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ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 Report クォン・ウォンイル ブルーノ・プッチ ブログ

【ONE113 Inside the Matrix04】TDを切ったクォン・ウォンイルが、腹を効かせプッチを連打でKO

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
Def.1R2分00秒by KO
クォン・ウォンイル(韓国)

開始直後に右を当てダブルレッグを狙ったプッチだが、クォン・ウォンイルがスプロール。すぐにもう一度ダブルに出て、クリンチでプッチがケージに押し込む。クォン・ウォンイルがしっかりと対処し倒れない。飛行機投げを狙うような動きを見せたプッチは、シングルに移行するが、ついにクォン・ウォンイルが離れることに成功する。

ここでクォン・ウォンイルが右を入れ左ボディショットでプッチの動きを止める。右ストレートを2発、最後は右アッパーを決めたクォン・ウォンイルがKO勝ちを決めた。


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ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 Report ブログ ユン・チャンミン 高橋遼伍

【ONE113 Inside the Matrix04】高橋遼伍、カーフを効かせてからパンチで圧倒。ユン・チャンミンをKO

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
Def.2R2分52秒by KO
ユン・チャンミン(韓国)

左前蹴りを見せるチャンミン、高橋は右に右を合わせる。カーフを注意しながら左ジャブ、右を伸ばすチャンミンに対し、高橋が右カーフを蹴る。蹴りのフェイクを見せる高橋は、チャンミンのワンツーに右を狙う。右ローを入れたチャンミンだが、カーフで体がよれる。直後に組みついたチャンミンが、ケージに押し込んでテイクダウンを狙う。エルボーを入れた離れたチャンミンに高橋はカーフ、左フックにチャンミンは左右のフックを放つ。

フックから組んだ高橋がテイクダウンを狙うが、チャンミンは手をついてバランスをキープして倒れない。逆にチャンミンが高橋をケージに押し込み、スタンプ、ヒザ、肩パンチを繰り出す。体を入れ替えた高橋だが、足払いで姿勢を乱され初回はややリードを許した。

2R、カーフに右を合わせたチャンミンが前蹴り、ジャブから右ローを蹴る。カーフにワンツーを合わされそうになった高橋は、一旦距離を取り右を当てる。腰が落ちたチャンミンは、パンチを纏められ崩れるが、必死に立ち上がる。粗くなったパンチで組んでチャンミンが、ケージに高橋を押し込み肩パンチも、非常に粗い息使いになっている。

エルボーに離れた高橋は、カーフを2発いれチャンミンの体がねじれる、チャンミンの左に思い切り右を合わせると、チャンミンは腰から崩れる。跳ね上がるように立ち上がったチャンミンに対し、高橋はアッパー、左右のフック、組まれても突き放した最後は右ストレートからヒザをついたチャンミンを左で殴り勝負を決めた。

「いつでも倒せる準備はできていて、たまたま2Rだけだったです。キャリアでは自分の方が倍ぐらいあるので、勝って当たり前。また次からも勝っていきたいです」と高橋は笑顔で話した。


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ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 Report ブログ マイラ・マザール

【ONE113 Inside the Matrix04】チェ・チョンユンをパウンドアウト、マザール「ダミーを殴っていた」

<61.35キロ契約/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
Def.3R4分26秒by TKO
チェ・チョンユン(韓国)

長身のチェ・チョンユンにロー、サイドキックを見せたマザールは右フックから左ローを蹴る。右ローを蹴られたチェ・チョンユンがバランスを崩す。マザールは立ち上がり際に右フックを当て、パンチを纏める。間合いを取り直したマザールは右ロー、続いて右ハイを狙うが空振りに。チェ・チョンユンの蹴り足を掴み、組んでクリンチのマザールがケージに押し込んでヒザをボディに入れる。

右腕を差して投げを打ったマザールが、ハーフを取るがチェ・チョンユンがブリッジで上を取りマウントへ。チェ・チョンユンはケージを蹴って、肩ブリッジ&リバーサル──ガードの中でトップを取る。残り1分、マザールは左のパンチを落とし立ち上がるが、腕を掴まれパンチを落とすことはできずラウンド終了に。

2R、マザールが右ロー、続いて右フックを当てチェ・チョンユンの蹴り足を掴んでクリンチという初回と同じ流れに。ボディを殴り、太腿に鉄槌を落としたマザールは、初回と同じ崩しを狙う。ここはチェ・チョンユンが耐えるも、腰に担がれ投げられる。マザールは右足を抜き、ハーフで抑える。チェ・チョンユンは蹴り上げもバザールは右ローからパスを狙いつつ右の鉄槌を落とす。ヒザがついているバザールにアップキックを見せ注意が与えられたチェ・チョンユンは、殴られそうになりながら立ち上がる。相四つで、体落としのような投げを打ってトップを取ったマザールがこの回もリードした。

最終回、右フック&右ローを入れたマザールがサイドキック、チェ・チョンユンは左前蹴りを繰り出し、ローも右を合わされる。飛び込でパンチをまとめたマザールが、組んでチェ・チョンユンをケージに押し込む。ボディロックからバックに回ったマザールが、後方にテイクダウンしパスを決める。ニーインベリーからマウントに移行したマザールはしがみつくチェ・チョンユンにパンチ、エルボーを打ちつける。

残り40秒になりパンチをまとめたマザールがTKO勝ちを決め、「シンガポールは柔術の練習は許されていないから、ダミーを殴っていたの。次? 決まっていた相手がいるから、彼女と来月にでも戦いたいわ」と話した。


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Interview ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 ブログ ユン・チャンミン 高橋遼伍

【ONE113 Inside the Matrix04】チャンミン戦へ、高橋遼伍─02─「修斗の叩き上げ、修羅場の数が違う」

【写真】「テレビのポッと出のヤツに負けない」という高橋。この日、カメラを回していた椎木努さんは元プロシューター。高橋の言葉をきいて、彼の目に光るモノがあったとか、なかったとか。 (C)MMAPLANET

20日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix04」でユン・チャンミンと対戦する高橋遼伍インタビュー後編。

この両者をABEMA TVのTHE WONDERが追った。ユン・チャンミンの挑発の言葉に語気が粗くなった場面も見られた高橋だが、それは単にこの試合に向けて売り言葉と買い言葉という風に反応したのでなく、自身の格闘家人生、積み上げてきた人生に宿る琴線に触れられた反応だった。

<高橋遼伍インタビューPart.01はコチラから>


──なかなか憤っていますね。

「やっぱり、何ていうんでしょ。まだ若いし、好きに言うんじゃないですか。自分も若い頃はガツガツしていたし。でもファイターもどんどん丸くなっていくから、チャンミンも今はそういう時期なんじゃないですか。若いし、勝っているし、自信もあるんでしょうね」

──チャンミンの力を図るのは、過去の試合では難しいと思いますが、どのような選手だと思っていますか。

「フィジカルですかね。代理戦争の時も何回か見たことがあって、あの時と比較すると急激に体がデカくなっているような気がします。フィジカルは相当強いでしょうね。フィジカルの強いヤツ、スタミナのあるヤツって技術を潰せるじゃないですか。そういう強さは脅威に感じます。

ただ今言われたように、チャンミンの試合を見ても参考にならないです。そこが不気味ですよね」

──ただし本当に躓いていらない相手だと思います。

「自分との戦いになりますね。過去一番、プレッシャーを感じています。正直、準備時間も短かったですし、若手ファイターからの突き上げなので。青井(人)君と試合をした時もプレッシャーを感じていたのですが、今回はその前の試合で負けているというのが違います……。

今、ここで負けてしまうとかなり後ろに下がってしまうので……絶対に負けられないという気持ちがメチャクチャ強くて、毎日プレッシャーを感じています。頭から抜けなくて、練習もしんどいですね。青井君とやった時もこんな感じでしたけど、今回はもっと強いです。やっぱり突き上げられる側ということですかね。

自分だって、まだ31歳で若いし。まだまだ落ちていく年齢じゃない。これらかがピークで。こっから上がっていくときに、下からの突き上げには余計に負けられないです」

──高橋選手、ご自身の信条とか試合にそのまま反映してしまうことないでしょうか。

「あぁ、固くなりそうな気はします。でも慎重になり過ぎてお見合いになって、判定でどっちが勝ったのか分からないような試合で負けるというのは一番良くないので……。過去3戦で自分もソレを感じてきているのですが、そこはシンガポールに行って直前になってみないと分からないです。

今は練習の疲れとかあって、ネガティブになったりもします。でもシンガポールに行ったら、ノリノリになっているかもしれないので」

──選手はスーパーマンでなく、高橋選手の今の話とかを伺うと、そうやって歯を食いしばっているんだというのが伝わってきます。このインタビューを読んでいる読者も、同じような想いを日々感じているかもしれない。だから、この言葉を読み、一緒に乗り越えらえるようだと嬉しいです。

「やっぱり疲れとか……日々、働いていて気持ちの浮き沈みもあると思います。そういうのが、今も自分にもあって体の調子にも影響してきますしね。でも、やるしかないですからね」

──シンガポール入りすると、ホテルで隔離措置という日々です。

「ホント、気を引き締めないといけないですね。自分はそういう時にゴロゴロしてしまいそうで(笑)。これまでホテルの周辺を散策したりするのが好きだったので、ずっとホテルにいるならシンガポールに行っても何も関係ないですよね(笑)」

──まさにコロナの時代です。

「コロナも海外も、全て変化に対応しないといけないってことやと思っています。弟(昭伍、グレコ2019年世界選手権日本代表&全日本優勝、アジア選手権3位)も海外とかで試合して、もう計量の時間からして遅れまくったり、試合開始時間もメチャクチャバだと言っています。それに水が汚いって。やっぱり、なんでもしっかりとしている日本とは違う。そういうところで勝つ1つの勝利って、日本の3勝ぐらいの経験だと思うんです。

自分はそれをやりたいから、ONEで戦っています。今回の隔離も日本にはないこと、それを味わいたいのでウェルカムですね」

──そしてONEからの評価を上げないといけないですね。

「チャンミンなんかONEが囲っているじゃないですか。ボコボコにしたいです。ボッコボコに(笑)。アーノルド・クエロ戦みたいに。誰がみても、『あぁ可哀そうに』って思われるようにしたいですね。

以前、MMAPLANETのキム・ジェウンのインタビューで『プロテクトされている』みたいなこと言っていたじゃないですか。同じ国の選手にそう言われる。それって、そういうことなんですよ。格闘技、真面目に一生懸命やっている奴らのために負けられないんですよ。

そうやって一生懸命やっているヤツは、『高橋、絶対に勝ってくれ』って思っているはずです。その期待には応えたいですね」

──それなのにここにいるABEMAのスタッフは、格闘代理戦争出身のユン・チャンミン押しですよ。今日の取材もチャンミンがありきの高橋遼伍、です。

南和輝ディレクター ……、そんなこと……ない。違いますよ……(苦笑)。

「アハハハハハ。まぁ……ホンマにボコボコにして、北野さんに自分が薄ら笑いしますわ(笑)」

──アハハハハ。

「ABEMAの人たちは格闘代理戦争をやっているから、それはしょうがないです。だからこそ、ここでチャンミンに僕が負けると『俺たちの企画は正しい。強い人間を生むことができる』ってなるじゃないですか。そうしたら修斗でコツコツやってきた坂本さんや北森さんの顔に泥を塗ることになるんで。

修斗の叩き上げなので、テレビの企画のポッと出のヤツとは越えてきた修羅場の数が違う。そこはしっかりと示したいですね。やっぱり叩き上げは違うなって、思わせたいです──格闘技関係者には」

■視聴方法(予定)
11月20日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

ONE113「Inside the Matrix 04」 (11月20日※中継)

2020年11月20日(金・現地時間)
ONE113「Inside the Matrix 04」
シンガポール カラン
シンガポール・インドアスタジアム

■ONE113 Inside the Matrix 04対戦カード

<キック58・3キロ/3分3R>
アスランベック・ジクレーブ(ロシア)
ワン・ジュングァン(中国)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
クォン・ウォンイル(韓国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
ユン・チャンミン(韓国)

<61.35キロ契約/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
チェ・チョンユン(韓国)

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Interview ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 ブログ ユン・チャンミン 高橋遼伍

【ONE113 Inside the Matrix04】ユン・チャンミン戦へ、怒れる高橋遼伍─01─「雑魚相手に勝って、痛い」

【写真】そりゃあ言いたいことはあるだろう。しかし、言葉を正当化するにはケージのなかで語るしかない(C)MMAPLANET

20日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix04」でユン・チャンミンと対戦する高橋遼伍。

この両者をABEMA TVのTHE WONDERが追った。MMAPLANETでは高橋を共同取材、ユン・チャンミン戦へ──その葛藤と、自己反省を交え、かなり強く口調で語った。

大会前、日本を発つ直前の高橋の想いとは。


──ユン・チャンピオン戦を控え、シンガポール行きが間近の高橋選手です。今の調子はいかがですか。

「急遽試合が決まって、まとめてやったので体が疲れているのはあります。まぁ年内やっておかないと、コロナ第3波が来たら試合がまたできへんようになるかもしれないし、受けておかなアカンなと思ったので」

──試合まで何日のオファーだったのですか。

「3週前ですね。僕はコロナなんで世の中に合わせてやるというか、無理やり試合に出るよりも練習はたくさんできているから、それで力をつけておけば良いかという考えもありました。

焦ってやることはないんちゃうかっていう……。ROAD to ONEとか、修斗でも試合はできますしね」

──Road to ONEは中原選手と並び、高橋選手は試合に出なかったという話が飛び交っていました。

「アハハハ。自分も中原君と発想が同じで、あの時点ではONEで外国人選手と試合がしたいから、Road to ONEに出るという考えを持っていなかったです。中原君が結構インタビューで言っていて、驚きましたけどね(笑)」

──選手も断る権利があるというのは分かります。

「う~ん、オファーが遅かったりしたら、断ってもありだと思っています。自分、ケアヌ・スッバとやった時もこういうオファーでした。タン・リー戦は2カ月前でしたけど、あれはタン・リーのためですよね。今回も3週間前、ユン・チャンミンのこの日に試合をするっていうのは、僕よりずっと前からあったはずです。で、相手が見つからないから自分らに声が掛かる。そういうところには、思うところはあります」

──私は選手が負けた時に、後悔することないよう戦ってほしいといつも思ってきました。急なオファーだ、体重が違ったなどと考えてしまわない状況で試合を受けてほしいと。ただパンデミックが起こり、UFCやそこに繋がる道に関しては、メチャなオファーでも受けてチャンスをモノにする選手が出てきました。この間は特別で、生かすチャンスだという考えも持つようになったんです。

「それは自分も思います。いつ、大会がなくなるのか分からないので。世界的に難しい状況で、ONEで試合ができることは運が良いです。だから、皆受けろよという考えはあります。ただねRoad to ONEでなく、自分はONEに出たかった。

Road to ONEもあそこで勝てば明確にONEからオファーがくるとか、そういう話だったら受けています。ただ今やもうコロナが終わりそうにない、そうなった時にRoad to ONE、修斗もあるなって考えるようになりました。まだ、これからどういう状況になるのかONEも国内も分からないですけど、ONEが大会を開くことができなくなったり、海外で試合ができないなら国内で戦うしかないですしね」

──ユン・チャンミンにしては、モンゴル人選手と当初戦うはずだったと某シンガポール通から聞いています(笑)。そこがなくなり、高橋選手になったと。ところでキャリア4戦のユン・チャンミンとの試合のオファー、正直なところどのように思っていますか。

「ONEの自分への評価はだいぶ低いなって思います。まぁケアヌ・スッバの時も動きは悪いし、タン・リーには普通に負けました。で、ケアヌ・スッバは中国人のタン・カイに負けて。あんなに動きが悪いヤツに自分はてこずっているわけじゃないですか。

だからレコードはそれなりに良くても、パフォーマンスは悪いからユン・チャンミンにちょうど良い感じやとONEからすれば思われているんでしょうね。チャンミンなんて、めっちゃ囲われているじゃないですか。そうやって舐められている自分が悪いんですけどね」

──ユン・チャンミンはインタビューで『自分より経験があるけど、ファイターにとって一番大切なのは過去3戦。過去3戦の高橋選手の試合内容には見るべきものがない』と言っていました。

「……、まぁその通りですね」

──えぇ、認めてしまうのですか(笑)。

「それは悔しいですけど、認めざるを得ないです。自分でも動きが悪いと思いながらやっていたので。でも、自分から言わせてもらうと──どこの馬の骨が分からん雑魚相手に勝って、調子乗っているお前もなかなか痛いなって」

──そこに関しては……まぁ、決められた相手に勝っているので彼もどうしようもない部分はあるかと思います。それもあってでしょうけど、自ら相手の長所を引き合いにして、完璧に勝ったと強調していました。そう話した上で高橋選手のスタイルは古いと。

「古い? そんなことないと思いますけどね。古いという発想がなかったから、どういうことなんやろう? 古いかな? 古くはないでしょう。見間違えでしょう。そういうところが調子に乗って痛いんですよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月20日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

ONE113「Inside the Matrix 04」 (11月20日※中継)

2020年11月20日(金・現地時間)
ONE113「Inside the Matrix 04」
シンガポール カラン
シンガポール・インドアスタジアム

■ONE113 Inside the Matrix 04対戦カード

<キック58・3キロ/3分3R>
アスランベック・ジクレーブ(ロシア)
ワン・ジュングァン(中国)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
クォン・ウォンイル(韓国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
ユン・チャンミン(韓国)

<61.35キロ契約/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
チェ・チョンユン(韓国)

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Interview ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 ブログ ユン・チャンミン 高橋遼伍

【ONE113 Inside the Matrix04】高橋遼伍と対戦、ユン・チャンミン「レベルの違いを見せます」

【写真】ユン・チャンミンの言葉は礼儀正しく、自信があるということ。慇懃無礼ではないことは、声のトーンで伝わってくる(C)MMAPLANET

20日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix04」で高橋遼伍とユン・チャンミンが対戦する。

格闘代理戦争で優勝、ONEと契約後は4連勝中のK-MMA将来のエースが、元修斗環太平洋王者との対戦に大いなる自身を伺わせている。

「高橋選手のスタイルは古い」、「レベルの違いを見せる」──そんな大言を吐ける要因とは。


──来週、高橋遼伍選手とシンガポールで戦います。今の調子はいかがですか。

「格闘代理戦争からONEと契約し5試合目になり、色々と経験を積んできました。これだけ経験してきたのもあるので、100パーセントの自信をもって高橋選手と戦います。

最後に試合をしてから10カ月、パンデミックも起こり試合が組まれなかった。もちろん、精神的に厳しい時もありました。ただし、それは自分だけではないです。皆が同じ状況でした。何よりもチャトリさんは、必ずチャンスをくれると信じていました。だから、この試合は本当に大切な一戦です」

──ところで練習にコロナ禍の影響は出なかったですか。

「パンデミックが起こる前、最後の試合で4連勝することができたのですが、それからの3カ月はちょっと厳しい時期を過ごしていました。でもパンデミックが起こってから、他の人とは違うのかもしれないですが、余計にやる気が出てきたんです。

自分を取り戻せた気がします。パンデミックが起こってからは、しっかりと過ごすことができていました」

──ロックダウンがあっても、練習を続けることは可能でしたか。

「外でジョグをしたり、ビーチで一緒に住んでいる友人にミットを持ってもらい……家でもスタミナ・トレをやっていたので大丈夫でした」

──ジムで練習はできなかったということですね。

「ジムで練習ができないのは、4週間ほどだけでした。ジムで練習が許されるようになっても検温をして、マスクをするのが決まりで。ただ、以前から1人で練習するのも好きでしたし、以前と変わりなく練習して本当に問題はなかったです。

その後はもの凄い変化がありました。キム・ドンヒョンさんを通して、ジョン・チャンソン選手を紹介してもらったんです」

──おお、コリアンゾンビを!!

「ハイ。ジョン・チャンソン選手のブライアン・オルテガ戦が決まる前の2カ月間、7月と8月にしっかりと一緒に練習させてもらったんです。本当に色々なことが勉強になりました。

それは技術的な部分だけでなく、精神的な面でも。だから、今回の試合には絶対の自信があります。これまでとは違ったユン・チャンミンを見せることができるはずです」

──特に勉強になったのはどのような点でしょうか。

「そこは作戦に関係してくる部分もあるので、控えさせください。試合が終わってからお答えします。ジョン・チャンソン選手のジムには彼以外にもフェザー級の選手が在籍していて、常に4人のフェザー級ファイターと練習できたのは本当に良かったです。

あとパク・ジュンヨン、チョン・ダウンという2人のUFCファイターとも練習できました」

──格闘代理戦争の時からユン・チャンミン選手を知っている日本のファンも、相手が高橋選手だと複雑な気持ちになってしまいますね。

「それは自分も全く同じです。自分はABEMAの格闘代理戦争でデビューの機会を与えてもらい、日本が大好きです。だから、可能であれば日本人選手と戦いたくはないです。でも、今回は元々対戦予定だった選手との試合がなくなり、高橋選手が唯一のオプションだと聞きました。他の選手はみな断ったと。自分にも選択肢はなかったです。試合が終われば、高橋選手と友達になりたいです」

──では高橋選手の印象を教えてください。元修斗環太平洋王者で、経験豊富なファイターです。

「本当に申し訳ないですが、あらゆる選手にとって過去3試合が最も大切だと思っています。高橋選手の過去3試合を見て、特に印象に残ることはなかったです。2012年のデビューで確かに自分より経験は豊かでしょう。ただし、高橋選手の試合を見ると、とてもスタイルが古いです。

3Rを戦う準備はしていますが、でもKO勝ちできるでしょう」

──つまり高橋選手はステップボードのような相手ですか。

「We are friends(笑)」

──もちろん、今は高橋選手との試合に集中しないといけないですが、2021年の目標を教えてください。

「タン・リーは高橋選手に勝って、挑戦権を手に入れました。最高のシナリオは高橋選手に勝って王座に挑戦することです。ただし、すぐにでなくても大丈夫です。チャトリさんから、『チャンミンは2021年に王座挑戦できる』と言ってもらっています」

──では高橋選手との試合で、何を見せたいですか。

「見せたいのは、一つだけです。自分は違うレベルにいること、それを見てほしいです。よく『ユン・チャンミンが4連勝できたのは、相手が弱かったからだ』というアンチの声を聞きます。自分の2戦目の相手はパク・デソンと判定までいきました。

3戦目のポー・トーはONEで4勝、3試合がKO勝ちです。その彼に自分は一度もクリーンヒットを許していないです。高橋選手には申し訳ないですが、彼がどのような作戦を考えていても何一つ通用しないです。自分は高橋選手とはレベルが違います」

■視聴方法(予定)
11月20日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ ONE113「Inside the Matrix 04」対戦カード

<キック58・3キロ/3分3R>
アスランベック・ジクレーブ(ロシア)
ワン・ジュングァン(中国)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
クォン・ウォンイル(韓国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
ユン・チャンミン(韓国)

<61.35キロ契約/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
チェ・チョンユン(韓国)

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ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 Report ケビン・ベリンゴン ジョン・リネケル ブログ

【ONE113 Inside the Matrix03】ジョン・リネケルの圧力に、あのベリンゴンが何もできず完敗TKO負け

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
Def.2R1分16秒by TKO
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

まず右ローを蹴ったリネケル。ベリンゴンは左ロー、リネケルもローを返す。ジリジリと距離を詰めていくリネケルが、ローから距離を取り直す。互いに踏み込み、リネケルが左を打っていく。ベリンゴンはローから右ロングフック、リネケルは距離を詰めてボディからフックを振るっていく。スピニングバックキックにも動じないリネケルは、フック中心のファイトでベリンゴンに圧を掛ける。ベリンゴンは鼻血を流しており、後ろ回し蹴りはあたりが浅い。

左フックは力が入りバランスを崩したベリンゴン、リネケルともに足を止めてフックを打ち合う。リネケルはアッパーを入れ、ベリンゴンのサイドキックが顔面をかすめても構わる右を振るって前に出る。近い距離でアッパーを多用するリネケルは、ボディから顔面を打ちベリンゴンの勢いが弱まり初回が終わった。

2R、顔に傷が目立つベリンゴンは、ローに右を合わせるもリネケルは動じず左フックを狙う。ボディから前に出られたベリンゴンは、走るように距離を取り直す。至近距離での圧が違うリネケルは左ストレートから頭を抱えるベリンゴンに右アッパー、さらに左フックをを打ち込む。

前方に崩れたベリンゴンにパウンドを入れたリネケルが完勝。「ベリンゴンはタフだったけど、KOするためにここに来たんだ。ビビアーノ・フェルナンデス、お前のために来たんだ。ベイビー」とリネケルは笑顔で話した。


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ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 Report ジェヘ・ユースタキオ ソン・ミンジョン ブログ

【ONE113 Inside the Matrix03】ゲーム巧者、ジェヘ・ユースタキオがソン・ミンジョンを丸め込む

<64キロ契約/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
Def.3-0
ソン・ミンジョン(韓国)

構えを小刻みに変えるソンに対し、ユースタキオは左右のフックを見せローを蹴る。腹から顔を殴り、蹴り足をキャッチして倒したユースタキオ。直ぐに立ち上がったソンだが、蹴り足に足払いという散打アタックを許し、バックを譲る。胸を合わせて離れたソンに対し、ユースタキオが左アッパーを入れる。ソンも蹴りに右を当て、ここからパンチを纏めスピニングバックキックへ。

リードフックに続き、右ハイを狙ったソンは左ハイを掴まれそうになる。ユースタキオはよくソンの動きを見ており、左ジャブから右ロー、さらに左フックを当てる。ソンはスピニングバックフィストを空振りも、回転系の技を狙ったユースタキオのバックを取る。胸を合わせて離れたユースタキオは左フックに、左ミドルを合わされる。最後にユースタキオは左ハイをキャッチして、足払いを決めた。

2R、ソンの左ハイに左フック、そして蹴り足を掴むなど非常に動きが良いユースタキオは、クリンチも離れて左を打ちこむ。さらに右ローを入れ、右ミドルをキャッチして右の蹴りを繰り出す。飛び込んで縦ヒジ、右ロー、左フックとソンのスイッチにまるで惑わされることなくユースタキオが攻め続ける。

攻撃が当たらないソンが左ハイ、右ジャブから組むも体を入れ替えられる。離れてスピニングバックキック、サイドキックからスピニングバックエルボーを見せたユースタキオは、組んで離れる。動いてはいるが、省エネファイト気味のユースタキオはやや疲れてきたか。ソンの圧力が上回り始まるなか、ユースタキオが回転系の攻撃を続けつつ──かわすファイトになってきた。

3R、距離を詰めたソンがスタンドで肩固め、さらにジャンピングガ―ドでしがみつく。そのままグラウンドに持ち込み、頭を抜いたユースタキオ対し、ソンはラバーガードへ。スクランブルでバックを許しそうになったソンは、前転して背中をマットにつける。スタンドに戻ったユースタキオが左を当てる。

ソンは前に出るが、右を被弾。それでもハイを狙い、組んでバックを取る。ユースタキオがヒザ十字からトーホールドへ。体を捻って上を取ったソンが肩固めを狙う。ヒジをマットにつけて耐えるユースタキオからソンがマウントへ。ソンは足を戻されてもパンチを落とし、再びマウント狙いからサイド、上四方に回りノースサウスチョークで攻める。ユースタキオが体を捩じってシングルを仕掛けハーフガード、右腕を差しあげてリバーサルを決める。

最後の30秒でスタンドに戻った両者、ソンは左ハイを当てるが辺りは浅い。ここから組んでいったソンに対し、ユースタキオはギロチンでセットし逃げ切り3-0の判定勝ちを手にした。


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ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 Report ブログ ムラット・ラマザノフ 手塚裕之

【ONE113 Inside the Matrix03】化けのモノではなかったが、強かったラマザノフ。手塚は判定負けに

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
Def.3-0
手塚裕之(日本)

跳びヒザを見せた手塚、冷静にかわしたラマザノフにカーフを蹴る。間をおいて一気に組みついたラマザノフはボディロックからホールディングダウン。立ちあがった手塚のキムラ狙いを持ち上げてスラムする。手塚はスタンドに戻るが、胸を合わせることができずヒザを後方から受ける。崩し、スクランブルで正面に回ったラマザノフがテイクダウンを決める。

ケージを背負った手塚は立つことが出来ず、殴られボディロックで背中をつけられそうになる。必死に耐え。立ちあがった手塚だが、ボディロックは外れず倒される。背中をつけないよう耐える動きが裏目に出て、そのまま両ヒザを越えられた手塚はマウントを許す。鉄槌を受け背中を向けるようになった手塚だが、足を戻してクローズドガードへ。ラマザノフはそれほど殴ることなくラウンド終了を迎えた。

押され気味だが打撃のダメージはない分、手塚にも逆転の目はある2R。手塚はこいこいと挑発すると、左ボディフックを入れる。続くオーバーハンドは遠く、距離を詰めたところでラマザノフがジャブを当てる。手塚のパンチの圧を嫌がる風でもあるラマザノフが、ボディを殴られ前蹴りを見せる。

手塚は右ロー、さらに左ボディフックから前に出る。ラマザノフはダブルレッグへ、ここは切りたかった手塚だが、蹴り上げにもボディをコントロールされトップを取られてしまう。足を腿の上に置かれ立ち上がることができない手塚は、バックを譲りスタンドへ。すぐにラマザノフがテイクダウンを取り返す。スクランブル、バックコントロールのラマザノフは手塚のキムラにまたもスラムを決める。そのまま抑えたラマザノフは、この回もリードした。

最終回、手塚の左ハイは空を切るが、右カーフを3発蹴り込む。ラマザノフは左ジャブ、手塚はここでハイを狙う。飛び込んで右を振った手塚に対し、距離を取るラマザノフは足を気にしている風もある。手塚はダブルレッグからシングルを切り、スタンドをキープする。直後のダブルはシングルからボディロックを許してしまった手塚は、ケージ際で尻もちをつかされる。初回から何度も見らえるポジションでラマザノフが、ボディにパンチを入れる。

手塚は足首を掴まれ、蹴り上げることができずケージを背負って座った状態から、腰を引き寄せられマウントを取られる。ラマザノフはパンチ入れるも、手塚もクローズドガードを取る。最後の1分、立ち上がってラストの勝負を仕掛けたい手塚だが背中をつかされた状態が続く。何とか立ち上がるも、手塚はバックを取られたままで後方への崩し、2発目はスープレックスで落とされたタイムアップに。

決してバケモノではない──ラマザノフのリアルを引き出したが、手塚は0-3で敗れた。


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ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 Report ファン・ロン ブログ ユーリ・シモエス

【ONE113 Inside the Matrix03】最終回の反撃も及ばす、ユーリ・シモエスはMMA初陣でロンに敗れる

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ファン・ロン(中国)
Def.3-0
ユーリ・シモエス(ブラジル)

シングルレッグを仕掛けたシモエスは、ボディロックでロンをケージに押し込み、ヒザを突き上げる。これが急所に入り、試合が中断される。再開後、中央で仕切り直しとなりシモエスは左フックからのダブルレッグを外され、右フックを被弾する。

ロンはテイクダウンを取られないよう、シモエスは殴られない距離を取る展開に。シモエスは左フックからダブルレッグ、ケージにファンを押し込みシングルに移行──テイクダウンを決める。頭を押して立ち上がろうとするファンに対し、シモエスはボディロックから背中をつかせスクランブルでバックへ。嫌がって引き込んだファンを殴ったシモエスが初回をリードした。

2R、ダブルを切られ引き込んだシモエス。ファンは当然、寝技に付き合わずブレイクが命じられる。スタンドの展開でファンが2発右を入れる。寝転がり足を狙うが、汗で滑りキャッチできなかったシモエスは、レフェリーにスタンドに戻される。踏み込みに勢いがなくなったシモエスは続くローシングルも切られてガードを取り、立たされる。右に合わせてテイクダウンを狙ったシモエスは、抑えるよりも下を選択してしまいMMAとして負のスパイラルに入っている。

左フックを被弾し、組んでガードのシモエスはブレイクでスタンドに。それでも右を当てたシモエスがダブルレッグからボディロックでドライブ。逆側のケージまで押し込むと、最後の5秒でテイクダウンを決めるが挽回とはならなかった。

最終回、蹴り足をキャッチしても、リリースしてからパンチで前に出るファン。シモエスは組んでひきこむところで右を被弾する。パンチに勢いがないため、ファンは殴られてもテイクダウンだけを警戒して戦う。組めないシモエスは、立ちのプレッシャーに耐えられず引き込む。立たされ、シングルで腹ばいになるシモエス。絶対に有利な態勢でも、寝技にいかないファンは徹底したテイクダウンを切り続ける。

残り90秒、シモエスは右を当ててダブルレッグを決めると即マウントへ。左右のパンチ、エルボーを入れたシモエスは、ケージキックでマウントを失うが、サイドで留まりエルボーを入れて、再びマウントを取る。左右のパンチを続けるシモエスはヒジ打ちから腕十字へ。これは極まらず、ファンがパンチを集中させてタイムアップに。

結果、ADCCを2度制した柔術家はMMAデビュー戦で判定負けとなった。


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