<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ジェフ・ニール(米国)
トンプソンの右ミドルハイをかわすニール。スイッチする相手に右ロー、さらに中に入ってこようとしたところで右ストレートを打ち下ろすトンプソン。トンプソンの右ハイをブロックしたニールが前に出てくると、トンプソンは左右のボディストレートを突き刺す。トンプソンの蹴りをブロックしながら、ニールは距離を詰め、相手にケージを背負わせて顔面にパンチを合わせる。
距離を保とうとするトンプソンは、ケージを背負っても足を使って左ジャブを返す。手数の面では、トンプソンが上回っている。右サイドキックで距離を保ちながら、ストレートをヒットさせるトンプソン。ニールの左スイングをヘッドスリップでかわす。ラウンド終了間際、バッティングがありトンプソンが右目上をカット。試合は一時中断され、残り15秒で再開。トンプソンがローを当ててラウンドを終えた。
2R、開始早々、距離を詰めるニール。トンプソンは足を使いながら、左ジャブとサイドキックで距離を保つ。足を使うトンプソンに対し、組み付いたニールがケージに押し込む。差し込まれた腕を軸に体勢を入れ替えたトンプソンが離れると、足を使ってパンチをクリーンヒットさせる。右バックスピンキックを繰り出すトンプソン。ニールは手数が少ない。
右ミドル、右ハイを放ち、試合をコントロールするトンプソン。ニールは顔面をガードするが、そのまま手が出ない。トンプソンが中に入ってこようとすると、トンプソンは左ジャブ、右ストレートを合わせる。ニールはロー2連発、トンプソンはすかさず右ミドルから足を使う。さらに右ストレートを使って近づけさせないトンプソン。ラウンド終了間際、相手をケージ際に追い込んだニールが、左クロスをヒットさせた。
3R、互いにサウスポーからスタート。トンプソンは掛け蹴りを使って距離を保ち、相手が近づいてくると右ストレートを合わせる。トンプソンの右ストレート、右ミドルハイをブロックするニール、組み付いてトンプソンをケージに押し込む。しばらくケージを背にしたトンプソンだが、離れると再び足を使い、右ストレートを主体に試合を組み立てる。
手数を増やし、前に出るニールだが、ガードの間からトンプソンのパンチをもらってしまう。ニールの右ジャブをかわすトンプソン。ニールの左ミドルから、再び組み付きケージ際の攻防となるが、ここでニールがマウスピースを吐き落としてしまう。再開後、トンプソンが残り30秒で手数を増やす。ディフェンスを強いられるニールに、トンプソンが右ミドルハイを繰り出して、ラウンドが終了した。
4R、サウスポースタンスから右ジャブを放つトンプソン。頭を下げて距離を詰めるニールだが、足を使うトンプソンを捉えきれない。オーソドックスに戻したトンプソンは右ストレート、ニールはまたも手数が少なくなってしまう。組み付き、相手をケージに押し込んだニールだったが、ここもトンプソンはすぐに脱出。ガードを挙げているニールに単発のパンチを打ち込み、右ヒジも繰り出していく。
試合は完全にトンプソンがコントロール。ニールは左ミドルを放った際に足を滑らせてしまう。左バックスピンキックを放ったあと、足を滑らせて尻もちをついたトンプソンに対し、トップを奪うこともないニールは、気持ちが折れてしまったか。残り1分のところで、パンチあるいはミドルを放ちながら前に出るニール。最後は相手をケージに押し込んでラウンド終了を待った。
最終R、逆転を狙ってかパンチを連打するニール。しかし、トンプソンがパンチを打ち返すと、またもガードを上げて固まってしまう。距離を取るトンプソンが右ストレート、右アッパーをヒット。下がるニールに対して右ボディもヒットさせる。ニールは右ヒジを振るうが、これをかわしたトンプソンが足を使って距離をキープ。ニールの左ストレートをもらいながら、左右のパンチを打ち返す。
コンビネーションの数が増えたトンプソン。やはりニールの手数は減ってしまう。距離が近づき、首相撲から相手をケージに押し込むニールだったが、有利な体勢に持ち込むことはできない。離れたあと、ケージ中央で打ち合う両者。残り1分を切ると、トンプソンは再び足を使って右ストレートを当てる。ニールはパンチを当てても下がってしまうので、印象は悪い。残り10秒、頭を下げながらパンチを振るうニールだったが、トンプソンがかわしきった。
裁定は、ジャッジ3者がトンプソンにフルマークをつけた。
The post 【UFN183】アウトボクシングで相手の心を折った!? 距離を制したトンプソンがニールにフルマークの判定勝利 first appeared on MMAPLANET.