【写真】オトコンバヤル・ツェルマー。1993年3月14日生まれの30歳。プロMMA戦績は7勝4敗で4KO、1つの一本勝ち。黒星には急所蹴りで失格の試合が含まれている。アマチュアのモンゴル選手権でムエタイ3位、シュートボクシング準優勝、散打でも準優勝している草原の未知強(C)BLOOM FC
19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFGが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。ここでは福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げを迎えるBloom FCのメインで上田将年と戦うツェルマー・オトゴンバヤルのインタビューをお届けしたい。
text by Manabu Takashima
現在発売中のFight&Life#99で11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCのメインでツェルマー・オトゴンバヤルと対戦する上田将年のインタビューが掲載されている。
──オトゴンバヤル選手、東京や大阪でない福岡という都市で開催されるBloom FCのメインで上田将年選手と対戦します。今の気持ちを教えていただけますか(※取材は10月29日に行われた)。
「試合のオファーを貰って、とても嬉しく思っています。前回の試合から間隔が空いてしまっているなかで、日本から思いがけないオファーを貰い本当に嬉しいです。オファーを受けた時、非常に嬉しかったです。試合がないなか、日本で戦える。相手の選手は経験のあるベテランですが、自分としてはオファーを出してくれた人のためにも激しい、楽しめる試合をしたいと思います」
──日本のMMAファンはオトゴンバヤル選手のことを何も知りません。MMAを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
「若い頃から海外で行われている大きな格闘技イベントの映像を視て血が騒ぎ、自分でもやってみたいと思って、2016年からMMAをやり始めました。自分のなかには格闘技をやる遺伝子が組み込まれていたと思います」
──MMA以前に格闘技の経験はありましたか。
「いえ、全く格闘技の経験はなかったです。MMAが最初の格闘技です。実は自分とテムーレンは従弟なのですが、従弟といっても小さい頃から一緒に住んでいて兄弟のような関係です。私もテムーレンもワンパクで、何か催しものがあれば何でも参加しているような子供でした。私の方が年上なので、テムーレンが私について何でも同じことをするような感じでした。
テムーレンが高校を卒業するタイミングでサーカスから勧誘を受けウランバートルにやってきたのですが、その時に自分が練習しているクラブで練習をしてみるかと誘いました。そうしたらサーカスでなく、MMAに夢中になったんです。MMAを始めてからも2人で『強くなって世界に出て行こう。アジアやヨーロッパ、UFCで試合をしたい』と言ってきました。日本で試合をした練習仲間もいましたし、ナラントンガラグ先生という世界的に成功を収めた選手もいます。
そういうモンゴルの選手の活躍を見て、『いつの日か僕らも』という風に話しをしていて今回、自分も日本で試合をできることになりました。テムーレンが日本のGladiatorで活躍していることは嬉しい限りです」
──従弟が先に日本で戦うチャンスを手にして、焦りはなかったですか。
「焦りだとか、羨ましいという気持ちは一切なかったです。自分がテムーレンをMMAに導いたと思っているので、彼の日本での活躍はただただ嬉しかったです」
──オトゴンバヤル選手は散打、シュートボクシングのモンゴル大会でも結果を残していますが、スタイル的にはストライカーと考えて良いのでしょうか。
「確かにムエタイや散打、シュートボクシングの試合に出ていますが、それはあくまでも立ち技を向上させるためです。自分は立ち技だけでなく、レスリングでも寝技でも勝負できると思っています。MMAファイターですので、どの局面でも戦えないといけない。そのために日々練習をしています」
──では対戦相手の上田選手の印象は?
「試合映像はチェックしました。試合経験が豊富で、どのような場面でも対応できる選手だと思います。試合は情況次第で戦い方は決まってきますが、そことは別にプロのMMA大会なので観客の皆さんを退屈させないようにしたいと思っています。倒してコントロールし続けるような戦いはしたくないです。
立ち技でも寝技でも、とにかく激しい試合をしてファンの皆さんが喜ぶ試合をしたいといつも思っています。当然、11月もそういう試合をしたいですし、上田選手もそのつもりでケージに上がってきた欲しいです。
激しい試合を想定して、上田選手も練習をしっかりとやってきて欲しい。自分も、そうしています。既にいつでも試合ができる状態に仕上がっています。11月19日に激しく、面白い試合を2人で魅せましょう」
テムーレン・アルギルマー ちょっと良いかい? ウエダに言いたい。オトコンバヤルは俺にMMAを教えてくれたファイターなんだ。彼に勝てるなら、俺に勝ったと思ってくれて構わない。
■視聴方法(予定)
11月19日(日)
第1部:午後12時15分~THE 1 YouTubeチャンネル
第1部:午後4時15分~ THE 1 YouTubeチャンネル
■ Bloom FC01対戦カード
■第2部
<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)
<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)
<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)
<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)
<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)
<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)
<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)
<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)
■第1部
<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)
<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)
<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)
<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)
<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)
<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)
<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)
<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)
<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)
<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)
※はヒジ無し
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