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『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』パフォーマンスボーナス



 UFCが『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・ジャマール・ヒル vs. チアゴ・サントス

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ブライアン・バトル、ジェフ・ニール、モハメド・ウスマン

 5選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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Report UFC UFC ESPN40 ブライアン・バトル ブログ 佐藤天

【UFC ESPN40】言葉が出ない……。佐藤天、ブライアン・バトルの右ハイでまさかの44秒失神KO負け

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
Def.1R0分44秒by KO
佐藤天(日本)

掛け率でアンダードッグの佐藤は、右ジャブを伸ばしながら圧をかける。リーチで巻冴えるバトルは右ハイ、しっかりとブロックした佐藤の左ボディストレートを2つ伸ばす。バトルは前蹴りからロー、佐藤は左ローを空振りする。と、右ジャブを伸ばした佐藤に右を見せながら放った右ハイキックが完全にアゴを捕らえる。後方に崩れ落ちた佐藤は――まさかの失神KO負けとなった……。


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Cage Warriors INVICTA LFA MMA MMAPLANET o PFL UFC UFC ESPN40   アリアネ・リプスキ カマル・ウスマン グンナー・ネルソン コンバット柔術 ザック・パーガ ジェイソン・ウィット ジャマール・ヒル ジュリアナ・ミラー ジョシュ・クィンラン ステファニー・エッガー セルゲイ・スピヴァク チアゴ・マヘタ・サントス テレンス・マッキニー ビア・メスキータ ブライアン・バトル ブローガン・ウォーカー プリシーラ・カショエイラ マイラ・ブエノ・シウバ モハメド・ウスマン レオン・エドワーズ ヴィセンチ・ルケ 佐藤天 河名マスト 田中路教

【UFC ESPN40】計量終了 日本には佐藤天がいる!! TUF30決勝にウスマン実弟、10thのキラーが登場

【写真】ミドル級から転向のバトル、技術やパフォーマンスに費いだたモノはない。それでも勝ち続けている点と体力が気がかり(C)Zuffa/UFC

5日(金・現地時間)、6日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」の計量が行われている。

ライトヘビー級のチアゴ・マヘタ・サントス×ジャマール・ヒルがメインの今大会には佐藤天が出場し、ブライアン・バトルと対戦する。

3月のグンナー・ネルソンはショートノーティス出場で判定負けを喫し2連敗となった佐藤にとって、約3年ぶりにフルキャンプを敢行して挑むバトル戦はUFCファイターとして真価が問われる一戦となる。

計量後のフェイスオフで、バトルと対峙した佐藤は目の周囲や頬に減量の影響が見られたが、ミドル級から落としてきたバトルとは遜色のない体躯に感じられた。

佐藤はバトルの目を一点、見続け差し出された右手を両手で握りステージを下りた。LFAで田中路教、河名マストが敗れ登竜門でも厳しい結果となった日本勢にあって、最高峰で佐藤にはその存在感を示してほしい。


今大会ではTUF30の決勝が組まれており、ヘビー級ではザック・パーガ×モハメド・ウスマン、女子フライ級ではジュリアナ・ミラー×ブローガン・ウォーカーが相対する。

パーガはプロデビューをLFAで迎え3連勝を果たすとCage Warriorsへ。

2戦目で元UFCファイターのマルクス・ペレスを下し、チーム・ヌネスの第4ピックだった。

一方、チーム・ペニャのセカンドピックだったウスマンはUFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンの実弟で、昨年はPFLヘビー級に参戦も、初戦でブランドン・セイルスに一本負けを喫し2戦目を負傷欠場していた。

ヘビー級時代とは風貌がまるで違うほど引き締まっているモハメド、兄は翌週にレオン・エドワーズを挑戦者に迎えタイトル防衛戦が控えており、2週連続でウスマン・ブラザースは大勝負を迎えることになる。

女子フライ級決勝出場の両者は揃ってInvicta FCベテランだ。ただしウォーカーはPXCでキャリアをスタートさせ、インヴィクタでは3勝2敗とステッピングボードにすることはできなかった。

10thPlanetサンディエゴ=サンディエゴ・コンバット・アカデミーで腕を磨き、キラーの異名を持つミラーもインヴィクタでは1勝1敗、その後はコンバット柔術やEBIなどで活躍し、あのビア・メスキータをOTながら下している。このファイナルは、いわゆる打=ウォーカー×組み=ミラーというクラシカルMMAマッチとなる。

この他、メインカードでは佐藤のチームメイトであるヴィセンチ・ルケ、プレリミでは勝っても負けても初回決着のテレンス・マッキニーが、共に臨む再起戦も気になるところだ。

そんなUFC ESPN40ではプリシーラ・カショエイラと対戦する美獣アリアナ・リプスキが、3.5ポンド・オーバーで計量失敗。

キャッチウェイト戦を戦うこととなっている。

■視聴方法(予定)
8月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN40計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
チアゴ・マヘタ・サントス: 206ポンド(93.44キロ)
ジャマール・ヒル: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジェフ・ニール: 171ポンド(77.56キロ)

<TUF30ヘビー級決勝/5分3R>
ザック・パーガ: 239ポンド(108.4キロ)
モハメド・ウスマン: 236.5ポンド(107.27キロ)

<TUF30女子フライ級決勝/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 125ポンド(56.7キロ)
ブローガン・ウォーカー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アウグスト・サカイ: 260ポンド(117.93キロ)
セルゲイ・スピヴァク: 249.5ポンド(113.17キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ: 128.5ポンド(58.28キロ)
プリシーラ・カショエイラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ミハウ・オレキシェイジュク: 185.5ポンド(84.14キロ)
サム・アルヴィー: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)
エリック・ゴンザレス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天: 171ポンド(77.56キロ)
ブライアン・バトル: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 170ポンド(77.11キロ)
ジョシュ・クィンラン: 169ポンド(76.66キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミランダ・グレンジャー: 115.5ポンド(52.38キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ステファニー・エッガー: 134.5ポンド(61.0キロ)

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ABEMA BELLATOR LFA MMA MMAPLANET o PFL Road to UFC UFC UFC ESPN40 オンラ・ンサン ブライアン・バトル マフクアンドレ・バリユー 佐藤天 工藤諒司 海外

【UFC ESPN40】バトル戦前の佐藤天に訊く、海外志向熱の高まり再び―02―「僕たち羊じゃないんで」

【写真】佐藤の右隣がオンラ・ンサン。左が今回、メインのトレーニングパートナーだったマフクアンドレ・バリユー(C)TAKASHI SATO

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」で、ブライアン・バトルと対戦する佐藤天インタビュー後編。

絶対に負けられない戦いを前にして、海外志向が再び増えつつあるJ-MMA界について言及してもらった。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


――では工藤諒司選手、かつてのチームメイトがプロモーションは違いますが、PFLであの状況でKO勝ちしたことは?

「もちろん、刺激になります。初戦はセコンドをしていて、感じるモノはあります。今は練習している場所は違いますが、レベルの高いところで試合をして勝ちたいという部分には当然、力を貰っています。工藤は後輩だからこそ、チームメイトと同様に僕も結果を出さないといけないという気持ちにされます」

――最近、UFCを目指す。あるいは、海外を目指すという空気が、以前より高まってきたように感じます。

「良いことだと思います。以前から話させてもらっていたのですが、国内で戦うというだけでない選択肢が明らかに見えてきたことは。平良選手がUFCと契約し、BellatorやPFLに日本人選手がいて。Road to UFCが開催されたと思ったら、LFAにも田中選手とマスト君が出る。日本人ファイターが海外で試合ができるということが、可視化されれば選択肢は絶対に増えてきます。その方が、絶対に良いと思います。

右に倣えではなくて、自分がやりたいことをやっているのに、皆と同じことをやらないといけない風になってしまう。そうならないためにも、自分の芯を持つことが大切だと思っています」

――海外志向、ここに右に倣えとならなるかもしれないです。以前のように。

「羊じゃないんで、僕たち(笑)。声が大きなところ、笛を吹かれて流れるというのは……あると思うので。ただし、その中で自分を持っている選手が格好良いです。木下(憂朔)君がコンテンダーシリーズに出場するので、ラスベガスに一度来るようで。その時に合流することになっています。

フロリダに来る予定だったけど、その時は自分の部屋に泊まるっていう話もあったんです。でも8月30日だと、ファイトキャンプにならないので試合後にまた来るような形になったようです。EX FIGHT勢も来る予定だったのが、ケガとかで来られなくなったんですよね」

――ABEMAの海外修行プログラムも、明らかにこの空気を後押ししていますね。そんななか、もう試合が直前になってきました。

「今回はヘンリーに、グレッグ。練習パートナーのマフクだけでなく、日本からニックさんも来てくれて万全の態勢で試合に臨めます。3度目の正直で、次こそは勝ちます」

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8.6『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』の対戦カードを紹介

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 8月6日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』ではチアゴ・サントス vs. ジャマール・ヒル、ヴィセンテ・ルケ vs. ジェフ・ニール、佐藤天 vs. ブライアン・バトル、テレンス・マッキニー vs. エリック・ゴンザレス等が予定されていますが、こちらでは当サイトでは未紹介だったカードを紹介していきます。続きを読む・・・
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【UFC ESPN40】バトル戦へ、3年ぶりの2カ月のキャンプ―佐藤天―01―「イチから心も体も創っていける」

【写真】2カ月の調整期間を得た佐藤。必勝のバトル戦だ(C)TAKASHI SATO

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」で、佐藤天がTUF29ミドル級ウィナーのブライアン・バトルと対戦する。

UFCと再契約も3月のグンナー・ネルソン戦で乾杯を喫した佐藤は、今回3年ぶりにフルキャンプを敢行してオクタゴンに足を踏み入れる。スクランブル発進に備えたトレーニングと、今回のように2カ月に及ぶ準備期間ではどのような違いがあるのかを佐藤に尋ねた。


──8月6日のブライアン・バトル戦に向けて、久方ぶりにフルでファイトキャンプを行うことができたのではないでしょうか。

「ベラル・モハメッド戦以来なので、もう3年ぶりぐらいですよね。ミゲール・パエザの時も2、3週間前のオファーだったので。今回は7、8週間のファイトキャンプができて、今が最後の1週です(※取材は7月25日(現地時間)に行われた)」

――いつでも準備しておけという状況と、2カ月のファイトキャンプでは調整度合いも変わってきますか。

「違いは試合に向けて、1からしっかりと心も体も創っていけることですね。もちろん、ショートノーティスで試合に挑む場合も、創ってはいました。でも、少しずつ出来上がっていく、感覚が研ぎ澄まされていくという部分では違いますよね。

緊急オファーに備えていると1年以上の間、83キロとか1週間で落ちる体重をずっとキープしていました。気持ちの部分も切らさずにやっていかないといけないのですが、試合が決まっているのとは違います。そういう意味でも、今回はしっかりとできています」

――終着駅が見えているのと、そうでないのとでは気持ちの創り方やペース配分に違いが出来てきそうです。

「ハイ。スクランブル出場に備えていると、いつでも試合ができるコンディションではいるのですが、ピークの創り方が難しいです」

――気持ちの面でオンとオフにするのも変わってきますか。

「プレッシャーをずっと感じているというのはないです。でも試合後はしっかりとオフにできますが、緊急オファーを待っているときは思い切って3日休もうとかすると、そのタイミングでオファーが来るので(笑)。そういう部分でも、しっかりと2カ月前とかに試合が決まっている方が良い。それに越したことはないです」

――と同時にスクランブル発進の時は、短期間で気持ちを高め続けているかと思うのですが、8週間あると浮き沈みが逆にないですか。

「疲れが溜まって動きが悪くなる。体重も落ち始めた5週目、6週目に厳しい時が来ます。だからこそ、そういう時にコーチと話して2日ぐらい中休みを取ったりします。それだけボディケアもできるといことですし、疲れているときには疲れている時の調整方法がありますしね。結果、良い練習ができます」

――キャンプだと対戦相手も決まっていて、ルーチンとは違う練習が増えるということでしょうか。

「そうですね。全体練習をするのは変わらないですけど、プラスアルファで全体練習の時間外にミットを持ってもらったり、パートナーを選んで個別の時間があります。今回も次の相手はミドル級から落としてきて、リーチも少し長いのでミッキー・ガル、ミドル級のマフクアンドレ・バリユーが対策練習のためのパートナーになってくれました。自分より少し大きい選手と多くやってきました。でも相手のことを考えすぎず、そういう相手に自分をぶつけられるように、ですね」

――対戦相手のブライアン・バトルは、UFCでは一番底辺にあるファイターだと言っても過言でないと思います。つまりUFCの佐藤選手の評価がそこにあるのかと思うと、悔しくもあります。

「そこは……僕も連敗中ですし、名前のある選手と戦うチャンスを貰ってモノにできなかったので。今回はこういう新しい選手とやらないといけないです。ただマット・ブラウンとの試合のオファーもあったので……。そこはUFCが考えてやっていることで、僕がどうこう言えることではないです。当てられた相手にしっかりと勝たないといけないのは、他の試合と変わりないので」

――3月のグンナー・ネルソンは、思い通りにならない局面で試合の組み立て方などにおいても、アジャストができませんでした。

「試合でやられたことは、課題として克服していないといけないです。そこは常にやってきました。自分がやられて嫌な攻撃……例えば打撃でも嫌な距離で戦う練習もしてきたので、そういう部分をしっかりと見せることができればと思っています」

――良い距離、良い組み方、嫌な距離、嫌な組みをカリキュラムとして克服してきたのか、練習のなかで自分の考えで意識して状況を創ってきたのか。どちらでしょうか。

「どちらも、です。ドリルでそこを埋めて、スパーリングで試す。そこは自分で凄く意識してやってきました」

――ところで連敗中で落とせないというプレッシャーは?

「そういうプレッシャーはないですね(笑)。自分にプレッシャーは掛けますが、それで萎縮しないですし。崖っぷちであることは十分承知しているなかで良いメンタルでやってきています」

――イアン・ギャリー、シャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャンとアイルランド、カザフスタン、中国からやってきたチームメイトがUFCで堂々の勝利を挙げています。

「チームメイトが勝つのを見るのは、力になる。それだけです。一緒に練習していて、肌を合わせているメンバーですし、こっちに来た当初よりチームメイトに近づいている実感があります。彼らの豪快な勝利を見ると、そりゃあ『俺も結果を残さないとダメだろう』とは思います。やはり練習と結果につながっていかないといけないので。皆の勝利は、凄く刺激になっています」

<この項、続く>

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UFC on ESPN39:第5試合・コーディ・ブランデージ vs. トレーシアン・ゴア

ミドル級。

ブランデージはここまで1勝1敗。3日前の緊急オファーだったUFCデビュー戦はニック・ディアスの弟子ニック・マキシモフにテイクダウンを奪われる展開で僅差判定負け。2戦目はコンゴの柔道エリートダルチャ・ランギアムブーラに、1R打撃で圧倒される展開から、タックルに来たところでギロチンを決めて逆転勝利でUFC初勝利。MMA7勝のうち3KO・3一本勝ち。

ゴアは昨年のTUF28で決勝まで勝ち上がったが負傷欠場。今年2月に、決勝で対戦する予定だったブライアン・バトルとの対戦でUFCデビュー。2Rにパンチを効かせてラッシュし勝利目前だったが、3Rスタミナ切れして手が出ず判定負け。

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お蔵入り厳禁【UFC ESPN40】8月6日にバトルとバトル決定。世界に立ち向かう佐藤天が話していたこと─02─

【写真】結局、4カ月半のインターバルでバトル戦が決まった佐藤。1カ月と3週間の準備期間がある(C)Zuffa/UFC

お蔵入り厳禁。2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~第2弾として話を訊いた佐藤天インタビュー後編。

3月19日にグンナー・ネルソンに敗れた2週間後に行ったインタビューで「6月のシンガポール大会出場」が濃厚と佐藤は話していた。が、その後に事態は二転し、8月6日の(土・現地時間)のラスベガスで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」でTUF29ミドル級ウィナーのブライアン・バトルとのマッチアップが決まった。

バトルはチーム・ヴォルカノフスキー8番目のピックと、事実上のインケツから優勝を成し遂げたものの、TUFシーズン29の出場選手が総じてコンテンダーシリーズや、フィーダーショーからの契約選手と比較してレベルダウンが顕著だった。佐藤としては毎試合がそうであるように必勝、さらにいえばバトルは力の差を見せて勝つべき相手といえる。

ようやく次戦が決まった佐藤が、4月の時点に何を語っていたのかをここでお届けしたい。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


──対戦相手が決まっていない場合は、やはり北米王道スタイルというかレスリング&ボクシングwithキックという相手を想定し、グンナー・ネルソンのスタイルを想定して練習するわけにはいかないですしね。

「でも結果が全てなんです。そういうことを理解してうえで、ひっくり返すチャンスはまだある。本当にネルソンってなかなかいないタイプの選手ですし(苦笑)……今回、彼を肌で感じたことはプラスになっています。今後、どうやっていくのかも明確になっていますし。初めて連敗をして……負けているから面白くないですけど、これからは面白くなってきたと思います(笑)。

勝てないと思って毎日を過ごすなんてことはないですし、根拠のない自信ではないので。そこを結果で出せるように、これからやっていくことが楽しみで。そういう意味で面白くなってきたと思います(笑)」

──ところで平良達郎選手がUFCと契約し、他にもUFCを目指すという声がわずかながら増えてきたような気がします。そのなかでも、傍から見ていても個々で熱量の違いは存在しています。実際に鶴屋怜選手などは「想いは同じじゃない」と明言しています。

「あぁ、分かります。自分も思っていましたよ……一緒にするなって。僕以外にもUFCに行きたいと発言する選手はいました。そして道場で居残って練習していると、ベテランの選手から『試合から3日後とか道場に戻って、こんなに一生懸命練習して。なかなかいない』って言ってもらった時も、『他のヤツらとは覚悟が違う。一緒にするな』って思っていました(笑)。だから、そういう風に鶴屋選手が言う気持ちも分かります。

以前からUFCに限らず海外で戦いたいと思う選手が増えて欲しいとは言ってきたのですが、実際にそうなってきたのは良いですよね。選択肢がいくつもあるなかで、右向け右みたいな形で──なんで、皆、同じ方向を見ているのかって思っていたので。格闘技っていう選択を好きでして、それなのに同じ方向ばかりにいくのが不思議でした。

それがUFCを含め、違う選択をする選手が増えていることは単純に嬉しいです。自分自身がそうやってきたので。やりたいことがあって、人に何を言われようが曲げることはなかったです。自分を曲げたくなくてMMAを始めたのに、なんで曲げる必要があるのか。そういう若い選手が増えてきたことは良いことで。向こう見ずな発言かもしれないですけど、キャリアを重ねると先を見てしまう選手も多くなるなか、逆に若い選手から学ぶことは増えてくるかもしないです」

──宇宙が何兆年続こうが我々の人生は一度だけですしね。

「MMA以上に好きになって、一生懸命できるモノが見つからないです。ネルソン戦に負けて10日間休めって言われたのですが、もう3日もすると『あと1週間も練習できないのか』ってなってしまいます(笑)。本当にやりたいことなら、皆と同じ方向を見るのも悪いことじゃないと思っています。それと第2の人生を決めていて、時間制限があってUFCを目指すのも。

人がどんな選択をしようが、皆がしたいことをやれば良い。でも、自分は右に倣えが嫌だっただけで。他の人の選択を否定はしないです。気にならずに放っておけますし。他の人は、他の人。自分は自分です」

──その一方で記者として、佐藤選手のことを一生懸命やっている、人生賭けて米国に移り住んでということで評価したくない。本当に白星が欲しいです。

「ハイ、もちろんです。そんなことで自分を評価してほしくないですし、やりたくてやっているわけですから。試合前にお伝えしたように、やってきたことに意味はないというのがソレです。結果が全ての世界なので。この競技をやっている以上は、結果に拘っていかないといけないです。

負けて納得されるんじゃなくて、負けると驚かれるぐらいになりたいです。それこそ結果を出してナンボの世界なので、結果を出すだけです。挑戦しているから、失敗することもある。もちろん失敗しないで、勝って学べることもあると思います。そういう人もいる。でも、そういう特別なモノを持っていなくても挑戦し続ける。諦めていないので。そういう人生を歩めていて、日々を幸せに過ごせていると思っています」

──取りあえず、言える範囲で次戦はどのような感じでしょうか。

「次はアジアの大会と言われているので……そろそろ対戦相手が決まって欲しいです」

──おお、つまり6月12日のシンガポール大会ですね。

「ハイ。決まればあと2週間ほど強度を上げ過ぎないで練習しろと言われています。1日ハードにやって、1日は緩めにするような感じで。再来週ぐらいからキャンプに入る予定です。試合が正式に決まればですが。これまでがレイオフが長すぎたので、試合までの期間が短いようですが、実際には2カ月あるのでちゃんと準備してシンガポールに向かうことができると思います。

なにより感覚が残っているうちに試合ができることもポジティブに捉えています」

※インタビュー後にシンガポール大会出場はなくなり、1度は7月にラスベガスでという話もあったが、冒頭にあるように8月6日のブライアン・バトル戦が決まった。

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Column MMA MMAPLANET UFC UFN200   カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ ショーン・ストリックランド ジェイソン・ウィット ジャイルトン・アルメイダ ジャック・ヘルマンソン ジュリアン・エロサ ジョン・カスタニエダ ダニーロ・マルケス チディ・ンジョグアニ デニス・ボンダル フィリップ・ロウ ブライアン・バトル マフクアンドレ・バリユー マルコム・ゴードン 平良達郎

【UFN200】試合結果 フライ級でゴードンがボンダル破り、ウェルター級でラクモノフが15連勝

【写真】ファイト・オブ・ザ・ナイトは体重オーバーのピーターソンを破ったエロサが2人分=10万ドルの総取りとなった(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」が開催された。

この前日に平良達郎のUFC契約が発表されたことで、日本での注目度が上がったフライ級戦線──オープニングマッチでマルコム・ゴードンが、UFC初陣となったデニス・ボンダルと対戦。腕十字から逃れた直後に、ボンダルが手をついてスクランブルに持ちこもうとしたところで、左ヒジが異様な方角に曲がり試合は終わった。

注目のウェルター級の1戦はカザフスタンのシャクハト・ラクモノフがガイアナ人ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスを寄せ付けず、スピニングヒールキックからパウンドアウトで圧勝している。

なおファイト・オブ・ザ・ナイトはジュリアン・エロサ×スティーブン・ピーターソンが獲得したが、ピーターソンが計量失敗だったためエロサが5万×2で10万ドルを獲得した。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ジュリアン・エロサ✖スティーブン・ピーターソン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=シャクハト・ラクモノフチディ・ンジョグアニ

UFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」
<ミドル級/5分5R>
○ショーン・ストリックランド(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
<ミドル級/5分3R>
○ニック・マキシモフ(米国)3R
判定
×プナヘラ・ソリアーノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)1R4分10秒
KO
詳細はコチラ
×カールストン・ハリス(ガイアナ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ブレンダン・アレン(米国)2R2分10秒
RNC
×サム・アルヴィー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブライアン・バトル(米国)3R
判定
×トレシャン・ゴア(米国)
<159ポンド契約/5分3R>
○ジュリアン・エロサ(米国)3R
判定
×スティーブン・ピーターソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ジョン・カスタニエダ(米国)3R1分38秒
肩固め
詳細はコチラ
×マイルス・ジョンズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ハキーム・ダラドゥ(カナダ)3R
判定
×マイク・トリザノ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○チディ・ンジョグアニ(米国)1R0分16秒
KO
詳細はコチラ
×マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
○アレクシス・デイヴィス(カナダ)3R
判定
×ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)1R2分57秒
TKO
詳細はコチラ
×ダニーロ・マルケス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○フィリップ・ロウ(米国)2R2分15秒
TKO
詳細はコチラ
×ジェイソン・ウィット(米国)
<フライ級/5分3R>
○マルコム・ゴードン(米国)1R1分22秒
TS
詳細はコチラ
×デニス・ボンダル(ウクライナ)


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MMA MMAPLANET ONE UFC UFN200   カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ ショーン・ストリックランド ジャック・ヘルマンソン ジュリアン・エロサ ダニーロ・マルケス チディ・ンジョグアニ フィリップ・ロウ ブライアン・バトル ボクシング マルコム・ゴードン 平良達郎 松場貴志

【UFN200】計量終了 今だからこそ、フライ級=ゴードン・マルコム×デニス・ボンダルに注目

【写真】日本では、これからフライ級が最もホットになる。平良のデビューに向け、予習が必要だ(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」の計量が4日(金・同)に行われた。

全13試合、26人の出場選手のなかで計量失敗はメインカードのオープニングでジュリアン・エロサと戦うスティーブン・ピーターソンのみ。フェザー級のリミットから4ポンド・オーバーで30パーセントのファイトマネーを没収され、オクタゴンに足を踏み入れることとなった。


メインの今大会唯一のランカー対決(※ランカー自体もこの両者のみ)=ミドル級5回戦で戦うジャック・ヘルマンソンとショーン・ストリックランドは、フェイスオフの際に笑顔で言葉を交わすというリラックス・モードだった。

そのメインも含めミドル級が4試合組まれており、ライトヘビー級も2試合と中重量級中心の大会で、プレリミ第1試合はフライ級のマルコム・ゴードン×デニス・ボンダルがマッチアップされている。

今回がUFCデビューとなるボンダルは、昨年2月にUFCデビューが決まっていながら3度のキャンセルや延期を経て、ようやくオクタゴンに足を踏み入れることとなった。

国境周辺の緊張感が高まっているウクライナ人ファイターのボンダルは2015年にプロMMAをデビューし、同国のローカルMMA団体World Warriors FCのフライ級チャンピオンに輝いている。ボルダルのキャリアがユニークな点は、プロのベルトを巻いた3週間後にONEがアマ組織として提携を一時期していたGAMMA世界大会に出場し、金メダルを獲得している点にある。

アマMMAでセカンドメジャーの大会で世界王者になるだけあって、ボンダルはボクシング、ムエタイ、レスリング、グラップリングを使いこなすウェルラウンダーだ。

RNC、腕十字、肩固め、そしてヒールでも勝ち星があるボンダルだが、注視したいのはフリースタイル・レスリングとタイ・クリンチの融合という部分か。首相撲もヒザだけでなく、転がすことにも長けており──。上と下から崩しつつ、削るよりもパウンドアウトとサブミッションを即仕掛け、少しでも早くフィニッシュを狙う。

対してゴードンはUFCでは3戦目(※1勝2敗、通算13勝5敗)のカナダ人ファイターでTKO、HAVOC FC、WXCのフライ級王者、Prodigyのバンタム級王者になっている。カナディアン・メジャー=TKOの王者時代には松場貴志の挑戦を受けることになっていたが、大会の延期があるなどし実現せず、コロナ禍初期にUFCへのステップアップを決めた。

今はなきショーン・トンプキンスにMMAの手ほどきを受けたゴードンは、トンプキンス門下らしくキックと柔術が合体されたMMAを駆使するが、そのなかでも少数派の柔術主体のスタイルの持ち主だ。

腕十字、三角絞め、腕ひしぎ腕固め、RNCと上からも下からも極めることができるゴードン、打撃ではやや体が流れ、顔を前に出過ぎるきらいがあるので、ここ注意が必要か。その一方で上攻め、勢いよく殴るボンダルに対しては、テイクダウンされようが下から極める可能性も十分にある。

平良達郎のUFC契約が成った今だからこそ、第1試合といえどもこのマッチは見逃すことができない。

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ショーン・ストリックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185ポンド(83.91キロ)
ニック・マキシモフ: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カールストン・ハリス: 169ポンド(76.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ブレンダン・アレン: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
スティーブン・ピーターソン: 149ポンド(57.59キロ)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジョン・カスタニエダ: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)
マイク・トリザノ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー: 184.5ポンド(83.68キロ)
チディ・ンジョグアニ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス: 135ポンド(61.24キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジャイルトン・アルメイダ: 203ポンド(92.07キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 171ポンド(77.56キロ)
フィリップ・ロウ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)
デニス・ボンダル: 125ポンド(56.7キロ)

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