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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 カイオ・ボハーリョ キック ジャレッド・キャノニア ジャレッド・キャノニアー ボクシング

【UFC ESPN62】カーフで削ったボハーリョが最終回にダウンを奪い、大差判定でキャノニアーに勝利

<ミドル級/5分5R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
Def.3-0:49-45.49-45.48-46.
ジャレッド・キャノニアー(米国)

サウスポーのボハーリョに対し、キャノニアが距離を詰める。ボハーリョは前後のステップからプレスをかけ右ロー、右ジャブでけん制する。ボハーリョが右手を伸ばしたところにキャノニアーが頭を下げて右ストレートのモーションに入った。ここでアイポークが発生し、試合が中断される。再開後、左に回って左ハイを繰り出すボハーリョ。キャノニアーはケージを背負わせて右を伸ばす。

ボハーリョの右カーフを受けたキャノニアーがバランスを崩す。左足が効いたのか、キャノニアがサウスポーにスイッチした。ボハーリョは右ハイを見せる。さらにケージ中央で左ハイを繰り出したボハーリョは、ケージ中央を取ってキャノニアーにケージを背負わせる。キャノニアーが前に出て来るとワンツー、ヒザ、ヒジで迎え撃つボハーリョがさらに右カーフを当てたが、キャノニアーが右を軸に距離を詰めて初回を終えた。

2R、キャノニアーが前に出てボハーリョにケージを背負わせる。右スイングを当てたキャノニアーがラッシュを仕掛けたが、左に回ったボハーリョが逆にプレスをかけていく。左テンカオ、左カーフと散らすボハーリョだが、キャノニアーの前進は止まらない。サウスポーのまま戦うキャノニアーに右ハイを打ち込むが、キャノニアーも左ヒザに右フックを合わせた。オーソドックスに戻したキャノニアーのワンツーがボハーリョの顔面を襲う。

右を受けてフラついたボハーリョだが、ここは打ち返して凌いだ。ボハーリョがジャブとヒザでキャノニアーにケージを背負わせる。しかしキャノニアーはショートの左右フックで押し返した。互いにカーフを蹴り合うなか、キャノニアーが右フックのダブルで追い込みをかけるも、ボハーリョがプレスをかけ返す。左に回るキャノニアーが何度か右を当てたが、ボハーリョも下がらない。

3R、キャノニアーが右を伸ばす。ボハーリョも右フックを返した。下がるキャノニアーは、右ジャブを受けると前に出たが、マウスピースを吐き出したか試合が中断される。再開後、キャノニアーがボハーリョの左テンカオに右ストレートを合わせ、アゴを跳ね上げた。なおもボハーリョは左テンカオを繰り出し、キャノニアーにケージを背負わせる。

距離が詰まるとキャノニアーがダーティ―ボクシングを狙うと、突き放したボハーリョは前蹴りを突き刺した。ボハーリョが右フックからワンツーでキャノニアーを追い込んでいく。右が当たり始めたボハーリョは、左ストレートでグラつかせた。下がるキャノニアーにパンチを浴びせるボハーリョ。右フックを受けたキャノニアーはヒザを着くも、打ち合いでラウンド終了まで凌いだ。

4R、ボハーリョが右ジャブでキャノニアーの顔面を跳ね上げる。キャノニアーはオーソドックスからサウスポーにスイッチしたが、三日月蹴り、バックスピンキックと蹴りを散らすボハーリョの中に入り込むことができない。ここでボハーリョの左ヒザに右ストレートを合わせるキャノニア。左カーフも当てると、ボハーリョも下がってしまう。ボハーリョは右ジャブでキャノニアーを下がらせた。

キャノニアーのパンチとボハーリョの蹴りが交錯したあと、キャノニアーがプレスをかけていく。ボハーリョがワンツーを当てると、キャノニアーも右ストレートを打ち返す。キャノニアーが右カーフを蹴り、パンチを繰り出すも足を滑らせた。ボハーリョは右目下から出血が見られる。打ち合いの中で、ボハーリョが左ボディストレートを突き刺すと、体がくの字に曲がったキャノニアーが下がった。

最終回、ボハーリョの右目は大きく腫れている。そのボハーリョがシングルレッグを狙うが、キャノニアーがバックステップでかわした、距離を詰め続けるボハーリョ。下がるキャノニアーに左ストレートを浴びせる。右ローから右ハーフに繋げたが、キャノニアーも右ストレートを返した。キャノニアーのパンチの打ち終わりを狙うボハーリョは、左を当ててフラつかせた。キャノニアーのパンチにも力がなくなっている。

左ミドル、左カーフを打ち込むキャノニアが、さらにワンツーを突き刺すとキャノニアーがゆっくりとダウンした。トップに回ったボハーリョが左パウンド&エルボーを連打する。パスしてサイドを奪ったボハーリョは肩固めを狙う。キャノニアーはハーフガードで耐えながらサムアップを見せる。キャノニアーも背中をケージに着けて立ち上がったところで試合終了のホーンが鳴った。

裁定はボハーリョのユナニマス判定勝ち。これでボハーリョはオクタゴン7連勝を飾った。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 アンジェラ・ヒル タバタ・ヒッチ ボクシング

【UFC ESPN62】タバタ・ヒッチが、ワンツー&クリンチ時々テイクダウンでアンジェラ・ヒルを下す

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンジェラ・ヒル(米国)

ワンツーで前に出たヒッチが、組んでケージにヒルを押し込む。ヒルは押し返してヒザをボディに。ここで離れたヒッチが右をヒット。さらにワンツーから同じように組んでいく。ヒルも首相撲&ヒザを返し、両者が離れる。ヒッチは右を多用し、パンチから組んでクリンチという展開を続けるが、テイクダウンは奪えない。逆にヒルが離れ際に右を当て、打撃から組むタイミングを読むようになる。打撃の攻防のなかでヒッチはダブルアンダーフックでケージにヒルを押し付けるが、この展開を続けることでスタミナのロスを警戒してか、すぐに距離を取り直す。

続く打撃の展開からは、ヒルの方が組んでクリンチへ。ここもテイクダウンに至らず、離れたヒッチがショートの左フックを入れた。

2R、ジャブを伸ばすヒルに対し、ショートの連打を見せたヒッチが右腕を差して一瞬にして投げを決める。初めてトップを取ったヒッチはヒルの三角絞めに立ち上がる。ヒッチは続いて立ち上がろうとしたヒルのボディを蹴り、クリンチから首を抱えた状態で離れる。ヒット数で上回るヒッチは、右を当てジャブをさす。ヒルは蹴り足を掴んでフックを入れて組みつくと、バックを狙う。許さず正対したヒッチが、離れてワンツーからスリーフォーで前へ。一瞬のクリンチ後にヒザ、ミドルを蹴ったヒルが右を入れ、前蹴りでヒッチを突き放す。

ならばと飛び込んでエルボーを狙うヒッチが、右フックをヒット。打撃とクリンチが短い時間で繰り返させるなかで、ヒルが右を打ち込む。ヒッチも殴り返し、シングルレッグでテイクダウンを決める。ヒルの蹴り上げから両者が立ち上がり、時間となった。

最終回、右を当てたヒッチに対し、ヒルがスピニングバックフィストを当てると、続いて右を打ち込む。すぐに態勢を整え直したヒッチは左ミドル、構えを変えて打撃を続けるも疲れてきたか。それでもシングルレッグでヒルを倒したヒッチ。その刹那、ヒルは蹴り上げから立ち上がる。ヒッチはパンチから組んで、右を差した状態でケージにヒルを押し込む。ここで時間を使ったヒッチは、残り2分45秒で離れると、左から右を放つ。細かいパンチの応酬で、スピードでやや上回るのはヒルの方か。

そのヒルがスピニングバックフィストを狙ったが、ヒッチはしっかりと見ており間合いを外す。ダーティボーボクシングでアッパーを入れたヒッチが、ワンツーを繰り返して前に出る。シングルを切ってがぶったヒルはだが、そのままホールドはできない。動き続け、手を出し続ける両者。ヒルの縦ヒジは届かず、ヒッチも自らの右ローで軸が乱れている。ヒザを入れて組んだヒルが、ヒザを続けて離れる。最後まで手を出し合った両者──ダメージのある攻撃はなかったが、的中度はヒッチが上回り、テイクダウンの数も多かった。

結果、ヒッチが29-28×3でヒッチは判定勝ちし歓喜の声を挙げた。「自分がネクストレベルに進めるのかをテストした試合で勝てた。打撃の練習を凄くしたの。今後? 年内にタイに行って練習をして、来年に備えたい」とヒッチは話した。


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45 MMA MMAPLANET o Report UFC UFC ESPN62 ブログ ライアン・ロダー ロバート・ヴァレンティン

【UFC ESPN62】サブミッションをレスリングで封じたロダー。サイドからヒジ連打でTUF32ミドル級を制す

<TUF32ミドル級決勝/5分3R>
ライアン・ロダー(米国)
Def.2R1分49秒 by TKO
ロバート・ヴァレンティン(スイス)

サウスポーのロダーが距離を詰めてシングルレッグへ。ボディロックからグラウンドに持ち込んだが、ヴァレンティンが下から三角をセットアップする。ロダーに凌がれるとヴァレンティンは亀の体勢に。ロダーがクルスフィックスで固め、仰向けになったヴァレンティンをパスして袈裟固めへ。さらにヴァレンティンの右腕を両脚で挟みアメリカーナを極めにかかる。

なんとここで一回転したバックマウントを奪い、ロダーの体を伸ばした。RNCを仕掛け続けるも、耐えたロダーがトップに回る。なおもヴァレンティンが下から仕掛けるも、ここはロダーがトップをキープする。ヒジで削るロダーに対し、ヴァレンティンも下からヒジを打ち込んでいった。

2R開始前、ヴァレンティンはクルスフィクスから捻られた右ヒジを冷やしている。ラウンドが始まると、ロダーが大きく右を振るって組みついた。右腕を差し上げ、ボディロックからテイクダウンを狙ったが、ヴァレンティンが左オーバーフック&内股で切り返した。トップを保つロダーに対し、ヴァレンティンは下から十字を狙うも、そのままサイドポジションを奪われてしまう。ロダーがマット・ヒューズポジションでパウンド&エルボーを落とし続け、ヴァレンティンが防戦一方になるとレフェリーがストップした。

TUF32ミドル級トーナメントを勝ち抜き、UFCとの契約を勝ち取ったロダーは


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 カーン・オフィリ マイロン・サントス

【UFC ESPN62】いつ? そして誰以来?? マイロン・サントス、トップ戦線入りが期待されるTUFウィナー誕生

<TUF32フェザー級決勝/5分3R>
マイロン・サントス(ブラジル)
Def.2R1分30秒by KO
カーン・オフィリ(豪州)

ワンツーで右を振るうサントス。ヒザ蹴りは外れ、オフィリが組んでいく。回って離れたサントスは、オフィリのステップインに右を合わせる。ここからヒザを狙ったサントスは、カウンターを当てきれず組まれてケージに押し込まれる。それでもワキを簡単に差させず、右エルボーを入れて離れると、右前蹴りをボディに入れる。ステップインにジャブを受け、カーフで姿勢を見出したオフィリは、懸命に前に出てもサークリングでかわされる。

オフィリは引き続き右を被弾し、カーフで尻もちをつかされる。サントスは懐に飛び込まれると、拳を上げてガード。オフィリもカーフに右を合わせるものの、前足は蹴られておりラウンドの最後に右ハイを受けそうになった。

2R、リードフック、カーフと攻勢を維持するサントスは、クリンチで押し込まれてもすぐに距離を取り直す。二段蹴り、前蹴りを入れ、構えを変えるようになったオフィリにスーパーマンパンチを見舞う。オフィリも左を振るって前に出て、ワンツーへ。右に回りつつ同じくワンツーで迎え撃ったサントス。互いに右は空振りとなり、返しの左フックを打ち抜いたサントスがKO勝ちでTUF32フェザー級ウィナーに。

このところ再生バージョン以外ではUFCロースターとの力の差が感じられるTUF優勝者が続いたが、サントスは久しぶりに上位に絡んでいくことが期待される素材だ。そのTUFウィナーは「夢が叶って、言葉がないよ。このためにずっとやってきた。ずっとパンチを磨いてきた。1日に2度練習を続けて。僕はシン・アレックス・ペレイラだ。あなたのようにTUFウィナーからUFCにチャンピオンになる」とTUF03ウィナーからミドル級王者に上り詰めたマイケル・ビスピンのインタビューに答えた。


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Report UFC UFC ESPN62 ニール・マグニー ブログ マイケル・モラレス

【UFC ESPN62】マグニーのケージレスリングを右回転拳で打ち砕く。無敗モラレスがランキング入りへ

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・モラレス(エクアドル)
Def.1R4分39秒 by TKO
ニール・マグニー(米国)

マグニーが飛び出して距離を詰める。左のガードを固めたモラレスが右ローを放つと、マグニーもローを返した。マグニーの右ローをチェックしたモラレスがプレスをかけていく。モラレスの右カーフがクリーンヒット。サウスポーへのスイッチも見せるモラレスの右カーフを食らったマグニーが、一気に前に出る。バックステップでかわしたモラレスだが、ケージを背負ったところで押し込まれる。バックに回ったマグニーは右足を差し入れた。モラレスが振り落とそうとするも、マグニーが耐える。マグニーはクラッチを切られそうになると、インサイドからのアッパーで削りに行く。

ここでモラレスが右スピニングバックフィスト! この一撃でマグニーは背中からダウンする。すぐにトップに回ったモラレスがパウンドで削るもマグニーのディフェンスが固い。ならばと一度離れたモラレスが、立ち上がってからパス→マウントに移行してパウンドを連打する。防戦一方になったマグニーが背中を見せると、バックマウントから体の伸ばしてパンチを浴びせ続け、レフェリーストップを呼び込んだ。

これでオクタゴン5連勝、MMAレコードは17戦無敗で、さらに初のランカーとの試合を制したモラレスは「スピニングバックフィスト? 流れで出た。ケージ際では凄く強いから、恐れていたんだけどスピニングバックフィストを打つチャンスを見つけることができた」と語った。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 デニス・ブズーキア フランシス・マーシャル

【UFC ESPN62】前に出て攻撃を出し続けたマーシャルがブズーキアとの接戦を制す

<ライト級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
デニス・ブズーキア(米国)

サウスポーのブズーキアに対し、マーシャルがジャブからダブルレッグに入ってケージに押し込む。スタンドでブズーキアのバックにつくと左足を深く入れてコントロールしつつ、右足でブズーキアの左足をかけてバランスを崩していく。

この攻防が長く続いたが、残り1分でブズーキアが完全に立ち上がり、試合がスタンドに戻る。マーシャルはジャブから右ストレート、ブズーキアが左ミドルを蹴ると右ストレートで飛び込む。

さらにマーシャルは右ストレートの連打から組みつき、距離が離れると再び右ストレートを強振。ブズーキアの蹴りのタイミングと合う形で、ブズーキアがスリップする。スタンドでもマーシャルの思い切りの良さが目立った。

2R、オーソドックスに構えるブズーキアに対し、マーシャルがジャブから前進。右フックでダウンを奪うと、そのままトップキープして細かくパンチを入れる。ブズーキアもすぐにケージに体を預けて立ち上がる。

マーシャルはブズーキアの右ローに左フックを狙い、左ミドルにカウンターの右ストレートを合わせ、右から前進して距離を詰める。ブズーキアは右ボディストレートから顔面への右フックにつなげる。

マーシャルのテイクダウンを切ると右ストレートから返しの左フックを当てる。マーシャルも右ストレートから左で前に出るが、ブズーキアは右ストレートのカウンターを狙って左をヒットさせる。

組みつくマーシャルだがテイクダウンはできない。打撃でプレッシャーをかけるブズーキアが左フックから右のオーバーハンド、マーシャルのローに左を合わせて、右からパンチをまとめる。最後もブズーキアが右ストレートを当てた。

3R、ブズーキアが左フックを当て、マーシャルも右ストレートを返す。ブズーキアは右アッパーから左フック、右ボディストレート、右ストレートと右フック。マーシャルも単発ながら右を返す。

ブズーキアは前に出てくるマーシャルアに右フックを合わせ、蹴りのフェイントから左ストレート、右ストレートからシングルレッグに入る。それを切ったブズーキアはボディにヒザを入れながら離れる。

試合がスタンドに戻ると、ブズーキアがジャブからワンツー。マーシャルは右ストレートと右のヒザ蹴りで前に出る。ブズーキアがジャブが突くと、マーシャルは歩くような左右のパンチを当て、右ストレート・右フックも当てる。

ブズーキアがジャブから前に出るがクリーンヒットはない。逆にマーシャルがダブルレッグに入ってケージまで押し込み、スタンドでバックにつく。判定は2-1でマーシャルに軍配が上がった。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 キック ザッカリー・リース ホセ・メディーナ

【UFC ESPN62】力の差は歴然。それでも不気味なメディーナを攻めあぐねたリースは、判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
ザッカリー・リース(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ホセ・メディーナ(ボリビア)

サッカーパンチ気味に左を振るったメディーナに対し、リースが左ミドルを2発入れる。すでに効いた感のあるメディーナだが、パンチをまとめたリースは攻め急がず距離を取り直す。組んだリースは簡単にボディロックテイクダウンを決めると、足を捌いて思い切り左のパンチを振り下ろす。その左から右で殴られたメディーナは背中を預けて立ち上がるが、リースはハイクロッチでリフトし前方に崩しにかかる。メディーナが踏み止まると、リースは固執せず距離を取り直す。

左ミドルを入れたリースは、メディーナは続く左ミドルを悶絶──も、組んでボディロックテイクダウンを決める。余裕を持ち過ぎたか、下になってしまったリースはギロチンをセットし、絞めというよりも首をひねり上げる。メディーナはこれを防ぐと、リースはスタンドを選択する。左ミドル、左インローはリースはスピニングバックフィスト、跳びヒザを見せるが空を切り時間を迎えた。

2R、すぐに左を伸ばし前に出たリースは、左ヒザを顔面に届かせミドルを蹴り抜く。明らかに効いた表情を見せるメディーナだが、すぐに臨戦態勢をとり、不気味な雰囲気を醸し出す。リースはミドルを続け、アッパー、さらにミドルを蹴り抜く。と、ここでメディーナは笑みを浮かべる。間合い取り直したリースは、構えを変えて右ストレートから右ローを繰り出す。

サウスポーに戻し左ハイ、そして左ミドルと攻め続けるリースが、ワンツーを打ち込む。手を広げて「来い」とアピールのメディーナに、慎重にならざるを得ないリースが軌道を変えるブラジリアンキックから、スピニングバックキックを見せる。直後にフックを振るったメディーナはほぼ攻撃はないが、それでも前に出ていく。ケージに詰まってエルボーを被弾したリースは、ついに右フックを打たれケージに押し込まれる。メディーナはダブルレッグを諦めて離れラウンド終了に。

最終回、大きく手を広げてハグをしたメディーナ──とにかく不気味だ。リースは一旦組みを見せて離れると、ミドルからヒザ蹴りを入れる。左フックを返したメディーナは、ダブルレッグでテイクダウンを許すとニーシールドから蹴り上げを見せる。立ち上がった両者、リースが即ダブルレッグを決めるが、自ら立ち上がる。と、リースの右ローに左を入れたメディーナがスピニングバックフィストを当てる。同時にボディロックテイクダウンを決めたリースはサイドで抑え、足を戻されて抑えに。ニーシールドが左腕を差そうとするメディーナにダースを仕掛けを見せたリースは、仕掛けを止めて抑えに。

スクランブル狙いにバックを取ったリースは、シングルに移行した直後にバック、さらに正対してダブルレッグへ。リースはここからバック、またもダブルレッグに切り替えてリフトと最早、焦点がズレたと感じるほど──ただ単に攻め続けたリースはタイムアップを迎えることとなった。結果は当然リースの判定勝ちだが、圧倒的な力量の差がありながら、勝負を纏められない難しさがMMAにあることを教えてくれた奇妙な一戦となった。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 キック スラヴァ・ボルシェフ ハメ・ジョントップ

【UFC ESPN62】サウスポーからの攻撃を的確に当てたボルシェフがジョントップをスプリット判定で下す

<ライト級/5分3R>
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ハメ・ジョントップ(ペルー)

右カーフを蹴るボルシェフ。ジョントップも左ローを蹴り返す。互いにカーフを蹴り合い、ジャブを突く。そこからジョントップが右フックから前に出る。ボルシェフが細かくジャブを突いてボディにパンチを散らし、ジョントップは右のオーバーハンドとストレートを打ち分ける。

ボルシェフが右カーフを蹴ると、ジョントップは左ミドルとインローを蹴り返す。前に出るボルシェフが左アッパーから右フック。これで効かせて左ハイにつなげる。ジョントップもボルシェフのパンチに右カーフを合わせてバランスを崩し、パンチで前に出ていくが、そこにボルシェフが右アッパーを当てる。

ボルシェフが右ミドルを蹴り、ジョントップが蹴り足をキャッチして顔を押そうしたところでアイポークがあり、ボルシェフにインターバルが与えられる。再開後、ジョントップが右の前蹴り、ボルシェフは左ミドルを連続で蹴る。

2R開始早々ボルシェフがワンツー。これでジョントップがヒザをつくが、すぐに立ち上がって左ミドルを蹴る。ボルシェフも右ローを蹴って、ジャブを突いて右フック。ジョントップのパンチを頭を振ってかわして右ストレートで前に出る。

ジョントップもパンチを返すが、ボルシェフはそれを空振りさせる。ここからボルシェフはガードを上げるジョントップに左のヒザ蹴り、左ボディから右フック、右肘と手数を増やす。

さらに左ボディを打ち込むと、構えをサウスポーにスイッチして左ストレート。左ミドル、左ボディと攻撃を打ち分ける。攻め続けるボルシェフはスピニングバックキックも繰り出して大技も狙うが、終盤、ジョントップも左ボディを当てると一気に前進。ボルシェフは左ミドルでそれを止める。

3R、ジョントップが細かく左を突いて前進。互いにミドルを蹴り合い、ボルシェフがサウスポーから左ミドルを蹴る。ジョントップも左フックで飛び込んで右ミドル、構えをスイッチして左ストレートから右フック、左ミドルと手数を増やす。

さらにジョントップはオーソドックスに戻してパンチから右カーフにつなげる。ボルシェフはサウスポーから左ミドル、ジョントップは右ボディを打って前に出る。ボルシェフが左ミドル、左ストレート、スピニングバックフィストを狙う。

ジョントップは右ストレートと右フック。ボルシェフは左ミドルを蹴って、詰めてくるジョントップに右アッパーから左フックを返す。終盤、ボルシェフが右フックと右アッパー、ダブルレッグに入る。それを切ったジョントップは細かいパンチを返し、ジャブで前に出ていくが、ボルシェフがパンチと左ミドルで追撃を許さない。判定は2-1と割れ、ボルシェフが勝利を収めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 ジョシアニ・ヌネス

【UFC ESPN62】サークリングのカバウカンチが、前進&手数のヌネスからスプリット判定勝ち

<女子バンタム級/5分3R>
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)
Def.3-0:30-27.29-28.28-29
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル)

サウスポーのヌネスに、右インローを蹴ったカバウカンチ。続く蹴りをキャッチしたヌネスが、パンチで崩そうとする。リーチ&体格で上回るカバウカンチはインローを蹴られ、右ミドルを返す。ヌネスはインローを軸に、ワンツーや左オーバーハンドで距離を詰めるが、まだ合っていない。カバウカンチはジャブを伸ばして、間合いを測りつつワンツーを打って行く。ヌネスは動きが大きく、ステップインに反応されるが逆に打ち終わりに威力のあるオーバーハンドを打ち込む。

カバウカンチは被弾しても、右を打ち返す。ヌネスの左とカバウカンチの右が交錯し、カバウカンチは腹への蹴りを繰り出す。ヌネスの前進にヒザを見せたカバウカンチだが、最後はサークリングにも詰められる展開でラウンドが終わった。

2R、勢いはあるものの空振りの多いヌネスだけに、スタミナ的にどのような影響があるのか。初回と同様に左のオーバーハンドを思い切り繰り出すヌネスに対し、カバウカンチは右インローとジャブを繰り出す。右ミドルのカバウカンチが右に回り、右ストレート。ヌネスのステップインにはアッパーをカウンターで狙う。それでもケージに詰まると、ヌネスのオーバーハンドやジャブの餌食になるカバウカンチが、ミドルを蹴ってケージ中央に戻ろうとする。

カバウカンチはジャブから右という攻撃を続ける、ヌネスはやはり左を振って前に出る。残り1分20秒、ヌネスにアイポークがあったと試合が止まるが──これはパンチ。再開後、一気に距離を詰めて連打を見せたヌネスは、アイポークと主張したカバウカンチの精神面に綻びを感じたが、さらに積極手にに前に出る。カバウカンチの右のカウンターにも、ヌネスは左を当てていった。

最終回、カバウカンチのアウトローに左を当てたヌネスが、サークリングを追う。右を放つが、足がもつれたカバウカンチにヌネスはボディを打ち抜く。を遮断したいカバウカンチは必死に間合いを取ろうと左右に回り、ヌネスのステップインにアッパーを合わせる。自らの右ハイでバランスを崩して尻もちをついたカバウカンチは、立ち上がる際にパンチを纏められる。ダメージはないが圧されている印象がぬぐえない状況を、カバウカンチはなかなか抜け出せない。

それだけ前に出ているヌネスは、初回から続くの空振りにもスタミナは影響をうけていないようだ。残り1分を切っても前に出るヌネスに対し、回るカバウカンチがカウンターを狙うという展開が続く。この局面でも左を当て、前に出るのはヌネスだった。

結果はスプリットでカバウカンチが判定勝利を手にし、「意味が分からない。3Rとも私が取っていたはず」と話した。


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45 AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 UFC305   アンジェラ・ヒル イスラエル・アデサニャ エドマン・シャバジアン カイオ・ボハーリョ ジャレッド・キャノニア ジャレッド・キャノニアー ジョシアニ・ヌネス スラヴァ・ボルシェフ タバタ・ヒッチ デニス・ブズーキア ドリキュス・デュプレッシー ニール・マグニー ハメ・ジョントップ ホセ・メディーナ マイケル・モラレス マイロン・サントス 食事

【UFC ESPN62】キャノニアーと対戦、カイオ・ボハーリョ「過度な減量はしない。明日は水を11L飲む」

【写真】眼鏡からサングラスに変えて、計量をパス (C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN62「Cannonier vs Borrlho」が開催される。
Text by Manabu Takashima

イベント・タイトルにあるようにメインはジャレッド・キャノニアー×カイオ・ボハーリョというライトヘビー級戦が組まれている。通算戦績16勝1敗、2021年にコンテンダーシリーズからUFCに昇格したボハーリョは、オクタゴンでも8連勝中だ。そのボハーリョ、実はLFAブラジル大会でコメンテーターを務めており、英語で同朋のファイターたちの試合の模様を解説している。眼鏡姿がトレードマーク、インテリジェンスさもセールスポイントといえるボハーリョに、コメンテイターとMMAファイターの兼業の利点を尋ねた。


──週末にジャレッド・キャノニアーとメインで対戦します。今の調子はいかがですか。

「過去最強のコンディションだよ。ファイトウィークは、常にそうなんだ。ハードな練習をしても、リカバリーに細心の注意を払っている。減量のことも常に頭にいれていて、極端な体重の落とし方はしない。そのために食事も摂っているし、水を大量に飲んで体重を調整しているんだ」

──ウォーターローディングを気に掛けているということですね。

「そうだね、凄く多くの水を飲んでいるよ。今日も6リットルほどの水運補給を行ってきた」

──6リットル!!

「イエース。明日は5リットル増やして、11リットルだ。そして明後日には、水分をカットする」

──何とも壮絶に感じるのですが……。それがカイオにとっては厳しいことにならないのですね。ところでカイオはLFAブラジル大会のUFC Fight Pass中継で英語を駆使してコメンテーターをしていますね。ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーでないのに、凄く度胸があるなと最初に視た時は驚きました。

「確かに簡単じゃなかったよ。最初の時は怖かった。でも、与えられた役割をしっかりとこなすことを考えて頑張った。6度、7度と続けていると、自信もついた。それに引退後のことを考えても、いや現役中でもそうだ。ファイター以外の仕事に就くのは良い経験になるからね。

実際にファイターとしてオクタゴンを眺めるのとコメンテーターとして、あの場にいるのとではまるで違う。他の選手の試合をしっかりと見ることになって、ファイターとして視野が広がった。コメンテーターの仕事は、色々なことを習うことができて、選手としても役立つことばかりだ」

──コメンテーターは、ファイトを楽しんでもらうために試合について語る必要があります。解説者目線で、UFC305のメインで行われたUFC世界ミドル級選手権試合=ドリキュス・デュプレッシー×イスラエル・アデサニャを振り返ってもらえないでしょうか。

「ハハハハ。良い試合だったよ。両者、自分の戦いをしようと凌ぎ合っていた。アデサニャは下がりながら、距離をマネージメントしてカウンターを狙っていた。この距離感は良かった。ただ、デュプレッシーにはそういう計算高いファイトも関係ない。

そして、奇妙な技術を持つ。その奇妙な技術が、有効なんだ。自分の世界を創り、世界のベストと戦ってしまう。それで彼は勝った。それでも、全ての対戦相手を倒してきたアデサニャが偉大なファイターであることは変わりない。誰も彼のような成績をミドル級で挙げることはできないだろう」

──ではトップを倒すことが使命といえるミドル級コンテンダーの目線で、あの試合を印象を話してもらえますか。

「アデサニャは、疲れていた。体を大きくして、体重を重くし過ぎたようだ。とはいってもデュプレッシーのゲームは、穴だらけあんだ。闇雲に前に出て、パンチを当てることしかできない。しかも殴ろうとしたときに、相手の攻撃を受ける隙ができる。それだけ対戦相手はアドバンテージを握ることになる。

それでもテイクダウンからバックを奪うのは、効果的だ。グラップリングで、相手を削って行く。そういう局面になると、力強い攻撃ができる。それでもスタンドに戻ると、攻撃の精度が落ちているので、スタンドで倒すことは可能だ。そう感じた。

デュプレッシーが優れたアスリートであることは間違いない。なんせ、UFCで負け知らずだ。良い試合をしてきた。そうだね……あの世界戦はファンにとってはエキサイティングで、グッドファイトだったに違いない。ただし、技術的にはベストファイトではなかった。あの世界戦を見て、僕の技術力は全局面において世界のベストの1人だと自信を持っている。僕は彼らよりレスリングができ、打撃もグラップリングも併せ持つウェルラウンダーだ。全ての要素を融合させることで、相手にとっては予測困難な戦いが可能になる。ハードトレーニングを続けることで、誰と戦ってもアドバンテージを持って試合に臨むことができるんだ」

──その言葉をキャノニアー戦で立証できるのか。期待して見させてもらいます。

「キャノニアーはタフな相手だよ。経験豊かで、彼のやりたい試合をされると厄介だ。既に5R戦も経験しているし、僕の実力がこのスポーツの頂点にあることを証明するのにベストな相手といえる。

間違ってもイージーファイトになるなんて、口にすることはできない。でも、彼を疲れさせてからパンチを顔面に集中させる。ダウンを奪うと、サブミットだ。キャノニアーは過去に一本負けしたことがないけど、柔術、グラップリングと引き出しが多い僕には、それを可能にするだけのスキルが身についている。

勝負の鍵は、どれだけプッシュして戦えるかだ。キャノニアーはもう40歳、ラウンドの中盤にはペースが落ちる。対して、僕は31歳になったばかりでハイペースで戦い続けることは何も問題にならない。彼には居心地が悪い時間を創り、疲れさせる。そうすると、もう僕のファイトになる」

──ファンが見る上で、注目してほしいところは?

「接近戦で戦うことだ。彼と戦う相手は、そのパワーを警戒して距離を取りたがる。でも僕は、そういう危険なゾーンで戦うことを問題視しない。目の前に立ち、思い切り顔面にパンチをくれてやる。そしてキャノニアーに勝って、その次の試合も勝ってトップ5入りを傍すよ」

■視聴方法(予定)
8月25日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前7時15分~U-NEXT

■ UFC ESPN62対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ジャレッド・キャノニアー(米国)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

<TUF32ミドル級決勝/5分3R>
ライアン・ロダー(米国)
ロバート・ヴァレンティン(スイス)

<TUF32フェザー級決勝/5分3R>
カーン・オフィリ(豪州)
マイロン・サントス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R
マイケル・モラレス(エクアドル)
ニール・マグニー(米国)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン(米国)
ジェラルド・マーシャート(米国)

<ライト級/5分3R>
デニス・ブズーキア(米国)
フランシス・マーシャル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホセ・メディーナ(ボリビア)
ザック・リース(米国)

<ライト級/5分3R>
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<女子バンタム級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル)
タジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
ジギマンタス・ラマスカ(リトアニア)
ネイサン・フレッチャー(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン(中国)
ヴィクトリア・レオナード(米国)

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