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Report UFC UFN on ESPN+30 UFN172 ジョエル・アルバレス ジョー・ダフィー ブログ

【UFN172】カーフの蹴り合いからダブルレッグのダフィーを─スペインのアルバレスがギロチン葬

<ライト級/5分3R>
ジョエル・アルバレス(スペイン)
Def.1R2分25秒by ギロチン
ジョー・ダフィー(アイルランド)

サイドキック、内回し蹴りを繰り出すダフィー。ワンツーからカーフを蹴るアルバレスは、逆に前足に右ローを受ける。直ぐに右カーフを返したアルバレスは、もう一発カーフを蹴り、ダフィーのローにワンツーを合わせる。ダフィーもワンツーで前に出ると、頭を振って右をヒットさせる。ローを蹴り合う両者、左を入れたアルバレスに対しダフィーがダブルレッグへ。

アルバレスはギロチンに捕えると、首が直角に曲がったダフィーがタップした。


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Report UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アミール・アルバジ ブログ マルコム・ゴードン

【UFN172】幻の松場貴志の相手=マルコム・ゴードン、アミール・アルバジの三角絞めに下る

<フライ級/5分3R>
アミール・アルバジ(スウェーデン)
Def.1R4分42秒by 三角絞め
マルコム・ゴードン(カナダ)

松場貴志との対戦が流れたカナダTKOフライ級王者ゴードンのUFC初陣で、Brave CFからステップアップを果たしたアルバジと対戦。互いにジャブを見せるなか、アルバジがワンツー、アッパーを当てる。ゴードンはローやミドルを蹴り、ジャブを出す。そこに左フックを合わせたアルバジは、ゴードンの前進にも左フックを打ち込む。さらにアルバジはカーフ、右で釣って左ミドルを蹴り込む。

と、シングルレッグでテイクダウンを決めたアルバジは、左エルボーを入れる。スタンドに戻れないゴードンはハーフでロックダウンも、左エルボーを打たれガードが空いたと同時にマウントを奪われる。アルバジは右のパンチを連打し、バックに回る。胸を合わされると同時に三角絞めに入ったアルバジがタップを奪い、ゴードンからタップを奪った。「14歳からUFCで戦いたいと思って、ずっとUFCを見てきたんだ。僕は紫帯だけど、技は黒帯に通じるんだ」とアルバジは話した。


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Report UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アルマン・ツァルキャン ダヴィ・ハモス ブログ

【UFN172】抜群の打撃とテイクダウンのコンビでツァルキャンがハモスに快勝

<ライト級/5分3R>
アルマン・ツァルキャン(アルメニア)
Def.3-0:30-27.30-27.28-27
ダヴィ・ハモス(ブラジル)

ツァルキャンが右に回りながらロー、左フックを振るいワンツーをハモスが見せる。ツァルキャンはスピニングバックフィストを繰り出し、打撃の間合いの取り合いのなかでハモスが狙ったニータップは決まらない。逆にスピニングバックフィストに組みつくが、小内刈りでテイクダウンを許す。下とはいえ自分の庭となったハモスだが、腕への仕掛けは察知されパウンドを被弾する。腰を上げて重い一発を落としたツァルキャンはスタンドに戻り、ワンツーからローを蹴り込んだ。

2R、初回と同じように右に回りながら蹴りを入れ、ワンツー、スピニングバックキックとツァルキャンはハモスの接近を許さない。ワンツーで下がるようになったハモスも、飛び込みながら右を当てるがボディを受け、動きが落ち始める。ハモスは連続でワンツーを被弾する。むきになってパンチを振るったハモスにダブルレッグを合わせたツァルキャンは、足関節の仕掛けにはすぐに反転して足を抜く。

ツァルキャンはスタンドに戻ると前蹴り、ボディから低い姿勢でテイクダウンを狙う。切ったハモスは右を入れ、ボディを連打したところで左を被弾する。しっかりと距離を取って戦うツァルキャンは踏み込んでボディから顔面、離れミドルを蹴りこむ。残り20秒、ツァルキャンのダブルからシングルというテイクダウンを防いだものの、この回も失った。

最終回、思い切って距離をつめてフックを打ったハモスは、ツァルキャンのテイクダウン狙いを切る。ここでツァルキャンはファールカップの不具合を伝え、ブレイクを得る。再開後、右に回るツァルキャンに対し、前に出てこいとアピールしたハモスだが、続くステップインに左を打ち込まれる。殴られながら右オーバーハンドをハモスは繰り出すが、回るツァルキャンは連打を受けることはなくスピニングバックキックをボディに突き刺す。

ツァルキャンはパンチをかわして踏み込むとワンツーからハイキック、さらに右アッパー、前に出ていたハモスの顔面を右ストレートで打ち抜く。残り90秒、ダブルレッグをかわされたハモスは、諦めにも似た表情を浮かべた……。この後、右目じりの傷にドクターチャックが入ったハモス、リスタート後に右を当ててテイクダウンを狙う。押し返したツァルキャン対し、ハモスはギロチンで引き込むも。同時に時計回りに移動したツァルキャンが絞めを無力化させタイムアップに。

打撃からテイクダウンでハモスを圧倒したツァルキャンが、判定勝ちを決めた。


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Interview UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アリアネ・リプスキ ブログ ルアナ・カロリーナ

【UFN172】美しすぎるファイター、デンジャラスクイーン=アリアネ・リプスキがベストバウト宣言!!

【写真】リモートインタビューでも、ヘアスタイルを気にする場面が何度なく見られたリプスキ (C)Zuffa/UFC

19日(日・現地時間)に、UAEはアブダビ・ヤス島=UFC Fight Islandで開催されるUFN172:UFN on ESPN+30「Figueiredo vsBenavidez 2」で、ヴァイオレンス・クィーンこと、アリアネ・リプスキがルアナ・カロリーナとオクタゴン3戦目を戦う。

美しすぎるファイター、元KSW女子フライ級王者はUFCで1勝2敗という戦績ながら契約を更新することとなった。5月、そして6月と2度流れたカロリーナとの一戦は、激しい打撃戦になることをリプスキは明言した。


──2度、この対戦はキャンセルされ3度目の正直でファイトアイランドで実現することになったけど、今の気持ちは?

「2月からトレーニングしてきたから、準備は凄くできているわ。2度延期になったけど、ここファイトアイランドで私がどれだけ成長したかを披露することができることを本当にエキサイトしているの。ここで戦えることは、本当に幸せよ」

──3試合目で契約を更新できたけど、この意味は?

「きっと私はクリチバのファイターらしく、打撃でハードに攻めるからファンの皆に気に入ってもらえたんだと思う。私がハートで戦うことをUFCも理解してくれたんじゃないかしら。もしそうなら、本当に嬉しいわ。去年からUFCで戦うようになって、ジョジョ(ジョアン・カルダーウッド)は凄くタフな相手だったし、色んなことを学び、たくさん成長できたはず。

初勝利を挙げて、新たにUFCと契約ができたことで再び自信を取り戻すことができたわ。この試合で勝つことに集中しているけど、それからランクアップしていくつもりよ」

──ヨアナ・イェンジェチックと戦って勝つ自信は?

「毎晩のように彼女と戦いたいと思っているわ(笑)。勝つならKOね。グラウンドゲームも凄く成長しているけど、サブミッションでなく。MMAファイターとして成長していると思っているから、もしヨアナとの試合が実現するなら全身全霊で戦い、勝ち方なんて考えないで最初から最後まで勝利を目指すでしょうね。

ヨアナは私の大好きなファイターで、凄く影響を受けてきたの。だから彼女との試合が実現するなら、全力で戦うだけね」

──2度勝てなかった時はナーバスになっていた?

「ナーバスになっているとかではなくて、UFCに来た時は3カ所ほどケガをしていたから。対朝が良くなかった。でも今はケガもないし、凄く調子は良いわ」

──ルアナ・カロリーナもストライカーだから、バチバチの試合になるかな?

「そのつもりで準備をしてきたけど……もちろん、KOで勝つことが一番だし、そうしたいと思っている。いずれにしても、今大会で1番か2番のベストファイトになることは間違いないわ」

■UFN172計量結果

<UFC世界フライ級王座決定戦/5分5R>
デイヴィソン・フィゲイレド: 125ポンド(56.7キロ)
ジェセフ・ベナビデス: 125ポンド(56.7キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン: 186ポンド(84.37キロ)
ケルヴィン・ガステラム: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ: 126ポンド(57.15キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ: 125ポンド(56.7キロ)
アスカル・アスケロフ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カディス・イブラヒモフ: 206ポンド(93.44キロ)
ロマン・デリツ: 206ポンド(93.44キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
グラント・ドーソン: 150ポンド(68.03 キロ)
ナッド・ネアモリ: 150ポンド(68.03 キロ))

<ライト級/5分3R>
ジョエル・アルバレス: 156ポンド(70.76キロ)
ジョー・ダフィー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
マルコム・ゴードン: 135ポンド(61.24キロ)
アミール・アルバジ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ダヴィ・ハモス: 156ポンド(70.76キロ)
アルマン・ツァルキャン: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・スピヴァク: 240ポンド(108.86キロ)
カルロス・フィリッピ: 261ポンド(118.38キロ)

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News UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アスカル・アスカロフ アレッシャンドリ・パントージャ ジョセフ・ベナビデス デイヴィソン・フィゲイレド ブログ

【UFN172】計量終了 フィゲイレド、今回は体重を落としベナビデスと変則でない王座決定戦

【写真】今回は無事、変則でない王座決定戦が見られる (C)Zuffa/UFC

19日(日・現地時間)に、UAEはアブダビ・ヤス島=UFC Fight Islandで開催されるUFN172:UFN on ESPN+30「Figueiredo vsBenavidez 2」の計量が17日(金・同)に行われた。

ファイトウィークに入って新型コロナウィルス感染由来のカード変更がなかった今大会。計量も全員がパスしている。


メインでUFC世界フライ級王座を賭けて戦うジョゼフ・ベナビデスとデイヴィソン・フィゲイレドはともに125ポンドでクリア。フェイスオフではファイティングポーズを取り、腕を動かすフィゲイレドに対し、ベナビデスは微動だにせず視線もずらさなかった。

この両者は2月に同じくタイトルを賭けて対戦予定だったが、フィゲイレドが体重オーバーでベナビデスが勝った場合のみチャンピオンが誕生するという変則世界戦として戦うと、右でダウンを奪ったフィゲイレドがパウンドアウトでTKO勝ちを収めている。

試合開始直後の寝技で腕十字を仕掛けられたベナビデスが、その後はテイクダウンを織り交ぜるという本来の戦いができなくなっていたが、明日の再戦ではどうなるのか。

同じくフライ級でフェゲイレドにこそ敗れているものの、実力者アレッシャンドリ・パントージャとロシアのアスカル・アスカロフのマッチアップも非常に楽しみな一戦だ。

■UFN172計量結果

<UFC世界フライ級王座決定戦/5分5R>
デイヴィソン・フィゲイレド: 125ポンド(56.7キロ)
ジェセフ・ベナビデス: 125ポンド(56.7キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン: 186ポンド(84.37キロ)
ケルヴィン・ガステラム: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ: 126ポンド(57.15キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ: 125ポンド(56.7キロ)
アスカル・アスカロフ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カディス・イブラヒモフ: 206ポンド(93.44キロ)
ロマン・デリツ: 206ポンド(93.44キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
グラント・ドーソン: 150ポンド(68.03 キロ)
ナッド・ネアモリ: 150ポンド(68.03 キロ))

<ライト級/5分3R>
ジョエル・アルバレス: 156ポンド(70.76キロ)
ジョー・ダフィー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
マルコム・ゴードン: 135ポンド(61.24キロ)
アミール・アルバジ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ダヴィ・ハモス: 156ポンド(70.76キロ)
アルマン・ツァルキャン: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・スピヴァク: 240ポンド(108.86キロ)
カルロス・フィリッピ: 261ポンド(118.38キロ)

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【UFN172】対戦カード メインでフライ級王者決定戦。松場貴志戦が実現しなかったTKO王者初参戦!!

【写真】2月29日のUFN169では体重オーバーで王座を得る権利を失したフィゲイレドが、ベナビデスをKOしている(C)Zuffa/UFC

2020年7月19日(日・現地時間)
UFN172:UFN on ESPN+30「Figueiredo vsBenavidez 2」
UAE アブダビ
UFC Fight Island

■視聴方法(予定)
7月19日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<UFC世界フライ級王座決定戦/5分5R>
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)
ジェセフ・ベナビデス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ケルヴィン・ガステラム(米国)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
ラファエル・フィジエフ(キルギス)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ(ブラジル)
ルアナ・カロリーナ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
アスカル・アスカロフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
カディス・イブラヒモフ(ロシア)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<150ポンド契約/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
ナッド・ネアモリ(英国)

<ライト級/5分3R>
ジョエル・アルバレス(スペイン)
ジョー・ダフィー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ(英国)
モンテル・ジャクソン(米国)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(カナダ)
アミール・アルバジ(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
ダヴィ・ハモス(ブラジル)
アルマン・ツァルキャン(アルメニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
セルゲイ・スピヴァク(ウクライナ)
カルロス・フィリッピ(ブラジル)


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Interview UFC UFN on ESPN+30 UFN172 シンシア・カルヴィーロ ジェシカ・アイ ブログ

【UFN172】フライ級転向初戦=アイ戦へ。シンシア・カルヴィーロ「誰が相手でも私の寝技は……」

【写真】フライ級転向初戦、やはり注目は寝技と極めだ (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで UFN172:UFN on ESPN+30「Eye vs Calvillo」が開催される。11日(木・同)には同大会出場主要ファイターのバーチャルメディアデイが行われた。

ここではメインでジェシカ・アイとフライ級転向初戦を迎えるシンシア・カルヴィーロの質疑応答の模様をお届けしたい(※要約)。


(C)Zuffa/UFC

ストロー級で5勝1敗1分──も、3試合で計量ミス。

さらにはマリファナの反応が出て9カ月の出場停止処分を受けたこともあるシンシア・アルヴィーロが、フライ級に階級を上げジェシカ・アイに挑む。そしてこの一戦は長年在籍したチーム・アルファメールからAKAに移籍し、新しい環境での初戦でもある。

──フライ級初戦でジェシカ・アイとメインイベントで戦うことについて、どのような気持ちだい?

「少し驚いたけど、とても楽しみだわ。ジムがパンデミックのせいで閉まっていて、こんなショートノーティスでなくて、7月ぐらいから女子フライ級は組まれるという感じだったんだけど。私は(4月25日に予定されていた)アントニーナ・シェフチェンコとの試合がキャンセルされたし、凄く試合がしたかった。でも、現状で対戦可能な選手は2人だけ、そのうちの1人がジェシカ・アイだったの。7月にジェシカと戦うことになるのかマネージャーに確認をとってもらっていたら、2週間後にメインでどうだって話がきて。私の答えはイエス(笑)。ショートノーティスだけど、メインになったことには驚かされたし、凄くエキサイトしたわ」

──フライ級初戦でランク1位の選手と戦うことは?

「彼女はとても力強くてアグレッシブ、私も同じ。私は下の階級で戦ってきたから力不足だと思う人もいるかもしれないけど、フライ級は私にとって最適な階級だから」

──ストロー級と比べて減量は少なくて済むと思うけど、どのような気持ちかな。

「凄く調子は良いわ。ストロー級時代は減量が厳しくて、キャンプ中でも練習仲間がそこまで私をプッシュすることはできなかったの。でも、フライ級だと最後までハードな練習ができているわ。またストロー級に落とすかもしれないけど、今は絶対的にフライ級で戦っていこうと思っているわ」

──今回はAKAで練習してきたんだよね。

「生まれ育ったサンノゼに戻り、家族と一緒に過ごしてベストジムで調整してきたわ。ただジムは閉まっているし、それほど多くの人と練習してきたわけじゃなくて。フロリダのように色々なチームがあって、皆が練習している状況ではなかったから少し難しい部分があったのは事実ね。それでもダニエル・コーミエーが指導してくれたり、徐々に環境が整い、良いキャンプだったわ」

──3試合目でLFAと契約し、1試合だけ戦いUFCにステップアップしたけどLFAでの経験を振り返るとどう思う?

「私がLFAで戦ったのはRFAとLegacyが一つになって最初の大会で、UFCにステップアップするための2つのベスト・フィーダーショーが一つになったことは分かっていたわ。モンテロ・デラロサはレガシーからの出場だったけど、私は自分の練習環境と最高のトレーニングパートナーがいたし、タフなレスリングベースの選手と戦えて良かった。そしてLFAのためには、あそこからUFCと契約し活躍できることを示そうと思っていたわ」

──ジェシカ・アイに対して、一番のアドバンテージはどこにあると思っている?

「誰に対しても、私のグラウンドゲームはアドバンテージよ。短い準備期間でも減量も多くなかったし、スタミナやスピードも十分。同じペースで戦い切れるし、私の方が運動量は多くなるでしょうね。無観客大会で、セコンドの声は良く聞こえるだろうから、次の試合はこれまでとは別物になるはずよ」

──ストロー級時代にシンシアに敗れたジョジョ・カルダーウッドがヴァレンチーナ・シェフチェンコに挑戦するけど、どう予想している?

「ジョジョはベガスに移ってから凄く成長しているし、ヴァレンチーナにとって厳しい試合になると思う。今、トップ5にいる選手と戦うとどの試合も楽ではないはずよ」

■UFC172対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)

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Interview UFC UFN on ESPN+30 UFN172 シンシア・カルヴィーロ ジェシカ・アイ ブログ

【UFN172】メインでカルヴィーロと対戦、ジェシカ・アイ「計量失敗? 男には分からないことがあるのよ」

【写真】とにかく反骨心と気の強さが伝わってくるジェシカ・アイだった (C)LILI LEE

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで UFN172:UFN on ESPN+30「Eye vs Calvillo」が開催される。11日(木・同)には同大会出場主要ファイターのバーチャルメディアデイが行われた。

ここではメインでシンシア・カルヴィーロと対戦するジェシカ・アイの質疑応答の模様をお届けしたい(※要約)。


(C)Zuffa/UFC

Bellator時代から女子MMAのトップを走り、UFCと契約後は1階級上のバンタム級で厳しい時を過ごした。

フライ級が新設されると、過去5試合で4勝1敗──その一戦が世界戦でヴァレンチーナ・シェフチェンコに敗れたタイトル戦というジェシカ・アイは、女子MMAが認められていなかった──男社会のMMA界で戦ってきた自負が感じられる質疑応答となった。

──皆がクレイジーな時間を過ごし、この試合を迎えることになったと思うけど、パンデミックの状態で今回の試合はどのようなチャレンジになるのだろうか。

「私は凄くポジティブな人間だから、パンデミックが始まった週にゼブラマットを買って、壁にもパットを貼り、自宅にレスリングエリアを創ったの。ケトルベルでウェイトをやってね。ラスベガスは3月15日から全てがクローズダウンし、ジムもUFC PI閉められたけど……その週からトレーニングをしてきたわ。

去年の12月にちょっとしたヒジの手術をして少し休んでいたし、この間は人との接触は家で弟とボーイフレンド以外はしていないから、これ以上のチャレンジはないと思っているわ」

──グレイ・メイナードとのトレーニングでレスリング力がついたのでは?

「グレイはNCAAレスラーだし、私のインサイドトリップ、アウトサイドトリップ、シングルやダブルレッグは彼の質に近づいたはずよ。その結果、打撃もより良くなったと言えると思う。ただ、この間は彼にも家族……子供たちがいるから、一緒に練習することはできなかった。それでもEYE PIで柔術やレスリングをしてきたから問題ないわ」

──EYE PI(笑)。前回のビビアーノ・アラウージョ戦では計量に失敗したけど、心配は?

「全くないわ。この業界は90パーセントが男性で、要は男社会なの。その部分について、あなたたちは分かっていないことが多いのよ。私は栄養士についてもらっていて、普段からパンすら食べない。そういう生活をしているなかで、ダイエットをして……でも、ほんの少しでもそういう女性特有のモノで減量は大きく影響するものなの。私たちには子供を産むという役割もあって、私はそれを望んでいるの。

だから万全を尽くしているし、そういうことが起こらないようにも務めている。でも、あなたには分からないことがあるのよ。今回はしっかりと落とせているわ」

──シンシアは寝技に優れているけど、試合の鍵はどこになると思っている?

「私は階級やスタイルに関わらず、全ての女子選手を尊敬しているわ。そして、本当に多くの人が彼女が私より寝技が上手いだとか、怖くないかって言ってくるけど、私は柔術の黒帯と一緒にトレーニングしているの。彼はグレイシー・ファミリーから黒帯を巻かれているのよ。ずっとグラップリングの練習をしてきたし、皆が思っているほど彼女の寝技が私に対してアドバンテージになっているとは思ってないわ。

私だって一本勝ちしてきたし、これからも対戦相手をサブミットするだろうし。試合なんだから、別に勝てれば寝技で仕留めなくても良いけど……グラウンドの展開になるなら、ちゃんと自分の力をそこでも見せるから(笑)」

──人々に軽く見られていると思う?

「分からないわ。私の周囲にいる人はそうではないし、私のことを信じてこの試合を楽しみにしてくれている。500人ぐらいの人がインターネットでいうことを意識しないようにしているから」

──この試合に勝てば、タイトル挑戦がまたあると考えているかい?

「今、私はこの試合のことしか考えていないの。この試合は私のグラウンドでの技量が試される一戦だし、本当にこれからのことなんて考えていないのよ。オファーがあった時にメインイベントだとは聞かされていなかったし、『誰がメインなの?』って感じで。で、ダナ・ホワイトが私とシンシアがメインだと言って、もうやるだけでしょって。

この試合がメインに値するのか疑問視する人もいるでしょうけど、UFCで2週連続メインイベントが女子の試合だなんて、世界が変わった証拠じゃない。素晴らしいことよ。女子の試合は見ないよって感じから、女子の試合だから見たいって時代になったのよ」

■UFC172対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)

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Preview UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アンドレ・フィーリ シャルル・ジョーダン ブログ

【UFN172】チェ・ドゥホをKOしたシャルル・ジョーダン。アンドレ・フィーリの攻略方法は?

【写真】この右ローでフィーリの前足を削ることができるか。もちろん、カウンターを合わせられるリスクもある(C) CHONG SUNG OUK

13日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで UFN172:UFN on ESPN+30「Eye vs Calvillo」が開催される。同大会のメインはイベント名にあるように女子フライ級のジェシカ・アイ✖シンシア・カルヴィーロだ。

開催地及び会場が同じだけに、先週末のPPVイベントと比較するとマッチメイクに落差が感じられるのは事実だ。そんななかフェザー級のアンドレ・フィーリとシャルル・ジョーダンは要注目のマッチアップだ。


キャリア10勝2敗のフレンチ・カナディアンのジョーダンは、TKOフェザー級&暫定ライト王者からUFC入りを果たしたストライカーだ。オクタゴン初戦のデス・グリーン戦では判定負けを喫したが、昨年12月のチェ・ドゥホ戦では先にダウンを喫しながら、左ストレートから返しの右フックでKO──事実上、左で見事な逆転勝利を収めている。

スイッチヒッターのジョーダンの大きな特徴は、左ストレートを打つ際に構えに関係なく右側に体を沈める点にある。オーソで右を使う場合は以外、踏み込んでパンチを打つ際は右側に身を沈めることでカウンターを受けないように戦う。

この低い姿勢のストレートを見せておいて、右の場合は左、左の後は右のスピニングバックフィストもジョーダンのメインウェポンといえよう。対するフィーリもスイッチを使うが、ジョーダンが右でも左でも変わらずに戦うことができるのに対し、基本はオーソドックスでステップを踏む際に小刻みに構えを変える印象が強い。

長いリーチを生かし、通算20勝(※7敗)のうち半数に近い9度のKO勝利があるフィーリは、ジョーダンの外を取るファイトをいかに攻略できるか。フィーリから見て左側に沈みながらパンチを打ってくる攻撃にヒザや蹴りを合わせたいが、彼の蹴りはほぼ右に限られている。一方、7つのKO勝ちと3つの一本勝ち──判定勝ちのないジョーダンとしては、フィーリの前足=左足をローで削れば、パンチ力を半減させることもできるだろう。

ただし、至近距離ではパンチを被弾することもジョーダンは少なくなく、一発の被弾が明暗を分けることも十分にありえる。とにかく両者とも、パンチを効かせたあとのかさにかかった攻撃は農耕民族でなく、狩猟民族の血を大いに感じるところだ。試合の組み立て方としては、蹴りが使え、本当の意味でもスイッチヒッターのジョーダンの方が選択肢が多いが……果たして。

■UFN172対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)

カテゴリー
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【UFN172】対戦カード メインは女子フライ級、チェ・ドゥホに勝ったシャルル・ジョーダン出場

【写真】昨年12月のプサン大会でチェ・ドゥホに勝利しているシャルル・ジョーダンが、アンドレ・フィーリと対戦(C)MMAPLANET

2020年6月13日(土・現地時間)
UFN172:UFN on ESPN+30
ネヴァダ州ラスベガス
UFC APEX

■視聴方法(予定)
6月14日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)