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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 イゴール・タナベ

【Unrivaled02】ジェイコブ・カウチの足関狙いに、完璧の対処。イゴール・タナベがRNCで実力誇示

【写真】一つ一つ、丁寧に対応したイゴール。技術的に日本が劣っていることはないと証明した(C)MMAPLANET

<90キロ契約/15分1R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
Def.12分31秒by RNC
ジェイコブ・カウチ(米国)

立ちレスのなかで右腕を差されて、倒れたイゴールは同時にスイープを仕掛けてスクランブル──スタンドに戻る。カウチはジャンピングガ―ドで引き込み、-2Pから攻めに転じる。

足を取りに行くが、反転して右足を抜いたイゴールはシングル&足払いで倒され、バックを許しそうになる。ここを場外として、リードしたまま中央で再開に持ちこんだイゴールが、立ちレスをしばらく続けた後にジャンピングガードで下に。互いに-2Pで並び、イゴールの草刈りにカウチが足関節狙いで、左足を抱えに掛かる。

上を取り、ポイントでリードするとカウチの50/50にも、しっかりと足の裏をカカトまでマットにつけて外ヒールを許さない。それでも50/50で倒されると同時に、外ヒールをジェイコブにセットされる。足首を捌くイゴールは、ストレートフットロックに、上体を越してバックを伺う。

イゴールは一度立ち上がり、カウチが左足を右ワキから逆側で抱えようとしたタイミングで、バックを狙う。足を抱えていられなくなったカウチから上を取ったイゴールは、Zハーフから反対側の足を取りに来たカウチの足関節狙いにも、左足でマットを捉えて一気のロールで逃れる。

スクランブルでバックを狙ったカウチだが、イゴールはここも場外で得点を失うことなくイーブンの態勢で仕切り直すことに成功した。カウチのボディロックテイクダウンをスイープでひっくり返し、上を取り切ったイゴールが2-マイナス2Pとリードを広げる。

疲れか、明らかに動きが落ちたカウチの足関節狙いを切り、カウチが離れようとしたのか背中を見せた隙を逃さず、襷から左足をフック。

後方に倒れながら、カウチを腹ばいにしたイゴールがバックマウントからRNCでタップを奪った。

「これまで世界のトップ選手と戦う機会がなかっただけで、日本にも強い選手はいるんです」とイゴールは堂々のアピールをした。


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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 アンドリュー・タケット ムリーロ・タケシ・ソウザ

【Unrivaled02】TDからパス、マウント奪取と上攻めアンドリューがタケシ・ソウザを腕関節で一蹴

【写真】米国、ブラジルの10代がヤバいグラップリング界だ(C)MMAPLANET

<ウェルター級/15分1R>
アンドリュー・タケット(米国)
Def.4分43秒byアームロック
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ブラジル)

試合開始早々シングルレッグでアンドリューが、テイクダウンを奪う。足を絡まれそうになり、離れてマット中央に戻ったアンドリューは、足を捌いてパスを狙うとタケシの足首を抑えて、腹ばいにさせず抑えにかかる。

タケシを後方回転させ、バックを伺うアンドリューは前方回転にも背中に張り付き、胸を合わせに来るとすかしてトップ&上四方で抑えにかかる。

これでパスの2Pを加えたアンドリューはマウントで加点し、肩固めに移行する。マウントに戻り、フリーズで中央に戻らないのか確認するアンドリューは、タケシが暴れるとサイドから上四方に移行するも、ここは足を戻される。

再び足を捌きにかかるが、場外となり試合はマット中央で仕切り直しに。ここまでアンドリューが8-0と試合をリードする。

タケシのシングルを切ったアンドリューは、引き込みに合わせてパス。頭を跨いでストレートバームバーで一蹴し「僕のヘアスタイルはキマっている?」と涼しい顔でインタビューで話した。


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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 猿田洋祐 石黒翔也

【Unrivaled02】座って距離を詰める石黒が、-6Pから猿田を捕獲しヒザ十字でタップ奪う

【写真】この距離を場外覚悟で詰めて、石黒が一本勝ちした(C)MMAPLANET

<バンタム級/15分1R>
石黒翔也(日本)
Def.5分23秒by ヒザ十字
猿田洋祐(日本)

開始直後にシッティングの石黒に対し、猿田はパスを狙いの仕草を見せるが、いつでも距離を取って離れられるよう警戒している。石黒はハーフから、絡んでいない方の足を手繰り寄せ足関節のエントリーも、すぐさま猿田は反転して足を引きぬく。

マット際に近いところに立つ猿田に対し、スクートの石黒が距離を詰めていく。2度目の足関の仕掛けも対応した猿田は、場外になると、スタンドで再開のためにマット際の位置取りを意識して戦う。対する石黒は、センターに近い位置で寝技の攻防に入りたいが、猿田がそれを許さずに自ら外側に距離を詰める展開が繰り返される。

立ち上がって座る展開を3度繰り返し、-6Pとなった石黒はハーフで潜り、足を捌きに来た猿田の左足を引き出し、ワキの下で抱える。一旦腹ばいから、猿田が足を抜くために動いたと同時に上を向きなおしてヒザ十字を極めた。


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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 伊藤盛一郎 野村優眞

【Unrivaled02】アクロバチック柔道。投げと受けで野村と伊藤が魅せまくり、野村が伊藤を下す

【写真】意地の一本狙いの野村に対し、この逃げ方。投げられる力を利用したアクロバチック柔道を伊藤が見せた(C)MMAPLANET

<フェザー級/15分1R>
野村優眞(日本)
Def.4-マイナス2
伊藤盛一郎(日本)

試合早々、伊藤が飛びつき十字を狙い、そのままに下から極めを狙う。ここを防がれるとスタンドに戻るが、マイナス2Pとなり野村が試合をリードする。

伊藤はさらに払い腰を仕掛け、耐えた野村がバックに。すぐさま起き上った伊藤は、ポイント無視の一本狙いか。

柔道なら野村も負けていない。鋭い対落としを仕掛けると、伊藤は腹ばいになって背中をつかせない。

伊藤は引き込みから三角狙いも、腕を引き寄せた野村が許さない。ここでマイナス4Pなった伊藤は、パスを狙われ下からニンジャチョークを仕掛ける。タイトに絞まりかけたが、サイドに回り込んだ野村が解除し、パス。

バックに回り両足をフックして2+2で4Pを加算、マイナス分と合わせて8Pの大量リードを奪う。

伊藤は胸を合わせて、トップを取り2Pを挽回する。野村はラペルを取り、スクイットガードからワームライダーへ。

伊藤は飛び込んでキムラを仕掛ける。そのアームロックの支点を利して、上を取り返した野村。伊藤も続いてスタンドに戻る。狙いも、そのロックを支点に上を取り返した。

野村はシングルからレッグリフト、同時に大内刈り。伊藤はここも腹ばいで耐える。立ち上がった伊藤が飛びつき三角も決まらず、再びマイナスで2Pを失う。

ここから道着ルールのみ一本勝ちがあるアンライバルド、柔道出身の野村が背負いを2度見舞うものの伊藤が頭をついて跳ね上がるように耐え、決して背中から落ちない。しかも腹ばいになった野村に、先に起き上がってバックに回るという信じがたい動きを見せる。下ろされ、腕十字も防がれスランブルから立ち技に戻る。

野村はここで足払いを決めたが、伊藤は半身で受け身を取るように投げられると同時に反転して起き上る。

さら体落とし、背負いと投げられつつもその瞬間に側転をするように回避を図る伊藤。

ついにはダブルレッグから朽木倒しのようにテイクダウンを仕掛けると、今度は野村が腹ばいで耐え、最後は自ら背中をつけてガードを取ったところで時間に。

2点を挽回した伊藤だったが、野村が逃げ切りフリースタイル柔道かアクロバチック柔道かという戦いを制した。


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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 上久保周哉 吉岡崇人 石橋佳大

【Unrivaled02】引き込む吉岡に対し、MMAグラップラー道全うの上久保周哉がポイント勝利

【写真】殴ることができる位置、そこが常に頭にある上久保(C)MMAPLANET

<フェザー級/15分1R>
上久保周哉(日本)
Def.0-マイナス4
吉岡崇人(日本)

試合開始と同時に座った吉岡。上久保も両ヒザをついて密着、右足を越えてハーフで抑える。

吉岡が足を戻すと、上久保は立ち上がり爪先か足首を掴んで引き寄せ、左腕で吉岡の右足を抱えて噛みつきパスを狙う。

上久保が押し込み、場外近くとなり試合は中央&スタンドで再開された。ここも瞬時に座り、吉岡はマイナス4Pに。ルール的には、寝技に付き合う風で仕掛けさせスタンドに戻る──もしくは場外まで押していくことで上久保は、リスクを減らして勝利は手に出来る。

それでも上久保のやるべきことは噛みつきパス、もしくは担ぎパス。黒帯柔術家の下からの仕掛けさせず、トップの攻撃を実戦で試すことでMMAファイターとしての成長をはかる。

吉岡もハーフが長時間続いても、意地でパスは許さず足を戻していく。さらにボディロックパスの状態まで上久保は入るが、吉岡は半身になって右腕を差しいれて頭をつっこませない。

吉岡は左足を制された状態で、右足でラバーのように頭を抱えていくが、これは効果がない。やや頭を起こし、ここから上久保が担ぎに入るとついに吉岡は腰をひき、がぶりから立ち上がる。と同時に場外へ。

残り時間はほとんどなく吉岡も立ちレスに付き合う形となり、上久保がダブルレッグに入ると同時にタイムアップ。引き込み2度のマイナス4Pで、上久保はやるべきことをやったうえで勝利を手にし──来週3月5日のFINISH10における石橋佳大戦に臨むこととなった。


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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 河名マスト 須藤拓真

【Unrivaled02】須藤拓真、カカトを捻るストレートフットロック=青木ロックで河名マストから一本勝ち

【写真】河名の表情が全てを物語っている(C)MMAPLANET

<ライト級/15分1R>
河名マスト(日本)
Def.2分11秒byストレートフットロック
須藤拓真(日本)

開始直後に今成ロールはすかされたが、すぐに立ち上がって-Pを逃れた須藤。ボトムに2秒以上いるとマイナスになることを頭に入れた戦法を取る。

さらにハーフで引き込み、すぐに立ち上がる。

須藤は再びハーフで下になり、ここから右腕を差していく。

過去のグラップリングマッチでもみせる河名の鉄壁のウィザーに対し、スイープでなく足関節を須藤がエントリーする。

左足首をRNグリップで抱えた須藤は、自らの右足を河名の左ヒザ裏にねじ込み、カカトをフックして捻るストレートフットロック──いわゆるアオキロックで腹ばいになる。

瞬間、河名はタップした。


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JT・トレス MMA MMAPLANET o ONE UNRIVALED UNRIVALED02 WNO18 ゴードン・ライアン ジャンカルロ・ボドニ ニック・ロドリゲス ペドロ・マリーニョ

【WNO18】Unraivaledの同時刻、米国ではニッキー・ロッド×プレギーサ、ボドニがLH級王座挑戦

【写真】ボドニのグラップリングは、今一番見逃せない。まさに格闘を想わせるグラップリングだ(C)SATOSHI NARITA

25日(土・現地時間)、日本時間で26日のUNRIVALED02とか重なった時刻にWNO18が開催中だ。

メインでは因縁のゴードン・ライアン×フィリッピ・ペナが組まれる予定だったが、大会2日前にゴードンの体調不良で、ニック・ロドリゲスの代替出場が決まり、30分のヘビー級王座決定戦が組まれることとなった。

コメインではライトヘビー級王者ペドロ・マリーニョに、現代グラップリングの完成形ことジャンカルロ・ボドニが挑む一戦。さらにJT・トレスがWNO初出場──マジット・ヘイジと対戦する。

現在のグラップリング界も盛り上がりに多いに寄与したWNOだが、ONEに人材を吸い上げられたことは否定できない。それでも米国がホームの強味、ワンマッチ制プロ・グラップリングイベントでナンバーワンの座は譲らない、そんな意気込みが感じられる注目のカードが並んでいる。

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MMA MMAPLANET o ONE UNRIVALED UNRIVALED02   アンドリュー・タケット イゴール・タナベ ウィリアム・タケット ジェイコブ・カウチ. ブログ

【Unrivaled02】イゴールと対戦、ジェイコブ・カウチ「グラップラーは100万ドル稼げるようになる」

【写真】1997年2月3日生まれ、26歳になったばかりのカウチ (C)MMAPLANET

いよいよ明日26日(日・現地時間)に東京都世田谷区のiTSCOMA STUDIO&HALL二子玉ライズで開催されるUnrivaled02。

ウィリアム&アンドリューのタケット兄弟とともに、ジェイコブ・カウチが米国から来日しイゴール・タナベと対戦する。

デイジー・フレッシュことペディゴ・サブミッション・ファイティング所属、2021年9月にロベルト・ヒメネスをヒールで破り、一躍名を挙げたカウチ。彼が思い描く、グラップラーの未来像とは。


――日本に到着したのはいつですか。

「月曜日、いや火曜日? 月曜日か火曜日だよ(笑)。今も時差ボケが残っていて、ハッキリしていない(笑)。それでも時差ボケの方はマシになっている。まぁ時差ボケは誰にもあることだし、それよりも週末のファイトが楽しみでならない。

試合は試合。米国で戦うのも、日本で戦うも同じ。ただ戦い、自分の柔術をするだけ。米国も東京も同じさ」

──ところでジェイコブが日本でも注目されるようになったのは、2021年9月のWNOミドル級王座決定Tの初戦でロベルト・ヒメネスをヒールで秒殺してからでした。

「あの試合のことがどういう風に日本で伝わっているのか、僕は知らない。ただ掛け率は+1500だった(笑)。100ドルかければ、15倍になる。ヒメネスはナンバーワン・シードで世界ランキングも当時2位だった。4日前に代役出場が決まった僕は、一番のアンダードッグだよ。本当に、あの試合の勝利の大きかった」

──昨年、ノーギワールド茶帯では全試合一本勝ちで優勝しました。ジャイアント・キラーはラッキーという風に捉えられることもありますが、茶帯でワールド優勝は一発屋ではできない。どちらの勝利が、ジェイコブにとって大きな勝ちですか。

「ロベルトに勝った試合は1800ドルが手に入った。ノーギワールドはメダルだけだ。そういう意味ではロベルトに勝った試合の方が大きいかな。それにロベルトに勝った試合はラッキーじゃない。高校を卒業してから、柔術に専念してきた。世界のベストを破るために。運よく勝てたとしても、それだけの準備をしてきた結果だ。プロとして、ベスト目指し、つねに準備してきた。だからこそ、勝てたんだ。あの試合も、やってきたことを出すだけだった」

──では、日曜日に戦うイゴールの印象を教えてください。

「スーパータフキッドだよ。何年か前に日本に戻ってから、米国ではイゴールのことを見ることはなくなった」

──コロナで米国遠征はできなくなりましたからね。

「あぁ、そうだね。とにかくベストを破れば、僕がベストになる。ベストの1人に勝てば、ベストに近づく。だから、常に動画を視てトップ選手のことは研究してきた。きっとイゴールは僕をガードの中に入れて戦おうとするだろう。そうだね……可能な限り、皆に良い試合を見せたいと思う」

──90キロというキャッチウェイトはどう思いますか。

「イゴールは僕より、少し大きいかな。でも、15ポンドぐらいまで体重の差は問題じゃない。大したことないよ。僕も減量をしなくて良いし。前日計量なら185ポンドで戦うのが最適だと思うけど、……計量の時しか185ポンドにはできない。当日計量だと185ポンドで戦うのは無理だから、195ポンドになる。90キロはパーフェクトだよ」

──イゴールは大きくても、敏捷性があってテクニカルです。

「ただ頑丈で、抑えつけてくる選手ではないね。大きくて速い、そして柔軟なイゴールと、僕のレスリングがぶつかるマッチアップは見ている人も楽しめるはずだ」

──グラップリングはずっと観賞用スポーツではなく、Doスポーツでした。それがここ最近の流れ、特に去年のADCC世界大会から見てもエキサイティングなスポーツに変わりつつあります。この変化をどのように捉えていますか。

「そうやって他のスポーツのように金が稼げるようになれば、優秀な選手は戦って食べて行けてジムを開く余裕もできる。そして優秀な指導者も増える。結果、周囲から尊敬されるようになる。だから、何も悪いことはない。良いこと尽くめだ。

ONEで戦っていると、5万ドルのボーナスとかあるしね。グラップリングはもっとエイターテイメントになれるよ。時間は掛かるだろうけど、主要な選手はNBAやNFLのように100万ドルを稼げるようになるに違いない。僕はそのつもりでいる。僕のキャリアが続く間にそうなる。誰も10年後のことなんて、分からないけどね。分からないからこそ、そうなるって信じているんだ」

師匠のヒース・ペディゴはヒクソン・グレイシーの黒帯ホドリゴ・バギの教え子。HnSで戦うMMAファイター時代は、修斗アメリカス・ライト(※当時はウェルター)級のランカーだった

──なるほど、大きな夢です。

口にすることも大切だと思います。では、そんな将来のためにも月曜日はどのような試合を皆に見せたいですか。

「少しでも早く極めて、会場を出る。そしてラーメン、寿司を食べるんだ(笑)。日曜日の試合が最後じゃない、必ずまた日本で戦いたい。その時はアンライバルドに90キロのタイトルを創って欲しい。日本でチャンピオンになりたいんだ」

■視聴方法(予定)
2月26日(日)
午前11時00分~ スポーツブル

■ UNRIVALED02対戦カード

<ミドル級/15分1R>
ウィリアム・タケット(米国)
岩本健汰(日本)

<90キロ契約/15分1R>
ジェイコブ・カウチ(米国)
イゴール・タナベ(ブラジル)

<ウェルター級/15分1R>
アンドリュー・タケット(米国)
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ブラジル)

<バンタム級/15分1R>
猿田洋祐(日本)
石黒翔也(日本)

<フェザー級/15分1R>
野村優眞(日本)
伊藤盛一郎(日本)

<フェザー級/15分1R>
上久保周哉(日本)
吉岡崇人(日本)

<ライト級/15分1R>
河名マスト(日本)
須藤拓真(日本)

<ライト級/15分1R>
樋口翔己(日本)
村山大介(日本)

<バンタム級/15分1R>
ハワード颯真(日本)
時任飛鳥(日本)

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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02   アンドリュー・タケット イゴール・タナベ ウィリアム・タケット コンバット柔術 ジェセフ・チェン ジョセフ・チェン ムリーロ・タケシ・ソウザ 上久保周哉 伊藤盛一郎 吉岡崇人 岩本健汰 河名マスト 猿田洋祐 石黒翔也 須藤拓真

【Unrivaled02】岩本健汰&タケシ・ソウザと対戦。あっかるいウィリアム&アンドリュー・タケット兄弟

【写真】19歳と21歳、実はヘアスタイルと髭の違いだけで2人はそっくり (C)MMAPLANET

明日26日(日・現地時間)に東京都世田谷区のiTSCOMA STUDIO&HALL二子玉ライズで開催されるUnrivaled02。

国内トップ柔術家、グラップラー、MMAファイターだけでなくグラップリング先進国=米国からウィリアム&アンドリューのタケット兄弟、ジェイコブ・カウチが参戦する。

世界のトップが垣間見える大会に出場し、それぞれが岩本健汰、そしてムリーロ・タケシ・ソウザと対戦するウィリアム&アンドリューのタケット兄弟にインタビュー。心の底かあっかるいグラップラー兄弟の夢であった日本で戦う直前の心境と、これからについて尋ねた。


――今日は東京でセミナーを行いました。他の取材で終了間際のフリースパーしか拝見できなかったのですが、セミナーには満足できましたか。

ウィリアム 最高だったよ。グレートだった。本当に熱心な人達が来てくれたから。

アンドリュー そんな皆が楽しそうに、そして嬉しそうだったから僕らも凄くハッピーだよ。日本は最高だ。みんな規律を持って生きていて、凄く親切で。本当に成熟した国民性なんだって驚かされた。

ウィリアム 岩国にも行ったけど、本当に素晴らしい経験ができた。皆が大歓迎してくれたよ。

──それは嬉しい限りです。そしてもう3日後に試合は迫ってきました(※取材は23日に行われた)。

アンドリュー 日本からオファーがあって、凄くエキサイトした。僕は日系ブラジリアンのムリーロ・タケシ・ソウザと戦うけど、彼にとって日本はホームと言って良いだろう。きっと戦いやすいはず。でも日本までやってきて、色んな経験ができた僕らの方が気持ちは盛り上がっているよ。当然、自信を持って試合に臨む。

ムリーロの試合をチェックしたけど、全て道着の試合だった。彼がどれだけノーギで戦えるのは分からないままだよ。ただし、道着であれだけできる選手はノーギだってできる。ただ、ノーギに転用すれば良いだけだから。彼はヘビーガードプレイヤー。テイクダウンからパスという展開で盛り上がるに違いないよ。彼も常に一本を狙っている。僕も同じだ。絶対にエキサイティングな試合になる。自分の力をより出せるゲームプランを持ち、実行できた者が勝つだろうね。

──ではウィリアムは対戦相手の岩本健汰選手のことをどのように思っていますか。

ウィリアム ケンタはとても落ち着いていて、我慢強い試合をする選手だ。絶対にタフな試合になる。楽しみでしょうがないよ。ケンタはADCCでは同じ階級で、オセアニア・アジア予選に出ていたから、その時から試合をチェックしてきた。ジョセフ・チェンを始めとする強い選手に勝って本戦出場を決め、テキサス州オースチンのBチームで練習するようになった。

僕のジムから20分しか離れていない(笑)。だから、米国での彼の試合も見ているよ。何よりノーギワールドでアンドリューと戦っているからね(アンドリューが2-2、アドバン5-3で勝利)。

岩本に勝ち、ジェセフ・チェンと1勝1敗。スーパーな19歳

アンドリュー だからウィリアムには、個人的にケンタが如何に強いかをアドバイスできている。僕も2人の試合を見るのが楽しみなんだ。

──では引き込みに-2Pとなるルールセットはどのように感じていますか。

アンドリュー それにコントロールから逃れるとポイントを挽回できる。このポイントがあることで、ハイペースな試合になるだろう。 

ウィリアム 引き込んで、膠着すると面白くない。テイクダウンやスクランブルで動きが多くなるし、見ている人にとっても良いルールだ。それだけでなく、実際にグラップリングを戦う人間にも良いルールになっているよ。

──私の個人的な印象なのですが、サブオンリーは上の選手がリバーサルを耐えることが少なく、下に簡単になるので柔術の一つの見所であるスイープの攻防が面白くなくなる一面があるかと。

アンドリュー その通りだよ。そして、このルールはストールを許さない。立たれるとポイントを挽回されるから、トップでもずっとプレッシャーを掛ける必要があるしね。実はサブオンリーのストールって、トップの人間のホールディングで生まれることが多い。だからトップで戦い続け、ポイントを取り続けて、例え1P差でも最高の勝利が手にデキる──そんなハイペースマッチがしたい。

ウィリアム 僕は本当にエキサイティングな試合をして、皆に喜んでもらいたい。そして、8歳から13年間、ずっとハードな練習をしてきた成果を見せたい。8歳の時から日本に来ることが夢だったんだ。多くの練習、たくさんの試合を経験した。夢だった日本で、今の僕ができるベストを尽くしたい。日本のファンの期待に応えたいと思っている。

──ADCCイヤーの前の年に岩本選手と戦うことは、どのような意味がありますか。

ウィリアム 凄く良い経験になる。手強い選手と戦うことで、自分も成長できるから。ルオトロ兄弟と戦った時、良い試合ができなかった。でも、あの試合を経験してずっと強くなれたんだ。負ける度に強くなれる。それって、強い選手と戦う経験が僕を強くしてくれるってことで。だからケンタもそうだし、同じ階級の強い選手と戦うことは僕を助けてくれていると考えている。ここで良い試合をしたいし、この試合をすることで僕はより強くなれると思っている。

アンドリュー 兄ちゃんの言う通りだ。ここでの経験は絶対に将来に役立つ。それに試合をするだけでなく、日本で経験できた全てが僕のためになる。だからこそ全力を尽くして皆が気に入る試合をして勝ちたい。 

──この試合を経て、今年はどのような活動をしていこうと考えていますか。

アンドリュー 次はコンバット柔術ワールドに出るよ。

──おお、それは楽しみです。

アンドリュー アンライバルドだと引き込むと減点だ。コンバット柔術だとスラッピングが待っている(笑)。これって、同じ発想だと思うんだよ。コンバット柔術で戦うことも凄く楽しみだよ。

まだ21歳のウィリアム。でも、しっかりとアンドリューに対してお兄ちゃんでした

ウィリアム 僕はADCCオープン、そしてADCCトライアルかな。

──掌底有りは戦いたくない?(笑)。

ウィリアム アハハハ。時が来ればね。体重、ファイトマネー全てを考えて決めたいと思う。ただし、今はADCCトライアルに向けて色々な場所に行ってしっかりと練習したい。実はペンシルバニア州立大で、フォークスタイルレスリングの練習に参加する予定なんだ。そんな風に柔術とは違う文化圏の人達、競技者から学びたい。そして、どんな試合でも対応できるようになりたいんだ。そうやって練習しつつ、WNOかADCCオープンで試合経験を積んで行こうと思う。

■視聴方法(予定)
2月26日(日)
午前11時00分~ スポーツブル

■ UNRIVALED02対戦カード

<ミドル級/15分1R>
ウィリアム・タケット(米国)
岩本健汰(日本)

<90キロ契約/15分1R>
ジェイコブ・カウチ(米国)
イゴール・タナベ(ブラジル)

<ウェルター級/15分1R>
アンドリュー・タケット(米国)
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ブラジル)

<バンタム級/15分1R>
猿田洋祐(日本)
石黒翔也(日本)

<フェザー級/15分1R>
野村優眞(日本)
伊藤盛一郎(日本)

<フェザー級/15分1R>
上久保周哉(日本)
吉岡崇人(日本)

<ライト級/15分1R>
河名マスト(日本)
須藤拓真(日本)

<ライト級/15分1R>
樋口翔己(日本)
村山大介(日本)

<バンタム級/15分1R>
ハワード颯真(日本)
時任飛鳥(日本)

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【UNRIVALED02】死の恐怖を乗り越えたイゴールがカウチと。上久保参戦、河名マスト✖須藤拓真も決定

【写真】イゴールがカウチ、上久保✖吉岡など4試合の追加カードがあった(C)MMAPLANET&ONE

13日(月)、UNRIVALED実行委員会から26日(日)に東京都世田谷区のiTSCOM STUDIO & HALL 二子玉ライズで開催されるUNRIVALED02の追加カードの発表があった。

ウィリアム・タケット✖岩本健汰、石黒翔也×猿田洋祐、野村優眞×伊藤盛一郎戦に加え、ムリーロ・タケシ・ソウザ、須藤拓真、吉岡崇人、河名マスト、イゴール・タナベ、アンドリュー・タケット、ジェイコブ・カウチらの出場がアナウンスされていた同大会だが、その出場予定選手のカードが──新たな参戦選手の発表とともに決まった形だ。

まず90キロ契約でジェイコブ・カウチ✖イゴール・タナベ、ウェルター級でアンドリュー・タケット✖ムリーロ・タケシ・ソウザ、ライト級で河名マスト✖須藤拓真、そしてフェザー級で上久保周哉✖吉岡崇人が決まった。


上久保はONEとの契約が満了し、マッチング期間も終了したことでUFCとの契約を目指すなか、Unrivaled初参戦が決まった。この翌週、3月5日にはFINISH10で石橋佳大と戦うことも既に発表されており、2週連続でグラップリング戦を戦うこととなる。

マット&ポイント制のUnrivaledでの黒帯柔術家との対戦から、ケージ&サブオンリーで元MMAファイターとのマッチアップと同じグラップリングとはいっても相当に性格は違ってくる。それでも上久保はかすかに笑みを浮かべながら「やることは同じです」という一言を言い放ちそうだ。ともあれ打撃がなくとも、実戦の場に上久保が戻って来ることは嬉しい限りだ。

上久保と同様にMMAを戦うイゴールは、ここでカウチという新生との戦いを迎える。「巌流島でメルビン・マヌーフと戦うことで、人生で一番の恐怖を感じ克服した」と言うイゴール。決してグラップリングを軽視するわけでなく、命を落とす怖さのないなかで世界の一流グラップラーと組み技戦を楽しむ姿勢で挑む。

MMAではフェザー級のバンタム級の河名と須藤の戦いも興味深い。ケージグラップリング& ポイント制のプログレス・フォークスタイルグラップリングで河名は自分の戦いを貫き森戸新士にポイント勝利。一方、同ルールの森戸戦で須藤は自らの戦いを続けポイント負けを喫した。河名は組んでも相手のグラップリングゲームに付き合わずトップを取ることで勝利し、須藤は下になってからの足関節の仕掛けを森戸に凌がれて敗れた。

アンライバルド・ルールは下になるとマイナス2Pで、抑え込まれた形から脱出して立ち上がると1Pを挽回できる。とはいえ抑え込んでくれば須藤も、足関節に限らず柔術で攻めることも可能だが、河名はここでタイトな寝技をするとは思えない。立ち技でも飛びつき系や引き込み系の技をセットできる状態で、河名が組むことがあるのか。その辺りのルールの使い方が、両者の技量以上に勝敗を争う鍵となりそうだ。

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