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【DEEP JEWELS37】TD&バックコントロールで差をつけた東よう子がKINGを下してフェザー級王者に

<DEEP JEWELSフェザー級王者決定戦/5分3R>
東よう子(日本)
Def.5-0:30-26.30-26.30-26.30-27.29-28.
KINGレイナ(日本)

左ジャブを伸ばすKINGレイナ。東もKINGの動く方向に合わせて左ジャブを打ちおろす。東の右ローに右フックを合わせたKINGレイナ。東はKINGレイナの右ローの打ち終わりにダブルレッグを仕掛けた。これをスプロールしたKINGレイナは、ガブりながら左腕でギロチンを狙うも極まらず。立ち上がった東に対し、右腕を差し上げてケージに押し込んでいく。東は体勢を入れ替え、ケージから離れる。KINGレイナの投げを耐える東が離れた。

距離を保って左ジャブを伸ばす東。さらにKINGレイナが距離を詰めると右ストレートを繰り出す。右ストレートから左ジャブを伸ばす東、KINGレイナは東のパンチに合わせてダブルレッグを狙うも東は足に触らせず。KINGレイナは東の左ジャブに右ストレートを被せた。東の右ストレートがクリーンヒット。さらに右カーフキックを当て、左ジャブで距離を取る。左ジャブをボディに伸ばした東は、さらに右フックを当てる。組んだKINGレイナが東をケージに押し込み、初回を終えた。

2R、東が距離を詰めて左ジャブを当てる。KINGレイナは東の右をかわして回るも組みつくことができない。KINGレイナの右をバックステップでかわした東が、左ジャブを当てる。KINGレイナも右クロスをヒットさせた。互いに左ジャブを当てるなか、東がボディロックで組みつきKINGレイナの背中をマットに着けさせた。東の左足を取ってヒザ十字、さらに内ヒールを狙うKINGレイナ。東は足を抜きながらパンチを落とす。

さらに立ち上がって右の拳を落とす東に対し、KINGレイナは東の右足を取ってヒールを仕掛けるも、足を掴んだままのKINGレイナに東がパンチを落とし続ける。そしてバックに回った東。腰を上げるKINGレイナをサイドバックでコントロールする東が、KINGレイナの顔面にパンチを当て続ける。明らかに表情が変わったバックコントロールから東が殴り続けた。

最終回、東は左ジャブからスタート。KINGレイナのパンチの打ち終わりに右カーフを狙う。疲労が見えるKINGレイナに対し、東の手数が多い。左ジャブを突き続ける東。左のボディストレートがヒットした。KINGレイナも右クロスを当てる。東もKINGレイナの右の打ち終わりに、相手の右側に回って左ジャブを当てた。さらに右カーフキックを当てる。上下にパンチを散らす東に対し、KINGレイナが右クロスを狙う。

足のフェイントを織り交ぜる東が、左ジャブを打って足を使う。KINGレイナの左ジャブをパーリングした東は、KINGレイナが前に出て来るとバックステップでかわし、ケージ中央で左ジャブを当て続ける。東の左ボディストレートがヒット。KINGレイナは右ミドル、右クロスを当てる。組みついてくるKINGレイナをかわした東が、左ジャブを突きながら、動きが止まったKINGレイナに組みついてテイクダウンを奪った。ハーフガードのKINGレイナをケージに押し込み、試合終了のゴングを聞いた。

終了直後、雄たけびを挙げた東。判定は4人のジャッジが東にフルマークをつけ、大差の判定勝利を収めた東がフェザー級のベルトを巻いた。


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【DEEP JEWELS】速報中!DEEP JEWELS 37

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長かったゴールデンウィークも最終日。名残惜しさこの上ありませんが、せっかくなので最後の最後まで楽しもうじゃありませんか。今日は1日中DEEP DAY。まずは後楽園ホールでDEEP JEWELS 37が開催されます。中井りんと杉山しずかが出場しているDEEP JEWELSフライ級GP 2022の準決勝・決勝が目玉ですが、なんと栗山葵が計量オーバーにより失格。杉山が不戦勝という大アクシデントが発生。杉山圧倒的優位の中、果たして誰が王座戴冠するのか。そしてDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチは大島沙緒里×須田萌里、DEEP JEWELS初代フェザー級王者決定戦として東よう子×KINGレイナと見どころ盛りだくさん。今日も後楽園ホールから電波と充電の続き限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【オープニングファイト アマチュアSPルール フライ級】
◯奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)
(判定3-0)
×MANA(TEAM AGENT)
1R、パンチの交差から奥富がタックル。スタンドでバックに回ると脚を掛けてテイクダウン。バックから下になりながら腕十字を狙うがMANAが堪えてラウンドを終えた。
2R、打撃で前に出るMANA。しかし奥富はタックルで組み付いてテイクダウン。またしてもバックに回ってポジションをキープ。終了間際にMANAがガードポジションに戻すと下から腕十字を仕掛けたところで試合終了。判定は奥富!


【第1試合 DEEP JEWELSフライ級GP 2022準決勝第1試合】
◯中井りん(修斗道場四国)
(2R 腕十字)
×Te-a(AACC)
1R、スタンドのお見合いから中井が組みつく。リフトして豪快にテイクダウン。簡単にマウントに移行。ポジションをがっちりキープする。終盤にバックに移行するとチョークを狙う。さらにマウントになって腕十字を仕掛けるが腕が伸びた瞬間にタイムアップ。決められないが中井が圧倒した。
2R、しばらくスタンドの様子見が続く。中井は片足タックルでテイクダウン。サイドを奪取。ガッチリと抑え込む。Te-aは全く動けない状態が続く。中井は脇腹にパウンドを打ち込みつつ、最後は腕十字!耐えるTe-aだったがレフェリーが試合を止めた!中井が圧勝です。


【第2試合 DEEP JEWELSフライ級GP 2022(準決勝第2試合】
◯杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)
(失格)
×栗山葵(SMOKER GYM)
栗山の契約体重オーバーにより失格。杉山が不戦勝。決勝は中井りん×杉山しずかに決定!


【第3試合 ミクロ級(44kg)】
◯山崎桃子(フリー)
(判定3-0)
×ちびさいKYOKA(SAI-GYM)
1R、序盤から山崎はイケイケ。間合いを詰めるとパンチをヒットさせ、さらには前蹴りも当ててケージに追い込む。嫌がったちびさいは胴タックルで組みつく。だが山崎は投げでテイクダウンに成功。するとちびさいは下から腕十字。だが山崎は持ち上げて脱出に成功。スタンドに戻ると山崎は首相撲から膝をボディに何発もヒットさせてラウンドを終えた。
2R、ちびさいはボディが効いたか、再び山崎の膝をもらうかばう仕草。山崎はそのままテイクダウンしてパウンドを集中。さらにバックに回ってチョークを狙うがちびさいは脱出。スタンドに戻ると打撃戦は山崎の手数が上手。終了間際にまたもテイクダウンすると上をキープして試合終了。判定は山崎に軍配。


【第4試合 ストロー級】
◯長野美香(フリー)
(2R フロントチョーク)
×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)
1R、開始早々に組み付いたケイト。ケージに押し込んで差し合い。すると長野が逆に投げる。ケイトは踏みとどまってグラウンドでバックに回る。不完全ながらポジションをキープ。山崎は立ち上がるがケイトはしつこく背中に張り付く。最後は長野が正対してラウンド終了。
2R、開始直後に組み付くケイト。しかし長野は首を取るとそのまま飛びついてギロチンチョーク。そのままグラウンドへ。長野は上から絞め上げるとケイトはタップ!長野が劇的な一本勝ちです!


【第5試合 DEEP JEWELS初代フェザー級王者決定戦】
◯東よう子(リバーサルジム新宿Me,We)
(判定3-0)
×KINGレイナ(フリー)
1R、東が前戦と同じく左ジャブがよく伸びる。レイナが嫌がって前に出ると右フックを蓄積。さらにレイナが打ち気になったところでカウンターのタックル。しかしレイナは尻餅をつくがすぐに立ち上がる。スタンドではレイナの右フックに対して東は左ジャブ、右フックをヒットさせてラウンド終了。手数は東が上手か。
2R、開始直後から東の左ジャブが的確にヒット。さらに胴タックル。レイナはテイクダウンを許すも下から脚関節を取って逆転を狙う。しかし東は冷静に対処。足を抜いてサイドバックに回ると側頭部にパウンドをコツコツ当てる。レイナが立ってもバックを離れずラウンドを終えた。
3R、後がないレイナだがなかなか前に出ない。逆に東は左ジャブ、ボディ、ロー、右フックと着実に蓄積。だが決して深追いしない。終盤にやっと前に出てきたレイナに対してカウンターのタックルでテイクダウン。これで万事休す。東が上をキープして試合終了。判定は東!王座戴冠です。


【第6試合 セミファイナル DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)タイトルマッチ】
◯大島沙緒里(AACC)
(1R アームロック)
×須田萌里(SCORPION GYM)
1R、開始直後に須田の前蹴りが顔面にヒット。大島は一気に間合いを詰めて組み付くと足を掛けてテイクダウン。素早くサイドに回る。腕をしつこく狙い続けて最後はアームロック。がっちり極まるがタップしない須田。見かねたレフェリーが試合を止めた!大島が女子高生ファイター須田を止めて王座防衛に成功です。


【第7試合 メインイベント DEEP JEWELSフライ級GP 2022決勝】
◯中井りん(修斗道場四国)
(1R 腕十字)
×杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)
1R、静かなスタンドの立ち上がり。杉山の強烈な左フックが連続でヒット。中井はフックに合わせてタックル。これは杉山が耐える。だが身体が離れると中井は圧力を強める。後退する杉山に対してにじり寄ってタックルでテイクダウン。すかさず腕十字!これは辛うじて杉山が脱出。しかし中井は上をキープすると試合終了間際にまたも腕十字!残り7秒だったがレフェリーが試合を止めた!中井が圧勝で王座戴冠。やっぱり強い。
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【DEEP JEWELS37】KINGレイナとフェザー級王座戦、東ようこ─02─「負けたら傷口に塩を塗ってくる子」

【写真】昨年6月のKINGレイナ戦後、息子さんも一緒に恒例の記念撮影。前回、セコンドに就いていた藤田大和と杉山しずかも8日は大勝負を迎える (C)MMAPLANET

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP JEWELS37で、フェザー級王座を賭けてKINGレイナと対戦する東よう子のインタビュー後編。

前編では再戦に向けて、東に前回の試合を振り返ってもらった。この後編では、そんな初戦から見えてきたもの――さらに自身が成長してきた部分を語ってくれた。前回、KINGレイナに勝ったことでたどり着いた初のタイトルマッチで、東は何を見せてくれるのか。


――KINGレイナ戦の内容については、やはり東選手の左ジャブが目立ちました。過去の試合ではパンチを出すことはあっても、そこまで左ジャブを突くという印象がなかったので、意外な一面でもありました。

「それまでの試合も、ずっと左ジャブは意識していました。でもKING戦では、以前よりも左ジャブで距離を取ろうとは意識していたと思います。もともと私は、自分から前に出ていくタイプだったんですよ」

――これまでの試合では、フックを振りながら前に出て、組んでケージに押し込む場面が多かったと思います。

「でもKINGレイナ戦に向けて、プレッシャーをかけられて自分が下がった時の展開を練習していました。その練習がなかったらKING戦でも私が下がったところに打撃を食らって、やられていたと思います。実際の試合では下がっても、ケージを背負ってもサークリングで対応することができました」

――結果、東選手にとっても新しいスタイル……自分の可能性を確認できた試合だったのではないでしょうか。

「私、柔道の時は寝技が苦手だったんですよ。MMAをやり始めてから、グラップリングや柔術の練習を通して、寝技って楽しいなって感じるようになって。だから、もともとの柔道のスタイルを考えると、打撃で展開を作っていくほうが自分に合っているんじゃないかと思いました。今でも柔道出身のMMAファイターって、組んで投げてからヘッドロックのような形で抑えるっていう選手が多いじゃないですか」

――そうですね。結果、首を抜かれてバックを奪われるというパターンがよく見られます。

「でも柔道って、立ち技から始まるんですよね。MMAも立ち技から始まるので、自分としてもその部分を鍛えていきたいです。やっぱり打撃のレベルを上げないと、世界では勝てないなって思うので。たとえばパンクラスで、意味が分からないぐらい打撃が強いブラジル人選手を呼んでくるじゃないですか」

――意味が分からない(笑)。パンクラスでストロー級QOPになりUFCと契約したヴィヴィアニ・アロージョは、そのタイプですよね。

「そういう選手を見ていると、やっぱり世界の打撃って凄いなって思います。結構ブンブン丸なのに当たるし。でも、そういう選手を見たおかげで、自分も打撃のレベルを上げないといけないと思っていました。

あと柔道って、姿勢を正して掴みに行くことが多い競技なんですよね。だからレスリングのテイクダウンに慣れないところもあって」

――姿勢を正して道着を掴みに行く柔道と、道着のない相手を掴みに行くレスリングでは、構えからして異なりますよね。特に足を取りに行く動きは、柔道ではあまり無いものですし。

「そうなんです。だから世界で戦うためにはMMAの立ち技、打撃とレスリングをもっと鍛えていかないといけないと思います。

KING戦でも、ジャブを突きながら組みで足を触ることができたら、もっと展開が違っていたんだろうなって。それは試合後、メチャクチャ反省しました(苦笑)。そう考えると、KINGレイナ戦を経験して、いろんなものが見えてきたと思います」

――いろんなものが見えてきた前回の試合から11カ月、東選手の中ではどの部分が、どのように成長してきたのでしょうか。

「さっき言った、下への攻めですね。前回の試合で自分がやりきれなかった分、ここ数カ月で詰め込んできました。あとは至近距離でも打ち合えるように練習しています。KING戦で出していたのは、遠い距離からの左ジャブだったので。そうやって自分に足りなかったものを埋めています」

――では反対にKINGレイナ選手については、この11カ月間で変化は見られますか。

「Te-a戦(昨年12月、KINGレイナが腕十字で一本勝ち)では、以前のように強いフックを振ってから組むというスタイルで戦っていましたよね。そうやって以前の勢いを取り戻してくるのかな、とは思います」

――それを踏まえて、再戦はどのような試合になると考えていますか。

「前回は確実に勝つという作戦で、3Rまで戦いました。そこで1回試合をしていることもあって、再戦では本当の意味で白黒がつくんじゃないかと思います。1Rでも2Rでも3Rでも、しっかりと決着をつける形で試合を終わらせたいですね」

――ちなみに、東選手は勝利した試合では息子さんをケージの中に呼び入れています。お子さんは前回の試合で勝利したことについて、どのように言っていますか。

「友達とごはんを食べに行くと、『ママはKINGレイナに勝ったんだよ!』と言っています。今回のタイトルマッチが決まってからも、『前はママが勝ったんだから!』って……。本人も、あの試合で勝つというのが、どういうことか分かっているみたいです。だから再戦も勝たないと――」

――勝たないと……?

「何を言われるか分からない。負けたら私の傷口に塩を塗ってくる子なので(笑)」

――アハハハ。しかし勝って、そんなことも無くなりましたか。

「はい。そういう子供の言葉は、素直に嬉しいです。だから次の試合も、親の威厳を保つために勝ちます。勝って――あの子にもベルトを巻いてあげたいですね」

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【DEEP JEWELS37】KINGレイナと再戦=フェザー級王座決定戦、東ようこ─01─「これをやったら勝てる」

【写真】ジャブをつくこと。着実に勝てるのが、一番だ。それができないと、勝負は賭けが必要になってくるのだから (C)MMAPLANET

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP JEWELS37で、東陽子改め東よう子が、KINGレイナとのDEEP JEWELSフェザー級王座決定戦に臨む。

東とKINGレイナは昨年6月、ノンタイトルマッチで対戦し、東が判定勝ちを収めた。パンクラスを主戦場としていた東にとって、アウェイでネームバリューの高いKINGレイナに勝利した価値とは一体どんなものだったのだろうか。再戦を前にリモート取材──まずは前回の試合のポイントを振り返ってもらった。


――KINGレイナ選手とのベルトを賭けた再戦が控えている東よう子選手です。前回の試合までは「東陽子」という本名で試合をしていましたが、リングネームは「東よう子」になったのですね。

「そうなんです。東陽子だと名前の画数が悪いと言われて。あとは陽っていう漢字は画数が多く、自分も書きにくかったので(苦笑)」

――KINGレイナ選手に勝ってベルトを巻き、「東よう子」とサインを書きまくる気満々ということですか。

「いやいや、そういうことはないです! でもサインを書くのは憧れますね(笑)」

――アハハハ。とはいえ前回、KINGレイナ選手に勝利したことは、それだけ大きなことだったのではないでしょうか。

「はい。日本の女子重量級では、KINGレイナ選手が一番強い相手だと思っていたので」

――KING選手に勝った時、ベルトを賭けた再戦ということは想定していましたか。

「いえ、まったく考えていなかったです。自分の中ではもう1回パンクラスに戻り、パンクラスでタイトルマッチをやりたいと思っていました。あるいは、もっと上の大会に出たりとか。外国人選手を呼べるようになったら、ということにはなってしまいますけど」

――ではタイトルの有無は関係なく、KINGレイナ選手との再戦があるかもしれない、ということも考えていなかったのでしょうか。

「再戦があるとすればRIZINでやるのかな、とは考えていました。でも、こうしてDEEPでタイトルマッチとして、再戦を組んでいただけたのは嬉しいです。タイトルマッチであれば、自分としても再戦をやる意味があると思えるし、モチベーションも上がります」

――では改めて、KINGレイナ選手との初戦を振り返っていただけますか。前回の試合では、東選手が終始、自身の作戦を徹底し続けたように見えました。

「山﨑さんが米国へ行くので(山﨑剛Me,We代表はKINGレイナ戦と同日、UFCに出場する村田夏南子のセコンドとして渡米していた)、その前に試合の作戦を立ててくださって。その作戦をしっかりと、当日セコンドについてくださるチームと確認して試合に臨みました。そうやって、みんなが作戦を共有できていたのかなと思います」

――その作戦というのが、左ジャブを突くことだったのでしょうか。

「とにかく大きいことはせず、確実に勝ちに行く。それが作戦でした。左ジャブについても、相手の大振りに対してインサイドを突く、という感じで」

――左ジャブを突きつつ、自分から組むことは考えていなかったのですか。

「もちろん壁際で組む練習はしていましたけど、どちらかといえば相手が組んできた時のために、と考えていましたね。だから相手が組んできたらこう、というプランもありました」

――一方のKINGレイナ選手も、ほとんど組んでこなかったですね。

「そうなんです。私が掴んだら、ヒザを合わせて離れるという感じでした。結果的に、組みの展開はなかったですね」

――KINGレイナ選手が組んでこないことは、想定内でしたか。それとも想定外だったのでしょうか。

「私が柔道をやっていることを知っているので、そんなに組んでくることはないかな、と思っていました。私としても確実に勝つことが一つの目標だったので、自分の作戦を徹底できたかなと思います」

――ただ、東選手の左ジャブをもらいながらも、表情を変えずにKINGレイナ選手が前に出て来ました。東選手にとってプレッシャーには感じなかったのでしょうか。

「それが……以前パンクラスで対戦したキム・ヨンギ選手(2019年6月に判定勝ち)も、打っても打っても前に出て来るタイプだったんです。その経験があったので、KINGレイナ戦ではプレッシャーに感じることはなかったです。でも1R、2Rは『何なんだ!?』と思っていました。何をやったら相手は倒れるんだろうか、と。

でも3Rには流血していて、その前にもパンチが効いているなと思った場面もあったんです。KINGレイナ選手は、肩でパンチをいなすじゃないですか」

――ショルダーブロック、あるいはショルダーロールと呼ばれる技術ですね。

「はい。それで肩を引く時に、一瞬フラッとした時があったんですよ。今思えば、その時に自分がもう一歩、踏み込んだほうが良かったのかなって。でもその時は、とにかく確実に勝つっていう意識が強かったので」

――判定になった時は、ご自身の勝利を確信することはできましたか。

「いえ自分も当てられて下がってしまった時があったので。セコンドは『勝っているよ!』とは言ってくれていたんですけど、私は自信がなかったです。DEEPは相手のホームじゃないですか。それもあったらヤバいかな……それぐらいの差しかなかったです」

――絶対に勝つ、大きなことはしないという作戦の中で、打っても打っても相手が前に出て来る……そこで大きなことをしようとは考えなかったのでしょうか。

「それは無かったです。山﨑さんをはじめ、チームのみんなを全面的に信頼しているので。これをやっていたら勝てる、そういう練習をして試合に臨みました。ここで大きいことをするのではなく、1勝を大事にしようと思った結果、KINGレイナ選手に勝つことができたんです」

<この項、続く>

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