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【UFN201】試合結果 ヒル大勝、ストリーグル完敗、エッガー&オナマがパフォーマンス・ボーナス!!

【写真】サウスポーからオーソにし、初弾でジョニー・ウォーカーを沈めたヒル(C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN201:UFN on ESPN+59「Walker vs Hill」が開催された。

メインのライトヘビー級でジャマール・ヒルが、ジョニー・ウォーカーをKOしオクタゴン戦績を4勝1敗とした。

UFC39戦目を迎えたジム・ミラーは右のカウンターでニコラズ・モッタをKOしUFCで23勝目を挙げた。UFC2戦目となったマーク・ストリーグルは、チェス・スケリーに2RでTKO負け。2試合連続のKO負けで、厳しい状況に。また勝者スケリーは試合後のインタビューで引退を発表している。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ジャマール・ヒル、カイル・ダウカウス、デヴィッド・オナマステファニー・エッガー

UFN201:UFN on ESPN+59「Walker vs Hill」
<ライトヘビー級/5分5R>
○ジャマール・ヒル(米国)1R2分55秒
KO
詳細はコチラ
×ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
<195ポンド契約/5分3R>
○カイル・ダウカウス(米国)1R4分59秒
ダースチョーク
×ジェイミー・ピケット(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○パーカー・ポーター(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×アラン・ボドウ(フランス)
<ライト級/5分3R>
○ジム・ミラー(米国)2R1分59秒
TKO
詳細はコチラ
×ニコラズ・モッタ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
○ジョアキン・バックリー(米国)3R
判定
×アブドゥル・ラザク(米国)
<フェザー級/5分3R>
○デヴィッド・オナマ(ウガンダ)1R4分24秒
KO
詳細はコチラ
×ガブリエル・ベニテス(メキシコ)
<女子バンタム級/5分3R>
○ステファニー・エッガー(スイス)1R3分44秒
腕十字
詳細はコチラ
×ジェシーローズ・クラーク(豪州)
<フェザー級/5分3R>
○チェス・スケリー(米国)2R2分01秒
TKO
詳細はコチラ
×マーク・ストリーグル(フィリピン)
<女子ストロー級/5分3R>
○グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)3R
判定
×ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
<バンタム級/5分3R>
○チャド・アンヘリガー(カナダ)3R3分33秒
TKO
×ジェシー・ストレーダー(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ジョナサン・ピアース(米国)3R
判定
×クリスチャン・ロドリゲス(米国)
<バンタム級/5分3R>
○マリオ・バウティスタ(米国)3R
判定
×ジェイ・ペーリン(米国)


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【UFN201】キャリア51戦目、39度目のオクタゴンへ。ジム・ミラー「殴られたら、殴り返したくなる」

【写真】今も頂点を目指す戦いの輪に入っている。そこがよりジム・ミラーを格好良くさせる (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN201:UFN on ESPN+59「Walker vs Hill」にジム・ミラーが出場し、ニコラズ・モッタと対戦する。

ジョニー・ウォーカー×ジャマール・ヒルのミドル級がメインの今大会、プレリミは7試合で女子のストロー級とバンタム級以外の男子の試合はフェザー級とバンタム級に集中している。

キャリア33勝6敗1NC、50戦を越えるキャリアのミラーは、モッタ戦がオクタゴン39戦目で、自ら最多出場記録を更新している。50戦を越えるキャリア、彼と同世代の選手も決して少なくない。ただし、UFCでこれだけ長く、キャリアの4/5を過ごしている。世界最高峰で、今の王座と挑戦としたヒエラルキーのなかで戦い続けるジム・ミラーに、その戦い続けられる理由を尋ねた。


──UFCで39戦目となるニコラズ・モッタ戦が土曜日に控えています。今の調子はいかがですか(※取材は現地時間の火曜日に行われた)。

「調子は良いよ。トレーニングキャンプもしっかりできた。もう、あとは戦うだけだ。本来、彼とは去年の9月に戦う予定だったけど、僕がコロナに感染してキャンセルになった。すっと彼と試合をするために準備をしてきたようものだよ」

──それにしても、ここまでUFCで戦ってきてまだ戦いたいと思えるものなのですか。

「今も楽しいからね。いつまでたっても、ファイトは何が起こるか分からないから楽しいんだ。俺は分かったなんてしたり顔で言うようになったら、もう戦えないよ。体に問題があれば楽しめないだろうし、練習も楽しんでいる。今は子供が4人もいて、ファイトが全てじゃない。やらないといけないことも増えた。でも、モチベーションを維持することは凄く簡単なんだ」

──ジムがモチベーションをキープする方法とは?

「キープする方法じゃないよ。殴られたら、殴り返したくなる。そういうことだよ。その気持ちがあれば戦い続けることができる。若かった頃のように戦いだけに集中するのは困難だけど、さっきも言ったように楽しいんだよ。だから、少しでも長い間楽しみ続けたい」

──数カ月に1度の試合のために、長くハードな練習を続けることも楽しめるということですね。それにしても若いファイターがどんどん出てきて、フィジカルモンスターのような選手も多いです。そのなかで年を重ねてなお彼らと戦う。どのようにして、そんな心と体を創っていけるのでしょうか。

「MMAはパズルだ。本当に色々なことを学ぶ必要がある。常に新しい武器を得ようと練習している。ジムで自分を成長させる。時には難しいこともあるよ。常に強くなり続けるなんてできないからね。それでも何かを学ぶ、何かを習う。そういう学生のような、探求心を持ち続けることが必要だと思う。その気持ちがなくて、ただ強くありたいなんて自分のエゴでしかないからね」

──MMAは時代とともに戦い方が変化しています。今やグラウンドの攻防が続くことは珍しく、寝て逆転を狙うよりも立ってイーブンに戻すことが主流です。スタンドでも、距離とタイミングをしっかりと見ていたのが、ガチャガチャと殴り合い、テイクダウン防御への意識が低く、倒されても立てば良い──レスリングに付き合って疲れることは回避する。それが現代MMAの戦い方になっているように感じます。しっかりと倒して、抑えていたジムからすると、このスタイルをどのように思っていますか。

「スポーツって常に変化するものだよ。僕だって変わる。だから新しい技術を身に着ける姿勢が必要なんだ。変化するというのは、そのスポーツにとって悪いことじゃないはずだ。それだけ新しくなっているということだしね。それが成長するということだと思うよ」

──なるほど。昔は良かったなどと言っていたら、38試合もUFCで戦えないですね。

「僕だって、昔は良かったと思うことはあるよ(笑)。2000年代の最初の頃のMMAを懐かしく感じることがね。素晴らしいファイターたちが、どの局面でも……そう、どんな状況でも戦いを回避するために動くんじゃなくて、戦っていた。それでも、戦い方は変わる。どのスポーツを見ても同じだ。皆が勝とうとする努力が、ゲームを変えるのさ。そうやって戦うモノとして、受け入れて戦うだけだよ」

──土曜日はジム・ミラーとして、どのような試合をファンに見せたいですか。

「ジム・ミラーらしい試合をしたい。戦うためにケージに入る。可能な限り圧を掛けて、ペースを握る。相手にミスをさせ、そこをつく。僕はプロMMAを50試合戦ってきた。次の試合が51戦目なんだ。簡単に勝てると思って、試合をしたことはない。そのために厳しい練習をし、自分を追い込んで試合に向かう。勝負を諦めない。そういう自分らしさを見せることができれば、最高だよ。

そうやっていること自体が楽しんだ。それが僕の人生。僕はプロフェッショナルファイターでいたいんだ。そうすることで自由を感じられる。僕は差、ある意味生き返った人間だから。重度の倦怠感を伴う病のおかされた時、そうUFC200でタカノリ・ゴミと戦った時、実は引退する準備をしていたんだ」

──えぇ、そうだったのですね!!

「でも体調が戻り、戦い続けることにした。あれ以来、いつ身を引いても構わないと思って戦っている。もう既に引退することを決めた人間だからね。幸運なことに、今も戦い続けることができている。この道を歩くことが楽しいんだよ。いつ、終わりになってもしょうがない。そう思っているからこそ、思い切り楽しんでいるんだ」

──だからこそ、皆、ジムの試合を見ると『まだ俺もできる。頑張ろう』という気持ちになれるんだと思います。

「ありがとう。そう言ってもらえると凄く嬉しいよ」

──そう思っている日本のファンに、一言お願いします。

「日本のMMAファンの皆が応援してくれることが本当に嬉しい。残念なことに、僕はまだ日本で試合をしたことがない。でも、将来的に日本で試合する可能性は残っている。ホント、日本のMMAがこのスポーツのために尽くしてくれたことに感謝しているんだ。皆、ありがとう」

■視聴方法(予定)
2月20日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFN201計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
ジョニー・ウォーカー: 206ポンド(93.44キロ)
ジャマール・ヒル: 205ポンド(92.99キロ)

<195ポンド契約/5分3R>
カイル・ダウカウス: 193.5ポンド(87.77キロ)
ジェイミー・ピケット: 194ポンド(87.99キロ)

<ヘビー級/5分3R>
パーカー・ポーター: 263ポンド(119.29キロ)
アラン・ボドウ: 256ポンド(116.11キロ)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー: 156ポンド(70.76キロ)
ニコラズ・モッタ: 154.5ポンド(70.08キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー: 183ポンド(83.00キロ)
アブドゥル・ラザク: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ベニテス: 148ポンド( 67.13キロ)
デヴィッド・オナマ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ステファニー・エッガー: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
チャス・スケリー: 146ポンド(66.22キロ)
マーク・ストリーグル: 145ポンド(65.77キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ: 116ポンド(52.62キロ)
グロリア・ジ・パウラ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジェシー・ストレーダー: 135ポンド(61.24キロ)
チャド・アンヘリガー: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース: 145.5ポンド(66.0キロ)
クリスチャン・ロドリゲス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリオ・バウティスタ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジェイ・ペーリン: 136ポンド(61.69キロ)

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MMA MMAPLANET o ONE PFL UAEW UFC UFN201   アブドゥル・ラザク アラン・ボドウ イ・ドギョム カイル・ダウカウス カイ・カラフランス クリスチャン・ロドリゲス グロリア・ジ・パウラ サイド・ヌルマゴメドフ ジム・ミラー ジャマール・ヒル ジョニー・ウォーカー ステファニー・エッガー チェス・スケリー チャド・アンヘリガー マーク・ストリーグル

【UFN201】計量終了 世田谷生まれ、慧舟會育ちのストリーグル。捲土重来&背水の陣のオクタゴン2戦目へ

【写真】レスリングのクラウチングでフェイスオフを行ったスケリーとストリーグル(C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN201:UFN on ESPN+59「Walker vs Hill」の計量が、18日(金・同)に行われた。

ジョニー・ウォーカー×ジャマール・ヒルのミドル級がメインの今大会、プレリミは7試合で女子のストロー級とバンタム級以外の男子の試合はフェザー級とバンタム級に集中している。


バンタム級が2試合、フェザー級が3試合も組まれたがプレリミメインでライト級から階級を落としてきたデヴィッド・オナマと対戦するガブリエル・ベニテスが 148ポンドと計量失敗し、ファイトマネーの30パーセントをカットされキャッチウェイトで戦うことになっている。

第2試合で顔を合わせるジョナサン・ピアースとクリスチャン・ロドリゲスは共に 145.5ポンドでクリアした。また第5試合ではマーク・ストリーグルが、オクタゴン2戦目をチェス・スケリーと戦う。

父親が世田谷のインタースクールの教師だった関係で、世田谷で生まれ育ち、高校生のときに慧舟會GODSでMMAを始めたストリーグル。サンディエゴへの大学へ進学するも、途中でプロMMAファイターに転身した。

Legend FC、ONE、URCCと日本で戦っていないのは不思議だが、アジア全域で戦ってきたストリーグルは過去にカイ・カラフランスやUAEWから今年のPFL CSに挑戦するイ・ドギョムらに一本勝ちを収めている。それでいて世界最高峰の水は全く甘くなく──UFCでは一昨年10月の初陣でサイド・ヌルマゴメドフに51秒TKO負け。今回は捲土重来もしくは背水の陣でのスケリー戦となる。

■視聴方法(予定)
2月20日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ジョニー・ウォーカー: 206ポンド(93.44キロ)
ジャマール・ヒル: 205ポンド(92.99キロ)

<195ポンド契約/5分3R>
カイル・ダウカウス: 193.5ポンド(87.77キロ)
ジェイミー・ピケット: 194ポンド(87.99キロ)

<ヘビー級/5分3R>
パーカー・ポーター: 263ポンド(119.29キロ)
アラン・ボドウ: 256ポンド(116.11キロ)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー: 156ポンド(70.76キロ)
ニコラス・モッタ: 154.5ポンド(70.08キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー: 183ポンド(83.00キロ)
アブドゥル・ラザク: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ベニテス: 148ポンド( 67.13キロ)
デヴィッド・オナマ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ステファニー・エッガー: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェス・スケリー: 146ポンド(66.22キロ)
マーク・ストリーグル: 145ポンド(65.77キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ: 116ポンド(52.62キロ)
グロリア・ジ・パウラ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジェシー・ストレーダー: 135ポンド(61.24キロ)
チャド・アンヘリガー: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース: 145.5ポンド(66.0キロ)
クリスチャン・ロドリゲス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリオ・バウティスタ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジェイ・ペーリン: 136ポンド(61.69キロ)

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DWCS S05 EP07 MMA UFC クリスチャン・ロドリゲス ジェイク・ハードリー ビチェスラブ・ボルシェフ マルティン・ブダイ

【DWCS S05 Ep07】勝者ロドリゲス、計量失敗&25歳という理由でサインなし。ジェイク・ハードリーは??

<137ポンド契約/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
レイジェス・コーテズ(米国)

この試合もロドリゲスが、計量をミスしキャッチウェイト戦に。実妹トレイシーに続き、UFC初の兄妹ファイターを目指すコーテズ。まずワンツーでボディを殴るコーテズは、ステップインからの接近戦でパンチを交換する。ヒザに右を合わせたロドリゲスが左フック、さらに跳びヒザを狙う。そのタイミングで組みついたコーテズが、ケージにロドリゲスを押し込む。ロドリゲスは肩パンチ、コーテズがヒザをボディに入れる。右エルボーを当て、ワキを潜ってバックに回ったコーテズは、正対してウィザーのロドリゲスをケージに押し込む時間が続く。

ダブルアンダーフックもテイクダウンを奪えないコーテズは、エルボーを受けて離れる。ロドリゲスは右を当て、左ジャブもヒットさせる。コーテズの右アッパーに左右のフックを返したロドリゲスが、ダブルレッグを切る。コーテズは近い距離でパンチを受けながら、組みに行くがテイクダウンは奪えず鼻血が目立って来る。ヒザを入れ、組まれても離れるロドリゲスが左ボディ、シングルを切ってバックエルボーを繰り出す。

ジャブの差し合いから、右の同士討ち。ハイへのテイクダウン狙いを切られたコーテズは再びボディを打たれ印象点を譲った。

2R、ワンツーをヒットさせたロドリゲスに対し、細かいパンチを返したコーテズがヒザのタイミングで組んでいく。テイクダウンを許さず離れたロドリゲスは、口が開くコーテズにワンツーも、右の空振りに組みつかれる。ヒザを蹴り合い、離れるとコーテズがショートのワンツーを打っていく。ドッグファイトを嫌がったか、離れたロドリゲスは左右のフックやヒザを受けそうになる。

ここから前に出たロドリゲスが左フックも、コーテズが組んでケージへ押し込む。直ぐに離れたロドリゲスはダブルレッグを切って、ヒザ蹴りからパンチも動きは落ちている。クリンチで肩を打ちつけるロドリゲスも、かなり削られてきたようだ。コーテズは離れワンツーも、ヒザを受け、左の相打ちでもロドリゲスが優勢だ。ワンツーに組んだコーテズだったが、ここもテイクダウンを奪えずヒザと肩パンチを貰って時間となった。

最終回、ワンツーの打ち合いから、ダブルレッグもスプロールされたコーテズは、動きが単調だ。ロドリゲスはワンツーからスリーを打っていくが、その3つ目で体が流れ組んだコーテズがバックに回りテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったロドリゲスが胸を合わせると、離れたコーテズはワンツー右を被弾する。

ボディにワンツーを返したコーテズは、左で殴られダブルレッグを切られる。ケージに押し込まれたロドリゲスは離れるが、直ぐにクリンチとなり肩パンチを突き上げる。両者、動きに切れがなく、特に動きが落ちたロドリゲスはまたもダブルレッグからバックを許す。前転して引き込み、スクランブルのロドリゲス。コーテズもケージに押し込むことができず、離れてジャブを打たれる。

一進一退の精神戦、最後の10秒は粗いパンチの打ち合いからコーテズがダブルレッグへ。時間まで懸命に戦った両者、タイムアップとともにダナ・ホワイト詣で──もUFCレベルの攻防とはならなかった。

結果、フルマークでロドリゲスが判定勝ち、6連勝を達成したが──ダナ・ホワイトはビチェスラブ・ボルシェフ、ジェイク・ハードリー、マルティン・ブダイと並んで彼を合格とはしなかった。

ロドリゲスが計量をパスしていれば、話は違っていたというダナ。「まだ25歳、ピークはこれから来る」と言っているが、同じくハードリーは体重オーバーを指摘されたものの、その才能を認められサインとなった。そしてハードリーも25歳。全くつじつまが合わないが、いってみればUFCは一企業──MMAというスポーツを司っている公益性のある団体ではない。

さらにいえば米国のコミッションは興行の公平性を管理する営利団体であって、スポーツ性を重視する司法機関でないことは明白だ。UFCにスポーツとしての公平性はない。ただし、MMAの最高峰である事実に変りなく、市場性、タイミング、ファイトスタイル、何がUFCで求められているかを理解してうえで、選手はここを目指さないといけない。根底にあるのは、強さ。そこに一遍の曇りもないだけに、さらに険しい頂きに感じられる。


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BELLATOR Brave CF Cage Warriors Combate Global DWCS S05 EP07 Preview UFC クリスチャン・ロドリゲス ジェイク・ハードリー ジュニア・コーテズ ブログ ミッチ・ラポーソ

【DWCS S05 Ep07】コンテンダーシリーズ第7週、注目は南ア&英国のフライ級王者ジェイク・ハードリー

【写真】ハードリーでコンテンダーシリーズ出場が必要とは、UFCは登山口までもが高くなっている (C)CAGE WARRIORS

12日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Series2021の第7週が開催される。

敗者も契約するなど、激闘続きで実のところフィニッシュ率が低下気味だったコンテンダーシリーズ2021年、前週でようやく5試合中4試合が判定に持ち込まれず、ダナ・ホワイトも引き続き4人の勝者とサインをしている。


今年のコンテンダーシリーズの特徴はより国際化が進んでいること、それでもビザ取得問題などがあり、今週じゃ10人の出場選手中半数の5選手が海外からの出場となる。また上海シリーズが予定されていたことで、アジア太平洋の選手たちが割を食った形になっているが、5人の中国人選手が今シーズンに滑り込み出場となり、こんしゅうにはシェ・ビンが出場予定だったが、リスケされている。

コンテンダーシリーズ、第7週の注目は英国人フライ級ファイターのジェイク・ハードリーだ。ハードリーは南アフリカのEFCでンカジムロ・ズルを破りフライ級王者に輝くと、Bellatorのアイルランド大会のプレリミで、現在はBRAVE CFで活躍するブレイン・オドリスコールをRNCで下すと昨年12月に英国ドメスティックMMAの頂点といえるCage Warriorsフライ王座に就いている。

サウスポーで鋭い右ジャブを伸ばし、左はレバーブローでKOできる技術を持つ。接近戦を得意としているためにパンチを被弾することもあるが、中間距離で左ミドル、より近づくとヒザ蹴り及びTDというゼロ距離での武器も有している。

TDに関しては打撃のサウスポー=右手前、レスリングではオーソで戦えるため、打撃からのラグがなく、ダックアンダー&バック奪取にも長けておりハードリーは、そこからの極めもあるだけに相当に完成度が高いファイターとして認識して良いだろう。

対するミッチ・ラポーソは米国アマMMAで二冠に輝き、プロでも5連勝中だが──先のTUF29ではアレックス・ヴォルカノフスキーの選択1位でありながら、初戦敗退しておりシーズン全体のレベルを考えても、大陸を跨いで在野のトッププロモーションでベルトを巻いてきたハードリーを相手にするには荷が重いか。ある意味、戻ってきたTUFの真価が問われる一戦でもある。

メインのバンタム級=ジュニア・コーテズ✖クリスチャン・ロドリゲスのマッチアップは、共にLFAから他プロモーションへ転じたファイターがUFCとの契約を賭けて相対する。コーテズはCombate Global、ロドリゲスはCAGE FURY FCを経てコンテンダーシリーズで戦う機会を得た。

(C)SCOTT HIRANO/COMBATE GLOBAL

スイッチヒッター、アグレッシブなストライカー風でありながら、実際は距離を遠目でカーフを蹴るコーテズは、MMAグローブでブロッキングで顔を守る。近距離ではエルボーやヒザも武器にしている。

他方、ロドリゲスは蹴りも使ボクサーでテイクダウンディフェンスやケージレスリングはお手のもの──と、両者揃って今時の北米MMAファイターで、フィニッシュ率が高い。デビュー直後から、全局面で戦うことが身についているが、コーテズは5勝1敗でロドリゲスが5勝0敗──対戦相手が強くなるなかで、どこまでこのフィニッシュ力を維持できるか。オクタゴンのレギュラーになるための一里塚が、今回の一戦となる。

■視聴方法(予定)
10月13日(水・日本時間)、午前9時~UFC FIGHT PASS

■ 対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジュニア・コーテズ(米国)
クリスチャン・ロドリゲス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ロレンゾ・フード(米国)
マルティン・ブダイ(スロバキア)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
ミッチ・ラポーソ(米国)

<ライト級/5分3R>
クリス・ダンカン(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
キャスリン・パブロツキ(米国)
マリア・シウバ(ブラジル)

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