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【DEEP115】Black Combat勢最強=ユ・スヨンとWタイトル戦、石司晃一「これからのキャリアを考えると」

【写真】石司にとっても真価が問われる一戦となる(C)TAKUMI NAKAMURA

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact「DEEP vs BLACK COMBAT」。DEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦にDEEPバンタム級王者の石司晃一が参戦。DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合でユ・スヨンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

元Black Combatフェザー級&ライト級王者のユ・スヨンはBLACK COMBAT勢の中で実力ナンバーワンの呼び声もあるファイターだ。


――今回はDEEP×Black Combatの対抗戦への出場が決まりました。最初にオファーを受けた時の心境を聞かせてもらえますか。

「もともと今年2月に韓国で対抗戦が行われて、結果的にDEEPが負け越してしまい、次に対抗戦がある時は自分も出てみたいという興味がありました」

――韓国人選手との対戦でいうと、2017年12月にソン・ナクジュンに一本勝ちしています。

「前回戦った韓国人選手はキャリアが浅い選手だったのですが、今回の相手は実績を残している選手なのですが、その部分ではあまり参考にはならないと思っています」

――対抗戦という図式についてはいかがでしょうか。

「韓国に乗り込んでの試合だったら心境も変わるかもしれませんが、DEEPの中での試合なので普段通りに戦えると思います」

――対戦相手のユ・スヨン選手にはどのような印象を持っていますか。

「バランスが良くて何でもできる選手かなと思います。特徴としては柔術ベースで寝技がしっかりできて、テイクダウンが鋭いところが強みかなと思います」

――韓国人MMAファイターといえば、打たれ強さとスタミナ、そして思い切りのよい打撃で試合を組み立てるイメージですが、スヨン選手はそういった韓国人ファイターとは違うスタイルだと思います。

「はい。打撃中心で殴り合う選手ではないですが、そこまでやりにくい感じはしないです。ただテイクダウン能力や高さや鋭さ、そこからのトップキープの力がどのくらいあるのかは実際にやってみないと分からないですね」

――組み技ベースですが、パンチもシャープで打撃でも戦える選手です。

「格闘技歴的には組み技の選手というイメージですが、パンチもシャープだし、パンクラスの試合に出た時はパンチでKOしているので、打撃も意外と侮れないと思います」

――穴の少ないスタイルですが、勝つイメージは出来ていますか。

「自分のファイトプランや戦うイメージは大きな部分で出ていきます。それが試合中にどうなるのか。しっかりハマるのか。それとも予想以上にやりにくいところがあるのか。そこを試合中に見極めながら戦っていきたいです」

――石司選手のX(Twitter)で「韓国の関係者の人によると、韓国の格闘技ファンの間では今回の対抗戦の中で一番確実にバンタム級は韓国側が勝つとみんな言ってます、と聞かされました」という投稿がありましたが、どういったシチュエーションだったのですか。

「Black Combat用の煽り映像の撮影があって、韓国から主催者・撮影クルーが来日していたんですね。そのときに『韓国のファンは絶対この試合は韓国人が勝つと言っている』と聞きました。きっと韓国のファンは自分のことを知らないと思うんで『スヨン選手が僕に勝つだろう』ではなくて『スヨン選手だったら絶対に勝ってくれる』という安心感があると思うんですよ。韓国の方たちと話して、そのくらい現地で評価されている選手なんだなと感じました」

――そうした評価を受けている相手と試合が組まれたことをどう捉えていますか。

「弱い選手に勝っても状況は変わらないし、実力・実績がある選手に勝たないと上にはいけないので。リスクはあると思うけど、そういう相手に挑戦しないと意味がないので、ありがたいです」

――石司選手は2021年6月以降、6戦6勝と無敗です。好調の要因はなんですか。

「僕としては調子が良くなったというよりも、一時期調子を落としていたという方が近いですね。デビューして4年くらいは連勝が続いたんですけど、2017年に初めてのタイトルマッチで負けて。そこから病気や怪我があって、身体の不調と重なって成績が悪くなっていったんです。それでこのまま続けていても意味がないと感じて、身体を治そうと思って1年半ほど休みました。だから今が好調というよりも、不調だった部分がなくなって、通常の自分に戻ったという感覚です」

――ブランクだと思っていた期間も必要だったわけですね。

「そうですね。一度休むことで怪我も回復して、内臓的な疲れもとれて、リフレッシュしてやり直すことができたので、必要な時間だったと思います」

――昨年は三村亘戦、山本聖悟戦とKO勝ちが続き、CORO戦に勝利してDEEPバンタム級暫定王座を獲得(※のちにビクター・ヘンリーの王座返上により、正規王者に昇格)。今年4月のRIZINは金太郎選手にも勝利して、確実にキャリアアップしていると思います。石司選手自身は手応えを感じていますか。

「僕も成長していきたいと思って取り組んでいるので、もちろん良くなった部分はあります。ただ昔の方が怖いものなしでイケイケだった部分もあると思うんです。だからすべて良くなっている……とは言えないかもしれませんが、自分のなかで試行錯誤してどうすれば良くなるかを考えながら練習しているので、ただ復活しただけではなく、進化した部分も間違いなくあると思います」

――RIZINでの金太郎戦は石司選手にとってどのような経験になりましたか。

「内容的にはいい試合ではなかったんですけど、初めての経験が多かったんですよ。例えばMMAで遠征したのが初で、計量前日にホテルに入って水抜きするのも初めてでした。あとは試合会場も今までより大きかったですし、相手の金太郎選手が地元大阪出身だったので、日本にも関わらず完全アウェーだったんです。日本人同士でああいう雰囲気になることは珍しいので、そういった面は大きな経験になりました」

――そして今回韓国で評価の高いスヨン選手に勝てば、今までよりワンステップの相手やチャンスが来ると思います。石司選手はスヨン戦を自分のキャリアにおいてどんな位置づけをしていますか。

「この試合は結果がものすごく大きなものになると思います。Black Combat勢のなかで一番強い相手と戦うことになって、そこで勝つことで韓国での試合につながるかもしれないですし、今まで以上に実績がある選手と戦うチャンスがくるかもしれない。逆にここで負けたら失うものが大きい、一からの出直しになると思うので、これからのキャリアを考えるとスヨン戦の勝敗は大きなものになると思います」

――石司選手には混戦のRIZINバンタム級戦線に入って欲しいというファンも多いと思います。石司選手にもそうした想いはありますか。

「自分もトップになることを目指していて、日本で一番レベルが高くて規模が大きい大会はRIZINだと思うので、RIZINでトップを取らなければ、その先には進めないと思います。だから今はRIZINのトップを目指していますし、そのためにも次を落とすと大きく後退するし、クリアすれば先が見えてくると思います。ここからRIZINのトップファイターたちを倒して、一番を目指して戦っていきたいです」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS41 MMA MMAPLANET o アム・ザ・ロケット 伊澤星花

【DEEP JEWELS41】完勝。DEEP JEWELSチャンピオン対決は、伊澤がアムを三角絞めで下す

【写真】伊澤の仕掛けが止まらなかった。強い(C)MATSUNAO KOKUBO

<49キロ契約/5分3R>
伊澤星花(日本)
Def.1R3分31秒 by 三角絞め
アム・ザ・ロケット(タイ)

ストロー級王者の伊澤と、ミクロ級王者アムのDEEP JEWELSチャンピオン対決。

前蹴りを繰り出すアムに対し、伊澤が距離を詰める。アムの左ジャブを掴んで足を払った伊澤が、組みに来た相手の首をギロチンで捕えた。そのまま引き込んだ伊澤が腕を絞り上げるが、アムが上半身を起こしてディフェンスする。伊澤に背中を着かせて頭を抜いたアム。伊澤はすぐさまアムの右腕を取りにいく。離れて立ち上がったアムが、背中を着けている伊澤にローを打っていく。

アムがパスを仕掛けたところでダブルレッグで組んだ伊澤が、再びギロチンを狙う。下になった伊澤が腕十字に切り替えたが、ここもアムが凌いだ。サイドを取った伊澤、アムはスクランブルに持ち込むも伊澤はアムの右腕を取って腕十字で斬り替える。うつ伏せの状態で腕を伸ばすも極まらず。ここでアムを仰向けにさせて横三角の体勢に。

アムがトップに回るも、伊澤が下からヒジを連打しながら三角で捕える。伊澤が腕を流して頭を引くと、アムがタップした。

勝利した伊澤は、6月11日にCOROとの結婚式を行うことを発表した。


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CORO DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o 力也

【DEEP113】COROが力也の袈裟固めを切り返して三角絞めでフィニッシュ

【写真】(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
CORO(日本)
Def.1R3分09秒 by 三角絞め
力也(日本)

※詳細は後ほど・・・


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【DEEP113】計量終了 明日、戦う――フライ級GP出場者たちの優勝者予想。「福田」、「福田」、「福田」

【写真】結果、福田龍彌が本命、本田はアンダードッグのままで決勝前日まで来た(C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 113 Impactの計量が中野区中野サンプラザ11階で行われた。

メインでフライ級GP決勝=福田龍彌×本田良介、コメインでDEEPライト級選手権試合=チャンピオン大原樹理×チャレンジャー上迫博仁が組まれた今大会。

ここでは計量結果とGP決勝に向け、GP出場3選手の勝利者予想&その理由をお届けしたい。


<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ


安谷屋智弘
勝者:福田
「自分といい勝負をしたからです」

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ


村元友太郎
勝者:福田
「本田選手も頑張るんですけど、福田選手をテイクダウンしきれずに削られる。徐々にダメージを与える福田選手もフィニッシュできないけど、判定で勝かちます。でも、こんなことを尋ねられるのは侮辱なので、明日しっかりと勝ちます」

ビョン・ジェウン
勝者:福田
「本田選手に勝ってほしいけど、福田選手が上手くするかなと思います」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP113計量結果

<フライ級GP決勝/5分3R>
福田龍彌:56.65キロ
本田良介:56.06キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理:70.25キロ
[挑戦者] 上迫博仁:70.2キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.7キロ
力也:61.45キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.8キロ
大山釼呑助:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:65.75キロ
青井人:66.15キロ

<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
高野優樹:66.3キロ→
西谷大成:66.3キロ→

<メガトン級/5分2R>
誠悟:117.55キロ
江畑秀範:―キロ

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CORO o RIZIN YouTube チャンネル ブログ 前田日明 朝倉未来 牛久絢太郎

【前田日明】RIZIN「朝倉未来vs牛久絢太郎」戦について見解する動画を再現してみた【神奈月】

「前田日明チャンネル」で配信されている
4月29日『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』にて対戦する
朝倉未来vs牛久絢太郎戦について見解する動画を再現してみました!

動画を見たあと、本物を見てきて、
もう一度見直してもらうと、さらに面白い!

【ご本家】前田日明チャンネル
朝倉未来vs牛久絢太郎のカードが発表!前田と関係深い2人の対戦!

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CORO DEEP DJ.taiki MMA o RIZIN UFC キム・ギョンピョ キャプテン☆アフリカ ストラッサー起一 パンクラス ボクシング レッツ豪太 中村K太郎 中村優作 北方大地 堀江圭功 宇佐美正パトリック 山本空良 石司晃一 萩原京平 金太郎

RIZIN.41:オッズ/予想と展望

例によってMMAの試合のみ。

中村優作 1.77
メイマン・マメドフ 2.00

昨年10月の初参戦時、戦績を見たら微妙だったマメドフだが、実際の試合を見ても微妙だった。34歳で伸びしろもない。前回に比べて良いところといえば、今回は本来のフライ級での試合となるということだけか。地元中村への咬ませ犬役。ただ、いきなりグラウンドになったので、打撃でどこまで出来るかは不明。技術では中村が上だと思うが、打たれ弱くなっているだけに一発をもらった時が怖い。

中村KO勝ち。

宇佐美正パトリック 1.83
キム・ギョンピョ 1.91

昨年のRoad To UFCに出場予定だったが計量失敗で危険したパトリック vs. 準決勝で敗れたギョンピョ。ギョンピョは優勝候補だったが、準決勝ではパトリックと初戦で対戦する予定だったインドのアンシュル・ジュブリに敗れている。ジュブリのボクシングが予想外に上手く、パンチを効かされていた。しかし日本ではHEATなどでトム・サントス、キャプテン☆アフリカ、レッツ豪太などに勝利している実力者。

結果が読めない試合。前回、ボクシングの強いジュブリ相手に苦戦していたが、ジュブリは直近のデータがなく、過去の戦績を見るとグラップラーだったので、対策が立てられなかったのかもしれない。パトリック相手なら打撃戦を避けるのでは。

ギョンピョ判定勝ち。

金太郎 2.60
石司晃一 1.50

昨年11月にCOROに勝って暫定王座を獲得した石司だが、かつて元谷や大塚らがDEEPバンタム級トップだった頃からはレベルが2ランク以上落ちる。タイトルを奪ったCOROにしても、それほど実績がない中で、数年間フェザーで戦っていたDJ.taikiとの暫定王座決定戦が急遽組まれていて、RIZINクラスの実力者には勝っていない。

もっとも、金太郎もパンクラスでタイトルに挑戦したものの、ハファエル・シウバに完敗していて、ローカルの実績で言えば大差はない。RIZINでは前回堀口相手からダウンを奪う見せ場は作ったものの、ここまで2勝4敗。金太郎がRIZIN参戦後にどこまで成長しているかが問われる試合。

金太郎判定勝ち。

神龍1.25
北方大地 4.00

今日本で試合をしている日本人フライ級ファイターでは最強の神龍。北方は本来階級下で、しかも本来の階級でもパンクラスでベルトを奪われているだけに、今大会一番のアンダードッグになるのも致し方ないか。神龍はフィニッシュしての勝ちが求められる。

神龍判定勝ち。

ストラッサー起一 2.29
中村K太郎 1.63

2014~17年までUFCに参戦していたストラッサーと、2015~19年まで参戦していたK太郎の対戦。ストラッサーは41歳で膝の負傷による1年の欠場明け、K太郎は38歳で3年の長期欠場明けで、ともに実力が読めない。

過去のイメージで言えば、ボクシング技術で勝るK太郎が、テイクダウンを奪われても攻めさせず、最後はチョークで一本勝ち。

カイル・アグォン 1.71
萩原京平 2.10

RIZINではランカークラスとの対戦が続いて連敗中の萩原。対するアグォンは下位ランカークラスの実力と見る。テイクダウンから固めて攻める地味な実力者だが、地味だけに、勝つには3Rすべてドミネイトするしかない。山本空良戦のように一発大きなダメージをもらってしまうと、RIZINのトータルジャッジでは勝てないので、このルールには向いていない。そう考えると、萩原としては3R中ずっとテイクダウンされて固められたとしても、一発でも効かせる打撃を入れれば勝てるので、そこまで分が悪いカードではないかもしれない。

アグォン判定勝ち。

ウガール・ケラモフ 1.49
堀江圭功 2.65

ケラモフは大晦日に欠場、堀江は1年半のブランク明けで、ともに次の挑戦者候補からは外れてしまった者同士。堀江はRIZIN3連勝だが、RIZINフェザー級で実績がない佐々木戦が評価できる唯一の勝利で、これが本当にトップランカーの実力があるかが試される試合となる。ケラモフ相手にフィジカル負けしなければ勝機はあると思うがどうなるか。

ケラモフ一本勝ち。

第1試合開始は1日14時。MMAの試合のみ速報します。

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CORO DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2023#02 DJ.taiki MMA MMAPLANET o ブログ 鹿志村仁之介

【DEEP TOKYO IMPACT2023#02】鹿志村仁之介と対戦、DJ.taiki「一番向いている――いやMMAしかない」

【写真】後方にはしっかりと、あの方の写真が飾られています(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2023 2ndで、DJ.taikiが鹿志村仁之介と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

DJにとっては昨年5月、COROとのDEEPバンタム級暫定王座決定戦で敗れて以来、10カ月ぶりの試合となる。SNS等でCORO戦の判定や、相手の反則に対する抗議文への対応など、DJの不満が目立った。そこでDJに本音を尋ねてみると、熱すぎるほどのMMA愛が返ってきた。


――昨年5月のCORO戦から10カ月、これだけ試合間隔が空いた理由は何だったのでしょうか。

「去年の11月に行政書士の試験があったからですね。試合のオファーはあったけど、ちょうど試験と重なってしまって。試験勉強もありましたし」

――SNSでは現役引退を示唆するような発言もありました。前回の試合後にケージを去ることも頭の中にあったのですか。

「前回の試合だけじゃなく、年齢的に引退のことは常に頭にありますよ。周りの選手や同年代の選手が引退するようになってから……。今は僕より若い選手も引退するようになっていますし。そうなると自分も辞め時なのかなぁと思っちゃいますね。スポーツ選手だから、体力的な問題もあって。どうしても体力は落ちてきますから。

ただ、引退のタイミングって難しいですからね。前回のタイトルマッチで勝って、ベルトを巻いて引退するというのも考えていました。それが分かりやすいじゃないですか。ベルトを巻くっていうのは、キリが良くて。まぁ、どこで引退するかは本当に難しいです。年齢制限とかあれば、それに従いますけど。もしかしたら佐伯(繁DEEP代表)さんから『この試合で引退ね』と言われたら引退するかもしれないし。本当に難しいです。今はそのタイミングを模索している感じです」

――CORO戦の判定に関しては、DJ選手が不満を露わにしていました。

「あのジャッジは何だ、という感じですね。1Rも2Rも取ったと思っていたから、最終回は行かなかったんです。試合を見返せば見返すほど――特に30-26というジャッジは何なんだと思いますよ。内容でいえば、ボコボコにされたわけではないので、消化不良だったという気持ちはあります。だから、『あの試合で最後にするのはな……』と思っていました。本当はチャンピオンになったら引退するつもりだったけど、負けて終わるのはキリが悪くて。DEEPへ送った抗議文の対応についても納得いかないし」

――抗議文に関する一連の流れはDJ選手のブログをご覧いただくとして、これまでもDJ選手とDEEPの間にはトラブルが起こりました。ご自身でも納得のいかない結末を迎えていることもある。それでもDJ選手はMMAを続けているわけですね。

「それは、MMAに人生を懸けているからですよ。今の僕にとっては、MMAが全てで。よく若い選手が『格闘技を辞めてビジネスで成功する』とか言っているじゃないですか。あるいは格闘技でも他競技に転向することがある。でも多くの場合は成功していない。なぜかといえば、その選手は自分の向き不向きが分かっていないから。

僕自身も若い頃から、いろんなことに挑戦してきましたよ。ただ、いろいろ挑戦してきて辿りついたのがMMAだから。だんだんと『これに懸けるしかない』と思うようになってきて、今は若い時よりもMMAに懸けています。自分にはMMAが一番向いている――いや、MMAしかないんだっていう気持ちですね」

――一方、先ほどは「引退も考えている」という言葉がありました。それほど人生を懸けているMMAがなくなった人生を想像できますか。

「別に引退しても完全にMMAから離れるわけじゃないですからね。自分の得意なところを生かして生活していくなら、やっぱり指導もしていくことになりますよ。他に何か人より秀でたものがあるわけじゃないし」

――今はMMAと並行して様々な資格を取得されたり、TOIECにチャレンジしたりしていますよね。正直なところ、SNSを通じてCORO戦以降の活動を見ていると、このまま引退するのか……とも感じていました。

「あぁ、TOIECについては英語でMMAを指導することも考えているからです。やっぱりMMAといえば米国じゃないですか。だから渡米して向こうのジムへ行く時に、少しでも英語に馴染めていたほうが良いですよね」

――DJ選手も2013年にMMAから離れ、語学留学として渡米していた時期がありました。

「あとは日本で指導をするにしても、選手を米国へ送り出す時に自分が英語を話せたほうが、選手のためになると思うので。『英語が嫌だから米国へ行かない』というのは、もったいないですよ。行けるなら行ったほうが良いし、そのために英語を話せたほうが良いから」

――何か新しいことを始めたとしても、すべてはMMAのため……。

「そうです。100パーセント、MMAのためです」

――なるほど。それを聞いて何か安心しました。選手としての話に戻ると、復帰にあたってバンタム級で戦うかフェザー級に転向するかで悩んでいたそうですね。

「それは常に考えてきました。正直、バンタムとフェザーの中間があれば一番良いです。約5キロ刻みで階級が設けられているから、やっぱり不利な選手は出て来ますよね。自分はフェザーではフレームが小さいし、バンタムだと減量の問題がある。どちらの階級でもベストコンディションで戦えているとは思っていないです。2019年にフェザー級で試合をして、やっぱりフレーム的に難しいと思って、もう一度バンタム級まで落としているという感じです」

――今回の復帰戦をフェザー級で行う可能性もあったのですか。

「プロモーターからフェザー級のオファーがあれば、フェザーで出ていました。僕としては、どちらでも良いと伝えています。するとバンタム級でのオファーが来たので。今回がノンタイトル戦というのも大きいです。タイトルマッチと違って、500グラムオーバーまでは認められますからね」

――もう一つ、SNSでは「土屋トレーナーのために復帰する」という発言がありました。この土屋トレーナーについて教えていただけますか。

「土屋治紀さんといって、元プロボクサーのトレーナーです。土屋トレーナーが喜んでくれるから、僕は試合で勝ちたい。今はもう自分のためというより、喜んでくれる人のためにMMAをやっています。僕が人を喜ばせることができるのは、MMAだけですから。

もともと僕が打撃のジムに通っていて、そこで土屋さんがトレーナーをやっていたんですよ。それが2019年ぐらいの話ですね。土屋トレーナーは僕のことを、しっかりと見てくれて。2021年に土屋さんがジムを辞めて、一緒に練習する場所がなくなったので、今は公園で練習しています」

<この項、続く

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CORO DEEP DEEP113 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o RIZIN 上迫博仁 五明宏人 佐伯繁 力也 北岡悟 大原樹里 安谷屋智弘 本田良介 村元友太郎 石塚雄馬 神田コウヤ 福田龍彌 青井人

【DEEP113】ライト級選手権試合&有情と無情の狭間=北岡✖大山、青井✖五明、村元✖ビョン&etc

【写真】今回の頭抜けた充実のラインナップだ(C)MMAPLANET

20日(月)、DEEPより5月7日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTの追加カードが発表されている。

既にDEEPフライ級GP決勝戦=福田龍彌✖本田良介戦が組まれている同大会だが、ライト級選手権試合=チャンピオン大原樹里✖チャレンジャー上迫博仁を筆頭に7つの3回戦と2回戦1試合=計8試合が加わった。


昨年9月のRIZINでの敗北から、今年2月にBLACKCOMBATで復活の大原は、10カ月ぶりのDEEPで2度目の王座防衛戦を戦う。挑戦者の上迫は北岡悟、石塚雄馬という元ライト級チャンピンとタイトルコンテンダーに連勝中で、フェザー級に続き2階級制覇を目指す。

2月に4年振りの勝利を挙げながら、「だから何だ」とマイクも拒否し、ケージを下りた北岡悟が大山釼呑助と対戦する。自ら目指す位置にあるファイターとの対戦に向け、北岡は7年振りとなる連勝なるか──。

前バンタム級暫定王者のCOROは、キャリア3勝6敗から4連勝で白星先行となった力也と再起戦。レスリングベースながらKOパワーを持つようになった力也が、上位勢との戦いに割って入るステップボードとするか。あるいはCOROがその上位に踏み止まるために意地を見せるか。

タイトルに絡んだ選手としては、2月大会でキャリア4戦目にして暫定フェザー級王座決定戦に挑むも、神田コウヤに判定負けを喫した五明宏人が青井人と相対する。これは、使い古された表現でいえば──裏メインといっても良い注目の顔合わせだ。

ベルトを賭けた一戦で敗れたとはいえ、組みへの対応力が予想以上だった五明が、ワンステップ上の活躍をするために──組みで守勢になった場合でも、倒せる打撃を打ち込むことが必要となってくる。青井は組み&打撃でアグレッシブに攻めてくることが予想されるだけに、MMAとしての戦いでより制圧力の高さ、強度の高い攻撃が勝敗を分ける。そんな青井✖五明戦になりそうだ。

さらにフライ級ではGP敗者組のもう落とせない崖っぷち決戦、村元友太郎✖ビョン・ジェウン戦。同じくGP組から安谷屋智弘はあの激闘の終え、決してご褒美とは決していえないHIROYAとの非情のマッチアップとなったとなった。

選手のキャリアアップとともに、圧倒的に3回戦の数が増えてきたDEEPの後楽園ホール大会では、有情と無情の狭間。絶妙の佐伯繁プレゼンツ──生き残り合戦が繰り広げられる。

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【DEEP】連勝中の力也がバンタム級元暫定王者COROと対戦!

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5月7日に後楽園ホールで開催されるDEEP 113 IMPACT。既に福田龍彌 ×本田良介のDEEPフライ級GP決勝戦が発表されていますが、新たに豪華な追加対戦カードが発表されました。

大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)×上迫博仁(NICE BAD GYM)のライト級タイトルマッチの他、北岡悟(パンクラスイズム横浜)×大山釼呑助(INFIGHT JAPAN)、青井人(BLOWS)×五明宏人(トライフォース赤坂)など好カードが並ぶ中、個人的に大注目なのはCORO(K-Clann)×力也(KING OF LIBERTY)のバンタム級ワンマッチです。

COROは石司晃一に敗れて正規王座戴冠はならなかったものの、しぶとい試合運びでDJ.taikiに判定で競り勝って暫定王者に就いたいぶし銀。負けが続いた時期もありましたが、最近では寝技での一本勝ちも増えて本格化してきました。伊澤星花との入籍の話題が先行していますが、王座獲りに向けて再出発なるか。注目です。

そして対戦相手の力也は2023年ネクストブレイクの気配満載。レスリング全日本学生選手権で2度優勝し、2014年のレスリング世界大学選手権グレコローマン59kg級で5位に入賞した逸材。MMAに転向後は寝技もさることながら、血気盛んに打撃を振るって前に出るアグレッシブな試合運びが目に付きます。

COROと同じK-Clannに所属するKENTAにはパンチの猛攻で秒殺すると、2月のDEEPではRIZINバンタム級GPファイターの渡部修斗を打撃で圧倒。開始直後からプレスをかけて左右の連打を浴びせるとダウンを奪ってパウンドアウトする衝撃的な攻撃力を見せつけました。

もしCOROにも圧勝するようだと、いよいよバンタム級タイトルショットも視界に入ってくるでしょう。勝ち方次第ではRIZINからオファーが舞い込むなんて事も。力也が連勝で一気にブレイクするか。COROが熟練の試合運びで光を消すか。楽しみな一戦が組まれました。
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【DEEP Tokyo Impact2023#01&#02】野村駿太、鹿志村仁之介が昼夜のメインで川名とDJ.taiki越えに挑む

【写真】スタイルも恐らくは性格も相当に違うであろう野村と鹿志村。キャリア6戦目と8戦目──なるかJ-MMA界の新陳代謝 (C)ONE

7日(火)にDEEPより3月25日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2023#01&#02の対戦カードが発表されている。

今月4日にBlack Combatとの対抗戦、11日の後楽園ホール大会=DEEP112、そして18日に新宿FACEでDEEP JEWELS40が開かれるDEEPにあって、各階級トップ下の潰し合いが繰り広げられるTokyo Impact大会第1&第2弾のカードはメインで、ストライカーとグラップラーの新鋭がベテランに挑むマッチアップが用意された。


まず昼の部となる正午開始の1st round=#01は野村駿太が川名TENCHO雄生に挑むライト級マッチが決まった。帝京大空手部出身、全日本空手道選手権で5位の実績を持つ野村は、2021年9月にグラチャンでプロデビューし、VTJからグラチャン、そしてDEEPで戦績を積み、現在4勝1敗の戦績を残す。唯一の敗北はキャリア2戦目にVJTで宇佐美正パトリックに喫した判定負けだ。

伝統空手特有の距離からの踏み込みだけでなく、近距離でボクシング、さらにレスリングと総合力を高める野村は、昨年12月には小金翔太を『打』で圧倒し、元修斗世界王者との対戦する権利を得た。

一方の川名は2020年9月のRIZINでの武田光司戦より、悪夢の4連敗を経験。特にDEEP初陣となった石塚雄馬のKO負けは、進退を考えるべき敗北となっていた。その川名は昨年11月の高橋Bancho良明戦で涙の復活勝利を挙げ、新鋭の挑戦を受けることとなった。

午後5時半スタートの2nd round=#02のヘッドライナーは鹿志村仁之介が抜擢され、DJ.taikiと対戦するバンタム級戦となった。

Road to UFCの緊急チャレンジからDEEPに戦場を移し、階級を下げた鹿志村は初戦で雅駿介をRNCで下し、元バンタム級王者越えを狙うマッチアップを手にした。NY修行中、現地に関して「向うの選手は簡単に極めることができない」と米国MMAファイターの防御能力の高さを実感していた鹿志村は、その分だけ極めの精度を上げてくることが予想される。

とはいえDJに対して、打撃が見えていないと組みの展開に持ち込むことは簡単ではない。殴られても組むというスタイルから殴られずに組むことが不可欠になってくる。DJとしてもCOROとの暫定王座決定戦で敗れからの再起戦で、5勝2敗の21歳に遅れを取ると再浮上は難しくなる。ばかりか総合力で力の差を見せつけることが、欠かせない。

いずれにせよ、野村と鹿志村ともここを越えるとタイトル戦も見えてくる。そしてタイトル戦線がより活発化する起爆剤となり、ナンバーシリーズにつながる対戦といえる。修得すべき技術が多いMMAではファイターとしてのピークはやや高くなる。とはいえ、常に新しい力は生まれてくる。キャリア10戦に満たない選手が、一度は頂点を究めたファイターと対戦が無謀に感じられなくなってきたJ-MMA界だ。

この他、#01では雅駿介✖内山拓真、泉武士✖井上竜旗戦、#02では駒杵嵩大✖風我のフライ級サバイバル戦が改めて組まれ、女子ではアトム級で須田萌里と桐生祐子の再浮上へ世代を越えた連敗は許されない者同士の試合が決まっている。

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