カテゴリー
MMA Report UFC UFC263 ハキーム・ダラドゥ モフサル・エフロエフ

【UFC263】モフサル・エフロエフが、永久TD&バックコントロールでダラドゥを破り15連勝(無敗)に

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)

左ジャブを伸ばすダラドゥに対し、エフロエフが右オーバーハンドを当てる。ジャブの同士討ちから、再びエフロエフは右オーバーハンド、そして左フックを打っていく。とシングルレッグに出たエフロエフが軸足を払い、テイクダウンを決める。ダラドゥは後方回転から立ち上がるも、すぐに追いかけたエフロエフがバックを取ってテイクダウン。スクランブルでバックを維持する。

前方に崩し両足をフックしたエフロエフはRNCへ。一度技を解いたエフロエフはパンチに切り替え、ゴツゴツと音を立てて拳を打ちつける。テンプルを殴り、鉄槌を連打したエフロフは自らフックを解き、ダラドゥに立ち上がらせてなおバックコントロールを続けた。

2R、スイッチしての左ミドルを見せたダラドゥだが、右オーバーハンドからのダブルレッグで倒されバックを許す。ボディロックで崩し、またも両足をフックしたエフロエフにアリゾナのファンがブーイングを送る。ワンフックからトップに切り替えようとしたエフロエフだが、ここでダラドゥが立ち上がる。しかし、直後に組まれてバックを許すと、前方に崩される。再び両足をフックしたエフロエフが、ポジションも試合をコントロールし続ける。

手首を掴んで絞めは防ぐが、殴られ続けるダラドゥは残り80秒で胸を合わせそうにする。しかしエフロエフが足のフックをアジャストして、バックグラブを続ける。マウントに移行しようとしたところでダラドゥは反応して腹ばいになり、さらに良くないポジションに。上を向いて、ここは逃れたがエフロエフのバックグラブはラウンド終了まで続いた。

最終回、間合を図るエフロエフはテイクダウン狙いも、ダラドゥがスプロールしカーフを蹴る。クリンチでアッパーを入れたエフロエフに対し、ダラドゥが左フックをヒットさせる。さらにボディフックを入れたダラドゥが、組みに来るところで左アッパーを合わせようとする。低いロー・ダブルレッグを切ったダラドゥがキープ。それでも逆転にはKOが必要なダラドゥは、ボディから顔面へのコンビを決める。

ダラドゥはエフロエフのフックをダッキングでかわし、前進に左ジャブを当てる。動きが止まったエフロエフはフックやジャブを被弾して足が泳ぐ。直後にダブルレッグからバックに回ったエフロエフが、スタンドのワンフックからグラウンドへ持ち込む。立ち上がったダラドゥだが、初回と2Rと同様に、倒されてバックを取られる展開で試合終了を迎えた。

判定勝ちのエフロエフがUFCで5連勝、通算戦績を15勝0敗とした。


The post 【UFC263】モフサル・エフロエフが、永久TD&バックコントロールでダラドゥを破り15連勝(無敗)に first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Report UFC UFC263 テレンス・マッキニー ブログ マット・フレヴォラ

【UFC263】8日前にLFAで戦ったマッキニーが、UFCで07秒TKO勝ちデビュー!! 喜び勇んでヒザを負傷

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
Def.1R0分07秒by TKO
マット・フレヴォラ(米国)

試合開始直後のマッキニーのワンツーで、フレヴォラが腰からマットに崩れる。そのまま左の鉄槌を連打すると、レフェリーが試合をストップ。この間、僅か7秒。しかし、ケージに上って喜びを露わにしたマッキニーは着地で右ヒザを負傷してしまう。

UFC史上4番目の「8日前だよ、LFAで試合をしたのは。素晴らしい気持ちだよ。誰もが大変な時がある。でも絶対に諦めず、神を信じてほしい」と涙を浮かべた。かつて警察のテーザー銃で命を落としそうになった男が、衝撃のUFCデビューを果たした。


The post 【UFC263】8日前にLFAで戦ったマッキニーが、UFCで07秒TKO勝ちデビュー!! 喜び勇んでヒザを負傷 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview MMA UFC UFC263   デミアン・マイア ベラル・モハメッド

【UFC263】ベラル・モハメッド戦へ、デミアン・マイア─02─「柔術と共に生きる。それは僕の使命」

【写真】1年8カ月振りの勝利を手にすることができるか。それともMMAで戦う最後の雄姿となるのか(C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで開催されるUFC263「Adesanya vs Vettori 2」でベラル・モハメッドと戦うデミアン・マイア・インタビュー後編。

マイアの口から、この試合のパフォーマンス如何で今後のことを決めるという発言が訊かれた。この言葉はこれまで通り戦えるという自信を持ち続けていることの裏返しでもある。

43歳、デミアン・マイアが戦い続けることができる理由と、対戦相手モハマッドの印象──そして、盟友ジャカレ・ソウザの敗北について尋ねた。

<デミアン・マイア・インタビューPart.01はコチラから>


──デミアンは人としてフレッシュさを保つ人生を送っているのですね。と同時に柔術、グラップリング、MMAと達成感があり、戦い続けることにモチベーションを保つことを難しく感じることはないですか。

「僕がモチベーションを維持できるのは、何よりも練習することが好きだということが挙げられる。練習が試合より好きなんだ。練習はいつも学びがあり、上達が伴う。学ぶことがあるのは喜びだよ。それにジムで練習をすることだって、UFCの試合に負けないぐらいビッグチャレンジなんだ。ただ楽しいから練習するんじゃない。チャレンジしているから、練習で上達することができる。

自分の限界を超える──そんなチャレンジをトレーニングの度に繰り返す。だからこそ練習するたびに学ぶことができる。それが僕のモチベーションになっている。

試合のための練習は短期間で成果が求められる。試合がない時のトレーニングは、時間を置いて上達するもの。それは一生追及できるモノだよ。達成感の話になったけど、練習で得られる達成感は、試合で得らえるモノより大きいよ」

──なるほどぉ。そのような考え方もあるのですね。

「それと……やはり柔術の旗の下で戦うことは、僕にとっては大きなモチベーションになっているよ。柔術と共に生きる。そんな生き方を僕は信じている。それは僕の使命でもあるんだ」

──柔術家として戦うデミアンにとって、ベラルはどのようなファイターでしょうか。

「ベラル・モハメッドは本当にタフだ。レスリング出身だけど、今やストライカーのようだ。何より、スタミナが十分にあり15分間アグレッシブに戦い続けることができる。

特別テクニカルではない。でも、彼の一番の武器はメンタルの強さ。そして勝利を欲する気持ちが彼を強くしている」

──そんなベラル・モハメッドを相手に、デミアン・マイアは43歳にしては素晴らしいという評価でなく。年齢に関係なくデミアン・マイアは素晴らしいという試合を見せてほしいです。

「もちろんだよ。試合前に何をいってもしょうがないことは分かっているけど、本当に心身ともに絶好調なんだ。以前と変わらず戦えると思っているから、オクタゴンに向かう。そして、実際にはどうなるか。どう感じるかで、今後のことを決める。良くないなと感じると、戦うのを辞める時だよ」

──勝手ながら、もっとデミアンの試合を見続けたいです。

「アハハハ、ありがとう。例えMMAから足を洗う時がきても、柔術とグラップリングの試合には出ようと思っている。以前、韓国でスパイダー柔術トーナメントを観戦した時、本当に素晴らしいと思った。ああいう試合に出ていくつもりだよ」

──パンデミックにより、米国ではグラップリングの大会が本当に盛んになりました。

「そうだね、WNOなど凄く良いイベントだし。ブラジルでもグラップリングは盛んになっているよ」

──ドゥリーニョはMMAとグラップリング、柔術を並行して戦っています。

「MMAを戦っている間は、MMAに専念したい。柔術やグラップリングの試合に出るのは、MMAキャリアを終えてからだと考えている。MMAとグラップリングや柔術を同時に戦いたいとは思わないんだ。2つも一緒にできない。今、やるべきことにフォーカスしたいんだ」

──デミアン、いつも生きていくうえで糧になるような話をしていただき本当にありがとうございます。

「僕の方こそ、日本のファンに僕の声を届けてくれて感謝しているよ。僕にとって初めての大きな旅は2003年に日本でコラル・チャレンジに出た時だった。あれから1度も日本を訪れていないけど、最高の思い出になっている。

日本の文化、人々が大好きだ。絶対にまた日本へ行ってセミナーを開いたり、日本の皆との時間を持ちたい。僕のマーシャルアーツのルーツは日本にある。次に日本に行くときは東京だけでなく、京都や他の街も訪れたい。また日本の皆に会える日を楽しみにしているよ」

──2003年、日本に一緒に来たジャカレが5月の試合で、アンドレ・ムニスにショッキングな敗北を喫しました。最後にあの試合について、デミアンがどう思っているのか教えてもらえますか。

「試合は視ていないんだ。でも、戦い続けている人間の全てに起こりうることだよ。どういう敗北があっても、ジャカレが最高のファイターの1人であることは変わりない。MMAを長い間戦っていると、そんなこともある。ジャカレが今後、どうするのかは僕には分からないけど、ジャカレは未来永劫最高のファイターであることは変わらない。

そんな彼だってミスをする。人間は誰だってミスをするんだ。あの負けで彼が終わるとは、これっぽっちも思っていない。そして、一つの負けで彼の実績は、何一つとして傷つくことはない。なにより僕の彼への尊敬の念は変わることはない。ジャカレはこのスポーツの永遠のアイドル、ヒーローであり続けるよ」

■視聴方法(予定)
6月13日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWプライム

■UFC263計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ: 183.5ポンド(83.23キロ)
[挑戦者] マーヴィン・ヴェットーリ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] デイヴィソン・フィゲイレド: 125ポンド(56.7キロ)
[挑戦者] ブランドン・モレノ: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ネイト・ディアス: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア: 170.4ポンド(77.29キロ)
ベラル・モハメッド: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 204.5ポンド(92.76キロ)
ジャマハル・ヒル: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー: 154ポンド(69.85キロ)
ブラッド・リデル: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリク・アンダース: 205ポンド(92.99キロ)
ダレン・スチュアート: 204.5ポンド(92.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジョアン・カルダーウッド: 125ポンド(56.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 145.5ポンド(66.0キロ)
モフサル・エフロエフ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
パニー・キアンザド: 135.5ポンド(61.46キロ)
アレクシス・デイヴィス: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ: 155ポンド(70.31キロ)
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・パターソン: 148.5ポンド(67.35キロ)
チェイス・フーパー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)
ルイジ・ヴェンドラミニ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
カルロス・フィリッピ: 262.5ポンド(119.06キロ)
ジェイク・コリアー: 264.5ポンド(119.97キロ)

The post 【UFC263】ベラル・モハメッド戦へ、デミアン・マイア─02─「柔術と共に生きる。それは僕の使命」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
News UFC UFC263 イスラエル・アデサニャ テレンス・マッキニー デイヴィソン・フィゲイレド ネイト・ディアス ブランドン・モレノ ブログ マット・フレヴォラ マーヴィン・ヴェットーリ レオン・エドワーズ

【UFC263】計量終了 アデサニャ✖ヴェットーリ&フィゲイレド✖モレノ II。先週戦ったマッキニーに注目

【写真】ファンの前でフェイスオフし、激しく言葉を交換したアデサニャとヴェットーリ(C) Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)にアリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで開催されるUFC263「Adesanya vs Vettori 2」。その計量が11日(金・同)に行われた。

UFC世界ミドル級選手権試合=イスラエル・アデサニャ✖ 挑戦者マーヴィン・ヴェットーリ、UFC世界フライ級選手権試合=王者デイヴィソン・フィゲイレド✖挑戦者ブランドン・モレノという2つの世界戦が、観客が集まった会場で組まれている今大会。この2つの世界戦とも再戦だ。


世界ライトヘビー級王座挑戦失敗から3カ月、アデサニャは本来の階級でヴェットーリの挑戦を受ける。チャンピオンにとってヴェットーリは、2018年4月のオクタゴン2戦目で戦った相手で、その時はスプリット判定勝ちというきわどい勝負になっていた。その後、ヴェットーリは3年間で5試合しかこなしていない(※キャンセルが7試合)が、5連勝で今回の王座挑戦に辿り着いた。

フェイスオフで何やら言い合った両者。ヴェットーリは「イタリア人初のUFCチャンピオンになる。どんな代償を支払おうとも、構わない」とインタビューに答え、アデサニャは「この瞬間が大好きだ。ヤツはプレッシャーについて話していたけど、誰もが俺が感じるようなところまで到達できるわけじゃない。俺はそういうものを背負ってきたんだ。それを解き放つとき、その瞬間が大好きなんだ」と話した。

またコ・メインのフライ級の頂点を争う一番は、記憶に新しい昨年12月に歴史に残るような大激闘の末に痛み分けとなった試合の再戦となる。アリゾナのファンは、その土地柄もありサングラスを掛けて登壇した王者フィゲイレドに大きなブーイングを送り、メキシコ人のモレノを大いにサポートした。

モレノは終始笑顔を浮かべ、「あまり前の試合のことは話したくないけど、あの試合から今日まで人生はジェットコースターのようなモノだった。この試合で夢が現実になる。ただベストになりたい。今日、凄くサポート受けている。レッツゴー」と最後は絶叫した。対してチャンピオンは再びブーイングの下で、人を喰ったように「皆、愛している。メキシコ、愛している。皆に良い試合を見せるよ。1RでKOする。そして僕のことを好きになってくれ」と言い切り、さらに大きなブーイングを浴びた。

客入れして行われた──当然だが──パブリックウェイインで、一番の歓声を受けたのはネイト・ディアス。フェイスオフでは下あごを突き出すようにレオン・エドワーズをネイトは睨めつけた。

PPV大会のプレリミで注目はテレンス・マッキニーだ。1週間前のLFA109で、マイケル・イリザーリをパウンドアウトしたばかりマッキニーがマット・フレヴォラを相手に、どのようなパフォーマンスを見せるか。スタミナ、コンディションに関しても、LFAで戦う選手ならスクランブル発進を頭に入れて戦っており問題ないはずだ。

■視聴方法(予定)
6月13日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWプライム

■UFC263計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ: 183.5ポンド(83.23キロ)
[挑戦者] マーヴィン・ヴェットーリ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] デイヴィソン・フィゲイレド: 125ポンド(56.7キロ)
[挑戦者] ブランドン・モレノ: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ネイト・ディアス: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア: 170.4ポンド(77.29キロ)
ベラル・モハメッド: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 204.5ポンド(92.76キロ)
ジャマハル・ヒル: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー: 154ポンド(69.85キロ)
ブラッド・リデル: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリク・アンダース: 205ポンド(92.99キロ)
ダレン・スチュアート: 204.5ポンド(92.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジョアン・カルダーウッド: 125ポンド(56.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 145.5ポンド(66.0キロ)
モフサル・エフロエフ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
パニー・キアンザド: 135.5ポンド(61.46キロ)
アレクシス・デイヴィス: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ: 155ポンド(70.31キロ)
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・パターソン: 148.5ポンド(67.35キロ)
チェイス・フーパー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)
ルイジ・ヴェンドラミニ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
カルロス・フィリッピ: 262.5ポンド(119.06キロ)
ジェイク・コリアー: 264.5ポンド(119.97キロ)

The post 【UFC263】計量終了 アデサニャ✖ヴェットーリ&フィゲイレド✖モレノ II。先週戦ったマッキニーに注目 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview MMA UFC UFC263 デミアン・マイア ベラル・モハメッド

【UFC263】契約最後の一戦、デミアン・マイア─01─「今後のことは、土曜日の試合が終わって決まる」

【写真】パンデミックがなくとも引退を考えていると、公言したデミアン・マイア(C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで開催されるUFC263「Adesanya vs Vettori 2」。

UFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者マーヴィン・ヴェットーリ、UFC世界フライ級選手権試合=王者デイヴィソン・フィゲイレド✖挑戦者ブランドン・モレノ、さらにはUFC史上初となるタイトル戦でもメインでもなく5分✖5R制で行われるレオン・エドワーズ✖ネイト・ディアスのウェルター級マッチなど、注目カードが目白押しの今大会で、デミアン・マイアがベラル・モハメッドと対戦する。

昨年3月にジルベウト・バーンズに敗れて以来、実に15カ月振りのファイトとなるデミアンは、この間に43歳を迎えていた。土曜日のファイトが、UFCとの契約最終試合になるデミアン・マイアは、モハメッド戦後に今後の動向がハッキリすると断言した。


──デミアン、ベラル・モハメッド戦が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「凄く良い感じだよ。凄く良い。しっかりと調整もできている。フェニックス入りしてからも、好調さをキープしているよ」

──今回はパンデミック以降、3度目の客入りを行う大会です。

「素晴らしいね。ファンが会場にいるのは最高だよ。ファンがいない会場、TVカメラの前で試合のするのは悲しいことだと思う。僕はこれまでたくさんのファンの前でしか、戦ったことがないしね。

特にUFCで戦うようになって、今年の10月で14年になるんだけど、常にファンで膨れ上がったアリーナで試合をしてきた。1人1人のファンの声が、僕の力になる。ファンの存在があって、僕のファイトは成立するんだ。だからアリゾナのファンの前で、パンデミック以前と変わらない状況で試合ができることは嬉しい限りだよ」

──昨年2月にドゥリーニョに敗れ、直後にパンデミックが起こりUFCは活動停止期間に入りました。それでも2カ月後にはショーを再開しましたが、デミアンは15カ月ケージに戻ってきませんでした。この間、引退を決意したのではないかと思ったこともありました。もちろんデミアンの決断に何も言えることはないのですが、誠に勝手ながらもう1試合はデミアンの試合が見たいという気持ちでした。

「そう言ってもらえると、嬉しいよ。正直、パンデミック以前から引退については考えてきた。これが契約では最後のファイトだ。恐らく最後になるだろう。試合でどれだけのパフォーマンスを見せることができるのか。試合を終えた時、自分が何を想うのか。どう感じるのか。

自分では皆に満足してもらえる動きができると信じている。でも、実際に試合でどうなるかは誰にも分からない。まだ、もう1試合戦いたいと思うのか。もう2試合戦いたいと思えるのか。全ては土曜日の試合次第だよ」

──そのような試合に向けて、コロナの影響はなかったでしょうか。悲しいことにブラジルからバッドニュースがずっと届いていました。

「ブラジルは米国と同じで、大きな国土があるのに都市に人口が集中している。僕の住むサンパウロのようにね。多くの死者が出たけど、知り合いのファイターで亡くなる人がいないのは不幸中の幸いだよ。

命を落とす人は基礎疾患があったり、年老いた人が多い。僕らのようなアスリートは、もともと健康体だから練習仲間や知り合いが陽性になっても、重症化はしなかった。とはいえ経済的な問題を抱えている人だらけになったけどね。

練習に関しては、今のサンパウロではプロはグループ練習もできている。パブリックに対してはジムは閉まったままだけど、僕らは変わらず練習をしてきた。

だからスパーリングやミット打ちなどは問題なかったよ。ただウェイトとかフィジカルトレーニングは、普段使っているジムが閉められていたから、違う場所を探すなど少しだけ問題はあった。コロナの影響がないわけではないけど、さほど大きな問題ではなかったよ」

──43歳、もう同じ質問ばかりを受けていると思いますが、加齢によるメンタルとフィジカルの変化について、デミアンに尋ねないわけにはいかないです。

「誰もが年齢とともに精神的に弱くなり、肉体的にも体力が落ちるだろう。でも、僕は練習中にそういうことを感じることは一切ない。だから、また戦おうと思ったんだ。練習中に気持ちが落ちたり、体力の衰えを感じるようだともう戦えない。トレーニングの質が落ちていないから、まだファイトできるという感覚でいる。

正直、今の僕は試合を戦うこと以外にやるべき仕事はいくらでもある。それでも戦いたいのは、練習をしていて衰えを感じていないからなんだ。

自分より若いチームメイトとの練習で、力が落ちたと感じたら指導、セミナー、ジム経営、ジムの拡大、そっちに専念するよ。そんな日は必ず訪れるけど、今はまだ来ていない。

それにメンタルに関しては、年を取るほどに強くなっているんだ。反面、疲れを感じることもある。これだけ長く、一つのことをやってきたからね。他のことをしたいという気持ちも芽生えてくる。そういう点では、パンデミックが起こり1年以上試合ができなかったことが、逆に良かった。要に

この間も練習し、新しいことを学び続け、身につけてきた。そして、どれだけ戦いたいのかも理解できたんだ。柔術をやりこむことで、MMAでさらに使える動きがあることも発見できた。まぁ……それでも、ボディが限界だというサインを出せば、この楽しい日々も終わりを迎えるけどね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月13日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWプライム

■UFC263対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)
[挑戦者] ブランドン・モレノ(メキシコ)

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ(英国)
ネイト・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル)
ベラル・モハメッド(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ(米国)
ジャマハル・ヒル(米国)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー(米国)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
ダレン・スチュアート(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー(米国)
ジョアン・カルダーウッド(英国)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
モフサル・エフロエフ(ロシア)

<女子バンタム級/5分3R>
パニー・キアンザド(スウェーデン)
アレクシス・デイヴィス(カナダ)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ(米国)
テレンス・マッキニー(米国)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・パターソン(米国)
チェイス・フーパー(米国)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
ルイジ・ヴェンドラミニ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
カルロス・フィリッピ(ブラジル)
ジェイク・コリアー(米国)

The post 【UFC263】契約最後の一戦、デミアン・マイア─01─「今後のことは、土曜日の試合が終わって決まる」 first appeared on MMAPLANET.