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【UFN172】試合結果 フィゲイレドがフライ級王者に。アスカロフ&ツァルキャンも強さ見せる

【写真】ベナビデスを寄せ付けなかったフィゲイレドはフライ級の頂点に立った(C)Zuffa/UFC

19日(日・現地時間)、UAEはアブダビのヤス島=UFC Fight IslandでUFN172:UFN on ESPN+30「Figueiredo vsBenavidez 2」が開催され、デイヴィソン・フィゲイレドがジョセフ・ベナビデスをRNCで落とし、UFC世界フライ級王座決定戦に勝利した。

2月の王座決定戦では体重オーバーで、KO勝ちもタイトルを手にできなかったフィゲイレドが、ベナビデスを圧倒。3度ダウンを奪った末にRNCで失神に追い込んでベルトを腰に巻いた。

ケルヴィン・ガステラムにヒールを極めたジャック・ヘルマンソン、マーク・ディアキーシーの腹を効かせ勝利したラファエル・フィジエフ、そしてアリアネ・リプスキはルアナ・カロリーナをヒザ十字で破るなどメインカードはインパクトが残る試合が連続した。

新王者が誕生したフライ級では、テイクダウン&コントロールでアレッシャンドリ・パントージャを制したアスカル・アルカロフが派手さはないが、実力者ぶりを発揮した。

この他、プレリミでもADCC王者ダヴィ・ハモスにがアルマン・ツァルキャンの打撃&テイクダウンに敗れただけでなく、オープニングファイトで組まれたライトヘビー級戦=セルゲイ・スピヴァク✖カルロス・フィリッピを含め、ブラジル勢はロシア&旧ソ連勢が三タテを食らっている。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ラファエル・フィジエフ✖マーク・ディアキーシー
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=デイヴィソン・フィゲイレドアリアネ・リプスキ

UFN172:UFN on ESPN+30「Figueiredo vs Benavidez 2」
<UFC世界フライ級王座決定戦/5分5R>
○デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)1R4分48秒
RNC
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×ジェセフ・ベナビデス(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ジャック・ヘルマンソン(ノルウェー)1R1分18秒
ヒールフック
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×ケルヴィン・ガステラム(米国)
<ライト級/5分3R>
○ラファエル・フィジエフ(キルギス)3R
判定
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×マーク・ディアキーシー(英国)
<女子フライ級/5分3R>
○アリアネ・リプスキ(ブラジル)1R1分28秒
ヒザ十字
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×ルアナ・カロリーナ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
○アスカル・アスカロフ(ロシア)3R
判定
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×アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ロマン・デリツ(ジョージア)1R4分15秒
TKO
×カディス・イブラヒモフ(ロシア)
<150ポンド契約/5分3R>
○グラント・ドーソン(米国)3R
判定
×ナッド・ネアモリ(英国)
<ライト級/5分3R>
○ジョエル・アルバレス(スペイン)1R2分25秒
ギロチン
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×ジョー・ダフィー(アイルランド)
<バンタム級/5分3R>
○ブレット・ジョンズ(英国)3R
判定
×モンテル・ジャクソン(米国)

<フライ級/5分3R>
<フライ級/5分3R>
○アミール・アルバジ(スウェーデン)1R4分42秒
三角絞め
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×マルコム・ゴードン(カナダ)
<ライト級/5分3R>
○アルマン・ツァルキャン(アルメニア)3R
判定
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×ダヴィ・ハモス(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
○セルゲイ・スピヴァク(ウクライナ)3R
判定
×カルロス・フィリッピ(ブラジル)
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Interview UFC UFN on ESPN+30 UFN172 ブログ マーク・ディアキーシー ラファエル・フィジエフ

【UFN172】キアヌ・リーブス顔負けのスウェイを披露、フィジエフ「心を折るつもりで戦った」

【写真】左右のミドル、ボディショットという一連の腹への攻撃とともにに、スウェイでハイキックを見事にかわしたシーンもインパクト大だったフィジエフ (C)Zuffa/UFC

19日(日・現地時間)に、UAEはアブダビ・ヤス島=UFC Fight Islandで行われたUFN172:UFN on ESPN+30「Figueiredo vs Benavidez 2」でマーク・ディアキーシーとのファイト・オブ・ザ・ナイトに輝く激闘を制したラファエル・フィジエフ。

キルギスのストライカーの喜びの声をお伝えしたい。


ラファエル・フィジエフ
「UFCで2勝、この勝利を挙げることができて本当にハッピーだ。ただただ嬉しいんだ。この完全な戦いをしてくれたマーク・ディアキーシーに感謝している。ヤツの心を折るつもりで戦った。ボディを殺す完璧にテクニックを披露したかったんだ。皆、この試合を気にいってくれることを願っている。

作戦は立てているけど、神はそれ以上に何が必要か知っている。今回の試合は全てにおいて満足している。ただ、次の相手が告げられるのを待つよ。深刻なケガがなければ、今年中にもう1度戦いたい」

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Report UFC UFN on ESPN+30 UFN172 ブログ マーク・ディアキーシー ラファエル・フィジエフ

【UFN172】左ミドル、右ミドルでディアキーシーの腹を攻めたフィジエフが3-0の判定勝ち

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(キルギス)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マーク・ディアキーシー(英国)

まずディアキーシーが右カーフ、左右に回るフィジエフは右にカーフを合わされバランスを崩す。思い切り左ミドルを入れたフィジエフが組んでケージへ。小外掛けでテイクダウンを奪うと、ハーフで抑える。背中をつけたディアキーシーは、時間をかけてスタンドに戻るが直後に左ミドルを蹴られる。

さらにフィジエフは前蹴りと腹を狙い、スイッチしたディアキーシーには右ミドルを2発蹴り込み、左フックからショートのパンチを纏める。崩れるように組んでガードを取ったディアキーシーにエルボーを落とすフィジエフ。スクランブルからスタンドに戻ったディアキーシーだが、腹へとパンチを続けられ初回を落とした。

2R、フィジエフの左ハイの着地にディアキーシーが右を打っていく。腹を守るような構えとなったディアキーシーに対し、フィジエフは左フック、右エルボーと顔面を攻撃する。ディアキーシーの左ハイをムエタイのようなスウェイでかわしたフィジエフは、ミドルを蹴ってワンツー、さらにローと攻勢を続ける。さらに左ボディ、首相撲からヒザと腹を攻めるフィジエフが右ロー、左フックの空振り直後に右スピニングバックフィストを当てる。

ディアキーシーはシングルからクリンチ、ケージにフィジエフを押し込む。自ら離れたディアキーシーには左ボディ、ミドルをかわして左を当てる。ミドルをブロックし顔面にパンチを伸ばすディアキーシー、フィジエフはスタミナを温存した後半となった。

最終回、すぐに左ミドルハイを蹴ったフィジエフは、ボクシングで対抗するディアキーシーにワンツーフックを放つ。蹴られても距離を詰め拳勝負に賭けるように見えるディアキーシーに対し、フィジエフは左フック、右ストレート、そして左ミドルを入れる。ボディフックを纏め、クリンチのフィジエフ。離れたディアキーシーが左ボディを抉る。フィジエフはここでテイクダウンを選択も、切ったディアキーシーは後ろ回し蹴りに続き、ダブルレッグを狙う。クリンチでエルボーを入れたフィジエフが離れ、残り試合タイムは2分を切る。

右を見せたディアキーシーが左ボディ、フィジエフの左ミドルに右ストレートをついに合わせる。ディアキーシーはここでワンツー、ラッシュをかけるスタミナは残っていないのが、間合を測ってパンチ、後ろ回し蹴りと手数は増やさない。フィジエフは受けのファイトになり、スピニングバックフィストを見せてタイムアップを迎えた。

2Rを取っていると判断していない限り、ディアキーシーの最終回の攻め方は不可解だったが──結局、フィジエフは3-0で勝利した。