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J-CAGE News Shooto2021#03 ブログ 内藤太尊 大尊伸光 宇田悠斗 宇野薫 小野島恒太 清水清隆 石井逸人 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#03】計量終了 14カ月振りに全試合で正式階級&前日計量が実施され──全選手パス

【写真】セレモニアルでもなく、当日の1階級上でもない引き締まった空気感のある前日計量(C) THE 1

明日16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03 の計量が、本日15日(土)に品川区の修斗ジム東京で行われた。

昨年3月のFight & Mosh以来、初めて全試合が従来の階級&前日計量が──非公開ながら実施された。トライアルルール戦も含め、全11試合。一人も体重オーバーはなく、明日の試合に臨むことになった。

全選手の計量結果は以下の通りだ。

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.3キロ
西川大和:69.7キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.8キロ
宇野薫:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.7キロ
宇田悠斗:56.7キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:61.2キロ
坂巻魁斗:60.8キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人:61.2キロ
野尻定由:61.1キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太:61.1キロ
一條貴洋:61.2キロ

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
村山大介:65.5キロ
平沼ヤマト:65.7キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵:49.9キロ
檜山美樹子:50.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来:49.9キロ
北野きゅう:49.9キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀:50.0キロ
澤田千優:49.3キロ

<女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.8キロ
柳仙香:51.9キロ

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Interview Special ブログ 石井逸人 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番─番外編─石井逸人✖よしずみの試合後「アホなことするな」

【写真】お茶目なトンパチだったら、良いのだが。境界線を理解することも必要だ (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2021年1月の一番──だが、先月に続き本来のピックアップされた3試合からではなく、いきなりの番外編として1月31日に行われたShooto2021#01第1部で行われた石井逸人✖よしずみ戦について語らおう。


──いきなりの番外編ということで、青木選手に石井逸人選手の勝利後の……についてお尋ねしたいと思います。

「そこ来ますか(笑)。あれ、話題になっていないし……ただ嫌やヤツになっていますよね。あんなことしても、損するだけだと思います」

──損得勘定でなく、戦った相手に勝負がついた後にあのような行為をする必要があるのかということをお伺いしたいです。

「そういう部分では、彼がアレをやる意味が分からなかったです」

──それをあなたの口からどう言えるのか……という部分で、今の青木選手にお伺いしたいです。

「やってはいけないことです。やってはいけないけど……何と言ったら良いのか、石井逸人は何を考えているのか分からない。僕のことに関しては、一つの表現としてアレがあったから今の僕があるというのは間違いなくあると思うんです。今となっては経験として、肥やしにはなっています。

でも、あの当時は色々なことの狭間に自分があって、しっかりと世間からも叩かれました。だから良い経験になった──良い経験にしたということに落ち着いてしまいますけどね」

──それは青木真也が異質であり、他にない路を進むことができているという点でそうかもしれないです。ただし、今も昔も試合が終わって、中指を立てた云々でなく対戦相手を侮辱する行為は許されるモノではないです。

「それはその通りなんです。世の中に対して、そんなモノを見せる必要もないですし」

──実際、ギリギリで戦った試合でもジェイムス・ナカシマの尊厳を無視するような行為は当然行っていません。

「ハイ、死者に鞭打つ行為はできないです。やってはいけないことだし、やる意味がないことです。中指でなくても、バカヤローって言うのも同じようなモノで。マテウス・ガムロがノーマン・パークに試合後にマイクで謝罪を求めるとか……それはしなくて良いです」

──ガムロ✖パークは虚実入り乱れるというか、試合を盛り上げるための行為とそこで戦う人間の感情が入り混じった感がありました。それは青木真也✖廣田瑞人戦も然りで。

「あれは……加藤さんとかに追い詰められ過ぎて……。毎晩のように『俺たちが行くんだ』みたいなノリで電話がかかってきて。団体間というか、色々な作用があって。あの時は終わった後とか、本当にしんどかったし。

当時の心境でいえばDREAMは絶対に戦極に負けちゃいけなかった。負けることは許されていなかったんです。僕の周囲の空気として。そういう想いが、廣田という個人でなく戦極というものに出た。そして悪いのは青木真也になった。

まぁ、やってはいけないことなんですけど、あの時は正直『悪いのは俺であって、DREAMではないんだな』っていう気持ちもありましたよ」

──悪くないわけではないです。

「そうですね。悪くないわけはないけど……だったら、ちゃんと着地させてくれよっていうのはありました」

──今となっては、あの行為が青木真也という人間の一面であっても全てではなかった。当時は、全面のように見えていましたが。

「だから本音をいえば石井逸人は怖くて触れられない。何ていうのか、ただ戦った相手ですよ。そこに勝って、唐突にあんなことをしてしまうのは……う~ん、意味が分からないです。対戦相手に何か感情的なモノがあったようにも見えなかったし。試合後とかどうでしたか?」

──「興奮しちゃいました」と反省しきりでした。長南さんにも注意されたようで。

「反省するんですよね。でも、やっちゃうから。そこなんですよね、問題は。彼には例の件があるじゃないですか。あの時に彼が言っていたことも、こういうことを繰り返すとお前の言っていたことはどうなの?ってなりますよね。

それが僕の正直な想いです。あの時は逸人が言っていたことを皆が耳に傾けていたけど、今の彼だったらあそこまで皆が真剣に意見を聞かなかったと思いますよ。

だからチョット危ないっていうのか……でもね、試合を見るとあの運動能力とか素晴らしいモノが見られて。練習でも、強いというか運動能力がある。そりゃあ、ああいう素材が地方にいると抜群に惚れ込むと思います。だから、彼に対しては皆がちゃんと言ってあげたほうが良いです。早い段階で。俺もあの後、凄く怒られましたからね」

──怒られることは必要かと思います。

「あの時は複雑で……石井逸人と違って、状況も状況で謝ることができなかった。だって僕が謝ると、DREAM勢が謝ることになるから、『謝らせるな』ということがあった。だから叱られるだけっていうのを経験して……それをさっきもいったように肥やしにできましたけどね。

だから石井逸人も選手として、あれだけの能力を持っているのだから、皆が早めに注意をして、導いてやるべきだと思います。

そんな感じかなぁ。良い素材だから、伸ばさないと。そう思っています。石井逸人と野尻定由とか楽しみだし、そこで勝った人間が田丸匠とやるとか。そんな風に国内で強くなる試合が組まれればと思います。

まぁアホなことするなというか、若さの発露なんだろうけど……反省して、また頑張ってほしいですね」

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J-CAGE Report Shooto2021#01 よしずみ ブログ 石井逸人

【Shooto2021#01】100点満点のフィニッシュ。マイナス100点の試合後の態度。石井逸人、零点

【写真】アグレッシブかつ、失敗を恐れない見事な腕十字だったが……(C)MMAPLANET

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
石井逸人(日本)
Def.1R4分20秒by 腕十字
よしずみ(日本)

左ジャブを伸ばす石井は、ジャブの差し合いから右カーフを蹴る。よしずみも左ローを返す。ジャブをよしずみが当て、右ストレートへ。

やや遠めでパンチを強振する石井は、よしずみワンツーにやや踏み込み辛いか。それでもジャブをトリプルで見せて、前に出る石井はカーフを蹴る。よしずみがワンツーを返し、残り半分に。

ジャブの間隙をぬってジャブを放った石井は、オーバーハンドの後に左フックを被弾する。と同時にカーフを蹴った石井が、この蹴りを続ける。右を被弾した石井は前に出てきたよしずみにシングルレッグを決め、即パスへ。

キムラクラッチに来たよしずみの動きを利して、一気に頭を越えた石井が腕十字を狙う。左腕が逆側に回ったよしずみがタップ。

と、見事な一本勝ちをした石井がよしずみに中指を立てる。このマナーの悪さは全くもって閉口ものだが、石井は4Pを獲得──通算ポイントを7Pとしてリーグをリードすることなった。


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J-CAGE News Shooto2021#01 よしずみ ブログ 加藤ケンジ 小野島恒太 石井逸人 藤井伸樹 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#01】1月31日、ニューピアで北から西川大和、南から野尻定由出場。千尋の谷ファイト

【写真】西川大和、野尻定由──崖から突き落とされないで頂きを目指すことができるか (C)MMAPLANET

28日(月)、Sustainより来年1月31日(日)に東京都港区のニューピア・ホールにて2021年初イベントを開催、ラインアップが数試合発表された。

終わりの見えない新型コロナウィルス感染状況において、同一会場入れ替え制が定着しつつあるなか、修斗の2021年スタートも昼夜2部制となった。


コロナ禍の修斗公式戦はタイトル戦以外は当日計量で1階級上のクラスで戦うことが通例化されているが、今大会よりプレスリリースでは1階級重いクラス名を用いず、1階級上階級のリミットに等しい契約体重戦としてアナウンスされている。

またインフィニティリーグにおいてはバンタム級(65.8キロ)、つまり北米ユニファイドでのフェザー級いう表記の仕方と採られている。

そんななか今回明らかとなったのは6試合。65.8キロでバンタム級の藤井伸樹と加藤ケンジが対戦する。ジャパニーズゾンビこと藤井伸樹は、9月に後藤丈治との激闘を制したが、ここで1年2カ月振りの修斗凱旋──2020年はRIZINで1勝1敗だった加藤を迎え撃つこととなった。

また2020年は修斗で3連勝したスーパー18歳の西川大和が、なんと76.5キロとほぼほぼウェルター級でマックス・ザ・ボディと戦う。修斗に関係するところではマックス・ザ・ボディはグラチャンで飯田建夫に敗れ、グラジエイターでウエタ・ユウに勝利している。修斗公式戦では9月の渋谷O-East大会で大尊伸光にKO負けしているが、一発の強さとフィジカルは西川が経験したことがない相手ともいえる。

とはいえ、北海道時代は無差別級のような状況でも戦ってきた西川だけに、全局面で相手の弱点をつくファイトができるようなら──この試合を経て、ライト級でランカーとの対戦も見えてくる一戦となりそうだ。

さらにここもコロナの影響でリーグ戦の消化が年を跨ぐようになったインフィニティリーグ2020では、現在勝ち点トップのよしずみ✖石井逸人、小野島恒太✖野尻定由の2試合が組まれている。

野尻は昨年のバンタム級新人王で、インフィニティリーグに抜擢されていたが、九州組ということでなかなか試合が組まれなかった。結果、1年1カ月のブランクが空き──環太平洋王座挑戦経験があり、藤井と対戦する加藤に勝利しているベテランと対戦することとなった。

若い才能を崖から突き落とすマッチメイクも、もはや修斗の伝統だ。救いの論理のない、無慈悲な生き残り合戦──若い力も、ベテランも勝つしかない。

この他、70.3キロで木下タケアキ✖大瀬良康平、女子54キロ契約で野尻の同門=宝珠山桃花✖柳仙香の対戦が決まっているが、昼夜どちらの大会に振り分けられるかはこれからの発表となる。

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J-CAGE Report Shooto2020#05 ブログ 小野島恒太 石井逸人

【Shooto2020#05】インフィニティリーグ=石井✖小野島は痛み分け

【写真】組みで優勢に見えた小野島だったが、結果はドローだった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<インフィニティLバンタム級/5分2R>
小野島恒太(日本)
Draw.0-0:19-19.19-19.19-19
石井逸人(日本)

左ジャブを伸ばす石井、小野島は右ハイを蹴っていく。勢いをつけて左右のフックを振るい前に出た小野島に対し、石井はフックで迎え撃とうとしてまっすぐ下がってしまい、ケージまで下がりバランスを崩す。すぐに立ち上がった石井をケージに押しこむ小野島がダブルレッグへ。クラッチを組んで持ち上げた小野島は、スラム気味にテイクダウンを奪う。石井はギロチンは抜けられたが、すぐに立ち上がって体を入れ替える。

打撃の間合いに戻ると、石井がローを蹴り、小野島が再び距離をつめて組みつきケージへ。石井を押し込んだ状態で初回が終わった。

2R、石井の右に右を振るって圧力を掛ける小野島が組んでケージへ。体を入れ替えた石井がヒザをボディに突き刺す。離れた両者、小野島が鋭い左ローに続き右を見せて組んでいく。ケージを背にした石井がヒザをボディに入れ、ギロチン。小野島はハイクロッチから持ち上げてスラムし、頭を抜いてパウンドを落とす。すぐに立ち上がった石井が左フック、右ハイを蹴る、右を当てられた小野島は右を打ち返し、フックを見せて組みつく。

組んでリフトしようとする小野島、残り45秒でブレイクが掛かる。飛び込んでヒザ蹴りを繰り出した石井だが、小野島がフックを決めて組みつく。ケージに押し込んだ状態でタイムアップとなり、ラウンドを取り合った末のドローとなった。


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Other MMA Result SASUKE Shooto2020#03 ブログ 世羅智茂 倉本一真 岡田遼 岩本健汰 杉本恵 清水清隆 石井逸人 西川大和 黒部三奈

【Shooto2020#03 】試合結果 暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼──ケージの中央で愛を叫ぶ

【写真】これぞ5RのMMAという戦いをし、2RKO勝ちで環太平洋に続き、暫定ながら世界バンタム級のベルトを巻いた岡田遼──チョット悪い目つき(C)MMAPLANET

5月31日(日)、Shooto2020#03が会場非公開で開催された。

メインで5教科7科目をマスターしたMMAファイター=岡田遼が、一芸に秀でいた倉本一真からKO勝ちし世界暫定バンタム級王座を獲得し、修斗への愛をケージ内で叫んだ。

注目のAOKI PRJECT=グラップリングマッチ=岩本健汰✖世羅智茂は時間切れのドローに。修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝は黒部三奈と杉本恵が勝ち上がり、決勝で対戦することなった。

Shooto2020#03
<修斗暫定世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
○岡田遼(日本)2R3分02秒
KO
詳細はコチラ
×倉本一真(日本)
<ライト級/5分3R>
○SASUKE(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×西浦ウィッキー聡生(日本)
<グラップリング72キロ契約/10分1R>
△世羅智茂(日本)Draw
詳細はコチラ
△岩本健汰(日本)
<バンタム級/5分3R>
○清水清隆(日本)2R4分34秒
KO
詳細はコチラ
×小堀貴広(日本)
<修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝/5分3R>
○黒部三奈(日本)3R1分54秒
TKO
詳細はコチラ
×大島沙緒里(日本)
<修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝>
○杉本恵(日本2R3分32秒
RNC
詳細はコチラ
×中村未来(日本)
<フェザー級/5分3R>
○石井逸人(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×齋藤翼(日本)
<ライト級/5分2R>
○西川大和(日本)2R
判定
詳細はコチラ
×木下タケアキ(日本)


             

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J-CAGE Report Shooto2020#03 ブログ 石井逸人 齋藤翼

【Shooto2020#03】石井が齋藤の追い上げを振り切って判定勝利をもぎとる

<フェザー級/5分3R>
石井逸人(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-27
齋藤翼(日本)

ワンツーから前に出る齋藤。石井も左フックを返す。齋藤がサウスポーにスイッチすると石井が右ストレートを打ち、齋藤も左ストレートを返す。齋藤が身体を沈めて右フックを振り、石井はそこにタックルを合わせてテイクダウンへ。金網に身体を預ける齋藤に対し、石井はボディロックから足をかけてテイクダウンを仕掛ける。一度は立ち上がられた齋藤だが、石井はしつこく組み付く。齋藤も態勢を入れ替えてタックルへ。石井も大外刈りでテイクダウンし、金網を使って立ち上がる齋藤をタックルで押し込む。齋藤はタックルに入られた状態でヒジ打ちを連打する。石井がテイクダウンを狙い続ける形でラウンドが終わった。

2R、齋藤がオーソドックスに構えて右フック。しかし石井がタックルのフェイントから右フックを当て、これで齋藤がダウン。そのまま石井ががぶってトップポジションへ。齋藤の動きに合わせてバックにつき、そこからリアネイキッドチョークを狙う。腕を外された石井はポジションをキープして鉄槌を落とす。齋藤は金網際で向き直ってインサイドガードからヒジを落とし、立ち上がって距離をとる。石井も必死にダブルレッグに入り、齋藤もそれを切ってがぶりからパンチを連打。逆に齋藤が石井の後ろについてテイクダウンを仕掛けた。

3R、齋藤がプレッシャーをかけながら右ロー。組み付こうとする石井に右アッパーを突き上げて、返しの左フック。下がる石井に組み付いてテイクダウンを仕掛ける。ここで組みの攻防になると石井もテイクダウンを狙うが、齋藤はすぐに距離をとる。齋藤は飛びヒザ蹴り、石井の蹴りがローブローになって試合が一時中断となる。再開後も齋藤が左右のフック・右ボディと打撃のプレッシャーをかけ、サウスポーに構えて左ハイキック。石井も左フックをカウンターで狙う。残り1分を切ると齋藤がダブルレッグからテイクダウンへ。石井は背中を見せて立ち上がり、後方の齋藤にヒジを打つ。終了間際、齋藤が距離をとってパンチを振るがクリーンヒットはない。石井が齋藤の追い上げを振り切って判定勝利をもぎとった。

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Interview J-CAGE Shooto2020#03 ブログ 石井逸人 齋藤翼

【Shooto2020#03】インフィニティでなく齋藤翼と対戦、石井逸人「試合をしないという選択は僕にはない」

【写真】2月に一条貴洋に判定勝ちの石井、インフィティリーグ戦ではなく齋藤翼と今大会で戦う (C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

31日(日)に会場非公開のABEMAテレビマッチとして開催されるProfessional Shooto2020 Vol.3 で、インフィニティリーグ戦線中の石井逸人が、齋藤翼とリーグ戦ではない試合を戦う。

インフィニティリーグ参戦の真意と、今回の試合に向けての意気込みを石井に訊いた。


──1週間後に齋藤翼選手と戦う石井選手です。今年はインフィニティリーグに参戦しているのですが、フライ級時代にトップ戦線に躍り出ようかという勢いがあった石井選手が、なぜ混戦状態の象徴のようなリーグ戦に出ることを決めたのでしょうか。

「自分はベルトが欲しいです。そのための発言権を得るためにも、インフィニティで優勝しようと考えたんです。長南さんが持ってきてくれた話でもありますし、好き勝手に言うためにもインフィニティ優勝っていう実績があった方が良いと思いました」

──瀧澤謙太戦の前にも同じようなことを言っていたような(笑)。

「そうですね(苦笑)。あの試合は……アレはアレで良い経験になりました。TRIBEに来て打撃に自信が持てるようになり、『当たるじゃん』って調子に乗ったところもありました。そこが今はアジャストできてきているので、今回は大丈夫です。瀧澤選手に髙谷さんがセコンドについていて、今回も髙谷さんが関係している選手なので、もう負けていられないです」

──コロナ問題でインフィニティリーグもどれだけ消化できるか余談を許さない状況ですが、それもあってインフィニティリーグ戦でなくとも試合を受けたという形でしょうか。

「まぁ、ぶっちゃけて言うとインフィティリーグで決まっていた試合が戦えなくなったからです。野尻(定由)選手との試合はコロナ問題で早々に流れて、他の出場選手ともできなかったです。皆が色々な事情があるのだろうけど、僕はコロナ問題云々でなく人生を賭けて格闘技でやっているので、同じ熱量の選手はそれほどいないんだなって……。

仕事の関係とかで試合や練習ができない人がいるのは理解できます。と同時に、そういう選手は僕と同じだとはもう思っていないです。

そのなかで齋藤選手は出てくるってことは、同じような熱量のある選手だと思いますし、思い切り戦います。齋藤選手は同じ種類の人間、根性を入れなおして殴り合いをしないとダメですね」

──今回に向けてトレーニングの方は?

「TRIBEでは変わりないです。これまでと同じです。逆にこの状況でもやるんだってことで、より結束力が高まって練習ができているかと思います。

今の自分が一番強いって胸を張って言えるので、試合をしないという選択は僕にはないです」

──練習を続けることに関して、感染の拡大を抑えようという世間の目を気にすることはないでしょうか。

「世間の目を気にしていたら、こんな生き方はしていないです。世間の目よりも、自分がやってきたことが形にできない方が怖いですし、今を無駄にできないです。

もちろん手洗い・うがい、ジム内もしっかりと消毒していますし、僕は家とジムしか行き来していない。体調不良の人間が出たら黙っているようなことはないですし、やるべきことをやって積んできたと思っています。

大会自体もRoad to ONE02でケージサイドは防護服で、消毒も念入りだったと聞いていますし、でもABEMAで見ていたらバイオハザードみたいでした(笑)。異様な空間には見えます。UFCのようにPRC検査や抗体検査があれば良いのですが、日本はそういう状況でないなかで、大会を開いてくれる人たちもコロナ対策はできるだけのことをしてくれています。PCR検査があれば安心できますが……あの鼻に棒を突っ込まれるのは怖いですよね」

──……ケージでMMAを戦う人が何を言っているのか(苦笑)。ところで、根性を入れて殴り合うという言葉がありましたが、それは気持ちの問題ということですか。

「ハイ、そう戦うということではないです。作戦らしい作戦も立てていないですし、どの局面になっても戦えるだけのことはやってきました。要点は絞って、その場で必要なことをやろうと思います。3Rとも削って取って、終ってみれば石井の完封だったという試合にしたいです」

──長南さんがアップしている上久保(周哉)選手とのスパーリングの映像を拝見させてもらいました。

「あれは疲労のピークの時だったんです……」

──いやぁ、封じ込みに掛かる上久保選手に対して、よく動けていると思いましたよ。

「上久保さんとは今、週に2回は組ませてもらっています。自分の理想は上久保さんと和田竜光さんの寝技なんです。あの2人の寝技を吸収したくて。動き回るより、要所を押させた試合がしたいです。こっちに来てボコボコにされた2人なので、自分をそういう風にした人たちのようになりたいです。ただし、以前のように動くことができる局面もあるので、そのためにも2人のような寝技を取り入れています」

──だからこそ、この間も積んでいることを出したい試合になりますね。

「この状況下での試合だから、特別だという意識はないです。いつも通りの感覚でやります。どの試合も自分にとっては頑張らないといけないですし。自分の頑張りを見て欲しい人がたくさんいます。その点でも、いつも通り戦うだけです」

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J-CAGE News SASUKE Shooto2020#03 ブログ 倉本一真 岡田遼 木下毅顕 石井逸人 西川大和 西浦ウィッキー聡生 黒部三奈 齋藤翼

【Shooto2020#03】5月31日無観客大会の追加カード発表。2回戦で注目の木下タケアキ✖西川大和が実現

Nishikawa vs Kinoshita【写真】2回戦ながら注目度の高い一戦となる西川✖木下(C)MMAPLANET

8日(金)、サステインより31日(日)に会場非公開でABEMAテレビマッチとして開催されるProfessional Shooto2020 Vol,3 Supported by ONE Championshipの追加対戦カードが発表された。

暫定世界バンタム級王座決定戦=岡田遼✖倉本真一に続き明らかとなったのは、3回戦でライト級=SASUKE✖西浦ウィッキー聡、フェザー級で石井逸人✖齋藤翼、修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝=黒部三奈✖大島沙緒里&杉本恵✖中村未来、そして2回戦のライト級戦=木下タケアキ✖西川大和の5試合だ。


コロナウイルス感染防止を徹底し行われる今大会は出場選手の免疫力の低下を防ぐために、水抜き減量による体重調整を極力排除することが伝えられていた同大会だが、男子の3試合は通常階級より1階級上で組まれている。なお、女子トーナメントに関しては体重に関しては特にリリースでは触れられていない。

西浦は元々4月17日に開催されたRoad to ONE02で論田愛空隆と対戦予定も、同大会にスライドされ論田の負傷欠場でSASUKEの対戦とあいなった。さらにはバンタム級インフィニティ・リーグで、キャリアの再構築に踏み切った石井は、引き分けを挟んで7連勝後に藤井伸樹に敗れた齋藤とマッチアップに。譲れない、気持ちの強さのぶつかり合いとなろう。

そんな3回戦に負けじと注目されるのが、ライト級の2回戦=木下✖西川の対戦だ。KWF極真会館・武心塾出身の木下は2015年KWU(極真世界連合)世界大会え80キロ級で準優勝の実績を持ち、左上段回り蹴りの使い手として知られていた。プロデビュー前にK-MMA界の未来=ユン・チャンミンを格闘代理戦争のワンマッチにおいて左ハイでKOし、MMAでもその威力をまざまざと見せつけていた。

しかし修斗デビュー後はキャリアで大きく上回る久保村ヨシTERUに反則負け、再戦でも58秒でKO負けするなど苦い水を味わった。その後は31秒、84秒と秒殺KOでらしさを見せつけている。そんな木下に対するは、北のMMAを背負って立つ17歳=西川大和だ。

父に格闘技指導を受け、PFCでアマチュアからキャリアを積み、韓国のTOP FCや国内でもNEXUSとステップアップを図るや、立ち技でもシュートボクシングで元王者の坂本優起に勝ち、4月17日のRoad to ONE02では緑川創に判定負けを喫したものの、その健闘ぶりで一気に注目度を高めた。日本MMA界の老舗、修斗デビューへの踏み絵となる試合で、周囲の評価を絶対的とした。

一撃の香りを残す木下と、日本にも出てきたガチャガチャMMA世代の西川が、どのようなMMAを繰り広げるのか──非常に興味深い最大10分間の戦いだ。