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【Shooto2022#02】岩本健汰✖飯田健夫。宮城友一&Lyo,o=砂辺系沖縄シューターが後楽園に

【写真】グラップリングではスキンヘッドでなかった飯田。今回は? (C)MMAPLANET

14(月)、3月21日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#02の追加カードが発表されている。

修斗世界バンタム級選手権試合=チャンピオン岡田遼×チャレンジャー安藤達也、同じくバンタム級で石井逸人×石橋佳大、後藤丈治×ダイキライトイヤー戦、そして修斗世界ライト級王者の西川大和✖山田崇太郎と戦うウェルター級戦に続き5試合が決まった。


まず注目はMMA4戦目となる岩本健汰が、飯田健夫と対戦するフェザー級戦だ。ケージレスリング及び極めの部分で既に日本トップクラスという声もある岩本に対し、飯田は1月のGladiatorで組まれたサブオンリーマッチにスクランブル出場し、黒帯柔術家の伊藤元喜をギロチンで下している。

今回の試合、ずばり見どころは飯田が岩本にバックを許さず、上の取り合いに持ち込めるか否か。飯田が伊藤と対戦した同じ日に石渡引退記念興行・漢塾~継承~で、笹川JPにアゴの上からRNCを極めた岩本は、一度だけ下になっている。

リング使用大会でロープの外=エプロンでマウントを取った岩本だが、フリーズからリング中央で再開直後に背中を預けた笹川が立ち上がり、前方に落とされている。

ここで笹川は立ってローという手段にでたことで岩本はパウンドを受けていないが、飯田とすればトップとはいわず組みの中で打撃を織り交ぜたい。クリンチ&打撃、グラウンド&パンチがあるなかで岩本がどのようなグラップリングを見せられるのか、そのような展開があるのか楽しみだ。

またフライ級では宮城友一が、修斗公式戦では初めての東京での試合で関口佑冬と対戦。

また宮城とクロスラインでの練習仲間である当真佳直を沖縄大会で下した内田タケルは、佐々木駿友と。髙谷組元DREAMERSの齋藤奨司がクロスライン所属のLyo,oと戦う。

2人の沖縄勢──しかもtheパラエストラ沖縄ではなく、パンクラシスト砂辺光久系のファイターが聖地の修斗出場というのも興味深い。

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【UFC】再契約なった──超ド級のリア充、佐藤天「もう1度、土俵に立てるので借りを返して上へ」

【写真】根っからの笑顔も久しぶりに見たような気がする (C)MMAPLANET

1月12日(土・現地時間)、フロリダの佐藤天から「試合の日程は決まっていないんですが、UFCと再契約することが決まりました! 今日明日には契約書も出してくれます」という連絡が入った。

2020年11月を最後に、試合のオファーとともに契約更新という宙ぶらりんの状態で、いつあるか分からない緊急オファーに備え練習に精を出してきた。そんな厳しい時間にようやく終止符を打つことができた佐藤に、改めてインタビューを申し込んだ。

時を同じく平良達郎のUFC契約の報がJ-MMA界をわかせた今、佐藤天の心境をお伝えしたい。


──UFCと契約がなったと連絡を頂いていたのに取材が遅くなってしまって申し訳ありません。

「いえ、とんでもないです。あの日にコーチとマネージャーの(ヒラタ)シュウさんとミーティングをして『今日中に決まらないなら、PFLにしよう』という状況でした。次の週の大会のオファーがあったのですが、ビザの発給が間に合うかどうか。コロナの関係で3、4週間掛かるということでしたけど、ここでビザが出ないなら次のオファーはいつになるか分からない。それならPFLと契約するつもりになっていました。

結局、ビザは間に合わないということだったのですが、ショーン・シェルビーが『契約書を先に出す』と言ってくれたんです」

──さっさとそうしてくれれば良かったのに……という想いは?

「UFCも上場したので、契約に関して時間が掛かるようになっていて。試合のオファーの時に契約書を出すということで、同じように待たされているチームメイトも何人かいました。今はオファーがない状態で契約書を出すことが難しくなっているそうです。でも、最後の最後のタイミングで複数試合契約できることになりました」

──気持ちはどれぐらいPFLに向いていたのでしょうか。

「最後の最後までUFCで戦いたいという気持ちでした。ただヘンリー(フーフト)やグレッグ(ジョーンズ)も僕がUFCでやりたいことを十分に理解したうえで『最後の最後、これで無理なら、試合ができないという事態は避けるべき。それだったらPFLでコンスタントに戦おう』という風に言っていましたね。

なのでPFLで戦うという覚悟は決まっていました。UFCでやりたい、1回でも良いからという気持ちは変わっていなかったです」

──そういうなかで契約がなった。素直にどう思われましたか。

「願いは通じるんだなって。ビザとか自分がコントロールできないことだし、ショーン・シェルビーも『枠に入れるようにやっている。それでも難しかったら、PFLでの条件を良くしてもらうように掛け合う』とまで言ってくれていたんです」

──なんと、そこまでですか。

「ハイ。そういうことで決まったのは、素直に嬉しかったです。自分だけの願いじゃなくて、応援してくれる人もそうだし。カミ(バルジニ)も『良かった。ずっと祈っていたんだ』って次の日の練習前に連絡をくれて。皆が僕のことを思ってくれているなか、またスタート地点に立てることが凄く嬉しかったです」

──運を天に任せた。そういう状態で、諦めないからといって願いは叶うものではありません。でも、見切りをつけてPFLにしていれば今回の契約はなかったですね。

「PFLとサインするというタイミングは何度もありました。それでも1パーセントでもUFCの可能性があるなら──と見送ってきました。シュウさんも僕に試合を組ませたいという気持ちがあって、条件面も考えてPFLの話をしてくださっていたので、やり辛かったと思います。でも、僕のそういう気持ちをくんで本当に粘り強くUFCと話してくださいました。この間、シュウさんと密に連絡を取ってきて、立てた方針は他のマネージメントと同様のものですし。しっかりと話して、理解をし合ってここまで来られた。感謝しています」

──PFLは1年間でスケジュールが確定しますし、2試合は確実で。勝てば3試合、4試合とあるので決して悪い話ではないです。自分は日本からPFLに挑戦する選手も出てきてほしいと思っています。

「ハイ。僕もあのタイミングで無理なら、PFLで一生懸命にやるつもりでした。PFLは良い選手が集まっていますし、試合を視るのも好きで。もちろん、簡単に勝てる場所ではないです。でも本当に少しでUFCの可能性があるなら、そこは諦められなかったです。プロである限り、目の前のお金のことも考えないといけないです。ただし、結果が出ていないなかで、そこを一番に求めることは──自分が追い求めてきたものとは違います。UFCの最後の試合で負けていますし、2敗している。借りを返して、上を目指したいです」

──契約が取れた。それから3週間が過ぎましたが、気持ちの方は違いますか。

「いつでもスクランブルで戦えるように準備をしている。そこに変わりはないし、練習に向かう気持ちやモチベーションンはこれまでと同じです。ただ、夜に今後について考えたり、そういうことから開放されたので楽ですね。ただ一度跳ね返されたので、しっかりと勝てる……勝っていけるようにしていきます」

──この間、カザフスタンからシャクハト・ラクモフなど新しい選手の台頭がウェルター級でもあります。

「シャクハトはサンフォードで、キャンプをするので試合前は一緒に練習しています。練習中は凄く強いわけじゃないのですが、頭が良いです。度胸もあるし、自分の強さを本番で出す強さがあります。練習中は穴があっても、試合ではそこを見せないです。

あとミシェウ・ペレイラと試合をしたアンドレ・フィアーリョも一緒にやっています。彼も僕と同じように1年ぐらいUFCのオファーを待っている状態で、試合がないからUAEWに出場したりしていたのですが、5日ぐらい前のオファーでサインをして。それにイアン・ギャリーも、いますよ」

──あのアイルランドの新鋭ですか。

「ハイ。組みは課題ですが、打撃は良いですね。大舞台で結果を出す器、華があります」

──カザフスタン、ポルトガル、そしてアイルランドからやってきた選手達と、佐藤選手は日々練習しているわけですね。

「だから……こっちにいないと、日本にいると分からないことが多すぎます。そこがこっちと日本の差が広がる理由の一つだと思います。ジルベウト・ドリーニョがいて、ビセンチ・ルケもいます。メジャーと契約していなくても、LFAに出ていたタイラー・レイとか強いですし。PFLのシーズン中はローリー・マクドナルドもいました」

──凄まじいメンバーです。

「で……やっぱり皆、UFCで戦いたいんですよ。色々な国から、家族を国においてまでやってきて練習している。何も僕がやっていることは特別じゃない。色んな国から気合が入っている連中が集まっているので居心地が良いです。スクランブルのオファーに文句を言うヤツなんていない。僕はそういう連中がいる、ここが好きです」

(C) TEN SATO

──そういう佐藤選手を支える存在に関してですが……。佐藤選手の彼女が美人でヤバいというTwitterの投稿があるという話が伝わって来たのですが。

「あぁ、それはDropkickさんのインタビューでシュウさんから、彼女のことを尋ねてというリクエストがあったそうで(苦笑)。それでインタビューで話して……」

──あぁ、そういうことですか。発信源は自分でないことを伝えたくて。彼女さんの話題は、若松佑弥選手としか話題にしていなかったですよ(笑)。

「初めて食事に行った時、ちょうど佑弥が来ていた時なんです。で家に戻ったらアイツが『天さん、何ニヤニヤしてんですか。どうだったんスか』って(笑)。次に会ったのはドゥリーニョの試合を見に行った時で。3度目のデートの後から付き合うようになりました」

──この間、実は彼女の存在がないと佐藤選手は心が折れてしまっていたんじゃないかと思っていました。

「いやいやいや、そんなことはないですよ。それは別です。ただ練習に身は入りましたね(笑)。この間も色々と話を聞いてくれましたし……」

──厳しい状況が続いていても佐藤選手は彼女さんの話になると、表情が明るくなって。現地の写真を記事用に送って欲しいとお願いすると、さりげなく彼女の写真もあって(笑)。

彼女さんはプロのチェロ演奏者だそう。お幸せに。岡田遼の歯ぎしりが聞こえてきそうだ……(C)TEN SATO

「アハハハハ。彼女も喜んでくれました。

付き合う前に、初めて食事をすることになった時、そろそろ試合があるという話だったので『緊急のオファーを待っているので、試合が終わったら会いましょう』って……。で、それを何度か繰り返して、全然試合が決まらなくて。『なら、もう会いましょう』っていうのが始まりでした。何カ月も連絡だけしていて。あの間があったから、今があると思います」

──御馳走様です(笑)。超ド級のリア充の佐藤選手ですが、あとは試合がいつになるのか。

「遅くとも5月中の試合にオファーをする。それまでもショートノーティスで声を掛けることもあるから、準備をしておいてくれ──ということです。これまで通りです。平良選手もUFCと契約して、また日本でも注目度が上がるかと思います。

僕も契約したからOKでなく、ここからが大切です。今度は結果を残します。本当にあとはやるだけです。もう1度、UFCという土俵に立てるので借りを返して上にいく。UFCでも勝てるということを証明します。そのためにこっちにいるので」

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【UFN208】UFCと契約=平良達郎が振り返る──2022年2月4日。「夢のようです。でも……」

【写真】UFC PIの文字を背景に撮影するには、西日の直撃を受ける。2月とは思えないラスベガスの強い日差しに顔をしかめたような写真になってしまったが……平良にはもっと眩しい場所が待っている!!(C)TATSURO TAIRA

4日(金・現地時間)、UFCとの契約を果たした平良達郎。IRIDIUM Sports Agencyのジェイソン・ハウスCEOとのミーティングが入っていたこの日、平良の人生が変わった。

本人も思いもしなかった急転直下、激動の1日とUFCの凄さを目の当たりにしたUFC PIでの出来事を本人に振り返ってもらい、これからに向けての意気込みを訊いた。


平良達郎
「金曜日(※4日・現地時間)はもともとエクストリーム・クートゥーで朝9時から打撃のクラスがあるので、そこでジェイソンさんと待ち合わせをして、練習後にランチをしながら今後についてミーティングをする予定でした。

もともとコンテンダーシリーズに出たいと思っていて、イリディアムからも『本戦契約は厳しいけど、コンテンダーシリーズは絶対に出場できる』ということだったので、僕もそのつもりでいて。でも練習が終わって、ジェイソンさんが電話を取って結構バタバタしていたんです。そうしたらジェイソンが真っすぐに目を見て僕の方に歩いてきて。

いつもニコニコ笑って優しいジェイソンさんが、凄く真剣な眼つきだったので、『こんなんじゃダメだ』って怒られるのかなとか思ったのですが、英語で『コンテンダーシリーズじゃなくて、UFCに行くか』みたいなことを言ってくれて。

通訳をしてくれるためにシアトルから来てくださっていた女性がいて、その方や岡田さんが『凄い、やったぁ』っていう風に拍手をしてくれて、その場にいた皆が『おめでとう』みたいな雰囲気になりました。

そのままIn-N-Outバーガーに移動してお昼を食べたのですが、そこでもジェイソンさんがテキストで僕や松根さんの個人情報をUFCに連絡をしていて、靴やTシャツのサイズも聞かれました。そうしたらジェイソンさんから『今日、やれることはやってしまおう』ということで一旦宿に戻ってから、最初の頭のMRI撮影をして、次の病院に移って血液の採取、最後の病院で視力とか目のチェックをしました。

平良の奥がチート・ヴェラ、正面がジェイソン・ハウス氏。左前が岡田遼さんだ(C)TATSURO TAIRA

午後は病院にずっといた感じでした。

夜はジェイソンさん、ジェイソンさんの奥さん、岡田さんやマルロン・ヴェラとすっごく美味しいステーキを食べて。その日はジェイソンさんや通訳さんと別れました。

今日(5日。土・現地時間)もUFC PIに行って、過去1年でどんなサプリや薬を飲んだか全てを書き出して提出して……。それに凄く時間が掛かりました。オンラインでサプリメントの説明を受けて、禁止薬物一覧とかの説明を受けました。全然、分からなかったのですが(笑)。

それとワクチン接種の証明書、ワクチン・パスポートの手続きに時間が掛かりましたね。それからテーピングやTシャツ、サプリメントが入ったバッグをプレゼントされ……PIの設備とか、本当にUFCって凄いところなんだと実感できました。

来週も月曜日と火曜日に体力検査があります。ベガスで最後の1週間なので思い切り練習したかったのですが、PIとエクストリーム・クートゥアーを行き来することになりそうです。それでも、できるだけ色々なモノを吸収して日本に戻りたいと思います。

このタイミングでUFCとの契約は本当に思ってもいない展開で、自分でも信じられないぐらい嬉しい気持ちです。PIに行き、夢のようでした。同時にラスベガスで練習していて、色んな強い選手がいることを肌で知ったので、4月の試合に向けて……焦りもあります。もっと強くならないといけないです。

UFCは厳しい戦いになると思っています。それでも自分の力を信じて、UFCでも勝ち続けたいと思います。皆が喜んでくれて、たくさんのメッセージを貰いました。4月は絶対に負けられないです。松根さんは当然、UFCとの契約を纏めてくれたジェイソンさんの想いに応えたいです」

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【UFC】平良達郎 UFCと契約締結!!

UFC参戦を目指してアメリカ最大のスポーツエージェント「イリディアム・スポーツ」と契約した平良達郎。今日になって平良の師である松根良太が自身のTwitterを更新。UFCと契約を締結した事を明らかにしました。

2022年は始まったばかりですが超ド級のビッグニュースが飛び込んできました。契約までもう少し時間がかかるかと思いきや、まさかのスピード締結。これも平良の将来性とイリディアム・スポーツのなせる業か。

MMA PLANETによると、4試合契約でデビュー戦は4月30日にラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN208との事。日本人のUFC挑戦。待ち受けるのはどんな現実か。今まさにこの記事を入力している手がちょっと震えてます。
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【MMA】英語が堪能な日本人格闘家といえば

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815: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/01/25(火) 14:07:36.73 ID:RDyBWmrb0
平良くんは英語力が絶望的過ぎるんだよな…

平良「岡田さんアンダスタンドってどういう意味なんですか?」
岡田「マジか…」


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ベガスで出稽古中の平良達郎─02─「一回りも二回りも強くならないと。ニュー・タツロー・タイラに」

【写真】空気感として、合っているという印象の平良達郎と米国、エクストリーム・クートゥアーだ(C)TATSURO TAIRA

MMAスポーツマネージメント会社=IRIDIUM SPORTS AGENCYと契約を締結した修斗世界フライ級チャンピオン平良達郎in ベガス・インタビュー後編。

エクストリーム・クートゥアーでの出稽古、3日目を終えた時点でJ-MMA界の至宝が何を感じたのか。そのファーストインプレッションを話してもらった。

<平良達郎インタビューPart.01はコチラから>


──そしてエクストリーム・クートゥアーでの出稽古が始まりました。平良選手の課題はレスリングという声が聞かれてきましたが、本音をいえばUFCに行けば柔術も打撃も平良選手と同等、そして凌駕する選手が揃っているかと思います。まだ練習の序盤ですが、どのように感じていますか。

「まだ3日間の経験ですが、第一印象として同じ階級の選手がデカいです。日本では僕はフライ級としては大きいと言われてきましたが、こっちでやっている選手は同じ階級かって思うぐらい大きいです。

スパーリングを通して、ちょっと……そうッスね。自分が通用する部分は通用するのですが、やられるときはやられますね」

──通用すると感じたところは?

「バックを取ることができれば、コントロールはできるかなと思います」

──では今後、上げていかないといけないと現時点で感じていることはどのような点でしょうか。

「ボディロックや差しだけではこの先、通用しないなかなって……。なのでシングルレッグとかもっと引き出しを増やさないといけないですね。そこは現時点で感じたことです。選手のことを知らないでUFCに行きたいと発言していた時と、自分の意識も変わりました」

──確かにUFCを意識しつつ、世界のフライ級の情勢を追えていない部分はありましたね。

「そういうことを知らずに、目先の目標としてUFC、UFCと言っていたかと思います。ただ、あの時も自分の実力を過信するということはなく、逆に自分の力を疑ってかかっていました。だからこそ、試合をする時に初めて海外へ行くのではなく、その前に練習をして肌で知る……空気に触れたいと言ってきました。なので、本当にこうやってエクストリーム・クートゥアーで練習できて良かったです。ラスベガスに来て良かったと思っています」

──また4週間後、エクストリーム・クートゥアーでの練習の成果を聞かせてください。

「ハイ。2月13日に帰国予定で、沖縄でなく千葉に暫らくいるのでよろしくお願いします」

──おお、楽しみにしています。ところで本場のハンバーガーはいかがですか。

「アハハハ。ハンバーガーはまだ食べていないッス」

──自他公認のハンバーガー好きの平良選手ですから、ぜひとも堪能してください。

「いやぁ……でも、こっちは食事が脂っこいですねぇ(苦笑)」

──沖縄の平良選手でも、そう感じるのですか!! 自分など沖縄に行った時はヘビーな定食とか多いなと感じているのですが。

「待ってください。沖縄のご飯はもう、そういうイメージじゃないですよ!! だからこっちに来て外で食べるより、岡田さんが創ってくれる親子丼の方がオイシイです」

──なるほど。でもカレールーは油脂だらけなので気を付けてください。岡田選手なら玉ねぎを2時間炒めて、トマトとガラムマサラとターメリック、コリアンダーとニンニク&ショウガでカレーを創ってくれるはずです。

「分かりました(笑)。そう、お願いします」

──実のあるベガス滞在になることを願っています。ではファンにここからのエクストリーム・クートゥアーでの出稽古、そしてUFC参戦に向けての意気込みを伝えていただけますか。

「ハイ。UFCに行きたい、UFCで戦いたいと言ってきましたが、一回り……二回り強くならないとただ出場するだけで勝っていけないです。ここで成長して、日本に戻って──これからどうなるか断言はできないですけど、日本と米国を行き来して練習していければと思っています。次に戦う時には、これまでの自分とは違う──ニュー・タツロー・タイラになっているようハードに練習してきます!!」

──達郎が前に来たのが、既にアメリカナイズされたということですね(笑)。

「ニュー・タツロー・タイラの方が格好良いかなぁって思って(笑)」

──Call me Tatsuとかより、ずっと良いと思います(笑)。では、帰国後の取材の方が宜しくお願いします。See you in千葉で(笑)。

岡田遼 あのう……お2人で帰国後の取材が固まっているようですが、帰国後は10日間の隔離が必要なので。そこをお忘れなく。

「アッ……」

──……。本当ですね。いや、さすがの岡田遼選手のご指摘、ありがとうございます!!

岡田 それで僕も試合をするので、また取材お願いします(笑)」

──またまたさすがです(笑)。了解しました。

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イリディアムと契約、ベガスで出稽古中の平良達郎─01─「明確に一歩近づいた。本当に嬉しいです」

【写真】ベガスで行動を共にする岡田は3月のプロ修斗で安藤達也とバンタム級王座防衛戦が控えている。平良インタビューの間、岡田は夕食になるカレーを創ってくれていたそうだ (C)MMAPLANET

MMAスポーツマネージメント会社=IRIDIUM SPORTS AGENCYと契約を締結した修斗世界フライ級チャンピオン平良達郎

現在は姉妹ジムの先輩である岡田遼とラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで出稽古を行っている。その平良にある意味、画期的──そして新しい時代の突入を感じさせる米国のマネージメント会社との契約でUFCと交渉に入る選択をした理由、その背景を尋ねた。


──11月5日、VTJのアルフレイド・ムアイアド戦で勝利した時点で今後についてはどのように考えていましたか。

「そろそろUFCに挑戦できるのかなって思ったり……でもムアイアドに勝っても、そこまで評価されないかなとは考えていました。ならもっと強い選手と手合わせをしないといけない。その2つの想いでいました。

あの時はまだオミクロン株の感染が国内で広まっていなかったので、引き続き外国人選手を修斗が呼べるという空気だったので、3月に強い外国人選手と試合を組んでもらいたいと思っていました。そこで勝ってUFCからオファーがくれば嬉しいし、そうでなくてもコンテンダーシリーズに挑戦できればと」

──これまで日本人選手がUFCや海外に挑戦するとなると、日本人の代理人を立てるか、団体間の繋がりで交渉してもらうということが大半で。もしくは日本の会社とマネージメント契約を結ぶという形で、今回の平良選手のようにイリディアムのような米国のマネージメント・カンパニーと契約という例は、日本在住の選手では記憶にありません。あっ、あと山田哲也選手はカザフスタン人のマネージャーを就けていたことがあったかと……。

「カザフスタン人ですか、凄いですね(笑)。VTJの前からカナダ在住の日本人の方が松根さんと連絡を取り合っていて、僕を応援してくれるようになっていました。その方が米国のマネージメント会社という道もあるんじゃないかということで、VTJ後に映像をイリディアムだけでなく、コナー・マクレガーが契約しているパラダイムとか複数のマネージメント会社やプロモーションに送ってくださったんです。

正直、どういう反応があるのか試しにという感じではありました。そこで取りあえず当たりをつけていれば、次の試合で勝った時に本格的に話せるというぐらいで。そうしたらイリディアムから、その日にうちに返答が来たそうです。

パラダイムも熱心に話をしてくれたようなのですが、それはアジア担当のエージェントの人との話でそこからトップに話を持っていくという状況でした。他は興味ある……というぐらいの返答のなかで、イリディアムでは代表のジャイソン・ハウスさんが、すぐに話したいと言ってくれて。僕としては全く予想もしていない展開でした。

そしてZOOMでジェイソンさんと話をさせていただいて、もう家族ような雰囲気になり、凄く熱が伝わってきたので一緒に頑張りたいと率直に思いまいした。

そうですね……松根さんと話して、イリディアムと契約しようと決めさせてもらった形です。イリディアムはブランドン・モレノが契約しているように、軽量級の選手に強いというのも大きかったです」

──いやぁワクワクする展開ですね。

「UFCと契約するには、どうすれば良いのか本当に分からなかったです。だから、イリディアムと一緒にやっていくことで明確に一歩近づいた。それが本当に嬉しいです。実際、こういうやりとりは松根さんがしてくれていて、そのたびに状況を説明してくれるという感じでした。松根さんは僕が色々と悩むことがないように、本当に負担をかけないようにしてくれて。『お前は大人の世界のことは、気にするな』と言ってくれていました」

──今だから言えますが、松根選手は自分のようなライターにも海外の事情はどうなのかとか、他のプロモーションの状況まで尋ねてきていました。そして、修斗とも気まずい関係にならないよう気配りをして。『平良が一番やりたい方向に進ませてやりたい』と、実直に色々なことを乗り越えているようでした。

「色々と仕事を増やしてしまって、無理させてしまっているかなとは思っていたのですが…………そこまでだったのですね。ただ何をどういう風にしてくれているのかは分かっていなかったですが、自分のために懸命になってくれていることは感じてはいました。イリディアムとのマネージメント契約もしましたし、あとは用意された試合で結果を残して、UFCと契約するだけです」

──自分たちも分かっていないのですが、イリディアムと契約するだけでP1ビザなど取得できるのでしょうか。

「そこは僕も余り分かっていないのですが、松根さんによるとジェイソンさんが『イリディアムとの契約でもビザは取れるけど、UFCを通して申請した方が早い』と言っていたそうで、でそういう風にしようということになっています。ジェイソンさんが、すぐにUFCのマッチメイカーのミック・メイナードという人と話をしてくれたようです」

──では今回の渡米はESTAでの入国なのですね。

「ハイ。仮にこの間にUFCからショートノーティスでオファーがあっても、短期滞在ビザを取って試合には出られるということですが、今は練習に集中しています」

──本当に近づいてきていますね。

「現状はコンテンダーシリーズに出ようと思っています。ショートノーティスの出場もあるかもと松根さんとも話していて、いつでも試合に出られる状態にしつつ──コンテンダーシリーズは問題なく出場できるとジェイソンさんから聞いているので」

<この項、続く>

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【UFC】岡田遼と平良達郎がアメリカでの武者修行をスタート

スクリーンショット (2637)

819: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/01/18(火) 19:28:44.64 ID:+ppyrqJ8a
平良くんUFC本社に行ったんか!すごいなー
 2022年3月21日(月・祝)に後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦で、安藤達也(フリー)との再戦にして王座防衛戦に臨む修斗世界バンタム級王者の岡田遼(パラエストラ千葉)と、修斗世界フライ級王者の平良達郎(Theパラエストラ沖縄)の2人が、1月18日から米国ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで武者修行をスタートさせた。(全文は以下リンク先参照)

https://news.yahoo.co.jp/articles/4e2a7adec9583710766a1b2381572104d27423ef


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【Shooto2022#02】バンタム級ケジメの世界戦=岡田遼×安藤達也。石井×石橋、後藤×ライトイヤーも

【写真】前回の対戦後の両者の表情。決着を見なければキャリア、そして人生で先に進めないだろう (C)MMAPLANET

16(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01中に3月21日(月・祝)の後楽園ホール大会=Shooto2022#02の対戦カード3試合がアナウンスされた。

修斗世界ライト級王者の西川大和がウェルター級で山田崇太郎と戦う一戦に続き、世界戦を含むバンタム級3試合が明らかとなった。


まず修斗世界バンタム級チャンピオンの岡田遼が、1年振りの修斗公式戦出場で安藤達也の挑戦を受ける。この両者、2019年9月に当時は環太平洋王者だった岡田に安藤がチャレンジするという形で拳を交えており、痛み分けに終わっている。

岡田は昨年3月に大塚隆史を下して同タイトルの初防衛に成功するとRIZINバンタム級GPに参戦し、元谷友貴に敗れて以来の試合となる。一方、安藤は昨年9月に石井逸人を下し環太平洋王座を防衛、川原波輝に影響を受けてアルファメールでついに覚醒した感がある。

岡田は現在ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで4週間の出稽古に入ったばかりだ。ゴールを見て戦っている感もある岡田が、前回の安藤戦のように全てをぶつけ──修斗愛を貫けるのか。そして安藤は底の見えないポテンシャルをさらに掘り起こしているのか──。2022年3月の両者の現実が浮き彫りになる戦いとなるだろう。

タイトル戦以外では石井逸人と石橋佳大、後藤丈治×ダイキライトイヤー戦が発表されている。激闘否定の激闘王=石橋は昨年9月に石井のチームメイト後藤との──やっぱり激闘を制しており、ダイキライトイヤーは11月のRIZIN TRIGGERで釜谷真に引導を渡した。

一方、TIRIBEの朋友コンビ=石井と後藤は上記にあるように安藤、石橋戦で共に勝機を掴みながら敗れ再起戦となる。混戦修斗バンタム級で突き抜けることを期待されてきたが、石井は前述したように安藤に敗れ、インフィティリーグでも野尻定由&小野島とドロー。後藤は石橋だけでなく藤井伸樹に遅れを取っている。

両者が目指すのは世界。ならば、もう足踏みは許されない3月の石橋、ライトイヤー戦──5日後にONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュに挑戦する若松佑弥にバトンをつなぐ勝利が絶対だ。

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Bu et Sports de combat Interview ブログ 剛毅會 大塚隆史 岡田遼 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】MMAを武術的な観点で見る。岡田遼✖大塚隆史─02─「不自然から脱却する」 

【写真】5分✖5Rの長丁場、マネージメント力に優れた岡田の視線の先は? (C)MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑氏とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──Shooto2021#02における修斗世界バンタム級選手権試合=岡田遼✖大塚隆史とは?! 格闘技を戦うことが本来は自然の摂理に逆らっているなかで、武術がマネージメント力に左右される5分✖5Rで役立つことはあるのか。

<武術的な観点で見る岡田遼✖大塚隆史Part.01はコチラから>


──年を重ねると若い選手に勝てる要素がなくなる。それは身も蓋もない意見ではないですか。

「生物としての根本的な話として、人間以外に格闘技をする動物は存在しないですよね」

──ハイ、その場限りの勝ち負けを争うというのは他の動物ではないかもしれないです。

「つまり生物学的に不自然なことをやっているということになるんです。若くてガンガン……それも生きていくうえで関係のない闘争をするという意味では、生物学上では必要以上にガンガンやっている若い相手と、年を重ねた人間が戦う。勝ち負けまでは保証できないですけど、ある程度まで試合を取り組むために良い状態を創るには、意識が外でなく内に向くことは非常に前向きなんです。ただ、勝てるとまでは言えないです。

原理原則でいえば、それがなければ若くて元気の良い人に勝てるわけがない。では、その無理難題に立ち向かうにはどうするのか。それは人間が動物として、一番自然なことを突き進むしかない。そこが武術に通じるんです。

ハッキリ言えばウェイトトレーニングも、息上げも生物学的には──してはいけない。生き抜くうえで反対のことをやっています。でも、それをやらないとスポーツ、格闘技では勝てない。そういう状態で選手が不自然から脱却するのが、超自然というヤツです。大塚は試合後、5Rを戦っても疲れなかったと言っています。彼が外でなく、自分を見る──試合に向けては無心の状態になったのは想定外でした」

──う~ん、ただ疲れても勝つのが格闘技の真理ですし。

「そこは技術的な話になってきます。自然体から不自然の極みである勝利にどのように持っていくのか。ここに関しては矛盾しているところなので、整合性を持たせるのは別問題になるんです。

要求した技術的な部分に関しては蹴り、突き、スクランブルにおいて、練習してきたことの3割も試合では出せなかったです。そういう部分でも岡田選手は5分✖5Rをマネージメントしてくることは予想できていたので、私も攻防云々よりも時計ばかり見ていましたね」

──試合をしている当人も、常に時間を気にしていたと思います。5分✖5Rは序盤から大前提として疲れない、そこから試合に入る必要があるので、何かの拍子で試合が動かないと5分✖3Rとは別物の試合になります。

「それですよね。高島さんもゴン格で『MMAでは5分✖5Rは無理、5分✖3Rに戻そう』ということを書かれていましたよね。それが極真時代の話で、国内でマネージメントで勝っていても国際戦では勝てないという所に通じてくるんです。国内で5分✖5Rが上手な選手は、UFCでは1Rで負ける。それが現実だと思います」

──国内MMA総フィーダーショーになった今、チャンピオンシップだから5分✖5Rというのはナンセンスだと感じているんです。UFCの世界選手権ですら、ペース計算で5分✖3Rの積み上げではなく、試合内容になっています。よしんばUFCで戦うことができたとしても、まず5分✖3Rでバケモノに勝たないといけない。だからこそ、国内でMMAだけで食っていけるなら、それ以上を目指す戦いは必要ないのですが、海外に行ってMMAだけで食べるようにしたいなら──海外の5分✖3Rで勝てるための日本での試合にならなくては……と。

「バンタム級でいえばコリー・サンドハーゲンや、ショーン・オマリー、エイドリアン・ヤネツのような選手と戦うには、どうすれば良いのかということを考えた戦いをするということですね。

現状はそうでない。そして、5分✖5Rはマネージメントいうことなので、配分になってしまいます。そうなると何をされると嫌なかのか、その対処をまず考えて嫌にならない試合をしないといけなくなります。それには良いイメージを創ること、そのためのペース配分です。

この感覚を岡田選手は身につけて、MMAを戦ってきたと思います。大塚がこうしてくれば、自分はこうしよう。次はこうなれば、今度はこうだ。2Rでは、3Rではと組み立ててマネージメントできている」

──マネージメントMMAは、岡田選手が「MMAは5教科7科目」と言ってきたことに通じているのですね。

「ハイ、受験勉強です。学問と受験勉強とは違います。5分✖5Rは間違いなく、受験勉強なんです。今、危惧しているのは日本の受験勉強をしていてハーバードやイェール大学に入学できるのか──ということなんですよね?」

──ハイ、その通りです。東大、早慶に入ってもMMAで食っていけないのが日本の実状なので。

「ちなみにイェール大学は入試にエッセー(作文)があります。そして入学試験の点数ではなく、重視されるのは高校での成績です。米国の名門大学が求めるのはセンター試験ではなく、『勉学に励む』ことで社会や国家、ひいては世界にどのように貢献できるのか。そのために『芸術に親しみ』感性を磨き、『スポーツに勤しみ』体力創りを欠かさない。そして『リーダーシップ』を発揮することだそうです。あと、推薦状も重視されているようです。

それはそうと、岡田選手は修斗で勝つための5分✖5Rをしっかりとマネージメントできていた」

──大切なことなんです。今の日本のMMAがそうあるので。なので岡田選手はやるべきことをやり抜き、大塚選手は負けた。

「だから私は北岡さんにセコンドをお願いしたいんです。北岡さんはマネージメントに優れています。北岡さんは強くなることと、試合に勝つことをしっかりと別々に考えることができる人です」

──そんな日本の現状があり、選手は国内でも5分✖5Rを戦う必要があるなかで武術は役立つのでしょうか。

「年齢がいけば超自然体……選手が年を重ねても戦える特性に武術は有効です。しかし、勝ち負けは別のところにある。ですので、武術の原理原則を知ったうえでMMAで勝つ術、時と場所によって求められている試合形式で、勝てる方法を身に着けていくよう努力するしかないです」

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