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MMA MMAPLANET o UFN209 シリル・ガンヌ タイ・ツイバサ

【UFN209】国歌で後押しされたガンヌ。右でダウンを喫するが、腹攻めからツイバサを逆転KO

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
Def.3R4分23秒by KO
タイ・ツイバサ(豪州)

まず左ローを蹴ったガンヌ、ツイバサは柔らかい構えでスイッチも、前足をローで蹴られる。オーソに戻したツイバサはに対し、ガンヌが左ミドルを入れる。右ジャブを2つ入れたガンヌが左ロー、両者が笑顔を浮かべる。パリのファンはラ・マルセイエーズの合唱でガンヌを後押しする。ローを蹴られても、距離が詰まると鋭いワンツーを放つツイバサだが、なかなか踏み込めない。

ガンヌも左右に回り、蹴りを繰り出すがパンチの距離では戦わない。踏み込んで右を振るったツイバサは、スイッチもジャブを被弾する。そしてミドル、ローと蹴りを散らすガンヌは左オーバーハンドをかわす。そのまま見合い、時間に。

2R、ツイバサはローから前を伺う。ガンヌは前身に右を合わせる。ならばと右ミドルを蹴ったツイバサは、左を振るって前へ。ガンヌは距離を取り直し左ミドル、そしてジャブを伸ばす。前蹴りを見せて距離を取るガンヌは、ローの蹴り合い後も右回りで戦う。ツイバサが右を当てて前に出るが、単発だ。スイッチを見せてガンヌを追うツイバサが、ジャブを受ける。

残り2分、ローからジャブ、シングルを見せたガンヌ。切ったツイバサは右を当て、続く右ロングを打ち込むとガンヌが後方に倒れる。すぐに立ち上がったガンヌだが、ツイバサは右から左で前に出る。ここで左ミドルを2発蹴られ、ヒザ蹴りで下がったツイバサが左を打ち込む。姿勢を乱したガンヌはジャブから腹を殴り、ヒザでボディを突き刺す。ジャブに「来い、来い」と手を広げるツイバサは右を被弾し、ラウンド終了を迎えた。

3R、最高潮に盛り上がる場内。ガンヌもツイバサも笑って、戦闘再開。蹴りの応酬からガンヌはジャブを伸ばす。慎重な間合いの取り合いから、ガンヌが左ミドルを決める。さらに前蹴りを腹を蹴ったガンヌが、三日月に繋げ右ハイを蹴っていく。倒れそうな動きを見せて、思い切りパンチを振るったツイバサが三味線を弾いたか。

残り半分、ジャブを受け、ボディを殴られながらツイバサはスイッチして左、そして右を伸ばす。裏拳から右を打ち込んだガンヌ、ツイバサは腹を蹴られて屈む仕草を見せる。深追いはしないガンヌはジャブ、踏み込んできたツイバサを右で迎え撃つ。ここで動きが止まったツイバサにラッシュを掛けたガンヌが、倒れたところに鉄槌を落としKO勝ちを決めた。


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MMA MMAPLANET o UFN209 キック マーヴィン・ヴェットーリ ロバート・ウィティカー

【UFN209】ほぼノーヒットノーラン、ロバート・ウィティカーがヴェットーリから完封勝利

<ミドル級/5分3R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

サウスポーのヴェットーリに左ローを蹴るウィティカー。さらに踏込みに右をカウンターで合わせていく。左カーフを蹴られたヴェットーリは、テイクダウン狙いを切って圧を掛ける。ウィティカーはジャブを伸ばし、ヴェットーリは右ローで前足を蹴られても距離を詰める。細かいパンチを入れたウィティカーは、左ハイをブロックすると右を見せて前に出る。ヴェットーリは左で迎え打ち、左ジャブには右を合わせようとする。残り2分を切り、組んだヴェットーリが右腕を差す。回って離れたウィティカーは左ローを蹴られ、右ローを返す。ヴェットーリの踏み込みに間合いを外したウィティカーは、左ジャブを2発伸ばす。ここから右に右を合わせたウィティカー、ヴェットーリも左ミドルを返し、飛び込みに左ヒザを合わせた。

2R、右を見せて右ハイを蹴ったウィティカーがバランスを崩す。すぐに立ち上がり、右前蹴りを入れると、ヴェットーリが組んでケージに押し込む。ここもウィティカーは左に回りつつ崩して離れると、左サイドキックで関節を狙う。そして右ハイから右ストレートを決めたウィティカーが、前蹴りで突き離す。ヴェットーリのジャブ、ワンツーは届かない。ならばと左ミドルを蹴るが、ウィティカーが詰めて潰す。逆にガードの上から右ハイを蹴ったウィティカーは、右ストレート&右ハイを攻撃を続ける。ヴェットーリは右ローを入れるが、パンチがほぼ当たらず右ハイで上半身をのけ反らされる。ウィティカーの左右のフェイクに反応するヴェットーリが右を被弾。そして関節をサイドキックで蹴られる。ウィティカーの動きを見過ぎて、自分の動きができないヴェットーリがまた右を打たれて厳しい5分が終わった。

最終回、リスクをおかしてジャブを伸ばせという指示を受けたヴェットーリは、そのジャブに右を合わせされる。前蹴り、サイドキックを織り交ぜ、距離を支配して殴るウィティカーは、近い距離でもヘッドムーブで攻撃をかわす。そしてガードの上からの右ハイを効かせると、右で追い打ちをかけ、ダックにも右を蹴っていく。さらにジャブに右を当てたウィティカーは左ロー、踏み込んで右ストレートをヒットする。ヴェットーリはシングルレッグでドライブ、ケージにウィティカーを押し込むが、直ぐに離れたウィティカーが右を当てる。と残り1分、ダブルレッグを決めたウィティカーはすぐに離れてヴェットーリの立ち上がり際にパンチを打ち込む。完全にファイトを掌握したウィティカーは右ハイを連続で繰り出し、試合を締めた。

ほぼほぼヴェットーリの攻撃を完封したウィティカーは、3-0で完勝し「こういう結果だけど、ヴェットーリのパンチは凄くハードだった。チャンピオンを含めても、僕がこの階級で一番危険な攻撃を持っている」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFN209 ナソーディン・イマボフ ホアキン・バックリー

【UFN209】諦めないバックリーに終盤は苦戦も、イマボフが初回と2Rの攻勢で逃げ切る

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ホアキン・バックリー(米国)

素早く動くバックリーがジャブから蹴りを繰り出す。イマボフはジャブを繰り出し、ハイをブロック、ローをチェックする。回りながら前に出てワンツー、そしてローのバックリーがスイッチを織り交ぜる。イマボフはローに右を合わせ、右フックを振るう。ここでアックリーが組んでケージに押し込むが、自ら離れる。右ハイでマウスピースを吐き出したバックリー、レフェリーがブレイクを設ける。

ここで両者が何やら言葉を交わし、イマボフがエキサイトするシーンも。再開後、ローをキャッチして倒したイマボフは、立ち上がったバックリーにヒザ、そしてヒジを打って離れる。残り90秒、自らの頬に触れてバックリーを挑発するイマボフはステップインに右ハイを蹴っていく。クリンチでエルボー、ダブルレッグを切ってトップを取ったイマボフが即マウントを取り、残り15秒でパンチを連打する。背中を見せたバックリーは頭を両手を覆ってラウンド終了を迎えた。

2R、ケージの前を回るバックリーを追いかけるイマボフが、ステップインに右を合わせる。圧倒的なフィジカルの差を武器に、圧を掛けるイマボフだがレフェリーから拳を握るように注意を受ける。リスタート後、パンチのコンビ、左右の蹴りと全てをかわされたバックリーは動きを止めず構えを変えて前に出ると、ついに右フックが決める。しかし、続く左の踏み込みに右を受けたバックリーは、残り2分でダブルレッグでテイクダウンを奪われる。

イマボフはボディロックで立たせずバックに回ると、半身のバックリーにパンチを入れ、ついには両足をフックする。アゴの上からのRNCに苦しそうな顔を浮かべたバックリーは、パンチから2度目のセットアップもヒジを押し上げてディフェンス。腹ばいにされてからの3度のアテンプトも防ぎ切ったバックリーは、サバイブに成功──時間とともにイマボフを挑発した。

最終回、左右のローを蹴るバックリーが、大きく回って左を当てる。直後に右を被弾したイマボフは組んでバックへ。前方にバックリーを崩すも、バックリーも胸を合わせて立ち上がる。イマボフはヒザを入れて離れるが、疲れは隠せない。バックリーはジャブを当て、アッパーを被弾しても左右のフックを返す。空振りが続いても、息を整えてパンチを振るうバックリーは、動きが落ちたイマボフのダブルレッグを切る。イマボフはクリンチからの離れ際にワンツーを入れる。

バックリーが組みつき、イマボフがエルボーを見せて離れる。バックリーはパンチをまとめ、ダブルレッグを切ってヒザ蹴りを繰り出す。残り1分、ここでバックリーは組みへ。自ら勝機を潰したように見えたバックリーだが、投げを打って離れると右フック、そして左を打ち込む。パンチが出ないイマボフに、懸命に拳を伸ばし続けたバックリーは時間とともにマットに崩れ落ちた。

結果はジャッジ3者ともイマボフを支持した。


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MMA MMAPLANET o UFN209 アレッシオ・デキリコ ロマン・コピロフ

【UFN209】初回は上々の滑り出しも、2Rに反撃許したコピロフがパンチを纏めてデキリコを倒す

<ミドル級/5分3R>
ロマン・コピロフ(ロシア)
Def.3R1分9秒by KO
アレッシオ・デキリコ(イタリア)

前蹴り、右ハイから右ローを繰り出すデキリコに対し、サウスポーのコピロフは左ストレートをヒットさせる。様子見の展開となり、圧を掛けるコピロフだがデキリコもダブルのフェイクからローからパンチを打っていく。コピロフの左に右を返すデキリコは、ローを蹴られても、右ミドルを蹴り返す。左ミドルをスリップし姿勢を乱したコピロフ、ここで距離を詰めようとしたデキリコも足を滑らせた。

残り2分、デキリコのダブルを切り右ジャブを入れたコピロフが左ミドルを蹴り込む。さらにローにワンツーを合わせると、ステップイン&右エルボーを狙う。振りが大きく姿勢が乱れるデキリコは右を被弾し、左ハイはブロックもテイクダウン狙いを防がれ圧され気味の時間が続く。コピロフは跳びヒザをキャッチされシングルレッグを仕掛けらるが、ここも足を抜き最後はケージを背負ってラウンド終了を迎えた。

2R、コピロフのワンツーに、デキリコもワンツーで前へ。デキリコのフック気味のコンビに対し、コピロフは単発ながら左ストレートを入れる。さらにワンツーを入れたコピロフは、シングルレッグを切る。続けてジャブを当てたコピロフだが、デキリコが右ストレートを当てて前に出る。コピロフがフックを返し、流れを譲らない。と、デキリコはここでダブルへ。ケージを背負ったコピロフがヒザを突き上げて、離れようとする。懸命に押し込むデキリコは小手で阻まれ、コピロフは回って離れると左ミドルを決める。

左フックを被弾したデキリコは、ヒザ蹴りが空を切り尻もちをつく。立ち上がって右ヒザを入れたデキリコは、前に出て右フックを振るう。下がるようになったコピロフは、ヒザが効いたか。それでも左をヒットさせたコピロフだったが、時間を気にする素振りを見せた。

最終回、両者の距離が近づきデキリコのフックが決まる。コピロフがワンツーを返し、跳びヒザをかわして左ミドルを蹴り込む。さらにワンツーを続け、ミドルから左を伸ばすコピロフは下がったデキリコにワンツーからスリー、ガードが下がったところにワンツーを続ける。前方に崩れ落ちたデキリコを見て、レフェリーが即試合を止めた。

「最終回は決めないといけないと思って戦った」とコピロフは試合を振り返った。


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MMA MMAPLANET o UFN209   ウィリアム・ゴミス キック ヤルノ・エレンズ

【UFN209】メインカード初陣は荷が重かった?! ゴミスがTDでリード&三角凌いでエレンズを破る

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
Def.2-0:29-28.29-28.29-29
ヤルノ・エレンズ(オランダ)

大きなブーイングで迎えられたエレンズ、対してゴミスは当然のように大声援が送られる。まず左ミドルを繰り出したサウスポーのゴミスは、待ちの構え。エレンズも迂闊に手を出さす、神経戦のなかでボディストレートを打っていく。ゴミスの左ロー、エレンズは右ハイを狙う。蹴りの距離で二段蹴り、スピニングバックキックと大きな動きの蹴りを繰り出すゴミスの左ストレートは届かない。続くワンツーの前進に組んだエレンズが、腰に乗せて投げようとするがボディロックで逆にゴミスがテイクダウンを決める。

すぐにクローズドを取ったエレンズはゴミスの左手をオーバーフック、右手首を取って三角を狙う。ゴミスは右手を振り払いヒジを落とし、トップキープ。腰を上げたゴミスがパンチの勢いを増すが、スペースができたエレンズはボディロック&レッスルアップで立ち上がり、試合はスタンドのクリンチ合戦へ。終了間際に離れ、ゴミスが見栄えのある蹴りを見せるもクリーンヒットはしなかった。

2R、大きな振りのワンツーを見せたゴミス、エレンズがボディロックもすぐに離れる。ジャブから右を振るったエレンズは、近い距離でヒザ蹴りを繰り出す。ここも待ちの態勢のゴミスは、右を被弾し飛び込んだところにエレンズが放った蹴りのヒザの直撃を受ける。たまらず組んでテイクダウを決めたゴミス、エレンズはすぐにスクランブルに持ち込みたいところだがクローズドガードで下に留まってしまう。

ケージを使って立ち上がろうとするエレンズから、離れたゴミスは右フックを被弾する。左を返したゴミスは右ハイをかわして、左ハイを蹴っていく。右ストレートにテイクダウンを合わせたゴミスだが、エレンズは後方回転でスイープ。そのままスクランブルの展開となり、ゴミスがバックに回る。キムラクラッチから払い腰を決めたエレンズだが、その勢いの生かしたゴミスがトップを取り時間となった。

最終回、蹴りの応酬からエレンズが前に出て、ゴミスがローからワンツー、そして右ミドルも姿勢が乱れている。エレンズがボディを抉り、ゴミスが右を返して後ろ回し蹴りに。さらに左ミドルを蹴るゴミスは、左ローに右を合わさせる。続くクリンチの展開で、ケージを背負ったエレンズは、ダブルレッグを抱えてテイクダウンを許す。

エレンズはギロチンを外され、ここもボトムにステイする。立てないエレンズは腰を切っていくが、十字のセットまでは至らない。ケージキックからフラワースイープも潰されたエレンズが時間が少なくなるなかで、三角絞めをセットする。さらに腕を伸ばしに掛かったエレンズ、ゴミスは臀部にヒザを当ててエスケープを測る。残り10秒で頭を抜いたゴミスが担ぎパスでサイドで抑え、タイムアップに。

パリっ子も最後は大歓声だったデビュー戦対決は、2-0でゴミスに凱歌が挙がったもののメインカード・デビューは両者にとって荷が重かったと思わざるを得ない試合内容だった。それでも「最後の三角絞めはホントにタイトだった。でもファンの皆の声援が聞こえて、死んでもタップできなかった」と言うゴミスに、再び大きな拍手が送られた。


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MMA MMAPLANET o UFN209   キック シャルル・ジョーダン ナサニエル・ウッド ボクシング

【UFN209】額をつけての長接近&打撃戦は、小外でTDを5度決めたウッドがジョーダンを3-0で下す

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
Def.3-0:30-27.30-28.29-28
シャルル・ジョーダン(カナダ)

フェザー級転向2戦目のウッドが、フェザー級戦線で4勝4敗1分ながら名勝負製造機のジョーダンと対戦。サウスポーのジョーダンに対し、すぐにスイッチしたウッドが左を受ける。右ローから左フックを放ち、近い距離で打撃を交換したウッドは、ジョーダンのダーティボクシングにも小外でテイクダウンを決める。クローズドのジョーダンは頭を抱えていくが、ギロチンはセットできない。

ウッドはボディロックでスクランブルに持ち込ませず、ケージ際に移動したところでバックに回る。立ち上がったジョーダンが胸を合わせたところで、離れたウッドはヒザ蹴りからハイキック、左ストレートと矢継ぎ早に攻撃を受ける。左ミドルに右を合わせたウッド、足がもつれ距離を取り直しジョーダンは、一瞬のボディロックのフェイクから右を被弾する。それでも左ジャブ、スイッチして左ストレートを当てるジョーダンが右リードフックも左フックを被弾し、ここもケージ際に下がる。細かいパンチを額をつけるような位置で打ち合った両者、ここもジョーダンが下がりウッドのラウンドに。

2R、まず右ローを蹴ったウッドが、ジョーダンの前進をバックステップでかわしてから、近い距離で打撃戦に応じる。自らの左ミドルでバランスを崩して尻もちをついたジョーダン、ウッドはトップを取るがすぐに試合はスタンドに。左前蹴りに対し、軸足払いのようなローから左右のパンチを振るうウッドに対し、ジョーダンはボディを連打する。首相撲を仕掛けながら、逆に崩されて背中をマットにつかされたジョーダンは、背中越しに取られた右腕を切り、クローズドで固めてブレイクを待つ。

レフェリーがそこに反応し、試合がスタンドに戻るとウッドの右フックに対し、ジョーダンが接近戦でボディを連打する。離れて右ボディを入れたウッド、ジョーダンはショートのワンツーを顔面に入れる。それでも頭をつけた打撃戦は、気がづけばジョーダンが間合いを取り直す。さらに続く超接近戦で互いに崩しを見せ、最後はヒジを打ち合ってラウンド終了を迎えた。

最終回、互いに構えを変え遠い位置から中間距離、そして接近戦へ。ダーティーボクシングでボディを入れるジョーダン、ウッドはエルボーを打って離れる。頭を抱えて小外で崩したウッドがバックへ。前転してガードを取ったジョーダンがスイッチから立ち上がって胸を合わせる。ウッドはヒジを入れ、離れたジョーダンとの距離を詰めてボディ、そして足払いでジョーダンを転がせる。

寝技に固執はしないウッドと、ジョーダンの組み&打撃という試合は、ウッドが崩してポイントを加算していくなか、額をつけてのパンチ、ボディの応酬が見られジョーダンがスピニングバックフィストを狙う。かわしたウッドがワンツーをフックを決め、右をヒットさせる。さらにボディを入れたウッドに対し、ジョーダンは飛びヒザを繰り出す。最後の最後にウッドはボディロック&小外を決め、タイムアップに。

3-0で判定勝ちを決めたウッドは「2年間の負傷での休養から新しい階級で戦うようになり、凄くフィットしている。足払い? ダブルレッグやスラムと比較するとちょっと嫌らしい攻撃かもしれないけど、テイクダウンはテイクダウンだろう?」と肩をすくめた。


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Brave CF MMA MMAPLANET o UAEW UFC UFN209   アレッシオ・デキリコ ウィリアム・ゴミス エッガー キック クリスチャン・キニョネス シャルル・ジョーダン シリル・ガンヌ ステファニー・エッガー タイ・ツイバサ ダスティン・ストーツフス ナサニエル・ウッド ナスラ・ハクパレス フェレス・ジアム ブノワ・サンドニ マーヴィン・ヴェットーリ ヤルノ・エレンズ ロバート・ウィティカー

【UFN209】計量終了 初のフランス大会で知る──欧州の今。ゴミス×エレンズの仏蘭初陣対決に要注目

【写真】フェイスオフからもフレンチ・ナックモエ×ダッチ・キックボクサー的に見えるゴミス×エレンスだ(C)Zuffa/UFC

3日(土・現地時間)、フランスは花の都パリのアコー・アリーナで開催されるUFN209:UFN on ESPN+67「Gane vs Tuivasal」の計量が、2日(金・同)に行われた。

2020年1月からMMAが解禁されたフランスで、ついにUFCが大会を開く。メジャーでは2020年10月、そして今年の5月にアコー・アリーナよりも、ベルシーの名が馴染む同アリーナで大会を成功させている。

満を持してのUFCのフランス進出、そのメインは暫定ながらヘビー級タイトルコンテンダーであるフランス人ファイター=シリル・ガンヌが5試合連続KO勝ちのタイ・ツイバサを迎え撃つ。


ヘッドラインを筆頭にフランス勢は5人が出場する今大会、全12試合で北南米からの遠征組は7人、豪州から2名と欧州勢中心のカード編成となっている。

ヨーロッパ中心といっても英国&アイルランドからはナサニエル・ウッドのみの参戦で、ユーロUFCの豊かな人材が実感させられるパリ大会だ。

そんななか注目したいのは、フェザー級のフランス✖オランダ対決=ウィリアム・ゴミス×ヤルノ・エレンズ──メインカードに組み込まれた、デビュー戦同士のマッチアップだ。

ジャグアー=ジャガーの異名を持つゴミスは戦績10勝2敗、本来はベルシーから10キロ、パリ15区にあるパレ・デ・スポール内ドーム・ドゥ・パリで2日に開かれたアレスFCに出場予定だったファイター。

アレスFCは2019年12月にアフリカ・セネガルで活動を始め、コロナの時代となるとベルギー大会が2度キャンセルされ、昨年12月からパリで定期開催されているMMAイベントだ。MMA解禁後のフランスで、母国ファイターだけでなく国際戦を組み、同国のMMAファイターの強化を大いに後押ししている。

母国にイベントがなかった時代、パウンド禁止の100% Fightから英国や中東をステップアップの地に定めていたゴミスは、結果的にアレスFCからUFCとの契約を勝ち取った。

対するキック王国オランダのエレンズは、キャリア13勝3敗1分。最近ではLevels Fight Leagueが奮闘しているもののキック王国が故に世界標準のMMA大会がなかなか根付かない母国でなく、ドイツから彼もまたUAEWと中東を目指し、最後はBRAVE CFのドイツ大会からステップアップを果たした。

ゴミスはムエタイ基調で、相手の攻撃を良く見る目を持っている。攻撃を見切ってからの攻撃手段は打撃だけでなく、ムエタイ流クリンチ&バック奪取、そしてダブルレッグというMMA流にアレンジした動きを見せる。

対してエレンズは、ザッツ・キックボクサー。振り下ろすロー、奥手でも果敢にボディストレートを打ち、前に出てきた相手にはMMAでも常套手段となった右アッパーを突き上げる。組みに関しても、オランダ人ファイターらしく柔道の投げ技を駆使し、柔術的な寝技も駆使している。

組みに関しては互いに攻めの姿勢を持つ両者だが、倒してから仕留めるという部分ではゴミスは削ってスタンド、エレンズはサブミッションで仕留める傾向が強く、そのファイト・アイデンティティは違ってくる。

そんな点も含め、ヨーロッパ──西ヨーロッパ大陸の今を知ることができるゴミス×エレンズの顔合わせといえよう。

■視聴方法(予定)
9月4日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN209計量結果

<ヘビー/5分5R>
シリル・ガンヌ: 247ポンド(112.03キロ)
タイ・ツイバサ: 266ポンド(120.65キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロバート・ウィティカー: 186ポンド(84.37キロ)
マーヴィン・ヴェットーリ: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレッシオ・デキリコ: 186ポンド(84.37キロ)
ロマン・コピロフ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス: 155ポンド(70.31キロ)
ジョン・マクデッシ: 154.5ポンド(70.08キロ)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス: 146ポンド(66.22キロ)
ヤルノ・エレンズ: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ナサニエル・ウッド: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダスティン・ストーツフス: 186ポンド(84.37キロ)
アブスピアン・マゴメドフ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)
ミハウ・フィグラック: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョアキン・バックリー: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ: 156ポンド(70.76キロ)
ガブリエル・ミランダ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
カリド・タハ: 135ポンド(61.24キロ)
クリスチャン・キニョネス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アイリン・ペレス: 144.5ポンド(65.54キロ)
ステファニー・エッガー: 145ポンド(65.77キロ)

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