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【DEEP123】打撃戦はなくても、圧巻の寝技。COROの右腕を殺したソン・ジンスがRNCで初回一本勝ち

【写真】極め以前のバックグラブのキープ力も素晴らしかった(C)MATSUNAO KOKUBO

<バンタム級/5分3R>
ソン・ジンス(韓国)
Def.1R4分04秒by RNC
CORO(日本)

左ボディを見せたソン・ジンスが、左フック&右を伸ばす。左右に動くCOROは右を振るうが空振りに。そこにソン・ジンスが距離を詰めていく。右フックを当てたCOROが、スリップで足を滑らせる。ソン・ジンスはジャブを当て、踏み込んで右を伸ばす。COROも右を返し、ソン・ジンスがバランスを崩す場面も。直後に組んだソン・ジンスがボディロックからテイクダウンを奪うと、サイドで抑えCOROの右腕で顔面を覆わせて固定しパンチを落とす。

珍しい抑えを見せたソン・ジンスはスクランブルに持ちこもうとしたCOROのバックを制し、両足をフックする鉄槌を連打。

胸を合わせることを巧みに許さないソン・ジンスは、COROの右腕を右足でフックしRNCをセット。65カ月振りのファイトで、精度の高い寝技を披露し、一本勝ちを手にした。

「6年振りに仕事をさせていただいたのですが、皆さんありがとうございます。本当に感謝しています。もっと打撃でガンガン行きたかったのですが、グラウンドになってしまってこんな展開になってしまいました。次はもっと打撃で戦います。6年振りに復帰したのですが、チームの皆、妻、本当にありがとうございます」と勝者は息も乱れずマイクで話した。


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AB CORO DEEP DJ.taiki o UFC キック ソン・ジンス ピョートル・ヤン 元谷友貴

DEEP123:セミファイナル・ソン・ジンス vs. CORO

バンタム級

バンタム級王者のジンスが6年ぶりにDEEP参戦。6年前の試合では、北田俊亮バンタム級王座決定戦で対戦し、2RKO勝ちで王座を獲得。同年にUFCと契約して王座を返上している。UFCではピョートル・ヤンとマリオ・バティスタに敗れて2連敗。UFCと契約している時期から韓国中央大学の薬学部に通っており、リリース後は怪我と薬剤師の資格試験受験によりブランクが開いていて、UFC以来5年ぶりの試合となる。31歳。

COROは2022年にDJ.taikiとの暫定王座決定戦で勝利しタイトルを獲得したが、石司との初防衛戦で敗れて陥落。直近は昨年11月に元谷友貴に2RKO負け、今年7月に瀧澤に判定負けで2連敗中。36歳。

両者オーソドックス。左ボディを入れたジンス。右フック。ジャブから右、左ボディを積極的に手を出していく。飛び込んで右を入れたジンス。COROはサークリング。ジンスのジャブが顔面にヒット。COROも左右のパンチを打ち返す。右がヒットしバランスを崩したジンス。さらにカーフキックを入れる。ジンスもカーフを返すとボディロックからテイクダウン。サイドで押さえ込むジンス。COROの右腕を足で固定し、左腕を右腕で固定しつつ、左の鉄槌を入れる。うつ伏せになったCOROだがジンスバックマウントに。スクランブルで動いて逃れようとするCOROだが、常に背中についているジンス。仰向けになると足のクラッチでCOROの右腕を巻き込んで封じてリアネイキドチョーク!COROタップ!

1R4分4秒、リアネイキドチョークでソン・ジンスが復活の勝利。

ジンス「6年ぶりに試合させていただき、ありがとうございました。もっと打撃でガンガン行きたかったんですが、グラウンドになってこういう展開になってしまいました。次はもっとアグレッシブにガンガンいきます。よろしくお願いします。」

 

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【DEEP123】65カ月振りの復帰。6年8カ月振りのDEEP参戦、ソン・ジンス「4万8000人の前で戦いたい」

【写真】 本当に強かった。あの時の強さがあれば、RIZINバンタム級を引っ掻き回す可能性は十分にある(C)DEEP

明日8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP123。同大会に元DEEPバンタム級王者でUFCベテランのソン・ジンスが5年5カ月振りの復帰戦で、COROと戦う。
Text by Manabu Takashima

2018年にDEEPバンタム級チャンピオンからUFCにステップアップ。9月にピョートル・ヤンと激闘を繰り広げ、敗れてなお名を挙げたソン・ジンスだが、翌2022年7月のマリオ・バウティスタ戦を最後にUFCはおろか、MMA界から姿を消した。

そのソン・ジンスが6年8カ月振りにDEEP参戦。一度はキャリアが途絶えた理由と、復帰後の目標を尋ねようとインタビューを試みると、韓国でまさかの戒厳令が発令されてしまう。一夜で緊迫の夜を終えたソウルの自宅から、リモート取材で効いたソン・ジンスの声をお届けしたい。


──ソン・ジンス選手、今もまだ韓国ですか(取材は5日に行われた)。

「ハイ。明日、東京に向かいます。計量の前日ですね。日本に行ってから水抜きをする予定です」

──すぐに解除されたのですが、まるで1980年代を思い出すような戒厳令が敷かれ本当に驚きました。長引けば日韓の行き来が止まってしまうという恐れもありました。精神的に影響はなかったですか。

「自分もチームメイト達も、もの凄く驚きました。日本に行くことができなくなるんじゃないかと、戒厳令が取り下げられるまで眠ることもできなかったです(苦笑)」

──あり得ないファイトウィークを迎えてしまいましたね。

「本当にその通りです。こんなことは最初で最後であってほしいです」

──しかも5年5カ月振りの復帰戦で、このようなことが起こるとは……。戒厳令は関係なく、復帰に向けてどのような気持ちですか。

「自分がまたプロファイターとして戦う場に立つことに関して、まだ実感でわかないです。だからといって緊張をしているわけではないのですが、ケージのなかに入ってみるまで実感できないのかもしれないです」

──2018年にDEEPで圧倒的な強さを見せ、バンタム級王者からUFCへ。2連敗だったとはいえ、ピョートル・ヤン戦とマリオ・バウティスタ戦で強豪相手にファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得。強さを見せていたなかで、半ば引退状態になったのはなぜだったのでしょうか。

「実は2019年に首のヘルニアで、体が思うように動かすことができなくなりました。マグカップすら持ち上げることが困難で……」

──!! そんなに重症だったのですか。

「ハイ。あの時は試合を続けることはできなかったです。もちろん現役を続けたい気持ちはありました。でも、余りにも首の状態が悪くて引退をしようかという気持ちと半々でした。とりえず試合や練習から離れ、大学での勉強を優先することしたんです。

実はUFCと契約した年に、薬科大学に合格していました。そのまま、そっちの道で生きる人生もあったかと思います。でも妻やチームメイトが、本人以上に自分のことを信じてくれて。彼女や彼らがいてくれたから、復帰が可能になったと思います」

──いつ頃から、本格的に復帰を考えるようになっていたのでしょうか。

「2023年には、体は戻っていました。スパーリングをしても問題なかったですし。ただ今年の1月に薬剤師の国家試験があったので、試験を優先して試合に出るのは控えてしました」

──そして現役復帰ということは、国家試験の方は……。

「無事、合格でした」

──アッ、それは良かったです。おめでとうござます。

「ありがとうございます」

──国家資格は取ったうえで、MMAへの復帰を決めたのですね。

「ハイ。今は資格を生かして働くのではなく、MMAでもう一度上を目指そうと思って格闘技漬けの日々を送っています」

──ソン・ジンス選手が休養していていた5年間で、MMAシーンは変わり世界中から強い選手が生まれています。

「ハイ、世界は変わりました。UFCのレベルが、もの凄く上がっています。ただ本音を言えば、韓国はあまり変わっていないです。世界の進化のスピードに、置いて行かれているように感じています」

──そのように思われているのですね。そのような状況で復帰を決めたソン・ジンス選手は、目標をどこに定めているのでしょうか。

「まだ復帰を決めただけで何の結果も残せていない身分ですが、UFCで自分の力を発揮できなかったので今度こそという気持ちがないわけではないです。ただ、7月のRIZINで4万8000人ものファンが集まっている光景を見て、驚かされました。実はDEEPでベルトを巻いた時に、RIZINで戦わないかという話がありました。限られたファイター人生で、自分も4万8000人の前で戦いたい。その戦う機会があれば……と想像してしまいましたね。もちろん今回の試合で結果を残すことが大前提ですが、RIZINを視野にいれています」

──単刀直入に伺いますが、現状のソン・ジンス選手の力はUFCで戦っていた時代と比較して、どれぐらいだと認識していますか。

「UFCで戦っていた時より、成熟したと思います。体力的にはあの頃の方が上かもしれないですが、ファイトIQがついたことで練習仲間も『今の方が良い』と言ってくれています。その言葉で、自分も自信をつけることができています」

──先日インチョンで行われたRING Championshipのアマチュア大会で、チームメイトのコーナーに就いていました。今はどのような選手たちと練習をしているのでしょうか。

「コリアンゾンビMMAのコーチだったペク・スミンさんが創ったコーナーマン・ジムに所属し、イ・ユンジュンさんのチームAOMで出稽古をさせてもらっています。あとはONEバンタム級のクォン・ウォンイル選手とも練習しています」

──RIZINのレーダーに掛かるためにも、CORO戦ではどのような試合をしないといけないと思っていますか。

「以前、DEEPの試合に出ていた時は自分の強味も理解せずにガムシャラに戦っていました。今は、自分の長所が分かって戦えるはずです。ファンの皆が喜んでくれる試合をして、RIZIN関係者に評価される自信はあります。楽しく、激しい試合ができると思うので応援よろしくお願いします」

■DEEP123 視聴方法(予定)
12月8日(日)
午後5時05分~ YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP123対戦カード

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
芦田崇宏(日本)

<バンタム級/5分3R>
ソン・ジンス(韓国)
CORO(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
宇佐美正パトリック(日本)

<フライ級/5分3R>
本田良介(日本)
関原翔(日本)

<ストロー級/5分3R>
越智晴雄(日本)
多湖力翔(日本)

<ライト級/5分3R>
神田コウヤ(日本)
山田聖真(日本)

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
GINJI(日本)

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
小崎連(日本)

<フェザー級/5分2R>
安井飛馬(日本)
牧野滉風(日本)

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