、あの状態を少し上げさせる為に、ミドル・ハイ蹴ったりとか前蹴り蹴ったりとか。
のび太 本気のアドバイスしてくれているじゃないですか。マジで(笑)。
猿田 あははは(笑)
のび太 ありがとうございます!
猿田 あと、自分はコレをやったんですよ。ハイエルボーのジャブ。あれも蹴りじゃなくて、ハイエルボーのジャブを使って相手の上体を起こさせる。そこからテイクダウンに入るとか、ボディを打つとか。そういう感じで戦略立ててやっていたたんですけど。のび太選手もリーチがあるから、蹴りとかでも全然良いんじゃないかなと思います。
のび太 ありがたいです!
猿田 あと、もっとガチのやつ言っていいですか?
のび太 えっ、何ですか?
猿田 もっとスタンドでプレッシャーかけて、パシオ選手のパンチの距離を近くする。ヒジぐらいの距離。青木選手とかは両手でプレッシャーかけていますけど、あんな感じで壁までプレッシャーかけるようにする。
のび太 怖いっスもん……怖いっス。
猿田 相手がパンチ振ってきたらスッと入る。なるべくケージを背負わせた時間を長くして、テイクダウン。得意じゃないですか。あの時間をずっと長くして、ギュッと抑え込まずに結構スペース作ってっていうの。
のび太 喋り過ぎじゃないっス? 大丈夫ですか、そんなに言って(笑)。
猿田 で、わざと動かせてバック取るとか良いかも知れませんね。
のび太 ラカイの選手は瞬発力が凄いじゃないですか。そこまで言っていただけると思ってなかったので。僕からは……右の蹴りが強いから気をつけた方がいいですよって思います。
猿田 ハイキックも、右の蹴りをもらっちゃったので。
のび太 僕の時は1回目と2回目で戦略を変えてきたので。そういう人が付いているのかなって。自分で考えたのか分からないですけど、相手によって戦い方を変えてくる人なんだなと思います。まあ、若いですからね。これからノビシロがありますよね。
猿田 凄く成長していますよね。
のび太 だから寝技になっても勝てるって踏んでいるから、寝てからのヒジとかじゃないですか。足が強いからパスさせないようにして、判定で勝っている。結果、一本を取るしか勝てないのかなって思いますね。
猿田 のび太さんはどうして前足の頭打ちのシングルレッグなのですか。
のび太 ……。それしか出来ないからです(笑)。猿田さんは何でも出来るから、相手も嫌だと思いますけどね。我々もどうなるか分からないですもんね。誰と戦う事になるのか……。だから気張らずに行きましょう(笑)。
回答へのMMAPLANET公的私信
「のび太ぁ……。『ありがとうございます』じゃない(笑)。気付けよぉ……。猿田君は、君に勝つためにそこまで解析できるんです。だから気張らずに行きましょうではなくて、もっと気張ってください」
【写真】もっとぶちかまして欲しかった……(C)MMAPLANET
ONEアスリート達の対談にファンが参加できるIGライブ。先週末は16日(土)に高橋遼伍中原由貴、17日(日)には猿田洋祐内藤のび太の対談が行われた。
MMAPLANETでは出演者に質問を公開で投げかけており、ここではまず高橋&中原の回答を紹介したい。
彼らへの質問と、その返答は以下の通りだ。
──ONE公式ランキングで松嶋こよみ選手が2位、山田哲也選手が4位にランクされていますが、自分達の名前がないことと両者のランクインをどのように捉えていますか。
中原 この2人が関して、まず山田選手はONEのキャリアも長いですし、あと松嶋選手は色んな選手にしっかり勝っているので仕方ないというのと、僕の場合は前回負けたゲイリー・トノンが5位なんで……それ以下が無いので、それに関しては何もいう事が無い。アイツが僕より上にいる時点で入りたいとか、そういうレベルじゃ無いです(笑)。
高橋 逆にこれで中原君が入っていたらめっちゃ面白いですけどね(笑)。
中原 あはは、もうどこ見ているんだよってなりますね(笑)。なので至極当然のランキングかなと僕は思います。
高橋 自分もこの前タン・リーに試合負けたし、デビュー戦とかも相手の骨が折れてしまって、勝ったから良いもののパフォーマンスがあまりにも悪過ぎるんで。ONEで自分も良いパフォーマンスが出来たなって一回も無いから、正直このランキングは当然の結果だし、自分の中ではトップ10にも入ってないと思う。
これ、逆に自分がランキング入っていたら、ランキング作った人見る目無いというか……好みで選んでいるんじゃ無いかと思ってしまう(笑)。このランキングは当然じゃないかな。
中原 あはは、つまりちゃんと仕事しているって事ですよね(笑)。
高橋 何も僕から言える事はないです(笑)
回答へのMMAPLANET公的私信
「まず、返答ありがとうございます。しかーし、結果を残していないという想いが強いのは理解できますが──優等生すぎるっ!! 中原選手も高橋選手も『松嶋選手や山田選手が勝っている相手には、俺たちも勝てる』くらいの調子でかましてほしかったです。次の試合で勝利した後、両者の大言を期待しています!!」
仕事ができる人の5つの共通点。
<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
レイ・ボーグ(米国)
ワイドスタンスで素早い左ジャブを見せるシモン、待ち構えるボーグにローを蹴っていく。シモンが左フック2発からアッパーを繰り出すと、ボーグがカウンターを入れる。打撃戦に呼応したボーグを一気にテイクダウンしたシモンが、ボディを殴りハーフで抑える。勢いのある右、そして左を入れたシモンはボーグの立ち上がり際にバックへ。
後方への投げを崩し、アンダーフックからシモンをケージに押し込むボーグだが、体を入れ替えられダブルレッグで尻もちをつかされてしまう。シングルに切り替えレッグリフト、そのままパンチを入れて離れたシモンだが、ボーグのアッパーを受ける。左右のフックもボディを打たれたシモンは、右前蹴り。ボーグは左右のボディフックから組みつくが、バックに回ったシモンがリフトから前方にテイクダウン。バックを制したシモンは臀部にヒザをいれ、胸を合わせてきたボーグをシングルレッグで倒す。ハーフで肩固めを狙ったシモンはパスからパウンド、ボーグはボトムから鉄槌を返した。
2R、右を放って組みついたボーグ。シモンは切って、体を入れ替える。ケージを背負ったボーグにヒザ蹴りを入れ、ダブルレッグを決めたシモンは殴ってスタンドへ。ボーグはスピニンングバックフィストから左フック、シモンが左ローを返す。ワンツーで前に出るボーグが、左ジャブと圧力を高める。シモンはジャブからボディ、ニータップと攻撃を散らす。さらにボディから左フックを入れたシモンは、左ボディフック。続くテイクダウン狙いは、ボーグが体を捻って足を抜く。
動きはあるが、やや切れが落ちたようにも見えるシモンに対し、ボーグがボディから顔面にフックを見舞う。組みにいったシモンはダックアンダーからバックに回る。ボーグの前転についていき、スクランブルでもバックを取ったシモン。ボーグが胸を合わせると、両ワキを差し、ワキを潜ってバックに回る。ボーグは前転で離れ、スクランブル直後に右を当てる。続いてボディアッパーを入れたボーグが、シモンの組みを打撃で上回ったか。
最終回、鋭い左ジャブ、左ボディアッパーを見せるボーグに対し、シモンが左ハイを見せる。左フリッカーを当てたボーグが、左ボディショット。さらに左ボディを入れたボーグは、ジャブの差し合いから左を被弾。すぐに右を返したボーグの圧が高い。右ロングに組みついたボーグはここで組んでテイクダウンを決める。サイドで抑えたシモン、ここで抑えるということはスタミナを気にしているのか。
背中を譲りつつ、胸を合わせたボーグがトップに。シモンはシングルレッグでテイクダウンからバックに回る。いよいよ気持ちの削り合いに入ると、シモンがシングルへ。エルボーを放った離れたシモンは、ボディを殴られも左フックを振るう。ボーグは左ハイ、スピニングバックフィストからのバックブローも空振りに。シモンはシングルを切られると、飛びヒザを見せあう。直後に右フックをボーグが入れ、左ボディを決める。ボーグが左右のフックを放ってタイムアップ。初回を攻めたシモンは、2R移行は劣性にも見えたがテイクダウンが評価されスプリット判定勝ちを手にした。
「僕はレスラー。フェイクストライカーだ」と勝者は笑顔を見せた。