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HIROYUKI Report Road to ONE02 ブログ

【Road to ONE02】HIROYUKI、右ストレート・右ヒジでポンをKO

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
Def.2R by KO
ポン・ピットジム(タイ)

HIROYUKIがサウスポーのポンに対して右の前蹴りとインロー。ポンもインローと左ミドルを返す。HIROYUKIは前蹴りから右ストレート、ポンの蹴り足をすくってポンを転がす。ジャブと右ミドルで前に出るHIROYUKI。ポンのインローに右ストレートを合わせ、右ミドル・右ストレート、右フックで前進。HIROYUKIが手数でポンを圧倒した。

2R、HIORYUKIはポンの蹴りをスウェーでかわし、顔面前蹴りから飛びヒザ蹴り。インローを蹴って前に出る。ポンの左ミドルにもすぐに右ミドルを蹴り返し、右ヒジを叩き込むと、続く右の前蹴りでポンを吹っ飛ばしてダウンを奪う。再開後、HIROYUKIは右ストレートと右ヒジをポンに叩き込み、ポンが2度目のダウン。これでレフェリーが試合を止め、HIROYUKIがKO勝利を収めた。

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 北野雄司 未分類

【Road to ONE02 & Fight & Life】Keep Fighting。北野ABEMA格闘CHプロデューサーに訊く、中継する理由

Kitano【写真】取材は15日、午後12時半。普段なら人で溢れているアベマタワー11階の食堂は閑散としていた。BYRON BAY COFFEEも休業中でコンビニのみオープンという状況だった (C)MMAPLANET

今月23日(木)に発売されるFight & Life誌では『Keep Fighting─格闘技は続く─』という特集が組まれている。

MMA、グラップリング、キックから那須川天心、堀口恭司、RENA、青木真也、岩本健汰、チャトリ・シットヨートン、弥益ドミネーター聡志らが新型コロナウィルス感染拡大、主要都市の非常事態宣言下で如何に格闘技と生きていくのかを語る特集のなかで、ABEMA格闘チャンネルの北野雄司プロデューサーがこの1カ月半と今、コロナウィルスが存在し続けるかもしれない将来においての格闘技中継についての取材も行われた。

ここでは17日(金)に開催されるRoad to ONE02でのコロナウィルス対策や、この大会を開く理由の一つを話す氏の言葉を抜粋してお伝えしたい。

sponsored by ABEMAという言葉が見られる大会に関して、「今でも悩むけど……1人じゃないというのを感じています。僕も今は在宅勤務で誰とも会っていないけど、同じ想いの人はいる」という言葉が思わず発せられるなか、北野氏が示した今大会を中継の意味とは。


──『会場を専門業者により1日複数回の消毒を実施、サーモグラフィー・体温計のよる検温、うがい、アルコール消毒を徹底し、3密の状況を極力避け、大会関係者にはマスク着用を義務付ける』などコロナウィルス感染予防策が主催者からリリースで伝えられ、メディアも会場で取材ができないことが通達されました。

「ハイ、この大会に関係する多くの人と意見を出し合って感染者を出さない、万が一出た場合はクラスターを起こさない。感染者が出た場合は、その経路がハッキリわかるという対策を最大限、実行委員会の皆様と考えてきました。

感染者を出さない努力をする一方で、万が一出た場合の対応も想定しないといけないですからね」

──リリースでは言及されていない対策もあるということですね。

「まだ大会までの時間があるので、その時の状況に合わせて変更点も出てくるかと思いますが、まず初歩的な部分としてスタッフ、アスリート、セコンド、全ての人をリスト化して、大会後2週間の後追い健康チェックを行います。

それと今回は急遽会場が変更となったことを受け、会場すぐ近くにある大会議室を借り切り、さらに稼働していないシティホテルを何部屋か借りてソーシャルディスタンスが一定程度確保された選手の控室に当てています。その部屋や会場も消毒作業を徹底します。

スタッフは朝から晩まで会場や控室の隅々まで消毒をすることになっています。実はこの消毒を無料でやってくれるという業者さんが現れて。その方は格闘技界に関わっていた人で、『少しでも格闘技に恩返しをしたい』と言ってくれたんです。

でも実行委員の坂本(一弘)さんが、無償でやってもらうわけにはいかないと。そのような想いや熱量がシンクロするできごとがあって……。正直なところ、それぞれのご家族の気持ちを考えると『なぜ、うちの人間がそこにいる必要があるの』という考え方をもつご家庭もあるはずです。

僕自身、ウチの会社が主催するイベントじゃない。でも、そういうグッとくることがいくつも出てきたんです。現場に入ると、役割や立場などの分け隔てはなく……我が事として予防対策をやらないといけないという気持ちになりました」

──万全を期しても、万全にならない。でも万全に向けての対策ということですね。

「ソーシャルディスタンスをキープすることも当然で、参加選手には地方からくる選手もいますが、公共交通機関を使う時間を減らす、もしくは完全に無くしたいと考えています。

そのなかで決まったのは選手、セコンド、ドクター、スタッフ……関係する人全員は家から会場までドア・トゥ・ドア──車で来てもらうこと。地方の選手は新幹線の駅からになりますが、ここは徹底をお願いしています。

自家用車で来る人はパーキングの負担、そうでない選手は行き帰りをタクシー移動にしてもらい、駐車場代やタクシー代は主催者サイドが支払う。理想をいえば会場に来る人間は朝起きて、夜眠るまで会った人が指折り数えられるような状態にしたいです」

──当日に関しては、接触者の数を減らすよう徹底するということですか。

スタッフは試着も終えている。中継陣はここに手袋をしてそなえることとなる

スタッフは試着も終えている。中継陣はここに手袋をしてそなえることとなる

「距離が近くなるような作業が必要になるスタッフには、使い捨ての防護服を購入しているので、それを着用してもらう予定です。これまで格闘技で汗が飛び散っている写真は良い写真とされていましたが、現状はカメラマンさんにとってはリスクなのかもしれないですし。

スタッフの機材も会場に運び入れるまでの期間に消毒をする。この作業は既に始まっていますし、中継が終わった後もやることになると思います」

──そこまでして、「なぜやるのか?」ということは格闘技界内外から挙がると思います。

「これから日本の格闘技界はお客さんが試合を会場で見られるのは、いつになるのか現状見えていないです。

お客さんが会場にこられるようになっても、それは私たちの社会生活が『コロナとともにある状態』になっている可能性だってあります。インフルエンザ、ノロウィルスと同じように練習仲間、家族から伝染る、当然のように病院に行き投薬を受ける……そんな当たり前にコロナのある世界になるかもしれない。そのような世界が来る時のイベント開催、中継フォーマットは、プロモーター……団体さんだけでなく、私たちメディアも確立する必要があると考えています。

お客さんが会場で格闘技を見られるようになるまで、格闘技は無観客大会が続く可能性もある。その判断を団体がしたときに、僕らとしては『このような対策をしているので、中継が可能です』と応えられるフォーマットを提示できるようならなければならないです。

医学的に新型コロナが解明されていくまで、僕らは何が有効なのか、本来は必要ないかもしれないことまで試さないといけない。今はその時期で、これからのwithコロナの時代を迎えるための準備……そんな時代がこないことを想いながらも、そうなってしまう社会を想定した安全な中継体制の準備は必要になる。それも今、やるべきことでもあると考えます。

そのフォーマットは格闘技に限らず、無観客で中継されるスポーツ番組の未来に通じるかもしれない。出場選手やスタッフからすると、17日には『こんなことしないと大会は開けないのか』という想いも出てくるだろうし、当日になって初めて分かることも出てくるはずです。

そんなことを可能にできるのが、今回のメンバーの繋がりだと僕は考えています」

■Road to ONE02対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 工藤諒司 椿飛鳥

【Road to ONE02】椿飛鳥戦へ──工藤諒司「椿選手は強くなっているはず。僕はそれ以上に強くなっている」

Kudo【写真】アマ修斗で戦った時はレスリングだけだったと、打撃に自信をつけた工藤は言う (C)MMAPLANET

17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、椿飛鳥と対戦する工藤諒司。

アマ修斗時代に戦った両者。工藤はアマ修斗関東選手権優勝からプロへ進み、昨年10月にウォリアーシリーズを選択。一方、椿は工藤に敗れてからアマ修斗全日本を制し、格闘代理戦争出演を経て──それ以前にトライアウトで合格していた──ウォリアーで戦うようになる。

同じウォリアーで戦うもの、歩んできた道は違う。工藤は「それぞれの道を歩んだ」と互いのプロセスは気にせず、新型コロナ感染問題で不安定な時期を経て──ただ勝負に集中している。


──金曜日に試合が迫ってきました。新型コロナウィルス感染の拡大、さらには非常事態宣言がなされた状態での準備期間でした。

「ジムが休館になったりとかはあったのですが、選手だけでは練習をしてきたので、トレーニングの頻度が落ちることはそれほどなかったです。出稽古に来ている選手とか、いつもより数は減ってはいましたが……」

──日程、会場が変わることなどストレスになることはありませんでしたか。

「大会があるのかないのか、ハッキリしないところはあったので、2週間前から1週間前は考えることはありましたね。緊急事態宣言が出た時は厳しいとは思ったのですが、その時もやりたいという気持ちでした」

──今、格闘技をする時かという声も挙がるかと思います。

「ハイ。周囲の声は気になります。応援してくれる人もいると思いますが、自粛すべきだと言う人もいるはずですし。ただし、ケージに入ればやるだけです」

──ところで2月のウォリアーシリーズでイ・ミンヒョクに判定勝ちを収め、2カ月後の試合で他の選手のように『ここで試合がしたいから』という状況ではなかったかと思います。

「そうですね。期間は短かったですが、試合があるなら出たいとは思っていました」

──昨年10月にはウォリアーシリーズで4連勝中だったジェリー・ホルシムに勝利し、先ほど言ったように2月も勝った。ONE本戦で戦える力を既に示したのではないかと。

「う~ん、僕はONEウォリアーで4試合やって、勝っていればONEに上がれると思っています」

──改めてオルシムに勝った試合を振り返ってもらえますか。ウォリアーシリーズ初戦で初の国際戦、チーム・ラカイのファイターが相手でした。

「あの試合はケガがあって練習があまりできていなくて、スタミナが心配でした。だから見過ぎてしまいましたね。ただ、アレはアレで練習状況からすると勝てて良かったと思います。初めて外国人選手と戦ったのですが、組んでもそれほど力強さは感じなかったです。ただ右は怖かったので、貰わないよう警戒して戦っていました」

──ではイ・ミンヒョク戦の手ごたえは? 相手のフックをしっかりと外してテイクダウンだけでなく、パンチ、蹴りもミドルを決めるなど圧倒しました。

「外からフックを振りまわしてくる相手で、そこを頭に入れて戦っていました。練習してきたことが出せたかと思います。打撃も上達したというか、そこを試合に出せて嬉しかったですね。ただ、これまで戦った選手にはない気持ちの強さを感じましたし、倒しきりたかったです」

──ウォリアーシリーズで2連勝、ここで椿選手と戦うということはどのように思いますか。

「アマチュア修斗で戦った時の印象は残っています。あの時はレスリングだけで戦いましたけど、椿選手もアレから強くなっているはずです。でも、僕はそれ以上強くなっていると思うので、負けることはないかと……」

──アマ修斗からプロ修斗で戦ってきた工藤選手としては、格闘代理戦争からウォリアーで戦う椿選手に負けられないという気持ちは?

「そこを気にすることはないです。それぞれの道があるので、ここでまた当たるのかって感じだけでした。今、このタイミングで大会を開催してもらえることは、とても有難いです。なので思い出に残るという言い方はおかしいですけど、普通ではない大会というイメージもありますし、ここで勝つことはとても大切だと思います。だからこそ、勝って良い思い出にしたいです」

──無観客、恐らくはこれまで経験したことがない雰囲気のなかでの試合になるかと思います。

「会場入りしてみないと分からない部分もあると思うんですけど、そこまで不安はないです。無観客が試合に影響するわけでもないですしね。気にする人は気にするかもしれないけど、特に僕は気にしないです。どういう会場よりも、どういうケージなるのかとか、そっちの方を少し気にしています」

──では改めて、この試合への意気込みをお願いします。

「前回の試合で決めきれないところがあって、本当に悔しかったです。今回の試合はフィニッシュまで持っていって、次の試合に繋がるようにしたいです」

■Road to ONE対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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J-CAGE News ONE Road to ONE02 ブログ 世羅智茂 宮田和幸 工藤諒司 後藤丈治 椿飛鳥 田中路教 祖根寿麻 青木真也

【Road to ONE02】Road to ONEはさらなるクローズドへ、メディアの現地取材もNG

Road to ONE【写真】メディアにも取材規制の通達があったRoad to ONE。UFCの無観客試合もメディアはクローズド、ONEは極一部(2名)のみ取材が許可されていた (C)MMAPLANET

14日(火)、サステインよりRoad to Japan実行委員会主催のRoad to ONE02に関して、メディアもクローズドアウトされるという発表があった。

昨日の対戦カード発表時に会場も公としないことや、「会場を専門業者により1日複数回の消毒を実施、サーモグラフィー・体温計のよる検温、うがい、アルコール消毒を徹底し、3密の状況を極力避け、大会関係者にはマスク着用を義務付ける」などコロナウィルス感染予防の姿勢がリリースで伝えられていたが、メディアにも安全性の確保と3密を避けるために会場での取材ができないことが通達された。

また一部選手の話を聞くと、今大会の出場選手の移動などにも通常にはない配慮がなされているとのこと。この時期に大会を開く、そのためには可能な限りの努力をする意思がメディアの取材規制やこの辺りにも表れている。

※MMAPLANETからMMAファン、格闘技ファンの皆さんへ。「仮にABEMAの中継で、開催場所に思い当たったという方がいらしても、SNSでの拡散及び、目星をつけた会場に足を運ばないこと」を強くお願いしたいです。


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【Road to ONE02】会場はシークレットに。ABEMA中継のTVマッチの体で大会は行われる方向に

Road to ONE02【写真】会場も公とされない、実質シークレットTVマッチとして大会は行われる (C)MMAPLANET

13 日(月・現地時間)、サステインよりRoad to Japan実行委員会主催のRoad to ONE02、全6試合の決定カードが発表された。

本来であれば昨日に港区のニューピアホールで開催予定だった同大会は、新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大を受け17日(金)にスライドされ無観客で行われることが決まっていた。

この時期での開催ということもあり、主催者からはウィルス対策として、「会場を専門業者により1日複数回の消毒を実施、サーモグラフィー・体温計のよる検温、うがい、アルコール消毒を徹底し、3密の状況を極力避け、大会関係者にはマスク着用を義務付ける」などリリースには明記されている。

また対戦相手の欠場が決まっていたSARAMIは新たな相手が見つからず女子戦は行われないこととなった。さらにキックにも変更が見られ、今大会は以下のように6試合が組まれ、その模様はABEMAでライブ中継される。


■Rod to ONE02対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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J-CAGE News ONE Road to ONE02 ブログ 世羅智茂 宮田和幸 工藤諒司 後藤丈治 椿飛鳥 田中路教 祖根寿麻 青木真也

Road to ONE02 (4月17日) 対戦カード──SARAMIの試合は流れる……

Goto【写真】紆余曲折が見られた後藤✖祖根の一戦も組まれる。それでも、大会はこのまま行われるのか──何が起こるか分からないのが、我々の過ごす「今」だ(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

2020年4月17日(金)
Road to ONE02

■視聴方法(予定)
4月17日(金・日本時間)
午後7時~ ABEma格闘チャンネル

※プレスリリースにある予防対策など詳細の後程アップします。

■対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 工藤諒司 椿飛鳥

【Road to ONE02】強大な相手=工藤諒司戦に向け、椿飛鳥─02─「弱い人間なりに頭を使って戦います」

Tsubaki【写真】トライデント・ジム、森修会長とともに戦う椿 (C)MMAPLANET

17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、工藤諒司と対戦する椿飛鳥インタビュー後編。

キャリア5戦未満のファイターで、一時的とはいえ注目度は国内チャンピオン・クラスより高かった。そんなキャリアの積み方をしてきた椿だが、恵まれた環境だからこそ他の選手が経験したことがない状況とも向き合っている。

そんな椿はアマ修斗時代に敗れたことある工藤のことを「人間として強い、人種が違う」とまで言う。強大な敵との戦いに向け、椿はプロデビュー戦となったアンヴァー・アマーリ戦の苦い経験をも重ねて、必勝の期して挑む。

<椿飛鳥インタビューPart.01はコチラから>


──どこかでトライアウトに受からなくて、格闘代理戦争にも出演せずに新人王トーナメントからキャリアを積んでいたらなと後悔したことはありましたか。

「あぁ……、そういう風に考えたことは正直ないです。想像ができないというか、もうこうやってキャリアを積んできたので。やっていることで結果を残そうと思ってきただけですね」

──前田浩平選手、葛西和希選手という代理戦争出演メンバーもパンクラスで一からキャリアを積んでいます。格闘技が好きな人間は、どういう状況でも戦っている。平田樹でなくても、皆、格闘技と向き合っている。

「格闘技は本当に好きです。それとトライデント・ジムのことが好きだし、会長のことが一番好きです。このジムで格闘技を始めて、会長にずっとお世話になってきました。指導だけでなく、金にもならないのに会場への送り迎えもしてくれたり……会長の熱意に接させてもらってきました。何のために格闘技をやるのかといえば自分のためですが、会長が教えてくれる格闘技で結果を残したいです。それが恩返しといえば恩着せがましいけど、会長に喜んでほしいと思っています」

──工藤選手との試合で結果を残せば、それは森会長も大感激かと。ただし強大な相手です。一番気を付けないといけないと思っている攻撃はどこになりますか。

「やっぱりレスリングです。あのテイクダウン能力はずば抜けています。テイクダウンという軸があって、ボクシングが滅茶苦茶うまいです」

──そういう工藤選手に対して、椿選手がしなければならないことは?

「弱い人間なりに距離だとか、細かい部分で頭を使って戦います。生物としてフィジカルとか敵わないし、そこでは勝てないので」

──ウォリアーシリーズはリングですが、今回はケージが使用されます。

「僕、ケージの方が好きなんです。その方が戦いやすいですし」

──工藤選手もそうではないでしょうか。

「アッ……。ちょっと、そこ考えていなかったです!! 『俺、ケージ得意だ』ってばっか思っていて。向うもそうですよねっ!! でも、自分のやるべきことをやるしかないです。間違いなく精神的、肉体的、頭脳的にも厳しい戦いになることは覚悟しています」

──プロデビュー戦で7勝0敗のアンヴァー・アマーリと戦い、最後は気持ちが折れて背中を見せたように見えました。

「技術的も気持ち的も僕は足らなかったです。だからこそ、あの試合は多くのモノをもたらしてくれました。戦い方だけでなく、人生の過ごし方にも影響しています。

試合はきつくなるのだから、そこから逃げないよう戦います。アマーリ戦は指摘されたように、気持ちが折れて背中を見せました。甘ったれていたし、四点ヒザを蹴られた時点でヤバイと思ってしまって。あんなのが怖くて背中を見せるなら、格闘技なんて辞めちまえって……今の僕は言えます。

そう言った手前、工藤選手との試合は……あの試合と同じようなコトを繰り返すようなら……色々な面で覚悟を決めて、17日にはケージに入ります。上にいくために内容まで問われる試合……僕は回りにどう思われても一番を目指しています。チャンピオンになりたいですし、会長や会社に恩返しがしたいです。そういう意味で、この試合は自分が上に行けるかどうかが見えてくる試合になるかと思っています」

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 工藤諒司 椿飛鳥

【Road to ONE02】現状を抜け出す戦い=工藤諒司戦に向け、椿飛鳥─01─「生物として強い。人種が違う」

Tsubaki【写真】昨年10月のウォリアーシリーズ東京大会でカンボジアのロン・ラーを破って以来の実戦となる椿(C)MMAPLANET

17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、椿飛鳥が工藤諒司と対戦する。

アマ修斗全日本を制し、プロデビュー前にONEウォリアーシリーズのトライアウトを受けて合格。その後、格闘代理戦争に出演してから、シンガポールでプロデビューを迎えた。

そんな特異なプロセスを経てプロMMAファイター人生のスタートを切った椿に、自身のキャリアの積み方、工藤戦に向けての想いを尋ねた。


──椿選手は今、働きながら格闘家生活を送っていますが、この現状で会社の方は?

「家事代行の仕事なんですが、コロナの影響もなくはないですが仕事は続いています。僕の会社は実業団のチアダンスのチームを持っていて、アスリート採用に積極的なんです。僕に対しても格闘技の練習を考慮してくれますし、試合の時も融通を利かせてくれています」

──では所属するトライデント・ジムの方は?

「ジムの方は緊急事態宣言を受けて休館になっています。現状は公園を走ったり、シャドーをしていますが、スパーリングとはできていないです。でも、それまでやってきましたし、世の中がこうなったらしょうがないよなって感じです」

──それまでの仕上がりをキープすると。

「ハイ、今回は自分のジムだけで練習してきました。これまではHAGANEジムの同年代の選手とMMAやグラップリングのスパーをやってきましたが、今回はコロナのことも考えて自分のジムだけでやってきました。電車移動とかすると、自分だけでなく練習仲間を感染させてしまうリスクもありますし。やっぱり自分がかかる以上に、人にうつしたくないという気持ちが大きかったです」

──その気持ちはよく分かります。ところで今回の試合は、ONEウォリアーシリーズの試合が延期されてという流れで決まったのでしょうか。

「いえ。僕はウォリアーで試合が全然組まれていなかったです。2月大会と4月大会に向けて、試合を組んで欲しいと年明けからマッチメイカーに連絡していたのですが……『分かった。考えておく』っていう感じで。

あと1試合契約が残っていて、そこで勝っても現状はONEに行くのは難しいだろうし、契約延長になるにしても強い相手に勝っていかなければならないと思っていました。でも、その前に試合を組んでもらえない。これは『ウォリアーシリーズにも必要とされていないんだな』って悲しい気持ちになっていました(苦笑)」

──それは精神的に厳しい状態でしたね。

「メチャクチャ不安でした。僕もそこまで能天気な人間ではないので、必要とされているのかどうかは気にしますし。この状態で試合が組まれないのはどういうことなのか。その覚悟はしていました。だから日本に戻ってくることも考えないといけないとは思っていました」

──ウォリアーシリーズは本戦に出てもおかしくない日本人選手、そして豪州や韓国人選手が出場するようになりました。

「差が激しいですね。ソン・ミンジョンとか、ウォリアーシリーズじゃないだろうって(笑)。豪州やニュージーランドからも20試合とか30戦とかやっている選手が紛れ込んで来て。僕のようにウォリアーシリーズでデビューしてONEを目指す登竜門から、他である程度のキャリアを残している選手がONE本戦で戦うために生き残りを賭けて戦う状況になっていると思います」

──椿選手はキャリアの積み方としては、本当に特異ですかね。

「他にはいないと思います」

──平田樹選手と椿選手のみという。

「あぁ良いですね。成功例と失敗例ということで」

──何を自虐的になっているのですか(笑)。

「アハハハ」

──それでもRoad to ONEのオファーがあって、しかも相手は工藤選手。オファーがいつ頃でしたか。

「3月17日でした」

──即答ですね。

「ハッキリ覚えています。会社の昼休みにご飯を食べていたら、ジムの(森修)会長からLINEが来て。『Road to ONEがあるみたいで、椿も出場候補になっているみたいだよ』って。絶対に出たかったですし、その時点で工藤選手とやることになるかもとはチョット思っていました。そうしたら数時間後に工藤選手との試合でオファーがありました」

──そこで工藤選手になるかもと思った根拠は何だったのでしょうか。

「長南さんが動かれている大会だし、同じ階級ですしね。ウォリアーシリーズでも当たることがあると思っていたので。そこを踏まえての直感でした」

──直感が当たりましたね。

「やっぱり来たか……と」

──椿選手と工藤選手、戦績だけでなく勝ってきた相手もかなり違いあるのが現実です。

「工藤選手はONEの本戦レベルですよね。MMAPLANETの記事にあったように修斗にいたら、タイトルに絡んでいたはずです。生物的に強くて、僕とは人種が違います(笑)」

──工藤選手と戦うことで、試合を受けることに躊躇することはなかったですか。

「それはないです。口が裂けてもノーはない。会長とのやりとりで試合を受けるかどうかの判断材料は、日時だけなんです。その日に戦えるなら、誰とでも戦う。

対戦相手の名前を聞いてから断るなんて、逃げたことになります。単純に男としてダサい。工藤選手の名前を聞いたときも、これはチャンスでしかないと思って間髪入れずに『戦います』と答えました。現状を変えるには、工藤選手は格好の相手です」

──アマ修斗で戦ったことがあるそうですね。

「ハイ。2017年の関東大会の決勝で試合をして、ホンットに何もできなかったです。大学4年で就職活動もせず、全日本アマ修斗で優勝しようと練習に励んでいた時期で……。あの敗北で自分に絶望しました」

──それでも、その年の全日本で優勝しました。アマ修斗全日本優勝から、修斗で新人王トーナメントに出るのはプロMMAファイターとして、凄く順調なスタートになるのですが。

「なんか、ウォリアーシリーズのトライアウトに受かっちゃって。運が良いのか悪いのか(笑)」

──そこから格闘代理戦争2ndシーズンに出演と。アマ修斗しか戦っていない状況で、知名度は国内王者を凌駕するほどになりました。今から振り返り、格闘代理戦争で得られた経験とは何だったでしょうか。

「その知名度が上がるということも含め、他の選手にはできない経験をさせてもらったと思っています。人に見られ、メディアがつく……何より青木さんと少しでも関われたこと、本物を知ったという言い方は失礼かもしれないですが、青木選手の近くにいることができたことは素晴らしかったです。

ただ調子に乗ってしまいました。勘違いしちゃうというか……結果、実力がないのに注目されてしまったので辛かったです。会場にいても話し掛けられる。嬉しい反面、疲れを感じるようになっていましたね」

──出稽古にいくと、椿だってことで当たりも厳しくなかったですか。

「それはあったと思います。でも人それぞれですしね」

<この項、続く>

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 宮田和幸 田中路教

【Road to ONE02】田中路教とグラップリング戦、宮田和幸「今は失うモノがないので、極めたいです」

Kazuyuki Miyata【写真】昨年3月にはBrave FightとGrachanの合同興行で引退式も行ったが、そのヘラクレスボディに変わりはない(C)MMAPLANET

4月17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、田中路教とグラップリングマッチで戦う宮田和幸。

一昨年大晦日にMMAを引退した宮田だが、Quintetに出場するなど組み技では実戦をこなしてきた。それでもBraveというジムを持ち、選手のマネージメントばかりか大会を開催するなど多忙な宮田が、新型コロナウィルス感染拡大で、今も大会を行う姿勢を持ち続けている同大会で田中と戦う。

なぜ、今、ここで五輪レスラーの肩書を持つ宮田が戦う必要があるのか。そして、田中とのグラップリングでは何を見せたいのかを訪ねた。


──いきなり失礼な話なのですが、世の中がこのような状況ですし宮田さんは、今大会欠場するのではないかと思っていました。引退した選手が、試合も練習も社会的に何を言われるか分からないという時ですし。

「正直、大会は中止か延期で試合がなくなると思っていました。ただ……現役の時にサステインの坂本一弘さんと口約束的だったんですけど、修斗に出場すると言っていたことがあったんです」

──そんなことがあったのですね。

「ハイ。2012年の年末ですかね。それが三崎和雄選手の引退大会をHEALEOがDEEPとやることになり、僕がメインで戦うことになって(※キム・ジェウンに勝利)、日程がかぶってしまったんです。相手は誰だったか……若手の強い選手と戦う約束していた大会に出られなくなって。その時は坂本さんにもお詫びにもいきました。

だから今回、坂本さんから話をもらって……Road to ONEという大会ですけど、これであの時の約束を果たせる。そこに尽きますね、今回試合に出るのは一番はそこです」

──では、オファーがあった時に気持ち的に楽になりましたか。

「そうですね。グラップリングは練習していますし、これからも機会があれば試合に出ようと思っていたので。あの時の約束を果たせます。それにこの大会を開くということは色々と大変なことがあるでしょうし、総合だったらアレですけど出ないとは言えないです」

──階級はONEのフェザー級、70.3キロです。当日計量ですが、MMAを戦っていた時の事実上1階級上の体重で戦うというのは?

「現役の時と体は変わっていないですし、普段から太らないようには心がけています。体重も70キロから71キロなので、朝ごはん食べないで出れば大丈夫です」

──そこまでシェイプを保っているのですね。では対戦相手の田中選手については、どのような印象を持っていますか。

「本来は1階級下の選手ですよね。ただ僕は筋肉があるからデカく見られますけど、そうでもないですし……レスリングの時と同じで、引退するときは若い強い選手とやりたかったんです。田中選手も30歳になるかというところですけど、世代の違う強い選手と戦いたかったので良い相手だと思います」

──グラップリング練習はどのぐらいの頻度で行ってきたのでしょうか。

control「ほぼ毎日やってきましたよ。出稽古はしないので、Braveの芦田(崇宏)だとか、武田(光司)とかと」

──単純に気になってしまうのですが、DEEPライト級チャンピオンで同じくレスリング出身の武田選手とグラップリングの練習をして、どちらが強いのでしょうか。

「グラップリングだけだったら、まだ内弟子達に負けることはなないですね。大丈夫だと思います」

──!! 宮田さん、えげつないですね(笑)。

「まだ練習しているんで、そこは(笑)」

──2016年3月のGrandslamで宮田さんが先ごろ引退した金原正徳選手とグラップリングマッチをした時、試合早々に肉離れを起こしてしまったことが、今も残念でならないんです。レスリング五輪代表とケージレスリングも猛者の対決として、凄く楽しみにしていたので。

「DJ taikiと試合をしたときに太腿を肉離れして、あれからずっと調子が悪い時だったんです。で開始早々にタックルを切った時に、ブチっといってしまって。あの時は寝技よりもレスリングをやろうと思っていたのに、それができなくて……ディフェンシブな試合になってしまい、見てくれている人達に申し訳なかったです」

──その状態で金原選手の攻撃を切り続けたのは、逆にとんでもないことかと思います。

「いや、あの試合は金原君が僕のケガに気付いていなかったから、凄く慎重になっていたと思います。彼が気付いていたら、やられていました」

──気付かせなかったのも化け物ですね。あの試合があるからこそ、今回はという意気込みはありますか。

「そうですね……あの試合もそうですが、DREAMで戦っている時にフェザー級は日本人が多くて、1試合でも負けたら干されるというのがあり、極めよりも勝ちに走っていました。

今は失うモノは何もないですし、とにかく極めたいなと思っています」

──このルールは宮田さんが最も得意とする部分かと。

「そうだと思います。絞って65キロ、当日計量の70キロなら凄く自信があります。出稽古は殆どいかないのですが、たまに他のジムの選手が来てくれて手を合わせても、まだやられることはないですし」

──田中選手が『テイクダウンできる』と言っていましたが。

「レスリングに関しては正直、僕も最近はやっていないから……最近というかずっとやっていないので何ともいえないです」

──えっ?

「でも、そう簡単には倒れないとは思います」

──日本ではレスリングはいつまでもテイクダウンという風に見られがちですが、この試合に注目する目の肥えたファンは宮田さんのコントロールと、田中選手のスクランブルに注目しているかと思います。

haedrock「ホントはレスリングは散々やってきたので極めを見せたいんですけどね。でも田中選手は完全なMMAファイターだし、寝技を見たい人がいるのかなってところで、正直迷っています(笑)」

──いや、もうそれは勝利を目指してどのような戦い方でもしてください(笑)。

「そうですね。レスリングで勝負するのか、寝技に持っていくのか。下からもできなくはないので。何がきても対応できるようにしたいです」

──ケージレスリングに関しては、どのように捉えられていますか。

「ケージレスリングはそんなに得意じゃないです」

──え~っ!!

「レスラーはケージは嫌いだと思います。ケージがないと無敵ですけど、ケージには特殊な技術が必要になってくるので、僕はそんなに得意じゃないです。でもレスリング技術の差で補っちゃっています」

──ジムにもケージは置かれているじゃないですか。

「内弟子は使っていますけど、僕はそんなに使わないです(笑)」

──なるほど。まだまだ予断は許さないかもしれないですが、この試合を楽しみにしているファンに一言、お願いします。

「最近、グラップリングが世界的に流行してきて、僕も得意な分野なので楽しんでもらえればと思います」

──もちろんコロナ収束後になるかと思うのですが、またグラップリングで戦う意向は持たれていますか。

「ハイ、アブダビに出たいです。前から出たかったんです。良いルールだし。足関節の対処は重要になってきますが、指導もしていかないといけないので、僕も足関節は採り入れているんです。そういうところで戦っていくのも楽しみです」

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 SARAMI ブログ

【Road to ONE02】「アレをチャラにしないといけないから」鈴木祐子と対戦予定だったSARAMI─01─

Sarami【写真】「格闘技には関しては真っすぐ」というのが、北岡悟のSARAMI評。既に体重も創り始めていた……(C)MMAPLANET

17日(日)に東京都渋谷区の渋谷TSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE02に出場予定のSARAMI。

本来、同大会は12日にニューピアホールで行われる予定で、そこで鈴木祐子と対戦することが決まっていたが、日時変更と無観客大会の決定以前に鈴木欠場の報が彼女には届いていた。

3月30日、対戦相手の欠場が伝えられ、大会開催は現状として絶対とはいえないなか、SARAMIの想いを尋ねた。


──色々と不安点な状態で試合が近づいてきています。

「もともと4月16日に決まっていたONE Warrior Seriesが延期になってしまって、それなら12日のRoad to ONEで試合をしないかと言ってもらえ……3週間ぐらい前ですかね。で、すぐに『やります』と返答しました。ただ、その時点から大会を本当に開くことができるのかというのはありました」

──ONE WSのオファーはいつだったですか。

「1月です。年が明けた時点で4月にと。それが1月の終わりに2月にどうかと尋ねられたのですが、それは急すぎるので無理ですって返答して。もう、対戦相手もウォリアーで2勝している豪州人選手(※クリスティ・オブスト)に決まっていたんです。でも、結果的に4月にしたいということで……こういう風になってしまって」

──それは致し方ないです。誰も予測できなかったことですし。万全を期して戦う選択を誰もしたいはずです。いずれにせよ今回の試合は昨年10月にキム・ソユルに敗れて以来のファイトになる予定でした。

「ハイ」

──今、この状況になっていなくても半年ぶりの試合になります。ウォリアーを選択したのはSARAMI選手ですが、日本のプロモーションに残っていればもっと頻繁に試合ができたのではないかという見方もあります。

「そうですね……。JEWLESでタイトルマッチで負けてしまって。もう同じ相手と戦うようになっていたので、あのなかで格闘家人生が終わってしまうのは嫌だという想いが、まずありました。

これまでも海外(PXCROAD FC)で試合をしていたので、また海外で戦いたかったです。だからONEに出たいというのを北岡さんに伝えて、それは無理だけどウォリアーなら出られるということでこうしたので。

日本の団体にいたら試合はもっとできたと思います。でも、もうキャリア的にも年に4試合とかする時期ではないと思っています。う~ん去年は2試合だったので、もう少ししたかったです」

──例えば黒部三奈選手は修斗で新設される女子スーパーアトム級王座を獲ってONEへという青写真を描いています。

「良いですよね。上手くいっている感じで(苦笑)。私がウォリアーで戦うと決めた時に、あのトーナメントの話はなかったですし。これは言っちゃって良いのか……JEWELSに出ていた時ですけど、パンクラスに出たいと言ったこともあったんです」

──どうしても対戦相手が一回りすると、戦場は変えたくなりますよね。それは男子選手も同じだと思います。

「でも、その時はアトム級の試合は組んでいないということだったので。まぁ、今は組んでいるし──タイミングや自分の実力不足で仕方なかったんだと……」

──究極、勝っていると発言力もできて選択肢も増えるのが格闘技で。そういう決意で選んだウォリアーシリーズですが、10月に日本で敗れたというのは?

「あの試合は勝てる相手だったと思います。あんまり思い出したくないけど……あぁ、これで泣いたら、また泣くキャラになっちゃう……。

良くないことが積み重なって、自分で負けにいってしまった。あの負けはなかったことにならないので、アレをチャラにしないといけないから、早く試合がしたいというのはあります。だからウォリアーがなくなって、Road to ONEからオファーを貰えた時はありがたかったです」

──対戦相手が、取材前に欠場が決まった鈴木祐子でした。キャリア的に見ると、かなり差がある相手ではあったと思います。

「ですよね。やる必要があるのかとは思いましたけど、試合がしたかったですし」

──ONEに行きたい選手同士が、ここで日本人対決をする。しかも日本では格上だったSARAMI選手との試合を受けた鈴木選手も強い決意だったのだろうと思いました。

「キャリア的にはそうだけど、ウォリアーでいえば彼女は2勝をしていて私は1勝だし。これは消化試合じゃないので受けました。勝って当然でしょと皆が思う試合だし、私もそう思っていました。でも、私は去年の10月に負けていて、彼女は逆転で2勝目を挙げた。

ああやって勝つってことは、実力がついてきているからで勢いもある。ちゃんとしないといけないと思っていました」

──しかし、あと2週間というところで(※取材後に大会が17日に変更された)試合が宙に浮いてしまいました。鈴木選手が出られないという連絡を受けたばかりですが、どのような気持ちになりましたか。

「もう……まぁ仕方ないといえば仕方ないです。それは世間的にも……」

<この項、続く>