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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 アレックス・モロノ キック ニコ・プライス

【UFC302】スタンドで鉄槌、疲れたモロノにアッパー&テイクダウンを決めたニコ・プライスが判定勝ち取る

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレックス・モロノ(米国)

互いにジャブで様子見のなか、プライスが右を被せていく。モロノは前蹴り、ワンツーを繰り出す。右ローを払ってテイクダウンを決めたプライスは、モロノの腕十字狙いにヒザを腰に押し付けて防御。と、モロノはオモプラッタからクラークプラッタを仕掛ける。絞めをセットさせず、スクランブルに持ち込んプライスだがバックを許す。すぐに胸を合わせたプライスは、腰を切られた状態で腕を引き抜きスクランブルでダースを狙う。

頭を抜いたモロノが、足を止めてパンチを交換する。右を当て、ジャブを入れるが、逆に右ストレートからスピニングバックキック、そしてコンビを受ける。アッパーで前に出るプライスに対し、右から左ジャブを入れたモレノは息が既に荒くなっているが、手を出し続ける。プライスも左右のフックを被弾しながら前に出てスピニングバックフィスト後に、ヒザを顔面に突き上げる。モレノは体の軸が乱れてきたが、最後まで打撃戦に応じた。

2R、モロノが右ストレートを入れ、インローを蹴られても荒いロングフックを振るう。ただしモロノはバランスを崩しがちで、プライスがボディを纏めて前へ。右ストレート、ウェービングから右を入れたモロノだが、直後にパンチをまめられる。プライスはダブルレッグを決め、ギロチンから逃れるとパウンドを連打する。腕十字狙いは、すぐにヒジを抜くプライスはスクランブルでダブルレッグへ。モロノはギロチンも、頭を抜いたプライスがパンチを纏める。

鉄槌を落とされ、腕十字を防がれたモロノはスクランブルでバックを取られるが、スイッチして逆にバックへ。プライスは胸を合わせて、体を入れ替えケージにモロノを押し込む。続くダブルレッグに、モロノはまたギロチンへ。スラムで防いだプライスがエルボー、パンチを落としてリードを広げた。

最終回、直ぐにジャブを当てたプライスが、右オーバーハンドを入れる。モロノも右を返す。両者ラフなパンチを繰り出し、モロノは口を空けて完全にガスアウト状態か。体が揺れるモロノは、それでもパンチで前に出る。プライスはスタンドで鉄槌と、得意の変則ファイトへ。いよいよスラッピー、かつラフ、そしてワイルドな打撃戦になると、プライスが右アッパーを決める。直後にダブルレッグに、まるで反応できず下になったモロノは、反転してシングルもバックを取られそうになる。

プライスも疲れる組みに固執せず、打撃戦を望んでモロノをリリースする。跳びあがるように左フックを当てたプライスは、近い距離でエルボーを入れる。手が出なくなったモロノにアッパー、ボディを決めたプライスが前に出る。残り10秒、思い切りパンチを振るった両者──タイムアップとともにプライスは勝利の雄たけびを挙げた。結果、プライスが3-0の判定勝ちを収めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 エリゼウ・カポエイラ キック ランディ・ブラウン

【UFC302】リーチを活かしたジャブとヒザ蹴りを当てたブラウン、2Rのピンチを凌いでエリゼウに判定勝利

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)

ブラウンが軽快なステップからジャブを見せる。エリゼウはガードを高く上げて、右ローを蹴る。ブラウンは鋭いジャブで距離を取って右ストレートや前蹴り、エリゼウが前に出てくると左フックのカウンターを狙う。エリゼウはブラウンのジャブをパーリングしながら右のカーフキック、左ミドルを蹴る。ブラウンは変わらずジャブを突いて、左フックのカウンターを狙う。エリゼウは左ミドル、インローを蹴ってそのまま右フックで飛び込む。ここでブラウンの指がエリゼウの目に入ってしまい一時中断となる。

再開後、ブラウンはジャブとインロー、右フックをガードの上から叩きつける。エリゼウはパンチでブラウンを下がらせてダブルレッグに入るが、ブラウンは背中を見せながら足を抜いて距離を取る。ブラアウンはジャブとサイドキック、エリゼウは左から右を伸ばし、右のカーフキック、スピニングバックキックを見せる。終了間際、エリゼウがパンチで距離を詰めていくと、ブラウンがカウンターのヒザ蹴り。これをもらうエリゼウだが、そのままブラウンをボディロックでケージまで押し込んだ。

2R、ブラウンは色々なフェイントを入れてジャブを突く。エリゼウは右のカーフキックと前蹴り、ブラウンの左に右ストレートを合わせると、右フックをかぶせて一気にパンチで前進。そのままブラウンをケージに詰めてテイクダウンし、エリゼウがブラウンのバックにつく。エリゼウは足をシングルフックするが、ブラウンもケージまで移動して立ち上がる。

エリゼウは足を外してバックキープを続け、ブラウンを前方に崩してコントロールする。そして両足をフックするとパームトゥパームを狙いつつ、細かくパンチを入れる。この時間が長く続いたが、ブラウンが正対すると逆にエリゼウのバックにつく。ブラウンはパンチを入れながらRNCへ。極まらないと見るとヒジでダメージを与えた。

3R、ブラウンが距離を取りながらジャブを突く。エリゼウはパンチで前に出て右のカーフキックを蹴る。ブラウンはジャブから右アッパー、エリゼウが前に出ると再びブラウンの指が目に入って試合が中断される。再開後、エリゼウはテイクダウンのフェイントを見せながら右フック、右カーフキック、スピニングバックキックを見せる。ブラウンはジャブから右アッパー、そして右のテンカオ。これでエリゼウの動きが止まるが、エリゼウもダブルレッグでブラウンをケージに押し込む。

シングルレッグにも切り替えるエリゼウだが、ブラウンはヒジを入れながらディフェンスする。ブラウンは右腕を差し上げてスプロールし、距離を取る。再びブラウンはジャブをついて左ボディ。エリゼウは左フックを返し、ブラウンが頭を振ってかわしたところで組みついて、足をかけてテイクダウンしてバックへ。RNCを狙うエリゼウだが極まらない。2Rにピンチを迎えたブラウンだったが、リーチを活かした打撃でペースを掴んで判定勝利した。


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45 Report UFC UFC302 ジャイルトン・アルメイダ ブログ ロマン・コピロフ

【UFC302】初回にダウンを奪ったコピロフ。アルメイダの反撃にTD&トップで──判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
ロマン・コピロフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
セザー・アルメイダ(ブラジル)

サウスポーのコピロフが、左右のロー。スイッチしたアルメイダがハイやミドルを蹴る。蹴りから右を伸ばすアルメイダに対し、コピロフも右ジャブを繰り出す。と、シングルレッグで尻もちをつかせたコピロフだが、スタンドで待ち受ける。ワンツーの左を効かせたコピロフは、ここで一気呵成に攻めずに蹴りを捌くが右を打たれる。直後にコピロフはダブルレッグでテイクダウンを決めるも、グラウンドには固執しない。

アルメイダを立たせ、誘っておいて左を決めたコピロフがダウンを奪う。最低限の鉄槌からスタンドに戻ったコピロフが、再びダブルレッグでテイクダウンを決めて今度はサイドで抑える。打とテイクダウン、抑えと完全に試合をドミネストするコピロフ。アルメイダはクローズドガードに戻して初回が終わった。

2R、オーソから右ミドルを蹴ったアルメイダ。腹への蹴りを続けてブロックしたコピロフは、ローに右を合わせる。アルメイダも左を伸ばし、ダブルレッグを切ると左ボディショットを打ち込む。ボディを続けるアルメイダに組みついたコピロフがケージに押し込むも、動きは少ない。シングルを切ったアルメイダはギロチン&ボディへのヒザを繰り出す。

離れた両者、パンチの回転数が上がり近距離になったアルメイダにコピロフがダブルレッグテイクダウンを決める。コピロフは枕で固定し、トップキープへ。アルメイダもフルガードに戻し、試合が止まる。40秒間、同じ状態でラウンドが終わった。

最終回、圧を掛けるアルメイダ。コピロフは右ハイからワンツーも、シングルレッグをかわされる。アルメイダは構えをかえてボディ、顔面を殴りヒザを見舞っていく。コピロフも右を返すが、アルメイダも右を打ち込む。と、一瞬見たアルメイダを一気にダブルレッグで倒したコピロフがガードのなかでトップキープファイトに。ブーイングが起こり、パンチを時折り落としてブレイクを阻止するコピロフは、しっかりと時間を使うことに成功する。

観客席から「スタンド・ゼム・アップ」チャントが起こり、残り80秒でブレイクが掛った。それでも、コピロフはダブルレッグで同じ展開に持ちこむ。打撃戦をしたいのであれば、テイクダウンを切らなければならない。それがMMA。立ち上がったコピロフは、簡単に足を越えてパス。サイドで抑えてタイムアップの時を待った。

結果はまさかのスプリットに割れたが、コピロフが判定勝ちを手にした。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 ジョー・ソレツキ

【UFC302】ドーソンがソレツキのガードからの仕掛けを潰す&トップから殴り続けて判定勝利

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
Def.3-0:29-28.30-27.30-27
ジョー・ソレツキ(米国)

ドーソンがいきなり飛びヒザ蹴り。ソレツキがダブルレッグに入ってドーソンをケージに押し込む。ソレツキがバックを狙うと、ドーソンはソレツキを前方に落としつつシングルレッグでケージに押し込む。ソレツキが首を抱えてポジションを返しつつ、ギロチンの形を作る。

徐々にタイトに極めてくソレツキだが、ドーソンは頭を抜いてインサイドガードでトップキープする。ドーソンは体を起こしてパンチを打つがクリーンヒットは少ない。逆にソレツキはガードから果敢に動いて、下からのヒジでドーソンを流血させる。

2R、構えをスイッチしながら前に出るドーソン。歩くようなパンチでソレツキをケージに下がらせて組むと足をかけてテイクダウンする。ドーソンはソレツキの頭をケージに押し付けるようにしてパンチとヒジを落とす。ソレツキも足を利かせるが、ソレツキはパスガードを狙いながらトップキープを続ける。1Rと比較するとドーソンのパンチのヒット数が増える。

3R。すぐにソレツキがシングルレッグに入るが、ドーソンは倒れない。前に出るドーソンがパンチとヒザ蹴りから組みつく。ソレツキがギロチンを仕掛けるが、ドーソンはギロチンの形を作らせずに頭を抜き、インサイドガードでトップキープする。ドーソンは距離を取ってパンチとヒジを落とし、ソレツキのガードからの動きを潰す。

ドーソンはソレツキの頭をケージに押し付けて動きを止め、コツコツとパンチとヒジを落とし続ける。ソレツキはこの態勢を崩すことが出来ず。ソレツキがドーソンの身体を蹴り離して、下から体を起こして組みついたところで試合終了。2R以降、ソレツキのガードからの仕掛けを潰して殴り続けたドーソンが判定勝利した。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 ジェイク・マシューズ フィル・ロウ ブログ

【UFC302】失速のロウを手数で攻めたてたマシューズが、最終回のグラウンド戦も制して逆転勝利

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
フィル・ロウ(米国)

ロウが左右ローでけん制する。マシューズも左ジャブをボディに伸ばした。マシューズが右ローをダブルで当てる。ロウはマシューズにケージを背負わせて左ハイを見せた。ケージ中央に戻したマシューズは、左ジャブから左ロングに繋げる。右カーフから左ボディジャブへ。ロウがプレスをかけて手数を増やし始め、マシューズをケージに詰めて右ストレートを突き刺す。マシューズもケージ中央に戻して左ジャブから右ローを繰り出す。ロウは手数こそ少ないものの、右の打ち下ろしストレートを叩き込んでいく。ケージに詰められたマシューズは連打で脱した。

しかしロウの左ジャブを受けたマシューズの顔面から出血が見られる。ロウはダンスのように体を揺らしながらマシューズにプレッシャーをかけていく。残り30秒でロウが至近距離から左跳びヒザを見せたが、かわしたマシューズの左腕がロウの下腹部に当たってしまう。ローブローで休憩が与えられたあと、マシューズが右ストレートから連打で攻め立てる。首相撲に捕らえたロウだったが、突き放されてマットに背中を着いてしまった。マシューズはすかさずトップから抑え込んで初回を終えた。

2R、マシューズが距離を詰めて右カーフを当てる。ロウにケージを背負わせるとパンチから右カーフへ。左アッパーを突き上げ、さらに右ローを蹴る。ロウの右をかわしたマシューズが中に入り、連打からの右をロウのアゴに叩き込んだ。グラついたロウに追い打ちをかけるマシューズ。しかしロウも左ジャブでマシューズを突き放す。中距離のロウと接近戦のマシューズとなったが、手数はマシューズが上回っている。

ロー、ボディ、顔面と攻撃を散らすマシューズに対し、ロウは左ジャブでジワリジワリとケージに押し込んでいく。しかしマシューズがすぐにパンチを伸ばして押し返していく。左ジャブをボディに突き刺し、さらに顔面も捕えるロウの蹴りをブロックしたマシューズは左ジャブで下がらせ、右を伸ばしていく。左右ボディから顔面に繋がるマシューズは、残り30秒で右を当てる。さらに接近戦でカウンターの左フックでロウのアゴを跳ね上げた。

最終回、ロウがガードを固めて距離を詰めていく。ダブルレッグで組みついたが、マシューズに潰されてしまう。ロウはハーフガードからリバーサルし、左腕を差し上げてハーフのマシューズを抑え込む。マシューズはフックガードから上半身を起こすも、ロウがトップキープを貫く。反転したマシューズのバックに回ったロウだが、マシューズが切り返してトップへ。ロウはハーフから潜るが、完全に背中を着けられてしまった。パスを仕掛けるマシューズに対し、潜ってスイープを狙うロウ。マシューズはパウンドで削りながら、ニースライドからバックへ。仰向けになったロウに肩固めを仕掛けるなど優位に立つ。ロウの頭を押さえて潜りを防ぐマシューズは、スクランブルからトップに戻して試合を終えた。

1Rはペースを握りながら、失速したロウを攻め立てたマシューズ。3Rはグラウンドに持ち込んできたロウを反対に抑え込み、逆転の判定勝ちを収めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 バシル・ホフェス ミッキー・ガル

【UFC302】ドタバタ感のある根性ファイトを展開したホフェスが、最後はまとめてガルに競り勝つ

<ウェルター級/5分3R>
バシル・ホフェス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ミッキー・ガル(米国)

ご当地ファイター、ガルに大きな声援が集まる。ケージ前でサークリングのガルに対し、ホフェスが右オーバーハンドを繰り出す。互いに慎重な立ち上がりとなり、ホフェスが右ローを蹴る。ガルは右オーバーハンドを被弾し、ジャブを返すも圧を受けた状態が続く。ホフェスは右オーバーハンドから返しの左フックを振るい、右フック、そして左ハイと手数を増やす。スイッチを交えて戦うホフェスだが、左ハイでスリップし尻もちをつく。

スタンドで待っていたガルは、立ち上がったホフェスのコンビに下がるなど劣勢が続く。ワンツーの右を受け手も勢いをつけて前に出るホフェスが、スーパーマンパンチ。ガルは右を返していく。組みつつ右フックを振るうガル、その右がヒットしホフェスの動きがドタバタしてくる。近距離の打ち合いもガルが右を当て、ホフェスが下がる。直後に時間となり、盛り返したガルだが初回を落としたか。

2R、間合いをはかるなか、ホフェスが右をヒット。ガルも右を打ち返す。ホフェスのスーパーマンパンチはタイミングが合わず、スピニングバックフィストも空振りに。ガルは右ミドルを蹴り込むが、姿勢を乱す。両者、リズムが良いように見えないがガルが右を当てる。サウスポーのホフェスも左を打ち返すと、見えていなかったガルは足を使うように。ホフェスの右にヒザを合わせようとしたガルだが、ワンツーに左を受けるなど初回終盤の勢いは遮断された。

それでも右ボディストレートを入れたガルは、大振りで動きが落ちてきたホフェスに右フックを決めて圧を掛けるとダブルレッグを決める。バックを譲らず、スタンドに戻ったホフェスだが、ここは削られたか。ガルはステップインが右エルボーを狙い、ジャブを届かせる。さらにワンツーの右ストレートをクリーンヒットさせたガルは、直後前進にダブルレッグを合わされテイクダウンを許す。ホフェスは自らスタンドに戻り、省エネ──すぐにラウンド終了を迎えた。

最終回、ガルがまずジャブを当てると、ホフェスの右オーバーハンドは空振りに。スピニングバックフィストも距離が合わなかったホフェスは、右フックを合わされ頭が揺れる。ガルが勢いづいて、パンチを被弾しても構わす打ち返す。足を止めてのパンチの交換で効かされたガルだが、直後に右を打ち抜いてホフェスの腰が落ちる。ここでテイクダウンを仕掛けたガルは、切られても組みを見せたことでパンチが当たるように。

嫌がってダブルに出たホフェスは、ギロチンに頭を抜いてトップを摂ると一気にパスを狙う。ハーフから立ち上がったガルは離れたホフェスに右を伸ばす。ここからワンツーで右を当てると、続くショートのフックでホフェスが足をばたつかせる。ロングからエルボーと前に出るガルに対し、ホフェスも打ち返してダブルレッグ。切ったガルがヒザを突き上げ、ニータップも切ると右をヒットさせる。右を連続で極めるガルは右エルボーにダブルレッグを合わされて背中をつかされる。ハーフで抑えるホフェスは、ポイントメイク。残り10秒でファイトはスタンドに戻り、足を止めての打ち合いっぽい流れでタイムアップを迎えた。

結果は3-0でホフェスに凱歌が挙がったが、フルマークが2人というのは意外だった。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 アイリン・ペレス キック ホセリン・エドワルツ

【UFC302】ペレスがスピニングバックフィストでダウンを奪い、投げでTDを重ねて判定勝利

<女子バンタム級/5分3R>
アイリン・ペレス(アルゼンチン)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

ペレスが構えをスイッチしながらサークリングする。エドワルツはジャブと前蹴り、組みの攻防になると四つ組でぺレスをケージに押し込む。ペレスが投げてテイクダウンすると、エドワルツがケージに体を預けて立ち上がる。ここで再びペレスが投げでテイクダウンを奪う。

ペレスがハーフガードでトップキープすると、エドワルツがブリッジでポジションを返す。ペレスも同じようにブリッジでポジションを返し、すぐにエドワルツもブリッジし、スクランブルの展開になる。ペレスが腰をロックしてエドワルツを寝かせようとするが、エドワルツはケージまで移動して立ち上がる。

ペレスが両差しから後方にテイクダウンしてマウントへ。ペレスがヒジを落として、ハーフガードでトップキープする。このままラウンド終了かと思われたが、ここもエドワルツがブリッジでポジションを返した。

2Rもペレスが構えをスイッチしながらパンチと左ミドルを蹴る。ペレスは左ミドルから右ストレート。エドワルツも右ストレートを返す。エドワルツが打撃のプレッシャーをかけると、ペレスは下がりながらスピニングバックキック、ダブルレッグに入るが距離が遠く深く組めない。

逆にエドワルツがギロチンを仕掛け、このままグラウンドで上になる。エドワルツはハーフガードでトップキープし、インサイドガードに戻されるとヒジ。ここでエドワルツがペレスに頭突きを入れてしまい、ブレイクとなる。

再開後、ペレスがスピニングバックフィストを当て、エドワルツが尻餅をついてガードに引き込む。ここでペレスはスタンドを要求。組みの攻防になるとペレスが投げを狙い、エドワルツのバランスを崩したところで、ペレスがバックを狙いつつ腕十字へ。エドワルツは腕を抜いてインサイドガードでトップキープする。

3R、オーソドックスのペレスが左右のロー、左ミドルと右ローを蹴る。エドワルツがパンチで前に出ていくと、ペレスが組みつく。ペレスが左腕を深く差してエドワルツをケージに押し込んで投げを狙う。逆にエドワルツがペレスを押し込む形になるが、ぺレスが投げてテイクダウン。エドワルツもグラウンドではポジションをキープさせず、試合はスタンドに戻る。

ペレスがインローを蹴って。距離を詰めようとするとエドワルツは右アッパーを狙う。ペレスは組み際のヒザ蹴りを入れて離れる。ペレスは構えをスイッチしてローを蹴りながらサークリングする。エドワルツがパンチとローで前に出ると、ペレスは左フックとスピニングバックフィストを返す。

エドワルツが右カーフを蹴ると、ペレスが右ストレートを合わせる。終了間際、組みついたペレスがテイクダウンし、マウント→バックを取りかけたところで試合終了。判定でペレスの勝利となった。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 アンドレ・リマ

【UFC302】リマがローでラポーゾを中に入れさせずコントロールするも、意外なスプリットで判定勝ち

<130ポンド契約/5分3R>
アンドレ・リマ(ブラジル)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
ミッチ・ラポーゾ(米国)

ラポーゾがスイッチしながらサークリングする。高くガードを構えて前に出るリマに対し、フェイントをかけながらジャブを突くラポーゾ。リマは左右のローでラポーゾを下がらせる。右前蹴り、右ローを繰り出すリマの顔面を、ラポーゾの速い右ストレートからの左フックの返しが襲う。サウスポーのスイッチしたラポーゾがワンツーを伸ばす。さらに距離を詰めたラポーゾのボディに、リマが左テンカオを突き刺した。リマもサウスポーにスイッチする。左ローのダブルを打ち込むリマ。ラポーゾのワンツーがリマの顔面を捉える。リマの左ローでラポーゾがバランスを崩した。ラスト1分でラポーゾがリマにケージを背負わせ、ワンツーを打ち込む。プレスで押し返したリマが左右ローでラポーゾを中に入れさせなかった。

2R、リマはサウスポーに構える。スイッチしながらフェイントを見せるラポーゾだが中に入れず、右ボディストレートを伸ばした。リマは左ミドルハイ、ラポーゾが打ち終わりに距離を詰めてパンチを繰り出す。リマのローにパンチを合わせていくラポーゾに、リマが右ヒジを打ちおろす。リマの左ストレートがラポーゾの顔面をかすめた。左インローを受けたラポーゾの足が流れる。リマの左ローにパンチを打ち返したラポーゾだが、リマが伸ばした左手がアイポークに。すぐ試合再開に応じたラポーゾは、オーソドックスからワンツーを伸ばすもリマに届かない。またもリマのアイポークが発生するも、すぐに再開を求めるラポーゾ。残り30秒でダブルレッグでリマに尻もちを着かせたが、抑え込むことはできず。すぐさまリマが立ち上がり、自分の距離に戻した。

最終回、ラポーゾがサウスポースタンスから距離を詰めていく。リマのジャブとローにカウンターのパンチを合わせていくラポーゾ。頭を振って右を伸ばすも、リマが押し返す。サウスポーに構えたリマが右ジャブを突き、さらに右ボディを打ち込む。今度はリマが中に入ってくるラポーゾにカウンターを合わせていく。左ミドルハイ、右カーフと蹴りと散らすリマに対し、ラポーゾは距離を詰め切ることができない。ラポーゾのパンチがリマの顔面を捉えるが、すぐにリマが右に回る。自分の距離を保ち続けるリマ。残り1分でリマが左ローを当てると、ラポーゾがダウンする。すぐに立ち上がったラポーゾは距離を取ると、残り30秒でラポーゾがテイクダウンを狙った。しかしリマが右オーバーフックから立ち上がり、スタンドに戻るとラポーゾを下がらせて試合を終えた。

リマは前回が相手の噛みつきで反則勝ち収めながら、今回は自身が計量オーバーという事態に。それでもローで中に入らせずフルマークの判定勝ち――かと思われたが、意外にもジャッジはスプリットに。ジャッジ2名はリマにフルマークをつけた。


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MMA News o UFC UFC302  

『UFC 302: Makhachev vs. Poirier』速報



UFC 302 ‘Makhachev vs. Poirier’ Play-by-Play, Results & Round Scoring(Sherdog)

 上記を参照。以下、速報です。続きを読む・・・
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45 Preview UFC UFC302 イスラム・マカチェフ ダスティン・ポイエー ブログ

【UFC302】マカチェフ×ポイエー=展望 サウスポー同士の打と組のプレス、極まらないギロチンの思惑

【写真】ギロチンが頭にあることで、両者の動きにどのような影響がでるのか……(C)Zuffa/UFC

1日(土・現地時間)、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターにてUFC 302が行われる。コメインで元UFC世界ミドル級王者ショーン・ストリックランドとパウロ・コスタの注目の一戦が実現する本大会のメインは、P4Pランキング1位を独走するイスラム・マカチェフにダスティン・ポイエーが挑むライト級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

王者マカチェフは、UFCで実に10連勝を達成した後の22年10月にシャーウス・オリヴェイラと王座を賭けて対戦。2R肩固めでタップを奪い、兄貴分であり無敗のまま引退したカビブ・ヌルマゴメドフが保持していたライト級ベルトを戴冠した。

さらに翌年2月には当時P4P、1位の座にあったフェザー級王者アレックス・ヴォルカノフスキーの母国・豪州に乗り込み、P4P1位×2位の頂上決戦を敢行。5Rの激闘を制したマカチェフは初防衛に成功したものの、あまりに僅差だったためP4Pランキングのトップは奪えずに終わった。


世界最高峰のパウンド・フォー・パウンド=王者マカチェフ
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キャリア30戦目の3度目の正直=ポイエー

続く10月、挑戦者として予定されていたオリヴェイラの負傷欠場を受けてヴォルカノフスキーとの再戦が急遽実現た。この試合は見事な左ハイをヒットさせたマカチェフが、倒れた挑戦者に鉄槌の雨を浴びせ、初回TKO勝ちを収めている。

世界最強のMMAグラップラーの名を欲しいままにする男が、世界最高峰のMMAストライカーをあっさり打撃で葬るというまさかの衝撃的な結末をもって、マカチェフは世界の誰もが認めるP4P1位の座に輝いた。

対する挑戦者ポイエーは、今回が何とUFC30戦目にして3度目の正規王座挑戦となる。その戦績を改めて眺めると目が眩んでしまうほど、長年に渡りライト級の並み居る超強豪たちと激闘を重ねてきている。

ポイエーが初めてUFCタイトルに絡んだのは、実にUFC22戦目のことだ。2019年4月、当時のフェザー級王者マックス・ホロウェイとの壮絶な殴り合いを判定で制し、ライト級暫定王座に輝いた。続く9月にポイエーは、(コナー・マクレガー戦後の乱闘による出場停止処分を解かれた)正規王者のカビブ・ヌルマゴメドフとの王座統一戦に臨む。が、初回からテイクダウンを奪われパウンドで削られた上、3Rにチョークで完敗を喫してしまい「俺はこの瞬間のために全てを賭けてやってきたのに」と涙にくれた。

復活を期したポイエーは、2020年6月にダン・フッカーとの大激闘を制すと2021年の1月と7月にMMA史上最大のメガスター、コナー・マクレガーとの2連戦へ。一度目はカーフを効かせてパンチの連打で倒し、二度目は上からのヒジで大ダメージを与えた挙句、打撃の交換時に足首を骨折したマクレガーを1R終了続行不可能に追いやって2連勝。王者シャーウス・オリヴェイラへの挑戦権を手に入れた。

そして迎えた12月の二度目の王座挑戦は、1Rから両者がノンストップで打ち合う大激闘に。左右の強烈なパンチを当ててフラッシュダウンを奪ったポイエーだが、2Rから組みで勝負してきた王者に主導権を奪われる。そのまま3Rにも組みつかれて背後を許すと、飛びついてきたオリヴェイラにチョークを深く入れられて万事休す。一度目の世界挑戦と同じ技で無念の敗北となってしまった。

約1年後の2023年11月、ポイエーはマイケル・チャンドラーと壮絶な撃ち合いの末に3Rチョークで仕留め、またしても復活を遂げる。が、続くジャスティン・ゲイジーとのBMFタイトル戦ではまさかのハイをもらい2RKO負けを喫してしまった。

長年君臨してきたトップコンテンダーの座からついに滑り落ちたかに見え「暗い精神状態に陥り、人生で最も辛い数ヶ月を過ごした」と語った35歳のポイエーは、今年3月に5連勝中と波に乗る28歳のフランスの気鋭ベノワ・サンドニと対戦。ランキング3位のポイエーが12位のサンドニの挑戦を受ける形であるにもかかわらず、オッズではサンドニが-225、ポイエーは+185、はっきり不利と予想されたリスクの大きい試合だった。

実際、凄まじいペースで攻撃を仕掛けるサンドニに1Rに腕を伸ばされかけ、2Rにもチョークを取られかけたポイエーだが、ここを凌ぎ切るとカウンターの左、さらに右フックをスマッシュヒットして逆転KO勝利。ベテラン健在を見せつけた。

そして翌月のUFC300にて、事態は思わぬ展開を見せる。この日シャーウス・オリヴェイラとのトップコンテンダー対決を僅差で制したアルマン・ツァルキャンは、それから2カ月以下の準備期間となるこのUFC 302大会での挑戦を見送ることを決定。そしてもう一人の有力なタイトルコンテンダーだったBMF王者ジャスティン・ゲイジーは、階級下のマックス・ホロウェイ相手にUFC史上に残る壮絶かつ劇的なKO負けを喫してしまう。結果として、サンドニに勝利して復活したばかりのベテラン、ポイエーにまさかの3度目の正規王座挑戦の機会が舞い降りてきたのだった。

ポイエーがその長く輝かしい激闘のキャリアの中で最も欲し、しかし唯一手に入れることができていないUFC正規王座。そこに挑むおそらく最後のチャンスが、本人が「これぞまさにセレンディピティ(偶然もたらされる幸運、またはそれを引き寄せる能力)だよな!」と語るような形で巡ってきたのが、今回のタイトル戦というわけだ。

圧倒的なテイクダウン&コントロール力で、下馬評は王者有利

しかし、下馬評では当然P4P絶対王者のマカチェフが圧倒的有利だ。両者のファイトスタイルを考えても、打撃が主武器であり、過去さまざまな相手にテイクダウンを許しているポイエーは、圧倒的なテイクダウンとトップコントロールと極め力を誇り、なおかつ打撃でも穴のないマカチェフには相性が悪そうだ。

実際にマカチェフも「僕は彼にとって相性最悪の敵だと思う。というか僕のスタイルは誰にとっても困難なものさ。彼はベストストライカーだから、他のストライカーを倒す力はある。でもプレッシャーを受けてテイクダウンされると、いつも同じ問題を抱えている。僕は別に彼とスタンドでも打ち合えるけど、望む時にはいつでも試合を楽なものにすることができる」と自信を漲らせている。

この言葉には他ならぬポイエー自身も「同意するよ。確かに相性は悪い。トップからヘビーなプレッシャーをかけてくる奴らレスラーは、試合を自分の望む方向に持ち込むことができるから。対して俺は『ファイト』の時に一番強い。でも向こうはそれをスローダウンして『試合』にしようとしてくる。俺はそこを『ファイト』にしなくてはならないんだ」と語っている。

そこでこの試合の大きな見どころは、スタンドの打撃戦をキープしたいポイエーと、距離を詰めて試合をグラウンドに持ち込みたいマカチェフの攻防、特に両者のケージ内での位置取りだ。

王者陣営には(今回久々にセコンドとして現場に戻る予定の)ヌルマゴメドフが5年前にポイエーから何度もテイクダウンを奪い完勝した実績があるが、その際に鍵となったのは、金網側にポイエーを追い込んだヌルマゴメドフのプレッシャーだった。オーソドックスのヌルマゴメドフは、サウスポーのポイエーと喧嘩四つであることを意に介さず、迅速のシュートインから金網に押し込み動きを封じ、テイクダウンを奪っている。

もっともマカチェフがポイエーをテイクダウンする道筋は、ヌルマゴメドフのそれとはやや異なる。サウスポーとオーソの戦いでは、前手と前足が近い。対して、サウスポーのマカチェフはポイエーとは合い四つで、自分からシュートインで飛び込むよりも距離を詰めて首を取る、あるいは胴に組みついてからのトリップを多用する。

が、一度距離を詰めて金網まで相手を押し込んでしまえば状況はあまり変わらない。そこからのマカチェフは、兄貴分のヌルマゴメドフに勝るとも劣らない圧巻のテイクダウン&バックテイク力を持つ。5年前に一敗地に塗れた後「カビブがプレスをかけてくるのは分かっていて、ケージに追い込まれない練習をしてきたのに、思うようにできなかった」と唇を噛んだポイエー。今回のスタンド戦でいかに金網際を避け続けられるかは、勝利への重大な鍵だろう。

そして当然──組みつかれても振り解き、振り解けずに倒されても立ち上がり、立ち上がれなくてもラウンド終了まで耐え続けることがポイエーが勝利するもう一つの鍵だ。今回、ATTのもう一人のライト級ランカーであるマテウス・ガムロもキャンプに入れて「アンチ・レスリング」を練るポイエー陣営。

コーチのマイク・ブラウンは「ダスティンの特性は、パワーを失わないことにある。25分という試合時間は十分に長い。そのどこかで強烈なのを当てればいいんだ。開始1分でも、24分でもダスティンは相手を倒す威力のある打撃を打てるんだよ」と語る。

左右どちらからも、長い距離でも短い距離でも強烈な拳を持つポイエーだけに、試合が持続する限り、大アップセットを起こす可能性はあるだろう。

ポイエーのギロチン・シンドローム

さらに──実はもうひとつ、現在ファンたちの間でポイエーの悲願達成のための「隠れた鍵」と囁かれている技がある。それは、ギロチンチョークだ。

前回のサンドニ戦では何度もギロチンを狙っては失敗して下になり、自らピンチを招いていたポイエー。ラウンド間のインターバルにてコーチのマイク・ブラウンに「もうギロチンはやめろ」と言われても指示を聞かず、次のラウンドも狙い続けては極め損ねている。結局なんとか勝利した試合後のインタビューでは、「俺は試合で一度もギロチンを極めたことはないけど、これからもトライし続けるぜ!」とまったく悪びれていない様子だ。

実は5年前のヌルマゴメドフ戦でもポイエーはギロチンを狙っており、これが深く入ってヌルマゴメドフは何度かトップを一瞬譲るような形での対処を強いられた場面があった。なので、今回のマカチェフ戦でもポイエーは懲りずにギロチンを狙うのではないか、という期待がファンの間で盛り上がっているのだ。

この件についてブラウン・コーチは「ダスティンのギロチン病は前回のサンドニ戦に始まったことじゃないんだ。その以前から狙い続け、こっちはもう何年もやめろと言い続けているんだ。でも奴は聞きゃしない」とぼやいている。

実際今回の試合前のメディアインタビューでも「ポイエーのギロチンは警戒しているか?」との質問がマカチェフに飛ぶ場面があり、マカチェフが静かに「もちろん。今日もその対処を練習してきたよ」と答える場面まであったほど、この技は妙に話題となっている。

ちなみに筆者は以前、マカチェフとよく練習をし、階級下ではあるがおそらくMMA界世界一のギロチンの使い手であるパッチー・ミックスにインタビューをした際に「あなたが練習でマカチェフからギロチンを取れるようなことはあるのですか?」と尋ねたことがある。

その時にミックスは即座に「ノー、絶対無理だ。首がとんでもなく太いし、あれほどギロチンを極めるのが不可能な男はいない。そもそもイスラムが練習で極められるシーンすら一度も見たことがない。上に乗られたらトラックが胸の上にあるようなもんで、とんでもないプレッシャーだ。イスラムは僕の知る限りパウンドフォーパウンド世界一のグラップラーだよ」と答えてくれた。

それほどギロチンを極めるのが不可能な恐るべき最強グラップラーのマカチェフに、これまで一度も試合で極まったことのないポイエーのギロチンが炸裂するという、とてつもない奇跡が起こる可能性はあるのだろうか。 

味方であるはずのブラウンコーチでさえ「もし今回ダスティンがギロチンで勝ってしまったら、地球が爆発するだろうね! 少なくともインターネット界は爆発するね!」と語るこのネタも、今回の試合を楽しむささやかな要素としたい。

■視聴方法(予定)
6月2日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT

■UFC302対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラム・マカチェフ(ロシア)
[挑戦者]ダスティン・ポイエー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・ストリックランド(米国)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ケビン・ホランド(米国)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
アレックス・モロノ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・コピロフ(ロシア)
セザー・アルメイダ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ポーランド)
アレクサンドル・ロマノフ(モルドバ)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
ジョー・ソレツキ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
フィル・ロウ(米国)
ジェイク・マシューズ(豪州)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
バシル・ホフェス(米国))

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
アイリン・ペレス(アルゼンチン)(アルゼンチン)

<130ポンド契約/5分3R>
アンドレ・リマ(ブラジル)
ミッチ・ラポーゾ(米国)

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