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2024#02 45 F1 FAW2024#02 MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ トミー矢野 中谷優我

【FAW2024#02】トミー矢野がヒザ十字で中谷を秒殺「柔術家をなめんじゃねえぞ!」

<フェザー級/3分3R>
トミー矢野(ブラジル)
Def.1R0分18秒by ヒザ十字
中谷優我(日本)

トミーが右の前蹴りからダブルレッグで組みつく。中谷が小手に巻いてトップキープしようとすると、トミーが自ら潜って足関節へ。ヒザ十字を極めて秒殺勝利を収めた。

試合後、トミーは「練習でも足関節が得意で極めているんで、試合でも練習通りにできました。同じブラジル人のギレルメ選手に勝ち上がってほしいけど、中村選手も強いんで、どっちが来ても優勝できるように頑張りたいと思います。最後に言わせてください。柔術家をなめんじゃねえぞ!」とコメント。

監督のイゴール・タナベは「僕の計量失格に始まり、(トミーが)練習で気持ちが折れたこともあって心配されていたけど、これで分かってもらえたと思います。僕たちのチームは全然大丈夫なので優勝します」と語った。


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45 AB ABEMA FAW2024#02 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 イゴール・タナベ ギレルメ・ナカガワ クレベル・コイケ チャンネル トミー矢野 ホベルト・サトシ・ソウザ 中村京一郎 中村倫也 中谷優我 岡見勇信 斎藤 皇治 芦澤竜誠 青木真也

【FAW2024#02】格闘代理戦争準決勝大会、計量終了。ホラーマンとカビルンルンが、アンパンマンを食う

【写真】明日は一転、実力勝負の無慈悲な世界が待っている(C)MMAPLANET

明日、会場非公開で実施される格闘代理戦争-THE MAX-準決勝大会に先立ち、都内某所で出場4選手とワンマッチで戦う皇治と芦澤竜誠に率いられた4選手の計量が行われた。
Text by Manabu Takashima

まずは準決勝を戦う中谷優我、トミー矢野、ギレルメ・ナカガワ、中村京一郎の4選手が体重計に乗り全選手がクリアした。直後にチーム監督を交え、明日の試合に向けての共同取材に。

同番組のマッコイ斎藤ディレクターの仕切りで会見が始まると、青木真也が案の定というべきイゴール・タナベのRIZIN LANDMARK09での計量失敗を弄る。

「どうなの? 恥ずかしくないの? ここに出てきて」という言葉に、イゴールは「恥ずかしいです」と言葉少なげに対応。このやりとりは「俺だったら出てこれない。大したもんだ。明日ガンバロー、皆で」という青木のセリフで幕引きとなった。

監督→選手という順で意気込みを話すなか、中村京一郎が帯同した中村倫也監督は会見を待たずして、練習に向かってしまうというアクシデントが勃発。

質疑応答も終わろうかと言う時間になり岡見勇信監督が「会場入りの時間が間違っていましたよ」と到着して事なきをえた。

気になったのはギレルメ・ナカガワには、クレベル・コイケ監督に代わりホベルト・サトシ・ソウザが付き添っていたこと。

そのサトシは「試合が決まって旅行に行った」とクレベル不在を説明していた。


準決勝進出選手&監督の共同会見後はワンマッチ2試合=皇治推薦選手と芦澤竜星推薦選手がぶつかるという対立構造のなか4選手揃って計量をクリアした。

ここから皇治と芦澤も加わって会見となったが、その両者が揃ってマッコイ斎藤Dを口撃する。「これマッコイの嘘やん。ホラーマン×カビルンルン対決。代理戦争というよりも、この子たちが俺たちの名前を使ってチョットでも有名になって自分たちの夢を叶えてくれればそれでエェかな──と思いますけど。俺が言いたいのは、マッコイと準決勝の監督たち。お前らは誰や、と。お前らは監督か選手か。2人並んだら分からんから、俺らが呼ばれる。だからアンパンマンを気取っている実力主義のヤツは、ホラーマンとカビルンルンに感謝しろ」と皇治が口火を切る。

すると対立軸にある芦澤も「監督たちが知名度無さすぎるし、盛り上がっていないでしょ。だから普通に出ようかなって感じ。でも、NARIAGRIの選手、どこ行った。1人でしょ。だいたい(マッコイ氏に向かって)お前、焚きつけてこんなのやりやがって。嘘ばっかついてんじゃねぇか、この野郎。やんねぇぞ」と続き、選手たちが抱負を話した。

この後、質疑応答の時間となりMMAPLANETからはガブリエル・クサノに「他のプロモーションでもプロでビューという話で動いていたようですが、ここに出ることを決めたのは?」と質問し、以下のような返答があった。

ガブリエル・クサノ
「やっぱり大舞台であるし、色んな選手のアドバイスとかもらっていて。まだ18歳で若いので、これからも将来があるし、アマチュアで積んで行っている戦績もあるし。で勝てばRIZINに行けるチャンスがあるので、ここで戦うことにしました」

この後、芦澤はクサノが皇治と何も関係がないと指摘し、「なら辞めよう」と皇治が言いだすなど、ワヤクチャな共同取材が続いた。また代理戦争が盛り上がっていないという指摘にマッコイ氏は「全然、一生懸命やっていますし。実力も全然凄い選手達だし、僕はそういう風には思っていません。あとは楽屋でこの2人とは言いあいしたいと思います」と反論している。

■視聴方法(予定)
4月19日(金)
午後7時~ABEMA格闘チャンネル

■FAW2024#02 対戦カード

<フェザー級/3分3R>
ギレルメ・ナカガワ:65.6キロ
中村京一郎:65.65キロ

<フェザー級/3分3R>
中谷優我:65.75キロ
トミー矢野:65.6キロ

<63キロ契約/3分3R>
田畑魂:60.7キロ
ガブリエル・クサノ:62.4キロ

<66キロ契約/3分3R>
脇田仁:63.80キロ
袖裂雄貴:65.75キロ

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45 AB ABEMA DEEP FAW2024#02 MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ チャンネル トミー矢野 プロレス 中谷優我 松岡拓 田嶋椋 青木真也

【FAW2024#02】格闘代理戦争準決。青木真也も監督継続、中谷優我「派手な試合はできない。必死に勝つ」

【写真】青木監督の愛のムチ?で中谷は一歩一歩強くなっている(C)TAKUMI NAKAMURA

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦で、中谷優我は一般公募からエントリーした松岡拓(監督:田嶋椋)を3分3R=9分間、テイクダウン&コントロールで判定勝利した。19日(金)の準決勝ではトミー矢野(監督:イゴール・タナベ)と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

試合前日に青木監督から「負け確定」の烙印を押されながらも、いざ試合では自分のやるべきことを貫いて勝ちを手にした中谷。代理戦争という企画を通して青木監督と時間を過ごすことで確実に強くなるきっかけを手にしている。トミーとの準決勝でも愚直に勝利を目指す。


――一回戦の松岡拓戦では3分3R組みで松岡選手をコントロールし続けての勝利でした。

「対戦相手が前日に決まったというのもありますし、試合映像も少ない相手だったので、組み合う・向き合うまで分からない点が多かったんですけど、自分のやりたいことを徹底できたかなと思います」

――試合前日に相手が決まるということも含めて、自分がやるべきことを貫く練習をしてきたのですか。

「そうですね。基本的に僕は誰が相手でも同じスタイルで、自分のやりたいことを押しつける作戦というか。そういうアドバイスももらっているので、それを実践しています」

――まさにその通りの試合だったと思うのですが、あの時点では満足がいく試合でしたか。

「反省点というか、直さなきゃいけないところも多々あった試合ではありますけど、自分のやりたいことができたのかな……とは思います」

――青木監督からも「前回の試合の良かったところはかっこよくやろうとしなかったところ」と言われていましたが、自分のファイトスタイル的に、余計なことせずに自分のやるべきことだけをやるという考えですか。

「はい。初めてDEEPに出て負けたとき(2023年7月の井上竜旗戦)も、自分が貫かなきゃいけないところを譲ってしまって、判定で負けてしまったんです。その時の反省からしてもそうですし、自分のやるべきことをやらなきゃ勝てないと思って戦っています」

――試合前の抽選会で青木監督から「負け確定」という発言があったり、試合直後に監督の辞退宣言があったりと試合以外でも色んなことがありましたが、今は一連のことをどうとらえていますか。

「やっぱり青木さんにもっと認められるというか、よくやったと言われるまでいきたいなと思いますね。青木さんが『お前勝てるぞ』と思ってくれるくらいまでいきたいです」

――すべては自分が強くなるために必要なものだと受け止めていますか。

「そうですね。僕はそう感じています」

――1回戦が終わった後、練習していくなかで変わったことはありますか。

「青木さんにも常々『もっと考えてやれ』や『お前は浅はかだ』と言われ続けているんですね。それで『自分は何を考えなきゃいけないんだろう?』や『何が浅はかなんだろう?』というところから考えました。それで練習中の心境であったり、自分は淡々と練習していた部分があったんで、まだまだ足りないところは多いのですが、少しは考えながら練習に取り組めるようになったのかなとは思ってます」

――そういったことを考えると、ただ試合経験を積むのではなく、格闘代理戦争という企画で監督と二人三脚で試合したことで得られるものは大きかったのではないですか。

「はい。本当にこの2~3カ月は今までとは全く違う、すごく得たものは大きいですし、自分自身も少しずつ変わりつつあるのかなとは思っています」

――また番組内ではプロレスラーの藤田和之選手やケンドー・カシン選手ともトレーニングしていましたが、当日はどんな心境でしたか。

「怖かったですね…。何をするかも分からなかったですし、藤田さん・カシンさんがいるというのは本当に怖かったです」

――特に藤田選手からは海でボディスラム&闘魂ビンタも受けていましたが、どんなものを藤田選手から感じましたか。

「最初は怖かったのですが、藤田さんの強さやかっこよさを感じましたね。話していただいた内容もそうですし、移動中も試合前にどんな心境だったか・どうやって過ごしていたのかを教えていただいて、僕のなかではすごくいい経験をさせてもらいました」

――自分の目標を達成する、目標にしている選手になるために何が必要かを体感できたようですね。

「僕が今課題にしている『変わらなきゃいけない』っていう話をしたときに、藤田さんから『人間はきっかけがあれば変われるんだよ。一つのきっかけで変われるから』とおっしゃってくれて、藤田さん・カシンさんとトレーニングしたことが変わるきっかけになるかもしれないなと感じました。僕が変わることができたかどうか。それは金曜日の試合で分かるのかなと思います」

――今回の試合に向けて青木監督から試合の前に何か言われたことってありますか。

「この試合に向けてというのはないですが、代理戦争を通して青木さんと接する機会が増えて、感じるものはたくさんあります。きっと僕が青木さんから感じられるものって本当に浅いところでしかないと思いますが、これがプロフェッショナルなんだなというものを勉強しています」

――準決勝で対戦するトミー矢野選手にはどんな印象を持っていますか。

「トミー選手は柔術が強くて寝技に自信があって、僕も寝技に自信があるスタイルです。得意なところは一緒ですが、違うスタイルにはなると思いますし、その中で僕のスタイル、僕のやりたいことを押し付ければ勝てるんではないかと思ってます」

――まさにお互いの戦い方を貫く者同士の試合になりそうですね。

「はい。そこでは負けないぞと自分で思っているし、そこで相手を上回りたいです」

――視聴者のみなさんにはどんな試合を見せたいですか。

「代理戦争はトーナメントなので、勝ちにこだわる姿勢というか貪欲な姿勢を見せていきたいです。僕は競技として勝ちたい。ただそれだけです」

――代理戦争は色んなキャラクターの選手と監督がいますが、中谷選手も勝ちにこだわること、自分の信念を持って挑む姿、そういったものを伝えたいですか。

「そうですね」

――それでは最後ファンの皆さん、視聴者の皆さんに一言メッセージをいただけますか。

「先ほども話した通り、僕は派手な試合はできないと思いますが、必死に戦って勝って優勝することを目標にしています。僕の貪欲な勝ちへの姿勢を見ていただいて、応援していただけたらなと思います」

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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45 AB ABEMA FAW2024#02 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09   イゴール・タナベ トミー矢野 ブログ

【FAW2024#02】格闘代理戦争準決。トミー矢野「柔術を魅せて一本」&イゴール・タナベ「穴がいっぱい」

【写真】イゴールの方がリアリティTVショーにハマっている感もある感じでした(C)MMAPLANET

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦で、トミー矢野は平本蓮に率いられた向坂準之助をマウントパンチで下し、19日(金)に予定されている準決勝で中谷優我と戦うことが決まっている。
Text by Manabu Takashima

イゴール・タナベと監督&選手というよりも、友人タッグを組んだようなトミー。ムンジアル茶帯3位の柔術力は絶対で、もともとパンクラスでプロデビューが決まった状態から代理戦争に参戦した。この実力者にMMAPLANETはイゴールと共に初インタビュー。初戦突破の翌週、イゴールの計量失敗劇の影響”も”尋ねた。


──トミー選手、初めて話を伺わせていただきます。日系ブラジリアンのトミー選手ですが、監督のイゴールと同様に日本語でのコミュニケーションは全く問題ないですね。

トミー 僕は横須賀で生まれ育って小学3年生の時に、ブラジルに行きました。

──柔術を始めたのは?

トミー 4歳の時に日本で始めてブラジルでも続けていましたが、中学2年の時に日本に戻って来てからですね。本格的に練習をするようになったのは。

イゴール 僕はブラジルで生まれて3歳の時に日本にやってきたので、ブラジルの記憶がないんですよ。でもトミーは9歳から5年ぐらいいたから感じることがたくさんあったと思います。

トミー 日本とは文化もだいぶ違いますしね。親の仕事で行き来したことになるのですが、学校も変わって、生活基盤が変わるので戻ってくるのは嫌でした(笑)。

──本格的に練習を始めたのは?

トミー 愛知県のクサノ道場です。

──レアンドロ・クサノさんの?

トミー ハイ。

イゴール ジムは違うのですが、大会で良く会うようになりました。SJJIFの世界大会に出るのに、米国に一緒に行ったりもしていました。2015年、16年ぐらいからよく一緒になっています。

──格闘代理戦争に出る前にアマ・パンクラスにも出ていたように、もともとMMA思考だったのですか。

トミー そうですね。柔術を始める前にMMAを見ていて、MMAがやりたかったです。でも当時はキッズのMMAは余りなくて。柔術ですら少なかったのですが、父が柔術の練習をしていたので僕もやりだした形です。

──アマ・パンで優勝から、格闘代理戦争がなければどのようにキャリアを積もうと考えていましたか。

トミー パンクラスで4月か5月にプロデビューをするつもりでした。

──一般公募から昇格したと伺っています。

イゴール トミーから『一緒にやりたい』って連絡があって(笑)。

トミー 僕自身は、すぐにプロデビューするつもりでいたので。ただプロ5戦以内ということだったので、自分にはまだ早いかなという気持ちもありました。それでも、挑戦すること……自分を試したかったという気持ちが強かったです。

──撮影があって、カメラが回っている中で格闘技の練習をして、試合をするのはどのような感覚でいましたか。

トミー 今まで無かった経験です。でも、ずっと前からファイターになりたいと思っていたので、そういうことが早いタイミングに実現したぐらいだと考えています。

──1回戦当日は4試合目でしたが、待ち時間が長かったことはどのように感じられましたか。

トミー 早く試合がしたくてしょうがなかったです。休憩が長くて……。

イゴール 僕は減量が辛かったです(苦)。ただ撮影開始が試合の2、3週間前だったので……自分の試合が終わってから、まぁ試合をしていないのですが、さまざまなことが起き……。開き直りではないですが、格闘代理戦争があって、逆に良かったかと思いました。やらないといけないことが、目の前にあったので。

──RIZIN LANDMARK09の計量失敗&欠場で、精神的にも厳しかったところ格闘代理戦争があって助かったということですね。

イゴール そうです。本当に……。代理戦争があって良かったです。

──イゴールが精神的に揺れているのを見て、トミー自身はどのような気持ちでしたか。

トミー イゴールのことは知っているので、そこまで心配はしていなかったです。

イゴール 揺れてはいないです。ドスンと奈落の底に落ちて、そこから持ち直して上向きなので。何回も落ち込んで、持ち直してとかっていうのはなかったです。ただ、自分の計量失敗で撮影とかが無くなると、トミーに申し訳ないというのは考えていました。

──それはないかと。逆にネタに出来る人がいるわけですし。ところで初戦が終わって準決勝の抽選があった時、誰と戦いたいと思っていましたか。

トミー 特に……いなかったです。

イゴール 残った人のなかでは、中谷さんが一番相性が良いかとは思っていました。

──そして中谷選手に決まった時は?

トミー まぁ、安心しました(笑)。

──相手側の監督は青木選手ですが、その辺りは?

イゴール 嫌でした(笑)。中谷選手は良かったけど、青木さんは嫌でした。

──絡まれたくないですよね。

イゴール 絡まれるだけでも嫌なのに、あの後に見事な失態があるので……。計量の時に顔を合わすのが、嫌でしょうがないです。

──監督が、このような気持ちになっていますが。

トミー 僕は大丈夫です(笑)。

──さきほど、「安心した」と言われていましたが、そこはどういう部分から。

トミー 他の選手の方が、リスキーです。中谷選手はお互いにグラップラーなので、どちらが自分の得意なパターンに持ち込めるのかだと思います。

──中村選手だと、打撃が嫌でしたか。

トミー 一発のあるストライカーですし。それと体格的にも、僕は本来バンタム級なので。

──対してギレルメ・ナカガワ選手が相手だと、MMA云々よりもグラップリング能力のぶつかり合いになるのかと。

イゴール MMAでやる必要はないです。グラップリングで戦えば良くて。

──対して中谷選手はテイクダウン&トップ狙いという攻撃が予想されますが、トミーからするとガードを取ってもグラウンドは庭ではないですか。

トミーその通りです。打撃がなくて、組んでくると嬉しいです。ただ時間が短いので、なるべく上を取りたいですけどね。テイクダウンを狙ってきても、切ってバックに回る。もしくは、自分が逆に倒す。下には余りなりたくないです。

イゴール 中谷選手はグラップラーですけど、柔道ベースで極めがない。あのスタイルを究めていくと、後々やり辛い相手にはなると思います。まだ彼は、そこまで完成していない。あのスタイルが出来上がっていないから、穴がいっぱいあります。やってくることは決まっています。

あの戦い方が凄くレベルアップすると、青木さんのようになれると思います。でも現時点は穴があるし、トミーが言ったように上から攻めたいです。下からでも極めることはできますが、試合タイムが短いので。上から攻めて極めたいです。

──では気の早い話になりますが、決勝の相手はどちらに勝ち上がってきて欲しいですか。

イゴール どっちも嫌ですけど京一郎君の方が、穴がハッキリしています。ギレルメは面倒くさい。僕のなかではトミーの方が強いのですが、ギレルメは柔術の選手です。差があっても、極めを防ぐことはできます。対して京一郎君は打撃の恐怖はあるけど、トミーが勝てるところもハッキリしています。

トミー 僕はギレルメに勝ち上がってきて欲しいです。

──おおッ! 監督と意見が違いますね。

トミー 2人とも柔術家なので、2人で決勝を戦えば柔術も盛り上がります。ただ、京一郎選手が勝ち上がってくると思っています。

──では監督、先日の計量失敗と今後に関してですが。これからもウェルター級で戦っていく予定なのでしょうか。

イゴール ウェルター級が適正階級だと思っています。

──計量失敗は良くないですが、誰にでも起こり得る交通事故だと思っています。

イゴール 交通事故……。今回は僕の自爆です。自分がミスをしたから、落とせなかった。なので交通事故に遭ったとは思っていないです。自分のミスで交通事故を起こしたので。偶然起こったわけでなく、ミスがあった。何をミスしたのかも、自分で分かっています。今後、同じミスを犯さないことが大切です。

──トラウマにならないことを願っています。心無い批判もあったでしょうし。

イゴール そこは平気です。家族も、友達もいます。ずっと落ち込んでいられないし、そこはもう開き直っています。

──あとストラッサー選手のマイク。あれだけ怒って、最後に「でも許す」。吉本新喜劇かと思ってずっこけそうになりました(笑)。

トミー アハハハハハ。

イゴール 心が救われました。ストラッサー選手が本当にああいう風に思ってくれていると信じています。僕のことを「叩くな」ともいってくれましたし。とにかく計量を失敗したのは、僕なので。他の人が計量をミスした時は、自分もSNSで触れることなくても「ヤバいだろう、それは」とか思っていましたし。だから言われて当然で。それでも「許す」と言ってもらえたことは、ホッとしました。

──ストラッサー選手は「超RIZINで」と榊原CEOに呼びかける図々しさも持っています(笑)。

イゴール それは……僕は言われたところで戦うだけで。自分から何か発言する権利は今の僕にはないです。

──押忍。では最後にトミー、準決勝に向けて意気込みの方を宜しくお願いします。

トミー 今回も必ず勝ちます。柔術を魅せて、一本を取りたいです。その勢いで格闘代理戦争で優勝してRIZINに出たいと思います。

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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【ABEMA】格闘代理戦争 優勝者は超RIZIN.3に出場!

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ABEMAの大ヒット企画「格闘代理戦争」。その最新シーズン『格闘代理戦争-THE MAX-』が絶賛配信中ですが、今回のトーナメント勝者が7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催される超RIZIN.3に出場出来る事が発表されました。

放送内でRIZIN榊原信行CEOを直撃。優勝した選手にRIZINに出場する権利をもらえないかと直談判すると、「いいんじゃないですか?この4人の中で勝った選手をRIZINのオープニングファイトとか、フューチャーする形で出すとか」と応じました。さらに踏み込んで超RIZIN.3への出場も明言。選手にとってはこれ以上なくモチベーションが上ったでしょう。

現在準決勝に残っているのは以下4選手。
中村京一郎(岡見勇信&中村倫也推薦)
中谷優我(青木真也推薦)
ギレルメ・ナカガワ(クレベル・コイケ推薦)
トミー矢野(イゴール・タナベ推薦)

当然ながら知名度は低く、どんな選手がまだピンと来ませんが、かねてからRIZINが掲げている若手選手の育成やトライアウトにも通じる趣向。ABEMA的にもRIZINとの関わり合いが出来た事で格闘代理戦争の注目度が増すというメリットがあります。

RIZINも ABEMAも選手も、そして視聴者もプラスに働く企画。現に視聴をサボり気味だった私もちょっと見てみようと思いましたもん。超RIZIN.3をより楽しむためのエッセンス。次回配信は生で見ておこう。
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45 AB ABEMA F1 MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09   アルマン・アシモフ イゴール・タナベ キック シン・ユリ ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー ブアカーオ・バンチャメーク ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎 中村優作 久保優太 井上直樹 佐藤将光 山本アーセン 武田光司 萩原京平 貴賢神 金太郎 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】計量終了 イゴール計量失敗に怒りのストラッサー「舐めるな!!」&中村優作は笑顔

【写真】イゴール×ストラッサーは実現するのか…… (C)MMAPLANET

明日23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09のパブリック計量が大阪市阿倍野区のあべのキューズモール内スカイコートで行われた。
Text by Manabu Takashima

2年4カ月振りの神戸大会のパブリック計量は会場から約40キロ離れた大阪第三のターミナル=天王寺(=阿倍野)の屋外ステージで実施され、寒さに負けない熱を持つ関西のファンに出場選手達が応えて、肉体美を披露した。

メインで戦うホベルト・サトシ・ソウザと中村K太郎は、それぞれ70.85キロと70.8キロでパス。記念撮影時にKポーズを取ったK太郎は、一切体の軸がブレることがなかった。1月31日の会見の時には途中で、サトシが支える瞬間があったが、さすがにしっかりと仕上がっているK太郎だった。


このアシモフの何も感じていない感が――怖い

なお本戦&オープニング全15試合で計量失敗の選手が2名。

1人は本戦第一試合で中村優作と対戦するアルマン・アシモフが2.4 キロ・オーバーに。パブリック計量時に、アシモフは何を想ってか中村に握手を求め、中村はその手を握り返す。さらにフェイスオフの際には、RIZINガールの正面に立つギャグが滑りまくった――根が良いヤツ過ぎる――中村は、自らアシモフに握手を求めていた。

もう1人、計量失敗となったイゴール・タナベは3.25キロの超過で体調を鑑みて公開計量の場に姿を見せることはなかった。1人でメディアの撮影を応じた対戦相手のストラッサー起一は非常に険しい表情から、「舐めるな」と叫び、ステージを後にした。

現時点でこの2試合が明日、行われるかどうかは発表がないが、実現させるためには一定の試合時間前に体重を測り、リカバリーの上限を決めたうえでのキャッチウェイトというのが妥当な線か。いずれにせよ、当日の体重差と健康面を考慮されての決定となろう。

アシモフは最終的に2.4キロ・オーバーだったが、残り1キロの時点まで体重を落としていたという話も伝わってくるが……計量後に記者席の後ろに陣取った中村優作は、周囲に「俺は戦います」という言葉を漏らしていた。

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■RIZIN LANDMARK09計量結果

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ:70.85キロ
中村K太郎:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
武田光司:65.95キロ
萩原京平:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
井上直樹:60.9キロ
佐藤将光:61.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA:48.85キロ
シン・ユリ:48.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ:80.25キロ
ストラッサー起一:76.8キロ

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉:56.7キロ
山本アーセン:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
金太郎:61.0キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.95キロ

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神:118.05キロ
コーディー・ジェラベック:99.4キロ

<フェザー級/5分3R>
久保優太:65.9キロ
高橋遼伍:65.85キロ

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク:73.85キロ
木村“フィリップ”ミノル:73.7キロ

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也:69.95キロ
蛇鬼将矢:69.95キロ

<フライ級/3分3R>
中村優作:56.95キロ
アルマン・アシモフ:59.40キロ

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45 AB ABEMA DEEP F1 MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09 UFC アキラ イゴール・タナベ キック シン・ユリ ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー デミアン・マイア フランク・カマチョ ブアカーオ・バンチャメーク ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎 中村優作 久保優太 井上直樹 佐藤将光 修斗 山本アーセン 武田光司 江藤公洋 萩原京平 貴賢神 金太郎 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】サトシ戦へ。RIZINライト級の逆・黒船=中村K太郎「キャンって言わせてやります」

【写真】この後、DEEPライト級王者となる江藤公洋と国内ライト級トップ・ガチスパー(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザと戦う中村K太郎。
Text by Manabu Takashima

国内ウェルター級最強の男が、実に10年振りにライト級に階級を落としてくる。UFC参戦2度、修斗、DEEP、戦極とJ-MMAのトップに君臨したK太郎は、RIZINライト級勢にとって逆・黒船といえる。

いきなりのチャンピオンとのノンタイトル戦が、今後のRIZINライト級戦線にどのような影響を与えるのか。江藤公洋との激しすぎるMMAスパーの後で、K太郎に話を訊いた。


──ここにきてライト級に転向。会見では「自然と痩せてきた」ということを言われていましたが、真相の方は?

「本当に加齢なのか、そんなに食欲もなくて。普段通りに練習をしていたら、70キロ代に落ちることも普通にあって。そうなるとウェルター級でやることは難しい。それにライト級の方が層が厚いですし、RIZINで戦っていく上でも戦いたい相手、盛り上がる相手が多いので落としました」

──最後のライト級がいつだったのか、サッと思い出せないレベルです。

「いつだろう……アドリアン・マルチンス戦ですかね(2008年9月23日)。元々ウェルター級で最初にUFCと契約した時の3戦目でライト級に初めて落として(ロブ・エマーソン戦、2008年2月2日)。あぁ、でもマルチンス戦の後もライト級でやっていますね。それからもウェルター級の試合が多かったですけど、(携帯で戦績をチェックしながら)PXCでフランク・カマチョに判定負けした時(2014年2月28日)が、ライト級で戦った最後の試合です」

──いずれにせよ10年ぶり以上のライト級マッチということになります。カマチョ戦後にウェルター級一本になったのは?

「減量がきつ過ぎました。『これは、何試合も戦うのは難しい』という感じになりました」

──それが10年を経て、ライト級に。加齢が原因だと体重を落とすのは難しいかと思うのですが、代謝が落ちて。

「さっきも言いましたけど、食が細くなってきたので。そもそもウェルター級の最初の頃はナチュラルで戦っていました。減量がないぐらいだったので、頑張って増やして。それで最大92、93キロぐらいまで行って。でも試合が定期的だったわけでもなくて、食事もウェルター級の体格を維持しようという意識もなくて。そうなると段々と細くなってきました。食べるモノが変わったというのもあるかと思います。以前はカロリーの高いモノを摂っていて、それでも周囲のウェルター級の選手ほどは食べていなかったですけど」

──そこから年を重ね、食事の内容も変わったと。

「そうですね、単純に量が減り、脂っこいモノもたくさんは食べないです」

──細くなってストレングス、パワー、瞬発力系の動きは?

「多少落ちたと思います(笑)。まぁ、質力が落ちていることが心配されますけど、適正階級になりスピードが上がったり、柔軟性が増しました。動きやすくなっている面もあるので、そんなに心配はしていないです」

──何よりライト級転向初戦がホベルト・サトシ戦。ウェルター級とはチャンスの数が明白に違います。

「いきなり……評価されているのか、有難いです。ビックリしました」

──K太郎選手自身は、一発目は誰と考えていましたか。

「矢地(祐介)です(笑)」

──アハハハ、後輩だけに呼び捨てで。

「ハイ。武田(光司)選手とかもあるかと思っていたのですが、フェザー級に落としたので。でもサトシになって嬉しいです」

──チャンピオンとノンタイトル戦とはいえ、いきなりの大チャンス。今日は江藤公洋選手とのMMAスパーを拝見させていただいたのですが、打撃をしっかりと入れて際も遠慮がない。テイクダウンと組みの強い2人のガチスパーは、柔術家のサトシ選手と戦ううえでも生きる練習に感じました。

「その通りです。組みは全力で、打撃はそうじゃないというのが普通の練習なので。そのなかで週に一度、この練習があるのは大きいですね」

──ではグラップリングの練習は誰と?

「アキラ選手、村山(暁洋)さん、それと泉武司選手とやっています」

──サトシ戦が決まっても、柔術系とは練習をしていないのですか。

「そっちの人とはそんなに……。そもそも寝技の展開を創らせなければ怖くないので。MMAの選手とグラップリングをやっていると、上の取り合いになって。そこが強化されれば、良いので。際の打撃、その前とか自分からタイミングを創ることがキーポイントになると思います。

タイロン・ウッドリーとデミアン・マイア戦ですね。UFC史上、一番多くのテイクダウンをアタックしたマイアが全て返された。ただし、ああいう風に突き放すだけでなく打撃を入れます」

──引き込んで来られたら。

「そこは付き合わないで、立てば良い」

──う~ん、上手くハマれば万人受けするファイトにはならない(笑)。

「残念ながら(笑)」

──ADCC世界大会4位、グラップリングでも生けるのではないかと期待しているのですが。

「まぁ、そうですね(微笑)。サトシもグラップリングでは、道着ほど大きなタイトルを取っていないですしね。だから、そこも自信がないわけじゃないので。スタイル的にもクラシカルで。最近のレッグロックを混ぜたモノを使ってくるわけじゃないですし、対処はしやすいところでもあります。

でも深入りをしても、相手が安心できる時間が増えてしまうので。そういう時間は増やさない方が良いです」

──選手間ではK太郎選手だろうという声が、まま聞かれました。技術的な比較と同時に「やってくれ」という期待感も伝わってきました。

「それはもう色々なところで金原×クレベルに近い構図だと言われていますし(笑)。そういう古参のファンの期待に応えて、やっつけたいです。今年で40歳、ここでサトシと戦えることは光栄ですし、嬉しいです」

──リングでなく、ケージです。

「僕にとってアドバンテージになると思います」

──では最後に意気込みを一言お願いします。

「ハイ。なんかライト層なのか、下馬評ではサトシ有利という意見が目立っていたので──キャンって言わせてやります(笑)」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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【RIZIN LANDMARK09】中村K太郎戦、ホベルト・サトシ「MMAでも下になることは厭わない」

【写真】対戦が発表された直後、表情は穏やかなサトシだった(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザが中村K太郎と対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年7月にスクランブル発進でパトリッキー・フレイレに敗れて以来、8カ月ぶりの復帰戦となるサトシは、そのパトリッキー戦で拳を負傷したもののメンタルが落ちることが無かったという。

勝っても負けても、人として中身が変わらないことを信条としているが、それでもAJ・マッキー~パトリッキーに喫した敗北の連鎖を絶対に止めなければいけない。選手間、コア層の評価&指示を受けるK太郎との再起戦に向かうサトシが、1月31日の会見で話していたこととは――。


――中村K太郎選手との試合が発表された会見が、ほんの少し前に終わりました。今の気落ちは?

「最初はナーバスだったよ。皆が注目して、試合について尋ねるからね。フェイスオフや計量の時と比べると、記者会見は神経質になりがちで」

──えっ、そうなのですか。

「まだ試合まで2カ月もあって──それまで契約書……紙の上で見たり、話して耳で聞いていた相手が目の前に現れるのが記者会見だから。こうなると、『あぁ、本当に試合があるんだ』っていう気持ちになって。なんだか、面白いね。同時に試合に向けて集中力が増す。ファイトがある、それはホームに帰ってきたようなものだから。やる気が増すよね」

──会見でK太郎選手は、いつもユーモアたっぷりな返答が多いです。そのことについて、どう思いましたか。

「シリアスになったり、面白くなったり、変わっているよ(笑)。でも何も私に影響を与えることはない。彼の態度で私が変わることはないから。ただ試合に集中する。試合で勝つことに集中しているよ。彼が何をしようが、何もしないでいようが……何を話そうが一切関係ない」

──ではもう去年の7月の話になりますが、パトリッキー・フレイレとの試合にショートノーティスで応じた。あのハイリスク&ハイリターンの試合に敗れたことをどのように考えていますか。成功例が鈴木千裕選手で、サトシ選手の場合は黒星が一つつきました。

「あのショートノーティスの試合に関しては、プレッシャーを感じないようにしていた。ただ楽しむということは、試合前にも言っていたしね。もちろん、勝つために戦ったよ。確かに試合まで1週間しか時間はなかった。でも、普段からずっと練習はしているわけだし。それはいつだって試合があるようなもので。勿論、試合が決まると、より明確に自分のやるべきことが分かって、そこに従って練習をするようになるけどね。あの試合に関しては負けたよ。色んな人もそこを指摘するけど、私自身はそれほど気持ちが落ちたりはしなかった。今もネガティブな感情は持っていない。

そりゃあ、AJ(マッキー)に負けたことは関してはガッカリしたよ。あの時は2カ月間、AJに勝つことだけに集中していたから。100パーセント掛けていた。パトリッキーと戦った時は、あの時の100パーセントで戦った。でも、それは私の100パーセントではないし。

体力的なことよりも、ここまで上位の試合をするときに一番問題はなのは、気持ちだ。精神面が万全でないと自分がどう戦うのか、自分自身を掌握できない。そこが一番ハードなところなんだよ、ショートノーティスで試合を受けるということは」

──つまりパトリッキーと戦った時は、精神的に万全だったわけじゃないということですね。しかし、敗北は敗北で戦績に傷がついてしまいました。プロフェッショナル・ファイターとして、その辺りはどのように考えていますか。

「そこは本当に気にしていないよ。勝負には勝ち負けはつきものだから。ジョニー・ケースと戦って初めて敗北を経験した時に、その辺りの感情の持っていきかたは学んだよ。勝っても、負けても中身が変わらないことが大切だって。それはクレベルにも言えることで。クレベルが金原に負けた時、私もショックだし彼もショックを受けていた。パトリッキーに負けた時も、同じだよ。ただ試合には負けても、私は私でいること。何も変わらない。勝っても負けても、そして誰に何を言われようとも私という人間は何も変わらない。

逆にRIZINに大切な大会で、AJが来日できなくなって代役をお願いされた。それで戦いを受けないようなことをした方が、漢として何かを失っていたはずだと思っている」

──押忍。そしてあれから半年、試合の時は約8カ月後になりますが、この時期に再起戦を行うのはプラン通りだったのでしょうか。

「大晦日には試合をしたかった。でも、拳の状態が100パーセントではなかったから見送ることにしたんだ」

──その負傷とは……。

「そう、パトリッキーとの試合の初回で折れた。試合後、1カ月全く練習をしなかった。ジムにも行かなかった。1カ月もジムに行かないなんて、私の人生で初めてのことだったよ。でも、そのおかげでリフレッシュできた。より熱心に練習するようになった。ただ12月になってクレベルとスパーをした時、拳に痛みを感じた。私が殴った時だけでなく、ヒザやヒジをブロックした時にも。

大晦日に試合をしていたら、万全の状態で戦えなかったはずだよ。それは拳が痛いからではなくて、私の精神状態がそこを気にしてしまうから。正直、年が明けてもまだ100パーセントじゃない。でも、3月には何も問題ではなくなっているよ」

──ところでK太郎選手との試合は、MMAとはいえ両者のグラップラーという側面も注目されています。K太郎選手はプロのグラップリングの試合は長い間出てしませんが、2009年にはADCC世界大会77キロ級で4位になっています。彼のピュア・グラップリングにおける実力をどのように捉えていますか。

「グラップリング・ファイトで、彼は間違いなく強い。優れたグラップラーだ。素早いバック奪取と、精度の高いRNCを持っている。以前から言って来たことだけど、彼はウェルター級では日本一のグラップラーだと思っている」

──もしグラップリングでK太郎選手と戦うとしたら?

「楽しいだろうね。将来、彼がグラップリングに集中し、私が柔術にフォーカスするようになった時、RIZINがグラップリングマッチを組んでくれると凄く面白い試合になるだろうね(笑)」

──技術的にサトシ選手と比較して、どのように評価していますか。

「私と彼のスタイルは、少し違う。彼はトップゲームを得意として、バックチョークが最大の武器だ。私は三角絞め、腕十字と下からの攻撃を得意としている。グラップリングはグラップリングだけど、ストロングポイントが違うよね。私の方が動きが多くて、爆発力もある。彼はコントロール重視のドミネイト型だ」

──だからこそ、興味深いです。削ってミスをさせるK太郎と選手と、動いてミスを誘うサトシ選手。この構図はMMAにも当てはまるでしょうか。

「そこに関しては、教え子にもよく話している事なんだ。グラップリングとMMAグラップリングは違う。まずグローブの存在がある。良いポジションを奪われた時、グローブがあるとエスケープが難しくなる。グラップリングなら容易い。グラップリングはもっと動くことができるからね。

そして下になってハーフガードを取ったとしよう。グラップリングだと、リラックスしていられるポジションだ。でもMMAでは、全く気を緩めることなんてできない。エルボーとパンチを打たれる。グラップリングと、MMAグラップリングは全く違う。ただ、どうなんだろうね。私と彼がMMAで戦うと……。

私はMMAでも、下になることは厭わない。トップでも、ボトムでも。トップで居心地が良ければトップで戦う。引き込んだ方が良いなら、引き込む。私はどっちの局面になっても平気だから」

──ではK太郎選手のサイズに関しては?

「少し、私より大きいね。でも、それが問題になることもない。体格差は心配材料にならない」

──今サトシ選手は2連敗中ですが、3連敗はさすがにまずいと捉える選手が多いです。

「そうだね。と同時に、RIZINで戦う試合はいつだってプレッシャーを感じている。私はチャンピオンで、ベルトが家にある。ただ勝つために集中して、試合当日を迎えたい。そして、この試合は日本語でいえば、ゼッタイニ・マケハユルサレナイ(笑)。そういう試合だと心得ているよ」

──サトシ選手、会見後の慌ただしいなかインタビューを受けていただきありがとうございました。ところで全くこの試合に関係ないのですが、ルオトロ兄弟など新しい世代のグラップラーについて、サトシ選手はどのような印象を持っていますか。

「凄いよ。信じられない動きをしている。全く止まらない。足関節、腕十字、RNCと常にフィニッシュを狙っている。それを可能にしているのが、防御力の高さだね」

──いの日か……。

「アハハハハハ。そうだね」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ ギレルメ・ナカガワ クレベル・コイケ トミー矢野 中村京一郎 中村倫也 中谷優我 岡見勇信 青木真也

【FAW2024#02】格闘代理戦争、準決勝の組み合わせ決定!中谷×矢野、中村×ナカガワ

15日(金)に格闘代理戦争 THE MAXの一回戦が行われ、試合後に準決勝の組み合わせ抽選会が行われた。

一回戦を突破した中村京一郎(監督:岡見勇信&中村倫也)、中谷優我(監督:青木真也)、ギレルメ・ナカガワ(監督:クレベル・コイケ)、トミー矢野(監督:イゴール・タナベ)がケージに登場。

抽選の結果、準決勝の組み合わせは中谷優我×トミー矢野、中村京一郎×ギレルメ・ナカガワとなった。

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45 AB MMA MMAPLANET o RIZIN イゴール・タナベ トミー矢野 向坂準之助

【FAW2024#01】矢野がマウントパンチで向坂に圧勝!タナベ監督「僕よりMMAが出来上がっている」

<69キロ契約/3分3R>
トミー矢野(ブラジル)
Def.1R2分33秒 by TKO
向坂準之助(日本)

サウスポーの向坂が左ストレートを顔とボディに散らす。矢野は左の蹴りを取ってグラウンドに引き込むが、向坂は足を抜いて脱出する。スタンドで再開になると矢野がダブルレッグでテイクダウンし、マウントポジションに移行してパンチを連打。何とか耐える向坂だったが、矢野のパンチを浴び続けたため、レフェリーが試合を止めた。

試合後、矢野は周囲への感謝の言葉を述べ、RIZINでの試合を控えるイゴール・タナベに勝利のバトンタッチ。タナベは「僕よりMMAが出来上がってますね。うれしいけど悔しいところもあります。(笑)これからも全試合決着つけるつもりでいきます!」と矢野を祝福した。


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