<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
スタイプ・ミオシッチ(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
ダニエル・コーミエー(米国)
まず左ローを蹴ったミオシッチ。コーミエーは続いてローを受け、左ジャブを被弾する。コーミエーのローを空振りになり、逆にローを入れてジャブで差したミオシッチが左ボディフックを決める。直後にシングルでテイクダウンを奪ったコーミエーは、スクランブルでがぶってヒザを顔面に蹴り上げる。
離れたミオシッチは左前蹴り、ワンツーを繰り出す。ボディを繰り返したチャンピオンは、右ストレート。コーミエーも右を返す。2度目のアイポークで中断を要求したミオシッチは、ドクターチェックを受ける。再開後ローを蹴り合い、ミオシッチが組みを切って右を当て、ボディを2発打ち込む。コーミエーも右を返すが、間合を取り直したミオシッチがワンツー、左ロー。距離を詰めたコーミエーが右をヒットさせ、ミオシッチの腰が落ちる場面も。直後に初回が終わった。
2R、ミオシッチの左ローが急所に。リスタート後、右アッパーから左をチャンピオンが伸ばす。コーミエーは左ロー、シングルと見せてこね気味の右フックを振るう。右オーバーハンドをかわしたミオシッチは左ボディフック、右フックを当てる。コーミエーが左リードフックをヒットすると、ミオシッチも右を返す。クリンチで足払いを耐えたコーミエーはボディを打たれても、左ジャブを伸ばして右を狙う。ダックから右を伸ばすコーミエーは左ボディフックを放つ。と、終盤に右を連続で当てたミオシッチは、背中を見せて晴れようとしたコーミエーを後方から殴る。バランスを崩して尻もちをついたコーミエーの足を跨いで座り、パンチを連打した。
3R、前のラウンドの勢いを駆って前に出てジャブ、右ストレートを打ち込むミオシッチが、ヒザ蹴りも見せる。ボディへのヒザ、右フックを振るうミオシッチがボディから右を当てる。クリンチでケージにコーミエーを押し込み、スピニングバックエルボーを胸に当てたチャンピオン。間合を取り直すと、王者は左右のフックを振るって前に出る。ケージを背負うコーミエーは両ワキを差され、時間が過ぎる。
右を入れて離れたミオシッチは、足を使う。コーミエーはローも、ダーティーボクシングから離れたミオシッチが連打を入れる。ここで挑戦者はアイポークがあったと激しい口調でレフェリーに文句を言い、直後にタイムアップに。
4R、左目が潰れたコーミエーは右フックを放つ。ボディを返したミオシッチが左ローから右クロス。挑戦者もワンツーを返すが、クリンチで押し込まれる。ミオシッチは離れて右フックをヒットし、ストレートも届かせる。ローに右を合わされたコーミエーは組みに行くと、逆に金網に押し込まれる。体を入れ替えようとしたところで離れたミオシッチだが、右を当てた直後に逆に右フックを被弾する。
さらに頭を下げて振り回す右を決めたコーミエーを、ミオシッチはクリンチでケージに押し込む。打撃の間合いも、クリンチでも動きが少なくなった両者。残り15秒になり、手数が増えたが、タイムアップ前に視線を外してコーナーに戻った。
最終回、ミオシッチが左ボディを入れ、ロー&ジャブへ。コーミエーも右を返すが、ミオシッチが右をヒットする。組んでケージに押し込みながら、コーミエーはすぐに体を入れ替えられてしまう。残り2分40秒までケージ際の攻防が続き、離れると互いにパンチを被弾しながら攻撃を続ける。
コーミエーはクリンチを選択し、ケージ際でバックを許しそうになる。右腕を差して正対したコーミエーに対し、離れたミオシッチがワンツーを放つ。右を2発入れた王者のテイクダウン狙いを切ったコーミエーが右エルボーを打ち込む。戦いは再びケージへ。ミオシッチがコーミエーを金網に押し付け、終了間際まで離れずタイムアップに。
疲弊して動きが落ちたなかで打撃の手数と精度で上回り、ケージに押し込まれる時間が少なかったチャンピオンが判定勝ちで、タイトル防衛に成功した。
試合後のインタビューでコーミエーは「両ワキを差されたことが決定的だった」と話し、左目は真っ暗で何も見えなかったことを告白した。