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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ

【UFC284】回を重ねるほどに強さを増したヴォルカノフスキーだが、マカチェフがライト級王座を防衛

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
イスラム・マカチェフ(ロシア)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

やはり体格差が明白な両者。ジャブを伸ばすヴォルカノフスキーに対し、叩くマカチェフが左前蹴りを見せる。飛び込んで右ボディから右を当てたヴォルカノフスキーが、スイッチしオーソに戻す。マカチェフはまずは様子見のなかで、ヴォルカノフスキーを動きを見ていたが左を被弾してバランスを崩す。ヴォルカノフスキーの前進にカウンター狙いのマカチェフは、近い距離での連打に左フックを合わせる。ヒザをついたヴォルカノフスキーが起き上るが、マカチェフが左ハイを蹴って組みつくやバックに回る。頭をコーナーに持っていき我慢のヴォルカノフスキーだが、ボディロックからテイクダウンを許す。

勢いがつき、そのままリバーサルを許しそうになったマカチェフだが、踏み止まってバックを維持し両足をフックする。ケージを背負った状態でRNCをアゴの上から仕掛けるマカチェフは、チアノーゼを避けるためか力づくで極めにいくことはなかった。

2R、圧を強めるマカチェフは左を空振りする。左ミドルを蹴ったチャンピオンに対し、ヴォルカノフスキーがワンツーからスリーで前に出る。ここは見切ったマカチェフだが、続くステップインで左を受けて体が沈む。すぐにダブルレッグから上を取り直してスクランブルでバックに回る。

強引に倒しにいくが、スクランブルを許したマカチェフに絶対的なコントロール力が見られない。右を差して左のパンチをいれたヴォルカノフスキーが、ヒザ蹴りを受けて離れる。マカチェフは自ら圧を掛けるようになが、手は出ない。飛び込んで姿勢を乱したヴォルカノフスキーを見ても、ここもマカチェフは待っている。左フックから左ローのヴォルカノフスキーだが、左を被弾して下がる。ヒザを入れ、右ショートを当てたマカチェフは、ヴォルカノフスキーにローを蹴られても左を振って前に出る。

ヴォルカノフスキーは右ボディストレート、マカチェフは距離をとって左を入れると首相撲からヒザ蹴りに。体を入れ替えて押し込むヴォルカノフスキーが細かい左のパンチを顔面に打つ。マカチェフも細かいヒザを見せて時間となった。

3R、マカチェフが左ハイ。ヴォルカノフスキーはスイッチして右フックを伸ばす。オーソに戻ったフェザー級チャンピオンは左手を伸ばし、右ボディフックを決める。首相撲に取られないように離れたヴォルカノフスキーは、左ミドルを蹴られる。ここでフックから見ボディを打ち、引かない姿勢を見せたヴォルカノフスキーがカーフを効かせる。

マカチェフは首相撲から、ダブルレッグに切り替えケージに押し込むとバックに回る。ヴォルカノフスキーは胸を合わせてマカチェフをケージに押し込む。ここで左右のフックを放ったヴォルカノフスキーに大歓声が起きる。間合いを取り直した両者、ヴォルカノフスキーのステップインにマカチェフが左エルボーを合わせる。右カーフのヴォルカノフスキーは左フックに右をカウンターで打たれる。

マカチェフはステップを踏むようになりパンチを繰り出すが、左のスウィングをかわそうとして足を滑らせてか、引っ掛けられたかバランスを乱す。組んだヴォルカノフスキーだが、テイクダウンを奪えずラウンド終了を迎えた。

4R以降の経験値には大きな差がある両者。2度目の15分以上のファイトになり、マカチェフは左を当てるが、この回に限らずパンチにはさほどの強さが感じられない。それでもドンピシャのタイミングでダブルレッグでテイクダウンを決めたマカチェフが、スクランブル狙いのヴォルカノフスキーのバックを制し、ボディトライアングルを完成させる。尻をずらそうとするヴォルカノフスキーが後方へパンチを入れるが、マカチェフのホールドが続く。

残り1分を切っても、マカチェフに捕えられたままのヴォルカノフスキーは腕を手繰れず、胸を合わせることができない。何やら言葉を発しながら、後ろにあるマカチェフの顔面にヴォルカノフスキーがパンチを入れ続けた。

最終回、右ローに左を当てたマカチェフが右を空振りし、ヴォルカノフスキーがローからパンチに繋げる。組もうとしたヴォルカノフスキーにヒザを入れたマカチェフは、間合いを取り直し、ヴォルカノフスキーのテイクダウン狙いのフェイクに大きく反応する。と、左フックに組んだマカチェフがテイクダウンを決めるが、ヴォルカノフスキーが直ぐに立ち上がる。ケージに押し込み続けることをせず、マカチェフがリリースする。それでも左フックをかわしてダブルレッグで尻もちをつかせる。すぐに腰を挙げたヴォルカノフスキーは、シングルレッグを切り替えてバックを伺う。

ここはマカチェフも許さず、両者がスタンドに戻る。すぐにヴォルカノフスキーが組んでケージへ。パンチを入れて、ボディロックテイクダウンを仕掛ける。軸が乱れるマカチェフ、小手投げも決まれずスタンドで離れると、右を被弾してダウンを喫する。残り1分、クローズドガードのマカチェフは、頭を引き寄せ時間の経過を待つ。

スタミナの差が歴然で、ヴォルカノフスキーが腰を上げてパンチを連打。懸命に頭を抑え、手首を掴んだマカチェフだが下のままタイムアップを迎えた。

試合時間が経過するほど、勢いが増したのはヴォルカノフスキーに違いない。ただし、テイクダウン&コントロールの時間が多かったのはマカチェフだ。結果、マカチェフが3-0が判定勝ちで王座初防衛に成功した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 ジャイー・ロドリゲス ジョシュ・エメット

【UFC284】一発では上のエメットをヒザ、ヒジで追い込んだロドリゲスが三角絞めを極めて暫定チャンプに

<UFC世界暫定フェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)
Def.2R4分19秒by 三角絞め
ジョシュ・エメット(米国)

互いに跳ねるようなステップを踏み、間合いを取る。まずロドリゲスが右前蹴りを繰り出す。続いて右カーフを入れる。圧を掛け始めたエメットだが、左ハイをブロックした直後に左ミドルで腹を蹴り抜かれる。たまらず間合いを外したエメットに対し、ロドリゲスが右ハイ&右カーフを蹴り、ボディを殴る。エメットはここで引かず前に出て、ミドルを蹴られてもワンツーフックを距離を詰める。

ロドリゲスは右カーフと左ミドルを続け、エメットの前進を回ってかわす。後ろ回り蹴りの空振りから、右ロングを放ったロドリゲスはエメットの攻撃を懸命に見切っているが、右フック一発で後退。首相撲からヒザ蹴りを出すが姿勢を乱してガードを強いられる。殴られ背中を見せたロドリゲスは、サイドバックから連打を受け背中を自らつける。三角狙いに担ぎパスを決めたエメットは、フルガードに戻されても腰を上げて重いパンチを落とす。ロドリゲスも負けじと下からエルボーを返したが、トップをキープしたエメットが初回を取った。

2R、足が交錯気味になるステップにエメットだが、相当に上半身のパワーがあるのかここから鋭い振りのパンチを放つことができる。そして近距離で回転数の早いショートフックを放つが、ヒザをボディに受け動きが落ちたエメットは、パンチの交換のなかで左ミドルの追い打ちを受ける。エメットはシングルに出るが、切られヒザを腹に突き刺される。ロドリゲスはエメットのスピニングバックフィストを見切り、蹴りを入れてエルボー一閃。

エメットはここでも動きが止まり、左ミドルを意識しすぎて右ハイを貰いそうになる。空振りすると体が流れるようになったエメットに対し、ロドリゲスは左ミドルハイ、続いて回転系のパンチや蹴りのフェイクから跳び二段ヒザを狙う。エメットはこれをキャッチしてテイクダウンも、ロドリゲスが思い切りエルボーを突き立てる、

腰を上げて、頭を下げ気味のエメットにロドリゲスは三角絞めをセット。エメットはすぐに胸を叩いて敗北の意志を示した。「たくさんのことが言いたい。この1週間のことは忘れない。MMAが分かっている最高のファンだった。この瞬間をずっと待っていた。この機会を与え、信じてくれたUFCに感謝している。10年間、僕を陰から支えてくれた皆がファミリーだ。チャンプがライト級でどうなるか分からないけど、ベストを尽くしてほしい」と暫定世界王者は話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284   ジャック・デラ・マダレナ ランディ・ブラウン

【UFC284】明白な体格差も、ケージに追い込んでの右で勝負を決めたマダレナがブラウンをRNCで破る

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
Def.1R2分13秒by RNC
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)

長身、手足の長さをミドル級以上を思わせるブラウンに対し、マダレナは頭を守る構えからワンツーを伸ばす。右ローを当てたマダレナは、ジャブを前蹴りに近づくことができない。それでも右ロー当てるマダレナが左フック、ガードを固めるとブラウンが腹に前蹴りを入れる。前に出るマダレナ、回るブラウンをケージ際に追い込むと右をヒットさせる。足が泳いだブランが、つんのめるように前方にダウン。鉄槌のの連打に背中を見せたブラウンに対し、マダレナが両足をフックしRNCをあっという間に極めた。

「直ぐに極められるようグラップリングの練習をしている。1発でノックダウンを奪えると思っていた? そんなことないよ。3Rを使った戦うつもりだった。ホリデー後にトップ15を倒したい」と勝者は話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 ジャスティン・タファ

【UFC284】ジャスティン・タファ、完全無欠の66秒KO勝ちにも厳しい表情崩さず

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
Def.1R1分06秒by KO
パーカー・ボーター(米国)

左を伸ばすタファ。右を振るって前に出てくるボーターに対し、前蹴りから左ストレートを繰り出す。近距離ではクリンチアッパー、続くステップインに左を合わせたタファが右の返しの右も決めて完全KO勝ちを手にした。

大爆発の館内、2019年10月のメルボルン大会でKO負けを喫しているタファは「メルボルンでのことを贖いだ」と厳しい表情で話し、インタビュアーのマイケル・ビスピンが「1RKO勝ちだよ。少しは笑って」と言葉を掛けた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 アロンゾ・メニフィールド

【UFC284】組んでも、殴っても真っ向勝負の肉弾戦。ケージ掴みのメニフィールドとクルートが痛み分け

<ライトヘビー級/5分3R>
ジミー・クルート(豪州)
Draw.1-0:29-27.28-28.28-28
アロンゾ・メニフィールド(米国)

メニフィールドが右ローを蹴り、右をヒットさせる。クルートはダブルレッグでテイクダウンを奪うとケージ際でバックに回り、前方に崩しつつ左足のフックを狙う。立ち上がったメニフィールドは、シングルレッグに頭を抱えるミスを犯し、完全に背中をつけさせられる。バタフライフックから跳ね上げ、スクランブルを狙ったメニフィールドを許さずシングルレッグからボディロックとクルートがねちっこい展開を続ける。小外掛けでテイクダウンを取り切ったクルートはスクランブルにギロチンをセットする。

頭を抜いたメニフィールドが一瞬上を取るが、すぐにリバーサルを許す。スクランブルからスタンドに戻ると、打ち合いで左を被弾したクルートは蹴り足を掴まれテイクダウンを許す。レッスルアップ狙いもがぶられ、バックに回られたクルートは後方からパンチを打たれる我慢の展開に。耳の辺りに鉄槌を入れるメニフィールドが、右のパンチ。腰を上げ、メニフィールドをすかしてスタンドに戻ったクルートだが左エルボーから右を打たれ、左ハイに右を合わされ前方に崩れる。このままダブルで誤魔化したクルートだったが、ダメージは確実だ。

2R、左から右を被弾して倒れたクルートは、シングルレッグもメニフィールドがスプロール。がぶってバックに回る。亀で頭を抱えるクルートは、四つん這いで前方に移動する。ここもバック狙いを前方に落とされそうになったメニフィールドは、スクランブルを許しケージにクルートを押し込む。クルートの小手投げから離れた両者、メニフィールドがワンツーを入れる。続いて左を被弾したクルートは、ここもシングルを切られる。

それでもヒザを入れたクルートが左フックから右ハイを繰り出すが、左ハイを被弾する。続いて右、そして左で殴られケージまで下がったクルートに対し、メニフィールドが組みを選択する。ケージ際で体を入れ替える攻防を続けた両者、互いに息を整える選択か。ここで息を吹き返したクルートが、シングルレッグでテイクダウンを奪いバックへ。RNCの態勢に入るも、極め切れずパンチに切り替える。殴られる方も、殴る方も疲れる展開のなかジミー・チャントに再びRNCをセットしたクルートだが、メニフィールドがサムアップし時間となった。

最終回、すぐに拳の届く距離の打ち合いとなり、メニフィールドが左フックをヒットさせる。両者揃ってすぐに手が止まり、大きく肩で息をするなかクルートがダブルレッグから、クリンチ合戦でシングルレッグに移行する。ここでケージを掴んだメニフィールドは1Pを失う。胸を合わせた状態で試合が再開され、クルートがダブルへ。右腕を差しあげて耐えたメニフィールドは、続くレベルチェンジにギロチンを狙う。

頭を左腕の外に持っていき、シングルレッグ→ダブルに移行してテイクダウンを奪ったクルートはハーフで抑え、肩固めを狙う。腕を伸ばして防いだメニフィールドは、マウントを許し背中を見せそうになる。上を向いてハーフに戻したメニフィールドだが、サイドのクルートは頭を越えてアームロックを狙う。メニフィールド腹ばいになりシングルを狙い、クルートがバックに回ってパンチを打っていく。

残り1分、バックコントールからパンチを打ち込み足を一本入れたクルートはそのままバックを取り続ける。残り10秒、立ち上がって胸をあわせたメニフィールドだが金網に押し込まれたまま時間を迎えた。減点と攻勢で3Rをビッグラウンドとしたクルートが、1-0のマジョリティドローに持ち込んだ。つまり減点がなければ、スプリットでメニフィールドが判定勝ちを収めていたことになるが──ケージを掴んで逆転を防いだのだから、致し方ない痛み分けだ。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 キック タイソン・ペドロ モデスタス・ブカウスカス

【UFC284】ブーイングが起こった展開で、タイソン・ペドロがブカウスカスに判定負け

<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
タイソン・ペドロ(豪州)

いきなり左の後ろ回し蹴りを見せたブカウスカス。かわしたペドロは右ローを蹴られ、左ジャブを伸ばす。ブカウスカスが素早いワンツーを繰り出し、右に回る。とペドロのステップインに左フックを合わせ、追撃を放つ。続くスピニングヒールキックはタイミングが合わなかったブカウスカスは、ミドルを蹴られてケージに押し込まれる。ペドロがボディロックから足払いでテイクダウンを奪うと、そのままサイドで抑える。ニーインベリーを外し、シングルに出たブカウスカスをがぶったペドロがギロチンで後方回転。トップを取って抑える。

ブカウスカスのデラヒーバを前転でかわしたペドロは、打撃の間合いになると左ミドルを入れる。ブカウスカスが右ストレートも当たりは浅い。後ろ回し蹴りから左フックを決めたブカウスカスだが、時間となった。

2R、左ハイ見せたブカウスカス。ペドロは呼吸が粗くなっているか。そのペドロを後押しする「レッツゴー・ペドロ」という歓声。それでもなかなか手が出ないペドロは右ローに左フックを合わせて行く。ペドロは左ミドル後に背中を伸ばして一息つくような状態だが、ブカウスカスも積極的に攻めない。と、ペドロの前蹴りが急所に入りブカウスカスがしゃがみこむ。再開後、ブカウスカスが左ハイを見せる。ペドロは引き続き左ミドルを当てるが、ここ以外の効果的な攻撃は見られない。それでロー、ジャブとブカウスカスの前進を許さないペドロが、組んでケージに押し込んでいく。体を入れ替えたブカウスカスが、スピニングバックフィストから離れる。とはいえ粗い息はないブカウスカスだが、ペドロ以上に動けなくなったラウンドだった。

最終回、ペドロの左フックにブカウスカスがワンツー、そして後ろ回し蹴りへ。ペドロは三日月、ブカウスカスが左リードフックを放つ。右オーバーハンドから組んだペドロが、ブカウスカスをケージに押し込む。離れたブカウスカスが左から右も、距離が合わない。ブカウスカスは手を出すようになり、近い距離のワンツーフックにペドロが再び組みつく。2Rと同様に勝負の決め手がない展開が続き、ブカウスカスがペドロを押し込み返す。ついにはブーイングが起こった館内。ラスト20秒で両者が離れると、ブカウスカススピニングバックエルボーにペドロが組みつく。離れたブカウスカスがパンチをまとめたが効果はなかった。

初回はテイクダウンを取ったペドロが優勢と見られるが、2Rと3Rはどういう風に判断されるか。結果、ブカウスカスが判定勝ちを手にした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 キック ジョシュア・クリバオ メルシック・バダザリアン

【UFC284】高いMMA IQ。急所蹴り、頭突きにも急がず慌てず。クリバオがジャブを効かせRNCで一本勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ(豪州)
Def.2R2分02秒by RNC
メルシック・バダザリアン(アルメニア)

右ローを蹴ったバダザリアンが、距離を詰める。クリバオは左回りから右ハイ。かわしたバダザリアンに対し、クリバオが左ローを続ける。スイッチしたクリバオはローを蹴られて、オーソに戻す。予想よりも慎重なバダザリアン、クリバオは待ちでなく自ら動く。バダザリアンが左ミドルを決め、クリバオは前蹴りを繰り出す。ローに左を合わせたバダザリアンが右ロー、クリバオが左ローを入れる。サウスポーから左のローを蹴るクリバオが、右オーバーハンドで前に出る。

バダザリアンのカーフをチェックするクリバオは、打撃戦のなかで組みの機会を伺っているか。バダザリアンは強烈な勢いの左ミドルを繰り出し、クリバオも迂闊に近づけない。構えを小刻みに変えるクリオバだが、左オーバーハンドを被弾しそうになる。さらに右ボディストレートを伸ばしたバダザリアンのスピニングバックキックが、右の蹴りを狙ったクリバオの急所に当たる。正座して苦悶の表情のクリバオが1分前に立ち上がる。2分のインターバル後に試合は再開、バダザリアンが派手な回転系の動きを見せるが、10秒では動きはなかった。

インターバル中に急所の痛みを訴えるクリバオに、パースのファンは大声援を送り2Rが開始。バダザリアンはカカト落としから左ハイを見せ、右ジャブを伸ばす。回転数を上げたようなバダザリアン、クリバオの組みに頭が当たる。レフェリーは続行を命じたが、ここは一度止めるべきだろう。

急所蹴りと頭突きで、クリバオの質量が落ちたか。にもかかわらず左ローに左ジャブを当てたクリバオは、バランスを乱したバダザリアンから瞬時にしてバックを奪い、まずはRNCをセット。そこから両足をフックして。RNCを極めた。快勝のクリバオは「急所蹴り、ホントにきつかった。なんか、上がったみたいで(笑)。UFCが戻ってきた。夢が実現したよ。皆、愛している」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 キック クレイジソン・ホドリゲス シャノン・ロス

【UFC284】体重オーバーだが、お見事。躍動クレイジソン・ホドリゲスが、59秒でロスをTKO

<127ポンド契約/5分3R>
クレイジソン・ホドリゲス(ブラジル)
Def.1R0分59秒by TKO
シャノン・ロス(豪州)

忙しく両手を動かすホドリゲスが、スピニングバックキックを見せる。左ローを当て、左ハイから、跳びヒザで前に出て左を当てたホドリゲスが、左ローから右ミドルを決めるこれが効いて動きが止まったロスにパンチを纏めたホドリゲスが、後ろ回し蹴りを狙う。勢いが良すぎてチャボ・ゲレロばりのヒップアタックになってしまったが、ロスはまだ動けずボディを連打され勝敗は決した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 ジェイミー・マラーキー フランシスコ・プラド

【UFC284】11勝0敗、全フィニッシュ勝利のプラドにUFCの洗礼。マラーキーがレンジ支配し完封勝利

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
フランシスコ・プラド(アルゼンチン)

20歳、現状2番目の若さのUFCファイター=プラドは、キャリア11勝0敗で初オクタゴンへ。迎え撃つマラーキーは1年7カ月振りの実戦となる。距離を取るプラドに対し、まずマラーキーが左ミドルを蹴っていく。プラドの左ハイにローを合わせたマラーキーは左ジャブも左フックを被弾する。後ろ回し蹴りを見せたプラドは、マラーキーのダブルレッグでテイクダウンを許すとキムラ狙いも足を抜かれる。

ヒジをワキ腹に受けてキムラを解いたプラドはフルガードに戻ると、顔面にエルボーを被弾する。全試合フィニッシュ勝利のプラドだが、ここはUFC。スクランブルでバックを譲り、再び倒される。ここもキムラを狙うプラドだが、マラーキーに振りかぶったエルボーを落とされる。それでもキムラに拘ったプラドの額はエルボーで大きくカットしていた。

2R、マラーキーが左ロー。遠目の距離で間合いを測る両者、プラドが前に出て左アッパーも届かない。マラーキーがローから前に出て左を当てる。プラドも打ち合う気合は十分だが、距離がマラーキーだ。ジャブを受けての左フックをかわされたプラドは、マラーキーの右ボディストレートを受ける。慎重なマラーキーに対し、待ちの姿勢のプラドはカーフを蹴る。これをチェックしジャブを伸ばすマラーキーは、ここも左ローを蹴っていく。

左フックを見せてからシングルと、局面を打開しようとしたプラドだが、これはマラーキーが防ぐ。ワンツーの左を当て、右を打ったマラーキーの精度がプラドを上回ったまま5分が終わった。

最終回、引き続き自分のレンジで戦い、左ロングやローを続けるマラーキーは母国でなければブーイング必至のファイトを続ける。シングルレッグで左足をようやく掴んだプラドだが、テイクダウンはできない。マラーキーのダブルのジャブに左を入れたプラドは、ここからがない。逆にパンチと見せてダブルレッグを決めたマラーキーはグラウンドでも、キムラ一択のプラドにスイープを許し、アームロックのピンチに陥るも腕を抜いてグラウンドへ。すぐに3Rが終了し、プラドにUFCの厳しさを教える完勝=判定勝ちを手にした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC284 キック ジャック・ジェンキンス ドン・シェイニス

【UFC284】スタンド、寝技でほぼトータルドミネーション。ジャック・ジェンキンスがUFCデビュー飾る

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ドン・シェイニス(米国)

右オーバーハンドで前に出てきたシェイニスを首相撲で捕らえたジェンキンスが、鋭いヒザ蹴りを2発腹に突き上げる。母国のファンの大声援を受けるジェンキンスは、ケージに押し込まれた状態でヒザを急所に受ける。レフェリーがブレイクを命じ、試合が中断。30秒後には再開となり、ジェンキンスが右カーフを蹴る。シェイニスのシングルを切り、ここもヒザを入れたジェンキンスはジャブを伸ばし、左ボディから右カーフというコンビを決める。

ダブルを切って右カーフで、シェイニスの姿勢を乱したジェンキンスはスイッチを見せて左ミドルのフェイクから、オーソに戻して右カーフを2つ決める。さらに左ミドルと蹴りと攻めるジェンキンスがワンツー、左ジャブを伸ばす。シェイニスの飛び込んでのヒザ蹴り、右をバックステップでかわしたジェンキンスが左ジャブを続ける。

ジャブを当ててカーフと思いきや、左ハイを狙ったジェンキンスが攻撃を散らす。シェイニスも右ボディを入れたが、直後に右カーフを前足を削らた。ジェンキンスは右ローを返したシェイニスに強烈な右カーフから、パンチをまとめて時間に──笑顔を見せた。

2R、シェイニスの前進に左フックで迎え撃ったジェンキンス。右カーフを蹴られたシェイニスが組んでからのヒザが、またしても急所を直撃する。大ブーイングのなか試合がリスタートしジェンキンスは、ムエタイ流の崩しでテイクダウンを決める。

ジェンキンスはハーフで抑えケージにシェイニスを押し込み、スクランブルを許さない。シェイニスが足も戻せず、結果的に立ち上がろうとしてバックを許す。直後に胸を合わせたシェイニスに対し、ジェンキンスは苦も無くスクランブルからスタンドに戻る。シェイニスがケージに押し込んで左のパンチを見舞う。ジェンキンスは大内で押し返して離れると、左ボディを決める。カーフとボディを効かされ、動きが止まったシェイニスだったがボディロックテイクダウンからそのままマウントを取る。

エルボーを被弾し一転、ピンチに追い込まれたかと思われたジェンキンスは、ケージキックから立ち上がると、逆に即テイクダウンを決めバックに回ってRNCを仕掛ける。ここもシェイニスが胸を合わせて時間を迎えた。

最終回、ジェンキンスが腹に右前蹴りを入れ、右で飛び込んできたシェイニスをすかしてバックに回る。このまま後方に倒れ込んで両足をフックしたジェンキンスはスクランブルを許すも、ヒザを突き上げ右カーフを蹴る。シェイニスのフックにも組んでテイクダウンを決めたジェンキンスは抑え重視で細かいパンチを入れる。

シェイニスはキムラも、逆にそこを支点にされそうになる。ジェンキンスは腕を抜いて、ハーフで抑えて時間を使う。残り1分でマウントに移行したジェンキンス、足を戻されても絶たせずスイープ狙いに足を一本抜く。最後の30秒で力強いパウンドに切り替えると、ジェンキンスはスタンドに戻ってジャブから右前蹴りを顔面に入れた。

スタンド、組み、グラウンドで試合を支配したジェンキンスが3-0の判定勝ちで初オクタゴンを飾った。


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