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45 AB GLORY K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE167 YouTube キック シッティチャイ・シッソンピーノン ボクシング 野杁正明

【ONE167】野杁正明、ONEへ―01―「誰もが認める世界最強になりたい。僕の中ではONE一択だった」

【写真】世界一になるために誰と戦えばいいのか。その答えが野杁にとってはONEへの参戦だった(C)TAKUMI NAKAMURA

6月8日(土・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE167にて、野杁正明がフェザー級(70.3キロ)キックボクシングルールでシッティチャイ・シッソンピーノンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年7月のK-1両国大会以来、沈黙を守ってきた野杁がK-1との契約解除、そしてONE参戦を発表した。しかも注目のONEデビュー戦の相手はGLORYで一時代を築き、フェザー級ランキングの3位に位置しているシッティチャイ。名実ともに世界のトップと戦いたいという想いを持っていた野杁にとっては、これ以上ない相手が用意されたと言っていいだろう。

ONE参戦を格闘技人生最後の挑戦と位置付ける野杁のインタビューを前後編で公開。前編ではONE参戦を決断した理由を語ってくれた。

<シッティチャイ インタビューはコチラ


――野杁選手のONE参戦が発表されて、SNSでも大きな話題となりました。野杁選手の周りでも反響が大きかったのではないですか。

「公式発表されて数日間は携帯が鳴り止まなかったですね。過去最高くらいの反響です。ファンの人たちも『待ってました』や楽しみにしています』という声が多くて、僕自身もびっくりしています。K-1時代から『ONEの選手とやってほしい』『ONEに挑戦しないんですか?』と言われることも多かったので、期待してもらえているんだなという感覚はありますね」

――具体的にいつからONEのことを意識するようになったのですか。

「(マラット・)グレゴリアンや(チンギス・)アラゾフが圧倒的な強さを見せてK-1チャンピオンになって、ONEに行ったじゃないですか。そのくらい(2020年~2021年)から意識するようになりましたね。ONEは世界中から強い選手が集まってくる舞台だったので、いつかは(ONEに)挑戦したいという気持ちは持っていました」

――野杁選手も2022年頃から本格的に70kg転向を視野に入れていて、そこでより具体的に考えるようになりましたか。

「僕が小学2年で格闘技を始めたとき、いつかK-1に出たいと思っていて、当時はヘビー級と70kgしかなかったので、もともと70kgでやりたいという気持ちはあったんです。あとは徐々に体重も増えてきて、2021年にK-1で67.5kgのベルトを獲ったんですけど、世界的に見て67.5kgは中途半端な階級じゃないですか。当時は67.5kgで世界トーナメントをやってほしいと思っていましたが、その階級で僕が燃えるような相手がいるかと言われたら思いつく選手がいなくて。それだったら世界的にも選手層が厚くて盛り上がっている70kgに挑戦した方がいいなと思っていました」

――体重も自然に増えていたのですか。

「そうですね。K-1では最初65kgでやっていて、だんだんと減量がきつくなって階級を上げることにしました。特にフィジカルトレーニングをやって体重を増やしていたわけではないので、自然にそうなった感じですね」

――ちょうど野杁選手がK-1ウェルター級(67.5kg)王者になった時期は新型コロナウイルスの問題で外国人を招聘できませんでした。チャンピオンになって外国人選手と戦いたいという想いは強かったですか。

「はい。僕はずっと外国人選手とやりたかったんで。日本一になっても誰も満足しないだろうし、僕も納得できない。格闘技をやっている以上、世界一を目指して最強を証明したいので、日本人選手と戦って満足することはないです」

――これは元K-1プロデューサーとしての話にもなるのですが、70kgのトップ選手の多くがONEと契約していて、ONEから選手を招聘することが契的に難しい。そうなると必然的にONEと契約が終わってフリーになった選手、もしくはONEと契約していない戦績がいい選手を呼ぶしかないという状況で、そういった選手の情報は常にチェックしていたんです。そのなかで招聘できた選手がジャバル・アスケロフやアマンシオ・パラスキフだったのですが、野杁選手としてはもっと強い選手と戦いたかったですか。

「正直、物足りなさはありましたね。対戦相手が決まって、100%満足できる相手かと言われたらそうではなかったですし、僕は試合が発表されたときに、ファンの人たちに『野杁、負けるんじゃないの?』と思われるような相手とやりたいので。そう思われる相手に勝てば、自分の実力も認められるじゃないですか。そういう意味ではK-1の最後の2試合は『今回も野杁が勝つだろう』や『また無名の選手のやるのか』という声の方が多かった。もちろん名前が知られてなくても強い選手はいますが、アラゾフやグレゴリアンは格闘技ファンだったら誰もが知っている選手ですし、そういう相手と戦って勝ちたいと思っていました」

――昨年7月のパラスキフ戦後のマイクでは「これからは世界のトップとしか試合をしていかないんで」という言葉もありました。おそらく野杁選手も先ほど僕が話した状況は理解していたと思うのですが、その一方で一選手としてはやりたい相手と戦いたいという気持ちが勝っていたのですか。

「僕はオファーを断ったことがないですし、ずっと決められた相手とやってきたんで、それをやるのはパラスキフ戦が最後だと思っていました。アスケロフもパラスキフも強い選手ですが、世界のトップにいく選手じゃない。そのランクの相手と試合を続けて現役生活を終えて納得できるかと言われたら、僕は納得できなかったし、僕自身もキャリアが終盤に差し掛かってきて、今が一番強い野杁正明だと思っているので、だからこそ挑戦したいと思ってマイクしました」

――K-1では今年からK-1WORLD MAXが復活&トーナメントも開催されていて、野杁選手にもオファーがあったと思います。それでも野杁選手はONEで戦いたいという気持ちは変わらなかったですか。

「はい。僕の中ではONE一択でした。K-1からトーナメントのオファーがあった時、まだONEと契約できるかどうか分からなかったのですが、もしあのトーナメントに出ると言ったらONEに出るチャンスもなかったと思いますし、僕自身トーナメントの選手たちがそそられるメンバーではなかったです」

――野杁選手は強い選手と戦うことはもちろん、自分の実力を証明できる相手と戦うことも重要な要素ですか。

「僕は誰もが認める世界最強になりたくて、もし今年のK-1MAXに出て圧倒的な強さで優勝したとしても、満場一致で野杁正明が世界最強だという評価にはならないと思うんですね。もし優勝しても必ず『アラゾフとやったらどうなの?』や『グレゴリアンとやったらどうなの?』という意見が出てくる。だったらそういう選手たちがいる場所で戦って、一人ずつ倒していって、最終的に世界一と言われる相手に勝てば、誰からも認められる世界最強になれるので」

――野杁選手自身「あの選手とやってないじゃないか?」と言われるのは嫌ですか。

「色んな契約とか交渉事があるから、簡単に戦いたい相手と試合が組まれないのは分かっていますけど、強いと認められている選手を一人ずつ倒していけば誰にも文句を言われないじゃないですか。それが出来たら周りもそうだし、何より僕自身が納得して格闘家としてのキャリアを終えられるのかなと思います」

――野杁選手のキャリアを振り返ると、強いと言われる選手と戦って勝つことを繰り返してきたと思うので、ONEで戦うことも自然な流れだと思いました。

「弱い選手とばっかりやって、それなりに戦績を積んで稼いだとしても、それはその選手の身内が喜ぶだけじゃないですか。僕はお金を払って試合を見てくれるファンやお客さんを喜ばせたいし、それがプロの格闘家だと思っています」

<この項、続く>

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45 GLORY GLORY93 K-1 MMA MMAPLANET o ペットパノムルン・キャットムーカオ ボクシング 原口健飛 海人

【GLORY93】原口健飛がオランダ大会でペットパノムルンの持つフェザー級王座に挑戦!

【写真】原口とペットパノムルンの3度目の対戦はGLORYオランダ大会、GLORY王座をかけて実現した(C)RISE

7月20日(土・現地時間)、オランダはロッテルダムのトップスポーツセントラムで開催されるGLORY93にて、原口健飛がペットパノムルン・キャットムーカオが保持するGLORYフェザー級(65kg)タイトルに挑戦する。
Text by Takumi Nakamura


原口は2020年1月にRISEライト級(63kg)を獲得し、同年10月のRISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメントで優勝。2021年からはスーパー・ライト級(65kg)に階級を上げて、2022年6月の「THE MATCH 2022」ではK-1の山崎秀晃にKO勝利すると、2022年12月以降はGLORY王座を見据えて、セルゲイ・アダムチャック、アンバー・ボイナザロフ、アブラハム・ヴィダレスとGLORYフェザー級の選手たちから勝利を収めた。

王者のペットパノムルンはムエタイでの活躍を経て、2016年からGLORYに参戦。2018年7月にケビン・ヴァン・ノーストランドを下してGLORYフェザー級王座に就くと、これまで8度の王座防衛に成功して、長期政権を築いている。

ペットパノムルンはGLORYで戦う一方、RISEにも定期参戦。2021年11月と2022年8月に原口を下し、2度目の対戦ではRISE世界スーパーライト級王座にも就いた。2023年12月にチャド・コリンズに敗れてRISE王座は明け渡したものの、一時はGLORYとRISEの2冠王に君臨していた。原口にとってはGLORY王座奪取はもちろん、2度苦杯を舐めさせられているペットパノムルンへのリベンジという意味も持つ一戦だ。

今年、GLORYではヘビー級(無差別)、ライトヘビー級(95kg)、ミドル級(85kg)、ウェルター級(77kg)の4階級でワンデートーナメント形式のグランプリが行われている。フェザー級に関しては、GLORYとRISEが協力関係にあり、年末に日本国内、RISEの興行内でのトーナメント開催が計画され、GLORY・RISEの両大会でトーナメントに向けた査定試合が組まれている。

3月のRISE東京体育館大会ではミゲール・トリンダーデがコリンズをKOするアップセットを起こし、70kgから階級を下げたイ・ソンヒョンが白鳥大珠から勝利を収めた。GLORYでは4月大会で初参戦のボボ・サッコがダビド・メヒアをKOし、5月大会ではデニス・ウォーシックがヤン・カッファ、ベルジャン・ぺポシがアマド・チック・ムサとのランカー対決に勝利している。ペットパノムルンと原口のタイトルマッチの行方はもちろん、年末のトーナメントに向けて、どんな選手が台頭してくるかも見逃せない。

またライト級(70kg)王者テイジャニ・ベスタティのウェルター級挑戦により、一部では階級そのものが休止になると報道されたライト級だが、ベスタティはタイトルを返上せず、ライト級王者としてウェルター級に挑戦する流れ。現時点でライト級のトーナメントが予定されていないだけで、階級そのものは存続し、ワンマッチでの実施も計画されている。

昨年8月にベスタティの持つ王座に挑戦して敗れているシュートボクシングの海人がベスタティへの再挑戦を見据えて試合をしていくことがアナウンスされた。これはシュートボクシングがRISE・GLORYサイドとコンタクトをとったうえでの発表で、今後は海人がGLORY王座挑戦につながる試合が組まれていく方向だ。こちらの動向も引き続き注目していきたい。

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GLORY MMA o イン・シュアイ キック

Road to UFC3 Episode4:第3試合・キルー・シング・サホタ vs. イン・シュアイ

フライ級トーナメント一回戦。

インド出身のサホタは、現在はイギリス在住。MMAプロデビュー後の戦績はすべてヨーロッパでのもので、ここまで10勝2敗の28歳。

中国のイン・シュアイは27歳で16勝4敗。戦績は中国国内のGlory of HeroesとJCK Fight Nightでのものがほとんど。16勝中、KOで4勝、サブミッションでの一本勝ちが7勝ある。

長身のサホタ。しかしシュアイの左フックがヒットしフラッシュ気味にダウン。すぐに立ち上がり、詰めてきたシュアイに組み付いてケージに押し込む。背中でクラッチしてテイクダウンを狙うサホタだが、こらえるシュアイ。差し返してクラッチを切ったシュアイ。引き剥がした。パンチを打ち込むシュアイにサホタは肘を打ち込む。ケージを背負ったシュアイにパンチを打ち込むサホタだが、かいくぐってタックルに入ったシュアイがテイクダウン。ハーフからスイープを狙うサホタ。ガードに戻した。シュアイはケージにサホタの頭を押し付けるが、サホタは上半身を起こしてケージを使い立ち上がる。残り30秒。右のヒジを入れるシュアイ。サホタも飛び膝から首相撲に捕らえてヒジ。カーフを蹴るシュアイ。ホーン。

2R。サホタのカーフキックに右のカウンターを合わせたシュアイ。サホタはバックスピンキックから飛び膝を放つ。組み止めたシュアイがケージに押し込むが、サホタは背中でクラッチして入れ変えた。投げを狙うシュアイ。こらえるサホタだが、後ろに切り返してテイクダウンするシュアイ。しかしサホタは寝かされずにすぐにケージを使って立つ。サホタ首相撲からヒザ・ヒジを入れる。脇の差し合いからシュアイがダブルレッグでテイクダウン。しかしまたすぐにケージで立ち上がるサホタ。ケージに押し込んだサホタは腹にヒザを打ち込む。ヒジで飛び込むサホタにシュアイが組み付くが、サホタはまた入れ替えると腹にヒザを打ち込んでいく。離れ際にもヒジを入れたサホタ。2R終了。

1R、2Rともに判断が分かれてもおかしくない僅差のラウンド。

3R。ワンツーで出たサホタにシュアイがダブルレッグ。テイクダウンしたシュアイだが、サホタはすぐにケージを使って立つと、腹にヒザを入れ離れる。左ミドルを入れたサホタ。一瞬動きが止まったシュアイだがタックルで組み付く。サホタは腹にヒザを打ち込む。パンチを振るサホタにシュアイがまたタックルからテイクダウンを奪う。が、またすぐにケージを使って立ったサホタ。首相撲に捕らえるサホタ。しかしまたシュアイがタックルに入る。テイクダウンまで許すが、すぐに立つサホタ。立ち際に足をかけて倒すシュアイ。今度はサホタを寝かせたシュアイ。ハーフで固めて押さえ込む。サホタはガードに戻すと下からヒジを入れる。シュアイもパウンドを入れると足で離すサホタ。離れたところで起き上がりタックルに入ったがタイムアップ。

消耗戦の後だが、シュアイは3度バック宙を見せて余力をアピールする。

29-28サホタ、30-27シュアイ、29-28サホタ。スプリットでサホタ勝利。

判定結果に驚いた表情を見せるシュアイだが、微妙な前半2Rの判断が分かれたか。

サホタ「グラウンドで漬けるだけでなく、効果的に攻撃できたのが評価されたんだと思う。いいパフォーマンスではなかった。個人的には最悪のパフォーマンスだった」

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2024#02 45 BELLATOR Bellator CS2024#02 GLORY LFA MMA MMAPLANET o アンソニー・ペティス ジャリール・ウィリス セドリック・ドゥンベ

【Bellator CS2024#02】ウィリスに圧勝、ドゥンベにペティスが対戦要求。11月にパリで対戦か

<175ポンド契約/5分3R>
セドリック・ドゥンベ(フランス)
Def.1R3分33秒by TKO
ジャリール・ウィリス(米国)

大ドゥンベ・チャントに背中を押されるドゥンベは、ウィリスの前蹴りをキャッチして殴っていく。離れたウィリスは蹴りよりも遠い距離から組む機会を伺っているか。そのダブルを切って左を入れたドゥンベは、続くシングルも切って逆にヒザ蹴りをキャッチして右を打ち込む。後方に崩れたウィリス、スクランブルで立ち上がるとドゥンベが右クロスを狙う。

頭からぶつかっていくようなウィリスに対し、ドゥンベは左ジャブを伸ばす。左フックを被弾して姿勢を乱したドゥンベだが、ウィリスは強振して頭からマットへ。立ち上がっても蹴りで自らバランスを崩すなど、力が入り過ぎているウィリスはフックの応酬のなかで、右を受けてダウン。ドゥンベは右を連打し、立とうとしたウィリスに反則のヒザを入れそうになったが不発で命拾い。直後のウィリスのシングルをかわし、後方から左の連打でTKO勝ちを決めた。

Glory世界ウェルター級王者は、元LFA王者を一蹴。「彼のゲームプランは良かったけど、承知の上だった。でもあのゲームプランは良かった。尊敬しているよ。俺はベストグラップラーだよ(笑)。過去、今、2人のグラップリングコーチに感謝している」とインタビューで話したドゥンベに対し、アンソニー・ペティスがケージインし「パリで戦う」と宣言。これを受けドゥンベは「パリで戦いたいだって、コイツ、クレイジーだよ」と了承した。Bellator CSでは11月にパリ大会が予定されており、そこで両者が相対することになるのか──。


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BELLATOR GLORY MMA o PFL UFC ラマザン・クラマゴメドフ

Bellator CS2:セミファイナル・セドリック・ドゥンベ vs. ジャリール・ウィリス

175ポンドキャッチウェイト。本来は組まれていなかったカードだが、メインで予定されていたライト級タイトルマッチが消滅したことで、急遽組まれた。

地元フランスのドゥンべはGLORYウェルター級王者から2021年にMMA転向。2連続KO勝利した後、UFCと契約し地元パリ大会でデビュー予定だったが、フランスのコミッションルールによりキャリア差のある相手との試合の許可が降りず、そのままリリースされ、PFLと契約。PFLヨーロッパでのデビュー戦は9秒でKO勝ちしたが、今年3月の前戦は、試合中足にガラス片が刺さったことで中断を主張するドゥンべをレフェリーが認めずTKO負けにされている。31歳。

ウィリスはBellator4勝3敗。デレク・アンダーソンの代役としての登場。22年12月に当時ランキング8位のカイル・クラッチマーに判定勝ちしたが、昨年6月の前戦は来月タイトルに挑戦するラマザン・クラマゴメドフに1RパウンドでKO負け。最終的なランキングからも外れている。32歳。

いきなり間合いを詰めて前蹴りを放ったウィリスにパンチを入れるドゥンベ。ウィリスのタックルを切って左右のフックを入れた。ウィリスまたタックル。ドゥンベは切ると逆に足を掴んで倒した。しかしすぐに立ち上がるウィリス。ジャブを放つドゥンベ。ボディジャブ。ウィリスが左右のフックを振り回すと、もらったドゥンベがダウン気味に倒れる。ダッシュして近寄ってきたウィリスだが、ドゥンベたって離れかわした。再び打撃戦に。ジャブから右を入れたドゥンベ。ウィリス前のめりにダウン!バックに回ったドゥンベがパウンドラッシュ!立ち上がるウィリスだがなおもバックからパンチのラッシュ!連続で打たれるウィリスを見てレフェリーストップ!

最後に来てようやく地元選手の快勝に湧く観客。

戦前は激しくやりあった両者だが、終了後はノーサイド

試合後にケージサイドにいた元UFCライト級王者でPFLにも出場していたアンソニー・ペティスがケージイン。ドゥンベとフランスで戦いたいとアピール。

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BELLATOR GLORY o PFL RIZIN ブログ

Belltorチャンピオンシリーズ2:オッズ/予想と展望

パッチー・ミックス 1.48
マドメド・マゴメドフ 2.75
セドリック・ドゥンベ 1.18
ジャリール・ウィリス 5.00
グレゴリー・バベン 3.00
コステリョ・ファン・スティーニス 1.40
イーブス・ランドゥー 1.95
ジャス・ビハリーニョ 1.83
アーチー・コルガン 1.17
チバウト・グーチ 5.25
スリム・トラベルシ 1.20
ルーイ・サザーランド 4.50
マンスール・ベルナウイ 1.25
矢地祐介 4.00
マムシャフィ・アリーフ 10.00
マイク・シップマン 7.00
アスペン・ラッド 1.63
エカテリーナ・シャカロフ 2.30
アザエ・ラジュウチ 1.44
ブルーノ・フォンテス 2.85

メインで予定されていたライト級タイトルマッチ・ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. アレクサンデル・シャブリーは、ウスマンの負傷欠場により中止に。代わりに暫定王座戦が組まれるということもなく、PFLヨーロッパに出場していた地元フランスの元GLORY王者・ドゥンべをセミに起用。タイトルマッチ以外のメインカードは地元勢が優先され、ランカー(もはや更新停止されているが)はコルガンとシャカロフのみという、Belltor色が薄いイベントに。

メインはバンタム級王者ミックスの防衛戦で、2022年のバンタム級GP準決勝で対戦したマゴメド・マゴメドフの挑戦を受ける。

ミックスは2019年のBellatorデビュー戦以来、フィニッシュできなかったのはGP一回戦の堀口戦(判定勝ち)と、フアン・アーチュレッタに判定負けした2試合のみで8勝1敗。バンタム級で180cmあるフレームの大きさと極めの強さが武器。

マゴメドフはACBでは後のUFC王者ピョートル・ヤンにも勝利(再戦で敗れ1勝1敗)。ダゲスタン出身で、武術寄宿学校「パエストロン・スヴェタ」でレスリング・散打・サンボを学ぶ。元UFCのザビット・マゴメドシャリポフ(病気で引退)は学生時代からの親友。

前回の対戦では、マゴメドフがタックルから積極的にテイクダウンを奪う展開だったが、ミックスが2Rにテイクダウンされながらギロチンに捕らえて落とし一本勝ち。マゴメドフにとってはキャリア初となるフィニッシュ負けだった。極めの強いミックス相手に果敢にグラウンドに持ち込んでいったのが裏目に出た。

前回の一本負けから、マゴメドフがより慎重になって戦う可能性が高い。テイクダウンにしてもギロチン等のカウンターに気をつけながら仕掛けるはず。ミックスは一瞬の極めで取れない場合は、マゴメドフ相手に組みで上回ってバックやいいポジションを取る必要がある。

全体としてマゴメドフが押し気味に攻めるも、最後はミックスが極めて一本勝ちと予想。

プレリムではRIZINからレンタルされた矢地が地元のベルナウイとの対戦が組まれた。ベルナウイは昨年のライト級GPに出場し、一回戦で元王者プリマスと対戦。1Rに首相撲からの膝で優勢に試合を進めたものの、後半失速し、三者48-47の判定負けで敗退した。スタンドでは首相撲からの膝や飛び膝、グラウンドではチョークが得意なグラップラー。YBTでトレーニングするようになって組みは強くなっている矢地だが、ベルナウイ相手に組み勝負になるようだと分が悪いか。アウェイということもあり、オッズもやや開いてのアンダードッグに。

第1試合開始は18日午前1時(17日金曜の25時)。速報します。

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45 GLORY K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE167 キック シッティチャイ・シッソンピーノン タワンチャイ・PK・センチャイ ボクシング マラット・グレゴリアン 野杁正明

【ONE167】野杁正明と対戦、シッティチャイ「ゲーオから野杁に勝つために必要なことを教わっている」

【写真】ONEでは連敗中だが、過去にONEでタワンチャイ、Kunlunでスーパーボン、GLORYでグレゴリアンに勝っているシッティチャイ。復活のために新たな取り組みに着手している(C)MMAPLANET

6月8日(土・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE167にて、シッティチャイ・シッソンピーノンがフェザー級(70.3キロ)キックボクシングルールで野杁正明と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

GLORY時代はライト級(70キロ)王者として、6度の王座防衛に成功し、一時代を築いたシッティチャイ。ONE参戦後はタワンチャイ・PK・センチャイに勝利するもの、スーパーボン・シンハ・マウィン、チンギス・アラゾフ、マラット・グレゴリアンには敗れており、現在は2連敗と苦しい戦いが続いている。

そのなかで決まった野杁との対戦に向けて、シッティチャイは過去に野杁とも対戦経験があるゲーオ・ウィラサクレックを臨時コーチとして招聘して野杁戦に備えていた。


――ONE167で野杁選手と対戦が決まったシッティチャイ選手です。野杁選手と試合が決まった時はどんな心境でしたか。

「彼がトップレベルのファイターの1人だということを以前から知っているから、とても気持ちがたかぶったよ」

――野杁選手の存在はいつから知っていたのですか。

「K-1でゲーオ(・ウィラサクレック)と戦った頃だね。試合が決まって改めて試合映像も見直したけど、彼はパンチ中心のスタイルで、技がパワフルかつ精度が高い選手だと思う」

――野杁選手は日本の中量級のトップ選手です。彼はスキルは世界レベルだと思いますか。

「その通り、彼は日本のトップ選手だし、そのスキル・能力は確かなものだ。ただし“世界”という基準で言うと、それが分かる相手とは戦っていないと思う。これから彼が世界のトップと戦っていくうえで、自分のどこを成長させる必要があるかを感じていくだろうね」

――野杁選手は負けそのものも少ない選手ですが、彼に勝つイメージは出来上がっていますか。

「彼が負けの少ない選手だということも知っている。でもこうして彼と試合をすることが決まって、僕が彼に勝つファイターになると思っているよ。もちろんKOするチャンスとタイミングが来れば、KOを狙っていきたい」

――SNSでシッティチャイ選手が先ほど名前も出たゲーオ選手と一緒に練習している映像を拝見しました。

「実は野杁戦のためにゲーオにトレーナーを依頼したんだ。彼は野杁と2度戦っているし、野杁に対してどういう攻撃をすればいいかをアドバイスしてもらっている。野杁に勝つために必要なことを教えてもらっているよ」

――それはすごく興味深いです。すでに日本のファンはシッティチャイ×野杁に期待・注目していますが、より楽しみになりました。

「自分自身、ONEで2連敗して良い結果を残していないから、日本のファンにも期待してもらっているとは思っていなかったよ。とにかく野杁戦は自分が持っているものをすべて出して、周りの期待に応えたいし、がっかりさせたくない。今回はそういう気持ちもあるから、余計にエキサイトしているよ」

――連敗しているという部分で、何か練習面で変えたことはありますか。

「自分も年齢を重ねて、若いころと同じ肉体ではない。特に格闘技という体を痛めつける競技をやってきたからなおさらだ。これからも試合を続けて、勝っていくためにはフィジカルやストレングス面が重要になってくる。だから今は科学的なトレーニングも取り入れて、自分の肉体を鍛える・進歩させようと思っている」

――シッティチャイ選手はGLORY時代に王者となり、6度の防衛にも成功した70キロ最強を証明したと思います。そのうえで今はONEでチャンピオンになって自分の強さを証明したいという想いがあるのですか。

「ONEは今現在も成長しているプロモーションで、ONEでチャンピオンになれば世界中のファンに自分の存在を知ってもらうことができる。今の自分の目標の最高到達点はONEでチャンピオンになることだ」

――それでは最後に日本にいるシッティチャイ選手のファンにメッセージをいただけますか。

「まず日本からも自分のことを応援してくれてありがとう。若い頃はずっとK-1に出て日本で戦いたいと思っていたから、日本のファンに応援してもらえることは本当にうれしい。今回は日本のファンにも喜んでもらえる、いい試合を見せたいと思う」

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45 GLORY MMA MMAPLANET o ONE ONE167 シッティチャイ・シッソンピーノン ジョー・ナタウット タワンチャイ・PK・センチャイ ディラン・サルバドール マラット・グレゴリアン 野杁正明

【ONE167】野杁正明がシッティチャイと激突!6・8インパクト・アリーナ大会でONEデビュー

【写真】野杁がムエタイのトップ選手と戦うという意味でも非常に興味深いマッチアップだ(C)MMAPLANET/TAKUMI NAKAMURA

6月8日(土・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE167にて、野杁正明のONEデビュー戦が決定。シッティチャイ・シッソンピーノンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

4月23日にONEと契約したことが発表された野杁。待望のONEデビュー戦は6月のONE167、ONEフェザー級 ムエタイ世界タイトルマッチ=王者タワンチャイ・PK・センチャイ×挑戦者ジョー・ナタウット、ロッタン・ジットムアンノンの約9カ月ぶりの再起戦が組まれた大会で行われる。


対戦相手は元GLORYライト級王者のシッティチャイ。GLORY時代にはロビン・ファン・ロスマーレンから王座を奪取し、マラット・グレゴリアン、ディラン・サルバドール、テイジャニ・ベスタティらを下して6度の防衛に成功し、一時代を築いた。

2020年からONEに戦いの場を移し、スーパーボン・シンハ・マウィン、タワンチャイ、チンギス・アラゾフ、グレゴリアンと対戦。この4人との対戦ではタワンチャイに勝利するもの、スーパーボン、アラゾフ、グレゴリアンには敗れており、タイトル戦線から一歩引いた位置にいる状況だ。

野杁がタイ人と対戦するのはプライチュンポン・ソー.シーソムポン戦以来、約3年ぶり。これまで世界の強豪と戦ってきた野杁だが、意外にもタイ人の対戦はプライチュンポンとゲーオ・ウィラサクレックの試合しかない。欧米人との対戦ももちろんだが、野杁の卓越した技術がムエタイのトップ選手に通用するかどうかという面でも興味深いマッチアップとなった。

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【25-0全勝 18KO】WBCラテン王者ロサ🇦🇷 KO集! ウェルター級 24才 Angel Rosa 25-0, 18KO

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GLORY MMA o UFC キック

UFC on ESPN55:第10試合・オーステン・レーン vs. ジョナタ・ディニス

ヘビー級。

元アメフト選手でNFLにも所属していたことのあるレーン。アメフト引退後、27歳でMMAを始め、コンテンダーシリーズでは同じNFL出身でもトップ選手のグレッグ・ハーディと対戦し秒殺KO負け。しかしその後もMMAを続け、2度目のコンテンダーシリーズで1RKO勝ちしてUFC契約を決めた。昨年6月のUFCデビュー戦は地元フロリダでジュニア・タファと対戦したが、わずか29秒でアイポークを入れてしまいノーコンテスト。9月に今度はタファの地元で再戦が組まれたが、パンチでダウンを奪われパウンドで1RKO負け。2試合トータル1分51秒でまだ未勝利だが、またメインカードで組まれている。12勝のうち11KO・1一本勝ち。36歳。

ブラジルのディニスはキックボクサーで、2012年の大晦日に日本で行われたGLORYのヘビー級トーナメントにも出場している(一回戦敗退)。GLORYとの契約終了後もロシアやブラジルでキックの試合を続け、キック戦績はl22勝7敗。2022年、30歳でMMAでデビュー。5試合連続1RKO勝ちすると、昨年9月にコンテンダーシリーズ出場。そこでも1RKO勝ちしてUFCとの契約を決めた。しかし一度もグラウンドの展開にならなかったので、寝技の実力は未知数。32歳。

じわじわ出るディニスだが、ジャブ・前蹴りを入れるレーン。レーンタックル。テイクダウン。下になったディニス。ハーフ。肘を入れるレーンだが、ディニスガードに戻した。レーン上からパウンド。レーン足を超えてまたハーフに。パウンド。ディニス、龍動きなし。寝技はザルか。ガードに戻そうとする。立つ動きはなし。キープしながらパウンドで削るレーン。残り15秒でマウント。パウンド。仕留めに来ているが、ブリッジで凌いだディニス。ホーン。

1Rレーン。

2R。詰めるディニス。レーンまたタックル。切った。パンチで出るディニスにまたタックル。切ったがケージに押し込まれる。引き剥がしたディニス。組んできたレーンを引き剥がしてパンチを入れる。レーンまたタックル。切られて引き込んだ。ディニス寝技には付き合わない。寝ているレーンの足を蹴るディニス。立ってスタンドに。また組みに行くレーンだが引き剥がされた。レーン消耗してきている。ワンツーを打ち込むディニス。右が入り効いた!さらにワンツーを入れるとゆっくり崩れ落ちるレーン。KO!

逆転KO勝ちのディニスだが、グラウンドが強いわけでもないレーン相手に上を取られるとガードを取るので精一杯。今後に向けてまだまだレベルアップが必要。