<ミドル級/5分3R>
ライニエ・デリダー(オランダ)
Def.3R1分44秒by 肩固め
ジェラルド・マーシャート(米国)
ONE二階級制覇を経験し、UAEW経由でUFCに打取りついたデリダーが、オクタゴン初陣に挑む。前蹴りを繰り出すデリダーに対し、マーシャートが左を伸ばす。さらに左から右のコンビを決めるとデリダーがケージに詰まる。マーシャートは間を取り直し、デリダーがシングルレッグを決める。スクランブルでバックに回ろうとして、落とされたデリダーは左ボディショット、右ストレートを被弾する。
パンチが見えていないか、テイクダウンに入るタイミングも甘いデリダーは組みの展開に持ち込めない。ここからジャブを多用するようになったデリダーだが、近い距離で左を打たれる。ジャブにカウンターを合わされるなど、スタンドで劣勢のデリダーが残り90秒で2度目のテイクダウンを決めるが、。すぐにマーシャートが立ち上がる。
続くテイクダウンも切ったマーシャートが、組もうとするデリダーに右エルボーを入れる。と、デリダーが左をクリーンヒットさせると、クリンチで右エルボーを当てる。続くコンビから左でダウンを奪ったデリダーが初回を逆転でリードした。
2R、早々に圧を掛けるマーシャートに対し、デリダーはジャブを伸ばす。組んで小外刈りを決めたデリダーはハーフで抑え、ダースの機会を伺いつつパンチを落とす。スクランブルでダース狙いを防いだマーシャートがパンチを纏め、デリダーが焦って繰り出した払い腰をすかす。そのままトップを取ったマーシャートは、腕十字狙いを察知して体を起こす。
担がれそうになり、足をきかせていくデリダーは立ち上がったマーシャートを即ボディロックテイクダウンで倒し上に。パス狙いにマーシャートがカウンターの十字狙い。これも極まらず、首を取りいったデリダーはすっぽ抜けて下に。的確な表現ではないかもしれないが、フィジカル重視でないMMAグラップリングが展開された。
最終回、デリダーが前蹴り、マーシャートが前に出てクリンチへ。マーシャートは蹴手繰りを見せ、さらにテイクダウンを狙う。と、デリダーは小外投げを決め、パス狙いに対し、シングルで起き上ってきたマーシャートの首を狙う。外したマーシャートは、続くシングル狙いでバックを許しそうになると背中をつける。マウントから肩固めをセットしたデリダーがタップを奪った。
最近のUFCにないスローな展開ながら、一本勝ちデビューのデリダーは「来週、MSGで戦う。コールしてくれ、きっと酔っぱらていると思うけど」とダッチ・ジョークで最高最高峰初陣を締めた。