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MMA Special UFC UFC263 デミアン・マイア ネイト・ディアス ベラル・モハメッド レオン・エドワーズ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その弐─モハメッド✖マイア後編「ネイトには乗れない」

【写真】マイアのMMAファイター人生と比較して、青木はネイト・ディアスには乗れないという発言をした(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年6月の一番、第ニ弾は12日に行われたUFC263よりベラル・モハメッド✖デミアン・アイア戦について、ネイト・ディアス論を経て──引き続き語らおう。

<青木真也が選ぶ6月の一番─その弐─前編はコチラから>


──NCを挟んで5連勝中、通算で10勝3敗という戦績なのですね……モハメッドは。

「そこに43歳のデミアン・マイアが組まれる。これはちょっと凄いッスね」

──レジェンドファイトでないですし。

「デミアン・マイアが、この歳でこういう試合が組まれることはビジネスとしてタレント性が落ちるということなんですかね?」

──あぁ、だから逆にレジェンドファイトではないと。そういえばUFCは歳を重ねたからレジェンドファイト枠ということでもないような気がしますね。

「スター性、チケットの売り上げ、PPV売り上げという部分でトップではないから、レジェンドファイトにならないという見方はできますよ」

──なるほど、そういうことですね。

「だから鎬を削るファイトになるのかなって」

──そう考えると、レジェンドファイトとはどういうものなのでしょうね。青木選手はネイト・ディアスとレオン・エドワーズの試合とか、どう思いましたか。

「ワンツー入れて客がわくんだから、ネイトは絶対もう辞めないじゃんって思いました(笑)」

──アハハハハ。

「負けてもワンツーを届かせると、ファンが喜ぶ」

──この試合は世界戦でもメインイベントでもなく5分✖5Rでした。メインだから5回戦というのが、そもそも論としておかしな話ですが、それでなくても5回戦になる。ネイトの知名度がそうさせるっていうのは、異常な世界です(笑)。

「そうなるのは、ワンツー当てるだけで褒められる選手だからですよ(笑)。だからデミアン・マイアには、そのタレント性がないということですよね。そこまではないから、勝負論のあるカードを組まれる。まだ、やれる──という試合が組まれています」

──ネイトは勝とうが負けようが安泰で、デミアンの場合は彼に勝った選手が、その功績を持っていく。そういう試合で。

「だから勝負論のある現役なんです。マイアはこの試合の内容でMMAを続けるどうかって言っているけど、ネイト・ディアスは少し間を空けて、またやるわけじゃないですか。そういうのは、僕はあんま乗れないですよね」

──自分、シュガー・レイ・レナードの終盤はタイトル奪取→返上、また違うタイトル戦という大一番ばかりを戦い、ひたすら戦い続けていたトーマス・ハーンズの方が格好良いと思っていたんです。そういう点でもデミアン・マイアは格好良いですよね。

「レナードのことが透けて見えてしまったんですね。高島さんはそう思っても、ファンの人気はレナードなんですよね?」

──そうだったと思います。

「そうなるんですよね。でもワンツー当てているネイト・ディアスより、シングルレッグを懸命に狙うマイアの方が格好良いですよね。やっぱ、そうなんだよな。今回のマイアは色々と深いです」

──そのデミアンがMMAを引退したら、グラップリングや柔術を戦いたい。並行してはできないということを言っていました。

「練習にレスラーを呼んだり、柔術家がMMAに集中するために凄く試行錯誤していたように思います。ミッシェル・ニコリニがマイアのところで練習したりして、強い柔術家がMMAで戦いやすくなる練習環境を創れていたのでしょうね。でも、MMAを引退してから、グラップリングやりますかね。好きそうですけどね。

とにかくUFCで戦い続けてきたのは、格好良いですよ。だいたいマイアなんてTシャツを着てMMAを戦っていた世代なんですから。滑り止めだって(笑)。もしかしたら、PRIDEに来るんじゃないかって。

そういう人がUFCで2007年から14年間もやってきた。バケモノだと思います。本当に格好良かったです。僕らのようなグラップラーは、凄く影響を受けました。試合もそうだし、練習の動画からなんかも。まだ終わりとは明言していないと思いますけど、お疲れ様でした──感はありますね」

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MMA ONE UFC UFC263

『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』のファイトマネーが判明/イスラエル・アデサニャ50万ドル、ネイト・ディアス25万ドル

本当の自由を手に入れるお金の大学


 アリゾナ州が『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』のファイトマネーを公表。続きを読む・・・
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MMA News UFC UFC263 YouTube

Brandon Moreno: Henry Cejudo fight ‘definitely’ possible after UFC title win

UFC flyweight champion Brandon Moreno talks to MMA Junkie’s Nolan King about his UFC 263 title win over Deiveson Figueiredo, a potential showdown with Henry Cejudo and much more.

#UFC263 #BrandonMoreno
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UFC Result UFC263 イスラエル・アデサニャ テレンス・マッキニー ブランドン・モレノ ブログ ベラル・モハメッド レオン・エドワーズ

【UFC263】試合結果 アデサニャ防衛。フライ級はモレノが新王者に。マッキニー07秒初陣V

【写真】メキシコ生まれメキシコ育ちのメキシコ人として、初めてUFCの頂点に立ったブランドン・モレノ(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで有観客大会としてUFC263「Adesanya vs Vettori 2」が開催された。

メインのUFC世界ミドル級選手権試合は王者イスラエル・アデサニャが、マーヴィン・ヴェットーリを相手に完勝で防衛に成功。UFC初のイタリア人世界王者の誕生とはならなかった。

一方で、コメインのUFC世界フライ級選手権試合ではブランドン・モレノが前回の挑戦ではドローだったデイヴィソン・フィゲイレドを打から組みで圧倒し、最後はRNCを決めて新チャンピオンに輝いた。

注目のウェルター級の2試合はレオン・エドワーズが、最後の1分以外はネイト・ディアスをほぼほぼ完封している。またベラル・モハメッドは許したテイクダウンは1度のみで、デミアン・マイアに柔術をさせず完勝。マイアの動向が気になるところだ。

プレリミでは8日前にLFAで試合をしたばかりのテレンス・マッキニーが、UFC初陣でマット・フレヴォラを07秒で衝撃のTKO勝ちを収めている。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ブラッド・リデル✖ドリュー・ドパー
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ブランドン・モレノ、ポール・クレイグ

UFC263「Adesanya vs Vettori 2」
<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
○イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)5R
判定
詳細はコチラ
×マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)
<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
○ブランドン・モレノ(メキシコ)3R2分26秒
RNC
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×デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)
<ウェルター級/5分5R>
○レオン・エドワーズ(英国)5R
判定
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×ネイト・ディアス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ベラル・モハメッド(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×デミアン・マイア(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ポール・クレイグ(米国)1R1分59秒
TKO
×ジャマハル・ヒル(米国)
<ライト級/5分3R>
○ブラッド・リデル(ニュージーランド)3R
判定
詳細はコチラ
×ドリュー・ドバー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○エリク・アンダース(米国)3R
判定
×ダレン・スチュアート(英国)
<女子フライ級/5分3R>
○ローレン・マーフィー(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ジョアン・カルダーウッド(英国)
<フェザー級/5分3R>
○モフサル・エフロエフ(ロシア)3R
判定
詳細はコチラ
×ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
○パニー・キアンザド(スウェーデン)3R
判定
×アレクシス・デイヴィス(カナダ)
<ライト級/5分3R>
○テレンス・マッキニー(米国)1R0分07秒
TKO
詳細はコチラ
×マット・フレヴォラ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○スティーブン・パターソン(米国)3R
判定
×チェイス・フーパー(米国)
<ライト級/5分3R>
○フェレス・ジアム(フランス)3R
判定
×ルイジ・ヴェンドラミニ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
○カルロス・フィリッピ(ブラジル)3R
判定
×ジェイク・コリアー(米国)

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Report UFC UFC263 イスラエル・アデサニャ ブログ マーヴィン・ヴェットーリ

【UFC263】イスラエル・アデサニャ、危なげなしにヴェットーリからフルマーク判定勝ち防衛

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

まず左ローを蹴ったアデサニャ、前に出てくるヴェットーリに左右のローを続ける。その左ローを掴んでテイクダウンしたヴェットーリが、背中をマットにつかせる。ハイガードから、後方回転して立ち上がったチャンピオンをケージに押し込んだヴェットーリだが、ダブルレッグを切られる。回って離れたアデサニャは右を伸ばし、左を蹴りかけて止める。

ここから左ローを入れ、スイッチしたアデサニャが右ジャブ。アデサニャは目に出てパンチを纏めるが、アデサニャはヘッドムーブでほとんどをかわしローから、右をヒットさせる。右ハイをブロックしたヴェットーリはボディを殴るが、右アッパーを被弾しハイを受けそうになった。

2R、鋭い左ローを蹴ったアデサニャは、ヴェットーリのパンチをかわして右ハイを蹴る。さらに左に右を合わせると、ロー。ケージを背負って、上体を振ってパンチをかわすチャンピンに対し、ヴェットーリはダブルレッグへ。側頭部にエルボーを入れ、ウィザーでバックを許さず離れたアデサニャは、右ミドルを蹴る。空振りが多く、口が開いてきたヴェットーリは左ハイをかわして右ジャブを伸ばす。

アデサニャはハイから左ローを蹴り、ウェービングでパンチをかわしている最中にダブルレッグで組まれても、ケージを背負っているために倒されない。残り30秒で離れたアデサニャが右ハイ。ヴェットーリはステップインからのワンツーもかわされ、最後に左ハイをチャンピオンが見せた。

3R、テンカオのような右ミドルを入れたアデサニャだが、ダブルレッグでヴェットーリが突進してテイクダウンを決める。ハーフで抑えボディを殴るヴェットーリに対し、アデサニャはブリッジも、マウントに移行される。背中を見せたアデサニャは、両足をフックされRNCをセットされた直後に、胸を合わせて危機を回避、立ち上がってパンチを落とす。外掛けヒールからスクランブルを狙ったヴェットーリは、その際に指が目に入ったとブレイクを要求する。

再開後、アデサニャが右アッパー、続く左ローでヴェットーリの体が傾く。左ローを蹴られても、前に出るヴェットーリはハイをかわしてジャブを当てる。ここからはアデサニャタイム、ヘッドムーブでパンチをかわしてジャブから左ローを蹴り込む。軌道の変わる左ハイはかわされたが、ローを効かせて左ハイへ。これもヴェットーリがダックでかわす。しかし、ついに左ローでヒザをつくようになったチャレンジャーは、ジャブから左ストレートをかわされ、続く前蹴りが急所に入る。ほとんど時間が残されていないなかで、2度の中断となった。そしてリスタート直後にラウンドが終わった。

4R、前に出るヴェットーリに対し、アッパー、右ハイ、左ローと攻撃を散らすアデサニャ。結果、ローを蹴られるヴェットーリだが、ダブルレッグでドライブしケージに王者を押し込む。小外で倒したヴェットーリは、すぐさまブリッジでリバーサルを許し、試合はスタンドに戻る。組まれても、比較的簡単に回って離れる王者が右ハイ、左ローを蹴っていく。

ヴェットーリもステップジャブ、そしてローを蹴るが、アデサニャはワンツーからインサイドの右ローを入れる。アデサニャがヒット数、精度で上回るが、倒すという気配はなく淡々と戦っており──ヴェットーリがダブルレッグへ。チャンピオンはケージに背負って、客を煽り、挑戦者の尻をよしよしという風に叩いた。

最終回、チャンピオンの右ハイをブロックし、ローを蹴られても組みついた挑戦者。ケージに押し込むが、アデサニャはダブルも右腕を差して耐える。離れて右ハイ、続いて左ハイをアデサニャが狙う。ジャブをかわしながら、左目を押さえ──痛いという仕草を見せたアデサニャ。見ていて気持ちの良い行為ではないが、これも彼のプロ意識なのだろう。

アデサニャはケージを蹴ってパンチ、着地にジャブを当てたヴェットーリがダブルレッグからバックに回るが、寝技に持ち込めない。残り45秒で、壁際のクリンチにブレイクが掛かると、アデサニャが右ハイ、右前蹴り、左ローを蹴る。最後の10秒で組んだ、ヴェットーリが右腿を殴る。試合終了と同時に、足を抑えて倒れ痛みを訴えるパフォーマンスを見せたアデサニャだが、それなら倒しに行く気持ちを見せてほしかった。

いずれにせよ、バックからのRNC以外危ないシーンはほぼ皆無だったチャンピオンがフルマークの判定勝ちでタイトル防衛に成功した。


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MMA Report UFC UFC263 デイヴィソン・フィゲイレド ブランドン・モレノ

【UFC263】「ビバ、メヒコ!!」RNCでフィゲイレドを倒し、ブランドン・モレノが新UFC世界フライ級王者に

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
ブランドン・モレノ(メキシコ)
Def.3R2分26秒by RNC
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

ジャブから左ボディストレートを伸ばすモレノ、しっかりと距離を取るフィゲイレドがローを蹴られる。モレノは右ローから左ロー、そして左リードフックを伸ばす。フィゲイレドはスイッチからテンカオを入れ、左ボディフックを打ちつける。ワンツーのモレノが組むが、フィゲイレドが即離れる。ジャブから右ローを続けるモレノに対し、フィゲイレドは右ストレートを入れる。縦ヒジを放ったフィゲイレドは、ボディからの右ストレートを顔面に受ける。

残り1分40秒、左の内回し蹴りを空振りしたフィゲイレドは左フックに、左ジャブを合わされダウンを喫する。ガードの中にモレノを収めたフィゲイレドは、スイープからスクランブルに持ち込みスタンドへ。スイッチして左ミドルを蹴ったモレノが初回を取った。

2R、左ボディから左フックを入れたモレノが、左フックを効かせる。組んだフィゲイレドがテイクダウンを決めて、頭を抱えハーフで抑える。ワキにエルボーを落とされても、動かないモレノはギロチンを警戒しつつ、ブレイク待ちか。フィゲイレドはギロチンを徐々にセットしつつあったが、頭を抜いたモレノは蹴り上げから立ち上がる。ギロチンを怖がらず、シングルからバックに回ったモレノは、前方に崩して足をフックしていく。腰をずらして引き込み、クローズドを取ったフィゲイレドはまずは危機を回避する。

モレノは鉄槌を入れ、パスのプレッシャーを強める。フィゲイレドは下からエルボーを放ち、蹴り上げからスクランブル狙いもモレノがバックへ。前転してガードを取ったフィゲイレドはこの回も失った。

3R、モレノは左ジャブから左フック、フィゲイレドが後ろ回し蹴りもジャブを当てる。ボディロックからバックに回ったモレノは、両足をフックし四の字フックを完成させる。アゴの上からRNCをセットしたモレノが、手首と掴んで防ぐフィゲイレドの顔面を殴る。再びRNCをセットすると、フィゲイレドがタップしブランドン・モレノがメキシコ生まれのメキシカンとして、初のUFC世界チャンピオンの座に就いた。

ベルトを失ったフィゲイレドが、モレノを抱え上げて祝福。愛娘を抱いた奥方がケージに入り抱きあったモレノは、「凄い、アメージングだ。信じられない」と涙を浮かべて、ベルト眺める。そして「半年、ずっと強くなるよう練習してきた。ビバ・メヒコ!!」と絶叫した。


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MMA Report UFC UFC263 ネイト・ディアス レオン・エドワーズ

【UFC263】エドワーズに完敗も。最後=1/25分で商品価値を守ってしまうネイト、アッパレ

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ(英国)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ネイト・ディアス(米国)

1年7カ月振りのファイトとなるネイト、1年10カ月振りの勝利を目指す。サウスポーからオーソに構えを変えたエドワーズに対し、ネイトは距離を取り背中を見せる。ここから一気に飛び込む動きを見せるが、エドワーズは慌てずローを蹴っていく。レッツゴー・ディアスの大チャントの下、左ローで前足を蹴られたネイトは一瞬、オーソに。すぐに右手前の構えに戻し、ケージの前から踏み込むネイトだが、エドワーズが左ストレートから左ローを蹴る。

ネイトのトリプルのジャブに観客がわき、直後に右をヒットさせる。続く組みの展開でネイトはバックを許すと、意外にもエドワーズが簡単に寝技に持ち込み、ワンフックからスクランブルでバックを制す。ロールを止められパンチを被弾するディアスが、ガードを取る。ネイトはエドワーズに続き立ち上がり、左カーフを蹴られて初回が終わった。

2Rに入っても背中を向けて、明後日の方向に歩くという動きを見せたネイトは左足は真っ赤になっており、オーソで構える時間が多くなる。ヒザに手をつき、背中を見せた状態から右を伸ばすが、こういう動きにエドワーズは動じない。右フックに右フックを合わせたエドワーズはパンチの交換から組みつくと、ワキを潜ってバックに。ボディロックテイクダウンで倒されたネイトは、ヒールを狙うが足を抜かスタンドに。

左足を蹴られ動きが止まったネイトは、またも背中を見せる。荒いフックで前に出て、逆にパンチを被弾したネイトが、組んでケージにエドワーズを押し込む。体を入れ替えたエドワーズがスピニングバックエルボーを繰り出し、ラウンド終了に。

3R、近い距離でヒジを当て、左ストレートをエドワーズがヒットさせる。サウスポーになると左カーフを入れるエドワーズは、組まれてケージに押し込まれるが回って離れる。残り3分、逆に組んでケージにネイトを押し込んだエドワーズが、ここでもワキを潜りバックに。ネイトのキムラからの引き込みも、腕を抜いたエドワーズがトップを取りエルボーを打ちつける。左目尻、右側頭部をカットしたネイトは、立ち上がったエドワーズに続きスタンドに戻る。

そしてカーフを蹴られ、左を伸ばしても組まれてバックを許す。得意の払い腰も出ず、マットに手をついてヒザを防ぐネイトは、下になって足を狙う。足を抜いたエドワーズは、背中を見せたままのネイトのバックを取り、ワンフックから上へ。ここで両者が立ち上がり、エドワーズがスピニングバックエルボーを放つ。直後に距離は離れると、時間となった。

メインでもタイトル戦でもないが5R戦のこの試合。逆にこの設定がネイトに酷にも感じられる4Rが始まった。エドワーズが右ミドルを入れ、ネイトがワンツーで左を伸ばす。直後にカーフで前足を蹴ったエドワーズに対し、ネイトがオーソに構える。サウスポーに戻し左フックを被弾したネイトは、攻め手が見つからない。と、足払いでネイトを転がしたエドワーズが、スタンドで待ち受ける。

カーフを蹴られ、効いていないと指を振るネイトはワンツーで左をヒッさせる。ここで組んだネイトは、離れ際にも左を振るっていく。エドワーズは近距離で左エルボーを当て、なかなか距離を詰めることができないネイトに対し、攻勢のまま最終回を迎えることになった。

5R開始直後、ワンツーを入れ足払いを決めたエドワーズ。ネイトが左を見せてクリンチも、直ぐに離れる。と左ストレートに左フックを合わされたネイトは、相変わらずのタフさは見せるが、逆転への反撃に移ることはできない。それでも左、そしてワンツーで左を当てたネイトだったが、残り3分を切りクリンチを選択する。50秒後に離れたエドワーズが右ミドルを蹴る。

さらに左フック、ショートアッパー、さらに左ショートフックをエドワーズが打ち込む。ネイトは左を空振りし、直後に右の掌底から左をクリーンヒットさせる。エドワーズは足が泳ぎ下がる。そこに左を当て追いかけたネイトは、右フックを入れたがエドワーズが組みつく。ここでもフックを当てて離れたネイト、タイムアップに。当然3-0で敗れたネイトだが、最後の最後1/25分で自分の価値を守ってしまうのは大したものだった。


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Report UFC UFC263 デミアン・マイア ブログ ベラル・モハメッド

【UFC263】15分間、トライすること数知れず。テイクダウンは1度。デミアン・マイアがモハメッドに敗れる

<ウェルター級/5分3R>
ベラル・モハメッド(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
デミアン・マイア(ブラジル)

サウスポーのマイアに対し、モハメッドが右を伸ばす。ダブルを切られたマイアが左を当てる。モハメッドも右を打ち、スイッチしながら間合いを図る。マイアはシングルに出てケージにドライブ。ダブルレッグで切り替えて、テイクダウンに成功する。立ち上がったモハメッドにシングルを続けるが、モハメッドが足を抜く。

直後のテイクダウン狙いをスプロールしたモハメッドは、続くシングルもケージを背にして防御する。ここも足を抜いたモハメッドは左フックをヒット。徹底してシングルを狙うマイアがレッグリフト、頭を腰につけて押し込むもモハメッドはケージを背にして耐える。右腕を差して離れたモハメッドだが、押し込み続けたマイアのラウンドとなったか。

2R、モハメッドがジャブを伸ばし、構えを変える。汗が目立つマイアはシングルも、足をホールドできないで離れる。それでも右フックを当て、左ストレートからダブルレッグ、シングルへ移行するマイア。テイクダウン防御を念頭に、打撃は単発のモハメッドだがマイアの被弾する数が増えてくる。

左ストレートを当て、オーソに構えを変えて左ジャブを伸ばすモハメッドは、シングルを切る。残り1分を切り、シングルでドライブしたマイアは肩を押し込み、頭をつけていくがモハメッドがエルボーを入れ時間となった。

最終回、最初のシングルで足を抜かれ、ヒザをマットに着けて低い姿勢で組みに行ったマイアだが、モハメッドが距離を取る。テイクダウンが命綱のマイアは、頭の位置が動かなくなると右を2発被弾する。それでもシングルに出て、モハメッドが足を抜くという展開が見られ、特にモハメッドが攻撃で試合を支配しているわけではない。

テイクダウンを切って、パンチを当てて加点するモハメッドが1Rの最初の組み以外は全てシングルを切り続ける。それでもマイアは残り1分を切り、ケージにシングルで押し込んでいく。一旦しゃがみ込み、体を起こしてケージに押し込め続けたマイアだが、テイクダウンは奪えずタイムアップに。

ケージ中央で両手を上げ、真上を見つめたマイアの脳裏に何がよぎっているか。0-3で敗れたマイアは、拳にキスをしてモハメッドとハグをした。


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Report UFC UFC263 ドリュー・ドバー ブラッド・リデル ブログ

【UFC263】殴り、殴られ。倒され、倒す。MMA版、荒野の決闘ファイトはリデルがドバーを下す

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ドリュー・ドバー(米国)

サウスポーのドバーに、左フックから右ローをドバーがいれる。右フックの打ち合いから、ドバーがワンツー、リデルが左フックを返す。ドバーは左ミドルから、左を当て、続く左ストレートでリデルのヒザが落ちる。すぐに組みに行ったリデルだが、ドバーはケージを背に耐えていたが尻もちをつかされる。直後に立ち上がったドバーに対し、リデルはエルボーを当てて離れる。

ドバーは左ハイを蹴り、左ストレートを当てる。リデルは右フックを合わせて、テイクダウンへ。切ったドバーがワンツーで前に出て、スピニングバックフィストを狙う。USAコールを受けたドバーはローに左を合わせ、左ミドル。リデルが右オーバーハンドを振るい、続く右フックにはドバーが右を合わせる。それでも右フックをヒットさせたリデルが、続いて右ストレート、さらに右フックをヒットさせて時間に。自陣に戻るドバーは、足元がふらついていた。

2R、リデルがローから左フック、ドバーの左ストレートを外して右を当てる。直後にワンツーフックで前に出たドバーに対し、フックで対応したリデルが右を受けて動きが止まる。それでも打ち合いを続け、今度は左フックを被弾したドバーの動きが止まる。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたドバーは、スクランブルでバックに回るが前方に落とされ、逆にシングルで倒されそうになる。

エルボーを打ちつけ、胸を合わせて立ち上がったドバーに対し、リデルが右エルボーを放って離れる。直後にテイクダウンを決めたリデルが3/4マウントへ。右腕を差したドバーが、スクランブルから離れることに成功する。再びフックの打ち合いになり、間合を外したドバーが左ストレートを打ち込む。残り1分、ドバーが左ミドルを入れ、ドバーが右ボディストレートを打ち返す。さらに右から右ミドルを入れたリデルは、ワンツーショートフックから、カウンターの左フックで攻勢に。ドバーは後ろ回し蹴りを当て、真っ向勝負の5分が終わった。

最終回、右フックを受けたドバーの腰が落ちる。さらに左フックに右フックを合わせたリデルは、ダブルレッグからクリンチにも倒れず打撃の距離に。互いにミドルを蹴り、リデルの右フックにドバーが左フックを打ち込む。リデルはフックとエルボー、さらに左右のローとドバーより選択肢は多い。さらにフックをかわしてシングルレッグも、ドバーが切って離れる。

ドバーはダブルのジャブから左ミドル、リデルが右ミドルを返す。左を当てたドバー、リデルも左フックを打ち返し、左ハイに左フックを入れる。ドバーはダブルレッグを切られ、右ミドルをブロック。互いに動きが落ち、慎重になるなかでドバーが左フックで前に出る。ワンツーで左ストレートを当てたドバーに対し、リデルは自らのハイキックでスリップし尻もちをつく。

立ち上がったリデルは右フックを入れると、ドバーが下がって動きを止める。左右のフックの追撃にダブルレッグに出たドバーだが、リデルはキムラクラッチからスイープ。クルスフィックスに取られたドバーはスクランブルに持ち込み、リデルがシングルで上を取り切りパウンドをまとめたところでタイムアップに。

MMA版西部劇ファイトは、3-0でリデルが制した。


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MMA Report UFC UFC263 キック ジョアン・カルダーウッド ローレン・マーフィー

【UFC263】まさに一進一退、スプリットでマーフィーがカルダーウッドに辛勝

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョアン・カルダーウッド(英国)

ジョジョことジョアン・カルダーウッドが、女子フライ級王座挑戦権に近づくためにマーフィーと対戦。右オーバーハンドを振るったジョジョ、かわしたマーフィーにサイドキックからスピニングバックフィストを見舞う。スーパーマンパンチから右ハイと、蹴りと拳のコンビを駆使するジョジョは、クリンチでケージを背負う。頭の位置をずらし、胸を合わさせないでヒザを入れたジョジョが距離を取り直した。

左右のローで前足を削ったジョジョは、左フックを狙う。続いてワンツーを当てたマーフィーが左ボディストレートを入れる。ジョジョも右ストレートを当て、左ジャブを突きさす。前蹴りにも左ジャブを届かせたマーフィーだったが、首相撲でエルボーの連打を許す。ジョジョのローに右を合わせたマーフィーは、蹴りをしっかりとガードする。スピニングバックエルボーを被弾しながらバックにマーフィーがまわったところで、初回が終わった。

2R、シングルレッグでジョジョをケージに押し込んだマーフィーが、ボディロックから前方へテイクダウンを決める。マーフィーはリストコントロール&両足を束ねて、後方から殴る。ケージもあり身動きが取れないジョジョはパンチを纏められ、半身で我慢の時間が続く。手首を噛んでパンチを防ぐジョジョが上を向くと、マーフィーはマウントを狙いつつ肩固めも仕掛ける。

マーフィーはハーフでのコントロールに切り替え、鉄槌を落とす。ジョジョはキムラを防ぐが、スクランブルに持ち込めない。マーフィーはワキ腹にエルボーを落とし、顔面にもヒジを見舞ってラウンド終了を迎えた。

最終回、右ストレートを当てたジョジョが、左ジャブを伸ばす。さらに右オーバーハンドを狙い、蹴りにつなげる。マーフィーは右フックをヒットさせるが、ジョジョが右ストレートから左ミドルを決める。続く右からの左ハイは届かなかったが、腹に前蹴りを入れジャブを打ち込む。距離を詰めることができないマーフィーは、ワンツーも左を被弾。ジョジョはダブルレッグを切り、ボディにヒザを入れる。

足がついてこない組みを続けるマーフィーは、アッパーも打たれる。そこからヒザを腹に入れたジョジョが、首相撲でヒザ&エルボーを続ける。首相撲に付き合ったマーフィーは、ダブルには移行できずに離れる。ジョジョはジャブ、右ストレート、組んでヒザとエルボーでマーフィーを圧倒する。

2Rの劣性を取り返したジョジョは、フックを被弾してもヒジを打ちつける。互いにスーパーマンパンチを見せた終盤、ジョジョはスピニングバックフィストを狙いフックを連打する。マーフィーも応じて、左右のフックを繰り出してタイムアップに。2Rと3Rは明白に取り合った両者、スプリットに割れ──マーフィーが凱歌が挙がった。


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