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【Special】J-MMA2023─2024、平良達郎「堀口選手と交わる可能性もゼロじゃないんだ」

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【写真】我々にとって楽しみな試合が増えるということは、平良にとってタフな試合が増えるということ。2024年、平良はどこまでランクが上がるのか楽しみでならない(C)ZUFFA/UFC

2024年も早くも1カ月が過ぎようというなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、こらからの1年について話してもらった。
Text by Nakamura Takumi

J-MMA2023-2024、第十七弾はUFCでも5連勝し、ついに待望のランキング入りを果たした平良達郎だ。

UFCでの戦いも2年目を迎えた平良。ランキング外の選手たちからきっちりと勝利を重ね続け、そのレベルの選手たちには「負けないという自信が確信に変わった」1年を過ごした。本格的にスタートするランカーたちとの戦いに向けて、平良は何度も「ワクワクする」という言葉を使った。またUFC参戦を意思表示した堀口恭司や朝倉海についても訊いた。

■2023年平良達郎戦績

5月6日 UFN218
○1R4分20秒by 腕十字 ヘスウ・アギラー(メキシコ)

7月8日 UFC290
○3-0 エドガー・チャイレス(メキシコ)

12月9日 UFN233
○2R0分55秒by KO カーロス・ヘルナンデス(米国)


――2023年も3戦3勝と負けなしで終えた一年でした。平良選手にとってはどのような1年でしたか。

「UFCファイター、MMAファイターとして経験を積ませてもらった1年でした。戦ってきた相手はみんなランキング外。僕の方が有利と見られるような相手で、挑戦というよりも実力を証明する試合だったかなと思います」

――しっかり勝たなければいけない相手、勝って当然という気持ちもあったのですか。

「勝って当然というよりは、負けられない気持ちがありましたね。ずっとランキング戦をやりたいと言っている手前、ランキング外の選手に負けると、僕の言葉が軽いものになってしまうし、ここでこけたらまずいなという想いが毎試合ありました」

――一年を通じて自分ではどこが一番成長したと思いますか。

「自分のスキルを心から信頼できるようになったというか。UFCに初参戦した2022年は『世界はどのくらいなんだろう?』とか『フライ級の中でもどのくらいの立ち位置にいるんだろう?』というのが分からなかったのですが、UFCで5戦やってみて、UFC以外の他団体でベルトを持っているけど上位に入っていない選手には負けないというのが自信から確信に変わりました。今年はそれを持って上のレベルの選手にアタックしていきたいです」

――では前回12月のカーロス・ヘルナンデス戦を振り返っていただけますか。

「あの試合は米国にいるときに決まったんですけど、決まった瞬間から練習と試合でやることをリンクさせるように意識していました」

――試合でも練習でやっていることと差がないものをできた、と。

「はい。まさに練習通りに進んだと思います」

――個人的にはスタンドの重心が安定して、プレッシャーがよくなったように見えました。

「打撃に関しては変えないといけない部分が多くて、まだ変わりきっていないと思うんですけど、そこが試合では変わっているように見えたのかなと思います。僕自身はあとで振り返って『こんな打撃をやっていたんだ』と思いながら見ていて、自分の変化をあとで振り返ってみて気づくんです。細かいですがフェイントをかけて相手の反応を見たり、ディフェンスも徹底的に意識しているので、打撃の交錯そのものは多くなかったですが、そういった部分が構えの部分に出たのかなと思いました」

――実際に重心を意識した練習は取り入れたのですか。

「バランスや軸のぶれない打撃、そういうことの大切さには気づきました」

――またヘルナンデス戦前のインタビューでは「いかにグラウンドでダメージを与えるかを意識している」と言っていましたね。

「はい。でももっともっとパウンドを打ちたいですし、スクランブルでも上を取ったのに立たれちゃったんで(苦笑)。修正しなきゃいけないことはたくさんあるし、ケージレスリングで進化したところもあるので、それを次の試合を見せたいです」

――さて2024年についてですが、現時点で試合の予定はありますか(※取材は20日に行われた)。

「現時点では決まっていないです。希望としては3月にやりたいというリクエストはしているのですが、もう1月中旬なのですが、そこがどうなるかですね。それに合わせてトレーニングのメニューを決めようと思っています。相手によっては沖縄にスパーリングパートナーを呼ぶ必要もあるし、エレベーション・ファイトチームにも行こうと思います」

――待望のランキング入りも果たし、ここから本格的なチャレンジがスタートすると思います。

「間違いなくランカーと勝負できるという手応えもありますし、それと同時に試合になったら、そこを100パーセント勝つところまでもっていかないといけない。もうひと段階強くならないといけないですし、MMAの幅というかスタンドでもグラウンドでももっと武器と安定感が必要だと思います。だからやることはたくさんですね」

――こうしてお話を聞いていると非常に楽しそうなのですが、これからの試合にワクワクしていますか。

「はい。ここからは誰とやっても楽しいと思うので、今はワクワクしかないです」

――平良選手やMMAPLANETでも取り上げたジョシュア・ヴァンをはじめ、フライ級は下から上がってきた選手も多く、2024年は世代交代含めてフライ級が盛り上がる気がしています。

「ランキング戦が増えれば、ランカーのメンツも変わってくると思うし、入れ替わりが激しい1年になると思って…やっぱりワクワクしています(笑)」

――UFCの舞台で積みたいキャリアとは?

「一番は僕がUFCでベルトを獲る姿を見せたい。僕自身、エリートみたいな人間ではなくて、野球をやっていても人数が少ないチームでスタメンと控えの狭間みたいな選手だったんです。そんな僕みたいな普通の人間が努力やスキルで世界と勝負できること、そしてベルトが撮れることを証明したいです」

――大晦日RIZINで勝利した堀口恭司選手や朝倉海選手がUFCフライ級への参戦を示唆しています。そういった報道を目にして、どんなことを感じていますか。

「もしそういった選手たちがUFCに来てくれたら、UFCを見てくれる人も圧倒的に増えるでしょうし、仮にそうなったとしても、僕がそこでトップを張っていたいという欲はあります。もし戦う時が来たら僕もワクワクすると思います」

――ちなみに両選手の大晦日の試合はご覧になりましたか。

「率直に強いなと思いました。どちらもストライカーで一発がある、世界と勝負できる選手だと思います。ただ自分とやったらどうなるんだろう?というのは想像しますし、UFCに来たらどういうパフォーマンスになるのか楽しみです」

――完全に個人的&ファン目線で言うと平良選手と堀口選手がUFCで向かい合う時が来たら大興奮するでしょうね(笑)。

「ありがとうございます(笑)。実はメディアを通して、堀口選手がUFC復帰も考えているという話を聞いた時は、堀口選手と交わる可能性もゼロじゃないんだと思って、僕自身すごく熱くなったんですよ。これからどうなるか分かりませんが、僕も楽しみにしています」

――日本人選手たちがUFCに参戦してきたとしても、自分がトップでい続けたいですか。

「“日本人の中で”ではなくて“UFCの世界の中で”トップを張っていたいです。そこに日本人選手が絡んでくることがあったら、そこは僕も譲れないですね」


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Brave Fight27 Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o PRIDE Road to UFC UFC UFN218 キム・サンウォン ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」

【写真】ケージの中の躍動感、無慈悲なパウンドとは対照的に普段はホンワカな感じの原口伸(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、小谷直之を相手にGrachanライト級王座の初防衛戦を行う原口伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

フレームの問題でフェザー級転向を考える原口にとって、ライト級での試合は今回が最後になるだろう。もちろん契約の問題はあるかもしれないが、それでもプロモーターとの話し合いで今回からフェザー級で戦うことも可能だったはず。しかし原口は、国内ライト級の中でも大きな小谷と対戦する。その先に見据えるのは――UFCに出ることではない。オクタゴンで勝利を手にすることだ。

<原口伸インタビューPart.01はコチラから>


――今後はフェザー級で戦っていくと考えた時に、小谷選手はライト級の中でもフレームが違いすぎませんか。

「はい、メチャクチャ大きいです(苦笑)。僕としてもフレームの違いがネックになるとは思いますが、オファーがあった時点で覚悟は決まっています。もともとグアムの試合の前からオファーは頂いていて。その時は僕も通常体重が落ちていたので、『試合が終わってから身体をつくり直してから防衛戦をやりたい』と返答していました」

――小谷戦を4日後に控えた今、ライト級用の身体に戻ってきているのでしょうか。

「なんとか……。それでもまだ小谷選手とはフレームが違うでしょうけど、計量の時点では同じ70.3キロになるので、あまり深く考えないようにしようと思っています」

――小谷選手とはフレームだけでなく、キャリアの違いもありますね。原口選手にとっては過去最大のキャリアを持つ相手となります。

「PRIDEやUFCにも出たことのある相手ですからね。オファーを頂く前は名前を知っているぐらいでしたが、対戦が決まってからは試合映像をしっかり見ました。見たら『おぉ~っ!!』と思って」

――「おぉ~っ!!」とは(笑)。

「寝技が強くて、一発で試合展開をひっくり返すことができる選手だと思います。どれだけ僕が優勢に進めていても、どこかで取られたら一発で終わる。緊張感のある相手ですよね。ケージレスリングも強いじゃないですか。ケージ際での小外掛けも上手いので、そういったケージでの攻防も頭には入れています」

――特に四つで組んだ時は強いですよね。それでも――フレームの大きさに関わらず、組みでは負けない自信がありますか。

「そうですね。僕はレスリング時代から、力×力で勝負するタイプではないんですよ。相手が力で来たら、こちらはスピードで勝負するような。グラチャンのベルトを獲った植田戦でも、相手が組んできたところを切り返す場面もありました。むやみに力で勝負することはなく、そういった攻防も全て含めて、組みでは負けないと思っています」

――では他の要素についてもお聞きします。小谷選手の打撃については、どのように見ていますか。

「左ストレートは強いですよね。形が良いわけではないと思いますが、実際当たるし、当たったら危ないです。僕も小谷選手もサウスポースタンスなので、左をもらわないように動きたいです。自分もまだ打撃については未完成なので、荒々しい打ち合いになるのかなと思っています。そのなかでも自分はキム・サンウォン戦のように、スピードを生かしながらコンパクトに打っていきたいです」

――なるほど。先ほども少し触れられていましたが、サブミッションを比べるといかがですか。

「まず相手に取らせないことが一番です。一度掴まれたら、こちらが技術で対抗しようとしてもガッと持っていかれる力があると思うので」

――対して、ご自身のグラウンド技術は?

「今回はグラップリングに重点を置いて練習してきました。僕にとってグラウンドでの武器は、パウンドです。さらにパウンドを打ちながら、その流れでサブミッションを極められるような練習を積んでいます。最初から極めることを狙うよりも、一つひとつを積み重ねていって、その先にフィニッシュがあると思っています」

――ということは、やはり試合は削り合いが多くなりそうですか。

「そう思います。小谷選手を相手に、シンプルなグラップリングで一本を取れるような技量は、今の僕にはないかもしれないです」

――正直な意見ですね。原口選手に限らず国内で、シンプルなグラップリングで小谷選手を極められる選手も少ないとは思いますが……。

「アハハハ、それぐらい強い相手だと思います。でもライト級でフレームの大きい小谷選手に勝てなければ、フェザー級に落としても海外では勝てないですよね。僕が目指しているのはUFCです。UFCだけでなく海外の試合を見ていると、ここで負けているようでは中央アジア勢には勝てないと考えています」

――一方で、キム・サンウォン戦を削り合いで制しただけに、原口選手と中央アジア勢の試合もぜひ見てみたいです。

「ありがとうございます。先日のUFC(UFN218)を見ても、『日本人はUFCで勝てない』というのは先入観に過ぎなかったんだなと思いました。どの競技でもそうですけど日本人選手が勝つと、その勢いに続くことってあるじゃないですか。今はMMAでも、その現象が起きつつあるというか――少なくとも、僕の中の先入観がなくなった大会でした。『自分もUFCで戦える』そう思わせてくれました」

――小谷選手との防衛戦を控えた今の時点で、先のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、あとどれくらいでオクタゴンに到達したいと考えていますか。

「宮田先生からは『MMAが分かるようになるには3年かかる』と言われています。僕はMMAを始めて2年経っていないので、まだ分からずに考え込んでしまう部分もあります。だから今年が勝負の1年になると思います。もし今年もRoad to UFCアジアが開催されるなら、ぜひ出たいですね。

UFCに出るためには、小谷選手は絶対に超えないといけない壁です。結果はもちろん、試合内容も問われると思います。試合当日は準備してきたものを、出し惜しみせず全部出して、しっかり勝ちます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
原拓郎(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

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ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN218   ダナ・ホワイト 中村倫也 木下憂朔 河名マスト 風間敏臣

【UFN218】ダナ・ホワイトも飛び入り参加、RTU制した中村倫也「ここからスタート、本レースが始まる」

【写真】今回ベガスに同行し、セコンドも務めた実弟の中村剛士と兄弟ショット(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFN218で、中村倫也が風間敏臣を33秒でKOしRoad to UFCバンタム級を制した

自らの試合を終えて5時間、イベント終了から2時間を経てビデオ通話でインタビューを行った。間を開けず、UFCファイターになったばかりのフレッシュな中村の心境を話して貰っている最中に、なんとダナ・ホワイトと遭遇。ダナの日本への想いとともに、UFCファイター中村倫也の声をお届けしたい。


──今、現地は午前2時半かと思います。

「ハイ。スミマセン、これから全く外に出ていなかったので、ラスベガスの街を散策したいと思っていて。移動しながらでも良いですか」

──ハイ。もちろんです。Road to UFC決勝から5時間半ほどが経ちました。試合前のインタビューでは内密ということで作戦としては、『左のパンチを意識してくると思うので、左の蹴りで決めたい』という発言がありました。試合開始直後に左2発から、左の蹴りも見せていました。

「ハイ。出しました(笑)。蹴りでKOできるかと思っていたのですが……。左を意識してくるだろうと予測していたので、序盤に右でインパクトのあるパンチを当てたいという気持ちもありました」

──その右フックで、最初のダウンを奪ったということは狙い通りだったのですか。

「右を見せて当たればそれで良いし、驚いてくれればそれでも良い。とにかく意識させようと思って出したパンチが、予想していたよりしっかりと当たりダウンまでいきました。やっぱり左を意識していたからだと思います。

ああなると左が当たると思って……でも、風間選手はこのタイミングで組んでこないんだということが2度ほどありました」

──パンチで来て、ダウンを喫しても打撃を続けた。ここは意外でしたか。

「そうですね、河名マストのように殴られても良いから組む。ジャブを被弾しながら、来るだろうというぐらいに思っていました。なら、そこに合わせようと。それも試合開始から3秒ぐらいで、そういう風に仕掛けてくると考えていました。でも、組んでこなかったですね。

最初は大きく外を取って、詰めてきたところで内側に入って左ハイ。それが思い描いていていた試合展開でした」

──組むことを予測して戦っていたということですが、今成ロールなどの仕掛けも心の準備は?

「(※30秒ほど音が途絶える)……でいました」

──スミマセン。エレベーターに乗っている間、声が聞こえなかったです。

「スミマセン。今、ロビーに下りてきました。今成ロールに関しては対策練習もしてきたし、自分の反応速度を信じていたので警戒はしていなかったです。仕掛けてきたら、対処する。反応できるので入られないという気でいました。あっ、ダナがいるので挨拶させてください」

──おお、もちろんです。

ダナ・ホワイトとダメだし大好き鬼木氏

「ハァイ、ダナ!!」

ダナ・ホワイト おお、おめでとう。みんな調子はどうだい? あれ──(携帯の画面を見て)、おお久しぶりだね。

──お久しぶりです。待望の日本の新しい才能がUFCにやってきましたね。昨年8月のコンテンダーシリーズで木下憂朔選手の試合後、『UFCには一つ、足らないピースがある。それは日本のスーパースターだ。それを今夜、手にした』というダナの発言は日本のMMA関係者、若いファイターたちを奮い立たせてくれました。ありがとうございます。

ダナ そういって貰えて、私の方こそ感謝しているよ。我々は日本が以前のように力強くなることを待っているんだ。分かるだろう?

──ハイ。その言葉に感謝します。

ダナ また、やっていこう。昔、サクラバが活躍していた時代のように日本を強くしていこう。彼らとともに。いや、話せて良かったよ。また会おう。ありがとう。

──こちらこそ、です。

「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選んでくれて、ありがとうございました」

ダナ いや、素晴らしい動きだった。おめでとう。日本まで気を付けて。See you。

「いやぁ、アメージングですよ(笑)。こんなところで会えるなんて。このタイミングでインタビューしていたから、ダナと話せて。高島さん、凄い引きの良さですね」

──犬の散歩に行っていて、全然家に戻りたがらなくて開始時間が遅れてしまったことに感謝しています。

「わっはっはっはっは。幸運を呼ぶ犬ですね(笑)」

──それも倫也選手のおかげです。いやぁ、ダナから言葉も掛けられましたが、改めて今回の勝利はどのような意味を持っているでしょうか。

「MMA第一章、完。そういう感じですかね。ここからスタートです。予備レースでなく、本レースが始まります」

──実は日本で戦っている時も、Road to UFC準決勝大会までも感じなかったのですが、UFC Fight Nightという場所で戦うと──正直、バンタム級としては小さいという風に直感的に思いました。

「そこはスゲェ自分でも感じているところです。試合の3週間前ぐらいから体重が65、66キロぐらいで。自分のなかでも引っ掛かっていることなんです。体重を増やそうと思ったんですけど、試合前に3度ぎっくりをやってしまって(苦笑)。

これから一旦時間を掛けて……。そうですね、半年ぐらい時間を使って『誰が相手でも構いません』と言えるぐらいのフレームをしっかりと創って、ガンガンやっていこうかなと思います。コンディションが整えばヒリヒリしたなかの斬り合いも……まぁ、33秒の試合でも反省点もあるので。2回ぐらい、見てられねぇっていうシーンがありました。これから戦っていく選手を相手に、あんなことをしていると……」

──いや、今晩ぐらいはそこも大目に見ましょうよ。

「ハハハハ。『今日ぐらい距離の詰め方をされると、あの戦い方になるのも仕方ない』って回りも言ってくれたので、その言葉に甘えようと思ったんですけど……。ダメだし大好きな鬼木(貴典)さんが許してくれなくて(笑)。しっかりと良かった点と悪かった点を洗い出そうと思います」

──MMAPLANETは本当にMMAが好きな読者にチェックしてもらっているサイトです。そんな最高のMMAファンに向けて勝利の報告とこれからの意気込みのほどをお願いします。

「同志の皆さん、応援ありがとうございます。テクニック的には物足りない試合になったかもしれないですけど、互いに人生を賭けた一戦っていうのは、今夜のようなことが起こり得ます。それがMMAの面白さだったりすると思うんで……今回はこれはこれで楽しんでいただけていたら嬉しいです。今後はもっとテクニカルな部分が必要になってくるはずなので、そういう勝負をする自分も楽しんで欲しいです。期待してくださいッ!!」

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MMA MMAPLANET o UFC UFN218 チョン・ダウン デヴィン・クラーク

【UFN218】チョン・ダウン、クラークのレスリングに削れら連敗。日韓連合はメインカードで1分2敗に

<ライトヘビー級/5分3R>
デヴィン・クラーク(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
チョン・ダウン(韓国)

右を伸ばしてすぐに組みついたクラーク。ケージに押し込まれたチョン・ダウンはウィザー&エルボーを狙う。クラークは肩パンチを突き上げ、ヒジ打ちのスペースを与えないようにする。ならばとヒザを見せ、ウィザーから差し返したチョン・ダウンは、小外掛けで前方に崩しバックを取る。足のフックはせず、バックコントロールから次の展開を模索するチョン・ダウンは再度前方に崩すも、クラークが即立ち上がる。胸を合わせたクラークに右エルボーを入れたチョン・ダウン。クラークもエルボーを返し、離れ際に左ハイを狙う。離れてパンチを交換した直後に、再びダブルレッグからクラークがチョン・ダウンをケージに詰めていく。

相四つの状態で右エルボーを打って離れ、右を当てたチョン・ダウン。クラークも左を返して組んでいく。ここはチョン・ダウンがケージに押し込みボディロック&小外も下になってしまう。パウンドを落とし、右腕を差されても潰して殴ったクラークが初回を取ったか。

2R、クラークが右ロー。チョン・ダウンはヒザ蹴りもクラークにダブルレッグから抱えあげられテイクダウンを許す。直後に手繰りからバックに回ったチョン・ダウンは、キムラを狙ったクラークをスタンドの肩固めの形で抱えて再びバックへ。後方からヒザを受けたクラークは、手首を掴んで体をスライドさせる。重心をかけていたチョン・ダウンは、つっかえがなくなり前方に姿勢を崩す。

それでもすぐに正対したチョン・ダウンが、間合いを取り直す。クラークは右を当て、左ハイを狙う。疲れたチョン・ダウンが右を伸ばす。クラークはここもダブルレッグへ。クリンチ合戦となり、チョン・ダウンがヒザをボディに突き刺す。大きく呼吸するチョン・ダウンは左腕差してヒザ、右エルボーを打ってすぐに組み直す。胸を合わせたチョン・ダウンが、肩パンチのクラークは右フック&ヒザを見せ流れを譲らなかった。

最終回、左ジャブを伸ばすチョン・ダウン対し、すぐにクラークが組んでケージに押し込む。左フックを見せて離れたクラークは、ここもダグルレッグに出る。受け止めて、ダックアンダーのチョン・ダウンだが、反応されてバックには回れない。打撃戦では大きく距離を取るクラークは、組みついたところで小外掛けで逆にテイクダウンを許す。

ギロチンで抱えるクラークに、ヴァンフルーから肩固めをチョン・ダウンが狙う。嫌がってロールしたクラークは、背中に乗ってきたチョン・ダウンを前方に落としてパンチ、逆にスタンドでバックを取る。正対されると離れたクラークは、右をヒット。さらにワンツーから左ハイを見せて組みつく。チョン・ダウンがここも押し返すと、クラークは飛び跳ねるように肩パンチを繰り出す。

体を入れ替えられたチョン・ダウンがヒザ蹴り、クラークはエルボーからハイクロッチへ。残り1分、ヒザ蹴りから離れたチョン・ダウンのスピニングバックエルボーにもクラークが左を返す。組まれてヒザを返すチョン・ダウンは、打撃で打ち負けてテイクダウンを取れてタイムアップに。フルマークで敗れたチョン・ダウンは、これで連敗となってしまった。

アジア向けといえるUFCファイトナイト、日本勢は国際戦で1勝1敗、韓国勢は2勝1敗1分──と全体的に及第点もメインカードでは両国合わせて2敗1分と厳しい結果に終わった。


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MMA MMAPLANET o UFN218 カイル・ネルソン チェ・ドゥホ

【UFN218】痛くないヘッドバッドで、痛い失点。チェ・ドゥホはカイル・ネルソンと痛み分けに

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
Draw.1-0:29-27.28-28.28-28
カイル・ネルソン(カナダ)

非常に落ち着いた表情のチェ・ドゥホが、ます右カーフを蹴る。さらにカーフを続けるチェ・ドゥホはジャブ、ネルソンが右を繰り出すがカーフを蹴られる。続く蹴りをキャッチされ、背中を見せて足を抜こうとしたチェ・ドゥホは、ボディロックに取られテイクダウンを許す。頭を押して一気に立ち上がろうとするチェ・ドゥホに対し、両足を束ねて腰&腿裏をコントロールするネルソンが強引に立ち上がろうとしたところで両足をフックする。

チェ・ドゥホが上を向き、抑えに来るネルソンに対しスクランブルから起き上って上を取り返す。左腕を差して抑えたチェ・ドゥホが、足を絡まれても抜いてサイドを取る。クルスフィック狙いのチェ・ドゥホは、ハーフに戻したネルソンの二重絡みにつかまり、さらにクローズドに戻される。ネルソンのヒップスロー狙いを耐え、右のパンチをチェ・ドゥホが見せたところで時間となった。

2R、左ミドルを入れたネルソン、チェ・ドゥホは右カーフからジャブを当てる。と右カーフに右を合わされたチェ・ドゥホが後退し、ネルソンは跳びヒザへ。これは浅かったが、距離を取り直したチェ・ドゥホがニータップを狙う。逆に右カーフを蹴ったネルソンは、カーフを蹴られた直後に右をヒットさせ、ダブルレッグへ。切ったチェ・ドゥホは逆にネルソンをケージに押し込む。

チェ・ドゥホが右エルボーを放って離れると、右カーフ。ネルソンは引き続き左足を蹴られているが、ダメージは蓄積していないか。その左足で腹を蹴ったネルソンだが、パンチの踏み込みは甘くなっている。チェ・ドゥホはカーフを続け、ジャブから右ストレートを放つ。カーフ、ボディを決めたチェ・ドゥホはさらに右をヒットさせる。ネルソンは左ミドルを蹴るも、右を被弾し圧され気味のファイトに。カーフで姿勢が乱れたネルソン、チェ・ドゥホがイーブンとした。

最終回、右フック、左フックから左でボディを抉ったチェ・ドゥホだが、組んだネルソンがテイクダウンからバックコントールへ。ボディロックからレベルチェンジ、ダブルレッグで倒しに掛かるネルソンは、ヒザを畳むチェ・ドゥホからバックを奪う。ネルソンはボディロックでバックコントロールし、チェ・ドゥホが肩に担がれスラム気味のテイクダウンを許す。

ここも足を束ね、バックを伺うネルソンは立ち上がったチェ・ドゥホへシングル。スプロールしたチェ・ドゥホは、引き込んだネルソンからトップを奪う。と、頭が当たったとレフェリーがブレイクを命じる。

ダメージがあるとは思えないが、チェ・ドゥホは1Pのペナルティを受ける。残り93秒で試合は再開。チェ・ドゥホが右カーフから右ストレート、ネルソンは組みに攻撃を特化させケージに押し込んでいく。ヒザ裏を取るネルソンのワキ腹をパンチで連打するチェ・ドゥホ。ネルソンは動かず、パンチ&エルボーを被弾し時間を迎えた。

笑顔を浮かべるチェ・ドゥホだが、1Pのペナルティが如何に裁定に影響を及ぼすか。結果は1-0でマジョリティ・ドロー──ドゥホの笑顔は苦笑いに変わった。


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MMA MMAPLANET o UFC UFN218   アダム・ヒューギット キック 木下憂朔

【UFN218】木下憂朔、UFC初陣で初のTKO負け。草魂、月見草ヒューギットのエルボーに沈む

<ウェルター級/5分3R>
アダム・ヒューギット(米国)
Def.1R4分36秒by TKO
木下憂朔(日本)

サウスポー同士、一回り大きなヒューギットが右の蹴り繰り出す。ジャブからローを蹴った木下はワンツーで前に出て右を当てる。さらに蹴り足を掴み、払って殴りにいく木下だが、ヒューギットに右をヒットされる。右ハイを入れた木下、直後に蹴り足を掴まれテイクダウンを許すと、バックを取られる。ここでヒューギットがヒジを入れ、ダブルレッグからシングルへ。足を抜いた木下だが、再びバックを許すと後方からのヒザを顔面に打たれる。

前方にテイクダウンしたヒューギットは、サイドバックから殴る。残り2分、木下は胸を合わせて離れると左クロスを当てる。しかし、ヒューギットは左ローに左を合わせてダウンを奪うと立ち上がった木下にヒザを突き上げ、再びグラウンドに持ち込んでバックから殴っていく。鉄槌&パンチを受け、スナップダウンで上を向かされた木下は、すぐにシングルに出るが・ヒューギットはその先をいき、バックに回って両足をフック──背中を伸ばされ、左エルボーの連打で木下はTKO負けを喫した。

「何よりも自分の力を発揮できたことが嬉しい。取材でいったように、僕はやれるんだ。スネでハイキックされた? 脳みそが揺れたから分からない。そんなにひどくないことを願っている(笑)。バックを取ると頭が目の前にあった。サブミッションに行く必要はないし、エルボーを落とした」とヒューギットは話した。


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MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN218   アンシュル・ジュビリ ジェカ・サラギ

【UFN218】ライト級ファイナルは一方的な展開でインドのジュブリがインドネシアのサラギをパウンドアウト

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
Def.2R3分44秒by TKO
ジェカ・サラギ(インドネシア)

左インローを蹴ったサラギが、右ローから後ろ回し蹴りを見せる。左右のローを続けるサラギだが、ジュビリが鋭いワンツーを繰り出す。そのまま組んだジュビリは右腕を差してアンクルピックからシングルレッグでテイクダウンを決める。サラギのスイープ狙いを潰したジュビリがガードの中に収まり、断続的にパウンドを落とす。上体を起こしてパンチ、エルボーを入れるジュビリは立ち上がって、担ぎパス。そのままパスへ。肩固めに入ったジュビリだがサラギが反転してエスケープし、試合はスタンドに戻る。思い切り右を振りまわすサラギのスピニングバックフィストは空振りとなり、初回が終わった。

2R、ジュビリが右前蹴り、サラギはワンツーから左ハイを放つ。シングルでテイクダウンを奪ったジュビリは、中途半端に座るサラギの背中に回り、ヒザを太腿に蹴っていく。直後に右足をフックして殴るジュビリにリストを取られたサラギは、背中を伸ばされ左のパンチを連打される。半身になったサラギの右腕を取り、パンチを連打するジュビリ。再び背中を伸ばされ、上を向かされたサラギはすぐに腹ばいになって殴られる。半身でエルボーを受け続け、右のパンチを被弾するサラギを見てレフェリーが試合を止めた。

2人目のインド人UFCファイターとなったジュビリは、「ナマステUFC。僕らはやってきた。もう止められない。インディア!! ゲームプランは距離を取って戦うこと。それからグラウンドに持ち込んでドミネイトする。そうやった通り。このまま成長して、世界最高の1人になる。インド人社会では皆が一生懸命働いている。皆の頑張りに誇りを持っている」と話した。


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MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN218 イ・ジョンヨン イー・チャア

【UFN218】フェザー級決勝はコントロールのイー・チャアを打撃の精度でイ・ジョンヨンが下し優勝

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
Def.2-1:29-28.29-28.30-27
イー・チャア(中国)

すぐに距離をつめたイ・ジョンヨンがワンツーを決める。腰が落ちたように見えたイー・チャアが組んでケージに押し込む。右腕を差したイー・チャアが、一度は態勢を入れ替えられたがすぐに押し込み返して、ダブルレッグへ。バックを許したイ・ジョンヨンはキムラ、さらに腕を剥がしに行くがイー・チャアが正面に回ってテイクダウンを決める。ケージを背負って座った形のイ・ジョンヨンは腰をコントロールされた状態が続き、立ち上がってもバックを取られている。

胸を合わせたイ・ジョンヨンはついに胸を合わせてケージに押し込み返すことに成功。それでもポジションを入れ替えたイー・チャアが、イ・ジョンヨンを金網に押し付けてヒジを打っていく。イ・ジョンヨンが打ち返すタイミングでシングルに出たイー・チャアは残り10秒で自ら離れ、アッパーを放っていった。

2R、イー・チャアは右に回り、イ・ジョンヨンのパンチをかわす。右を互いに見せ、イー・チャアはダブルレッグからケージに押し込んでテイクダウンを決めると、スクランブルでバックに回る。胸を合わせたイ・ジョンヨンは右エルボーを打ちこむ。スイッチから左を伸ばし、右をクリーンヒットさせたイー・チャアは、ダブルレッグを連続で繰り出す。クリンチからヒジを入れ、ダブルレッグのイー・チャアに対し、イ・ジョンヨンがヒジを落とし、ヒザを決めた。

離れたイー・チャアは効いているか、組み疲れか口が開いている。スイッチしたイー・チャアがオーソに戻すと、イ・ジョンヨンがジャブを伸ばす。さらにコリアン・スペシャルといえるステップインにアッパーを合わせたイ・ジョンヨンが、ダブルレッグを切って左をヒットさせる。残り70秒でダブルレッグでテイクダウンを決めたイー・チャアがエルボーを落とす。ここでイ・ジョンヨンがグラウンド状態に関わらず、顔面に蹴り上げを繰り出し試合が中断される。

ドクターチェックを固辞したイー・チャア、なんと試合はスタンドで再開される。反則でポジションを失ったイー・チャアはヒザ蹴りを受けそうになってもダブルレッグへ。ここは切ったイ・ジョンヨンが右を繰り出し、左ジャブを当てラウンドが終わった。

最終回、アッパーから左フックのヒットしたイ・ジョンヨン。流れが変わり、イー・チャアの左の蹴りにイ・ジョンヨンが右を合わせる。と、イー・チャアも右をヒットさせてテイクダウン狙いへ。イ・ジョンヨンはケージを競って耐え、回って離れる。すぐにダブルレッグからクリンチのイー・チャアがシングルレッグ、そして押し込むが力がなくなってきた。

対してイ・ジョンヨンは右アッパー、そしてワンツーで打ち込む。すぐにシングルからボディロックでテイクダウンに出たイー・チャアはバックに回るが前方に落とされる。イ・ジョンヨンの腕十字に、腕を抜いたイー・チャアがトップを取り、スクランブルでバックへ。ここは乗り過ぎず、バックをコントロールから右を当てて、ダブルレッグでテイクダウンを決めた。

ねちっこい展開でイ・ジョンヨンをリードするイー・チャアだが、レフェリーが攻めろという指示する。イ・ジョンヨンを絶たせ、パンチを打たせてダブルレッグを決めたイー・チャアが、ここもバックへ。そのまま後方に倒れこんだところでタイムアップを迎えた。

とにかく反則でポジションをイー・チャアが失ったのはレフェリーのミス。そこを差し引いて組みでのドミネイトがどのように評価されるか。結果はスプリットでイ・ジョンヨンの手が挙げられた。


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MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN218 イリー・プロハースカ 中村倫也 風間敏臣

【UFN218】「日本の良さを知らしめたい」。中村倫也が33秒で風間敏臣をKO。Road to UFCバンタム級優勝!

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
Def.1R0分33秒by KO
風間敏臣(日本)

スっと距離をつめた風間に対し、左を2発入れた中村が左ハイを蹴っていく。さらに蹴りを続け、左フックにケージ前を左に回って間合いを取り直した中村が、追いかけてきた風間から右フックでダウンを奪う。すぐに立ち上がった風間との足を止めての殴り合いを優位に進めた中村は、左リードフックに左を合わせる。一発で大の字に倒れた風間に、非情の追い打ちの左を落とした中村が圧勝でUFC入りを決めた。

「最初に家族、コーナー、コーチにありがとうと言いたいです。トーナメントを通じてLDHマーシャルアーツ、イリディアムスポーツエージャンシー、関わってくれた皆に感謝しています。自分に入り込んでいたので、フィニッシュは覚えていないです。(映像を見て)クレイジー。このケージで戦うことを15年間夢見てきました。凄く大切なことです。日本がどれだけ素晴らしいか。僕のチームがどれだけ素晴らしいのか。どれだけ僕が優れているのか、イリー・プロハースカや日本の他の選手とともに知らしめたいです」と中村は話した。


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MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN218 ジョン・チャンソン チェ・スングク パク・ヒョンソン

【UFN218】立ちで削って、3Rに得意の形でフィニッシュへ。パク・ヒョンソンがRTUフライ級を制す

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
Def.3R3分11秒by RNC
チェ・スングク(韓国)

UFCとの契約を賭けた戦い、韓国の同朋対決。右に回る両者、遠い位置でパクが左ローを見せる。チェは右ハイで牽制し、両者の間合い争いが続く。アッパーのフェイクからローを蹴ったパク、距離が近づくとそのローに右を合わせたチェが崩してガードを取らせる。足首を取りにいくと、蹴り上げが待っており近づけないチェを見て、レフェリーがブレイクを掛け試合はスタンドに戻った。

カーフを続けるパクは、ワンツーで左を当てる。さらに左右のローで前足を削り、前に出る。チェがそこに右オーバーハンドを当てる。パクの右ローにチェが右を合わせ初回が終わった。

2R、左を伸ばしワンツーを放ったパクに対し、チェは前後移動とサークリングから右カーフを蹴る。パクは左から右ローでチェのバランスを崩して、左フックをヒットさせる。ハイをスウェイでかわしたパクが左ロー、これをキャッチしたチェが右を振るう。初回と同じく、パクは個の流れ簡単に下になってしまう。

バタフライガードから頭を抱えて立ち上がったパクが、左ジャブで圧をかける。さらに右カーフからワンツー、組まれても離れてパンチを振るっていく。ジャブにはジャブを返すチェだが、前足を狙われ思うように戦えないか。ローに右を合わせたパクは、左ジャブから右ストレート。ここで組んだチェがボディロックも、パクは体を入れ替える。互いにエルボーを振るって離れ、パクのジャブから見合って時間となった。

最終回、まずはステップインから右を振るったパク。空振りに終わったが、攻める姿勢をみせる。チェはシングルレッグも倒せず、離れ際にパクがスピニングバックフィストを繰り出す。ジャブを伸ばし、シングル&ドライブのチェだがダックアンダーからパクがバックに回りテイクダウンを狙う。腹ばいで崩されたチェは、すぐに立ち上がって胸を合わせる。

パクはヒザをボディに入れた直後に、ワキを潜ってバックへ。得意の動きからワンフック&シートベルトへ。スタンドながらボディトライアングルに捕えたパクがRNCをセットする。グラウンドに持ち込み、組み替えたパクがタップを奪いRoad to UFCフライ級を制し、韓国人初のUFCフライ級ファイターとして歴史に名を残すことになった。

チェ陣営のジョン・チャンソンに頭を下げた勝者は「予定より、ちょっと遅かった。時差ぼけで昨日の夜は4時間しか眠れなかったんだ。とにかくフィニッシュを狙っていた。相手はウェルラウンダーだったけど、時間が経てば疲れるとわかっていた」とインタビューで話した。


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