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【ZFN02】右カーフを効かせたカミーロ、組み続けるナホトフを振り切って判定勝利

【写真】組みのしつこさを見せたナホトフだが、カミーロが確実にカーフでダメージを与えた(C)ZFN

<ライト級/5分3R>
マテウス・カミーロ(ブラジル)
Def.3-0:30-28.29-28.29-28.
ドロブショク・ナホトフ(タジキスタン)

ナホトフが体を上下させてフェイントを入れる。互いにジャブを見せる中、カミーロが右カーフを蹴る。ナホトフはじりじりと前に出てジャブからダブルレッグに入って、カミ―ロをケージまで押し込む。ナホトフはカミーロに尻餅をつかせ、カミーロは右手を小手に巻いて立ち上がる。ナホトフはそのまま左腕を差してカミ―ロをケージに押し込み、首相撲からヒザを突き上げる。

カミーロがナホトフの体を振って崩すが、バランスを取ったナホトフが離れ際に右アッパーを突き上げる。試合がスタンドに戻るとカミ―ロがジャブ、ナホトフは右アッパーを見せてジャブで前に出る。カミ―ロは左フックを返し、右カーフから左フックにつなげ、これがナホトフの顔をかすめる。

カミーロは右カーフ、ナホトフは右ストレート、カミーロのジャブのうち終わりに組みついて、カミ―ロをケージまで押し込む。ここでナホトフは細かく打撃を入れ、カミ―ロは離れて右アッパーを突き上げる。ナホトフはそのままカミ―ロをケージに押し込んでテイクダウンして寝かせることに成功。ナホトフがインサイドガードから細かくパンチを打つが、カミーロが三角絞めを狙う。

2R、カミーロがジャブと左フック、ナホトフがジャブから距離を詰めようとすると右ストレートを狙う。お互いにジャブと右カーフを見せ、ナホトフが右ストレートで前に出ていく。ナホトフが左ミドル、カミーロはナホトフの右カーフをカットしてワンツーを返す。カミ―ロが右カーフを当てると、これでナホトフがバランス崩す。

明らかにカーフが効いているナホトフは構えをスイッチし、ジャブからダブルレッグに入ってカミ―ロをケージに押し込む。離れたカミ―ロはジャブから右ストレート、下がるナホトフはカミ―ロを首相撲にとらえ、ダブルレッグで尻餅をつかせる。カミ―ロはここも右手を小手に巻いてヒザをついて立つ。そしてナホトフのボディにヒザ蹴りを突き差して離れる。

スタンドではカミ―ロが右ストレートから左ボディ、右カーフ。これを受けてナホトフがガード引き込み、カミ―ロは飛び込んで右アッパーを突き上げる。すぐにマウントを取るカミ―ロだが、ナホトフはケージを蹴って脱出。インサイドガードで上になる。カミ―ロはナホトフの体を蹴り離して立ち上がり、ナホトフの右アッパーに右フックを合わせて返しの左フック。組んでくるナホトフを四つ組みでケージに押し込んで足をかけてテイクダウンを狙う。

3R、ガードを上げてジャブのプレッシャーをかけるカミ―ロ。右カーフを蹴って左フックにつなげる。再び右カーフを蹴ると、ナホトフは明らかに動きが鈍る。それでもナホトフはカミ―ロの右ミドルをキャッチしてカミ―ロをケージまで押し込み、ダブルレッグに入ってテイクダウンを奪う。ここでカミーロはナホトフの体を蹴り離して立ち上がり、ナホトフはすぐにダブルレッグに入る。

カミ―ロをケージまで押し込むが、カミ―ロがそれを切りながらボディにヒザ蹴り。ナホトフもしつこく組み続けてテイクダウンに成功する。ナホトフはカミ―ロの頭をケージに押しつけて細かくパンチを入れるが、ここでカミ―ロがガードから三角絞め、そして腕十字へ。ナホトフはカミーロの体をまたぐようにディフェンスして腕を抜くと。すぐにダブルレッグに入ってテイクダウンを狙う。

ここもカミ―ロはケージに体を預けてテイクダウンを許さず。残り30秒、カミ―ロが右ストレートと右フック、組んだナミトフがヒザ蹴りを入れ、カミ―ロがヒジを振って試合終了となった。判定は3-0でカミーロが勝利。試合後「僕が夢を追う姿を、韓国の皆も追い続けて欲しい」と語った。


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【ZFN02】ユン・チャンミンと対戦、パク・チャンス「海外が国内かということで、自分を軽く見ている」

【写真】本計量から3時間以上経過していたモック計量では、そこまでリカバリーできているようには見えなかったが……。ケージインする時には、75キロまで戻っているのか(C)MMAPLANET

既に零時を回っており、本日14日(土・現地時間)に韓国はコヤンのキンテックス7AホールでZFN02が開催され、Double GFCフェザー&ライト級王者のパク・チャンスがユ・チャンミンと戦う。
text by Manabu Takashima

そのパク・チャンス、今年の1月にはBlack Combatで中村大介を破り、6月にはDouble GFCで岩倉優輝を倒してライト級のベルトを巻いている。そして今回はZFN初陣を戦う。いちプロモーションのチャンピオンが、1年で2つも他団体で戦う。プロモーション間の行き来は、なぜ可能なのか。そしてユン・チャンミン戦についてパク・チャンスをインタビューした。


――Double GFC二階級チャンピオンのパク・チャンス選手ですが、Black Combatに続きZFNにも出場となりました。一つの団たいのチャンピオンが複数のプロモーションに出場するというのは珍しい事例かと思います。

「Double GFCもBlack Combatも試合のオファーがなく、この間にZFNと交渉して戦うことを決めました」

――毎回、単発契約でプロモーションを行き来している形なのでしょうか。

「Black Combatとは単発契約で、Double GFCから了承を得て戦っていました。今回のZFNに関しては。Double GFCとZFNの両プロモーションを行き来することができる契約になっています。そういう団体間の取り決めがあるのですが、交渉は団体間の取り決めではなくて自分たちでやっています」

――なるほど、日本とはかなり事情が誓いますね。ところでZFNのどういう点に魅力を感じて出場を決めたのでしょうか。

「ジョン・チャンソンさんという韓国MMA界のレジェンドが取り仕切っているプロモーションであること。そしてユン・チャンミンという戦意を駆り立てられる選手が相手だったからです。ここで勝って、もっと強い選手と試合をしていきたいと思っています」

――その先にUFCを見ているということですか。

「今はユン・チャンミン選手に集中しています」

――日本のリアリティTVショー、格闘代理戦争で優勝してONEとの契約を勝ち取り、海外で戦ってきたユン・チャンミン選手のキャリアをどのような印象を持っていますか。

「そこはまるで興味がないです」

――その素っ気なさには、逆に何かあるのではないかと邪推してしまいます。

「まぁONEで戦っていたといっても、そこで対戦してきた相手は別に強くない。今回の試合では、完膚なきまで叩き潰して勝ちます。自分の力を信じています。それにユン・チャンミン選手はONEで戦ってきたので、66キロの体を創ることができるのか。初めての減量で、調子を落とすかもしれないです」

――ライト級王座も獲得しているパク・チャンス選手ですが、普段の体重は何キロほどなのですか。

「試合がない時は80キロぐらいですね。計量後のリカバリーでは、大体75キロまでは戻っています。ただBlack Combatで中村大介選手と戦った時は、蜂窩織炎で体調が悪くてリカバリーもほとんでなくて。70キロあるかないかでした。

今回は過去になかったほど体調も良く、準備も完全です。自分のキャリアは彼と違って、韓国国内で築いてきたものです。海外が国内かということで、自分のことを軽く見ている人たちもいるようです。だからこそUFC Fight Passを通して、自分の強さを世界に披露したいと思っています」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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【ZFN03】河名マストと対戦、ユ・ジュサン「試合映像をチェックするたびに安心してしまって」

【写真】こんなに丁寧かつ、穏やかでいて辛辣。K-MMA界の慇懃無礼男だ(C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02で河名マストと対戦するのは、第1回大会でヘッドライナーを務めたユ・ジュサンだ。
text by Manabu Takashima

キャリア7勝0敗、負け知らずだが世界レベルで戦う力を持っているのかは不明だ。それでも河名に対して「楽勝できる」と歯牙にもかけない様子で断言した。

さらにLookin’ for a Fightだからといって特別なことをしないで、いつもように戦う姿勢を貫くユ・ジュサン。その言葉も全く気負いがなく、落ち着いた表情で口にしていた。心の底から自信があるのか。それとも根拠なき自信なのか。HEATフェザー級王座決定戦=倉本拓也戦前のインタビューの時とデジャブのような落ち着きよう。その倉本戦は、言葉の通りとなった。果たして、河名マストに対して同じことができるのか。明日、ハッキリする。


――パブリック計量と会見の終了直後にインタビューを受けていただいてありがとうございます。

「自分の方こそ、インタビューをしていただいて感謝しています」

――計量と会見がドッキングし、明日には対戦する選手と言葉を交換する。選手によってはとてもナーバスになるシチュエーションかと思うのですが、凄くリラックスしていましたね。

「前回大会は普通に計量だけでした。まぁ、これをやるのは嫌な相手の時はあると思います。でも、マスト選手なら問題ないです」

――というのは?

「自分の相手にはならないからです(笑)。楽勝できる相手だからプレッシャーもないので」

――凄い自信ですね。

「マスト選手の武器は、グレコローマンレスリングです。でも、それだけです。ワンツールで。試合映像をチェックするたびに安心してしまって。このままでは油断をしてしまうので、試合を視るのもやめました」

――……。実は2年前の12月30日のAngel’s FCを取材していて、ユ・ジュサン選手は清水俊一選手とフェザー級王座決定戦で戦った時、試合後に立てないほど足にダメージがありました。聞くと試合前に負傷していたということで。でも試合中に足関節を仕掛けられてもまるで痛みを顔に出していなかったです。相当に気合の入った選手だと感じました。

「痛みを顔に出さない。それは上手くできていたと思います(笑)。実はZFNの第1回大会のヘイナウド・エクソン戦前も練習中にカーフキックを蹴られ、骨にがひびが入っていました。まぁ殴り合って、手術しないといけなくなったら手術をすれば良いという気持ちで戦いました。

でも明日の試合は、我慢強さでない自分の強さをお見せしたいと思っています」

――リモートですが、Lookin’ for a Fightということで自ずと求められていることは分かります。そのなかで、ダナ・ホワイトのお眼鏡にかなうためにライバルになりそうな選手は誰だと考えていますか。

「正直、そういうことは気にしていないです。なるようになるだけで。なれば、良いなぐらいの感覚です(笑)。だから明日の試合もこれまで通り、自分ができることを全て出して勝つだけです。

自分はもともと勝ち続けて、直接UFCと契約したいと考えていました。でもRoad to UFCが出来てしまって、そういうステップアップは難しくなりました。ついていなかったです。

だからLookin’ for a Fightで戦う機会が巡ってきたのは、ラッキーといえばラッキーです。でも別に明日の試合で、何かが変わるとかは期待していないです。このまま勝ち続けていれば、いずれはUFCと契約できるので。明日の試合も、そんな未来に近づくための一歩になれば良いです。

インパクトを残すためにわざわざ危険を冒す必要は、まだないです。このタイミングじゃない。安定した強さを見せる自信はあるので、よろしくお願いします」

――ユ・ジュサン選手の言葉を聞いていると、UFCと契約することでなく、UFCと契約したあとを見据えているように思えます。

「その通りです(笑)。自信はあります」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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【ZFN02】計量&記者会見の融合。佐藤天&河名マスト、計量パス――そして堂々の英語で会見を乗り切る

【写真】赤コーナーも青コーナーもUFCへの道が閉ざされないように勝つのみ (C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)に韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02のパブリック計量&記者会見が、13日(金・同)にキンポ市のホテル・マリナベイ・ソウル・アラで行われた。
Text Manabu Takashima

午前11時20分から始まった計量では、アンダーカード出場選手が一通りスケールに乗り、フェイオフを終える、そしてアンダーカード最後の試合に出場するチェ・ジェフンとヤン・ジェグンの両者が席につき、司会者の代表質問に答える形で会見が実施された。

メインカード出場選手はスケール、代表質問、記者の質疑応答、フェイスオフという流れをカード単位で続ける(しかも休憩が途中で入る)という珍しいスタイルの公開計量&会見が見られた。


メインカード第3試合のライト級戦に出場するタジキスタンのドロブショク・ナホトフはUFC308の公開会見のファンの質問時間に、ダナ・ホワイトにUFC出場をアピールし今大会の試合出場とLookin’ for a Fightを実現させた張本人だ。

ブラジルのマテウス・カミーロとのマッチアップは、他のカードとは明らかに色合いが違い、興味深いものとなった。

続いて赤コーナーから佐藤天が登場、英語で「UFCの最後の方は良い試合を見せることはできなかったので、ここで良いパフォーマンスをダナ・ホワイトに見てもらって、UFCに戻りたいと思っている。フィニッシュを狙っているけど、彼は良いファイター。でも自分を信じている。韓国人選手は日本人選手よりUFCで成功している。ここにいるコリアンゾンビのように。でも日本人選手も負けていない。と同時に日本のMMA界は韓国のMMAのことをしっかりと認識しないといけないと思っている」とコメントした。

河名マストは青コーナー・ファイターとして、今大会に挑む。ユ・ジュサン戦を前にして、彼もまた英語で「ダナが試合を見ているのは、凄く嬉しい。RTUの決勝のつもりで戦う。これまで韓国の選手と何度も試合をしてきたけど、タフでパワフル、常に難しい試合だった。韓国での試合は初めてでもケンチャナヨ。ノープロブレム。自分のスタイル、レスリングを貫きたい。これまで対得した韓国人選手で印象深いのはパン・ジェヒョク選手。距離の取り方などが巧みで5分間、常に前に出る練習を繰り返すことで成長できた」と司会者の質問に答える。

さらに質疑応答では青コーナーで戦うこと、UFCと契約することに挑戦し続けることを問われ、「この試合はユ・ジュサン選手をステップアップさせるためのものだと理解しています。でもケージのなかでコーナーは関係ないです。僕だけの特別なステップアップの場にします。レスリングをやってきて、目標は五輪でした。MMAで世界のベストファイターが揃っているのはUFCです。だからUFCで戦いたい」と話した。

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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