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【PFL2023#05】「まずは確実にPFLで一勝を挙げること」。オレナ・コレスニク戦へ、東よう子─02─

【写真】山﨑剛氏とジュカォンと。アトランタ、そしてコレスニク戦ということを考えると、ジュカの援軍は大きい (C)TAKESHI YAMAZAKI

16日(金・現地時間)、ジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#05で、ウクライナのオレナ・コレスニクと対戦する東よう子のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

現在の女子フェザー級ランキングは以下のとおりだ。コレスニクは前戦で判定勝ちを収め3pを獲得するはずが、計量失敗でマイナス1p。結果、2pを得ている。

【女子フェザー級ランキング】
1位 6p アンバー・レイブロック
2位 5p マリーナ・モフナトキナ
3位 3p ラリッサ・パチェコ
4位 3p エヴェリン・マルチンス
──────────────────────────────────
5位 2p オレナ・コレスニク
6位 0p アスペン・ラッド
7位 0p カロリーナ・ソベック
8位 0p ジュリア・バッド
9位 0p 東よう子
10位 0p マルティナ・インドロヴァ

コレスニクは初戦で体重オーバーだったが、元UFCファイターのアスペン・ラッドに判定勝ち。結果、ペナルティで獲得ポイントは2Pという状態だ。2p、されど2p。この差によってコレスニクが心理的に優位に立つことは想像に難くない。だからこそ、東はまず勝利にこだわることを決意した。

<東よう子インタビューPart.01はコチラから>


——会場の雰囲気に飲まれてしまった?

「PFLって米国でもメジャーな舞台じゃないですか。単純に相手のサイズが計量時と違っていたこともあるけど、やっぱり場の雰囲気に飲まれて相手が大きく見えてしまったかもしれないです。相手が強く見えた、ということじゃなくて。そうなると試合が始まる前から『自分はここで何するんやったっけ?』という状態になっていたと思います」

——もちろん会場の雰囲気に飲まれていなければ勝利していたか、それは分かりません。ただ、日本で試合をしていた時ほど思いきりがなかったように感じました。KINGレイナ戦やダイヤモンドローズ戦は、もっと東選手のほうから試合を創ろうとしていたと思います。

「あぁ……はい、そうなんですよ。ずっと私の試合を見てくれている人たちからも、『日本でやっている試合と全然違った』と試合後に言われていて。自分から試合を創っていくことができていませんでした」

——なるほど。結果、東選手のほうからテイクダウンを奪うことはできず、モフナトキナに倒されてしまいました。そのテイクダウンについては、いかがでしたか。

「本当は自分がモフナトキナの戦い方をしなきゃいけなかったんです。なのに『打撃を出さないといけない、出さないといけない』という気持ちになって。そう思えば思うほど、手を出すことができず――気づいたらドーンとテイクダウンに入られていました。自分たちも作戦を立てていたけど、それを実行できずに相手がやってきたわけですね」

——経験の差もあったとは思います。モフナトキナも2021年からPFLで戦っていたファイターですので。その意味では次の相手、コレスニクも2021年からPFLに参戦しており、経験値の高い選手といえます。

「海外の選手はPFLっていう舞台で、本当に堂々と戦っていますよね。コレスニクも本当にそういうファイターで。ストライキングがメインの選手で、そんなにテイクダウンに来る選手ではないです。でもずっとPFLに残っているということは、それだけテイクダウンにも強いと思います」

——当然ではありますが、コレスニクもケージレスリングとテイクダウンディフェンスの力はありますよね。

「自分としては、まず相手のストライキングに対処できるように練習してきました。今度はその作戦が飛ばないように……。前回のアスペン・ラッド戦は、コレニスクも組まれないための打撃の出し方でポイントを稼ぐようなスタイルだったと思うんです。その戦い方に付き合わない。私はスピードで対抗して、自分のほうが先に当てていきたいです」

——ATTアトランタでは、何かコレスニク対策を教えてもらっていますか。コレスニクは過去、パチェコに2度KOされており、いずれもジュカオンがセコンドに就いていました。

「はい。ジュカオンさんが『コレスニク相手にはコレが良いぞ』と、ミットを持ってくれています。パチェコは1試合目が下がりながらのフックでKOしていて、2試合目も打ち合いから左フックでKO勝ちしました。インサイドから打ったりとか、その2試合のことを凄く教えてくれていますね」

——東選手がプレーオフに進出するためには、1Rでフィニッシュしてクイックシックスを実現するほかありません。そのポイントは意識していますか。

「1位のレイブロックが6pで、パチェコも3pですからね……。もちろん一番良いのは1Rのフィニッシュです。でも、クイックシックスを意識しないようにしています」

——えっ!? それはどういうことですか。

「まずはPFLで確実に1勝を得ること。何よりも勝ちを取りに行きたいです。やっぱりプレーオフには出たいし、フィニッシュすることも頭の中に入っていますよ。でもクイックシックスのことばかり考えていると、自分のほうが足元をすくわれるような気がして」

——……。

「私が次の試合で6pを獲得したとしても、上位陣が勝ってポイントを得たら同位になって。すると2勝している他の選手のほうがプレーオフに進むんじゃないですかね」

——確かに3位で並ぶパチェコとマルチンスは、判定勝ちでも3pを得て合計6pになりますからね。

「そんな状況で私が勝つことよりも倒すことばかり考えていたら、結局は前回と同じことだと思います。コレスニクは現在2pで、私に判定勝ちでも3pを得て合計5pになる。そこで私のほうが倒しに行くと……。実は5月23日からアトランタにいたから、前回の工藤選手の試合を会場で見ていて、試合後にもお話させてもらったんです」

——工藤選手は何と仰っていましたか。

「倒すことを意識しすぎて、自分が足元をすくわれてしまった。そういう感じのことを言われていました。私としては、まずは何としてでもPFLで1勝をもぎとることに集中する。そこで6pを得られるようだったら狙います」

■視聴方法(予定)
6月17日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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【PFL2023#05】目指せ、Quick Six。東よう子─01─「『これが米国か…』。初戦で自分の弱さが見えた」

【写真】これを最終戦にしないため──それ以上に悔いなく戦ってほしい (C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(金・現地時間)、ジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#05で、東よう子がウクライナのオレナ・コレスニクと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
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PFL初出場となった今年4月のマリーナ・モフナトキナ戦で、東は2RにKO負けを喫した。PFL2023年シーズンの女子フェザー級ランキングは現在、以下のとおりだ。

【女子フェザー級ランキング】
1位 6p アンバー・レイブロック
2位 5p マリーナ・モフナトキナ
3位 3p ラリッサ・パチェコ
4位 3p エヴェリン・マルチンス
──────────────────────────────────
5位 2p オレナ・コレスニク
6位 0p アスペン・ラッド
7位 0p カロリーナ・ソベック
8位 0p ジュリア・バッド
9位 0p 東よう子
10位 0p マルティナ・インドロヴァ

東が今シーズンのプレーオフに出場するためには、ここでコレスニクに勝つことはもちろん、1Rフィニッシュ=クイックシックスを狙うしかない。東は前戦で感じた課題を踏まえて3週間、現地のATTアトランタで調整していた。東が感じた課題と対策とは。


——おはようございます。現在は日本時間で13日21時、アトランタは13日の朝8時ですね。

「おはようございます! それほど減量も厳しくはないので今、山﨑(剛Me,We代表)としっかり朝ごはんを食べてきました。体調も良い感じで来ています」

——いつ現地入りしたのですか。

「実は5月23日に日本を出て、ずっとアトランタで調整しています。ATTアトランタでジュカオンさんにお世話になっているんですよ」

——おお、ホアン・ジュカオン・カルネイロ!! ATTアトランタには、女子選手もたくさんいるのですか。

「ラリッサ・パチェコがいる予定だったんですが、今回はATTアトランタにいなくて。パチェコと練習できるのは、少し期待していたんですけどね。女子では、8日に工藤諒司さんと同じ大会に出ていたブレンディ・へスターと練習していました」

——そのスケジュールでは、試合直前の追い込みを日本国内ではなくATTアトランタで実施したということですね。

「今日もジュカオンさんが『ミットを持ってあげるからジムにおいでよ』と言ってくれていて。ジュカオンさんはもちろん、ジムの人たちがメチャクチャ優しいです。ジムではプロ練に参加して、女子が少なくても良い練習をさせてもらえました。あと女性の一般会員さんが――特に打撃が強いんですよ。日本だったらプロのリングに立てるんじゃないか、っていうぐらいで」

——日本での練習とATTアトランタでの練習の違いで驚いたことはありますか。

「速いミットですね。いろんなコンビネーションを速く打つミットをやります。それとジュカオンさんからは『距離! 距離!』と言われ続けていて。日本でも打撃のトレーナーさんに、ずっと打撃のスピードについて指摘されていました。こっちで練習することで、ようやく自分の中でも繋がってきたように思いますね。

もちろん3週間で何かが大きく変わるほど簡単なものじゃないです。でも自分は相手の真正面で打撃を出していることが多くて。速く打って頭をずらす、距離を保つっていう一連の流れが、自分の中で腑に落ちてきたというか。日本でも教わっていたことが、こちらで体に馴染んできたように感じています」

——なるほど。それと現地で調整することで、前回のモフナトキナ戦とは試合直前のコンディションも違っていますか。

「すごく違います。よく眠れているし、しっかりと食べることができているので、疲労度も違いますね。体重もリミット近くまで落ちて、動けていますし。前回は時差ボケのせいか現地に着いてからずっと1~2時間寝ては起きる、ということの繰り返しで。食事も慣れていないものを食べるから、お腹を下すことがあったりしたんですよ」

——それだけのコンディションを保つことができていると、精神的なストレスも軽減されるのではないですか。

「はい、ストレスがなくなるのは大きいです。自分はフェザー級の中でも体格が小さいほうじゃないですか。もちろん自分がフェザー級で出ると決めたから、体格差は言い訳にできなくて。ただ、睡眠や食事の問題でコンディションを整えることが難しかったし、試合当日はケージに入った瞬間、相手を見て『うわっ』と思っちゃったんです」

——……。

「だから、まずは米国で体の大きい選手と組むことに慣れておきたい。睡眠や食事の面も含め、コンディションも現地に合わせておきたいと思って5月23日からアトランタで調整しようと決めました」

——モフナトキナ戦でケージに入った瞬間に『うわっ』と思ってしまったことは、試合内容にも影響を及ぼしましたか。

「向かい合った時、組んだ時——もう全てですよね。正直、計量の時に相手のことを『思っていたより小さいな』と感じてしまっていました。でもリカバリーが凄くて、試合当日は違いました。自分が勝手に小さいとイメージしていて、実際は一回りぐらい大きくなっていて……。その時点でもう、ファイターとしてダメですよね。そんな自分の精神面も克服したかったんですよ。

正直、会場の雰囲気に飲まれてしまったところもあります。自分が目指していた米国の会場にたどり着いて、『これが米国か……』と思ってしまいました。PFL初戦で、そんな自分の弱さが見えたんです。それで足が動かず、蹴りも出ない。ローが出ないから、ジャブも当たらない。足が動かないために、テイクダウンをまともに受けてしまう。だからまず今回は、いつもより練習でミットを蹴っています。それとサイズの大きい選手と向かい合って、足を出すことができるように練習してきました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月17日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02 マリーナ・モフナトキナ 東よう子

【PFL2023#02】東よう子に世界の洗礼。モフナトキナのクルスフィックス&パンチで2R TKO負け

<女子フェザー級/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ(ロシア)
Def.2R1分27秒by TKO
東よう子(日本)

右を打ち合った両者、東は左ジャブから右、モフナトキナも同じように前手を伸ばし右フックを打っていく。右オーバーハンドを両者が空振りし、近距離でヒザを入れたモフナトキナがワンツーを決める。続く組み合いではモフナトキナが東をケージに押し込み、ヒザを見せてからテイクダウンを決める。すぐに立ち上がった東は逆に押し込むも、ヒザをボディに受ける。ボディロックの東に対し、ウィザーのモフナトキナが右を差し返して、逆にケージに押し込んでいく。

離れた東のステップインにモフナトキナがワンツーを入れる。互いに右オーバーハンドを狙い、モフナトキナが左アッパーを当てるが、東も右を返す。間合い取り直した東、モフナトキナは右を見せてからレベルチェンジしダブルレッグでテイクダウン。動きが止まった東をサイドバックに取り右のパンチを続ける。

立ち上がった東だがボディロックから自らも倒れ込み、叩きつけるようにテイクダウンを奪ったモフナトキナは、バックに回ってアゴの上からRNCをセットする。背中をマットにつけたモフナトキナが、体を反らしてネッククランク気味の絞めへ。東は時間まで我慢した。

2R、自らを鼓舞するように前に出る東。モフナトキナはダブルレッグでテイクダウンを奪うと、ハーフで殴っていく。モフナトキナはクルスフィックスへ。1度は腕を抜いた東だが、モフナトキナは再びクルスフィックスに捉えると右の連打でTKO勝ちした。


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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02   アスペン・ラッド エヴェリン・マルチンス ケイラ・ハリソン ジュリア・バッド ダニーロ・マルケス ビアッジョ・アリ・ウォルシュ ブルーノ・カッペローザ マテウス・シェッフェウ マリーナ・モフナトキナ マルティナ・インドロヴァ ラリッサ・パチェコ リズヴァン・クニエフ 東よう子

【PFL2023#02】計量終了 東よう子&マリーナ・モフナトキナ、モハメド・アリ孫も問題なく揃ってパス

【写真】本計量時のマリーナ・モフナトキナと東 (C)PFL

7日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02の計量が行われている。

PFL2023年シーズン第2週はヘビー級と新設された女子フェザー級の初戦が組まれている。しかし、アスペン・ラッドと対戦するオレナ・コレスニクが 146.4ポンドと計量をパスせず、ファイトマネーの20パーセントをボッシュされラッド戦は実施される。

昨年まで計量を失敗すると、勝っても3Pは手に出来ず-1Pとなるが、今回プレスリリースではリーグポイントから1Pが奪われるという表記になっている。


ケイラ・ハリソンがいない初めての女子シーズン、そのケイラに初黒星を与え昨年の女子ライト級王者となったラリッサ・パチェコは、元Bellator世界フェザー級王者のジュリア・バッドと対戦。

フェイスオフ後にバッドはインタビューで「全ての経験が今に生きている。全ての準備はできているので、私が何者が証明する。ハードな練習をしてきたから15分間動き続ける」と話し、バチェコは「去年の調子を持続し、PFL初の2階級制覇を成し遂げる。それとクィーンと呼ばれるより、チャンピと呼ばれたい。彼女はハングリーで勝利を目指しているけど、私は準備が整っている」とコメントした。

日本から出場する東よう子は、セレモニアル計量でのフェイスオフ後、マリーナ・モフナトキナとしっかりと両手で握手を交わしている。

またアマMMAながらメインカードで組まれたライト級は、モハメド・アリの孫ビアッジョ・アリ・ウォルシュがアイザイア・フィゲロアと対戦。

セレモニアル計量ショーではこの2選手はインタビューを行われおり、アリ・ウォルシュは「地元で全ての力を出しきる。僕はスピードもあって爆発力もあるけど、ただ勝利を目指すよ」と話した。

■視聴方法(予定)
4月8日(土・日本時間)
午前8時00分~DAZN

■ PFL2023#02計量結果

<女子フェザー級/5分3R>
ラリッサ・パチェコ: 146ポンド(66.22キロ)
ジュリア・バッド: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 240.8ポンド(109.22キロ)
マテウス・シェッフェウ: 258ポンド(117.02キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
オレナ・コレスニク: 146.4ポンド(66.4キロ)
アスペン・ラッド: 145.6ポンド(66.04キロ)

<アマMMAライト級/5分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アイザイア・フィゲロア: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
リズヴァン・クニエフ: 249.8ポンド(113.3キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス: 244.8ポンド(111.03キロ)
モーリス・グリーン: 251.2ポンド(113.94キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 249.2ポンド(113.03キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 264.4ポンド(1119.92キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マルティナ・インドロヴァ: 145.6ポンド(66.04キロ)
アンバー・レイブロック: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
エヴェリン・マルチンス: 145.8ポンド(66.13キロ)
カロリーナ・ソベック: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ: 146ポンド(66.22キロ)
東よう子: 144.8ポンド(65.68キロ)

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PFL2023#02:オッズ

ラリッサ・パチェコ 1.10
ジュリア・バッド 8.00
ブルーノ・カッペローザ 1.67
マテウス・シェッフェウ 2.30
オレナ・コレスニク 4.55
アスペン・ラッド 1.22
ビアッジオ・アリ・ウォルシュ 1.15
アイザイア・フィゲロア 5.76
ヘナン・フェレイラ 2.85
リズヴァン・クニエフ 1.47
マルセロ・ヌネス 1.40
モーリス・グリーン 3.10
ダニーロマルケス -
ヨルガン・デ・カストロ -
マルティナ・インドロヴァ 1.42
アンバー・ライブロック 3.05
パトリック・ブレイディ 3.80
ミハエル・アンドリサック 1.29
エブリン・マルチンス 1.63
カロリーナ・ソベク 2.38
マリーナ・モフナトキナ 1.19
東よう子 4.85

第2週はヘビー級と女子フェザー級。去年までPFLでもっとも注目されていた女子ライト級の柔道金メダリスト・ケイラ・ハリソンは、当初より連戦となるリーグ戦への出場はしないと決めており、今年は不参加。ライト級からフェザー級に変えて行われる今回のリーグ戦では、昨年の決勝でケイラ・ハリソンにMMA初黒星を与えて100万ドルを獲得したラリッサ・パチェコが大本命となる。

パチェコの初戦の相手は元Bellator女子フェザー級王者のジュリア・バッドだが、バッドは昨年の女子ライト級リーグ戦では0勝1敗(2戦目は負傷欠場)。決勝大会ではフェザー級ワンマッチに出場したが、元UFCバンタム級のアスペン・ラッドに判定負けしており、今回は一番のアンダードッグとなっている。

海外デビュー戦となる東よう子はDEEP JEWELSフェザー級王者だが、本来はバンタム級で、フェザー級では1kg程度の減量となり、体格的に不利(もっとも、他の出場選手にも本来バンタム級で戦ってきた選手はいるが)。層が薄い女子重量級のため、キャリアが少なく実力が不明な選手が多いが、今回の相手モフナトキナは昨年PFLライト級で2勝1敗(1敗の相手はケイラ・ハリソン)と実績を残しているサンビスト。オッズは大差のアンダードッグに。

また、メインカードではアマチュアライト級の試合が組まれており、モハメド・アリの孫・ビアッジオ・アリ・ウォルシュ(24歳・アマチュア戦績2勝1敗)が出場する。

第1試合開始は8日7時半から。速報します。

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【PFL2023#02】東よう子と対戦、キルクリフFC唯一の女子選手マリーナ・モフナトキナが話していたこと

【写真】何か一つのことを究めた人は確かな自信と、独特の落ち着きを持っている(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、東よう子と対戦するマリーナ・モフナトキナと対戦する。

世界大会で68キロ級を6度も制した不世出の女子サンビストは、さらになるコンバットスポーツ界での成功を目指し、MMAに転じた。今回、PFL参戦2年目を女子フェザー級という新しい階級で迎えるモフナトキナ。MMAPLANETでは昨年8月に彼女のインタビューを行っていたが、紹介するタイミングを逸していた。

女子禁制のキルクリフFCでの練習参加が許された唯一の女子MMAファイター、マリーナ・モフナトキナとはどのような選手なのか。当然、東戦に関しては言及されていないが、彼女の人となりとその実力のほどを想像できるよう、ここでインタビューを掲載したい。

東よう子、キャリア最大のタフファイトが待ち受けていることは間違いない。


──マリーナ、6度のサンボ世界王者からMMAに転向した理由を教えていただけますか。

「サンボではもう何もかもやり切って、何か成し遂げることがなくなってしまったの。でもアスリートとして、高いレベルでコンペティションに出場し続けたかった。そしてサンボで成功を収めた選手の次への挑戦ということを考えるとエメリヤーエンコ・ヒョードル、ハビブ・ヌルマゴメドフのような先人がMMAで成功を収めていることが、凄く刺激的だったわ。

私はサンボで最も成功を収めた女性として、MMAにチャンレジをすることを決めたの。ヒョードルやヌルマゴメドフのように成功を収めることが、私のゴールね」

──とはいえ、その両者を含めサンボからMMAに転じたファイターはスポーツサンボではなくコンバットサンボで成功を収めています。彼らは打撃の経験があるだけでなく非常にMMAに近い競技で実績を残している点は、スポーツサンボの頂点にあったマリーナとは相違点があると思われますが。

「全くもって、あなたの言っていることは正しいわ。私は26歳になって初めてボクシンググローブをはめて、打撃の練習を開始した。ゼロからのスタート、それもまた私に最高のやる気を与えてくれたの。

私はサンボで成功したけど、MMA界はサンボとは比較にならないぐらい巨大よ。サンボの世界王者になった時より、ケージの中で戦うと皆が私のことを認識してくれるようになったわ。そういう世界で成功を収めたい。それも私のモチベーションであることは絶対ね」

──そんなマリーナはキルクリフFC唯一の女性ファイターです。ヘンリー・フーフトは選手同士が男女の仲、いえ男女の仲につきもののトラブルを嫌がり、女子を受け入れていませんでした。そんなキルクリフでマリーナはハードトレーニングを積んでいます。

「アハハハハハ」

──ここから車で15分ほどのATTでは原則ドームは男の選手のみ、女子は近くのホテルに部屋を借りるというルールがありますが、多くの女子ファイターが所属しています。なぜキルクリフだったのでしょうか。

「2020年、Bellatorで戦うために初めて米国で練習しようと思ってフロリダにやってきたの。でも、COVID19の影響でどのジムも閉められていて。ATTは既にATTのメンバーになっていてワクチンを接種した選手だけが練習することが可能だった。外国人で新参者の私はトレーニングに参加することはできなかったの。

参加率の下がる水曜午前のレスリングにも参加

あの時、マネージャーから『ロイック・ラジャポフはサンフォードMMA(現キルクリフFC)で練習しているから一緒に行けば良い』と言われ、ロイックと一緒にジムを訪れた。

でもヘンリーには『このジムはまだ女子選手を受け入れる体制が整っていないんだ。男子ばかりで良い練習にはならないよ』と言われて。

それでもヘンリーは試しに練習する機会を与えてくれたの。その次の試合で私は勝つことができ、試合後にジムのコーチ達が私の処遇についてミーティングして……。『MMAは本当に厳しい練習が必要だ。集中力が途切れる要素は省きたい。でも、マリーナはそんな連中と変わらない。本当に必死に練習していた。男女の違いの前にマリーナは一流のアスリートだよ』って言われ、そのままジムで練習をする許可がもらえたの」

──おお、素晴らしい話です。

「私がストロー級やフライ級でなくて、運よく私と同じサイズの選手がたくさんいることも練習できる要因だったと思う。男子選手と練習を続けることは本当にハードだけど、これ以上良い練習は存在しないわ」

──そうはいっても、女子のトレーニングパートナーは欲しくないですか。

「実はATTを離脱したアマンダ・ヌネスと私のフィジカルストレングス・コーチは同じで、彼から『できれば一緒に練習しないか? きっと互いのためになるから』と言ってもらっていて」

──おおっ!!

漢の選手にヒザ十字を極めていた

「でも、私はUFCで戦うことも視野に入れているから、すぐにYesとは言えなくて。

きっと私の去就が定まれば彼女と練習することもあるだろうけど……。男子と女子は体の作りが違うし、女子の練習相手は欲しいとは思っている。もし、彼女と練習できるようになればチャンピオンの精神性なんかに触れる機会ができるわけだから、一緒にトレーニングすることになれば大歓迎ね。

それでも今はキルクリフで十分な練習ができているから。ここいることは間違いないって断言できるわ。男の選手に殴られて、鼻血を流していると怖いモノになしなるから(笑)」

※今回の試合前の調整はロシアで行っていたモフナトキナは、大会後にキルクリフFCに再合流を果たす。そして、今キルクリフには所属ではないがヴィセンチ・ルケのトレーニングパートナーとして──あのヴィヴィアニ・アロージョの姿の見られるそうだ。

──なるほどぉ。PFLは女子ライト級を実施する唯一のメジャープロモーションですが、フェザー級であればBellatorもUFCも試合を組んでいますね。つまりマリーナは今後、フェザー級で戦うことも考えているわけですね。

「もちろん、フェザー級はライト級よりポピュラーで有名な選手も多く、戦える舞台も多いわ。私自身、ライト級よりフェザー級で戦ってきたけどPFLで100万ドルが懸かった試合が組まれるから、今はライト級で戦っているの。私よりずっと大きなケイラ・ハリソンとも戦えて、私の力は示せたと思っている。私はケイラに初めてフィニッシュされなかった選手になったし。

それでも本来はフェザー級だし、Bellatorがベルトに挑戦できる機会を与えてくれるならベラトールで戦うわ。もちろん、UFCで戦えるならそうする。私はケイラと違って、フェザー級で戦うことための減量も特に問題はないから。

同時にマネージャーからPFLも来年はフェザー級のシーズンを組むという話がレイ・セフォーからあったと聞かされているし。PFLは私のMMAファイターとしてのキャリアのなかで、最高の条件を提示してくれたプロモーションだし、PFLがフェザー級を創るなら喜んでPFLで戦い続けたいと思っている」

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【PFL2023#02】モフナトキナとPFL初戦、東よう子─02─「相手は私と似ている。最後は気持ちの勝負に」

【写真】目指せ100万ドル!(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、マリーナ・モフナトキナと対戦する東よう子のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

DEEP JEWELSフェザー級王者の東よう子が日本人女子選手として初めてPFLと契約し、元サンボ世界王者モフナトキナとの初戦に臨む。ジャブ、ワンツー、そしてテイクダウンが中心と、両者のスタイルには共通点がある。柔道出身ながらMMAのテイクダウンを強化して挑む東が語る、モフナトキナ対策とは。


――東選手は柔道時代を含めて、海外での試合経験はあるのでしょうか。

「柔道時代、高校生の時にフランス・ジュニア大会に出たぐらいです。だから海外の試合は、もう20年ぶりですね(笑)」

――PFLはフェザー級リーグ戦に出場します。DEEP JEWELSのフェザー級王座を獲得したあと、前回のダイヤモンドローズ戦はバンタム級契約で試合をしました。これはバンタム級での契約を考えていたのですか。

「マネージャーからは『女子でもバンタム級以上の契約は難しい』と言われていて、正直PFLと契約できるならライト級でもOKだと伝えていました。たまたまフェザー級が始まることになって良かったです。もともとパンクラスではバンタム級で試合をしていましたし、バンタムとフェザーのどちらでも良くて」

――そこまで体重調整は問題ないのでしょうか。

「そもそも海外の環境がよく分かっていなかったんですよね。今までの試合だと、バンタム級で試合をする時は10キロぐらい落としていました。フェザー級だと――現時点でリミットまで1キロを切っているぐらいなので、減量もキツくない。体力を消耗することなく渡米できるので、フェザー級で良かったと思っています。相手はフェザー級からリカバリーして、試合当日はデカくなっているのでしょうけど(苦笑)」

――PFL初戦の相手、マリーナ・モフナトキナは前回PFLに出場したのはライト級でした。もともとはフェザー級の選手ですが、ライト級でも戦えるフレームを持っています。

「そうなんですよね……。試合映像では、実際どこまで大きいかは想像できなくて。とにかく骨格は太そうです。選手としては、KINGレイナ選手に近いタイプなのかなって思います。割と何でもできて、大振りのパンチにサンボの組み技が加わっている。でも、特にビビるようなところはないですかね」

――モフナトキナはKING選手と近いですか。どちらかというと、東選手ご自身に近いと思っていました。

「アハハハ、そうですね。自分にも似ているところがあると思います。周りの人とも『東さんと似ているよね』と言われていました。ストレート系のパンチが強くて、四つで組み、テイクダウンする――」

――そしてレスリングのように足を触るテイクダウンもあり、サンボ式の朽木倒しも繰り出していました。

「テイクダウンの種類は豊富ですよね。投げはもちろん、ダブルレッグもシングルレッグも全部やってくる。ほぼ全ての試合映像を見て、今まで出していたテイクダウンの方法はチェックしてきました。もちろんそのテイクダウン対策もしてきて、試合の作戦の中にも入っています」

――ライト級の試合とフェザー級の試合では、動きも違うかと思います。

「PFLのライト級でやった試合は、明らかに体が重そうでした。一番最近の試合はフェザー級でやっていて、スピードもキレも全然違うんですよ。『おぉ、動けている!』って(苦笑)。ただ、それもどちらが良いのかは分からないですよね。もしかしたらフェザー級ではパンチが軽くなってしまうかもしれないし……。パンチについてはライト級のほうが重そうでした。こればっかりは、実際にやってみないと分からないです」

――一方、モフナキナもライト級のファイターと打ち合えるタフさを見せていました。

「今ロシアや中央アジアの選手って、メチャクチャ強いじゃないですか。気持ちも強いでしょうし――最後は気持ちの勝負になりますかね。ライト級で戦っていたということは、そこで打ち合っても折れない気持ちを持っている選手だと思います。ケイラ・ハリソンを相手に打たれても、打たれても前に出ていて」

――PFL初戦、当日は同じく女子フェザー級の選手たちが集まっています。そのなかで、どのような試合を見せたいですか。

「一発、印象に残るような試合をしたいですね。海外って勝てば次に繋がるし、負けたらそこで終わり――というイメージがあるじゃないですか。リーグ戦だから今回で終わりっていうことはないでしょうけど、次も期待してもらえるような勝ち方をしたいです。ここで認められれば、ずっとその先にも繋がっていくでしょうし。

私自身、今までは『引き分けでも生き延びる』という試合が、なかったわけじゃないです。米国ではインパクトのある勝ち方をしていければいいですね。女子フェザー級だけじゃなく、当日は男子ヘビー級にも負けないぐらいに(笑)」

――アハハハ、当日は女子フェザー級と併せて男子ヘビー級の試合も行われますからね。

「海外の試合って、殴り合っているシーンも多いじゃないですか。私としても、その要素を入れつつ、やっぱり寝技の展開も多くなると思います。いずれにしても、私も相手も、いろんなことを経て辿り着いた試合です。だから次は意地と意地のぶつかり合いになりますよ」

――PFLのリーグ戦は優勝賞金が100万ドルです。今から使い道は考えていますか。

「まだ1試合もしていないのに、そんなの考えられませんよ(笑)。100万ドルって、金額として想像もつかないですよね……キャンピングカーを買って、息子と旅行しますかね。とにかく今は、この試合に勝つことに集中していますから。そして今シーズンしっかり戦い抜くので、宜しくお願いします!」

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【PFL2023#02】日本人初PFLと契約、東よう子─01─「華奈、夏南子ちゃんや魅津希ちゃんに追いつきたい」

【写真】Pancraseのシャツ。この辺りが東よう子という選手の信頼感に通じます(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、DEEP JEWELSフェザー級王者の東よう子がマリーナ・モフナキナと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

KINGレイナとの2連戦を制してベルトを巻いた東のPFL出場が、今年2月末に発表された。女子フェザー級リーグ戦に出場し、1年をかけて優勝賞金100万ドルを目指すこととなる。初戦の相手は元サンボ世界王者で、すでにPFL出場経験もあるモフナキナだ。東はこのビッグチャンスを掴み取ることができるか。渡米直前の東に意気込みを訊いた。


――明日、ラスベガスに向けて出発されるそうですね(※取材は4月1日に行われた)。

「はい! サンフランシスコ経由でラスベガスに入ります」

――PFLに関するお話の前に、少し昨年の試合についてお聞きします。昨年5月、KINGレイナ選手とのDEEP JEWELSフェザー級王座決定戦を制し、その腰にベルトを巻くことができました。

「ずっと『海外で試合をしたい』と思っていたので、ベルトに対するこだわりはなかったんですよ。でも、ありがたいことにタイトルマッチを組んでいただいて、ベルトを獲ったら周りの人たちの反応が良かったです。今まで応援してくれた人たちに一つ、形になるものが報告できました。それと、ちょっと私のことを知ってくれた人も多くて」

――「ちょっと知ってくれた」というのは、どういうことですか。

「私はRIZINに出ているわけでもないし、知名度は低いじゃないですか。それこそ私のことを知っていても、『KINGレイナと対戦した東よう子』みたいな(苦笑)。たぶん初戦(2021年6月、ノンタイトル戦で東が判定勝ち)の時は、『東が勝った』ではなく『KINGが負けた』という感じでしたよね。でも再戦で勝ったことで『東が勝ってベルトを巻いた』と、私のことを知ってくれた人も多かったと思うんですよ。……分かります?」

――もちろん分かります。勝ったことで人生が変わる。東選手の場合はベルトを獲得してPFLとの契約に至るなど、MMAを戦う醍醐味でもありますね。

「確かに知名度も大切だと思います。でも、実力のほうが認められるような世界になってほしいです。強さを求めて戦っているファイターも多いから、今は海外を目指す選手が増えているのでしょうし。知名度が優先されると、キャラづくりが上手い人のほうが有利になってしまいますからね」

――キャラと言えるかどうか分かりませんが、東選手も「ママさんファイター」として知られているのではないですか。今回の渡米は、お子さんは同行されるのでしょうか。

「いえ、今回は友達が預かってくれることになりました。連れて行こうかと思っていたんですけど、小学校の始業式に出ないといけないので」

――ちょうど学校が始まるシーズンですからね。以前のインタビューで、現在はベラトールを主戦場としている渡辺華奈選手との交流についてお聞きしました。「華奈を見て、もっと私も頑張らないといけないと思います」と仰っていた結果、東選手はPFLとの契約に至っています。このことについて渡辺選手とはお話をされたのでしょうか。

「華奈とは今、パラエストラTBで何回か練習することがあって。華奈も22日に試合があるので(Bellator295、イリマレイ・マクファーレン戦)、お互いに頑張ろうねって話をしました。華奈もそうですし、Me,Weでも村田夏南子ちゃんや魅津希ちゃんっていう海外の試合を経験している人から意見をもらえるのが、すごく大きいです。早く私も彼女たちに追いつきたい、肩を並べたいと思っています。特にPFLと契約した日本人の女子選手は私が初めてなので、頑張っていかないといけないですね」

――今年の2月末、そのPFLとの契約が発表されました。まずPFL出場が決まった時の気持ちから教えてください。

「プロデビューした頃からずっと『海外で試合をしたい』と言っていて、ようやく夢が叶いました。ただ、ベルトを獲った時もPFLとの契約が決まった時もホッとしたと同時に、また頑張らないといけないって気合いが入りましたね。今年に入ってからPFLとの話が急に進んで、2月末に正式に決まったんです。私は2月25日が誕生日で、最高の誕生日プレゼントでした」

――昨年11月、ダイヤモンドローズ戦のあとに英語で海外挑戦をアピールしていましたが、あれは試合前から考えていたのですか。

「誰かに『海外で試合をしたいなら、英語でアピールするのも一つの手だね』って言われたんですよ。それで調子に乗っちゃいました。試合前からカンペを用意していて(笑)」

――アハハハ。KING戦は左ジャブを中心とした試合運びであったのに対し、ダイヤモンドローズ戦はテイクダウンとトップコントロールを軸としていました。その試合内容も海外進出を想定したものだったのでしょうか。

「いえ、最初は打撃で行こうと考えていました。相手が柔術をやっている選手で、もっと寝技で勝負してくるかと思っていて。でも意外と打撃のほうが強かったんですよ(苦笑)。私が左ジャブを突いた時、相手もジャブを返してきて。そのあと連打を受けてしまったから即、私も組みついてグラウンドに持ち込みました(笑)」

――なるほど、そうだったのですね。あの試合では、これまで苦手だったというダブルレッグやニータップによるテイクダウンを見せていました。

「柔道って立ちで組みつく競技だから、足を触りに行って倒す経験がなかったんですよ。でもここ最近は、まずKING戦でダブルレッグでもテイクダウンを奪いました。ダイヤモンドローズ戦でも、ダブルレッグで入ってからケージレスリングの展開を見せることもできました。今はもうテイクダウンの攻防が楽しいです。さらに足を触りに行けば顔面へのパンチも当たるし、パンチが当たればテイクダウンも取りやすくなりますからね。今回のPFLに向けて、テイクダウンの面はさらに練習してきました」

<この項、続く>

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ARAMI BELLATOR DEEP F1 K-1 MMA News o ONE ONE Championship RIZIN UFC YouTube   ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット チャンネル ニュース パンクラス ボクシング ヤン・ブラホヴィッチ 万智 修斗 平本蓮 東よう子 須田萌里

【格闘ニュース】K-1野杁が平本蓮やブレイキングダウンを語る/魔裟斗がロッタンvs武尊を予想/MMA無敗の強豪が猪木祭り参戦/UFCプロハースカの試合が消滅【RIZIN、ライジン】

◆動画の説明
直近で話題となった格闘技系のニュースをまとめました

◆動画のもくじ
0:00 動画のもくじ
0:26  格闘ニュース「K-1野杁が平本蓮やブレイキングダウンを語る」
3:11  格闘ニュース「魔裟斗がロッタンvs武尊を予想」
5:30  格闘ニュース「MMA無敗の強豪が猪木祭り参戦」
8:15  格闘ニュース「UFCプロハースカの試合が消滅」
9:40  試合結果「DEEP JEWSLS 39」
12:42 エンディングムービー

◆参考サイト
https://ganryujima.jp/archives/296961
https://www.tapology.com/





https://www.boutreview.com/

◆動画の中で紹介している内容
イリープロハースカ、グローバーテイシェイラ
ヤン・ブラホヴィッチ、マゴメド・アンカラエフ
万智、ARAMI、本野美紀、須田萌里、東よう子、ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット
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◆参考動画
武尊vsロッタン発表間近?ロッタンの強さを分析し、試合展開と攻略法を考える

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【DEEP JEWELS39】ダイヤモンドローズをTDからパウンドで仕留めた東が、英語で海外進出をアピール

【写真】渾身のアメリカーナは極まらず。しかし東のパンチからテイクダウンとトップキープの成長は明らかだった(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
東よう子(日本)
Def.3R2分12秒 by TKO
ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(タイ)

東が距離を詰めると、ダイヤモンドローズが右ストレートを伸ばす。相手の右を連打で食らった東だが、すぐに組みついてグラウンドに持ち込んだ。ダイヤモンドローズは下から東の右足に絡みつく。足を抜いた東がトップへ。相手に抱えられた腕を抜き、パンチを浴びせていく。フックガードのダイヤモンドローズを抑え込む、左フックを叩きつける東。ダイヤモンドローズは下から右足で東の顔面を蹴り上げた。東は背中を着けたままのダイヤモンドローズにロー、さらにパンチを落とす。グラウンドに戻り、パスを仕掛けた東に対し、ダイヤモンドローズのガードワークが強い。

ノースサウスに移行した東。ダイヤモンドローズは東の顔を両足で挟む。東はボディにパンチを打ち込みながら頭を抜きにかかる。ダイヤモンドローズが足を解いたところでパスを狙ったが、相手の足を越えることはできず。ダイヤモンドローズは下から蹴り上げを見舞うも、東のヒザがマットに着いた状態であったため、ここで注意が与えられた。再開後、前に出る東がダブルレッグからバックに回り、グラウンドへ。ケージ際で抑え込み初回を終えた。

2R、前に出る東が右ロー。カウンターを狙うダイヤモンドローズに対し、積極的にストレートからダブルレッグ、ニータップで組みつき続ける。ガブったダイヤモンドローズがケージまで押し込むも、東が首投げでテイクダウンを奪った。

袈裟固めで相手の右腕を抑え、左の拳を叩き込んでいく東。ダイヤモンドローズはケージキックから、両足を東の体に巻き付ける。しかし相手の両足をほどいた東が、ダイヤモンドローズの左腕を取ってアメリカーナを狙う。しかし絞り切れない東は、セコンドの指示を受けて一呼吸。そして再度腕を絞り上げるも、極めることはできず。クラッチを解いて、そのままパンチの連打を落としていった。

最終回、前に出て来る東に対し、ダイヤモンドローズが右を返す。しかし足が止まったダイヤモンドローズに組みつき、背中を着かせた東。ダイヤモンドローズはハーフガードから、東の顔面で右ヒジを滑らせる。そのダイヤモンドローズを抑え込む東は、パスから袈裟固めへ。さらにサイドからダイヤモンドローズの左腕を殺し、左パウンドの連打を浴びせる。ダイヤモンドローズは動けず、レフェリーが試合をストップした。

勝利した東は「DEEPに来てからフィニッシュできずに、ダラダラ試合をしていました。今日も良くなかった試合だと反省しています。自分なんかがメインで良いのかと考えましたが、こうした機会を与えてくださって感謝しています」と語ったあと、英語で「米国で戦うことが夢です。もっと強い相手と戦いたい」とアピールした。


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