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【RIZIN TRIGGER02】遠藤大翼戦へ、吉野光─02─「人知れずロシアや中央アジアの強豪と戦って勝ちたい」

【写真】鋼ボディを披露してくれた吉野 (C)HIKARU YOSHINO

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02で遠藤大翼と対戦する吉野光インタビュー後編。

テイクダウンの強さだけでなく、切り返しの巧さ――吉野返しについて語った前編に続き、後編ではRIZIN TRIGGERと遠藤戦について語ってもらった。その先に吉野が見つめる夢とは!?

<吉野光インタビューPart.01はコチラから>


――MMAで相手のほうが体格が大きくても、吉野返しで立ち上がることができるのは、大きな武器だと思います。

「はい。東京に来てからもグラント君のような大きな選手と組み合ったりして、さらに精度は高くなっていると思います。上久保さんも強くて……組んだら何もできなくなります。あの人は本当に強いですね」

――あの吉野返しがあるから、下になることも恐れることなく、思い切りテイクダウンに行けるのでしょうか。

「そういう部分もあるとは思うんですけど、なるべく下になりたくないという考え方は以前から変わらないですね。僕は柔道でもトップ選手じゃなかったのに、なぜかMMAでテイクダウンを奪えるんですよ。自分でも不思議なんですけど……」

――自分自身でも不思議なのですね(笑)。

「アハハハ、自分はバカだから――かもしれないです(笑)。僕がやることは決まっているので、後先考えずに思い切り行こうという気持ちを、ずっと持っています。もちろん吉野返しのことは考えながら」

――テイクダウンに関しては、左腕を差し上げながら払い腰のような形で投げることが多いですよね。あれは得意なパターンなのでしょうか。

「別のバリエーションもありますけど、あのパターンが結構取れますね。あの投げも自分の中では、MMAだったらこうなるってイメージしながら使っています」

――そんなテイクダウンの強さを武器に勝利を重ねてきた吉野選手ですが、TRIGGER参戦発表の記者会見では「RIZINファンはRIZINバンタム級トーナメントに出ていた選手が一番強いと思っているかもしれないけど、他にも強い選手がいるというのを見せたい」と発言していました。そのRIZINバンタム級トーナメントは、どのように見ていたのですか。

「当時はONEで活躍したいという気持ちが強くて、自分がRIZINのトーナメントに出たかったなぁとは思わなかったです。どちらかというと、ファン目線に近かったですね。誰が優勝するのかなって。それでも、自分が戦ったらどうなるんだろう……そう思いながら見てはいました。出ている選手のレベルは高いけど、その中に自分がいたら、どこまで行けるのかなって」

――あの時点でRIZINバンタム級トーナメントに出ていたら、どのような結果になっていたと思いますか。

「うーん、難しいな……戦う相手にもよりますけど、今の自分では優勝できなかったですね。でも、自分が勝てる相手も出ていたとは思います」

――GP優勝の扇久保博正選手は、どういう相手にも自分の強さを発揮できるMMAファイターだと思います。

「扇久保選手と対戦したら、組みの面白い展開になると思います。ただ、僕が漬けられる展開は思い浮かばないですね。テイクダウンを仕掛けられても、逃げて立ち上がる。もちろん扇久保選手に倒されるかもしれないけど、僕がテイクダウンを取ることもできると思うんですよ。その自信はあります」

――なるほど。まずはTRIGGERで、そのテイクダウン力を楽しみにしたいです。今回の対戦相手、遠藤大翼選手にはどのような印象を持っていますか。

「キャリア的にはもうベテラン選手だと思うんですけど、今3連勝中で、あの年齢(39歳)でフルラウンド攻め続けることができるのは凄いですよね。年齢は関係なくて、衰えずに強い。だから若くて勢いのある選手だと思って戦います」

――その遠藤選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「自分のスタイルを貫くだけです。僕、もともと対策は立てないタイプなんですよ。ヌルマゴメドフもそうじゃないですか。相手に対策を立てられていても、自分のスタイルを貫けば勝ちが見えてくるのかなって」

――RIZIN TRIGGERに出場するにあたって、現在の吉野選手の目標を教えてください。

「良い勝ち方をして、自分が戦う場所を作ることです。今までは、なかなか自分の戦う場所が定まっていなかったんですよね。RIZINでチャンスを頂いたので、そこから勝ち進んでいって、いずれは海外で戦いたいです。石井慧選手みたいな感じで」

――……石井慧選手ですか!?

「そうです。石井慧選手って、世界中の大会に出ていますよね。それが自分の理想なんです。ロシアや中央アジアとかにいる未知の強豪と戦って勝ちたくて、アウェイで人知れず……」

――人知れず(笑)。

「アハハハ! 別に人知れずでなくてもいいんですけど、そういう強い選手と対戦したいですよね。昔、タイガームエタイで練習した時に、知らない国の選手にボコボコにされたんです。世界には、知られていなくてもこんなに強いヤツがいるのか……と思いました。日本には、そっちの大会で戦っている選手はいないじゃないですか」

――ロシアのACA、中東発のBLAVE CFといった大会に出場している日本人選手はいませんね。3月、4月とどう外国人選手の入国状況が変わって来るのかにもよりますが、コロナ禍で海外から選手を呼ぶことも難しいですし……。

「そういうところへ行って、本当に強い選手と戦いたいんですよ。あるいはコロナ禍が終わって、RIZINで海外から強い選手を呼んでもらえたら嬉しいです。今は頑張って自分のレコードを積み重ねる時期だと思っています。一戦一戦、目の前の試合に勝ちながら――その先に、未知の強い選手と戦える未来があると信じて」

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【RIZIN TRIGGER02】流離いのMMAファイター、吉野光─01─「昔からブリッジで返すのは得意なんです」

【写真】これが吉野返しだ (C)MMAPLANET

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02で、吉野光が遠藤大翼と対戦する。

吉野といえば強力なテイクダウン力を武器に、HEAT、グラジエーター、デモリッション、P4Pと様々なプロモーションを渡り歩き、2019年末からはONE Warrior Seriesに参戦していた。そしてRoad to ONE、DEEPでの試合を経て決まった、今回のRIZIN TRIGGER出場に何を思うのか。

インタビュー前編では、そんな吉野のテイクダウン力と、野瀬翔平戦で見せたテッポウ返しについて訊いた。


――RIZIN TRIGGERへの出場が発表されましたが、これまでフリーランスとして活動していた吉野選手の所属がALMA FIGHT GYM LIFE(以下、AFGLIFE)となっています。AFGLIFEといえば、昨年11月28日のTRIGGER1stにも出場したグラント・ボグダノフ選手が代表を務めているジムですよね。

「グラント君とは、もともとレアンドロ・クサノ先生のアカデミーで一緒に練習していたんですけど、彼が去年の9月に東京でジムをオープンしたんですよね。僕も去年から東京で練習していて、今回のTRIGGERの試合から正式にAFGLIFE所属になりました」

――地元の愛知県から東京に出てきて、何か変化はありましたか。

「自分のファイトスタイルが変わることはないんですけど、強い人たちと一緒に練習できることは、すごく大きいです。MMAもキックボクシングも、そして柔術に関しても自分の幅が広がったと思います」

――現在はどのようなメンバーと練習しているのでしょうか。

「MMAは上久保周哉選手、和田竜光選手、石井逸人選手ですね。キックボクシングはONEとK-1に出ているMOMOTARO選手や、KNOCKOUTに出ている般若HASHIMOTO選手と一緒に練習しています。あとグラップリングはIGLOOの人たちがAFGLIFEに来てくれて、強い人たちと練習できています」

――吉野選手は2019年からONEウォリアー・シリーズ(以下、WS)に出場し、ONE出場を目指していたかと思います。その吉野選手がRIZIN TRIGGER出場を選択したことは、少し意外でした。

「僕はもともと海外志向で、WS出場のチャンスを頂いてからはONEで活躍したいと思っていました。でもWSが開催されなくなり、契約期間も終わって、どうしようかなと路頭に迷っていたんです」

――2020年は試合に出場することなく、昨年2月にRoad to ONEで野瀬翔平選手に判定勝ち。続く7月のDEEPでは原虎徹選手を判定で下しています。

「自分のモチベーションが上がる大会を求めていた時期でした。あの頃はRIZINに出るという考えはなくて、とにかく強くなりたい、技術を突き詰めていきたい。いつでも試合のオファーが来たら出られるように一生懸命やろう、今はレベルアップの時期だ、と思って練習していました」

――そんななかでTRIGGERに出場することになりました。このオファーが届いた時、どのように感じましたか。

「正直、嬉しかったです。RIZINは大きな大会じゃないですか。実は以前から『格闘技ならRIZINに出ないの?』とか、友人から聞かれることがあったんですよ」

――結果、RIZIN系大会であるTRIGGER出場が決まり、友人たちは……。

「凄い、凄いねって言われました。SNSでタグづけしてくれたり、記事を拡散してくれたりして……これはしっかり結果を出さないといけないなって思いました」

――なるほど。吉野選手といえば、テイクダウンの強さが際立っています。さらに野瀬戦では相手のテイクダウンに対して小内刈りで切り返したり、背中を着かされながらブリッジで返して立ち上がるといったスクランブルの強さも見せました。

「野瀬戦は、自分にとって大きな自信になりました。今までで一番苦しかった試合ですね」

――どのような点が苦しかったのでしょうか。

「とにかく相手に抑え込まれたりすることがないよう、動き続けたんです。打撃をもらったり、ギロチンも苦しかったりしましたけど、とにかく頑張って攻め続けることができました」

――特にブリッジで返し続けるのは、見ている側も驚かされるばかりでした。

「アハハハ、そうですか。昔からブリッジで返すのは得意なんです。自分では勝手に“吉野返し”と呼んでいるんですけど(笑)」

――吉野返し!

「傍から見ると、単に力で返しているように思われるかもしれないんですけど、あのサイドポジションから返す技は柔道時代から得意なんですよ。高校時代は柔道で100キロの選手と練習させられることが多くて。寝技で抑え込まれ、苦しくてもがきながら……息ができずに失神することもあるぐらいでした」

――えっ……。

「その状態から返したり、抜け出すことを考えて練習していました。おかげでMMAを始めてからブリッジも強くて。あのブリッジ返しには、そんな時代の練習が活きているんだと思います。

野瀬選手と対戦した時は、体が勝手に反応しましたね。もちろん、わざと体勢を作らせておいて吉野返しを狙う時もあるんですけど、あの試合では体が勝手に反応しました」

――まさにスクランブルの強さが求められる現代MMAで必要な技術ですよね。今は誰が相手でも吉野返しを決める自信がありますか。

「いえ、そうとは言い切れないです……普段練習している人たちは、もう分かっていますし。でも初見の人には8割がた決まります。相手がウェルター級の選手であっても」

<この項、続く>

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【RIZIN TRIGGER02】RIZINケージ第2弾、追加カード発表ーーアキラと鈴木琢仁によるライト級戦

【写真】YouTubeでバナナを食べ続けているアキラに対して鈴木もバナナで応戦--(C) MMAPLANET
2日(水)、RIZINが記者会見を開き、RIZIN TRIGERR02の追加対戦カードを発表した。

2月23日(水・祝)、静岡県袋市エコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGERR02の追加対戦カード(MMA)は、<71キロ契約>アキラvs.鈴木琢仁、<73キロ契約>渡慶次幸平vs.ハリー・スタローン、<61キロ契約>内山拓真vs.原虎徹、<66キロ契約>小島勝志vs.中川皓貴、<62キロ契約>遠藤大翼×吉野光の5試合だ。



記者会見にはアキラ、鈴木琢仁、渡慶次幸平、そして吉野光が出席。各選手、次のように語っている。

アキラ
「お久しぶりです。武蔵むらやまクリニックのアキラです。今回このようなカードを組んでくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございます。僕に失神KO勝ちをさせるために鈴木選手という弱い相手との試合を組んでくださって、ありがとうございます。鈴木選手も今回、失神するために出てきてくださり、本当にありがとうございます。ちゃんとタップしてくれれば離すので、安心してください」

鈴木琢仁
「RIZINファンの皆さん、初めまして。今をときめくボンサイ柔術所属、ボンサイ柔術茶帯、そしてボンサイ柔術日本人最強(関根“シュレック”秀樹さん除く)鈴木琢仁です。今回、RIZINに初参戦させていただくことになりました。RIZINではボンサイ柔術で培った寝技、柔術をお見せしたいと思います。
前回は去年の10月に、北岡悟選手というレジェンドに勝つことができました。キャリアの中でも大一番で勝つことができて、すごく自信にはなりました。ただ、今回のアキラ選手は、僕のキャリアの中でも一番の強敵といっても過言ではないので、さらに自信を持って臨みたいと思います」

渡慶次幸平
「本当に人生ってうまくいかないなと、この間の沖縄大会で思い知ったばかりです。夢と希望を持って東京に出てきて、すぐホームレスになって、結婚して子供が出来て――。やっとラウェイでRIZINに呼んでもらえるようなファイターになって故郷で試合をしたんですが、早々にやられてしまい、すごく悔しい日々を過ごしています。その試合に負けた当日、大原君(対戦相手の大原樹里)に『稽古をつけてくれ』とお願いしました。そこからずっと、パンクラスイズムさんとKIBAでトレーニングさせてもらっています。その日から今、確実に強くなっているので、すごく自信があります。それはケージの中で証明するだけなので、この闘志が消えるまで、しっかり戦い続けたいと思います。応援よろしくお願いします」

ハリー・スタローン
「今までの試合は家族のもとに無事に帰ることや、職場に無傷で出勤することなど、自分にリミッターをつけている状態で戦っていました。しかし次に試合をする時はそのリミッターを外して、自分は死んでもいいぐらいの気持ちで戦うことを決めていました。そこにRIZIN出場のお話をいただいたので、この試合では先のことを考えずに死ぬ気でやります。自分とやる相手が可哀想に思います」

遠藤大翼
「格闘技に出会ってから自分の人生が変わりました。性格や考え方、人との付き合い方、謙虚さ、他にもいろいろとあります。このような素敵なスポーツを少しでも多くの方に知っていただきたい、楽しさや恰好良さを伝えていきたい、と思っています。今回参戦するにあたって、当ジムの子供たちや会員の皆さんに、ただの指導者ではなくて選手としての顔も見てもらいたいと思いました。いぶし銀の渋さを伝えられたらと思っています」

吉野光
「僕はあまり知名度がなくて、きっとRIZINファンの皆さんはRIZINバンタム級トーナメントに出ている選手がトップで、日本で一番すごい選手だと思っているかもしれないんですけど、日本にはまだ強い選手がたくさんいます。僕はその中でも強い選手だと思っているので、試合当日は僕の強さを見せたいと思います。よろしくお願いします」

小島勝志
「RIZINファンの皆様、初めまして。GRACHANから来ました、スタイルプラスジムの小島勝志です。まずこの試合を組んでいただき、RIZIN、格闘技関係者の皆様ありがとうございます。僕は山梨県で日々活動しており、格闘技が盛んではない山梨県に総合格闘技を文化として残したいという思いで選手をやりながらジム経営をしています! 地方でもRIZINみたいな大きな舞台に出場できること、地方でもこんな強い奴がいるんだということを、たくさんの人に見てもらえたら嬉しいです。僕はストライカーなので当日は僕の打撃に注目して見てください。バチバチの打撃でKOして勝ちますので、応援よろしくお願いします」

中川皓貴
「今回は初めてのRIZINという大きな舞台で試合をさせていただくチャンスをもらえて、緊張など色々とありますが自分らしく試合ができたらなっと思います! 会場を盛り上げられるように頑張ります!」

内山拓真
「ボンサイ柔術の内山拓真です。今回、自分は運と所属ジムのネームバリューだけで参戦できたと思っています。ボンサイといえばサトシ、クレベルばかりが注目されていて、僕たち若者組は鬱憤が溜まっているので、ここで一本、KOで勝って実力を証明したいと思います。自分はボンサイ仕込みの寝技はもちろんですが、これまで都内のジムやハワイのUnited MMAでも練習を積んできました。他のボンサイファイターとは違ったスタイル、面白い戦いを見せられると思います。ぜひ期待しておいてください」

原虎徹
「RIZINファンの皆様、初めまして。CAVE所属、石渡伸太郎YouTubeチャンネルメンバーの原虎徹です。子供の頃から真剣に格闘技に取り組んできました。その技術の高さ、ポテンシャルの高さを見せつけたいです。去年のバンタム級GP、石渡さんの言葉を借りて言うならば、“偽物がチョロチョロ”していたので、この試合に勝ち、そういう選手を倒しに行きます。次の試合を期待してもらえるようなパフォーマンスをお見せします」

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ARAMI MMA ONE RIZIN Shooto2021#05 キック ボクシング 中村倫也 仲山貴志 修斗 吉野光 結城大樹 論田愛空隆 野瀬翔平 齋藤翼

【Shooto2021#05】3回戦級の2回戦で千葉(仲山&齋藤)✖福岡(結城&野瀬)。DREAMERS vs SHUTTLEも

【写真】結城は組み力で、元環太平洋王者の仲山に挑む (C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

12日(月)、Sustainより25日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#05の追加カード3試合が発表されている。

修斗世界フェザー級王座決定戦SASUKE✖工藤涼司、女子スーパーアトム級SARAMI✖中村未来に以外、2回戦ながら注目の中村倫也のデビュー戦=✖論田愛空隆戦、同じ2回戦の岡澤弘太✖エドモンド金子が決まっていた同大会。

今回、加わった3試合は揃って2回戦となっているが、3回戦でもおかしくない試合も含まれており、背景に4度目の緊急事態宣言下の影響が感じられる。


そんな2回戦の追加カード──まず前環太平洋フェザー級王者の仲山貴志が、昨年9月に同王座をメインで世界戦を戦う。仲山は今大会のメインで世界王座に挑むSASUKEに敗れて以来の再起戦で、結城大樹と戦うこととなった。結城はそのSASUKEの師匠筋でもある弘中邦佳の指導を東京~福岡で受けてきた愛弟子で、本来は6月13日の闘裸男・博多大会で岩本龍弥戦が決まっていた。

博多大会が緊急事態宣言の発出を受け延期となり、今回の仲山戦が決まった。裕樹はTNS系大会で3連勝、それ以前にはGladiatorで今やRIZINファイターとなったGrachanバンタム級チャンピオンの伊藤空也にも一本勝ちをしており、引き分けを挟んで4連勝中、好調を維持して前環太平洋王者との一戦で下克上を目指す。

また結城と同じくマスタージャパン福岡から、野瀬翔平も出場し齋藤翼と戦うことが決まった。野瀬も闘裸男の延期により、奇天烈戦がなくなり今大会への出場となった。将来を有望視された高校柔道時代に首の骨を骨折するという瀕死の重傷を負いながら、奇跡の回復を見せた野瀬は、柔道でなくMMAを選択して弘中門下に加わった。

デビュー後は2引き分けからの4連勝も、昨年9月に今回のメイン登場の工藤にキャリア初黒星を喫し、2月のRoad to ONEでは吉野光の恐怖のパワーに屈しており、連敗中だ。3月にはRISE WEST ZEROでキックボクシングを経験した野瀬と対する齋藤は、仲山と同様に津田沼道場所属だったが髙谷裕之のFight Farm創設と同時に籍を移した選手だ。

とはいっても津田沼とFight Farmは兄弟仁義──ならぬ、兄弟ジムとして強い絆で結ばれており、いってみればこの2試合は千葉✖福岡の対抗戦、いや格上・千葉勢が福岡勢の挑戦を受ける形となる。

最近の齋藤の試合を見れば本来の打撃の強さに加え、ケージ際の攻防に磨きをかけてきたことは明らかだ。組みの強さは吉野に屈したとはいえ、クラスAに十分に匹敵する強さを持つ野瀬との対戦で、齋藤はその成果を発揮し結果を残したい。

同様に野瀬としては極度の緊張性かつ朴訥なほど真っすぐなファイトでは、齋藤の打撃を凌ぐことはできない。次なる段階に進むために、朴訥さを返上し狡猾さが求められるファイトだ。

また千葉軍団からは格闘DREAMERSに出演、ウェルラウンダーぶりを見せた山内渉がプロデビュー戦を迎える。DREAMERSでは仮契約を取りつけた山内だが、Fight Farmで強くなることを選んだ山内の対戦相手は、植木❝令和❞新だ。

既にキャリア17戦目となる北岡シャトルこと植木は、GRACHANでキャリアを重ね、パンクラスとGladiatorにも出場経験がある。

彼にとって修斗は初陣、ある意味──髙谷裕之&津田勝憲の教え子っぽくない空気感を持つ山内を相手に、キャリアの差を見せつけることができるか。別角度で注目の植木のプロ修斗出場だ。

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【DEEP102】キャリア3戦目の吉野光戦へ、原虎徹「MMAはフィジカルだけじゃない」

【写真】この自信は、普段から厳しい練習を強いてきている表れか (C)TRI-FIGHT

4日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 101で原虎徹が、吉野光と対戦する。

極真、空手、柔術、修斗、ボクシング、レスリングを4歳から10代の間に学び、一度は格闘技を離れた過去のある原は──溢れ出す自信とともに吉野戦に向かう。


──5日後に吉野選手との対戦が控えています(※取材は6月29日に行われた)。現時点で調子はいかがですか。

「もともと6月19日に試合が決まっていて、松丸(息吹)選手の負傷で流れていたので、いつでもできるようにして調整はしていました。そこで7月4日に試合が決まったので、そのまま練習してきてバッチリです」

──キャリア2勝3敗の松丸選手に対し、吉野選手は9勝2敗でWarriors Seriesで海外の試合、国際戦も経験しています。その名前を聞いた時に、どう思いましたか。

「正直、ピンと来なくて全然知らなかったです。それから映像を見て、強いなぁとは思いますけど、負けることはないなって。ここで負けていたら、その先もないです」

──対戦を受ける時、周囲と相談して決めるのでしょうか。

「マネージャーの遠藤(正吾)さん、石渡さんと相談はしていますけど、基本的に断る理由はないので」

──原選手は次が3試合目ですが、負けることがない根拠というのは?

「う~ん、もちろん毎日厳しい練習をしていますし、子供の頃からやってきたのもあります。戦績以上の実力があるといことを証明できる良い相手だと思っています」

──記者仲間から「ボクシングでU-15全国を制していて打撃が良い」という話を聞いたことがあったのですが、子供の頃からやってきたのはMMAなのか、それもボクシングだったのでしょうか。

「最初は4歳ぐらいで極真空手から始め、小学3年生の時にキックボクシングと柔術の練習をするようになりました。で、12歳……小学6年生の時にキッズ修斗に出て、レスリング、それからボクシングです」

──なんと!! 既に武芸百般ではないですか。では、打撃が良いという評価はどのように聞いていたのでしょうか。

「レスリングもやってきたし、柔術だって試合も出ていたのに……とは思っていました」

──それだけ多くのスタイルが同時に練習できたのですね。

「基本的にポゴナ・クラブで練習していました。CAVEには3年前に入会しました」

──現在24歳ということは、20歳を過ぎてCAVEに。それまではポゴナ・クラブに所属していたのですね。

「いえ、5年間ぐらいブランクがあるんです。その間は高校に行きながらバイトをやったり、遊んだりして格闘技からは離れていました(笑)」

──格闘技を離れたのは?

「毎日練習しても、野球とかサッカーのように評価されることもなくて。当時はそれこそDREAMのような地上波格闘技がなくなった頃でした。レスリングかボクシングで高校に行こうかとは思っていたのですが、それも毎日練習するのは辛いなぁって(苦笑)」

──では5年の時を経て、なぜ再び始めようと思ったのですか。

「またやろうと思ったのはRIZINとかUFC……、特にRIZINやK-1で子供の頃から知っている那須川天心、平本連が活躍していいるのを見て、俺もまた──と」

──CAVEで再開したのは?

「それほど深い理由があったわけではないのですが、MMAのプロ選手がいて、石渡さんが当時パンクラスのチャンピオンだったので良いんじゃないのかなって。選手や選手志望の人が集まって練習するということだったので『練習させてください』と」

──ブランクがあっても、自身の技量への自信は失っていなかったですか。

「一応はプロの練習に混ざっても問題ないぐらいの技量はあったと思っていました。結果、問題なかったと思っています。それを聞いたら、石渡さんにはバカにされるかもしれないです(笑)」

──ではプロでは2試合のキャリアですが、どれぐらいのレコードの人と同じぐらい力があると思っていますか。

「いやぁ……あんまり大きなことは言いたくないので(笑)。まぁ、でもDEEPの中堅ぐらいとやっても勝てるんじゃないかなって」

──DEEPは戦績5戦以下で、活きの良い選手が目立ってきています。この空気をどのように感じていますか。

「う~ん、まぁ佐伯さんたちも若い選手にチャンスを与えて、盛り上げていこうということじゃないかと。だから僕的にはチャンスだと思います」

──同世代というか、同じくらいの戦績で抜きん出ているという自信は?

「特別抜きん出ているほど強くないと思っています。今は与えられた相手に勝っていこうという感じです」

──吉野選手はRoad to ONEで修斗期待の野瀬翔平選手を判定で下しました。吉野選手と戦うことで、何を得られると考えていますか。

「う~ん、まぁ単純に実力あると評価されるようになるんじゃないかと」

──なるほど(笑)。吉野選手は人知を超えたようなパワーを野瀬戦では見せていました。

「パワーは僕よりあるだろうし、怖さはあります。でも、それ以上に総合的にMMAには自信があるので。MMAはフィジカルだけじゃないという気持ちでいます」

──打撃から組んでテイクダウン、そしてパウンドという展開を吉野選手は望んでいるかと思います。吉野選手の攻撃で一番気をつけないといけないのはどういうところだと考えていますか。

「う~ん、なんだろうな。想像以上のフィジカルだった場合ですかね。まぁ、そこは対峙してみないと分からないので。そこぐらいですかね。打撃でも大丈夫だし、組みもフィジカルだけじゃないから、組み勝てると思っています。組み技はちょっと雑ですし。ミスをしないと、大丈夫です」

──吉野選手は5分3Rより、5分2Rの方が都合が良いように思います。

「僕もそう思います。テイクダウンをされないことですね。でも倒されても立てば良いし、まぁ大丈夫かな」

──雅駿介選手も同じバンタム級で、プロ2戦目を戦います。国内ムエタイ3冠の雅選手がCAVEに入ってきたときに、意識はしましたか。

「まぁ意識はしました。けど、彼ももう立派なMMAファイターで、組み技も強いんで。今は一緒に練習して、毎日しのぎを削っている仲です」

──雅選手の方が年上ですが、彼と呼ぶスタンスで付き合っているのですか(笑)。

「スタンスは分かんないです(笑)」

──堂々として、自分が伝わってきますね。

「そうっスね。ある程度の自信を持っていないとやっていけない世界なんで」

──もちろん今は吉野選手との試合に集中しないといけないですが、今度はどのようにキャリアを積んでいきたいと考えていますか。

「DEEPに出ているので、RIZINに出るのが良いのかと思っています」

──MAPLANETでは初インタビューでした。最後に自分のこんなところを見てほしいというアピールをお願いします。

「アピールすか? 全然名前も知られていないですが、こんなにMMAができる選手がいるんだぞというのを見てほしいです」

■視聴方法(予定)
7月4日(日・日本時間)
午後5時30分~PPV SPWN

■ DEEP102計量結果
※赤字の選手名をクリックするとインタビューに飛びます

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎:65.6キロ
[挑戦者]中村大介:65.6キロ

<DEEPミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]水野達也:83.8キロ
[挑戦者]ジョアォン・バティスタ・ヨシムラ:83.85キロ

<DEEP暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
大原樹里:70.25キロ
大木良太:70.25キロ

<フライ級/5分2R>
藤田大和:57.05キロ
山本聖悟:57.2キロ

<バンタム級/5分2R>
雅駿介:61.7キロ
RYUKI:61.2キロ

<ライト級/5分2R>
大山釼呑助:70.55キロ
泰斗:70.1キロ

<バンタム級/5分2R>
原虎徹:61.3キロ
吉野光:61.4キロ

<67キロ契約/5分2R>
海飛:66.7キロ
佐藤勇駿:65.55キロ

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜:59.5キロ
荒木

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DEEP102 MMA ONE ROAD FC 中村大介 原虎徹 吉野光 大原樹里 大木良太 山本聖悟 海飛 牛久絢太郎 藤田大和 雅駿介 鶴屋怜

【DEEP102】計量終了 暫定フライ級王者・藤田大和は山本聖悟と。キャリア3戦目までの新鋭フェア勃発!!

【写真】ノンタイトル戦でしっかりと結果を残したい藤田。山本は9月のRoad FCをターゲットに王者狩りを目指す?! (C)DEEP

3日(土)、明日4日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 102の計量が中野区の中野サンプラザで行われた。

タイトルマッチ3試合を含め合計9試合=18人の出場選手、全員が問題なく計量をパスしている。


タイトルマッチは暫定王座決定戦を含め3試合、さらに暫定フライ級チャンピオンの藤田大和はノンタイトルマッチで、Road FC活動再開に意気上がる山本聖悟と対戦する。

新しい力の台頭が目立つDEEPにあって6月のニューピアのナンバー大会で対戦相手の計量失敗で、デビュー2戦目が不戦勝となった鶴屋怜、同じニューピアでも東京インパクト大会でギロチンで一本勝ちデビューを果たした海飛は、2週間のインターバルで連続出場となった。

さらに国内ムエタイ3冠から、2月のDEEP100でデビューした雅駿介も2度目のMMAに臨む。さらに雅の同門=原虎徹と戦績3戦以内の注目株が前半戦にズラリと並んでいる。原の相手、吉野光はDEEP初陣。2月のRoad to ONE04で野瀬翔兵という修斗期待の新鋭を破った吉野は、今回はDEEP期待の原を潰しにかかる。

形容の仕方は悪いが、デビュー間もない選手たちの品評会──光るのは誰だ?!

■視聴方法(予定)
7月4日(日・日本時間)
午後5時30分~PPV SPWN

■ DEEP102計量結果
※赤字の選手名をクリックするとインタビューに飛びます

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎:65.6キロ
[挑戦者]中村大介:65.6キロ

<DEEPミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]水野達也:83.8キロ
[挑戦者]ジョアォン・バティスタ・ヨシムラ:83.85キロ

<DEEP暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
大原樹里:70.25キロ
大木良太:70.25キロ

<フライ級/5分2R>
藤田大和:57.05キロ
山本聖悟:57.2キロ

<バンタム級/5分2R>
雅駿介:61.7キロ
RYUKI:61.2キロ

<ライト級/5分2R>
大山釼呑助:70.55キロ
泰斗:70.1キロ

<バンタム級/5分2R>
原虎徹:61.3キロ
吉野光:61.4キロ

<67キロ契約/5分2R>
海飛:66.7キロ
佐藤勇駿:65.55キロ

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜:59.5キロ
荒木凌:59.5

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J-CAGE ONE Report Road to ONE04 ブログ 吉野光 野瀬翔平

【Road to ONE04】投げ合い打ち合うノンストップファイトは、吉野光が野瀬翔平をスプリットで下す

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
吉野光(日本)
Def.2-1
野瀬翔平(日本)

開始早々、野瀬が左ロー。吉野はワンツーで前に出て組み付く。野瀬が体勢を入れ替えるが、足をかけて野瀬に背中を着かせたのは吉野。しかし野瀬もすぐに立ち上がる。ケージ中央で左の飛びヒザを見せた野瀬を抱えて、グラウンドに持ち込む吉野。野瀬はギロチンにとらえるが極まらず。吉野が首を抜いて、サイドに移行する。野瀬はガードに戻し、立ち上がって組み付き大内刈りでテイクダウンを狙うも、吉野はふんばり反対に乗せをケージに押し込む。

ここで吉野がテイクダウンに成功。野瀬がオモプラッタを狙うも、吉野は立ち上がる。スタンドに戻り、パンチを当て合う両者。野瀬は左ロー、吉野はワンツーを繰り出す。打撃戦で野瀬が左をヒット。吉野の投げを踏ん張り、ケージ際で差し合いの展開に。残り30秒で、吉野が大外で野瀬に背中を着かせる。立ち上がった野瀬をケージに押し込む吉野。残り10秒で離れた両者、終了間際に吉野がパンチを狙った。

2R、吉野の飛びヒザと、体勢を低くした野瀬がぶつかる。吉野はすぐにくみついてテイクダウンを狙う。足技で野瀬をこかす吉野だが、野瀬も立ち上がる。ケージ際で四つで組み合う両者、ここでも投げで吉野がテイクダウンし、野瀬が立ち上がるという攻防に。押し返した野瀬が左ヒザ。吉野もパンチを返す。中間距離で野瀬のパンチがヒット。しかし吉野が野瀬のテイクダウンをブリッジで切り替え、トップを奪う。ハーフガードから立ち上がり、吉野をケージに押し込む野瀬。

吉野の足技を防いだ野瀬は、そのまま吉野をケージに押し込み、吉野に背中を着かせる。さらにバックマウントを奪う野瀬。吉野が体を起こし、反対に野瀬をケージに押し込む。野瀬は残り20秒でギロチンを仕掛けるも、吉野は首を抜いてトップへ。パンチを落として2Rを終えた。

最終R、飛び込みながら左ストレートを放つ吉野。野瀬のローに合わせてパンチを当てる。野瀬は右フックを打ちながら距離を詰めるが、吉野はそれをかわし、組み付いてきた野瀬に投げを打つ。これはかわされるも、ショートパンチをヒットさせる吉野。しかし野瀬が右ストレートを当てると、吉野の動きが止まる。野瀬が攻め込もうとしたところで、吉野がダブルでテイクダウンに成功。野瀬が吉野を蹴り離し、立ち上がってパンチを当てる。

吉野のテイクダウンをカットした野瀬は、そのままバックマウントへ。体勢を入れ替えようとする吉野に、ネッククランクを狙う。これは極まらなかったがヒジを当てていく野瀬。下から相手の頭を押さえ、パンチを当ててからヒジを連打する野瀬に対し、耐えた吉野はトップを奪った。残り20秒でケージ際へ、吉野はパンチを放ち、野瀬はそれを凌いで試合終了のホーンを聞いた。

判定はスプリットで吉野に凱歌が挙がった。


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Interview J-CAGE ONE Road to ONE04 ブログ 吉野光 野瀬翔平

【Road to ONE04】吉野光と対戦、野瀬翔平「5年後の格闘技界のため? 試合後に思ってもらえるように」

【写真】トレイラーと違い、すっきりした髪になっていた野瀬(C)MMAPLANET

本日22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE04「Young Guns」。

5年後の日本の格闘技界を考える──というテーマを持った今大会に九州・福岡から野瀬翔平が出場し、吉野光と対戦する。

柔道で瀕死の重傷を負い、一命をとりとめた高校生生活。柔道で鍛えた首の太さが、彼の命をつなぎ止めた。それでも医者からは「歩くことはできない」という診断を受けた野瀬──それでも彼は諦めず、戦える体を取り戻すとMMAを志した。

そんな壮絶な過去を感じさせない、朴訥とし言葉少ない23歳の青年は、昨年9月の工藤諒司戦の敗北から5カ月ぶりに、O-EASTでケージに足を踏み入れる。

そんな野瀬を試合僅か3日目にZoomでインタビューした。


──頭が綺麗になっているじゃないですか。あの大会煽りのトレイラーを見た時、野瀬選手に何が起こったのかと驚かされました。

「へへヘ、アレは急に連絡が来たので髪の毛を切りにいく時間がなくて……」

──試合の時とイメージがまるで違っていました(笑)。いつもあんな風なのですか。

「切らないで良いのであれば、切らなく良いぐらいの感覚です。あの取材の時ぐらいになれば、そろそろ切ろうかなっていう感じで(笑)」

──なるほど。その辺りは、もっとシャレているのかと思っていました(笑)。ところで3日後に試合を控えていますが、調子の方は?

「絶好調です」

──今回、奇天烈選手の欠場により今大会に出場が決まり、67キロ契約になります。

「65キロでやろうと思っていたのですが、時間もないし吉野選手が同意するなら67キロでもと言ってもらえて、この体重になりました」

──減量期間を考えてのことですか。野瀬選手は北米ユニファイドではナチュラルでフェザー級、ONEのバンタム級が適正だと思っていました。

「前回の試合からかなり大きくなっています。先生とウェイトをやって」

弘中邦佳Master Japan代表 真面目なヤツだから、フィジカルをガンガン鍛えて体が大きくなっているんです。本当は自分の経験があるので、選手キャリアを考えるとあまり減量はさせたくないのですが、頑張るから筋肉がついてしまって。

──昨年9月の工藤諒司戦の敗北から再起戦となります。初めての敗北はショックでしたか。

「工藤選手に負けて……初めて負けたのですが、やられてしまったものはしょうがないです。負けは負けで仕方ない。だから落ち込んで練習をしないとかなる方がダメで、体を動かせるようになったらすぐに練習を再開しました」

──弘中さんから何か言葉は?

「ハイ。続けろ──と」

──続けろ、ですか(笑)。あの試合はケージ際でヒジを受けてからパンチで仕留められた形でした。

「ハイ。際のヒジとか警戒していたのにもらってしまって、そこから記憶が飛んでいて。あとから試合映像を見て──負けたけど、自分の良かったところ。工藤選手の良かったところ。そして、自分の悪かったところを考えて練習してきました。

工藤選手の強かったところとかを真似したり。壁際の攻防とか、工藤選手の強さを盗んで僕もまた強くなれたかと思っています。だからといって練習を大きく変えたというのはありません。柔術をやって、打撃をやって。変わったのは壁の攻防ですね。ヒジ打ちをもらってことで、練習ではできない攻撃を想定して行えるようになりました」

──対戦相手の吉野光選手については、どのような印象を持っていますか。

「決まってから映像を見たのですが、柔道をやっていて気が強いので僕と似ていると思いました。打撃から差して、テイクダウンをするという試合スタイルで。

ただし、寝技に行ってから僕は抑え込まないというか……良くも悪くも動いてしまうので、テイクダウン後は違います」

──奇しくも動いてしまうという言葉がありましたが、実際に試合中も弘中さんからは「落ち着いて」という指示があっても、極めに行くこともありました。

「もっと削るべきなんですけど、すぐに仕掛けて下になってしまうこともあったので、そこも考えるように練習してきました」

弘中 行くところが、コイツの良いところでもあるので。その良さを失くさない程度にゆっくりと攻めることも必要かと。そこはもう経験を積んでいくしかしないですね。

──吉野選手は名古屋在住で札幌、大阪、名古屋の独立系プロモーションで戦ってきました。修斗とRoad to ONEでキャリアを積んだ野瀬選手に対し、経験では負けないとインタビューで言っていました。

「その通りだと思います。吉野選手は試合数も僕より多いし、海外でも戦っています。ただし、対戦相手に関しては工藤選手と僕は試合をしているので。工藤選手より強い選手はなかなかいないと思っています。

僕は負けたけど、工藤選手と戦って凄く良い経験ができたので。そこだけは『僕も強い相手と戦っているぞ』という気持ちはあります。それに誰と戦ってきたとか、そんなのは関係ないです」

──上を取った方が勝つ、という発言に関しては?

「僕は柔術が好きで、柔術を凄く研究しているので下になっても仕掛けることができます。スイープも一本も取れる自信があるので。僕にはMMAが上の取り合いだという感覚はないです」

──では吉野選手との試合で、どのような戦いがしたいと思っていますか。

「前回の試合からちょっとでも自分が強くなっていると思える試合がしたいです」

──今回、5年後の格闘技界のためにというテーマがありますが、実は2019年の10月売りのゴング格闘技で、「ファイティング・デイズ──3年後の君たちは──」という企画で野瀬選手を取り上げさせてもらったことがあります。あの時、野瀬選手、野尻定由選手、伊藤裕樹選手と共に取り上げさせていただいた米山千隼選手が、最短距離でUFCへ行けなかったということで昨年引退を決めました。本当に残念ではありますが、清い判断でもありました。戦っていたプロモーションは違いますが、同世代の期待された若い選手が、早々に引退を決めた。野瀬選手は米山選手の決断をどのように思いますか。

「……(苦笑)。米山選手の生き方に僕が何かをいえることはないかと思います。それは米山選手の選んだ人生なので。米山選手は米山選手で、僕は僕。だから僕は1回負けてもMMAを辞めることはなく、こうやって試合をします」

──そうですね。愚問でした。スミマセン。では、今回の試合を起点に2021年はどのようにキャリアアップしていきたいですか。

「どこかの団体に拘りがあるわけではなくて──試合の機会がまず少ないので、きたオファーを受けます。修斗でもRoad to ONEでも、ONE Warriorでも。この3つ以外でも、声を掛けてもらえて試合ができるなら、どこの大会でも出たいです」

──正直、今大会の出場に関して個人的に野瀬選手は代役でなく、最初からラインナップにその名を並べていないといけない選手だと思っています。

「ありがとうございます。オファーがあった時は試合ができることが、とにかく嬉しかったです。5年後の日本格闘技界のためとかっていう話は、試合が終わった後にそう思ってもらえるなら良いですね。『5年後、コイツどうなっているのかな』って思ってもらえる試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
2月22日(月)
午後4時15分~ ABEMA格闘チャンネル

■Road to ONE04 対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
中村未来(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
長田拓也(日本)
葛西和希(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
小川徹(日本)
山中憲次(日本)

<キックボクシング54キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
平松侑(日本)

<67キロ契約/5分3R>
吉野光(日本)
野瀬翔平(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
岩本達彦(日本)
中田大貴(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
安芸柊冬(日本)
山北渓人(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
前田浩平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
田上こゆる(日本)
リトル(日本)

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE04 ブログ 吉野光 野瀬翔平

【Road to ONE04】野瀬翔平と対戦、草魂・吉野光─02─「良いホテルで寝ても、バイク屋で寝ても……」

【写真】高校時代に柔道で愛知県でベスト4だった吉野。テイクダウンには絶対的な自信を持つ(C)MMAPLANET

22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE04「Young Guns」で野瀬翔平と対戦する吉野光インタビュー後編。

プロデビューの仕方も、プロデビュー後の歩も野瀬とは対象的な吉野は、そのうえでONE Warrior Seriesで揉まれた自分の力を信じている。この試合後は拠点を東京に移すことを明かした吉野が、1年2カ月振りの試合への意気込みを引き続き語った。

<吉野光インタビューPart.01はコチラから>


──野瀬選手は瀕死の重傷から再起した元柔道エリートで、アマ修斗からプロシューターとなり、闘裸男、修斗、Road to ONEで戦ってきました。

「僕とはまるで違いますね。僕はGladiator、HEAT、Demolition、NEXUS、PFCと戦ってきたのですが、修斗、パンクラス、DEEP以外でも強いヤツは育つんだぞという意地はあります」

──まさに雑草魂です。

「試合があれば良い、どこで試合をしても勝っていけば勝手に上に行けると思って戦ってきました。修斗、パンクラス、DEEPだって勝っていれば別に出られると思っていましたし、修斗で戦ってきた野瀬君と比較して別に経験が劣っているとは思いません。

それに野瀬君は遠征先でホテルが用意されていなくて、バイク屋に泊まりかけそうになった経験とかしていないと思います」

──いや、そんな経験は普通しないですよね(苦笑)。

「結局、あの時は祖根さんが『これでは選手に厳しいから、自分らでホテルを探します』っていう感じで主催者に連絡をして、ホテルに移れました(笑)。でも、僕はそれですら関係ないと思っています。試合をするだけですから。

良いホテルで寝ても、バイク屋で寝ても勝つときは勝って、負ける時は負けます」

──やはり雑草魂です、逞しい。そんな吉野選手ですが、野瀬選手と戦ううえで最も警戒しないといけない点はどこだと考えていますか。

「テイクダウンですかね。テイクダウンで先に上を取った方が、試合のイニシアチブを握ることができると思います。だから絶対に下にはなりたくないです。

それには組み勝負のためのに打撃が重要です。僕のパンチは当たると思います。でも、僕もパンチを当てられる。お互い近い距離でパンチをゴチャゴチャ打って、クリンチの攻防になるんじゃないかと。綺麗な打撃戦をしてきたら、僕も綺麗に打撃戦を入れていきます」

──ONE Warrior、シンガポールで戦った経験は生きると思っていますか。

「ハイ。慣れない環境でフィジカルが強い相手と戦えたことは自信になっています。いってみればアリ・モタメドは今ではONE本戦で戦っている選手だし、彼と比較すると野瀬君の立ち技はそこまでじゃない。

モタメド戦は結果的に判定負けでしたが、勝っていたと言ってくれる人が多い試合ですし。僕の方が野瀬君より強い相手と戦ってきている。ONEウォリアーで戦ったことで、僕の方がフィジカルに対する免疫力は上になっているはずです。どうせなら、大会当日は一番インパクトが残る勝ち方をしたいです」

──平田樹目当てのファンの目を奪うと?

「あぁ、そうしたいですね。僕は『アイツ、強いな』って思われるのがモチベーションになっているので、強さを見せたいです」

──今後、まだONEウォリアーがどうなるのか明白になっていません。Road to ONE後については、どのように考えていますか。

「そうですね……やはり海外で戦いたいです。だからONE Warriorがあるなら、東京で練習環境を整えて待ちたいと思います。ウォリアーで勝って本戦で戦いたいので。でも1年が過ぎ、2年経っても試合ができないようであれば、修斗でもパンクラスでもどこででも戦っていきます」

──東京で練習環境を整えるというのは?

「もともと今回の試合のオファーをもらう前から、東京に出て練習をしようと決めていたんです。今、月曜日から土曜日まで現場仕事で、やはり良い練習をするには体に厳しくて。なので東京に出て自分より圧倒的に強い人と練習をして、僕もレベルアップしたいと思って決めました。

今、名古屋で練習していてボコられることって日沖発さんが相手の時ぐらいなんです。だから発さんにやられるぐらいの練習を東京で日々行いたいと思っています。そうでないと、ONE ウォリアーで勝ち残ることができないので」

──練習場所は決めているのですか。

「一応UFCジムでクサノさんの生徒のグラント・ボクダノフがインストラクターをしていて。UFCジムでも練習会もあるようなので、まずはそこに参加して他のジムを見学させてもらい練習場所を決めようと思います」

──では最後に野瀬選手との試合への意気込みをお願いします。

「ハイ。僕は過去の試合でテイクダウンを取れなかったことがないです。だから似たようなスタイルの野瀬君と戦っても、圧倒できるんだぞっていうのを見せたいです。打撃でも倒せると思うので、練習してきたボクシングの成果も見せられると思います」

■視聴方法(予定)
2月22日(月)
午後4時15分~ ABEMA格闘チャンネル

■Road to ONE04 対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
中村未来(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
長田拓也(日本)
葛西和希(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
小川徹(日本)
山中憲次(日本)

<キックボクシング54キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
平松侑(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
吉野光(日本)
野瀬翔平(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
岩本達彦(日本)
中田大貴(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
安芸柊冬(日本)
山北渓人(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
前田浩平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
田上こゆる(日本)
リトル(日本)

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Interview J-CAGE Road to ONE04  グラチアン・サジンスキ ブログ 吉野光 野瀬翔平

【Road to ONE04】草魂、魅せられるか。野瀬翔平と対戦、吉野光─01─「格闘技を続けてきて良かった」

【写真】人もまばらな名古屋駅の地下街。誰もが、今を生きている(C)MMAPLANET

22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTでRoad to ONE04「Young Guns」が開催される。

5年後の日本の格闘技界を考える──というテーマを持った今大会にはONE本戦ファイターの平田樹を筆頭に修斗、パンクラス、そしてONE Warrior Seriesで戦う選手が集まる。

野瀬翔平と戦う吉野光はHEAT、Gladiator、NEXUS、Demolition XFCからPFCでキャリアを積み、ONE ウォリアーと契約した雑草中の雑草だ。

所属ジムの独立問題や、そのジムを離れ彷徨う期間もあった吉野光という雑草、その根がしっかりとJ-MMA界に張られていることを証明する──野瀬との一戦となる。


──吉野選手はなぜONE Warrior Seriesに参戦するようになったのでしょうか。

「ウォリアーのトライアウトを受けて、あの時は合格にならなかったのですが、それからONEの方からメールが何度があったんです。でも英語だから、何のことか分からなくて自分の方から返答も何もしていなかったんです」

──なんてことを……。英語ぐらい分かる人は周囲を探せばいるじゃないですか……。

「ホントにそうで……でも、あの時は放置してしまっていたんですよね(笑)。ANIMAL KOJIさんにもONEから連絡があって、実は合格になったからとONEウォリアーに出ていたんですよ。それなのに僕は所属していたZOOMERから離れて試合にも出られないような状況になっていて。

そんな時にONEウォリアー日本大会に出ませんかというABEMAの方のツイッターを見て、コメントをしたら返答があって。結果的にあの大会の出場だけでなくONE ウォリアーとも契約ができたんです」

──その間フリーとして、練習環境はどういう風に変化しましたか。

「最初はプロの選手もいないようなジムで練習をしたり……、でも柔術のレアンドロ・クサオさんがセキュリティの仕事で一緒だった時に『ウチで練習すれば良いよ』って誘ってくれたんです。昼間は塗装の仕事をしていて、先輩に頼まれてセキュリティの仕事を時々していたのですが、昼と夜に働くのは厳しいですし、すぐに辞めたのですがクサノさんに出会えて本当に良かったです。

練習自体は2カ月ほど空いていたのですが、まず柔術から練習を再開できて、そうしたISHITUNA MMAジムの林(巧馬)さんが『一緒に練習やりませんか』と声を掛けてくれました。名古屋大橋ボクシングジムにも入会し、ボクシングの練習も続けてきました。

それと1年ぐらい前からクサノさんのところでもMMAクラスが始まって。誰が指導をしてくれるということではないのですが、勢いのある日系ブラジリアンの人達がパンチを振りまわしてくるので良い練習になっています。キックボクシングも個人的に知っているプロの子と連絡を取って練習したり、意外と打撃の練習もできています」

──ONEウォリアーはパンデミック後に事実上、活動停止しています。

「ハイ。僕も2019年の12月にアリ・モタメドに負けて……」

──あの試合の判定は酷かったです。

「……僕も負けていないと思っています。ただ、だからこそ抑えるんじゃなくて殴るとか練習方法も変えてきました。そして一度、HEATのバンタム級王者だったキム・ミョンギュとのオファーがあったのですが、コロナで大会がなくなり、そこからウォリアーからの連絡もなくなっていました」

──この間、試合がまたなく国内の他のプロモーションで試合をしようとは思わなかったですか。

「4試合契約ですから、他で試合をして問題になるのは嫌だと思って、とにかく練習だけは続けていようと思いました。ここは強くなるために与えられた時間なんだと捉えるようにして。

なので今回オファーを頂いた時は、メチャクチャ嬉しかったです。まさか声が掛かるとは思っていなかったので。相手は誰でも良いから試合がしたいと思いました」

──当初の予定は奇天烈選手が相手でした。

「自分より格上の相手で、祖根(寿麻)さんが勝っているから僕も勝たないといけない──絶対に一本かKOで勝とうって思っていました。でもすぐに奇天烈選手がケガをして、対戦相手が野瀬選手に代わりました。

名前を聞いた時は誰か分からなくて。動画で試合をチェックしたら『めっちゃ強いな』って(笑)。柔道出身で、柔道は僕より強いですね。極めへのスピードもあって。でも、やるだけです」

──そう話す吉野選手が、笑顔のままなんですよね(笑)。

「いつもニヤニヤしていると言われます。でも、今回ROAD TO ONEで試合ができてホントに嬉しいです。これからの日本の格闘技のためにっていう大会で、僕は25歳で中途半端な歳で若者の部類でもないし。

これまで修斗やパンクラスで戦ったことがなく、DEEPも浜松大会でした。そんな僕があのメンバーのなかで東京で戦うことができる。これまで色々とあったけど、格闘技を続けてきて良かったです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2月22日(月)
午後4時15分~ ABEMA格闘チャンネル

■Road to ONE04 対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
中村未来(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
長田拓也(日本)
葛西和希(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
小川徹(日本)
山中憲次(日本)

<キックボクシング54キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
平松侑(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
吉野光(日本)
野瀬翔平(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
岩本達彦(日本)
中田大貴(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
安芸柊冬(日本)
山北渓人(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
前田浩平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
田上こゆる(日本)
リトル(日本)

The post 【Road to ONE04】草魂、魅せられるか。野瀬翔平と対戦、吉野光─01─「格闘技を続けてきて良かった」 first appeared on MMAPLANET.