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Gladiator Gladiator020 MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2023#01 UAEW UFC アレハンドロ・フローレス アンドレ・ハリソン エウベウチ・バーンズ キック クリス・ウェード ダニエル・トーレス チアゴ・マヘタ・サントス チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン マルロン・モラエス モヴリッド・ハイブラエフ ランス・パーマー ロブ・ウィルキンソン 中川皓貴 工藤諒司

【PFL2023#01】PFL開幕戦で工藤諒司が19勝0敗1分のハイブラエフと対戦。グラジ王者チョ・ソンビンも出場

【写真】これはまた凄まじい相手との対戦が決まった工藤だ(C)PFL

16日(木・現地時間)、4月14日(金・同)にネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズで開催されるPFL2023年レギュラーシーズン=キックオフ大会の追加カードと出場参加選手が発表され、工藤諒司が2021年シーズン優勝者モヴリッド・ハイブラエフと対戦することが明らかとなった。

2023年シーズンはフェザー級とライトヘビー級が開幕戦となり、2022年フェザー世界王者のブレンダン・ラウネーンがマルロン・モラエス、同ライトヘビー級世界王者ロブ・ウィルキンソンがチアゴ・マヘタ・サントスという両UFCベテランと戦うことが既にアナウンスされていた。

昨年ベスト4の工藤の継続参戦は決定事項だったが、レギュラーシーズンは2戦しか実施されないなかで、初戦がハイブラエフとのマッチアップとは如何に彼が世界の高みで戦っているのかの表れだ。

しかも前述したラウネーン✖モラエス、そして昨年の準優勝で工藤を準決勝で破ったバッバ・ジェンキンスがもう1人のベスト4=クリス・ウェードと対戦する一番に並び、工藤✖ハイブラエフはESPNで中継されるメインカードに組み込まれている。


重量級大好き米国にあって今大会のメインカードはライトヘビー級が2試合、フェザー級が3試合となっている。それだけ注目度の高い階級で、2度目のシーズン挑戦となる工藤。しかしハイブラエフは簡単な相手でない。どころか非常に厳しい相手といえる。

キャリア19勝0敗1分──ロシアは北コーカサス、ダゲスタン生まれの32歳。同地のファイターの多くに見られるフリースタイルレスリングから格闘技を始めたハイブラエフも、コンバットサンボに転身しMMAという路を選択した。

アブドゥルマナップ・ヌルマゴメドフの指導の下、キャリア11連勝でONEと契約し、現UFCファイターのエウベウチ・バーンズを破るも僅か1試合でアジアを去り、母国で1試合を挟むとPFL 2019年シーズンに臨んだ。

初戦でデイモン・ジャクソンをヒザ蹴りで10秒KOという衝撃的な北米デビューを果たしたハイブラエフだったが、続くアンドレ・ハリソン戦はドロー、シーズン準々決勝でダニエル・ピエダのフックで沈みシーズン制覇はならなかった(※後にピエダがテストで陽性となり結果はノーコンテストに)。

初めてキャリアの挫折を経験したハイブラエフだが、UAEWを経て2021年シーズンに挑むとランス・パーマー戦ラウネーン戦ウェード戦などをクリアしPFLの頂点に立つ。連覇が期待された2022年シーズンは負傷欠場となり、今回の工藤戦が1年半ぶりの実戦復帰だ。

いわば工藤は優勝候補筆頭と対戦するわけだが、ポジティブに考えるとここで勝てば2年連続プレーオフ進出に大きなアドバンテージを持つことになる。ばかりか、他の選手にとってもハイブラエフの敗北はシーズン制覇の道を幾分か優しくするものだ。

レスリング&コントロールに徹して来られると、正直分は相当に悪いだろう。ただし、ハイブラエフが打撃で攻めてくるなら今や工藤は左右の両方の拳でノックダウンを奪うことができる。つまりは、テイクダウンを如何に切るかが鍵となってくる。

そして、テイクダウンを許してもスクランブルに持ち込み、凌ぐ。ハイブラエフを動かして疲れさせる。フィニッシュ勝利にはボーナスという利点があるが、工藤は15分のフルファイトで10分間は我慢の展開──残りの5分でボーナス1Pが付随するフィニッシュ勝利を目指すぐらいの開き直った心理状態から準備を始め、徐々に勝機が増す戦術を確立させていって欲しい。

(C)KSW

メインカードの3試合以外のフェザー級レギュラーシーン出場選手も注目だ。

まず昨年工藤にKO負けしているアレハンドロ・フローレスと元KSWフェザー級王者ダニエル・トーレスがプレリミでマッチアップされている。

2021年1月トーレスは当時、欧州で最強非UFCファイターという評判だったサラディーヌ・パルナスを右フックの上腕がテンプルをかすめるパンチでKOし、ベルトを巻いている。

工藤という物差しがあるフローレスとの試合で、トーレスの力量を測ることができる一番といえる。また対戦相手は未定だが、今回のリリースでチョ・ソンビンのシーズン出場も明らかとなっている。

元UFCファイターで、2021年シーズン以来のPFL参戦が決定したジョ・ソンビンは1月22日のGladiator020で中川皓貴を2分12秒でKOし、フェザー級のベルトを巻いたばかりだ。

そのフェザー級を越えた──ウェルター級を思わせる体躯で、北米再チャレンジを決めたチョ・ソンビン。PFLのマッチメイク次第で工藤との対戦をあり得るだけに、彼の試合も見逃せないシーズン開幕戦となる。

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Brave CF MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2023#01 UAEW サディボウ・シ ジャラ・フセイン・アルシラウィ ジャンカルロ・ボドニ ムスタファ・ラシッド・ニーダ ルーカス・バルボーザ

【PFL CS2023#01】PFL版トライアウトはウェルター級から。炸裂するか!! ハルク・バルボーザの鉄板パス

【写真】やはり気になるのは、打撃への耐久力だ(C)MMAPLANET

27日(金・現地時間)、フロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオでPFL Challenger Series2023#01が開催される。

賞金100万ドルを賭けたシーズン&プレーオフ制を敷くPFLとの契約を勝ち取るため8選手が争うPFL版トライアウト大会のチャレンジャーシリーズ、2023年の第一弾はウェルター級で実施される。


4試合、8人の出場選手を国別で分けると米国が3人、ブラジルが2人、ジョージアとスロバキアという東欧&旧ロシア勢、中東サウジから1人となっている。

なかでも注目はルーカス・バルボーザであることは間違いない。ムンジアル&ノーギワールズを制し、昨年のADCCでは88キロで2位となっているバルボーザは、ハルクの異名を持つグラップラーだ。

昨年の同シリーズにもエントリーしていたバルボーザだが、対戦相手の変更を経てキャンセルとなった。その後、グラップリングシーンに戻ったバルボーザはBJJ STARで柔術の神の子ミカ・ガルバォンに決勝で敗れ、ADCCでもジャンカルロ・ボドニにファイナルで下った。

2つの2位はバルボーサにとって納得いく結果ではない。そしてCSでいえば、基本は1人しかサバイバルできない舞台で勝利、オーディエンスと立会人の支持を得て一等賞に輝くしかない。

MMAでは2勝1敗のバルボーザのテイクダウンから鉄壁のパスガード、そして肩固めというタイトな攻撃が、NY在住ジョージア人ファイターでCFFCなどのアマ部門からキャリアを積み上げてきたイッツォ・バブレイゼに爆裂するのか。

打撃のある戦い、その神経戦でスタミナの有無も勝敗の行方に大きく影響してくるだろう。この他のメンバーでは昨年の同シリーズで契約を果たしたヨルダンのライオン=ジャラ・フセイン・アルシラウィに続き、中東サウジアラビアから挑むムスタファ・ラシッド・ニーダも気になる存在だ。

Desert Force、Phoenix FC、そしてBRAVE CFとUAEWと中東のMMAイベントでキャリアを積み重ね7勝3敗の結果を残すラシッドは、5年前に昨年のPFLウェルター級を制したサディボウ・シとPhoenix FCで対戦予定だったがキャンセルになった過去がある。この間、シは100万ドル獲得フィターとなったが、ラシッドのPFLでのキャリアはまず今週末から始まる。

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ONE163 UAEW UFC   アブラォン・アモリン イスラム・マカチェフ ウスマン・ヌルマゴメドフ ウ・ソンフン オンラ・ンサン カールストン・ハリス キック キム・ジェウン キャムラン・アバソフ キリル・ゴロベッツ クォン・ウォンイル クリスチャン・リー ケビン・ベリンゴン ザイード・イザガクマエフ ジェイムス・ナカシマ ジャン・リーポン スティーブン・ローマン ダナ・ホワイト ダニエラ・ケリー チャンネル ハム・ソヒ ビビアーノ・フェルナンデス ボクシング ラスラン・エミルベク ロッタン・シットムアンノン 岡見勇信 平田樹 若松佑弥 青木真也

【ONE163】青木真也と対戦=イザガクマエフ─02─「殴って試合を終らせるよ。彼の柔術は役立たない」

【写真】決戦はいよいよ明日 (C)MMAPLANET

明日19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、青木真也と対戦するザイード・イザガクマエフ・インタビュー後編。

世界を席巻するカビブ・ヌルマゴメドフ軍団の実力者はUFC行きを逃した一戦で何を学び、青木戦をどのように捉えているのか。話を訊くほどに、ヌルマゴ軍団とは今は亡きアブドゥルマナップの教え子という誇りを持って戦う集団であることが伝わってきた。

<ザイード・イザガクマエフ・インタビューPart.01はコチラから>


──ダゲスタンは次から次へと強豪ファイターが生まれていますが、ザイードを初めて注目したのは旧Eagle F=Gorilla FCの暫定ウェルター級王者になり、ダナ・ホワイトが観戦したUAEWとEagle FCの合同イベントに出場した時でした。UFCとの契約が目の前にあったファイトでカールストン・ハリスに敗れ、ハリスがオクタゴンへステップアップを果たしました。その後、ザイードはEagle FCで2勝しONEとの契約をしました。

「UAEでの試合を落としたのは……初回は取っていたけど、2Rに拳を負傷してしまったからだ。ケガをしたけど、そのまま戦ってアナコンダチョークを極められてしまった。試合映像を何度も見て、どこにミスがあったのかを確認した。結果、一番の敗因は自信過剰だったことだ。あの試合から俺は変わった、絶対に相手を軽視することなく、集中して戦うようになった。

そしてONEと契約して、最初の試合はランク3位のジェイムス・ナカシマを相手に、見た目も良い勝利を収めることができた。あの試合でも、律し方などさらに厳しく自分を見るめることができるようになった」

──9月にジャン・リーポンを破った際、青木選手を対戦相手に指名しました。

「シンヤはレジェンドだ。子供の頃から彼の試合をずっと見てきた。もうすぐ40歳になることも分かっている。時間の無駄使いになるような試合はしたくないから、シンヤ・アオキと戦いたいとアピールした。彼に勝つと、俺はさらにステップアップできるからね」

──チャトリなどもONEで一・二を争うグラップラー対決だと言っていました。青木選手は極めの強さはが知れ渡っていますが、今やケージレスリングも彼のスタイルを構成する上で欠かせないコアとなっています。その辺り、ザイードはどのように思っていますか。

「彼のスキルは疑いようがない。特にレスリング、テイクダウンに関しては。でも、その点においては僕の方がずっと上回っている。それを試合当日に証明するよ」

──そうなると、青木選手は下からの仕掛けも高度な技術を持っています。彼の柔術についてはどのような印象を持っていますか。

「俺がテイクダウンを奪えば、彼にとっては最悪のポジションにいることになる。殴って試合を終らせるよ。そうなると彼の柔術は何も役立たない。それに彼は打撃戦が苦手なことは誰もが知っている。そして、40歳のファイターがそこをどう変わる手立てがあるのかって話だよ。だから、シンヤはテイクダウンを狙ってくる。距離がバッチリをハマれば、彼の想い通りになる可能性もある。ただし、そうならなければどうなるのか。そこは試合でハッキリさせるから、しっかりと見て欲しい」

──日本のファンにショックを与える自信は? 

「アハハハハ。勿論、日本の人たちは日本人選手を応援するだろう。だけど19日の夜は皆を驚かせることになる。僕の拳は、皆にショックを与えることになるだろうね」

──今、カビブ・ヌルマゴメドフ軍団にはUFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフがいて、18日の夜にはウスマン・ヌルマゴメドフがBellator世界ライト級王座に挑戦します。そしてザイードはONEで戦っている。イーグル軍団が世界のメジャー・ライト級王座を独占する自信はどれだけありますか。

「う~ん、もちろんONEライト級王座が目標で、ベルトを巻くために戦っている。でも次の試合を10日後に控えた今、そういうことはあまり考えていない。シンヤ・アオキとの試合に向けてポジティブな気持ちで居続けたい。ただし、この試合で勝てば次はチャンピオンを指名する。そして、タイトルに挑戦してライト級のベルトを巻く。

ONEの関係者、ファン、そしてファイターたちに言いたいのは、この団体のライト級のチャンピオンになるのは、伝説的な指導者アブドゥルマナップ・ヌルマゴメドフの教え子だということだ」

──では最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「可能であれば、僕の勝利を見てもハッピーな気持ちでいてほしい」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)


c
■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

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BELLATOR Bellator287 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC UAEW UFC   アダム・ピコロッティ キ・ウォンビン クォン・アソル サルバツホン・ハミドフ シモン・ビヨン ジャスティン・ゴンザレス ソウル・ロジャース ダニエル・スカティッツィ ティム・ワイルド デヴィ・ギャロン ニキータ・ミハイロフ パンクラス ファビアン・エドワーズ ベラトール マンスール・ベルナウイ ユ・スヨン

【Bellator287】計量終了 ベルナウイはRoad FC時代の強さを維持しているのか。タジキのハミドフにも注目

【写真】 強さを争う場ならカスピ海沿岸と中央アジアを掘らないと嘘(C)BELLATOR

29日(土・現地時間)、イタリアはミラノのかつてはパラリードの名で親しまれていたアリアンツ・クラウド・アリーナで開催されるBellator287「Piccolotti vs Barunaoui」の計量が、28日(金・同)に行われている。

今大会のメインはアダム・ピコロッティ×マンスール・ベルナウイのライト級マッチ。来年開催が予定されているライト級ワールドGPに向け、ベルナウイの査定試合という見方が出きる一戦だ。


Road FCライト級王座挑戦権が懸けられたライト級Tを経て、王者クォン・アソルに勝利した暁には100万ドル(※トーナメント優勝時点で20万ドルを獲得)を手にするという1年10カ月のロングランタイトル奪取劇から、3年5カ月──ついにベルナウイが実戦復帰を果たす。

Road FC王座奪取後、ベルナウイは大舞台で戦うことを念頭におき、RIZINからの出場交渉には首を縦に振ることなく長いバカンス期間に入ってしまった。コロナ禍で練習拠点をプーケットからパリに移し、ついに雌伏の時を終える。

ベルナウイはRoad FCではクォン・アソルを始め、カビブ・ヌルマゴメドフの盟友シャミール・ザハロフ、日本の下石康太、在韓モンゴリアン=ムングトスズ・ナンディンエルデン、キム・チャンヒョン、RTU出場でGladiatorライト級王者のキ・ウォンビンという7人から全て一本勝ちを手にしている。

しかも、下石とザハロフは3Rでそれ以外の選手は5分以内に仕留めているというフィニッシャーだ。とはいえザハロフと下石相手には盤石のコントロールということはなく、スクランブル戦を経て──特に下になったときの悦妙のスイープ奪取力でポジションを挽回して勝利に結びつけていた印象がより強い。

あの一瞬の機転と、集中力を切らさないファイトがこれだけのブランクを経て如何に維持できているのか。さらにいえば英&北米系ファイターとの対戦経験が少ないこと、ピコロッティとは上背の差がほとんどなくフィジカル的な優位さは求められない影響があるのか──も気になるベルナウイのワールドステージ初陣だ。

同じライト級でソウル・ロジャース、フェザー級ではジャスティン・ゴンザレスら注目選手が戦うメインカードに対し、プレリミで見逃せないのがオープニングファイトでジョゼ・マリア・トメと対戦するサルバツホン・ハミドフだ。

キャリア18年、元UFCファイターのブラジリアン・ファイター=トメは戦績40勝9敗3NCの40歳。対するハミドフは17歳でプロデビューを果たし、過去6年間で13の勝利を積み重ねてきた無敗のタジキスタン人選手だ。

ハミドフはUAEWではZEUSバンタム級王者でパンクラスにも来日経験のあるユ・スヨンをケージレスリングの消耗戦で下している。基本、シングルからケージにつめてテイクダウン&トップもしくはバックコントロールで試合を支配するスタイルだが、相手を削るなかでパウンドアウトや前後の絞めを持つ。

ベラトール・バンタム級戦線でケージレスリング&スクランブルの雄といえばタイガー・マゴメドフ。そのマゴメドフやニキータ・ミハイロフと北の勢力争いに割って入ることができるのか──楽しみな中央アジア(所属はロシアントップチーム)の俊英の初登場だ。

■視聴方法(予定)
10月30日(日)
午前1時00分~ U-NEXT

■Bellator287計量結果

<ライト級/5分5R>
アダム・ピコロッティ: 155.2ポンド(70.39キロ)
マンスール・ベルナウイ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ファビアン・エドワーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
チャーリー・ウォード: 185.2ポンド(84.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 155.3ポンド(70.44キロ)
ティム・ワイルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ゴンザレス: 145.2ポンド(65.86キロ)
アンドリュー・フィッシャー: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155.8ポンド(70.66キロ)
ダニエル・スカティッツィ: 154.8ポンド(70.21キロ)

<ミドル級/5分3R>
コステリョ・ファン・スティーニス: 185.4ポンド(84.09キロ)
カミル・オニシュチョク: 185.4ポンド(84.09キロ)

<ライト級/5分3R>
チボー・グッチー: 155.9ポンド(70.71キロ)
アルフィ・デイヴィス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ: 115.1ポンド(52.2キロ)
マヌエラ・マルコネット: 115.8ポンド(52.52キロ)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ヴァルテル・コグリアンドロ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
シモン・ビヨン: 205.8ポンド(93.34キロ)
ドラゴス・ズッコ: 203.4ポンド(92.26キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコロ・ソッリ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.9ポンド(77.51キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 204.8ポンド(92.89キロ)
ルーカス・アルシーナ: 204.4ポンド(92.7キロ)

<181ポンド契約/5分3R>
スティーブン・ヒル: 179.9ポンド(81.6キロ)
アンドレア・フージ: 181ポンド(82.1キロ)

<バンタム級/5分3R>
サルバツホン・ハミドフ: 135.8ポンド(61.59キロ)
ジョゼ・マリア・トメ: 135.6ポンド(61.5キロ)

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MMA MMAPLANET o UAEW UAEW34 ジャマル・ラステム 吉野光

【UAEW34】グレコのラステムに対し、吉野は柔道=大外刈り、大内刈り、払い腰、左ハイで判定勝ち

<65 キロ契約/5分3R>
吉野光(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジャマル・ラステム(トルコ)

オーソに構えてきたラステムは、吉野の左ストレートに組み付きクリンチの攻防になる。吉野はすぐに払い腰を狙うが、これはラステムが軽く封じる。ケージに押し込まれた吉野、大内刈りにもラステムは崩れない。ここで早目のブレイクが掛かり、吉野は左を当てて組みつくと大外刈りでテイクダウンし、クルスフィックスでパンチを連打する。しかし、ラステムは両足で挟まれた左腕で吉野の持ち上げ、肩ブリッジをするようにテッポウで返す。

まさかのリバーサルを許した吉野は、すぐにスクランブルに持ち込みシングルに出るが、ラステムがバックに回る。向き合おうとする吉野に対し、ラステムは右腕を首に巻き付けるようにして、背中を取ろうとする。吉野は許さず胸を合わせて大内刈りでテイクダウンを思いきや、その勢いを利用してブリッジしたラステムは後方に押し上げ、そのまま両者が立ち上がる。左腕を差した吉野にラステムはヒザ蹴り。直後に吉野は左腕を利して払い腰で投げきる。

そのままサイドを取った吉野は、右腕を差してきたラステムをがぶる。立ち上がって離れた両者、吉野は左ローを蹴る。オーソのままラステムに左ミドルを狙った吉野。打撃では怖さはないか。それでも左に右を合わせてきたラステムが、バランスを崩した吉野に組みつく。吉野は左腕を差してヒザ蹴りをボディに突き上げる。離れたラステムが右前蹴りを見せたところで時間に。豪快な投げとクルスフィックスからのパンチで吉野が初回をリードした。

2R、吉野は左ミドルから左ストレート、ラステムが組み初回から続くタイアップ状態に。左エルボーを振るって離れた吉野は、まっすぐ左で前に出る。ここもラステムが組んで、右差しから左エルボーを打つ。吉野の払い腰を、腹ばいで耐えたラステムはがぶられても右腕を差し続ける。

離れ際、ラステムが背中を見せるように距離をとった刹那、吉野は左ハイを決める。下がったラステムを追いかけるように跳び蹴りを見せた吉野。これは空振りとなったが、シングルに出たラステムをがぶってボディにヒザを入れる。ラステムは押し返せなくなり、リリースした吉野がその立ち上がり際にヒザを顔面に突き上げる。吉野は逃げの組みになっているラステムを大内刈りで倒し、ハーフで抑えこの回も明らかに取った。

最終回、ハグをして健闘を称えあう両者。吉野は飛び込んで左ストレート、ラステムは組んで、この試合で初めてダブルアンダーフックで組むと、櫓投げのように持ち上げる。耐えて着地した吉野が、右を差し返す。完全にグレコ&ヒザ蹴りの状態に、レフェリーが両者を分ける。左フックに組まれた吉野は、ケージに押し込まれる。ラステムも相当疲れており、吉野は体を入れ替えてヒザ蹴りを繰り出す。またも両ワキを差したラステム。吉野はケージにもたれて投げを許さない。ここでもレフェリーがブレイクを命じ、試合は残り70秒に。

大外は防がれた吉野だが、最後の30秒で離れたラステムに左を振るう。ついにサウスポーになったラステムが右腕を差し、吉野は大内刈りも決まらず時間に。

最終回は思うように攻め切ることはできなかった吉野だが、2つのラウンドを取っていることは確実だ。結果、ジャッジ3者とも29‐28をつけ吉野がUAEW初勝利を挙げ、ヨアナ・イェジェチックから勝利者トロフィーを手渡されると満面の笑みを浮かべた。


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ABEMA AJ・ドブソン MMA MMAPLANET o TJ・ディラショー UAEW UFC UFC280   アルジャメイン・ステーリング アルメン・ペトロシアン イスラム・マカチェフ カイオ・ボハーリョ キック ケイトリン・チューケイギアン シャーウス・オリヴェイラ ショーン・オマリー ショーン・ブレイディ ジェニファー・マイア ズベア・トホゴフ ニキータ・クリロフ ピョートル・ヤン ベラル・モハメッド マテウス・ガムロ マノン・フィオホ マルコム・ゴードン ムハマド・モカエフ ルーカス・アルメイダ 平田樹

【UFC280】「NJまで片道2時間掛けてスパーに行くわ」。フィオホと対戦、ケイトリン・チューケイギアン

【写真】アッパレ過ぎるほど、アッパレな返答のオンパレードだったチューケイギアン(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC280でケイトリン・チューケイギアンが、マノン・フィオホと対戦する。

UFC在籍6年、タイトル挑戦経験がありオクタゴンで戦績11勝5敗というチューケイギアンにアブダビという地で戦うこと、新鋭フィオホの印象とタイトルショット、そしてNYでの女子選手のトレーニング環境について話を訊くと、彼女のMMAに対する向き合い方こそ、これだけのキャリアを残せる要因だと確信できた。


──ファイトウィークに入り、現地入りして間もないタイミングでインタビューを受けていただきありがとうございます。

「大丈夫よ。昨夜、アブダビ入りしてしっかりと睡眠をとることができたし、今日も問題なく体を動かすことができたわ……って、あなたのこと見覚えあるわ。確か……」

――7月の終わりにセラBJJで平田樹選手に関して、日本のABEMA用にインタビューをさせていただきました。

「ああ、そうね。Zoomで顔を見て、アレって思ったの(笑)」

――あれから3カ月、本来は9月のパリ大会で対戦予定だったマノン・フィオホと今週末に戦うことになりました。

「マノンのホームタウンであっても、すっごくパリで戦いたかったわ。ただパリを訪れたい、そういう感じだけど。大会終了後に数日間パリで過ごすつもりでいたから。それが凄く楽しみだったの」

――勝負云々でなく、パリを楽しみたかったということですね(笑)。

「それだけじゃないわよ(笑)。彼女は唯一のフランス人女子UFCファイターで、試合順もコメインだった。マノンのホームタウンで戦うという経験を楽しみにしていたし。でも、コーチ陣は中立の土地で戦うことを歓迎しているわね。彼女のケガでパリでの試合はなくなったけど、一度はパリで試合を戦ってみたいと今も思っているわ」

――ところで米国国内で3時間の時差で戦うのと、アブダビに来て8時間の時差で戦うのは体調的に違いは感じられますか。地球は自転しており、西に移動するのと東に移動するのではバイオリズムが違うという医学的見解を以前に読んだことがありまして。

「う~ん、その疑問に答えるにはまだこっちに入って早すぎる気はするけど、現時点で私は何も問題はないわ。飛行機とアブダビで睡眠をとったわけだけど、すこぶる好調よ。それに2020年にファイトアイランドで試合をしていて、アブダビへの遠征も初めてじゃないから、問題なく過ごせているしね。

あの時は朝の4時からの試合だったのが、今回は午後10時からだし。戦う環境としては、今回の方が良くなっているから不便が感じられないのかもね。だからベガスで戦うことではなくて、前回のアブダビで戦うことと比較すると今回は楽になっているのは確かよ」

――今回は中立の地です。基本的にケイトリンは米国での試合が多く、USチャントの後押しがあってもブーイングを受けて戦うことはないです。

「ブーイングされて戦うことを考えると、凄くワクワクするわね。もう7年も前になるけど、UFC以前にHungarian FCっていう大会に出場して、ブダペストで試合をしたの。トーナメント戦で決勝がハンガリーの選手が相手だったから、少しブーイングを受けたわ。でも観客の数自体がとても少なかったから、ブーイングも小さくて(笑)。

きっとパリの大観衆にブーイングされると、最高のクールだったでしょうね。でも、今はアブダビでのファイトを楽しみにしているわ」

――マノンはUAEW出身ですし、ひょっとすると彼女の応援が多いかもしれないですね。

「いずれにしても彼女のファイトスタイルはファンにも受けるし。私はアンダードッグだけど、しっかりと戦うわ」

――確かにマノンはUFCで4勝0敗ですが、ケイトリンも現在4連勝です。アンダードッグに納得していますか。

「確かに彼女はジェニファー・マイアに勝ったけど、フライ級契約でも本来はストロー級の選手との試合も多いわ。5連勝、6連勝、7連勝をしようが対戦相手にどれだけの価値があるのか、大切なことはそこよね」

――マノンのカラテ流ファイトにはどのような印象を持っていますか。

「体が強いわ。そして、あの動きをする選手は凄く少ないわね。ただし、マノンが戦ってきた相手で私のようなフットワークを使って戦える選手はいなかった。真っすぐ前に出て、攻撃が当たる相手ばっかりだったわ。これまでの彼女の試合は、スタイル的に戦いやすい相手が多かった。でも、私はちょっと違う戦い方ができるから」

――マノンのようなスパーリング・パートナーを今回は見つけることはできましたか。

「レフティでキックをたくさん使う。スパーでもドリルでも、そこを頭に入れて練習してきたから大丈夫よ。とにかく蹴りの数が多い。そこは十分に対策を練ってきたわ」

――ところで冒頭で話したようにセラBJJでケイトリンに会った取材は、いつ以来のイーストコーストでのジム取材かというぐらい久方ぶりでした。西海岸やミッドウェスト、あるいはラスベガスやフロリダで取材をしていると米国のジムは一つの場所で、全てのトレーニングをこなせるという印象が強かったです。でもNYで平田選手はマンハッタンやロングアイランドなど、公共交通を使ってクイーンズから1時間もかけて移動していました。

「そうね、ほんとソレがNYのクレイジーなところだわ。私はニュージャージー出身だけど、今はロングアイランドに住んでいて。だからセラBJJはすぐに行けるけど、週に2度ニュージャージーまで車で2時間かけて、スパーリングに行っているの」

――!!!!!! それって片道っていうことですか。

「そうよ。往復で4時間ね。私たちも一か所で練習できないことはないけど、納得できる練習をするには、それだけの移動が私は必要なの。特に女子選手はベストなトレーニング・パートナーを見つけることは男の人より難しいから。

全ての局面で練習パートナーがいる男子選手と、私たちは違うからね。まぁ不満には思うところもあるけど、ベストなトレーニングができないより良いからオプションがあって良かったと思っている。車で片道2時間かけても、マーク・ヘンリーの指導やニュージャージーでのジムメイトとの練習は私に欠かせない。納得できる練習をすることが、一番大切なことだから」

――それだけの想いでケイトリンはMMAを向かい合っているのですね。では、その想いをどのように土曜日の試合でぶつけたいと思っていますか。

「UFCで長く戦い、常に成長してきた姿を見せたい。そして、今も新しい武器を携えていることもね」

――おそらくはUFCはマノン・フィオホのようなニューウェーブの台頭を望んでいるかと思います。ただしこの4連勝対決、勝てばケイトリンにももう1度タイトルショットを戦う機会が巡ってくるのではないでしょうか。

「そうね、5連勝したらそのチャンスがあって然りよね。でも、それは勝ってからの話で、また交渉が必要だし、今回も良い勝ち方が求められるはずよ」

――ケイトリン、今日はありがとうございました。日本のファンに一言お願いできますか。

「私だけでなく、UFCを応援してくれてありがとう。日本からNYにガールズたちが練習に来るんだけど、大歓迎よ。彼女たちとの練習はとても楽しいわ。そして日本のファンの皆には土曜日のショーを楽しみにしてほしい。サポート、ありがとう」

■視聴方法(予定)
10月22日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
10月23日(日・同)
午前3時00分~PPV
午前3時00分~WOWOWプライム

■UFC280対戦カード

<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
イスラム・マカチェフ(ロシア)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]アルジャメイン・ステーリング(米国)
[挑戦者]TJ・ディラショー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
べニール・ダリューシュ(米国)
マテウス・ガムロ(ポーランド)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
マノン・フィオホ(フランス)

<ウェルター級/5分5R>
ベラル・モハメッド(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<ミドル/5分3R>
マフムド・ムラドフ(ウズベキスタン)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
ニキータ・クリロフ(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
ズベア・トホゴフ(ロシア)
ルーカス・アルメイダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
アブバカル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ガジシ・オマルガジシエフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アルメン・ペトロシアン(アルメニア)
AJ・ドブソン(米国)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
マルコム・ゴードン(カナダ)

<女子バンタム級/5分3R>
リナ・ランズバーグ(スウェーデン)
カロル・ホザ(ブラジル)

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MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC UAEW UAEW34 UFC ジャマル・ラステム 吉野光 海外

【UAEW34】砂漠のMMA=UAE Warriors参戦、吉野光「この試合は僕にとってコンテンダーシリーズ」

【写真】宿泊するホテルの前で。本当に充実している様子だ(C)SEIGO YAMAMOTO

20日(木・現地時間)にUAEはアルジャジーラ・スポーツクラブで開催されるUAE Warriors34でジャマル・ラステムと対戦する吉野光。10日前のオファー、対戦相手の負傷から試合前で1週間を切っての正式決定からの離日と、アブダビ入り。

吉野に怒涛の日々を振り返ってもらい、この試合に挑む意気込みと意義を尋ねた。


──吉野選手、まず今の気持ちを教えてください。

「もう、体重を落として戦うだけです。ワクワクしています。こういう厳しい環境で戦うことで、自分の意志が試されるので」

──10日前に正式オファーが最初にあったということですが、それ以前にUAEWで戦うという話はあったのでしょうか。

「あるかもしれないということは聞いていて、でもそこから連絡がなかったのでもう8割いや9割……う~ん、10日になった時点でもう受ける相手もいないだろうし、試合は無いという気持ちでいました。でも、ちょっと不摂生して太り気味だったのが、そのあるかもしれないということで体重を落としていたので、そのまま摂生し続けようと。僕自身は相手が決まれば、やるつもりでした。UAEWで戦うチャンスなんて滅多になくて、このチャンスを逃すと次はいつこういう機会に恵まれるのか分からないし。試合がなくて困っていたので」

──2月にRIZIN TRIGGERで勝利して以降、国内でオファーはなかったのでしょうか。

「なかったです。勝ったから次があるかなと思ったけど……残念でした。あっ、1度グラジエイターにという話はいただいたのですが、ちょうどその時に(山本)聖悟とRoad FCに出られるかもっていう話があったので、お断りさせてもらって。でも、結局Road FCの話もまとまらなかったです。

もともと海外で試合をしたいという気持ちあったのですが、その機会は巡ってこないですし。僕は海外で戦うことに憧れがあったので、ここはどんな状況でも試合があれば戦おうと思っていました」

──そして10日前のオファーを受けたけど、戦う予定だったサヴォイル・イマノフが負傷した(※それなのに何と、今大会に出場してカザフスタンのウラン・タマガバエフと戦う)という話が入った時は?

「もう絶対に試合はないと思いました。結局上手くいかんなぁ、神様が試合をするなって言っているんじゃないかという気持ちになりましたね。あの時点で、少し食べました(笑)。でも何があるか分からないと思って、試合があるかもという気持ちだけは持ち続けていました」

──結果、金曜日にジャマル・ラステムと戦うことが決まりました。

「航空券は送られてきていたのですが、もう完全に諦めているタイミングで連絡があったんです」

──試合まで1週間を切って、まだ決まらない時点で「もう無くて良い。あってもやりたくない」とは思わなかったですか。

「やっぱり、もしかしたらあるかもしれないという気持ちはありました。オファーがあったら『ノー』とは言わないという心を創って、練習も元立ちで練習を続けていました。そこで対戦相手が決まったと連絡がきたので、試合映像とか見る前に『やる』と答えました。

やっぱりUAEW、中東で戦うことは自分の希望でもあったので。UFCって簡単に行けるものじゃないし、ならそれ以外の大会……中東系で試合がしたかったです。UFCファイトウィークだし、UFCの関係者の目に留まるかもしれない。この試合は僕にとってコンテンダーシリーズだと思っています」

──おお、素晴らしい意気込みですね。では試合映像を視て、対戦相手の印象は?

「10日前に決まっていた相手はデカくて、実はやばいなって思っていました。だからあの相手と比べると、落ちるかなって。実際に強いか弱いかは戦ってみないと分からないのですが、少し気は楽になりました。バックドロップみたいな投げをたくさん使っていましたけど」

──グレコローマンレスラーでした。

「でも、そこは僕も得意な部分なので内股、払い腰で投げてやりたいです。テイクダウン勝負で、負ける気はしないです」

──気をつけないといけない点は?

「サイドバックで殴られること、それとマウントですね」

──確かにマウントを取るけど、バックコントロールまででバックグラブがなかったです。

「マウントで殴り続ける試合もありましたけど、相手が上久保(周哉)さん級でないとあそこで固められるということはないです。絶対にブリッジで返せると思います。バックキープが上手くないので、思い切り背中を見せて返せる自信はあるので。そこは安心しています」

──サウスポーで右は強かったですが。

「謎の強さですよね。そこだけ気を付けます。基本的には組みの展開になると思っています。どれぐらいの組み力か試したいですし」

──ハンドファイトで崩してヒザ蹴りという攻撃は嫌なだと思いました。

「さっきも言いましたが、組んでも負けないと思うし。そこで危ないと感じたら、打撃にシフトチェンジします」

──この試合で勝てば、どのような未来を描いていますか。

「また出たいです。UAEWだけでなく、強い選手が出ている海外の大会に出て結果を残す。そこでベルトを巻いて、UFCに行きたいです。でもUFCは現実味がないので、UAEWを含め海外の大会でベルトを巻いて、強いと思われる証が欲しいです」

──そのための一歩でもある今回の試合、どのように戦いたいですか。

「テイクダウンを取ってパウンドか極めて勝ちます。相手を削って、削って心を折って最後はフィニッシュする。そうイメージしています」

■視聴方法(予定)
10月20日(木・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS

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DEEP MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC Special UAEW UAEW34 UFC アザマット・カレフォフ グラント・ボクダノフ ジャマル・ラステム フィリッピ・ペレイラ 倉本一真 吉野光 遠藤大翼

【UAEW34】吉野光がスクランブル発進、トルコの投神=6戦無敗のジャマル・ラステムと砂漠決戦!!

【写真】このチャレンジ、ぜひとも実を結んで欲しい(C)MMAPLANET

20日(木・現地時間)にUAEはアルジャジーラ・ファイトクラブで開催されるUAE Warriors34に吉野光の出場が決まり、トルコのジャマル・ラステムと対戦することが明らかとなっている。
Special Thanks to Mr.Grant Bogdanove

アブダビ・ファイトウィーク、UAEW34からUFC280「Oliveira vs Makhachev」、そしてRoad to UFCと日本人の中東での挑戦に吉野がスクランブル発進で加わった。

フィリッピ・ペレイラ×アザマット・カレフォフ戦という注目カードが組まれた同大会へのオファーは、吉野のマネージメントするガルナ・グループ経由で、10日前にフェザー級マッチとしてウスベキスタン人ファイターのサヴォイル・イマノフとの対戦で届いた。


2月のRIZIN TRIGGERの遠藤大翼戦に勝利後、国内外ともに試合出場に恵まれずファイトに飢えていた吉野は、イエスと即答してアブダビ行を待つことに。しかし、その日にうちにイマノフが負傷したという連絡を受け、試合まで1週間を切っても代役の連絡が入らなかった。事態が動いたのは金曜日、65キロ契約でジャマル・ラステムとのマッチアップが纏まり、吉野は本日16日に東京を発ち、12時間のフライトを経てアブダビに入る。

ラステムの戦績は6勝0敗、バンタム級からライト級の3階級で試合を行っているが、直近の試合はフェザー級で戦っている。そのラステム、吉野が所属するALMA FIGHT GYM LIFEの代表で言葉の面でサポートするグラント・ボクダノフによると、なぜか64キロに拘っていたそうだが、トルコからUAEと日本からUAEでは移動距離も時間も違うことで吉野陣営は65キロを譲らなかった。

ラステムは過去の試合映像を視る限り、サウスポーでグレコ的なレスリングが強く、ボディロックからのテイクダウンや後方への投げを得意としているファイターだ。

寝技ではマウントは取るが、バックグラブにはいかずバックコントロールから殴ることが多く、もう3年前のデビュー戦では倉本一真張りに何度も対戦相手のオルズ・ミルオエフをバックスープレックスで投げて戦意喪失に追い込んでいる。

他の試合ではダブルレッグでテイクダウンを奪われるシーンもあり、レスリングが上半身に特化しているか。打撃に関してはグレコの組みとヒザ蹴りの融合や、右でダウンを奪うなど相当にパワフルな選手だ。

もちろん吉野には天下御免の小内刈り、下になってもロシア人やブラジル人を彷彿させるブリッジ返し=吉野返しがテッポウ返しがある。腕っぷしも強いラステムを相手に、吉野の不安要素はパワフルさ故のスタミナ不足だ。

しかし、この点についてボクダノフは「前回の試合後から吉野は打撃も組み技も成長しており、水泳を始めたことで持久力もついている」と課題を克服したと太鼓判を押す。

月曜日に日付が変わる頃に現地入り、水曜日が計量で未知のトルコ人ファイターと木曜日に戦う。リスクを避けていては、世界では戦えない。Road to ONEもDEEPも、そしてRIZIN TRIGGERの勝利も次に繋がらなかった吉野がアブダビで大勝負に出る。

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LFA LFA144 MMA MMAPLANET o ONE UAEW UFC   アスカル・アスカル クリスチャン・ナティヴィダッド ジエゴ・シウバ ジャレッド・レヴェル ダニエル・アルゲータ フアン・プエルタ ムイン・ガフロフ 堀内佑馬

【LFA144】計量終了 堀内✖プエルタは問題なし。バンタム級王座決定戦はガフロフ勝利のみ新王者誕生

【写真】シウバの体重オーバーで変則王座決定戦に(C)LFA

14日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるLFA144「Gafurov vs Silva」の計量が13日(木・同)に行われている。

日本から出場の堀内佑馬は、対戦相手のフアン・プエルタとともに計量をクリア。

堀内は仕切り直しの一戦かつUFCに向け大まくりが可能となる大切な戦いに挑む。


対して5月のブラジル大会でバンタム級王座とダニエル・アルゲータと争い敗れたジエゴ・シウバが、8月のアスカル・アスカル戦におけるスプリット判定勝利で、2度目の王座──アルゲータのUFCとの契約による空位となった──挑戦は、計量失敗により勝ってもベルトを巻くことができない変則王座決定戦として実施されることとなった。

勝てば王座戴冠となるムイン・ガフロフはONEからUAEWを経て昨年のコンテンダーシリーズに出場も、スピリット判定負けで契約できず。6月にLFAに初参戦し、Fury FCバンタム級王者のエルベチ・ソウザを右オーバーハンドからのパウンドで倒し、今回の王座決定戦に駒を進めてきた。

シウバが勝った場合は王座空位のまま、ガフロフが勝利した場合のみ新チャンピオン誕生となる変則王座決定戦──チャンピオンが常にステップアップしていくフィーダーショーのベルトの行方はどうなるのか。

■視聴方法(予定)
10月15日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass

■LFA144計量結果

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ムイン・ガフロフ: 134.2ポンド(60.87キロ)
ジエゴ・シウバ: 137.6ポンド(62.41キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ヘイダーマン: 243ポンド(110.22キロ)
ダイクォン・バックリー: 262.6ポンド(119.11キロ)

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬: 125.6ポンド(56.97キロ)
フアン・プエルタ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・レヴェル: 184.4ポンド(83.64キロ)
ヘナート・ヴァレンチ: 184ポンド(83.46キロ)

<フライ級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド: 125.2 ポンド(56.78キロ)
イスラエル・ギャルヴァン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ジョーンズ: 154.6ポンド(70.12キロ)
クリスチャン・ターナー: 155ポンド(70.31キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ロナルド・コールマン: 260.8ポンド(118.29キロ)
チャト・ワイエスト: 227ポンド(102.96キロ)

<バンタム級/5分3R>
アダム・アイサ: 134.8ポンド(61.14キロ)
マテオ・ゴンザレス: 134.4ポンド(60.96キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブレイディ・ミナー: 169.4ポンド(76.83キロ)
パトリック・リベラ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
シャイアン・バワーズ: 134.8ポンド(61.14キロ)
ナランジャガル・ツェンダユシュ: 134.4ポンド(60.96キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニールセン: 170.6ポンド(77.38キロ)
ベン・シャウアー: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
アンドレス・マーリー: 154.8ポンド(70.21キロ)
ホビソン・ジュニオル: 154.6ポンド(70.12キロ)

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ACA Brave CF MMA MMAPLANET o ONE PFL Road to UFC UAEW UAEW34 UFC アザマット・カレフォフ ダナ・ホワイト フィリッピ・ペレイラ マルトン・メスミアン

【UAEW34】ファイトウィーク幕開けは、ブラジルの五味隆典=ペレイラ✖ロシア最強カレフォフから

【写真】HEATで春日井武を破ってからも6連勝、デビュー以来15試合負け無しのカレフォフ(C)MMAPLANET

22 日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC280「Oliveira vs Makhachev」。翌日にはRoad to UFCの準決勝大会がダブルヘッダーで開かれ、さながらアブダビ・ファイトウィーク化している。そんな1週間、実戦の幕開けとなるUAE Warriors34が同地アルジャジーラ・ファイトクラブで行われる。

過去にもUAEWはカビブ・ヌルマゴメドフ率いるEagle FCとの共催や単独大会でもUFC ファイトウィークに大会を取り行ってきた。

当然、ダナ・ホワイトをはじめとするUFC首脳の目に留まる確率も高くなり、同じ週の大会で勝利した選手がUFCへ行くチャンスも広がる。またUAEWサイドも同プロモーションのPRを世界に向けて実施できるチャンスでもあり、現時点で発表されたカード数は7試合とコンパクトながら。アルメニア、スペイン、ブラジル、ロシア、モルドバ、レバノン、イラン、ウズベキスタン、フランス、スウェーデン、アゼルバイジャンと実に11カ国から選手を招聘した力の入ったマッチメイクを揃えている。

メインは161ポンド契約でマルトン・メスミアンが、アコイダン・ドゥケと対戦するが、注目はなんといってもコメインの131ポンド契約戦の伯露対決=フィリッピ・ペレイラ×アザマット・カレフォフ戦だ。


ペレイラはジャングルファイト・フライ級チャンピオンで、カレフォフはACAフライ級のベルトを巻くというMMA帝国と王国を代表する56キロの選手の対戦が、砂漠で実現することになる。

ペレイラの戦績は10勝1敗1分、ZONE FCというプロモーションのバンタム級王座にも就いている。そのペレイラ、名門ノヴァウニオン所属でニックネームはタカノリ・ゴミといのだから、ファイトスタイルは想像がつくというもの。

五味のようにスイッチヒッターではなく、オーソドックスだが前手も強いパンチャー&レスラーだ。オリジナルのタカノリ・ゴミはレスリングでは受けが強いタイプで、組ませて倒す能力が相当なものだが、ペレイラは受けと同様にパンチの圧の中で自らダブルレッグでテイクダウンを奪うという展開も得意としている。

さらにいえばパウンドも五味同様に強弱を使いこなせるとともに、ノヴァウニオン仕込みということもありポスチャーが良く安定性が高い。一番の違いは、ノヴァウニオン・スペシャルというべきバック奪取能力が高いことが挙げられるだろう。

対してキャリア15連勝0敗、2017年に1度だけだがHEATに来日しているカレフォフは、あのACA王座を2度に渡り防衛している──UFCが契約しないのが不思議な実力の持ち主だ。

攻防ともに安定感のあるペレイラだが、カレフォフも組みと打撃を合わせた圧力を持ち、下からの仕掛けもある一方でスクランブルによって相手を削るのはお手の物だ。

ペレイラが自分のペースで戦っているつもりが、実は削られている。そんな戦いをカレフォフはできる。コンテンダーシリーズに世界のフィーダーショーのチャンピオンが集まる傾向があるなかで、シーズン終了直後にUAEWが組んだブラジルとロシアのUFCファイター級の実力者対決、これは見逃せないマッチアップだ。

コメイン前にもPFLベテランでUAEWとEagle Fight等で4連勝中のアンダソン・フェヘイラが、モルドバのBRAVE CFやKSWで戦ってきたイオン・スルドゥと戦うなど、WSOF GC的な楽しみが詰まった大会となっている。

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