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【UAEW45】ヌルマゴ門下ハバロフと対戦、吉野光「皆はタゲスタン人には組みで勝てないと思っているけど」

【写真】結果で自己証明。夢を実現するために、今、J-MMA界で最も険しい道を選択しているといっても過言でないUAEW参戦組の吉野(C)TAKUMI NAKAMURA

17日(火・現地時間)にUAEはアブダビのアルジャジーラ・クラブで開催されるUAE Warriors45。吉野光はリネット・ハバロフと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

3月大会で、のちにコンテンダーシリーズでUFCとの契約を勝ち取るヴィニシウス・ジ・オリヴェイラにTKO負けを喫して以来の再起戦となる吉野。今大会で対戦するハバロフはヌルマゴ・チーム所属、プロ戦績7勝0敗というオリヴェイラ以上の強敵だ。

自ら厳しい道を行く吉野は「僕はハバロフのような相手と戦いたくてUAEWに参戦している。ハバロフに勝つことが出来たら自分の実力に自信を持てると思う」と語った。


――前回3月大会ではヴィニシウス・ジ・オリヴェイラにTKO負けという結果に終わりました。まずあの試合から振り返ってもらえますか。

「基本的に自分は組んで寝かせて極めるか判定で勝つかというスタイルで、前回は寝かせて削ってフィニッシュする作戦だったんです。でも僕が思っている以上に相手が頑なに組みから逃げて付き合ってもらえなくて、自分のペースで戦えなかったですね。細かい部分では、最初にテイクダウンしたとところでパウンドを打とうとして立たれてしまったこと。一度のテイクダウンを大事にできなかったことが反省点です。結果論ですが、あそこは殴るのではなく、まずしっかりと抑えるべきでした。そのあと何度かテイクダウンにトライしたのですが、テイクダウンできずにテンパったというか体力を消耗してしまいました」

――オリヴェイラはリーチも長く、徹底的に吉野選手のテイクダウンを嫌ってスタンドの打撃で勝負してきました。戦前からテイクダウンには苦戦すると予想していたのですか。

「簡単にはテイクダウンできないと思ったんですけど、僕も自分のテイクダウン力には自信があるし、だいたい初見の相手はテイクダウンできるんですよ。実際に先にテイクダウンできていますし。相手は過去の映像を見ても比較的組みをやる選手だったので、僕の時もそうなると思っていたら、いざやってみると組みから逃げることを徹底していたので、そこは意外でしたね」

――KOシーンについては完全に意識が飛ばされたわけではなく、まだ続行できるように見えました。試合が止まった時はどんな心境でしたか。

「今まで試合でダウンをしたことがなくて、一瞬だけ記憶が飛んでいました。で、気が付いた時に『あっ、俺、寝てる。いかなきゃ!』と思ったら、レフェリーに試合を止められちゃいました。試合直後は止めないでくれよと思ったし、まだ続行できたと思うんですけど、僕がパンチをもらったのが悪いですし、あの倒れ方をしていたら止められても仕方ないかなと思います」

――あの敗戦を踏まえて、どのようなことを意識して練習をしていましたか。

「デビュー当初は自分の引き出しがなかったこともあって、テイクダウンして上を取ることしか考えてなかったんです。でも何戦か前から打撃にも自信がついてきて、テイクダウンして立たれても『打撃でやってやるよ!』というスタンスになって。抑え込まずに殴ったり、欲を出してフィニッシュしにいったり…そういう戦い方になっていました。今はそこを見つめ直して、まずはコントロール優先で戦うことを意識するようになりました」

――また吉野選手の打撃は思い切りがいい分、相手の打撃を被弾するリスクもあるように見えます。そこはどう考えていますか。

「これは僕の感覚なんですけど、中途半端に相手のカウンターを警戒して打撃を出す方が危ないんですよ。だったら思いっきりいったほうがカウンターをもらいにくい。僕は自分の打撃の強味は思い切りの良さと突進力だと思うので、その強味を活かして戦いたいです。とは言え思い切りが良すぎるのもリスクがあるので、思い切り良くいくところと相手の打撃をもらわないで見るところのバランスを考えて練習しています」

――そこはスパーリングでも手応えを感じていますか。

「今までの僕は縦の動きしかなくて、離れた間合いで真正面からバーン!とテイクダウンに入る感じだったんです。でも今はサイドステップや横の動きを使うように意識していて、まだ完ぺきではないですけど少しずつ変わってきたと思います」

――何か新しい練習として取り入れたものはありますか。

「いつもセコンドをやらせてもらっている新居すぐるさんと一緒にレスリングの安楽龍馬さんのパーソナルトレーニングを受けていて、安楽さんの関係で早稲田大学のレスリング部に行かせてもらいました。試合が決まったのが大会まで一カ月を切ったタイミングでしたが、今回の相手はレスリングが強い選手なので、強いレスラーを体感したいと思ってお願いしました」

――その対戦相手ハバロフはヌルマゴ・チーム所属、7勝0敗のいわゆる未知の強豪です。

「打撃で倒している試合もあるんですけど、基本的にはジャブ中心でそこまで倒すための打撃じゃないと思うんですね。あくまで一番の武器はテイクダウンとパウンドで。もちろん打撃にも警戒していますが、一番はレスリングに気をつけています」。

――ハビブ・ヌルマゴメドフと同門らしく、構えをスイッチしての打撃&テイクダウンで試合を組み立てるタイプです。

「相手は組み技が強いですけど、僕の武器も組み技だし、細かいテクニックに違いはあっても、大雑把に分けるとファイトスタイルは一緒だと思うんですよ。僕はMMAグラップリングが強い選手、例えばロシア人やタゲスタン人と戦って、自分の強みがどこまで通用するかを試したかったので、今回はすごく試合が楽しみです」

――自分のストロングポイントをぶつけて勝ちたいですか。

「相手の組みが強いからといって、距離を取ってテイクダウンを切って打撃を当てて…みたいな考えは一切ないですね。自分の強みをぶつけて、どう相手をそこにはめていくか。その過程で打撃を当てる部分もあると思いますが、あくまで僕は自分の組みで勝負します」

――打ち合いならぬ組み合いでの真っ向勝負ですね。

「僕が打撃のことを分かっていないのかもしれないですけど、足を止めて打ち合って、狙っていなかったパンチが当たってKOすることってあると思うんですよ。でも組み技はそういう要素が少ないというか、打撃ほどラッキーが起こりにくいと思うんです。しかもハバロフはそこが強い相手だから、ハバロフに勝つことが出来たら自分の実力に自信を持てると思います。みんなロシア人、タゲスタン人には組み技で勝てないと思っているけど、僕がそうじゃないところを見せます」

――見ている側もロシア系の選手の組み技を必要に警戒している部分はあるのかもしれませんね。

「それは多少あると思います。大人と子供のほど差があるとは思わないですし、ある程度のレベルまでいけば相性で勝ち負けが決まるくらいの差しかないと思っています。同じ人間が同じ体重でやるわけですし。柔道時代に100キロの先輩に稽古つけていただいていたことを思えば楽ですよ(笑)」

――次でUAEWは3戦目となります。UAEで試合を続けていることをどう捉えていますか。

「凄く嬉しいし、楽しいです。僕とやったオリヴェイラもコンテンダーシリーズに出てUFCと契約していて、UAEWはUFCへの距離が近いと思いますし、UFCには出ていないけど強い選手たちが集まっている大会なので、そこで戦えることを嬉しく思っています」

――海外の大会に出て、そこでUFC出場という同じ目標を持つ選手たちと競り合うことに意味を感じていますか。

「ここで連敗しているようではUFCにもいけないし、UFCで勝っていく選手にはなれない。絶対ここで勝ち残ってやろうと思っています」

――日本の団体でキャリアを積むだけではUFCへの距離感が分かりづらい部分もあると思います。

「それが海外で試合をしようと思った理由ですね。例えば日本のトップ選手がUAEWに出ても勝ったり負けたりだと思うんですよ。でも世界的にはUAEWで戦っている選手たちの方が評価が高いと思うので、僕はその中に飛び込んで結果を出すキャリアを積みたいです」

――ハバロフはまさに知名度はなくても強い、UFC参戦の可能性を秘めたファイターです。

「僕はハバロフのような相手と戦いたくてUAEWに参戦しているので、そういう意味でも試合が楽しみです」

――では今回どのような試合を見せたいですか。

「僕はUAEWと単発契約ですし、負けたら呼ばれなくなると思うので、今回に関しては何が何でも勝ちにしがみつきます」

■視聴方法(予定)
10月17日(火・日本時間)
午後11時00分~ UFC Fight Pass

■UAEW45対戦カード

<UAEWライト級王座決定戦/5分5R>
アムル・マゴメドフ(ロシア)
ジェコンギル・ジュマエフ(ウズベキスタン)

<バンタム級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
パウリアン・パイヴァ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ラニー・ザーデ(ドイツ)
ジェニル・フランシスコ(フィリピン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アルテム・ゼムリャコフ(ベラルーシ)
バルトシュ・シェフチェク(ポーランド)

<150ポンド契約/5分3R>
アリ・アルカイシ(ヨルダン)
ヴァルテル・コリアンドロ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
リネット・ハバロフ(ロシア)
吉野光(日本)

<フライ級/5分3R>
ノウラ・アブザク(ヨルダン)
ヴィクトル・ヌネス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
サンスハル・アディロフ(カザフスタン)
藤田大和(日本)

<ライト級/5分3R>
アブダラ・コツホフ(タジキスタン)
ペトル・ブスドゥガン(モルドバ)

<139ポンド契約/5分3R>
マゴメド・アルアブドゥラ(ロシア)
ラバザリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<女子フライ級/5分3R>
アミーナ・ハダーヤ(豪州)
ワン・ホン(中国)

<ミドル級/5分3R>
カビブ・ナビエフ(ロシア)
アディス・タライベク・ウウル(キルギス)

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【UFN230】クリス・ロドリゲス戦へ、キャメロン・サーマン「バンタム級の未来が開かれる」

【写真】アジアンと変わらないぐらい童顔のキャメロン。しかし、強いです(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFN230:UFN on ESPN+88「Yusuff vs Barboza」が開催され、キャメロン・サーイマンがクリスチャン・ロドリゲスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

南アフリカの23歳、サーイマンはコンテンダーシリーズからUFCにステップアップし、現在3連勝中だ。まだあどけなさが残るサーイマンは、MMAに関して話すことが大好きな好漢で──その受け答えはケージのなかと同じように溌溂としている。


──キャメロン、クリス・ロドリゲスと週末に戦います。今の気持ちを教えてください。

「最高の気分だよ。過去一番のキャンプができて、ケガも全くなかった。体重も順調に落ちているし、全てがパーフェクトに進んでいるよ。UFC APEXの少ない観客の前で、最高のパフォーマンスを披露したいと思う。それに、凄く多くの南アフリカの人々がこの試合を見るだろうからね。ただフィニッシュするだけでなく、ボーナスを手にするためにオクタゴンで戦うよ」

──今、まさにUFC APEXで戦うことに触れていましたが、過去3戦はPPVショーでした。PPVイベントとFight Nightショーではファイトウィークの過ごし方も含め違いを感じることはありますか。

「まず、今回のUFC APEXでの試合は、コンテンダーシリーズを思い出せるものだよ。コーナーマンの2人と3人だけでやってきて、そこもコンテンダーシリーズに似ているよね。もちろん大観衆の前で試合をすることも好きだけど、ショーン・シェルビーからの申し出がFight Nightショーだったことで、気持ちが落ちることは一切なかった。良い対戦相手だし飛びついたよ。なんといっても、僕にとっては初めてメインカードで戦う機会が訪れたわけだしね。

僕らは試合の2週間前にやってきて、ファイターズホテルでなくパームス・ホテル&カジノに宿泊していた。そして、ファイトウィークになるとPPVショーとは違う、より専門的なメディアからのインタビューを受けているよ。こうやって色々な舞台を経験していくことが、チャンピオンになるための道のりだと理解している」

──前回のテレンス・ミッチェル戦は初回でTKO勝ちを収め、UFCデビューから連勝が3になりました。

「何もダメージがなくて速攻で勝つことができたから、よりやる気が増したよ。特にケガをすることなく試合に勝てたことは最高だ。今週末の試合も、全く同じような戦いにしたいと思っている」

──ロドリゲスはアグレッシブで、ウェルラウンダー。凄く良いマッチアップだという風に聞かされると、正直どのように思いますか。

「対戦相手は25歳で、僕は12月に23歳になる。2人の若い選手の試合に関して、そんな風に言ってもらえるなら嬉しいよ。この試合は将来のタイトル・コンテンダーが生まれる試合になるからね。クリスチャン・ロドリゲスもしっかりと準備をしてきているだろうし、僕と同じようにフィニッシュを狙ってくるに違いない。どちらのファイターの手が挙げられるのか──。僕の一番の武器は、スタミナだ。試合が最終回までいっても、全く問題ない。でも、最初の一打で勝負を決める。それが僕の狙いだよ」

──「僕とロドリゲスはレベルが違う。一方的な試合になる」というような返答ではなかったですね。

「しっかりと準備をしてきたし、キャンプにもコーチにも自信を持っている。そして、試合ではやるべきことを全てを出し切る。ハードワークの成果を見せるよ。10カ月で4試合目、継続的にハードトレーニングをしてきたし、土曜日には答えがハッキリするから──そんな風にいう必要もないよ」

──ところでキャメロンが戦うバンタム級戦線には、中村倫也選手という日本のMMA界から久しく輩出されなかった──UFC首脳が期待するファイターがデビューしました。彼のことは視野に入っていますか。

「チームメイトのマーク・ホルムが8月にUAEWで試合をした時に、アブダビで会場に向かうバスのなかでUFC Fight Passでシンガポール大会をチェックしていたんだ。そうしたら、途中でWi-Fiの調子がおかしくなって(笑)。でも、彼の動きはしっかりと見たよ。あのパフォーマンスは圧巻だった。次の試合が決まって、またリンヤ・ナカムラの戦いを見てみたい。なにより、いつの日か彼と戦いたいと思う。

MMAを戦う上で、何かベースとなるファイトスタイルを身に着けている場合、それが彼にょうにレスリングだとベストだよね。UFCのチャンピオンも元々はレスラーだったファイターがどれだけ多いか。レスリングは最高のベースだよ、MMAにおいて。南アフリカの子供達がMMAをやりたいと言えば、僕ならレスリングと器械体操をその前に経験させる。

キックボクシングからMMAに転じると、打撃の技術を伸ばすだけでなくレスリングとグラップリングを身に着けることは絶対だ。僕のベースはキックボクシングだけど、試合中に打撃戦で劣勢の場合は、上手くレスリングとグラップリングを使う取り入れることができた。僕は打撃の基礎があって組み技を消化できているから、レスリングに絶大な力を誇る選手に対しても、アドバンテージを持っている。そうなれたのもヘッドコーチ、アシスタントのコーチのお陰だ。彼がいなければ、僕は今ここにいない」

──レスリングと器械体操ですか。いやぁ、興味深いですね。

「僕がこんな話ができる機会を与えてくれることを、心から感謝している。ホント、日本で戦うことは僕にとって一つの夢なんだ。その機会が訪れ、十分に資金があったら日本中を回って、日本の人々とこんな風にMMA談義をしたいね」

──円安がどんどん進んでいるので、自分たちからすると笑いごとでないですが、キャメロンの日本旅行は難しくないと思います(笑)。

「OK。それは楽しみだ。日本のファンも含め、皆に土曜日のファイトでバンタム級の未来が開ける瞬間を見せたいと思う。フィニッシュをして、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得することを約束するよ」

■視聴方法(予定)
10月15日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN230対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ソディック・ユースウ(米国)
エジソン・バルボーサ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
エイドリアン・ヤネツ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンドレ・ペトロスキー(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
エドガー・チャイレス(メキシコ)
ダニエル・ラセルダ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
キャメロン・サーイマン(南アフリア)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
TJ・ブラウン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
タイナラ・リスボア(ブラジル)
ハヴェナ・オリヴェイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
テランス・マッキニー(米国)
ブレンドン・マロッティ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
イリナ・アレクシーワ(ロシア)
メリッサ・ディクソン(英国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

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Black Combat DEEP MMA MMAPLANET o Road to UFC UAEW UAEW45 UFC UFC Fight Night その他 アムル・マゴメドフ アリ・アルカイシ カイラー・フィリップス カイ・カラフランス クリス・グティエレス サンスハル・アディロフ ショーン・オマリー ダナ・ホワイト チムール・ヴァリエフ ディラン・サルバドール ハオーニ・バルセロス パウリアン・パイヴァ フィルカドベク・ヤクボフ ブラッド・カトーナ ホジェリオ・ボントリン ボクシング マーク・ストリーグル ユ・スヨン ライカ リネット・ハバロフ ヴァルテル・コリアンドロ ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラ 吉野光 藤田大 藤田大和

【UAEW45】藤田大和&吉野光が、UFCファイトウィークのアブダビでRoad to UFCよりも厳しい相手と対戦

【写真】吉野と藤田が、とんでもない猛者とアブダビで戦う (C)UAEW

17日(火・現地時間)にUAEはアブダビのアルジャジーラ・クラブで開催されるUAE Warriors45に日本から藤田大和、吉野光の2選手が出場することが同プロモーションの公式SNSで明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

藤田は8月のフィルカドベク・ヤクボフをギロチンで倒して以来2カ月弱のUAEW再出場で、吉野は3月に──コンテンダーシリーズ第8週でUFCとサインを果たした──ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラにTKO負けを喫して以来の再起戦となる。

当初の予定ではUFC294の前日=20日開催だった同大会だが、17日に前倒しとなり、会場も二転ほどした結果──同国のプロサッカー・チーム=アルジャジーラ・クラブの本拠地で実施されることとなった。

9日(月・同)に出されたプレスリリースで上位5カードが正式発表され、その文末には「その他のカードは今週中に決定する」と記されながら、実は同じ日に全対戦カードのCGが公とされており、そこにはしっかりと藤田と吉野の顔と名前が確認できる。

いかにも中東らしく、また「中東ではよくあることだ」と関係者が公言してしまうドタバタ感のあるイベントだが、Abu Dhabi Showdown Week2023と呼ばれるファイトウィーク大会らしく、16カ国からファイターが集まるなど注目すべき試合が多い。


そもそもUFCの前日開催ではセレモニアル計量と時間がバッティングし、ダナ・ホワイト&カビブ・ヌルマゴメドフのルッキンフォー・ファイトとして機能しないことから、スケジュールが前倒しになったとも伝わってくる今大会。かなりの可能性で両者が視察する展覧試合になり、出場選手にとっては千載一遇の機会ともいえる。

そんなUAEW45のメインはUAEWライト級王座決定戦=アムル・マゴメドフ✖ジェコンギル・ジュマエフの一戦だ。マゴメドフはヌルマゴ軍団の24歳の新鋭で、これまでの戦績は6勝0敗──3試合でRNCより一本勝ちがある。

対してウズベキスタンのジュマエフはキャリア10勝3敗のストライカーで、クラシカルなグラップラー✖ストライカー対決となる。とはいえジュマエフはUAEWでディラン・サルバドールにヴァンフルーチョークで敗れた1試合しか経験しておらず、マゴメドフ・アップの試合という見方は十分になされる。

(C)Zuffa/UFC

勝負論でいえばコメインのバンタム級戦=チムール・ヴァリエフとパウリアン・パイヴァの顔合わせがより興味深い。

WSOFで5勝1敗、PLFで3勝0敗、UFCでは2勝1敗のヴァリエフは、TUFシーズン31でブラッド・カトーナに敗れオクタゴン復帰がならなかった。が、ハオーニ・バルセロスに勝利しWSOF時代には今週末のUFC Fight Nightに出場するクリス・グティエレスと1勝1敗と、正真正銘オクタゴンで戦うだけの力を持った実力者だ。

(C)Zuffa/UFC

対するパイヴァはUFCで3勝4敗。

カイ・カラフランス、ホジェリオ・ボントリン、そしてショーン・オマリーらに敗れているが、カイラー・フィリップスから勝ち星を挙げており、ヴァリエフに劣らない力の持ち主といえる。

さらにはUAEWフェザー級及びUAEWアラビア・フェザー級チャンピオンのアリ・アルカイシが、世田谷育ちのUFCベテラン=マーク・ストリーグルに勝利しているイタリアのヴァルテル・コリアンドロとノンタイトル戦で戦う。UFC級、UFCを目指す選手が砂漠に集まる大会で藤田大和は11勝1敗1分のカザフスタン人ファイター=サンスハル・アディロフ、吉野光はヌルマゴ・チーム所属のダゲスタンファイターで7勝0敗のリネット・ハバロフと戦うこと決まった。

DEEP ✖Black Combatの対抗戦で日本を震撼させたユ・スヨンがバンタム級のベルトを巻くカザフのNAIZAとヌルマゴ所有のEagle FCという両プロモーションのフライ級とバンタム級で計6勝0敗のアディロフは、スイッチヒッターでジャブが伸びるボクシングと、テイクダウン防御に優れたレスリング力を持つ。

さらには倒されないように戦うなかで、アナコンダチョークやがぶってバック奪取という堅守&カウンターアタックも強い。バックを取ってからの安定度も抜群のアディロフと藤田の一戦はフライ級タイトルが掛かっていても一切おかしくない対戦といえる。

他方、吉野と戦うハバロフは所持していたGorilla Fightingバンタム級王座がEagle FCに移管され、現時点で4度防衛中の現役王者だ。ハバロフもまたスイッチヒッターだが、打撃は前蹴りを見せて組むためのオーバーハンドが定番で、最大の強味は左右どちらの手が前にあっても、問題がなく相手を倒し続けるテイクダウン能力の高さだ。

倒せばコントロールする力も抜群で、抑え込みも非常に強い。それ故にボディロックに来た際の吉野の担ぎ系の柔道技や内股、倒された時のブリッジでリバーサルという展開が見られるのか。

もちろん、その2つの局面が強いことはハバロフ陣営は百も承知だろう。それでの通じるのが本当の意味での必殺技。吉野にとっては日本で決めまくった技術が、ダゲスタンのトッププロスペクトに通じるのか、真価が問われる一戦となる。

同様に藤田にとっての今回の試合も彼が日本で見せることがなかった近距離での打撃の攻防が、中央アジアの猛者を相手に有効なのか──ここも注目すべきポイントだ。

いずれにせよ、藤田と吉野は国内のどのプロモーション、アジア系の大会、さらにRoad to UFCよりも手強い相手と両者は砂漠で戦うことになる──これが彼らのMMA道、痺れるチャレンジだ。

■視聴方法(予定)
10月17日(火・日本時間)
午後11時時~UFC FIGHT PASS

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DWCS MMA MMAPLANET o PFL UAEW UAEW39 UFC アレハンドロ・フローレス キック ボクシング ヴィクトル・ウゴ・マドリガル 吉野光

【DWCS S07Ep08】吉野光をKOしたオリヴェイラと、メキシコの柔術マジシャン=マドリガルの一戦に注目!!

【写真】粗いが一発はあるオリヴェイラ(C)UAEW

26日(火・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S07 Ep08が開催される。
Text by Manabu Takashima

先週はタリタ・アレンカとステファニー・ルシアーノがドローとなり、後者がサインを果たすというコンテンダーシリーズ初の出来事が起こったが、そのルシアーノを含め7週間で実に13人のブラジル人ファイターがUFC行きを決めている。

1週で2人以上の高確率。そのブラジルから今週もヘビー級でマリオ・ピアゾン、バンタム級でヴィニシウス・オリヴェイラが出場する。


オリヴェイラは3月のUAEW39で吉野光から初回4分02秒、KO勝ち収めているファイターだ。一度はUAEWバンタム級王座に就いているオリヴェイラは、ベルト奪回よりも砂漠経由でUFCへの最後の難関に挑むこととなった。

KOパワーを持つ右、そしてヒザ蹴りと強烈な武器ではあるが、一方でディフェンスは甘い。よってインパクトの大きな勝ち方だけでなく、負け方もしているのがオリヴェイラの特徴といえる。吉野はその荒い打撃の渦に巻き込まれたが、UFCの中で戦うには粗すぎるという見方もできる。

とはいえUFCとの契約を賭けた試合では、「過去は関係。その日の倒す意志力」が問われるため、豪快な勝利もできるファイトはコンテンダーシリーズに向いているだろう。それでも契約確定を狙いアグレッシブさが過ぎると、穴も大きくなることも予想される。

そんなオリヴェイラと対戦するヴィクトル・ウゴ・マドリガルは、メキシコMMA界での異色の柔術ファンタジスタだ。キャリア12勝3敗、ブドー・セントー・チャンピオンシップのバンタム級王者は7つのKO勝ちと3つの一本勝ちを誇っている。

ダブルレッグを仕掛けられると、尻もちをつくまでに一回転、キャッチしてきた腕にオモプラッタをセットアップ。がぶりから、ワキを差して来た腕をウィザーで固定して頭をステップオーバー→相手の背中に乗る形で腕十字。インサイドトリップを小外で耐え、横回転で上を取る──スタンド・スイープ。首相撲で引き込んで巴スイープの要領でマウント奪取。マウントでは、正面からRNCクラッチでギロチン──等々、他の試合で目にすることがない動きをマドリガルは見せてきた。

加えてスタンドでもアグレッシブなキックボクシングを仕掛けるマドリガルだが、コンテンダーズ&PFLベテランのアレハンドロ・フローレスに判定負けを喫したこともあり、打撃戦ではオリヴェイラの大砲を被弾する可能性は決して低くない。それでも、その異次元MMAグラップリングは一見の価値がある。

■視聴方法(予定)
9月27日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
ラヒム・フォレスト(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレキサンダー・ゾルダットキン(米国)
マリオ・ピアゾン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・シルバ(米国)
エンジェル・パチェコ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)
カーリー・ジュディシー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)
ヴィクトル・ウゴ・マドリガル(メキシコ)

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ACA ACA162 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL UAEW UFC アザマット・カレフォフ アブバカル・バガエフ オシムコン・ラクモノフ クレベル・ソウザ ディエゴ・ブランダォン ビベール・トゥメノフ フィリッピ・ペレイラ ランス・パーマー

【ACA162】総額1000万ドル。ACAの全階級GP、フェザー級準々決勝にランス・パーマー登場

【写真】元UFCファイターの参戦より、ある意味さらに楽しみなパーマーのACA登場だ (C)PFL

本日2日(土・現地時間)、既にプレリミファイトが始まっているが──ロシアはクラスノダールのバスケットホールでACA162 「Tumenov vs Palmer」が開催される。
Text by Manabu Takashima

ロシア最恐MMAプロモーションは今年に入り、フライ級からヘビー級までの全階級で8人制GPトーナメントを開き、総額1000万ドルをプールしたと発表していた。

現状、ライト級以外の7階級でトーナメントは進行中で本日の大会ではフェザー級、ウェルター級、そしてフライ級の準々決勝が1試合ずつ組まれている。


BellatorのワールドGPと同様にチャンピオンも参加する同GP、フェザー級では準々決勝で王者アレクヒョン・スリマノフがイスラム・オマロフに敗れ、王座陥落。新王者オマロフはアブドゥルラクマン・デュダエフからTKO勝ちを収めたアレクセイ・ポルプニコフの挑戦を準決勝で受けることになっている。

ルイス・ハファエル・ラウレンティノを初回KOで倒したクルバン・チェギボフとのセミファイナルで戦う権利を賭けて、今大会で相対するのがビベール・トゥメノフとランス・パーマーだ。

言わば最もハードルの高いフィーダーショーといえるACAに、元WSOF世界フェザー級王者で2度のPFL世界チャンピオンのパーマーが参戦することは驚きだ。PFLフェザー級を2018年と2019年に制し、コロナでシーズンが中止された2020年を終えUFCへの転向を図ったパーマーだが、契約&法的にPFL離脱はならず、2021年&2022年は精機のないファイトに終始した。

そのパーマーが最後のPFL出場から、1年2カ月を経てロシアで再起戦を戦う。優勝賞金も当然、魅力的だったのだろうが、この場に足を踏み入れるだけでパーマーは往年の才気を取り戻しているに違ない(と信じたい)。対するトゥメノフはキャリア12勝2敗で、26歳の新鋭だ。

現王者のオマロフには判定負けを喫しているが、ディエゴ・ブランダォンからKO勝ち、別山で準決勝進出を決めているポルプニコフからもレフェリーストップで勝利している。怒涛のダブルレッグでドライブ&執拗なケージレスリングと、回転力のあるパンチは人智を越えたパワーを秘めている。

打撃はトゥメノフが上。5Rの長丁場で、クリンチやテイクダウン&スクランブルの削り合いを制するのはどちらになるのか。非常に興味深い、米露対決といえる。

またウェルター級は準々決勝後半の山、2試合が残っている状態で今大会では元UFCファイターのミシェウ・プラゼレスが、アブバカル・バガエフと対戦する。

さらにイムラン・ブカエフから、クルバン・ガジエフにベルトの持ち主が代わったフライ級では、最後の準々決勝にアザマット・カレフォフが登場し、タジキスタンのオシムコン・ラクモノフと戦う。

かつてHEATで春日井たけしに勝利しているカレフォフはACAフライ級王座を2022年2月に獲得し、2度の防衛後に返上。フリーランスとなってUAEWに戦いの場を求めた。バンタム級でフィリッピ・ペレイラを下したカレフォフだが、結果的に古巣に戻りフライ級王座の奪還に乗り出すことに。

無類の爆発力と、北米の5回戦で見られるペース配分無用──初回から飛ばしまくる魔法のような5R戦が見られるのがACAだが、果たしてGP戦はどのような戦い模様となるのか。

■視聴方法(予定)
9月2日(土・日本時間)、
午後10時30分~ ACA TV

■メインカード対戦カード

<ACAフェザー級GP準々決勝/5分5R>
ビベール・トゥメノフ(ロシア)
ランス・パーマー(米国)

<ACAウェルター級GP準々決勝/5分5R>
アブバカル・バガエフ(ロシア)
ミシェウ・プラゼレス(ブラジル)

<ACAフライ級GP準々決勝/5分5R>
アザマット・カレフォフ(ロシア)
オシムコン・ラクモノフ(タジキスタン)

<ミドル級/5分3R>
クレベル・ソウザ(ブラジル)
アルテム・フロロフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
オレッグ・オレニチェフ(ロシア)
アンデウソン・ゴンサウベス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
エルヴィン・マシャード(ブラジル)
ムラット・アブデュラエフ(ロシア)

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K-1 MMA MMAPLANET o UAEW UFC キック ディラン・サルバドール ブラジ・オキ

【DWCS S07Ep04】ブアカーオ、シッティチャイと戦ったサルバドール、ブラジ・オキの左ボディに下る

<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
Def.1R2分46秒by TKO
ディラン・サルバドール(フランス)

Eagle FC~UAEWを経てコンテンダーシリーズに辿り着いたサルバドールは、キックボクサー時代にブアカーオやシッティチャイと戦い、7年前にはK-1にも出場しているファイターだ。対してオキはオランダやベルギーで戦ってきた。

左右にジャンプをするように動くサルバドールが、ヘッドムーブでオキのパンチをかわしたが、直後に右ストレートを打たれ右ハイをブロックする。前蹴りを顔面に入れたサルバドールは左ハイをキャッチされ後方に倒される。オキはスタンドで待ち受け、パンチを纏めていく。ブロックしたサルバドールが左ロー、パンチは力が入っているか。オキのボディにストレートに右のカウンターを合わせようと下サルバドールが圧を高め、左ミドルを蹴る。

さらにジャブに左インローを決めたサルバドールだが、逆に左ローに右を受け、さらに左でボディを抉られる。これで動きが止まり、下がったサルバドールに対しオキが顔面にパンチをラッシュ。ヒザ、ヒジ、最後は腹を殴られて、しゃがみこんだサルバドールを見てレフェリーが試合を止めた。

「僕は試合前に多くを語らないけど、試合を見てもらえれば分かってもらえる。元ムエタイのファイターはスロースターターだから、最初からプレッシャーをかけてんだ。左ボディショットは僕の得意技だ。僕はスナイパーだから、隙を見つければ打ち抜く。ベルギー」とナイジェリアを代表してUFCで戦いたい。僕は何もないところから始めて、ここまできた。この試合は亡くなった親友に捧げたい。そして、僕の弟もいつも一緒にいる」とオキはバックステージで静かに話した。


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MMA MMAPLANET o UAEW UAEW44 キック

【UAEW44】ラシッド・ヴォガホフ、しっかりとRNCを極めきりチュウ・ルンと落とす

<フライ級/5分3R>
ラシッド・ヴァガボフ(ロシア)
Def.1R4分45秒by RNC
チュウ・ルン(中国)

サウスポーのチュウ・ルンが、左ストレートをまずヒットさせる。左ハイは空振りとなったチュウ・ルンだが、ワンツーを振って前に出る。ヴァガボフが右フック、離れたチュウ・ルンはサイドキックを繰り出すが、直後にダブルレッグでテイクダウンを許す。腰を上げて殴るヴァガボフはアームロック狙いのチュウ・ルンのバックへ。立ち上がったチュウ・ルンはキムラを狙い続けるが、そこを支点にスラムされる。

ヴァガボフはボディトライアングルに取ると、後方からパンチを打ってRNCの機会を伺う。手首を掴んで防ぐチュウ・ルンは殴らせても絞めは防いでいたが、ヴァガボフがスッと左腕を差し込む。ここも耐えたチュウ・ルンは、後方にパンチを入れようとした隙にRNCをセットされそうになる。立ち上がったヴァガボフに対し、ヴァガボフは改めてRNCをセットする。苦し紛れに後方に倒れたチュウ・ルンは、そのまま絞められると落ちて――勝負は決した。


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MMA MMAPLANET o UAEW UAEW44 キック フィルカドベク・ヤクボフ 藤田大 藤田大和

【UAEW44】TD勝負のヤクボフに、ギロチンを合わせた藤田がタップを奪った勝利の雄叫び!!

【写真】キックボクサーと思いきや、思い切りレスリングで攻めてきたヤクボフをギロチンで斬って落とした(C)UAEW

<フライ級/5分3R>
藤田大和(日本)
Def.2R3分38秒by ギロチンチョーク
フィルカドベク・ヤクボフ(ウズベキスタン)

タッチグローブから左ロー、続いて右ローを蹴った藤田は左右に動きながら間合いを測る。ヤクボフは左の蹴りを括りだし、藤田はローを続けると右から左フックを打っていく。ヤクボフもそこにパンチを合わせようとするなど、近い距離で拳が交錯した。藤田は右ローをかわして左ミドルを入れる。

と、ヤクボフも藤田のローにワンツーを狙う。と、続くローのタイミングで頭を押され、スリップ気味に後方に倒れた藤田がクローズドガードを取る。

ヤクボフがエルボーを落とした瞬間に、左腕を差して立ち上がった藤田は右カーフを2発蹴り込む。ヤクボフは左ローを掴んで、大きくリフトしてテイクダウンを決める。ヤクボフはガードの中にステイし、足を抜く素振りもなく胸をつけて抑えると時折りパンチを落とす。スクランブルでバックを譲らせず正対しようとして立ち上がることができなかった

2R、思い切り右カーフを蹴った藤田が、左ミドルハイを蹴る。続く右ローにテイクダウンを合わせたヤクボフが、3度のトップに。藤田はケージを背負って立ち上がると、シングルにギロチンを合わせる。ハーフからクローズドガードに取り直し、アームインで絞めあげた藤田は、タップを奪うと思いきり勝利の雄叫びを挙げた。


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MMA MMAPLANET o UAEW UAEW44 アーロン・アビー ジョーヴィンセント・ソー

【UAEW44】フライ級WARが中東で勃発。TDを奪われ続けたソーが、アビーに下る

<フライ級/5分3R>
アーロン・アビー(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョーヴィンセント・ソー(フィリピン)

まずステップインして左ジャブを伸ばしたソーが、右フックを振るう。さらにうち回し蹴りを見せ、ジャブを当てる。ローを蹴られたアビーはシングルレッグから、いわゆるラリアットのように肩から頭を押してテイクダウンを奪うと、ガードの中からパンチを落とす。立ち上がって殴り、足を掴んでパンチを落とすアビーに対し、ソーが足をきかせてフルガードに戻す。ケージに押し込んだアビーは、腰を起こして細かいパンチを落とし、ワキ腹を殴る。

アビーは顔面へのパウンドからパスを決めると、マウントを奪取する。肩固めを狙うが、パンチに切り替えたアビーが初回をリードした。

2R、飛び込んで右アッパーを空振りしたソーが、ジャブを当てる。ジャブ以外がないソーはシングルレッグでケージにお押し込まれるとボディロックから小外を懸命に耐えたが、続くボディロックでテイクダウンを許す。すぐに立ち上がったソーだが、再びボディロックテイクダウンを取られるとアビーがハーフからパウンドを顔面に落とす。

マウント狙いは防いだソーだが、厳しい時間が続く。ソーは背中をつけた状態が続き挽回ができない。左エルボーから、右パンチを打ちつけたアビーがこの回も取った。

最終回、右の大きな一発狙いが見えるソーは、左フックをヒットさせる。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたアビーがパスの圧力を高めると、ソーは金網に押し込まれる。左足を抜かれたソーは、このまま下の状態が続き時間を迎え、フルマークでアビーが勝利を決めた。


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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN UAEW UAEW44 UFC   キック サビア・アラウイ サラマット・オロザクノフ フィルカドベク・ヤクボフ ボクシング 海外 神龍誠 藤田大 藤田大和

【UAEW44】ウズベクのヤクボフ戦へ、藤田大和―02―「自然と相手が倒れているような状況を創りたい」

【写真】これまで国内では見せる機会がなかった――近距離での駆け引き、近づいてくる相手、離れようとする相手へ攻撃。藤田大和の能力が発揮される危険な試合となるのか(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土・現地時間)にUAEはアブダビのエディハド・アリーナで開催されるUAEW44で、フィルカドベク・ヤクボフと対戦する藤田大和インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

MMAでは海外での試合は初めてながら、現地到着後も落ち着いた表情を見せる藤田。それはアマチュアボクシング時代から海外遠征を経験していたキャリアも関係しているのだろう。そのアマチュアボクシング時代から、ヤクボフの出身地であるウズベキスタンとは意外な繋がりがあった――。

<藤田大和インタビューPart.01はコチラから>


――20~30パーセント増しとなる前の試合、昨年5月のDEEPフライ級王座統一戦で神龍誠選手に敗れました。神龍戦の敗因は何だったのか。そして敗戦からご自身は何をすべきだと考えましたか。

「神龍戦については、僕が狙いすぎましたよね。力みすぎでした。そういうのは、すぐに治らなくて……。7月の曹戦(RIZINで曹竜也に判定勝ち)もパンチを振り回したような試合になってしまいましたよね(苦笑)」

――神龍戦から曹戦までの4カ月間で、パンチを振り回してしまいがちな癖は修正できていなかったのですね。

「曹戦は1Rですぐにダウンを奪ったので、そのあと力んでしまったんです。あの試合後は普段から力を抜き、一発に頼らないで戦えるように練習してきました。特に組みを混ぜながらの打撃を考えてきました」

――なるほど。今回の対戦相手、フィルカドベク・ヤクボフはウズベキスタンのファイターです。ウズベキスタンという国に対しては、どのような印象を持っていますか。

「ウズベキスタンは今、アマチュアボクシングで世界一の国なんですよ。今年5月の世界選手権はウズベキスタンのタシュケントで開催されて、ウズベキスタンは金メダルを5つも獲っています。銀と銅も含めた、国別のメダル獲得数では1位でした」

――そうだったのですか! 藤田選手はアマチュアボクシング時代に、ウズベキスタンの選手と対戦したことはないのでしょうか。

「僕は対戦経験がないですね。カザフスタンの選手とは試合したことはあります」

――同じ中央アジアであっても、カザフスタンンとウズベキスタンではスタイルが大きく違うのですか。

「ウズベキスタンとカザフスタンは似たところもあれば、違うところもあって……。ウズベキスタンは昔からアマチュアボクシングで強いんですよ。日本の監督やコーチが選手時代にウズベキスタンで修行して、現地のテクニックや練習方法を取り入れていましたね。だからウズベキスタンのボクシングについては以前から知っていました」

――それほどウズベキスタンのボクシングは最先端なのですね。ちなみにウズベキスタンのボクシングのトレーニングには、どのような特徴があるのでしょうか。

「代表的なのは、ウズベク体操ですね」

――ウズベク体操、ですか!?

「そういう練習方法(※注)があるんですよ。これは日本のボクシング界で流行していました」

(※注)ウズベク体操(ウズベキスタン体操)とはボクシンググローブを着用せず、相手を見ながら足を踏み合うゲームを通して、フットワークを鍛える。あるいは足を止めて相手の肩や腹、足を触るゲームで体幹やバランスを鍛えるなど、ウズベキスタンのボクシングジムではウォーミングアップで行われている

――それぞれの国に、独特の練習方法があるのですね。

「ウズベク体操は僕も結構やっていました。今は海外でもウズベク体操をやっている国が多いと思いますよ。日本でも東京オリンピックの前にウズベキスタン人のコーチを招聘していましたが、どうしてもウズベキスタン人のようにはできないですね」

――今回の対戦相手、フィルカドベク・ヤクボフはMMAだけでなくキックボクシングも経験し、パンチによるKO勝利もある選手です。

「あまりMMAの試合映像がなくて、キックボクシングの映像も視ました。あとパンチの練習動画を視てみると、昔から僕も知っているウズベキスタンらしい綺麗な打ち方ですよね。なのに試合では思いっきり振って倒していますけど(笑)。ウズベキスタンのボクシングって、本来はあんなに振らないんですよ」

山﨑剛Me,We代表 大和と一緒じゃん。

「アハハハ。僕も練習と試合では違っていますか(苦笑)。今回の相手は振ってくるタイプなので、今までの相手よりも噛み合うと思います。でもその分、危険でもありますよね」

――ヤクボフはハンドスピードが速いです。その相手に対しては距離を取るか、中に入るべきなのか、あるいはカウンターを合わせるか……。

「それは実際に相手のスピードを見てから決めたいです。まず何よりも、相手のパンチを一発も食らわないように戦いたいですね。ちゃんと組みのことも考えて……。相手がグラウンドで勝負している映像を視ていないので、謎ではありますけど。ただ、ウズベキスタンなのでレスリングもできるでしょうし」

――今回、UAEWとは何試合契約なのでしょうか。

「1試合契約ですね。今後もオファーをもらえるなら出たいです」

――では今回のヤクボフ戦で、どのような試合を見せたいですか。

「初の海外での試合なので、まずは勝つことですね。できれば綺麗な試合――自分はしっかりと戦いながら、自然と相手が倒れているような状況を創りたいです」

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午後11時00分~ UFC Fight Pass

■UAEW44対戦カード

<163ポンド契約/5分3R>
アレックス・ダ・シウバ(ブラジル)
バジシュ・サルママトフ(キルギスタン)

<バンタム級/5分3R>
サビア・アラウイ(カナダ)
チィルイイースー・バールカン(中国)

<フライ級/5分3R>
サンスハル・アジロフ(カザフスタン)
キリンベク・アルティミシュ・ウルル(キルギス)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ムラドフ(タジキスタン)
ルーカス・サンパイオ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ラシッド・ヴァガボフ(ロシア)
チュウ・ルン(中国)

<ミドル級/5分3R>
イスラム・アブドゥル・バシット(エジプト)
ロビン・ルース(スウェーデン)

<フライ級/5分3R>
フィルカドベク・ヤクボフ(ウズベキスタン)
藤田大和(日本)

<ウェルター級/5分3R>
シェフバン・アルハソフ(ロシア)
サラマット・オロザクノフ(キルギス)

<フライ級/5分3R>
ジョーヴィンセント・ソー(フィリピン)
アーロン・アビー(英国)

<176ポンド契約/5分3R>
エルキン・ダルメノフ(カザフスタン)
マルク・ハルム(南アフリカ)

<160ポンド契約/5分3R>
ルスタン・セルビエフ(ベルギー)
アナル・フシイノフ(アゼルバイジャン)

<150ポンド契約/5分3R>
イスラム・レダ(エジプト)
アーニー・ブラカ(フィリピン)

<女子フライ級/5分3R>
マリア・エウヘニア・ズブルン(アルゼンチン)
バクチブグル・クルマンベコワ(キルギス)

<ウェルター級/5分3R>
コホタム・ボイナザロフ(ウズベキスタン)
ミキャイル・バイハム(フランス)

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