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【DEEP CAGE IMPACT in OSAKA & Yoshiro Maeda Retirement Memorial】4月10日、前田吉朗引退興行

【写真】第一部のメインは渋谷と復活・柴田モンキーのフライ級タイトル戦線生き残りマッチとなる (C)MMAPLANET & KEISUKE TAKAZawa

24日(木)、DEEP、PANCARSE OSAKA & DEEP OSAKA実行委員会より4月10日(日)に大阪市北区の梅田ステラホールでDEEP CAGE IMPACT in OSAKA2022と「前田吉朗引退興行」が二部制で開催されることが発表されている。

DEEPとパンクラスのケージ大会が大阪で開かれるのは2019年11月17日の天王寺・大阪国際交流センター大会以来、コロナ禍では初めてとなる。

そして13時開始のDEEP、17時開始の前田吉朗引退興行──2つイベントが行われる会場が、前田がプロ3戦目を戦うなど90年代終盤からパンクラス大阪大会のホームといえる梅田ステラホールだ。


そんな2部制大会、1部のDEEPでは柴田MONKEY有哉が渋谷カズキと対戦するフライ級がメインで組まれた。柴田は2019年6月に神龍誠との暫定王座決定戦に敗れて以来の実戦復帰となる。対戦相手の渋谷も昨年2月に藤田大和と暫定王座決定戦を戦っており、今やDEEPで最も層が厚いといっても過言でないフライ級戦線で生き残りを賭けた一戦となる。

そんな柴田だが、練習仲間の川原波輝によると「めちゃくちゃ、グラップリングが強くなっている」とのこと。岩崎正寛率いるカルペディエム芦屋のグラップリング練習会に参加し、組み力が圧倒的に上がっているという柴田が、フィジカル&バランス・グラップリングの渋谷とどのような戦いを見せるか──ポスト神龍誠×藤田大和のDEEPフライ級戦線を占う上でも楽しみな一番だ。

同大会では3月のDEEP JEWELS出場予定だったが、コロナ感染の影響で欠場となったパク・シウが出場し、同大会で対戦が決まっていた古賀愛蘭とのマッチアップが改めて決まった。

さらにムエタイ国内3冠王からMMAデビューも連敗中の雅駿介と中本龍平のバンタム級戦まで3回戦で組まれている。またメインで前田が後輩・北方大地と引退エキシビションで合いまみえる夜の部はDEEP公式戦が3試合、パンクラス公式戦が3試合で構成されている。

結果、潤鎮魂歌×木戸脇広樹のストロー級戦は5分3Rのサッカーボールキック有り=DEEP公式戦。木村俊也×林RICE陽太のライト級戦=5分✖3Rはパンクラス公式戦でサッカーボールキック禁止、1月にWARDOGでMMA復帰を果たした藤原大地とMG眞介と延命そら×フェルナンドのDEEP公式戦2試合は5分✖2R、中村晃司×堂園悠、山﨑鼓大×上田祐起のパンクラス公式戦は3分✖3Rと、様々ルールセットが見られるイベントとなる。

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J-CAGE Special ブログ 前田吉朗 平良達郎 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:3月─その弐─平良達郎✖前田吉朗「恐ろしいモノを見た気が──」

【写真】平良がケージで見せた恐ろしいまでの強さ。その強さを北米と比較するための物差しが今のJ-MMAはない(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年3月の一番、第ニ弾は20日に行われたShooto2021#02から平良達郎✖前田吉朗について語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年3月の一番、2試合目をお願いします。

「平良達郎選手と前田吉朗選手の試合ですね。平良選手はまず体がデカいです」

──大きかったです。本来はフライ級ですが、当日計量でバンタム級というコロナ禍ウェイトでの試合でした。

「ということは前日計量で、リカバリーをしたらもっと大きくなる可能性もあるっていうことですよね。前日計量で56.7キロだったら、下手すると当日は64とか65キロぐらいになるかもしれない。

1階級上でもリカバリーがないことを考えると、当日計量の方がちょっと小さいんじゃないかって思います」

──いわゆるONE階級なのですが、ONEは前日に計量とハイドレーションが終わります。現実的にリカバリーがあるので、現状の日本の当日計量は海外のどこにも当てはまらない計量方式です。ハイドレーション・チェックもないですし。

「平良選手は『半身浴して1キロぐらい落として計量に行った』ってnoteに書いてあったんです」

──えっ? 免疫力の低下を避けるために水抜き減量はせずに1階級上というのが前提だったかと。

「そうなんですよ、当日でも水抜きしてんじゃんって(笑)。だから当日計量でも2キロとかなら水抜きしていく選手は、今後も出てくるでしょうね」

──なるほど、修斗は次回の5月大会から前日計量に戻すそうですが、パンクラスの5月大会はどうなるのか。

「こうなると計量に関しては、前提が変わっていますよね。それに、前日計量に戻すとまた失敗する人間が出てくるだろうし」

──それこそ通常ということですね。ところで平良選手のパフォーマンスは、どのように感じられましたか。

「恐ろしいモノを見た気がしました。当たり前のことを当たり前にやる凄さ。結局、格闘技って当たり前のことを当たり前にやって勝つことが一番強いし、大切だと思うんです」

──それを攻撃だけで、攻防がなくやり切っていました。

「つまり凄く基本的なことを全部やっていることになります。パンチを当てて、蹴って、クリンチしてバックを取る──みたいな。それが基本通り出来ている強さを凄く感じましたね」

──UFCを熱望する平良選手ですが、前田選手に見せたあの強さを海外勢にも同じように見せることができるのか。なかなか今の日本で戦っていると、計れない部分があります。青木選手がUFCへ行こうと考えていた時期は、国際戦というのは……。

「僕、キース・ウィスニエフスキーぐらいでした。菊池(昭)選手に勝って修斗の世界チャンピオンにはなっていたのですが」

──その菊池選手がジェイク・シールズに勝っていたのですね。

「ハイ。まぁUFCも時代が違っていましたけど、当時の修斗のベルトは通行手形にはなっていましたよね。実際に、僕自身もできるんじゃないかって思っていましたし。それに世界的に見ても、UFCがまだ断トツの一番とかじゃなくて、カウンターカルチャーとしていくのが面白いと思っていました。

2回ぐらいトントンって勝てば世界に挑戦できるんじゃないかって。結局、僕はUFCに行かなかったけど、DREAMの時とかに北米との物差しになる相手とは、結構やっているんですよね」

──エディ・アルバレス、ギルバート・メレンデスを筆頭に修斗ではUFCに行く前のジョージ・ソティロポロス、DREAMでWEC王者だったロブ・マックロー、今やAJ・マッキーの父という肩書のアントニオ・マッキー戦は、体温が上がりました(笑)。

「マーカス・アウレリオ、リッチ・クレメンティ、ライル・ビアボーム、ONEでもカマル・シャロルスと戦わせてもらいました。

今はこれだけ世界中でレベルが上がってしまったMMAなので、平良選手がどれだけできるのかって分からないですよね……正直」

──物差しになる海外勢との戦いが、それでなくても少なくなったのがコロナ禍では、いよいよ望めない状況です。

「そういう意味では、僕らの頃は日本で戦っていてもUFCでやれるという手応えを感じることができる試合ができました」

──ハイ、だから『UFCに行かないのか』という声が聞かれたわけで。『UFCに行ってほしい』とか『行かせてあげたい』ではなかったですよね。

「今の子たちは、それができない。そして、当時と今が違うのは、あの頃は軽量級は日本がリードするぐらいの状況だった。UFCである程度活躍した選手を招聘しても、前は勝てました。でも、今それが可能になったとしても、ライト級とか誰も歯が立たない。

ジェニー・ケースとか、本来は階級が下のディエゴ・ブランダォンに勝てないのが現実です」

──ばかりか、今は世界中のどこでも強い選手が生まれています。

「だから世界との実力差とか踏まえると、選手を育てていく環境なんか……危うくなっています」

<この項、続く>

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】前田吉朗に完勝、平良達郎「UFCに行けるのが一番。 まず修斗のベルトが凄く欲しい」

【写真】動画サイト=ザ・ワンのインタビュアー=江川さりなさんとのやり取りはで、ケージのなかの切れの良さが一切影を潜めていた…… (C)MMAPLANET

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#02で平良達郎が前田吉朗を61秒、RNCで落とし快勝した。

歴戦の強者に対し、躊躇なく自身の練習通りの動きをケージの中で再現し、その勝利も非常にクールに受け止めていた平良。次元の違う強さを見せ始めた平良の話を訊いた。


──正直、想定以上の勝ち方でした。平良達郎は違うんだというような。

「短時間で終わったのはたまたまです。あのバックチョークは自然に体が動いたので。練習通りといえば練習通りで、たまたまといえばたまたまです」

──躊躇なく、スタンドでも足をフックしていきました。

「迷いはなかったです。なんか分からないですけど、取れる感じがしました。だから、ちょっとしつこくいってみようかと」

──バックに回る前も、自然と動いたのでしょうか。

「感覚ですね。最初、向き合って打撃で来そうだと思ってヒザを合わせようとしたと思います。その流れで、気が付けばスクランブルでバックに回っていました。ようやく自分の体に染みついてきたと思います」

──しかし、見るたびに成長していますね。

「ありがとうございますっ! 今は自分でも成長できていると感じています。ドンドン駆け上がっていきたいですね」

──もう宣言通り、世界王座挑戦しかないと。

「そうですで、福田さんしか見えていないです。そうなると思います」

──その後に関しては?

「自分の考えではUFCに絶対に行きたいです。でも、どうアピールすればUFCと契約できるのか分かっていない状況です。とりあえずは死に物狂いで修斗のベルトを獲ります」

──防衛していくことも視野にいれていますか。

「ベルトを獲ってからの状況次第ですね。修斗のベルトを第一の目標として来たので、防衛ということはそこまで考えていなかったです。UFCに行けることが一番なので。

まずは修斗世界フライ級のベルトが凄く欲しいです」

──今日は実質、当日計量のバンタム級での試合ですが、フライ級としては本当に大きくなっていないですか。

「試合の体重は水抜きのフライ級のときとは変わってはいないのですが……それほどリカバリーをする方でもないので。だいたい62キロから63キロで試合をしている感じです」

──だと北米計量ではフライ級でないと、バンタム級では小さいですね。

「ただ減量は……今回も少し落ちづらいなとは感じている部分はあります。でも、4月18日の沖縄大会で戦う練習仲間に繋げることができて良かったです。12月の四国で躓いたところがあったのですが、良い風を沖縄に吹かせることができたのかなって思っています」

──では、平良選手のなかで世界挑戦はいつ頃だと考えていますか。

「あんまり修斗の年間スケジュールを把握していないのですが、夏頃にはやりたいですね」

──チャンピオンは京都在住、そして6月20日は大阪大会があります。

「あぁ、アウェイですけど──大阪で挑戦するのも良いですね。アウェイも味わってみたいです」

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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】圧巻のRNC! 平良達郎が61秒で前田吉朗を締め落とし、世界王座挑戦をアピール

<61.2キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.1R1分01秒 by RNC
前田吉朗(日本)

サウスポーの前田に対し、平良はオーソドックスに構える。低い姿勢からパンチを繰り出す前田。平良は左ヒザで迎え撃つ。組み付いた前田が引き込むようにグラウンドへ。前田はリバーサルを狙うが、平良はトップをキープ。立ち上がる前田のバックを奪った平良はRNCへ。そのままグラウンドになり、前田を締め落とした。

試合後、「ここで勝ったらタイトルマッチだと思って戦った。次はよろしくお願いします」と、福田龍彌の持つ世界フライ級王座への挑戦をアピールした。

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】平良達郎と戦う前田吉朗─02─「僕、暇なんです。格闘技以外に頑張れるものがない」

【写真】タイトルの前田の言葉。標準語でなく関西弁をイメージして読んでみてください。これぞ前田吉朗です (C)KAORI SUGAWARA

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02で、令和のスーパーノヴァこと平良達郎と対戦する前田吉朗インタビュー後編。

いつの間にやら不惑を目前とした前田は、現代MMAを内包した喧嘩の強さを見せてきた。だからこそ、同階級とは思えない平良のフィジカルに対して平然としていることができる。

「どう戦いますか?」という問いに、「どうってことない」と答える──これぞ吉朗節だ。
Text by Shojiro Kameike

<前田吉朗インタビューPart.01はコチラから>


――「ナメんなよ」という気持ちがあると同時に、自分の現状やマッチメイクを客観的に捉えることができる。それが前田選手の強みですよね。

「まぁ、みんな考えることでしょうから。試合や興行について、僕の想いとは別のことがあるっていうのは理解しています」

――では、対戦相手となる平良選手の印象は? 前田選手の練習仲間であり、対戦したこともある清水清隆選手に平良選手が勝利したことは、キャリア的に考えてアップセットでもありました。

「まずサイズが違いますよね。少年(清水)が相手やから、余計にそう感じたのかもしれないですけど。少年がフライ級でも小さいほうなので」

――ただ、それを差し引いても平良選手のサイズは、フライ級としては規格外でしょう。

「確かに。まぁ少年との試合は、『こういう展開になるやろうな』と考えていたとおりの試合になっていました。(平良は)思ったよりも技術がありますよね。グラウンドコントロールとか。あと勢いもあるし」

――その平良選手に対して、どう戦いますか。

「どうってことないですよ。今までも僕はデカい相手と試合してきました。相手がどれだけデカくても、体重制限のある階級制の競技で戦うかぎり、同じやと思います。ただ試合相手をぶっ倒す。それだけ」

――年齢差はどう考えていますか? 平良選手は現在21歳。前田選手とは19歳差です。

「ビックリしますよね。僕、もう40歳ですよ(笑)」

――今年で40歳になり、次の平良戦が62戦目です。前田選手以上のキャリアを持つ選手も少なくなってきました。

「近藤(有己)さんと北岡(悟)さんがいるじゃないですか」

――その2人の試合は気になりますか。

「気になりますよ。勝てば嬉しいし、オォっとなる。負けたら寂しい気持ちにはなりますね」

――そんななかで、キャリアを重ねて試合への取り組み方に変化はありますか。

「少しずつ変わってきていると思いますよ。練習方法や取り組み方は。さすがに、若い時のように何でもガツガツやるわけにはいかないし」

――反対に、平良選手は今その過程でしょうね。

「ホンマもう何でもやって、成長している時期でしょう。少年との試合も、それまでの試合と違いましたもんね」

――清水戦について、そう評する人は多いです。明らかに強くなっていました。対して、自身のキャリアについては?

「いっぱい戦ってきましたね(笑)。それだけですよ。現役のファイターにとって大切なのは、今じゃないですか。まず次の試合をどう戦うか、それが大事」

――では今のMMAに対する考え方とは?

「うーん……ある種、戦い続けていたいんですよ。戦っている時は楽しいですから。でも、だからといって、ダラダラ続けるつもりはない。やっぱり目標は、ベルトを獲ることなので」

――プロデビューから19年、その間に「格闘技を辞めよう」と思ったことはなかったのですか。

「辞めようと考えたことはないけど、『面倒くさいなぁ』と思うことは、何回もありました。でも僕、暇なんです」

――……暇、というのは?

「格闘技以外に頑張れるものがないんです。他のことでも、やることはやりますよ。でも『これでいいかぁ』と思ってしまう。格闘技では妥協しない。やっぱり、格闘技しかないんですよ」

――修斗のベルトを獲得するためには、次は重要な一戦です。

「まずは勝つこと。勢いのある若い選手が、キャリアを持ったオッサンをどう料理するのか。僕は、それに対して何か変化をつけようとは思っていません。前田吉朗は前田吉朗のままで、相手をぶっ倒します」

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】39歳、62戦目=平良達郎と戦う前田吉朗─01─「『ナメんなよ』っていう気持ちです」

【写真】年齢差18歳、平良が世界王座に挑戦するための実績創りにさせられるわけにはいかない (C)MMAPLANET

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールでShooto2021#02が開催される。

今年の10月に40歳となる前田吉朗は、2003年のプロデビュー以来、これがMMA 62戦目。そんな前田が対戦する平良達郎は現在21歳、前田戦がプロ7戦目だ。

昨年、福田龍爾を相手に暫定世界フライ級チャンピオンシップに臨んだ前田は、福田に3R TKO負け。パンクラス、DEEPに続き3本目のベルトを腰に巻くことはできなかった。

あれから8カ月、再び修斗のベルトへつながる試合が組まれた前田吉朗が、戦い続ける意味、そして平良戦について語る。
Text by Shojiro Kameike


――平良達郎戦まで残り1週間となりました(※インタビューは12日に行われた)。練習は順調にできていますか。

「はい。今日で追い込みの練習は終わりました」

――前田選手にとっては、これが修斗公式戦としては8試合目になります。これまでの修斗公式戦を振り返ってみて、何か思うところはありますか。

「あまり深くは考えていないですね。試合に対する考え方は変わってきているかもしれないですけど」

――というと?

「初めてVTJに出たのが、2014年。そのあと2016年から修斗公式戦にも出始めたじゃないですか。その時は、修斗の選手を全員倒してベルトを獲ってやろうと思っていたし、その気持ちが前面にあったと思うんですよ」

――はい。前田選手のファイトは常に、技術だけではなく気持ちも見えるものでしたね。

「で、最初の公式戦でランボー(宏輔)に勝ってから、しばらく試合がなかったじゃないですか」

――ランボー戦が2016年4月23日。次の石井逸人戦は、翌年の1月29日でした。

「その間に、世界王者の扇久保(博正)もおらんようになって。UFCの番組に出ていたから」

――扇久保選手は修斗の世界フライ級王座を保持したまま、TUFに参加。その間、世界チャンピオンシップは行われていませんでしたね。

「一方で僕は公式戦2試合目で石井逸人に負けて、そこから試合数もそれほど多くはなかった。だから、当時はベルトに対するモチベーションも下がっていたかもしれないです」

――そうだったのですか。試合ぶりからは、そうは見えませんでした。

「もちろん、試合に対するモチベーションは、ずっと高いですよ。でも、ベルトに関していえば正直、自分は今そのベルトに絡む選手なのか? と思ったりするんです」

――だとすると、前回の試合(2020年7月12日、福田龍爾戦。3R TKO負け)が暫定とはいえ世界チャンピオンシップだったのは……。

「タナボタ、じゃないですかね(苦笑)。オファーを聞いた時は、このカードが世界チャンピオンシップにふさわしいのかな? とも感じていました。チャンピオンシップを組んでくれることは嬉しいし、そこでベルトを獲れたらラッキーやとも思いますよ。でも、結果は負けてしまって」

――次の平良戦は、世界チャンピオンシップにつながる試合だと思います。特に平良選手は昨年11月に清水清隆選手に勝利し、世界ランキングも1位で次は……という位置にいます。

「僕も、『次の試合で勝てば世界チャンピオンシップ』そう考えています。そういった試合にまた絡ませてもらえるのは、すごく嬉しい。修斗的には、『平良、世界チャンピオンシップをやるなら、前田ぐらいには勝っておけよ』という意味なのかもしれないですけど」

――実際のところ、そういった意味合いの強いマッチメイクでもあると思います。

「僕としては『ナメんなよ』っていう気持ちですけどね。それが試合へのモチベーションにもなっている。ただ、他の人がそう考えるのは仕方ないでしょう。僕、直近の試合で負けていますから」

<この項、続く>

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Interview J-CAGE News  Shooto2021#02 ブログ 一條貴洋 前田吉朗 大塚隆史 岡田遼 平良達郎 後藤丈治 野尻定由 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】岡田遼✖大塚隆史、世界戦決定。「金網で見るMMA、岡田×大塚が1番面白い」(岡田)

【写真】今や伝統の環太平洋、漆黒の暫定王座ベルトではなく銀色に輝く正規王座のベルトを持つ岡田(C)MMAPLANET

13日(土)、サステインより3月20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02の対戦カードが発表された。

今回明らかとなったのは──メインは修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼に、大塚隆史が挑む一戦。セミではフライ級世界ランカー対決=平良達郎✖前田吉朗、魚井フルスイング✖後藤丈治のKO必至対戦やインフィティリーグ2020から野尻定由✖一條貴洋など5試合だ。


昨年5月に暫定世界王座決定戦で倉本一真を破り、佐藤将光の返上を経て正規王者となった岡田。世界の端っこで修斗愛を叫び続けてきた岡田に対し、大塚はDEEP、DREAM、RIZINと日本のフェザー級&バンタム級トップ戦線で戦い続けてきた。そして昨年11月にプロ修斗初陣で安藤達也をカーフで破り、僅か2戦目で頂点に挑む。

「強い相手と戦いたいだけで、修斗のベルトには興味がない」とまで言い切る大塚に対し、修斗の世界王者になることにわき目を振らず生き、さらに広い視野を持つようになった岡田は自身の存在証明となる初防衛戦だ。

また扇久保博正の返上により、福田龍彌が暫定から正規王者となったフライ級戦線で今や最注目の平良がベテラン前田と対戦する。前田は福田との昨年7月に暫定王座決定戦に敗れており、まさに平良に挑戦権を与えるための査定試合という趣のあるマッチアップだ。平良の充実&成長ぶりは目を見張るものがある一方で、古くは佐藤ルミナ✖宇野薫、マモル✖大石真丈、直近では石原夜叉坊✖祖根寿麻と、プロモーションサイドの肩入れとその後の流れが透けて見えるカードを組むと──思惑が外れるのも修斗の伝統だ。

この忌まわしいジンクスと前田を打ち破る力を平良が有しているのか、注目のマッチアップといえる。

なお今回の世界バンタム級王座防衛戦に関して、チャンピオン岡田にコメントを求めたところ──以下のような発言が訊かれた。

岡田遼
「大会開催日近隣で他にも格闘技大会が開催されるようですが、金網でみるMMA──岡田遼×大塚隆史のカードが1番面白いと思います。僕はテレビで取り上げられる有名なレストランのサイドオーダーになるより、味が分かる人が食べに来てくれる店のメインディッシュでいたい。MMAが分かる人の前で、最高の試合を見せます。

それと2月21日に鶴屋怜がDEEPでMMAデビュー戦を戦います。練習でプロをボコっている怜には、しっかりと勝ってもらって──『鶴屋家には僕より10倍強い、お兄ちゃんがいる』と言ってほしいです」

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Other MMA Result Shooto2020#04 キャプテン☆アフリカ ブログ 前田吉朗 川名雄生 服部賢大 本田良介 福田龍彌

【Shooto2020#04】試合結果 ファンの前で川名と福田がチャンピオンに。本田&服部がフィニッシュ勝利

【写真】川名が新世界ライト級王者に。福田が暫定世界フライ級王者となり、本田と服部が3回戦でともにフィニッシュ勝利を挙げている(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

12日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAでプロ修斗公式戦=Shooto2020#04が行われた。

3月以来、4カ月振りに客入れをして開催されたプロ修斗公式戦。メインの修斗世界ライト級王座決定戦では川名雄生が、キャプテン☆アフリカを初回で倒し新チャンピオンに。

セミでは福田龍彌が前田吉朗に勝利し、修斗暫定世界フライ級王座に就いている。

※試合レポートは後日アップします。

Shooto2020#04
<修斗世界ライト級王座決定戦/5分5R>
○川名雄生(日本)1R3分48秒
KO
×キャプテン☆アフリカ(日本)
<修斗暫定世界フライ級王座決定戦/5分5R>
○福田龍彌(日本)3R4分57秒
TKO
×前田吉朗(日本)
<フライ級/5分3R>
○本田良介(日本)1R4分51秒
RNC
×小巻洋平(日本)
<フェザー級/5分3R>
○服部賢大(日本)1R2分48秒
KO
×南出剛(日本)
<ライト級/5分2R>
○山本健斗デリカット(日本)1R2分48秒
TKO
×ムテカツ(日本)
<バンタム級/5分2R>
△宇田悠斗(日本)2R
Draw
△西村大地(日本)
<ライト級/5分2R>
○鍵山onion雄介(日本)2R
判定
×青柳洸志(日本)
<ウェルター級/5分2R>
○林RICE陽太(日本)3R
判定
×石田拓穂(日本)


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Flash J-CAGE Shooto2020#04 キャプテン☆アフリカ ブログ 前田吉朗 川名雄生 福田龍彌

【Shooto2020#04】速報 川名雄生がキャプテン☆アフリカを倒しライト級王者に。暫定フライは福田に凱歌

12日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAでShooto2020#04が開催され、川名雄生が修斗世界ライト級王者、福田龍彌が暫定世界フライ級チャンピオンに輝いている。

大阪へ、コブラ会へ、ベルトをというキャプテン☆アフリカの想いは届かず。地元で王座奪取のお膳立てのできた大会で、川名が意地を見せた。試合はキャプテン☆アフリカが打撃で先制するが、打ち返した川名がぐらついたところにパンチを纏めてKO勝ちし第13世界ライト級王者に。

セミでは福田が前田吉朗を相手にアップセット。黒いO REI do SHOOTOをその腰に巻きいた福田、次はシルバーのベルトを狙う。

※今大会の詳細は後日、掲載します。
             
■試合結果

<修斗世界ライト級王座決定戦/5分5R>
川名雄生(日本)
Def.1R3分48秒by KO
キャプテン☆アフリカ(日本)

<修斗暫定世界フライ級王座決定戦/5分5R>
福田龍彌(日本)
Def.3R4分57秒by TKO
前田吉朗(日本)

<フライ級/5分3R>
本田良介(日本)
Def.1R4分51秒by RNC
小巻洋平(日本)

<フェザー級/5分3R>
服部賢大(日本)
Def.1R2分48秒by KO
南出剛(日本)

<ライト級/5分2R>
山本健斗デリカット(日本)
Def.1R2分48秒by TKO
ムテカツ(日本)

<バンタム級/5分2R>
宇田悠斗(日本)
Draw 1-0
西村大地(日本)

<ライト級/5分2R>
鍵山onion雄介(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-17
青柳洸志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
林RICE陽太(日本)
Def.1R5分00秒by TKO
石田拓穂(日本)

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【Shooto2020#04】サステインがプロ修斗大阪大会における、観戦ルールを発表

【写真】5月31日の無観客大会では選手の入場時にアルコール消毒も行われていた(C)MMAPLANET

9日(木・現地時間)、Sustainより12日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2020#04 V0l.04における感染予防対策及び、観戦ルールが発表された。

修斗公式戦では新型コロナコロナウィルス感染拡大後、初めて観客を入れて開催される同大会。2階級の世界戦、修斗世界ライト級王座決定戦=川名雄生✖キャプテン☆アフリカ、修斗暫定世界フライ級王座決定戦=前田吉朗✖福良龍彌などをライブ観戦する際のガイドラインは以下の通りだ。8月1日には後楽園ホールでも客入れを行うことになっており、ぜひとも一読してほしい。

■開場時間は13時30分としておりますが、ご入場の際の手順に時間の余裕をもたせる為、13時00分よりロビー開場致しますので、諸々のお手続きをお済ませ下さい。

■ご入場の際
・マスクの着用(4歳以上のお客様は必ず着用)
・大阪府指定、コロナ追跡システムの登録。会場指定QRコードのスキャンをお願い致します。
・ご入場の列を形成する場合、お客様同士距離をとってお並び頂きます。
・検温、手の消毒
・チケットの半券はスタッフの前で、お客様自身でお切り頂きます。

■観戦時
・館内での飲食の持ち込みは禁止させて頂きます。
・こまめな手洗い、うがいを心がけてください。
・飛沫感染を防ぐため、暫くの間は歓声や声援ではなく、拍手で選手の応援をお願い致します。
・必ずチケットに記載してあるお席でご観戦下さい。
・立ち見はできません。通路等に立ち止まっている方がいらっしゃった場合、係員がお声掛け致します。お聞き入れ頂けない場合はご退場頂く場合がございます。

■終演後
・規制退場の実施。指定の場所から順番にご退場頂きますので、終演後はご自分のお席でお待ち下さい。
・ゴミが出ないようご協力下さい。ゴミは各自お持ち帰り下さい。

■その他
・選手の会場入り待ち、出待ちはお断り致します。
・選手に触る等の行為はお止め下さい(ハイタッチ、ボディタッチ、握手等)
・選手へのプレゼント、差し入れは辞退させて頂きます。
・選手のファンサービス等は当面の間、実施致しません。

■以下に該当されるお客様のご入場をお断り致します。
・平熱を越える発熱(37.5度以上)
・咳、くしゃみ、のどの痛み等風邪の諸症状がある方
・臭覚、味覚の異常がある方
・同居家族や身近な方に新型コロナウィルス感染が疑われる方がいる場合
・ご高齢の方、基礎疾患をお持ちの方、妊婦の方や体調に不安がある方はご無理なさらず、慎重なご判断をお願い致します。
・当社の興行運営にご協力頂けない方はご退場頂く場合がございます。

             
■プロ修斗公式戦対戦カード

<修斗世界ライト級王座決定戦/5分5R>
川名雄生(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<修斗暫定世界フライ級王座決定戦/5分5R>
前田吉朗(日本)
福田龍彌(日本)

<フライ級/5分3R>
小巻洋平(日本)
本田良介(日本)

<フェザー級/5分3R>
南出剛(日本)
服部賢大(日本)

<ライト級/5分2R>
山本健斗デリカット(日本)
ムテカツ(日本)

<バンタム級/5分2R>
西村大地(日本)
宇田悠斗(日本)

<ライト級/5分2R>
青柳洸志(日本)
鍵山onion雄介(日本)

<ウェルター級/5分2R>
林RICE陽太(日本)
石田拓穂(日本)