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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN244   ブランドン・ロイヴァル 平良達郎

【UFN244】3Rと5RだけでもMMA史に残る大激闘の末──平良達郎、ロイヴァルに1-2で半歩及ばず

<フライ級/5分5R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
平良達郎(日本)

サウスポーのロイヴァルに対し、平良は左ハイをかわして距離を詰める仕草を見せる。蹴りだけでなくジャブも見えている平良は、左ミドルをキャッチしてシングルレッグへ。ギロチンを組ませず、ケージに押し込むも自らリリースする。平良は左に右をカウンターで合わせ、左ミドルをブロックして右インローを蹴る。ハイを多用するロイヴァルは、平良の状態を起こさせる作戦か。

平良の右に、今度はロイヴァルが左を合わせ、左ミドルへ。左ストレートをクリーンヒットされた平良は、まっすぐ下がりたいくない。ステップインにパンチを合わせに行くロイヴァルが、ミドルからスピニングバックフィストを繰り出す。さらに左ハイから左ストレートのコンビを見せたロイヴァルだが、平良は右を合わせると細かいパンチを纏めてダブルレッグでテイクダウン。ロイヴァルが内掛けで足関を狙い、足を抜いた平良に組み直させず初回を終えた。

2R、左の蹴りに右、そしてワンツーを繰り出した平良。続いて右を当てると、ヒザ蹴りにボディロックからバックを取る。ケージを蹴ってグラウンドに持ち込んだ平良は、ボディトライアングルを完成させる。腰をずらしにかかるロイヴァルに対し、殴ってオタツで捻りつつバックを取り切った平良。ロイヴァルは正座状態のとなり、リストをとって懸命に防御する。ロールも潰し、ネルソンで前方に落とされるのを防ぎロイヴァルを捻る平良が左腕で絞めにかかる。

ロイヴァルも巧みな防御を見せるが、平良はマウントに移行する。暴れて潜ったロイヴァルのシングルにも平良はバックに回る。ここでロイヴァルは引き込み、背中をつける。足関からのスクランブルに、平良は背中をドンと押して間合い取り直す力強さを見せた。

3R、右目の下が大きく腫れたロイヴァル。平良は左から右を振るう。さらにジャブを当てると、左に道を合わせようとする。右を振るってダブルレッグの平良に、ロイヴァルがヒザを当て、組まれてもエルボーを落とす。さらにヒザを見せたロイヴァルが離れると、左を当てる。ヒジがやや効いたか、やや動が少なくなった平良にロイヴァルがンヒアリを当てパンチを纏める。

動きが落ちた平良はテイクダウン狙いも、逆に倒されシングルを切られる。組みに行った平良にヒザを入れたロイヴァルは動きが止まった平良からバックを取ると時間を置くことなく腕十字に。これが幸いし、腕を抜いた平良は三角に移行させず担ぎパス。スンランブルでバックに回るとボディトライアングルに。平良はRNCをセット。30秒、絞め続けるもロイヴァルが逃げ切った。

4R、ここまで2つのラウンドを落としている平良だが、ポイントよりも問題はスタミナとダメージの蓄積だ。圧をかけるロイヴァルに対し、平良が左ジャブを当てる。さらに右を伸ばした平良は、左を受けても下がらずシングルからボディロック、バックに。ケージを使わせずテイクダウンを奪った平良は足のフックを嫌がるロイヴァルから、しっかりと四の字フックに入る。前方に落としたいロイヴァルは、ここも正座。前転するようにグラウンドに戻り、平良はボディトライアングルを続けRNCの機会を伺う。パンチに転じた平良は半身、仰向けと動こうとするロイヴァルを制してエルボーを打ちつける。

後方からエルボーを入れ、ロイヴァルの前転を潰して背中を伸ばさせた平良は肩固めへ。ここからRNCに移行できる鉄壁のポジション&コントロールを続けた平良は、ロイヴァルの左腕もフックし、絞めを伺う。最後は足を戻し、ディープハーフからシングルを狙ったロイヴァルも決して諦めない気持ちの強さを見せ続けた。

イーブンで迎えた最終回、勢いは平良にあると思いたい──が、一発のジャブ、ヒザで流れは変わる。左を伸ばすロイヴァル、ジャブからワンツーの左を入れる。平良はテイクダウンのフェイクから右ハイ。さらに組みに行くと見せた平良が右を当てると、ロイヴァルが左を打ち込む。ロイヴァルが左、平良もジャブを当てる。スタンド戦から平良が右を再度当ててテイクダダウン!!  バックを取られるの嫌がったロイヴァルが背中をつけ平良は、上四方で抑える。と、ロイヴァルがレッスルアップからダブルレッグで上を取りにかかる。バックを譲って立ち上がった平良は、スラムダウンにも胸を合わせて離れる。

勝負の残り2分、左を当てて前に出るロイヴァルがワンツー。平良のジャブに左を合わせる。平良はシングルに出るが、倒せない。離れたロイヴァルがヒザ、平良も右を打ち込む。ロイヴァルがスピニングバックフィストを空振りし尻もちをつくが、直ぐに立ち上がる。平良のテイクダウン狙いにギロチンをセットしたロイヴァルが、後方に回転してマウントへ。背中を見せた平良を捕えたロイヴァルはRNCからパンチに転じ、またも腕十字へ。ここは3Rと違い腹ばいの平良の動きを止め、タイムアップに。

年間ベストバウト級のファイト、大会場のメインでもおかしくない激闘&最高のMMAは──2-1でロイヴァルを凱歌があがった。目頭を押さえた平良を抱きしめ、声を掛けたロイヴァルは「こんなにハードな試合にしたくなかった。接戦になるとは思っていたけど。タイラ、コロラドに来たら求めることは全て応じる。タイラ、ブラザー、お前はきっとチャンピオンになる」と話し、3Rと5Rは凄まじい戦いだったとマイケル・ビスピンに振られると「あんな風になるとは。最初の2分はどうなるかと。次? トップ5の全てに勝っている。次はタイトルショットだ。カイ・アサクラ、俺は日本へ行く。パントージャ、俺はブラジルに行く。次はタイトルショット、そのための交渉しかしない」とFワードを連発した。

キャリア初黒星の平良。勝機もあった。最高レベルの戦いで勝つための課題も見えた。ワールドクラスの実力を示したうえでのスプリット判定負け、胸を張り、顔を上げて明日を迎えて欲しい。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN244 パク・ジュンヨン ブラッド・タヴァレス

【UFN244】初回にダウンを喫した鉄亀パク・ジュンヨンが腹を効かせ、挽回。2-1でタヴァレスを下す

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン(韓国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ブラッド・タヴァレス(米国)

オクタゴン25戦目のタヴァレスが、パク・ジュンヨンの右ローに左フックに続く右ストレートをカウンターで打ち込みダウンを奪う。パウンドに背中を見せたパク・ジュンヨンのバックを制したタヴァレスだが、足のフックが緩くスクランブルからスタンドの打撃戦に戻る。パク・ジュンヨンが右から左ボディを入れ、ジャブで圧を強める。さらにボディを入れ、右エルボーを放ったパク・ジュンヨンがワンツー。タヴァレスが右を2発返し、ワンツーを効かせる。パク・ジュンヨンは組んで、クリンチへ。崩しつつバックに回ったパク・ジュンヨンは、正対したタヴァレスにスピニングバックフィストも空振りに。

パク・ジュンヨンはカーフを蹴り、「来い来い」と指を立て笑顔を見せて挑発する。タヴァレスも右カーフを続け、打撃戦のなかで右のパンチを振るった際に親指がパク・ジュンヨンの目に入ったか。ブレイクからリスタートも、決定機はなかった。

2R、左ミドルをキャッチして足を払うようにテイクダウンを奪ったパク・ジュンヨンは、タヴァレスが起き上ったところでパンチを集中させる。打ち返しながら左に回るタヴァレスを追いかけ、クリンチでアッパーを突き上げるパク・ジュンヨンは離れてカーフを蹴る。タヴァレスはカーフを受けながら、カウンター狙いか。パク・ジュンヨンは間合いを外し、左ジャブ。さらにカウンターで右を当てる。タヴァレスもジャブを返すが、パンチを被弾する数が多くなっている。

それでもワンツーの右を当てに行くタヴァレス。ジャブを打たれ、右を返すなかでタヴァレスは近距離でも右を被弾する。根性の近距離、パンチの応酬は精度でパク・ジュンヨンが上回る5分となった。

最終回、パク・ジュンヨンのジャブにワンツーを返すタヴァレス。足を止めての打ち合いのなかで、右を当てて下がらせたパク・ジュンヨンが跳びヒザを狙う。そのまま距離を詰めれバックを取られたタヴァレスは、ヒザ蹴りを顔面に受けないよう掌をキャンバスにつける。パク・ジュンヨンは正対されると、小外掛けでテイクダウンを決めバックを取る。

ワンフックで背中を伸ばしにかかるパク・ジュンヨンは、右のパンチを入れつつタヴァレスの次のアクションを待っているか。パンチの数が増えると、タヴァレスは上を向いてハーフガードに。パク・ジュンヨンはケージに詰めてエルボーを落としつつタイムアップを迎えた。

結果、初回にダウンを喫したアイアン・タートルが2&3Rを挽回し──スプリット判定ながらミドル級の鉄人を下した。「ボディを2Rに効かせたと思うけど、彼はポーカーフェイスだった。ランカーと戦いたいけど、UFCは機会を与えてくれない」と勝者は話した。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN244 キック グランド・ドーソン ラファ・ガルシア

【UFN244】ドーソンが抜群のバックコントロール、ヒジでガルシアを流血させて2Rにパウンドアウト

<ライト級/5分3R>
グランド・ドーソン(米国)
Def.2R1分42秒by TKO
ラファ・ガルシア(メキシコ)

ドーソンが右の前蹴りと左ミドル、ガルシアはどっしり構えてワンツーで前に出る。ドーソンはヒザ蹴りを見せつつ、右ストレートと右カーフ。そのカーフにガルシアが右ストレートを狙う。ドーソンはスピニングバックキックを見せ、ガルシアが右ストレートで前に出てくると、シングルレッグに入り、足をかけてテイクダウンを奪う。

ドーソンはインサイドガードで上体を密着してトップキープして細かくパンチを入れ、身体を起こすとパンチとヒジを連打する。ここからドーソンがガルシアの右足を超えてパンチとヒジ。身体を起こそうとするガルシアを寝かせつつ、タイミングを見て上体を起こしてパンチを入れる。

2R、ドーソンは前蹴りとジャブで距離を取ってスピニングバックキック、ヒザ蹴りも見せつつ、ガルシアの左足にシングルレッグに入り、左手で上体を抱えるようにテイクダウンする。ドーソンはインサイドガードから左ヒジを落とし、半身になるガルシアのバックにつく。

両足をフックしたドーソンはパンチを入れつつRNCを狙い、最後はバックマウントからパンチとヒジを連打。ガルシアの動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。


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45 CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN244 キック ラマザン・テミロフ

【UFN244】テミロフの剛腕さく裂!ヴェルガラを1RKOし「新しいスーパースターがやってきた」と宣言

<フライ級/5分3R>
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)
Def.1R2分50秒by KO
CJ・ヴェルガラ(米国)

前後にステップするテミロフがスピニングバックキック、右カーフを蹴ってワンツー・左フックで飛び込む。さらにテミロフは右フックとスピニングバックキック、ヴェルガラのジャブに右をかぶせて左を返す。テミロフは再び左フックで飛び込み、左ボディから左フック、スピニングバックキックから左フックと手数を増やす。

ヴェルガラも前手を伸ばして前に出ていくが、テミロフは右から踏み込んで返しの左フック。これでヴェルガラからダウンを奪う。すぐに立ち上がるヴェルガラだが、テミロフは右フックを叩き込んで再びダウンを奪う。

必死に立ち上がって足を使って逃げるヴェルガラだが、テミロフはそれを追いかけて左フック。ガードを固めるヴェルガラに連打をまとめて右アッパーから左ボディ。最後は強烈な左ボディでヴェルガラをマットに沈めた。

豪快なKO勝利でUFCデビュー戦を飾ったテミロフ。試合後は「僕の夢への挑戦だった。チーム、ウズベキスタンの皆、コーチ、マネージャー、皆がこの時を待っていた。良い仕事ができたと思う。この階級に新しいスーパースター、新しいショーマン、新しいチャンピオンがやってきたんだ」と語った。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN244 ジョナサン・ピアース パット・サバティーニ ブログ

【UFN244】ボディトライアングル解除に頭がいったピアースから、サバティーニがRNCで一本

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティーニ(米国)
Def.1R4分06秒by RNC
ジョナサン・ピアース(米国)

左ミドルをキャッチされたサバティーニが、足を抜いてダブルレッグからバックへ。サバティーニはスタンドでボディトライアングルに取り、後方から左パンチを連打する。フックする足を解かれたサバティーニだが、着地してバックコントロールを続ける。クラッチを剥がしつつ正対したピアーズは、そのままダブルレッグで尻もちをつかされる。

ピアースは両足を束ねられ、バックを再び許す。マウント経由でバックグラブに取ったサバティーニは、再びスタンドで4の字フックの状態に持ち込む。左腕を喉下に回したサバティーニが、強引にフックを外し掛かったピアースからタップを奪った。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN244 テンバ・ゴリンボ ニコ・プライス

【UFN244】ゴリンボが粘るプライスを攻め続けて判定勝利。4連勝でトップ15入りも目前

<ウェルター級/5分3R>
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ニコ・プライス(米国)

ゴリンボが右の前蹴り。組みつくプライスを突き放して右カーフと右ストレートを当て、右ストレート、左右のフックでプライスの足を止める。距離を取ったゴリンボは右ストレートと右カーフ、右の顔面前蹴りを見せる。ゴリンボは変わらずプライスの前足にカーフを集め、プライスが距離を詰めてくるとヒザ蹴り。距離を取りながら右カーフを蹴って、右ストレートにつなげる。

さらにゴリンボはダブルレッグでテイクダウンを奪うと、インサイドガードからヒジを落とす。ゴリンボはプライスの腕十字狙いを潰しながら、プライスの右足を超える。プライスは下からアメリカーナを仕掛けるが極まらない。ゴリンボは中腰になってパンチとヒジを落とし、起き上がろうとするプライスのバックについて両足をフックする。ゴリンボがバックキープする形でラウンドを終えた。

2R、プライスがジャブと右の前蹴り、ゴリンボはワンツー、右フック、左ミドル、右のパンチから飛び込んでいく。距離が離れるとゴリンボが右の前蹴り、プライスが距離をつぶして組みつくが、ゴリンボが首相撲からアッパーを当て、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。バックについたゴリンボは細かくパンチを入れ、立ち上がるプライスを持ち上げてテイクダウンする。ここもプライスがケージを背にして立ち上がり、右腕を差してゴリンボをケージに押し込む。

ゴリンボは左腕を差し返して、ゴリンボのダブルレッグをスイッチで切り返して距離を取る。試合がスタンドに戻るとプライスがジャブと右フックで前進。右腕を差してケージに押し込み、プライスは首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。距離を取ったゴリンボは右カーフと右の前蹴り、プライスは蹴り足を取って右ミドルを蹴り返す。プライスがワンツー、ゴリンボがシングルレッグでテイクダウンし、亀になるプライスにパンチを落とす。プライスは立ち上がりつつ、テイクダウンするゴリンボにキムラを狙う。

3R、ゴリンボが右ボディストレートと前蹴り、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。ゴリンボはインサイドガードからパンチを落とし、半身になるプライスにパンチをまとめる。プライスもゴリンボの体を蹴り離し、一度立ち上がったゴリンボは再びガードに収まってトップキープする。ゴリンボはプライスの背中をマットにつけさせ、プライスも半身になって立ち上がる。

ゴリンボはボディロックからテイクダウンしてバックへ。プライスがゴリンボを前方に落とそうとすると、ゴリンボがスロエフストレッチを狙う。ここで試合終了となりゴリンボが判定勝利、これで4連勝となったゴリンボはトップ15入りも見えてきた。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN244 クリス・バーネット ショーン・シャラフ ジュニオール・タファ

【UFN244】壮絶なスタミナ・ロス戦。初回のピンチがチャンスに。タファがシャラフをアッパーで仕留める

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ(豪州)
Def.2R2分15秒by TKO
ショーン・シャラフ(米国)

クリス・バーネットがフロリダを襲ったハリケーンの影響で試合出場ができなくなり、シャラフと相対することとなったタファ。右カーフから左フックを振るって前に出たが、ケージを背負ったタファにパンチを続ける。タファも打ち返しオクタゴン中央に盛り返す。ボディを返し、左を振るうタファに組みついたシャラフがバックへ。ケージを掴んでテイクダウンを耐えたタファに注意が与えられる。

直後にダブルレッグを決めたシャラフに対し、タファはその勢いまま立ち上がり打撃戦の展開に戻る。シャラフは右カーフから右、タファも思い切り右を返す。シャラフは前出てワンツー、ケージを背負ったタファにヒザ&ヒジを見舞っていく。タファは左フックで下がらせ、右をフックを振る。シャラフもジャブから右フック、タファがジャブに続き右ストレートを入れる。下がったシャラフだが、タファは待ちの態勢に。ここからシャラフの前進に右アッパーを入れたタファは、ワンツーで下がらされダブルレッグでテイクダウンを取られる。マウントを取ったシャラフが左のパンチ、エルボーを連打したところで時間となった。

2R、右が交錯した両者。タファがテイクダウン狙いを切り、右をヒット。下がったシャラフが連打も、やはりガスアウト状態で仕留めきることができない。シャラフも初回終盤の猛攻でスタミナを切らしており、両者の動きが極端に重い。それでもパンチは重い両者、タファがアッパー3連打からパンチを続ける。一旦間を置いたタファの右アッパーがシャラフを襲うと、レフェリーが試合を止めた。KO勝ちと同時に座り込んだタファ──初回が時間に救われたことで、逆転勝ちに結びつけ「パパに家に帰るよ」と話し、負傷した足を引きずるようにオクタゴンを後にした。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN244 コリー・マッケナ ジュリア・ポラストリ

【UFN244】これぞムエタイMMA。ポラストリが首相撲からのヒジ・ヒザを駆使してマッケナに判定勝利

<女子ストロー級/5分3R>
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)
Def.2-1:30-27.28-29.29-28
コリー・マッケナ(英国)

ポラストリが右カーフ、マッケナは右ストレートを返す。ポラストリが左のヒザ蹴りを突き刺すが、マッケナがそのまま組みついてケージに押し込む。ポラストリはマッケナの顔を押してスペースを作り、マッケナのボディにヒザ蹴りを入れる。

マッケナはダブルレッグに入るが、ポラストリも両足を張って右腕を小手に巻いて倒れない。ポラストリは左手でマッケナの顔をかちあげ、スペースができるとすかさずヒジ・ヒザ蹴りを入れる。距離が離れて試合がスタンドに戻るとポラストリがジャブを突き、左の前蹴りと右カーフ、飛びヒザ蹴りも見せる。

マッケナもワンツーを返すが、ポラストリはガードを上げてプレッシャーをかける。ポラストリは右カーフを蹴って、左右のヒジで飛び込んで首相撲からヒザ蹴り。さらにポラストリは左フックを当てて、組みつくマッケナにヒザ蹴り。ポラストリはパンチで前に出て首相撲からアッパーとヒザ蹴り、ジャブを伸ばしてヒジとヒザ蹴り、マッケナをケージに押し込んでヒザ蹴りと首相撲&ヒザ蹴りで攻め続けた。

2R、ポラストリが二段式の左の飛びヒザ蹴り。マッケナは下がってジャブを突き、ポラストリは右ミドルから右ストレート、距離が詰まると首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。マッケナは強引に首投げを狙うが、ポラストリは倒れず、ヒザ蹴りを入れて離れる。

試合がスタンドに戻るとポラストリは右カーフを蹴って前に出る。マッケナは下がって左ミドル。ポラストリは打撃のプレッシャーをかけ、意表をついたダブルレッグへ。ここからスタンドでバックにつき、左足をかけつつヒザ蹴りを入れる。

マッケナも正対してポラストリをケージに押し込むが、ポラストリが離れる。マッケナがワンツー。ポラストリはガードして前進して左ボディ、パンチからヒザ蹴り。終了間際にはポラストリがマッケナの顔面にヒザ蹴りを当てた。

3R、ポラストリが左ミドルと右カーフ。マッケナがポラストリの左ミドルをキャッチするが、ポラストリが首相撲からヒザ蹴りを入れる。さらにポラストリは離れ際に左ミドルを蹴る。マッケナも下がりながら右ストレート・左フックを打ち返すが、ポラストリは下がらない。

ポラストリは右ストレートから返しの左フック、マッケナも必死に組みつく。ポラストリは首相撲でケージに押し込んでヒジ。マッケナも態勢を入れ替えてポラストリの右足にシングルレッグに入って押し込む。ここでマッケナがダブルレッグに入ってテイクダウンを奪う。

残り2分、マッケナがインサイドガードでトップキープ。ポラストリはガードからスイープを狙いつつ、下からヒジ打ちを入れる。マッケナはポラストリの胸に頭をつけて左右のパンチを打つがビッグヒットはない。最後はマッケナが立ち上がってパンチを落としたところで試合終了となった。判定は2-1と割れて、ポラストリの勝利となった。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN244 キック クレイトン・カーペンター ブランドン・ロイヴァル ルカス・ホシャ 平良達郎

【UFN244】フライ級の新鋭カーペンター、ホシャにRNCで一本勝ち。デビューから無傷の8連勝

<フライ級/5分3R>
クレイトン・カーペンター(米国)
Def.2R2分12秒by RNC
ルカス・ホシャ(ブラジル)

すぐにホシャがプレッシャーをかけていく。カーペンターは右ストレートと左フックを返す。ホシャもジャブと右ストレート、右ストレートと右ボディにつなげる。カーペンターが右カーフを蹴ると、ホシャは左フックで飛び込む。カーペンターは右カーフを蹴りつつ、接近してパンチを顔とボディに打ち分ける。ホシャは細かくジャブを突いてスピニングバックキック、右ハイ、ジャブから右ボディにつなげる。

カーペンターはホシャの右にダブルレッグを合わせてテイクダウンを奪うと、足を利かせようとするホシャを寝かせる。カーペンターはヒジを落とし、ホシャの右足を超えてハーフガードでトップキープする。ホシャも足を戻してカーペンターの体を浮かせて身体を起こすと、カーペンターはがぶってコントロールしてダースチョーク→バックを狙い、カーペンターがホシャの左サイドに出る形でサイドポジションで抑え込む。ここからカーペンターはヒジを落としつつ、ホシャの足関節狙いをつぶしてトップキープを続けた。

2R、カーペンターはパンチで前進、ホシャの前足に左右のローを蹴る。カーペンタは構えをスイッチしながら前に出ると、ホシャが右ストレートを当てる。ここからホシャが打撃のプレッシャーをかけ、カーペンターのテイクダウンを切って右ストレートから左フック、スピニングバックキックと打撃の手数を増やす。

距離を取ったカーペンターは右ミドルを続けて蹴って、ホシャのジャブにダブルレッグを合わせてテイクダウンする。カーペンターは腰を切って立とうとするホシャのバックにつくとRNCを狙いつつ、パーム・トゥ・パームで絞める。最後は両腕を組んでRNCでホシャを絞め落とした。メインインベントでフライ級の平良達郎とブランドン・ロイヴァルが戦う今大会、同階級の新鋭カーペンターが一本勝ちでプロ戦績を8戦8勝とした。


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45 CJ・ヴェルガラ KTT MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN UFN244 WWE YouTube アレックス・モロノ アンドレ・ムニス クレイトン・カーペンター グランド・ドーソン コリー・マッケナ ジャレッド・グッデン ジュニオール・タファ ジュリア・ポラストリ ジョナサン・ピアース ダニエル・アルゲータ チョン・ダウン テンバ・ゴリンボ ニコ・プライス パク・ジュンヨン ブラッド・タヴァレス ブランドン・ロイヴァル ラファ・ガルシア ラマザン・テミロフ ルカス・ホシャ 佐藤天 岡見勇信 平良達郎 征矢貴 朝倉海 浜本キャット雄大

【UFN244】平良×ロイヴァル戦前にパク・ジュンヨン、ラマザン・テミロフ、脱極貧ゴリンボに注目!!

【写真】平良がメイン、そんな大会だからこそUFCが堪能できれば (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN244:UFN on ESPN+102「Royval vs Taira」の計量が11日(金・同)に行われている。
text by Takumi Nakamura

メインで平良達郎がランク1位のブランドン・ロイヴァルとフライ級王座挑戦王手をかけた大一番に挑む同大会。

両者とも問題なく計量を繰りした。日本から熱い視線を浴びる大会だけに、ここでは他の選手にもスポットを当ててみたい。


平良とメイン&コメインでアジアン・パワーを見せつけたいのが、韓国のパク・ジュンヨンだ。岡見勇信以来となるミドル級で結果を残すアジア人のパク・ジュンヨンは、ここまでオクタゴンで7勝3敗、勝率7割という結果を残している。

KTTの盟友チョン・ダウンがライトヘビー級で4連勝し漢江の奇跡と呼ばれていたが、その後は4連敗とリリースが噂されるなか、パク・ジュンヨンは昨年12月にアンドレ・ムニス戦でスプリット判定負けを喫して以来の再起戦となる。

アイアンタートルの異名を持つパク・ジュンヨンは、愛嬌のある表情の持ち主で、ずんぐりとした体型とややスピード感に欠けることが隠れ蓑になっているが、その実――近い距離の打撃戦、ケージ際の攻防で気持ちの強さを見せるファイターだ。

特に瞬間、瞬間のスピードがあり、パンチも組みもリズムを変えることができる。半面、瞬発力を見せる前で間合いを制されると厳しい展開となる。打と組みがクリーンなタヴァレスを相手に、変調ファイトの妙を発揮できるかが勝敗の鍵を握ってくるだろう。

朝倉海に先立ち、RIZINからUFCに戦場を移したラマザン・テミロフも当然のように注目に値する選手だ。RIZINのリングでは浜本キャット雄大、征矢貴を共に初回KO勝ちし大きなインパクトを残した。

RIZIN新フライ級時代で、台頭する中央アジア代表として活躍が期待されたテミロフがUFCでそのようなパフォーマンスを魅せるのかは非常に興味深い。特に対戦相手のCJ・ヴェルガラは平良に敗れているが、UFC戦績が3勝3敗の五分でテミロフの力を測るスケールとしては最適の対戦相手となろう。今や中央アジアやロシア系の活躍には、常にジューサー疑惑の声が挙がるJ-MMA界。抜き打ち検査を行うUFCという場で、テミロフの打撃&組み力はいかほどのものか、非常に興味深い。

UFC初戦の敗北から、佐藤天戦でオクタゴン初勝利を挙げると3連勝中のテンバ・ゴリンボは、ケージで対戦相手と向き合うだけでなく、常に貧困と戦い続けてきたファイターだ。

母に続き、父を亡くしたゴリンボは13歳という年齢で違法ダイヤモンドを採掘することで生きながらえ、母国ジンバブエから違法で南アフリカ国境を越えたという日本人では考えられないタフな少年期を送っている。

結果として従弟を頼りにケープタウンにたどり着き、1日17時間労働という……さながら隷属的な雇用環境で命をつなぐと、19歳でMMAに出会ってUFCまで到達した。

それでも家族を母国から呼び寄せたことで、経済的には厳しく所属するMMAマスタージムで寝起きをする状態だったゴリンボは、SNSで銀行口座に7ドルしか残っていないことを公開した。

そんな経済状況にありながら、ファイトギアをオークションに出して母国に井戸を創る活動をしているゴリンボ。その姿を見て、元WWEのスーパースターで今や銀幕のスーパースターであるザ・ロックこと、ドゥエイン・ジョンソンの心を動かした。なっとザ・ロックはドッキリ企画でフロリダで一軒家をゴリンボにプレゼントしてしまう。

ザ・ロックにとって、この7ドルという数字は自らがフットボール・チームとの契約が解除された時の所持金と同じだったという。ザ・ロックが手を差し伸べたことで生活基盤を築き、UFCで連勝中と勢いに乗るゴリンボが、変則鉄槌ファイターのニック・ピレースと今大会で相対する。ここでピレース越えを果たすといよいよトップ15見えてくるが、果たして。

■視聴方法(予定)
10月13日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFCN244計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)
平良達郎: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジュグアニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジャレッド・グッデン: 172.5ポンド(78.24キロ)

<ライト級/5分3R>
グランド・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
ラファ・ガルシア: 154.5ポンド(70.08キロ)

<ウェルター級/5分3R>
デニエル・ロドリゲス: 170ポンド(77.11キロ)
アレックス・モロノ: 170ポンド(77.11キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 126ポンド(57.15キロ)
ラマザン・テミロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース: 145ポンド(65.77キロ)
パット・サバチーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)
テンバ・ゴリンボ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ: 241ポンド(109.3キロ)
ショーン・シャラフ: 252ポンド(114.3キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)
ジュリア・ポラストリ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ: 138.5ポンド(62.82キロ)
コディ・ハッドン: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
クレイトン・カーペンター: 125.5ポンド(56.92キロ)
ルカス・ホシャ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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